JP3478504B2 - 画像処理装置 - Google Patents

画像処理装置

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JP3478504B2
JP3478504B2 JP04614694A JP4614694A JP3478504B2 JP 3478504 B2 JP3478504 B2 JP 3478504B2 JP 04614694 A JP04614694 A JP 04614694A JP 4614694 A JP4614694 A JP 4614694A JP 3478504 B2 JP3478504 B2 JP 3478504B2
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  • Endoscopes (AREA)
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  • Image Analysis (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は画像信号に対して所定の
演算処理を行い、注目レベル範囲外と注目レベル範囲内
の部分を異なる表示方法で表示する画像処理装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、体腔内に細長の挿入部を挿入する
事により、体腔内臓器等を観察したり、必要に応じ処置
具チャンネル内に挿通した処置具を用いて各種治療処置
のできる内視鏡が広く利用されている。
【0003】最近、この様な内視鏡装置に対し、種々の
画像処理が行われるようになってきた。これらの画像処
理において、例えば、ハレーションや暗部などの無効領
域と有効領域とを明確に分離するために、例えば、特開
平2−268722号公報に示されているように、ハレ
ーションを起こしている部分を検出し、この領域を有効
領域と区別できるように表示するものがある。
【0004】また、特開平3−21186号公報に示さ
れるように、ハレーション及び暗部などの無効領域を有
効領域と明確に区別して表示するものがある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来、これらの処理画
像の表示方法としては、ハレーションや暗部などの無効
領域は有効領域と明確に区別して表示を行っているが、
例えば、ヘモグロビン量分布の擬似カラー処理におい
て、ヘモグロビン量により注目する範囲(注目レベル範
囲)などを設定する場合、注目レベル範囲を外れている
画素に関しては特別な注意が払われていなかった。
【0006】そのため、注目レベル範囲外にある画素
は、注目レベル範囲以上であれば注目レベル範囲の最大
値、注目レベル範囲以下であれば注目レベル範囲の最小
値と同様の色で表示を行っていた場合が多い。しかしな
がら、この場合、最大値付近や最小値付近の色に注目す
ると、注目レベル範囲を外れている画素なのか、注目レ
ベル範囲内の最大値付近もしくは最小値付近の画素であ
るのか、区別が容易でなはなかった。
【0007】従来のファイバースコープでは、観察対象
によっては、病変部及び粘膜における変化を観察するこ
とが困難な場合がある。しかし、血液中のヘモグロビン
の酸素飽和度の分布を知ることが、病変部の早期発見な
どに役立つことが知られている。
【0008】血液中のヘモグロビンの酸素飽和度の測定
法としては、酸素飽和度の変化により吸光度の変化しな
い波長、例えば569nm及び586nmの吸光度と、
酸素飽和度の変化により大きく変化する波長、例えば5
77nmの吸光度との差より、粘膜における酸素飽和度
の変化を測定する方法がある。
【0009】酸素飽和度の情報を得る方法として、例え
ば、特開昭63−311937号公報や特開平1−28
0442号公報のように、前記波長の狭帯域フィルタを
用いることにより酸素飽和度の情報を得る内視鏡装置が
提案されている。
【0010】しかしながら、従来の酸素飽和度画像を得
