JP2001137174A - 蛍光画像表示方法および装置 - Google Patents

蛍光画像表示方法および装置

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JP2001137174A JP32520999A JP32520999A JP2001137174A JP 2001137174 A JP2001137174 A JP 2001137174A JP 32520999 A JP32520999 A JP 32520999A JP 32520999 A JP32520999 A JP 32520999A JP 2001137174 A JP2001137174 A JP 2001137174A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 励起光の照射により生体組織から発生する自
家蛍光の蛍光画像表示方法および装置において、生体組
織に関する情報である生体の組織性状および生体の形状
等をより正確に表示させるようにする。 【解決手段】 内視鏡ユニット200から照射された
励起光Lrを受光した生体組織1から発生した自家蛍光
Kj、および内視鏡ユニット200から照射された参照
光Lsを受光した前記生体組織1によって反射された反
射参照光をそれぞれ自家蛍光画像データDjおよび参照
光画像データDsとして撮像ユニット300により取得
し、この自家蛍光画像データDjおよび参照光画像デー
タDsに基づき表示信号を表示信号処理ユニット400
により生成し、該生成された表示信号によって生体組織
1に関する情報を表示ユニット500に表示するにあた
り、輝度に主として前記反射参照光の強度を反映させ、
かつ色に主として前記自家蛍光Kjの相対強度を反映さ
せるように前記表示信号を生成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、励起光の照射によ
り生体組織から発生した自家蛍光を測定し、生体組織に
関する情報を表す画像として表示する蛍光画像表示方法
および装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、励起光の照射により生体組織
内の内在色素から発せられる自家蛍光を画像として検出
し、この検出された自家蛍光による画像を分析すること
により各種疾患に伴う組織性状の変化を識別する測定装
置が研究されている。
【0003】当初、生体組織から発生する自家蛍光の強
度変化に注目して生体の組織性状の測定を行う研究が行
われたが、生体組織に照射される励起光の照射角度およ
び距離の違い等により生体組織が受光する励起光の強度
が変化し、この励起光の受光強度の違いにより生体組織
から発生する自家蛍光の強度が変化するので、自家蛍光
の強度情報だけでは生体組織の組織性状を識別する十分
な識別能が得られないことがわかり、生体組織の部位が
受光した励起光の強度と、この励起光の受光により前記
部位から発生した自家蛍光の強度との比率、すなわち励
起光を照射する距離や角度によって影響を受けない値で
ある蛍光収率を反映した値を求めることにより測定部位
の組織性状を識別する方式等が提案されている。
【0004】しかし、生体組織の各部位が受光した励起
光の強度を直接検出することは難しく、また励起光の照
射を受けた生体組織によって反射された励起光の強度分
布が生体組織が受光した励起光の強度分布を正しく反映
すれば、この反射された励起光の強度分布を測定するこ
とにより生体組織が受光した励起光の強度分布を求める
ことができるが、自家蛍光を発生させるために照射する
励起光のうち可視波長領域の短波長側の波長領域の励起
光は種々生体組織に対して一様な吸収を受けないので、
反射された励起光の強度分布を測定しても生体組織が受
光した励起光の強度分布を正しく反映していない。そこ
で、蛍光収率を求める1つの方策として、種々生体組織
に対して一様な吸収を受ける近赤外光を参照光として生
体組織に照射し、この参照光の照射を受けた生体組織に
よって反射された反射参照光の強度分布を検出してその
値を生体組織が受光した励起光の強度分布の代わりとし
て用いる手法が提案されている。
【0005】さらに、生体組織によって反射された反射
参照光の強度を撮像することにより得た2次元画像デー
タをカラー表示装置の赤色チャンネルに送り、生体組織
から発生した自家蛍光の強度を撮像することにより取得
した画像データを緑色チャンネルに送ることにより、自
家蛍光の強度と反射参照光の強度との比率(すなわち蛍
光収率)を色および輝度を変化させる表示信号として処
理し、生体の組織性状の変化を画像として表示する手法
が特表平第10−500588号に提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、生体組
織によって反射された反射参照光の強度を撮像した画像
信号をカラー表示装置の赤色チャンネルに送り、生体組
織から発生した自家蛍光の強度を撮像した画像信号を緑
色チャンネルに送ることにより生成される画像の表示輝
度は、観察対象となる生体組織の形状・遠近・影等を反
映した輝度情報と、生体の組織性状(癌組織あるいは正
常組織等の性状)を反映した輝度情報との双方をミック
スした複雑な情報で表される。従って、表示された信号
を目視で観察し病変部のために暗くなっているのか、ま
たは遠方もしくは凹み等のために暗くなっているのかを
判断することは難しく、重要な診断情報である生体の組
織形状を見誤ることがある。さらに、病変部の自家蛍光
の強度は低くなり、その表示輝度も低くなるので、色の
変化が捉えにくくなって病変部の見落としが発生する場
合がある。
【0007】また、表示装置が表示する画像のダイナミ
ックレンジは検出装置が撮像する画像のダイナミックレ
ンジより一般的に狭く、表示装置に表示されるときに上
記欠点はさらに悪い方向に強調されることになる。
【0008】本発明は、上記の事情に鑑みてなされたも
のであり、生体組織に関する情報である生体の組織性状
および生体の形状をより正確に表示させることができる
蛍光画像表示方法および装置を提供することを目的とす
るものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の蛍光画像表示方
法は、励起光の照射により生体組織から発生した自家蛍
光、および参照光の照射を受けた前記生体組織によって
反射された反射参照光をそれぞれ自家蛍光画像信号およ
び参照光画像信号として検出し、前記自家蛍光画像信号
および参照光画像信号に基づき表示信号を生成し、該生
成された表示信号によって前記生体組織に関する情報を
表示する蛍光画像表示方法において、前記表示信号を、
輝度に主として前記反射参照光の強度を反映させ、かつ
色に主として前記自家蛍光の相対強度を反映させるよう
に生成したことを特徴とする。
【0010】前記自家蛍光の相対強度を色に反映させる
手法は、前記自家蛍光画像信号と前記参照光画像信号と
の加色混合により行うことができる。
【0011】本発明の蛍光画像表示方法は、励起光の照
射により生体組織から発生した自家蛍光、および参照光
の照射を受けた前記生体組織によって反射された反射参
照光をそれぞれ自家蛍光画像信号および参照光画像信号
として検出し、前記自家蛍光画像信号および参照光画像
信号に基づき表示信号を生成し、該生成された表示信号
によって前記生体組織に関する情報を表示する蛍光画像
表示方法において、前記表示信号を、輝度に主として前
記反射参照光の強度を反映させ、かつ色に主として前記
自家蛍光の蛍光スペクトルの形状を反映させるように生
成したことを特徴とする。
【0012】前記自家蛍光の蛍光スペクトルの形状を反
映させる手法は、前記自家蛍光の蛍光スペクトルの中の
互いに異なる波長領域から取得した2種類の前記自家蛍
光画像信号により行うことができる。
【0013】本発明の蛍光画像表示装置は、生体組織に
励起光および参照光を照射する照射手段と、該励起光の
照射により前記生体組織から発生した自家蛍光および該
参照光の照射を受けた前記生体組織によって反射された
反射参照光をそれぞれ自家蛍光画像信号および参照光画
像信号として検出する検出手段と、前記自家蛍光画像信
号および参照光画像信号に基づき表示信号を生成する表
示信号生成手段と、該生成された表示信号によって前記
生体組織に関する情報を表示する表示手段とを備えた蛍
光画像表示装置において、前記表示信号生成手段が、輝
度に主として前記反射参照光の強度を反映させ、かつ色
に主として前記自家蛍光の相対強度を反映させたもので
あることを特徴とする。
【0014】前記自家蛍光の相対強度を色に反映させる
手法は、前記自家蛍光画像信号と前記参照光画像信号と
の加色混合により行うものとすることができる。
【0015】前記自家蛍光の相対強度が、前記自家蛍光
画像信号と前記参照光画像信号との除算により得られた
ものとすることができる。
【0016】本発明の蛍光画像表示装置は、生体組織に
励起光および参照光を照射する照射手段と、該励起光の
照射により前記生体組織から発生した自家蛍光および該
参照光の照射を受けた前記生体組織によって反射された
反射参照光をそれぞれ自家蛍光画像信号および参照光画
像信号として検出する検出手段と、前記自家蛍光画像信
号および参照光画像信号に基づき表示信号を生成する表
示信号生成手段と、該生成された表示信号によって前記
生体組織に関する情報を表示する表示手段とを備えた蛍
光画像表示装置において、前記表示信号生成手段が、輝
度に主として前記反射参照光の強度を反映させ、かつ色
に主として前記自家蛍光の蛍光スペクトルの形状を反映
させたものであることを特徴とする。
【0017】前記自家蛍光の蛍光スペクトルの形状を反
映させる手法は、前記自家蛍光の蛍光スペクトルの中の
互いに異なる波長領域から取得した2種類の前記自家蛍
光画像信号により行うものとすることができる。
【0018】前記表示信号生成手段は、カラーマトリク
ス回路を備え、さらに該カラーマトリクス回路がRGB
信号を生成するものとすることができる。
【0019】前記照射手段は、面順次照射手段を備え、
該面順次照射手段が前記参照光の照射手段を含むものと
することができる。
【0020】なお、前記「表示信号」とは、表示装置に
入力することにより画像を再生させることができる信号
を意味し、NTSC方式の信号、PAL方式の信号、S
ECAM方式の信号およびRGB信号等を意味する。
【0021】また、前記「自家蛍光の相対強度」とは、
生体組織が受光した励起光の強度とこの励起光の受光に
より生体組織から発生した自家蛍光の強度との比率(す
なわち蛍光収率)等、励起光を受光する位置や角度に依
存しない相対的な強度を意味する。
【0022】また、前記「蛍光スペクトルの形状を表す
強度」とは、必ずしもスペクトルの形状そのものを表し
ていなくてもよく、全波長領域に亘る蛍光スペクトルの
強度を特定の波長領域の蛍光スペクトルの強度で除算し
た値等の、特定の領域のスペクトルの形状を代表する値
等を表す相対的な強度を意味する。
【0023】
【発明の効果】本発明の蛍光画像表示方法および装置に
よれば、生体組織に関する情報を表示するにあたり、主
として表示信号の輝度信号に反射参照光の強度を反映さ
せ、かつ主として表示信号の色信号に自家蛍光の相対強
度を反映させるように生成し、反射参照光の強度と自家
蛍光の相対強度とが互いに干渉しないようにしたので、
生体の組織性状と生体の形状とを正確に表示させること
ができる。
【0024】前記自家蛍光の相対強度を色に反映させる
手法を、自家蛍光画像信号と参照光画像信号との加色混
合により行うものとすれば、生体組織に関する情報をよ
り正確に表示させることができる。
【0025】前記自家蛍光の相対強度を、前記自家蛍光
画像信号と前記参照光画像信号との除算により得られた
ものとすれば、数値に基づいた生体組織に関する情報を
より正確に表示させることができる。
【0026】本発明の蛍光画像表示方法および装置によ
れば、生体組織に関する情報を表示するにあたり、主と
して表示信号の輝度信号に反射参照光の強度を反映さ
せ、かつ主として表示信号の色信号に自家蛍光の蛍光ス
ペクトルの形状を反映させるように生成し、反射参照光
の強度と、自家蛍光の蛍光スペクトルの形状を表す強度
とが互いに干渉しないようにしたので、生体の組織性状
と生体の形状とをより正確に表示させることができる。
【0027】前記自家蛍光の蛍光スペクトルの形状を反
映させる手法を、自家蛍光の蛍光スペクトルの中の互い
に異なる波長領域から取得した2種類の前記自家蛍光画
像信号により行うものとすれば、生体組織に関する情報
をより正確に表示させることができる。
【0028】前記表示信号生成手段を、カラーマトリク
ス回路を備えたものとすれば、より正確な表示信号を生
成することができ、生体組織に関する情報をより正確に
表示させることができる。
【0029】前記表示信号生成手段を、カラーマトリク
ス回路を備え、該カラーマトリクス回路がRGB信号を
生成するものとすれば、生体組織に関する情報をより正
確に表示させることができる。
【0030】前記照射手段が、面順次照射手段を備え、
該面順次照射手段が前記参照光の照射手段を含むものと
すれば、参照光の照射手段を別途用意する必要がなく装
置構成を簡素化することができる。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、本発明の具体的な実施の形
態について図面を用いて説明する。
【0032】図1は、本発明の蛍光画像表示方法を実施
する蛍光画像表示装置を蛍光内視鏡装置に適用した概略
構成を示す図である。
【0033】本実施の形態による蛍光内視鏡装置800
は、白色光Lw、参照光Lsおよび励起光Lrをそれぞ
れ射出する3つの光源を備えた光源ユニット100、光
源ユニット100から射出された励起光Lrを照射光フ
ァイバ21を通して生体組織1に照射し、この励起光L
rの照射により生体組織1から発生した自家蛍光Kjに
よる像(以後自家蛍光像Zjと呼ぶ)をイメージファイ
バ22を通して伝搬する内視鏡ユニット200、内視鏡
ユニット200のイメージファイバ22を通して伝搬さ
れた自家蛍光像Zjを撮像しデジタル値に変換して2次
元画像データとして出力する撮像ユニット300、撮像
ユニット300から出力された2次元画像データを表示