るための内視鏡装置では、狭帯域フィルタを用いている
ため、酸素飽和度画像を表示しているときには、通常の
可視観察画像とは異なる色調の画像となっていた。さら
に、このような酸素飽和度画像では、微妙な粘膜の色調
の変化が得られないため、可視観察画像に切り換える必
要があった。
【0011】また、画像処理装置としては前記ヘモグロ
ビン量を対象とするもの以外にも、内視鏡画像から蛍光
剤濃度分布もしくはICG(indocyanine green)濃度
分布を画像化する画像処理装置がある。このような画像
処理装置において、観察者が見たい蛍光剤濃度値もしく
はICG濃度値を持っている部分について、他との差別
化を図りたいという要望がある。しかし、従来の画像処
理装置では、処理後の画像である蛍光剤濃度部分布画像
もしくはICG濃度分布画像や強調処理画像からは見た
い部分を判別することは、非常に困難であった。
【0012】例えば、蛍光剤濃度分布画像もしくはIC
G濃度分布画像を擬似カラー処理した画像の場合、蛍光
剤濃度値もしくはICG濃度値の違いにより色を変化さ
せて表示している。しかし、色の変化はなめらかに変わ
るため、画像の脇に蛍光濃度値もしくはICG濃度値と
表示色との対応付けをさせるためにカラーバーを表示し
ても、観察者が見たい蛍光剤濃度もしくはICG濃度値
の領域を画像内で判別できなかった。
【0013】また、蛍光剤濃度もしくしはICG濃度を
強調した画像において、蛍光剤濃度やICG濃度の定性
的な判断をすることは可能であったが、定量的な判断を
することは困難であった。
【0014】本発明は、前記事情に鑑みてなされたもの
であり、注目レベル範囲を外れている画素について、注
目レベル範囲内である画素と明確に区別し、より見やす
く、判断し易い処理画像が得られる画像処理装置を提供
する事を目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明による画
像処理装置は、撮像手段によって撮像された被写体の
像信号に対して、前記被写体としての生体が有する機能
に関する情報に相関した値である注目する量を算出する
算手段と、前記注目する量に対して所定範囲を設定す
る範囲設定手段と、前記演算手段で算出された注目する
量が、前記範囲設定手段で設定される前記注目する量の
所定範囲内に含まれる被写体像の部分と前記注目する量
の所定範囲外となる被写体像の部分とを、異なる表示方
法で表示するため、前記画像信号に対して所定の処理を
施す表示用処理手段とを備えたことを特徴とする。
た、本発明による画像処理装置は、撮像手段によって撮
像された被写体の画像信号に対して、前記被写体として
の生体に投与された薬剤の濃度分布が反映する生体の機
能に関する情報に相関した値である注目する量を算出す
る演算手段と前記注目する量に対して所定範囲を設定
する範囲設定手段と前記演算手段で算出された注目す
る量が、前記範囲設定手段で設定される前記注目する量
の所定範囲内に含まれる被写体像の部分と前記注目する
量の所定範囲外となる被写体像の部分とを、異なる表示
方法で表示するため、前記画像信号に対して所定の処理
を施す表示用処理手段とを備えたことを特徴とする。
【0016】上記構成において、演算手段は、撮像手段
によって撮像された被写体の画像信号に対して、前記被
写体としての生体が有する機能に関する情報に相関した
値である注目する量、または前記被写体としての生体に
投与された薬剤の濃度分布が反映する生体の機能に関す
る情報に相関した値である注目する量を算出し、範囲設
定手段は、前記注目する量に対して所定範囲を設定す
る。そして、前記演算手段で算出された注目する量が、
前記範囲設定手段で設定される前記注目する量の所定範
囲内に含まれる被写体像の部分と前記注目する量の所定
範囲外となる被写体像の部分とを、異なる表示方法で表
示するため、表示用処理手段は、前記画像信号に対して
所定の処理を施す。
【0017】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。
【0018】図1ないし図5は本発明の第1実施例に係
り、図1は第1実施例に係る画像処理装置を備えた内視
鏡装置の全体的な構成図、図2はビデオプロセッサを含
むブロック構成図、図3は画像処理方法を示すフローチ
ャート、図4は擬似カラー処理のフローチャート、図5
は第1実施例による画像処理前後の変化を示す説明図で
ある。
【0019】図1に示すように、本実施例を備えた内視
鏡装置1は撮像手段を備えた電子内視鏡2と、この電子
内視鏡2に照明光を供給すると共に、信号処理するビデ
オプロセッサ3と、このビデオプロセッサ3から出力さ
れる映像信号を表示するモニタ4と、ビデオプロセッサ
3と接続され、画像処理装置としての機能を有する画像
ファイリング装置5とから構成される。
【0020】この電子内視鏡2は、細長で例えば可動性
の挿入部7を有し、この挿入部7の後端に太幅の操作部
8が連設されている。この操作部8の後端側側部から可
撓性のユニバーサルコード9が延設され、このユニバー
サルコード9の端部にはコネクタ11が設けられてい
る。
【0021】この電子内視鏡2は、コネクタ11を介し
て、光源装置3A及び信号処理回路3B(図2参照)が
内蔵されたビデオプロセッサ3に接続できるようになっ
ている。さらに、このビデオプロセッサ3には、モニタ
4及び画像ファイリング装置5が接続されるようになっ
ている。
【0022】前記挿入部7の先端側には、硬性の先端部
12及びこの先端部12に隣接する後方側に湾曲可能な
湾曲部13が順次設けられている。また、操作部8に設
けられた湾曲操作ノブ14を回動操作する事によって、
湾曲部13を左右方向あるいは上下方向に湾曲できるよ
うになっている。また、操作部8には挿入部7内に設け
られた処置具チャンネルに連通する挿入口15が設けら
れている。
【0023】図2に示すように前記先端部12には、配
光レンズ16と、結像光学系17とが配設されている。
この配光レンズ16の後端側には、ファイババンドルか
らなるライトガイド18が連設され、このライトガイド
18は、挿入部7、操作部8、ユニバーサルコード9内
を挿通され、照明光の入射端側の端部はビデオプロセッ
サ3の光源装置3Aに接続される。
【0024】そして、このビデオプロセッサ3内の光源
装置3Aから出射される照明光が、ライトガイド18の
入射端に入射されるようになっている。この光源装置3
Aは、ランプ21と、このランプ21の照明光路中に配
設され、モータ22によって回転される回転フィルタ2
3とを備えている。
【0025】前記ランプ21は、紫外から赤外にかけて
の光を出射するようになっている。前記回転フィルタ2
3には、それぞれ、互いに異なる波長領域の赤、緑、赤
外の各光を透過する赤、緑、赤外の透過フィルタ23
R、23G、23Iが周方向に沿って配列されている。
赤透過フィルタ23Rは650nm近傍の赤色光を透過
し、緑透過フィルタ23Gは580nm近傍の緑色光を
透過し、赤外透過フィルタ23Iは805nm近傍の赤
外光を透過するようになっている。
【0026】そして、ランプ21から出射された光は、
回転フィルタ23によって、各波長領域に時系列的に分
離されて赤、緑、赤外の面順次照明光となり、ライトガ
イド18の入射端に入射されるようになっている。この
面順次照明光は、このライトガイド18によって先端部
12に導かれて、先端面から出射され、さらに配光レン
ズ16を通って、被写体に照射されるようになってい
る。
【0027】一方、結像光学系17の結像位置には、撮
像手段である固体撮像素子として、例えば、CCD24
が配設されている。そして、前記面順次照明光によって
照明された被写体像が、結像光学系17によってCCD
24の撮像面に結像され、このCCD24により電気信
号に変換される。この電気信号は赤、緑、赤外の面順次
照明光の基でそれぞれ撮像された赤、緑、赤外の時系列
的の撮像信号(画像信号)となる(以下、R,G,I信
号と略記する場合がある)。CCD24からの画像信号
は、所定の範囲の電気信号(例えば、0〜1ボルト)に
増幅するためのアンプ25に入力されるようになってい
る。
【0028】このアンプ25から出力された電気信号