信号に変換して出力する表示信号処理ユニット400お
よび表示信号処理ユニット400から出力された表示信
号を入力し表示する表示ユニット500から構成されて
いる。
【0034】光源ユニット100には、照射光ファイバ
21から分岐された分岐光ファイバ21Aの端面21a
および照射光ファイバ21から分岐された分岐光ファイ
バ21Bの端面21bが接続されており、白色光光源1
0から射出された白色光Lwは白色光集光レンズ11に
よって集光され分岐光ファイバ21Aの端面21aに入
射する。またInGaN−LDからなる410nmの波
長の光を発生する励起光光源13から射出された励起光
Lrは、反射ミラー17によって略直角に反射され、さ
らに410nmの波長の光を反射し780nmの波長の
光を透過するダイクロイックミラー18によって略直角
に反射され集光レンズ14に入射し集光され分岐光ファ
イバ21Bの端面21bに入射し、GaAs−LDから
なる780nmの波長の光を発生する参照光光源16か
ら射出された参照光Lsはダイクロイックミラー18を
透過し集光レンズ14によって集光されて分岐光ファイ
バ21Bの端面21bに入射する。なお、白色光光源1
1、励起光光源13および参照光光源16にはそれぞれ
の光源を駆動するための白色光電源12、励起光電源1
5および参照光電源19が備えられている。
【0035】内視鏡ユニット200は、屈曲自在な先端
部201と、光源ユニット100および撮像ユニット3
00が接続された操作部202とから構成され、励起光
Lr、参照光Lsおよび白色光Lwを伝搬する照射光フ
ァイバ21と、参照光Lsの照射を受けた生体組織1に
よって反射された参照光による像(以後参照光像Zsと
呼ぶ)および自家蛍光像Zjを伝搬するイメージファイ
バ22と、後述する白色光像撮像器27によって撮像さ
れ変換された電気的な画像信号を伝送するケーブル28
とが先端部201から操作部202に亘ってその内部に
敷設されている。
【0036】分岐光ファイバ21Aの端面21aから入
射しその端面21cから照射レンズ23を通して射出さ
れた白色光Lwの照射を受けた生体組織1に生じた像
(以後白色光像Zwと呼ぶ)は、白色光像対物レンズ2
5を通してプリズム26に入射し、プリズム26により
その光路は略直角に向きを変えられて白色光像撮像器2
7上に結像され電気的な画像信号に変換されてケーブル
28により操作部202に伝送される。なお、白色光像
撮像器27は撮像素子27aに補色モザイクフィルタ2
7bが密着され形成されたものであり、補色モザイクフ
ィルタ27bは撮像素子27aの各画素に対応して、イ
ェローYe、マゼンタMg、グリーンGおよびシアンC
yの4色の微小フィルタが配置され、撮像素子27aの
各画素にはこれら4色の微小フィルタを透過した光が受
光される。
【0037】分岐光ファイバ21Bの端面21bから入
射しその端面21cから照射レンズ23を通して射出さ
れた励起光Lrの照射を受けた生体組織1から発生した
自家蛍光像Zjは対物レンズ24によってイメージファ
イバ22の端面22dに結像され他端の端面22fに伝
搬される。分岐光ファイバ21Bの端面21bから入射
しその端面21cから照射レンズ23を通して射出され
た参照光Lsの照射を受けた生体組織1に生じた参照光
像Zsも、対物レンズ24によってイメージファイバ2
2の端面22dに結像され他端の端面22fに伝搬され
る。
【0038】撮像ユニット300には、ケーブル28お
よびイメージファイバ22の端面22fが接続され、ケ
ーブル28によって伝送された白色光像Zwを担持する
画像信号は白色光像プロセス回路部31によって雑音抑
圧、欠陥補正および映像信号処理等が施され(例えば、
CDS回路、輪郭補正回路、クランプ回路、およびガン
マ補正回路等による処理が施され)、さらにカラーマト
リクス回路により色差信号と輝度信号に変換され出力さ
れる。そして、白色光像プロセス回路部31から出力さ
れた色差信号と輝度信号は白色光像A/D変換器32に
よってデジタル値に変換され色差信号データと輝度信号
データとして出力される。一方、イメージファイバ22
の端面22fに伝搬された参照光像Zsおよび自家蛍光
像Zjは、それぞれ異なるタイミングで結像レンズ33
によって撮像器34上に結像され撮像されて電気的な画
像信号に変換され出力される。その後この画像信号はプ
ロセス回路部35によって雑音抑圧、欠陥補正および映
像信号処理等が施されA/D変換器36によって数値化
されて2次元画像データとして出力される。
【0039】なお、撮像器34は、撮像素子34a上に
励起光カットフィルタ34bが密着され形成されたもの
であり、励起光カットフィルタ34bは430nm以下
の波長の光を遮断し430nmを越える波長の光を透過
させる。
【0040】表示信号処理ユニット400には、撮像さ
れた白色光像Zwに関連するの処理を行う白色光像信号
処理部401および撮像された自家蛍光像Zjに関連す
る処理を行う蛍光像信号処理部402が備えられてい
る。白色光像信号処理部401には、白色光像A/D変
換器32から出力された色差信号データおよび輝度信号
データを記憶する白色光像メモリ41、白色光像メモリ
41に記憶された色差信号データおよび輝度信号データ
を入力し表示装置によって表示可能な表示信号に変換し
出力する白色光像表示信号生成器42が配設されてい
る。一方、蛍光像信号処理部402には、蛍光像A/D
変換器36から出力された2次元画像データを記憶する
蛍光像メモリ43および参照光像メモリ44、蛍光像メ
モリ43および参照光像メモリ44から2次元画像デー
タを入力し表示装置によって表示可能な表示信号に変換
し出力する後述するカラーマトリクス回路を内部に備え
た蛍光像表示信号生成器45が配設されている。
【0041】表示ユニット500には、表示信号処理ユ
ニット400の白色光像表示信号生成器42および蛍光
像表示信号生成器45から出力された表示信号を入力
し、それぞれの信号を重ね合わせて1つの表示信号に統
合し出力するスーパーインポーザ51およびスーパーイ
ンポーザ51によって出力された表示信号を入力し表示
する表示器52が備えられている。
【0042】次に、上記実施の形態における作用につい
て説明する。まず、白色光像Zwを表す表示信号の生成
について説明する。
【0043】白色光光源10から射出された白色光Lw
は内視鏡ユニット200を経由して生体組織1に照射さ
れる。白色光Lwの照射を受けた生体組織1に生じた白
色光像Zwは白色光像対物レンズ25およびプリズム2
6を介して白色光像撮像器27によって撮像され電気的
な画像信号に変換されてケーブル28によって撮像ユニ
ット300に伝送される。
【0044】その後この画像信号は、白色光像プロセス
回路部31および白色光像A/D変換器32を経由して
白色光像信号処理部401の白色光像メモリ41に色差
信号データおよび輝度信号データとして記憶される。よ
り具体的には、白色光像撮像器27の補色フィルタ27
bの4色のフィルタ、イエローYe、マゼンタMg、グ
リーンGおよびシアンCyをそれぞれ通過し撮像された
光の強度情報が、白色光像プロセス回路部31のカラー
マトリクス回路により色差信号および輝度信号に変換さ
れ、さらに白色光像A/D変換器32によってデジタル
値に変換されて色差信号データおよび輝度信号データと
して白色光像メモリ41に記憶される。そして、白色光
像メモリ41に記憶された色差信号データおよび輝度信
号データは、白色光像表示信号生成器42に入力され表
示装置が表示可能なNTSC方式のY、QおよびI信号
に変換されて表示ユニット500に出力される。
【0045】つづいて、生体組織に関する情報を表す表
示信号の生成について説明する。励起光光源13から射
出された励起光Lrは内視鏡ユニット200を経由して
生体組織1に照射され、励起光Lrの照射を受けた生体
組織1から発生した自家蛍光像Zjは対物レンズ24、
イメージファイバ22および結像レンズ33を通して撮
像器34によって撮像され電気的な画像信号に変換さ
る。その後、この画像信号はプロセス回路部35および
A/D変換器36を経由して蛍光像信号処理部401の
蛍光像メモリ43に自家蛍光画像データDjとして記憶
される。一方、参照光光源13から射出された参照光L
sは内視鏡ユニット200を経由して生体組織1に照射
され、参照光Lsの照射を受けた生体組織1に生じた参
照光像Zsは対物レンズ24、イメージファイバ22お
よび結像レンズ33を通して撮像器34によって撮像さ
れ電気的な画像信号に変換される。その後、この画像信
号はプロセス回路部35およびA/D変換器36を経由
して蛍光像信号処理部401の参照光像メモリ44に参
照光画像データDsとして記憶される。
【0046】蛍光像メモリ43および参照光像メモリ4
4にそれぞれ記憶された自家蛍光画像データDjおよび
参照光画像データDsは、蛍光像表示信号生成器45に
入力され生体組織に関する情報を表す蛍光画像としてN
TSC方式の表示信号に変換され表示ユニット500に
出力される。
【0047】白色光像表示信号生成器42によって生成
されたNTSC方式の表示信号と、蛍光像表示信号生成
器45によって生成されたNTSC方式の表示信号とは
表示ユニット500のスーパーインポーザ51に入力さ
れ1画面を表す信号となるように合成され表示器52に
よって表示される。
【0048】ここで、上記蛍光像表示信号生成器45に
よって施される処理について詳細を説明する。この蛍光
像表示信号生成器45によって施される処理は、主とし
て輝度が反射参照光の強度を反映し、かつ主として色が
前記自家蛍光の相対強度を反映するように表示信号を生
成するものである。
【0049】NTSC方式の信号は、3原色信号である
赤色R、緑色Gおよび青色Bの3種類の信号から誘導さ
れ、主に輝度を表す輝度信号Yと主に色を表す色差信号
(R−Y)および(B−Y)とから生成されており、実
際に信号が伝送されるときには、色差信号(R−Y)お
よび(B−Y)からさらに誘導されるI信号およびQ信
号が用いられ、4MHzの周波数帯域幅に輝度信号Y
が、1.5MHzの周波数帯域幅にI信号が、0.5M
Hzの周波数帯域幅にQ信号がそれぞれ割り当てられ伝
送されるように定められている。
【0050】従って、蛍光像表示信号生成器45は、N
TSC信号を生成するときに自家蛍光画像データDjお
よび参照光像画像データDsを入力して、輝度信号Y、
色差信号(R−Y)(以後R-yとして記述する)およ
び色差信号(B−Y)(以後B-yとして記述する)を
生成することになる。すなわち、ある1画面を表すため
に必要な2次元画像データである輝度画像データY
(x,y)、色差画像データR-y(x,y)および色
差画像データB-y(x,y)が蛍光像表示信号生成器
45に備えられたカラーマトリクス回路により下記式
(1)に従って求められる。
【0051】
【数1】 ここで、輝度画像データY(x,y)は参照光画像デー
タDs(x,y)のみを反映し、自家蛍光画像データD
j(x,y)の成分を含まない2次元画像データとな
り、Y(x,y)=a2×Ds(x,y)として表され
る。
【0052】また、2つの色差画像データR-y(x,
y)およびB-y(x,y)は、 R-y(x,y)=b1×Dj(x,y)+b2×Ds
(x,y) B-y(x,y)=c1×Dj(x,y)+c2×Ds
(x,y) として表され、これらの色差信号は参照光画像データD
sと自家蛍光画像データDjとの相対比率すなわち生体
組織の組織性状を反映する蛍光収率を表す信号となる。
従って、輝度の変化が主に形状を表し、色の変化が主に
生体の組織性状を表す表示信号が生成される。
【0053】なお、図2に示すように、この色差画像デ
ータR-y(x,y)はB-y(x,y)=0のときには
色度軸X−Yを備えた座表上において直線Mで表される
領域の色の変化に対応し、色差画像データB-y(x,
y)はR-y(x,y)=0のときに色度図のX−Y座
表上において直線Nで表される領域の色の変化に対応
し、さらに色差画像データR-y(x,y)およびB-y
(x,y)が共に0でない場合には、直線Mおよび直線
Nに挟まれる領域の色の変化に対応するように、RGB
信号と、Y、(R−Y)、(B−Y)信号と、Y、I、
Q信号との関係がNTSC方式として定められているの
で、式(1)の係数a2、b1、b2、c1、c2の値
を適当に選ぶことにより自家蛍光画像データDjと参照
光画像データDsとの比率を任意の色に対応させて表示
させることができる。すなわち、この色の変化は参照光
画像データDs(x,y)と自家蛍光画像データDj
(x,y)に基づく加色混合により表される。
【0054】例えば、胃や腸のように管状で、かつ病変
組織を含まない図3に示すような生体器官2に内視鏡ユ
ニット200の先端部201を挿入し蛍光画像の測定を
行う場合には、先端部201に近い部位Aが受光する参
照光Lsの強度は高く、先端部201から遠い部位Bが
受光する参照光の強度は低くなる。従ってこのとき撮像
器35によって撮像された参照光像Zsを表す画像の強
度分布は、図4に示すように中心部の領域Oを中心に回
転対称となり周辺部から中心部に向かってその強度が徐
々に低くなり、参照光像Zsを表す画像のU−U’断面
の強度分布も図5に示すように周辺部から中心部に向か
ってその強度が徐々に低くなる。
【0055】また、上記参照光Lsの代わりに励起光L
rが照射された場合も、生体器官2が受光する励起光L
rの受光強度の分布は前記参照光Lsの照射により生体
器官2が受光する参照光Lsの受光強度の分布と同様な
分布となるので、撮像器35によって撮像される自家蛍
光像Zjを表す画像の強度分布は、中心部の領域Oを中
心に回転対称となり周辺部から中心部に向かってその強
度が減少する。
【0056】このように生体器官2に病変組織が存在し
ない場合には、参照光Lsが照射されたときに撮像され
る参照光像Zsの強度分布と励起光Lrが照射されたと
きに撮像される自家蛍光像Zjの強度分布とはほぼ等し
い形状を示す。
【0057】ここで、さらに図6に示すように生体器官
2の部位P1およびP2に病変組織が存在し、部位P3
に凹部が存在したときに蛍光画像の測定を行う場合に
は、内視鏡の先端部201から参照光Lsが照射される
と、参照光Lsは病変組織および正常組織において反射
特性および吸収特性がほとんど変化しないので、参照光
像Zsを表す強度分布は、図7に示すように部位P1お
よびP2においては変化はないが、部位P3においては
凹部の受光した参照光Lsの強度が低くなったためにこ
の部位から反射される反射参照光の強度も低くなり、図
8に示すように参照光像Zsを表す画像のU−U’断面
の部位P3の強度も低下する。一方、内視鏡の先端部2
01から励起光Lrが照射されると、病変組織の部位P
1およびP2から発せられる自家蛍光の強度は他の部位
の正常組織より低くなるので、自家蛍光像Zjを表す画
像のU−U’断面の強度分布は、図9に示すように部位
P1およびP2において低下し、部位P3においては凹
部の受光した励起光Lrの強度が低いためにこの部位か
ら発生する自家蛍光の強度も低くなり、自家蛍光像Zj
を表す画像のU−U’断面の部位P1、P2およびP3
の強度は低下する。従って、図8および図9から明らか
なように輝度の変化が主に形状を表し、色の変化が主に
生体の組織性状を表す表示信号が生成される。
【0058】そして、自家蛍光像Zjを撮像して得られ
た自家蛍光画像データDjは蛍光像メモリ43に記憶さ
れ、参照光像Zsを撮像して得られた参照光画像データ
Dsは参照光像メモリ44に記憶される。
【0059】次に、蛍光像メモリ43に記憶された自家
蛍光画像データDjおよび参照光像メモリ44に記憶さ
れた参照光画像データDsは、蛍光像表示信号生成器4
5に入力されNTSC方式のY、QおよびI信号に変換
される。
【0060】すなわち、図10に示すように蛍光像表示
信号生成器45に入力された自家蛍光画像データDjお
よび参照光画像データDsは、カラーマトリクス回路4
5aに入力される。カラーマトリクス回路45aに入力
された上記2つの画像データは、式(1)に従って変換
され輝度画像データY(x,y)、色差画像データR-
y(x,y)およびB-y(x,y)として出力され
る。そして、これらの輝度画像データY(x,y)、色
差画像データR-y(x,y)および色差画像データB-
y(x,y)は、D/A変換器45b1、45b2およ
び45b3によってそれぞれアナログ信号に変換され、
さらにNTSCエンコーダ45cによってY、I、Q信
号に変換されて出力される。
【0061】表示信号処理ユニットから出力されたNT
SC信号は、表示ユニット500に入力され表示され
る。
【0062】上記のことにより、従来特に識別が難しか
った、受光強度の低い部位における正常組織の凹部と病
変組織との識別を色の識別として容易に行うことがで
き、さらに、図11(a)、(b)に示すように、撮像
素子のダイナミックレンジRsに比べて表示器のダイナ
ミックレンジRhが狭いことにより、本来異なる輝度で
表示されるべき部位、例えば部位P2およびQ(図11
(a)参照)が表示されたときに同等の輝度で表示され
てしまうことによる(図11(b)参照)病変組織の見
落としの発生を防止することができる。また、重要な診
断情報である組織形状を正確に表示することができる。
【0063】なお、上記測定は図12に示すようなタイ
ミングチャートに従って各光の照射と各撮像素子による
露光および読み出しとが行われ、励起光Lr、参照光L
s、白色光Lwは、1/30秒毎に取得される画像の2
コマ分の間に(1/15秒の間に)互いに干渉しないタ
イミングで照射されるので、他の光の照射によって測定
が妨げられることはない。また、励起光Lrおよび参照
光Lsは1/15秒毎に照射され、自家蛍光像Zjおよ
び参照光像Zsも1/15秒毎に取得されるので表示器
52に表示される蛍光画像も1/15秒毎に更新される
動画として表示される。
【0064】また図10に示すように蛍光像表示信号生
成器45のカラーマトリクス回路45aに入力した自家
蛍光画像データDjおよび参照光画像データDsをいっ
たん輝度信号Y、色差信号(R−Y)および色差信号
(R−B)に変換した後、RGBエンコーダ45dにそ
れぞれの値を入力しNTSC方式に定められた下記式 Y=+0.59G+0.30R+0.11B R−Y=−0.59G+0.30R−0.11B B−Y=−0.59G−0.30R+0.11B G−Y=+0.59G−0.30R−0.11B に従って3原色信号であるR、G、B信号に変換し出力
することもできる。
【0065】なお、この場合、表示ユニットとしては
R、G、B信号を直接入力し画像として表示することが
できる表示システムを選択する必要がある。
【0066】上記のように、本発明によれば、生体の組
織性状と生体の形状とをより正確に表示させることがで
きる。
【0067】また上記実施の形態では表示信号としてN
TSC方式を用いたが、PAL方式あるいはSECAM
方式等を用いても輝度信号および色差信号に対して上記
と同様の対応付けを行うことにより同様の効果を得るこ
とができる。
【0068】次に、本発明の第2の実施の形態について
説明する。本発明の第2の実施の形態は、第1の実施の
形態の蛍光像表示信号生成器45の代わりに図13に示
す蛍光像表示信号生成器60を用いたものである。
【0069】蛍光像表示信号生成器60は、除算器6
1、除算メモリ62、参照光像メモリ63、ルックアッ
プテーブル64、D/A変換器65およびNTSCエン
コーダ66から構成されており、蛍光像表示信号生成器
60の除算器61に入力された自家蛍光画像データDj
(x,y)および参照光画像データDs(x,y)は対
応するそれぞれの画素位置毎に、 Sub(x,y)=Dj(x,y)/Ds(x,y) の除算が行われ、除算された値Sub(x,y)は除算
メモリ62に記憶され、除算値Sub(x,y)に対応
する色差信号の値R-y(x,y)およびB-y(x,
y)がルックアップテーブル64から選択され出力され
る。この除算値Sub(x,y)は蛍光収率を反映する
値を表し、蛍光収率の大小により表示色が適宜選択され
ることになる。一方、参照光画像データDs(x,y)
を入力した参照光像メモリ63は、その値を輝度信号の
値Y(x,y)として出力する。
【0070】そしてY(x,y)、R-y(x,y)お
よびB-y(x,y)の値は、それぞれD/A変換器6
5a、D/A変換器65bおよびD/A変換器65cに
よってアナログ信号に変換されNTSCエンコーダ66
に入力されNTSC方式のY、IおよびQ信号に変換さ
れて蛍光像表示信号生成器60から出力される。その他
の構成および作用は第1の実施の形態と同様である。
【0071】次に、本発明の第3の実施の形態について
説明する。本発明の第3の実施の形態は、第1の実施の
形態の撮像器34の代わりにCCD撮像素子79aとこ
の撮像素子に密着させ形成した図14に示すようなオン
チップフィルタ79bを備えた撮像器79を用い、第1
の実施の形態の蛍光像信号処理部402の代わりに図1
6に示すような蛍光像信号処理部403を用いたもので
ある。
【0072】なお、このオンチップフィルタ79bは図
15(a)に示すように430nmから530nmに亘
る波長領域の光を透過させる微小フィルタλ2と430
nm以上の波長領域の光を透過させる微小フィルタλ1
を規則正しく配置したものである。
【0073】波長780nmの参照光Lsの照射により
生体組織に生じた参照光像Zsは撮像器79上に結像さ
れオンチップフィルタ79bの微小フィルタλ2が配置
されている領域は透過せず、微小フィルタλ1が配置さ
れている領域を透過しCCD撮像素子79aによって撮
像され電気的な画像信号に変換される。この画像信号は
プロセス処理部35およびA/D変換器36を経由して
蛍光像信号処理部403の画素区画変換器71に入力さ
れ、図17に示すように微小フィルタλ1および微小フ
ィルタλ2をそれぞれ2個づつ含む区画(n,m)毎
に、2つの微小フィルタλ1を透過した参照光の強度の
和が参照光画像データDs(n,m)の値としてとして
求められ出力される。画素区画変換器71から出力され
た参照光画像データDs(n,m)は参照光像メモリ7
2aに記憶される。
【0074】つづいて、励起光Lrの照射により生体組
織から発生した自家蛍光像Zjも撮像器79上に結像さ
れオンチップフィルタ79bの微小フィルタλ1および
微小フィルタλ2が配置されている領域を透過しCCD
撮像素子79aによって撮像され電気的な画像信号に変
換される。この画像信号はプロセス処理部35およびA
/D変換器36を経由して蛍光像信号処理部403の画
素区画変換器71に入力され、上記と同様に図17に示
すように微小フィルタλ1および微小フィルタλ2をそ
れぞれ2個づつ含む区画(n,m)毎に、2つの微小フ
ィルタλ1を透過した自家蛍光の強度の和が第1の自家
蛍光画像データDj1(n,m)の値として求められ、
2つの微小フィルタλ2を透過した自家蛍光の強度の和
が第2の自家蛍光画像データDj2(n,m)の値とし
て求められて出力される。
【0075】画素区画変換器71から出力された第1の
自家蛍光画像データDj1(n,m)および第2の自家
蛍光画像データDj2(n,m)はそれぞれ蛍光像メモ
リ72bおよび72cに記憶される。
【0076】そして、参照光像メモリ72a、蛍光像メ
モリ72bおよび蛍光像メモリ72cにそれぞれ記憶さ
れた参照光画像データDs(n,m)、第1の自家蛍光
画像データDj1(n,m)および第2の自家蛍光画像
データDj2(n,m)は、カラーマトリクス回路73
に入力される。カラーマトリクス回路74においては下
記式(2)で表される演算が施される。
【0077】
【数2】 すなわち、Y(n,m)=a3×Ds(n,m) R-y(n,m)=b1×Dj1(n,m)+b2×D
j2(n,m)+b3×Ds(n,m) B-y(n,m)=c1×Dj1(n,m)+c2×D
j2(n,m)+c3×Ds(n,m) の演算が施される。
【0078】ここで、上記係数b1,b2,b3、c
1,c2,c3を適当に選ぶことにより正常組織と病変
組織との色の変化を任意に定めることができる。
【0079】そして、輝度信号データY(n,m)、色
差信号データR-y(n,m)および色差信号データB-
y(n,m)の値はさらにD/A変換器74a、74b
および74cによりそれぞれアナログ信号に変換され輝
度信号Y、色差信号(R−Y)および色差信号(B−
Y)として出力され、NTSCエンコーダ75によって
さらにY、IおよびQ信号に変換されて出力される。
【0080】なお、上記演算は数値化された値を演算す
る以外に参照光像メモリ72a、蛍光像メモリ72bお
よび蛍光像メモリ72cの値をD/A変換器でD/A変
換し、アナログ信号にしてからカラーマトリクス回路に
入力し演算させることもできる。その場合、図17に示
したD/A変換器74a、74b、74cは省略され
る。
【0081】また、上記第3の実施の形態における測定
は、図18に示すような各光の照射と各撮像素子による
露光および読み出しとがタイミングチャートに従って行
われ、励起光Lr、参照光Ls、白色光Lwは、1/3
0秒毎に取得される画像の2コマ分の間に(1/15秒
の間に)それぞれ互いに干渉しないタイミングで照射さ
れるので、他の光の照射により測定が妨げられることは
ない。また、励起光Lrおよび参照光Lsは1/15秒
毎に照射され、自家蛍光像Zjおよび参照光像Zsも1
/15秒毎に取得されるので、表示される蛍光画像は1
/15秒毎に画像が更新される動画となる。
【0082】なお、上記参照光像メモリ72a、蛍光像
メモリ72bおよび蛍光像メモリ72cは、時分割取得
された2次元画像データを再び同時化する同時化メモリ
として機能するものであり、異なるタイミングで撮像さ
れた2次元画像データは定められたタイミングに従って
読み出され、輝度信号Y、色差信号(R−Y)および色
差信号(B−Y)に変換される。
【0083】上記のように自家蛍光の相対強度ならびに
蛍光スペクトル形状を表す強度に基づき、生体組織に関
する情報である生体の組織性状と生体の形状とをより正
確に表示させることができる。すなわち、病変組織と正
常組織とでは自家蛍光の積分強度が異なること、および
病変組織と正常組織とでは規格化スペクトルの短波長側
の積分強度が異なることに基づき正常組織と病変組織と
の識別能を大幅に向上させることができる。
【0084】また、上記オンチップフィルタ79bを図
15(b)に示すように430nmから510nmに亘
る波長領域の光を透過させる微小フィルタλ2と、63
0nm以上の波長領域の光を透過させる微小フィルタλ
1とを規則正しく配置したオンチップフィルタ79b’
に変更し、前記と同様に画像の撮像および撮像された画
像の処理を行うことによって、前記演算式 Y(n,m)=a3×Ds(n,m) R−y(n,m)=b1×Dj1(n,m)+b2×D
j2(n,m)+b3×Ds(n,m) B−y(n,m)=c1×Dj1(n,m)+c2×D
j2(n,m)+c3×Ds(n,m) における第1の自家蛍光画像データDj1(n,m)に
630nm以上の波長領域の光を透過させる微小フィル
タλ1を透過した自家蛍光による2次元画像データを対
応させ、第2の自家蛍光画像データDj2(n,m)に
430nmから510nmに亘る波長領域の光を透過さ
せる微小フィルタλ2を透過した自家蛍光による2次元
画像データを対応させ、これらの2次元画像データに基
づき輝度信号データY(n,m)、色差信号データR−
y(n,m)および色差信号データB−y(n,m)を
生成し、さらにNTSC方式のY、IおよびQ信号に変
換することにより可視画像として表示させることもでき
る。
【0085】すなわち、上記表示された画像はλ1の波
長領域を透過した自家蛍光の強度と、λ2の波長領域を
透過した自家蛍光の強度との比率を反映した画像であ
り、表示された色の変化により自家蛍光スペクトルの形
状の変化を知ることができる。
【0086】なお、上記波長領域λ2は正常組織の自家
蛍光スペクトルの最大強度値を示す480nm近傍の波
長領域を含み、波長領域λ1は病変組織の家蛍光スペク
トルの極大値を示す630nm近傍から700nm近傍
に亘る波長領域を含むことが好ましい。
【0087】次に、本発明の第4の実施の形態について
説明する。図19に示すように、本発明の第4の実施の
形態による蛍光内視鏡装置810は、白色光Lwおよび
励起光Lrをそれぞれ射出する2つの光源を備えた光源
ユニット110、光源ユニット110から射出された励
起光Lrを照射光ファイバ21を通して生体組織1に照
射し、この励起光Lrの照射により生体組織1から発生
した自家蛍光像Zjを撮像し電気的な画像信号に変換し
て出力する内視鏡ユニット210、内視鏡ユニット21
0から出力された画像信号を入力し雑音抑圧、欠陥補正
および映像信号処理等を施しデジタル値からなる2次元
画像データに変換して出力する中継ユニット310、中
継ユニット310から出力された2次元画像データを表
示信号に変換して出力する表示信号処理ユニット410
および表示信号処理ユニット410から出力された表示
信号を入力し表示する表示ユニット510から構成され
ている。
【0088】光源ユニット110には、照射光ファイバ
21から分岐された分岐光ファイバ21Aの端面21a
および照射光ファイバ21から分岐された分岐光ファイ
バ21Bの端面21bが接続されており、白色光光源1
0から射出された白色光Lwは白色光集光レンズ11に
よって集光され分岐光ファイバ21Aの端面21aに入
射する。ここで、モータ81の回転軸に回転可能に取り
付けられた、カラー3原色であるRGBフィルタを備え
た円盤状フィルタ82が白色光源10と集光レンズ11
との間に配置されモータ81により回転されることによ
り、白色光光源10から射出された白色光LwはRGB
の面順次照明を行う面順次光Lmとして端面21a入射
する。
【0089】InGaN−LDからなる410nmの波
長の光を発生する励起光光源13から射出された励起光
Lrは集光レンズ14によって集光されて分岐光ファイ
バ21Bの端面21bに入射する。また、白色光光源1
1および励起光光源13にはそれぞれの光源を駆動する
ための白色光電源12および励起光電源15が備えられ
ている。
【0090】内視鏡ユニット210は、屈曲自在な先端
部211と、光源ユニット110および中継ユニット3
10が接続された操作部212とから構成され、励起光
Lr、および面順次光Lmを伝搬する照射光ファイバ2
1と、面順次光Lmの照射を受けた生体組織1によって
反射された反射面順次光による像(以後面順次光像Zm
と呼ぶ)および自家蛍光像Zjを撮像し変換した電気的
な画像信号を伝送するケーブル28とが先端部211か
ら操作部212に亘ってその内部に敷設されている。
【0091】分岐光ファイバ21Aの端面21aから入
射しその端面21cから照射レンズ23を通して射出さ
れるRGBの面順次光Lmの照射を受けた生体組織1に
より生じた像(以後R面順次光像Zmr、B面順次光像
Zmg、G面順次光像Zmbと呼ぶ)は、対物レンズ2
5を通してプリズム26に入射し、プリズム26により
その光路は略直角に向きを変えられて撮像器83上に結
像され電気的な画像信号に変換されてケーブル28によ
って操作部212に伝送される。また、励起光Lrの照
射を受けた生体組織1から発生した自家蛍光像Zjも同
様に撮像され操作部212に伝送される。
【0092】なお、撮像器83は撮像素子83aに励起
光カットフィルタ83bが密着され形成されたものであ
り、撮像素子83bの各画素には波長410nmの励起
光Lrが除去された光が入射する。
【0093】中継ユニット310には、ケーブル28が
接続されており、ケーブル28によって伝送された面順
次光像Zmを担持する画像信号はプロセス回路部31に
よって雑音抑圧、欠陥補正および映像信号処理等が施さ
れ、A/D変換器32および36によって数値化され2
次元画像データとして出力される。
【0094】表示信号処理ユニット410には、撮像さ
れた面順次光像Zmの処理を行う面順次光像信号処理部
411および自家蛍光像Zjの処理を行う蛍光像信号処
理部412が備えられている。面順次光像信号処理部4
11には、A/D変換器32から出力された2次元画像
データを記憶する面順次光像メモリ部41、面順次光像
メモリ部41から2次元画像データを入力し表示装置に
よって表示可能な表示信号に変換し出力する面順次光像
表示信号生成器42が配設されている。
【0095】一方、蛍光像信号処理部412には、A/
D変換器36から出力された自家蛍光像Zjの2次元画
像データを記憶する蛍光像メモリ43およびR面順次光
像Zmrの2次元画像データを記憶する参照光像メモリ
44、蛍光像メモリ43および参照光像メモリ44から
2次元画像データを入力し表示装置によって表示可能な
表示信号に変換し出力する後述するカラーマトリクス回
路を内部に備えた蛍光像表示信号生成器45が配設され
ている。その他の構成は第1の実施の形態と同様であ
る。
【0096】次に、上記実施の形態における作用につい
て説明する。面順次フィルタ82は図20に示すように
カラー3原色のRGBフィルタの他に遮光部82dを備
えており、図21に示すように各光の照射と撮像素子の
露光および読み出しとがタイミングチャートに従って行
われるようにモータ81によって回転され、RGBの面
順次照射を各1/90秒間ずつ合計1/30秒間行い、
この間に面順次光Lmの照射を受けた生体組織1により
生じたR面順次光像Zmr、G面順次光像Zmg、B面
順次光像Zmbが撮像される。そして、次の1/30秒
間は白色光源10からの光の入射は遮断され、励起光源
13から射出された励起光Lrの照射により生体組織1
から発生した自家蛍光像Zjが撮像される。
【0097】撮像された自家蛍光像Zjはプロセス回路
31を経由してA/D変換器36によって2次元画像デ
ータに変換され自家蛍光画像データDjとして蛍光像メ
モリ43に記憶される。
【0098】一方、撮像されたR面順次光像Zmr、B
面順次光像Zmg、G面順次光像Zmbはプロセス回路
31を経由してA/D変換器32によって2次元画像デ
ータDmに変換されR画像データDmr、G画像データ
DmgおよびB画像データDmbとして白色光像信号処
理部411の白色光像メモリ41のRメモリ41r、G
メモリ41gおよびBメモリ41bに記憶される。これ
らの2次元画像データはさらに白色光像表示信号生成器
42によってNTSC信号に変換され表示ユニット51
0に出力される。なお、このときR画像データDmrは
蛍光像信号処理部412の参照光像メモリ44にも参照
光像画像データDsとして記憶される。すなわち、第1
の実施の形態では生体組織で反射された780nmの近
赤外領域の光による像を撮像し参照光画像データDsと
したが、赤色の波長領域の光による像でも生体組織によ
って吸収される割合はほぼ均一であるので参照光画像デ
ータDsとして用いることができる。従って、白色光お
よび参照光の照射および撮像を共通化することができる
ので装置を簡素化することができる。その他の作用は第
1の実施の形態と同様である。
【0099】上記のように、本発明によれば生体組織に
関する情報である生体の組織性状および生体の形状等を
より正確に表示させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態による蛍光内視鏡装
置の概略構成図
【図2】色度座標上の色差信号の位置を示す図
【図3】病変組織を含まない生体器官を示す図
【図4】参照像Zsの強度分布を示した図
【図5】参照像ZsのU−U’断面の強度分布を示した
【図6】病変組織を含む生体器官を示す図
【図7】参照像Zsの強度分布を示した図
【図8】参照像ZsのU−U’断面の強度分布を示した
【図9】自家蛍光像ZjのU−U’断面の強度分布を示
した図
【図10】蛍光像表示信号生成器45の内部構成を示す
【図11】撮像系と表示系のダイナミックレンジの違い
を示す図
【図12】第1の実施の形態におけるタイミングチャー
【図13】蛍光像表示信号生成器60の内部構成を示す
【図14】モザイクフィルタ79bを示す図
【図15】微小フィルタλ1および微小フィルタλ2の
透過波長領域を示す図
【図16】蛍光像信号処理部403の内部構成を示す図
【図17】微小フィルタの画素区画を示す図
【図18】第3の実施の形態におけるタイミングチャー
【図19】本発明の第4の実施の形態による蛍光内視鏡
装置の概略構成図
【図20】面順次フィルタ82の構造を示す図
【図21】第4の実施の形態におけるタイミングチャー
【符号の説明】
1 生体組織 10 白色光光源 11 白色光集光レンズ 12 白色光電源 13 励起光光源 14 集光レンズ 15 励起光電源 16 参照光光源 17 反射ミラー 18 ダイクロイックミラー 19 参照光電源 21 照射光ファイバ 22 イメージファイバ 23 照射レンズ 24 対物レンズ 25 白色光像対物レンズ 26 プリズム 27 白色光像撮像器 28 ケーブル 31 白色光像プロセス回路部 32 白色光像A/D変換器 33 結像レンズ 34 撮像器 35 プロセス回路部 36 A/D変換器 41 白色光像メモリ 42 白色光像表示信号生成器 43 蛍光像メモリ 44 参照光像メモリ 45 蛍光像表示信号生成器 51 スーパーインポーザ 52 表示器 100 光源ユニット 200 内視鏡ユニット 201 先端部 202 操作部 300 撮像ユニット 400 表示信号処理ユニット 401 白色光像信号処理部 402 蛍光像信号処理部 500 表示ユニット 800 蛍光内視鏡装置 Lw 白色光 Ls 参照光 Lr 励起光 Kj 自家蛍光 Zj 自家蛍光像

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 励起光の照射により生体組織から発生し
    た自家蛍光、および参照光の照射を受けた前記生体組織
    によって反射された反射参照光をそれぞれ自家蛍光画像
    信号および参照光画像信号として検出し、前記自家蛍光
    画像信号および参照光画像信号に基づき表示信号を生成
    し、該生成された表示信号によって前記生体組織に関す
    る情報を表示する蛍光画像表示方法において、 前記表示信号を、輝度に主として前記反射参照光の強度
    を反映させ、かつ色に主として前記自家蛍光の相対強度
    を反映させるように生成することを特徴とする蛍光画像
    表示方法。
  2. 【請求項2】 前記自家蛍光の相対強度を反映させる手
    法を、前記自家蛍光画像信号と前記参照光画像信号との
    加色混合により行うことを特徴とする請求項1記載の蛍
    光画像表示方法。
  3. 【請求項3】 励起光の照射により生体組織から発生し
    た自家蛍光、および参照光の照射を受けた前記生体組織
    によって反射された反射参照光をそれぞれ自家蛍光画像
    信号および参照光画像信号として検出し、前記自家蛍光
    画像信号および参照光画像信号に基づき表示信号を生成
    し、該生成された表示信号によって前記生体組織に関す
    る情報を表示する蛍光画像表示方法において、 前記表示信号を、輝度に主として前記反射参照光の強度
    を反映させ、かつ色に主として前記自家蛍光の蛍光スペ
    クトルの形状を反映させるように生成することを特徴と
    する蛍光画像表示方法。
  4. 【請求項4】 前記自家蛍光の蛍光スペクトルの形状を
    反映させる手法が、前記自家蛍光の蛍光スペクトルの中
    の互いに異なる波長領域から取得した2種類の前記自家
    蛍光画像信号により行うことを特徴とする請求項3記載
    の蛍光画像表示方法。
  5. 【請求項5】 生体組織に励起光および参照光を照射す
    る照射手段と、該励起光の照射により前記生体組織から
    発生した自家蛍光および該参照光の照射を受けた前記生
    体組織によって反射された反射参照光をそれぞれ自家蛍
    光画像信号および参照光画像信号として検出する検出手
    段と、前記自家蛍光画像信号および参照光画像信号に基
    づき表示信号を生成する表示信号生成手段と、該生成さ
    れた表示信号によって前記生体組織に関する情報を表示
    する表示手段とを備えた蛍光画像表示装置において、 前記表示信号生成手段が、輝度に主として前記反射参照
    光の強度を反映させ、かつ色に主として前記自家蛍光の
    相対強度を反映させた前記表示信号を生成するものであ
    ることを特徴とする蛍光画像表示装置。
  6. 【請求項6】 前記自家蛍光の相対強度を反映させる手
    法が、前記自家蛍光画像信号と前記参照光画像信号との
    加色混合により行うものであることを特徴とする請求項
    5記載の蛍光画像表示装置。
  7. 【請求項7】 前記自家蛍光の相対強度が、前記自家蛍
    光画像信号と前記参照光画像信号との除算により得られ
    るものであることを特徴とする請求項5または6項記載
    の蛍光画像表示装置。
  8. 【請求項8】 生体組織に励起光および参照光を照射す
    る照射手段と、該励起光の照射により前記生体組織から
    発生した自家蛍光および該参照光の照射を受けた前記生
    体組織によって反射された反射参照光をそれぞれ自家蛍
    光画像信号および参照光画像信号として検出する検出手
    段と、前記自家蛍光画像信号および参照光画像信号に基
    づき表示信号を生成する表示信号生成手段と、該生成さ
    れた表示信号によって前記生体組織に関する情報を表示
    する表示手段とを備えた蛍光画像表示装置において、 前記表示信号生成手段が、輝度に主として前記反射参照
    光の強度を反映させ、かつ色に主として前記自家蛍光の
    蛍光スペクトルの形状を反映させた前記表示信号を生成
    するものであることを特徴とする蛍光画像表示装置。
  9. 【請求項9】 前記自家蛍光の蛍光スペクトルの形状を
    反映させる手法が、前記自家蛍光の蛍光スペクトルの中
    の互いに異なる波長領域から取得した2種類の前記自家
    蛍光画像信号により行うものであることを特徴とする請
    求項8記載の蛍光画像表示装置。
  10. 【請求項10】 前記表示信号生成手段が、カラーマ
    トリクス回路を備えていることを特徴とする請求項5か
    ら9いずれか1項記載の蛍光画像表示装置。
  11. 【請求項11】 前記カラーマトリクス回路がRGB信
    号を生成するものであることを特徴とする請求項10記
    載の蛍光画像表示装置。
  12. 【請求項12】 前記照射手段が、面順次照射手段を備
    え、該面順次照射手段が前記参照光の照射手段を含むも
    のであることを特徴とする請求項5から11いずれか1
    項記載の蛍光画像表示装置。
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