は、信号処理回路3B内のγ補正回路26でγ補正され
た後、A/Dコンバータ27でディジタル信号に変換さ
れて、1入力3出力のセレクタ28に入力され、時系列
的に送られてくるRGI信号は、このセレクタ28によ
って、R、G、Iの色信号に分離されて、それぞれ、
R、G、Iに対応する各R,G,Bメモリ29a、29
b、29cに記憶されるようになっている。ここで、カ
ラー表示する場合の信号に準じて、R,G,Bメモリと
いう表現を用いた。実際にはBメモリ29cにはI信号
が記録されるし、Bメモリ29cから出力されるB信号
は実際にはI信号である。以下、本実施例に限り、I信
号は、B信号またはB(I)信号と表記する場合があ
る。
【0029】メモリ部29を構成するメモリ29a、2
9b、29cから同時に読み出された各画像信号は、D
/Aコンバータ31部を構成するD/Aコンバータ31
a、31b、31cでアナログ信号に変換され、R、
G、B信号出力端32a、32b、32cからR、G、
B(I)信号が出力されるようになっている。
【0030】また、前記R、G、B信号と共に、同期信
号発生回路33からの同期信号SYNCが、同期信号出
力端32dから出力されるようになっている。
【0031】そして、前記R、G、B信号及び同期信号
が、R、G、B信号入力端を備えたモニタ4や画像ファ
イリング装置5などに入力されるようになっている。
【0032】また、画像信号の行き先と画像信号転送時
の転送タイミングを制御する制御信号発生部34が設け
られ、この制御信号発生部34は、A/Dコンバータ2
7、セレクタ28、メモリ部29、D/Aコンバータ部
31、同期信号発生回路33及びモータ22に、制御信
号を送り出している。
【0033】前記画像ファイリング装置5内には、図示
しない三つのフレームメモリと、これらメモリとバスラ
インを介して接続される図示しないCPUと、このCP
Uと接続される図示しない記録装置とを有している。こ
の画像ファイリング装置5に入力された画像信号R,
G,Bは、三つのフレームメモリに各記憶されるように
なっている。前記三つのフレームメモリに各記憶された
画像信号は、前記CPUにより読み出すことが可能であ
り、このCPUによって、以下に記載する画像処理が施
される。
【0034】また、画像処理された信号及び画像処理前
の原画像は、例えば、光磁気ディスク装置等の前記記録
装置に記憶されたり、モニタ4等に表示されたりする。
【0035】前記画像ファイリング装置5内の前記CP
Uには、図3及び図4で示されるような画像処理を行う
プログラムが設定されている。このプログラムでは、ま
ず始めに、ステップS1に示すように画像ファイル名、
注目レベル範囲(以下、注目する量の所定範囲とす
る)、階調数などのパラメータを入力する必要がある。
次に、ステップS2に示すように画像読み込みが行われ
る。つまり、入力された画像ファイル名の画像データが
記録装置などより画像ファイリング装置5内の画像処理
部に読み込まれる。
【0036】読み込まれた画像データは、モニタ4の入
出力特性がリニアではないため、γ補正が掛けられてい
るので、ステップS3に示すように逆γ補正処理を行
い、画像データをリニアなデータに変換する。その後、
ステップS4に示すようにハレーション及び暗部など、
生体機能情報としてのヘモグロビン量を計算しても正確
な値が算出されない無効領域をR、G、B信号のレベル
を基に検出する。
【0037】その他の有効領域に対しては、注目する量
としての生体機能情報、例えばヘモグロビン量が画素ご
とに算出される。検出された無効領域に対してはステッ
プS5に示すように黒抜きや編みかけパターンなどで無
効領域処理を行い、有効領域とは明確に異なる状態で表
示できるような処理をする。
【0038】一方、ステップS4にて算出されたヘモグ
ロビン量は、注目する量の所定範囲内(注目レベル範囲
内)と注目する量の所定範囲外(注目レベル範囲外)と
に分けられ、それぞれデータ変換され、ステップS6に
示すように擬似カラー処理が行われる。
【0039】この擬似カラー処理は後述するように注目
する量の所定範囲内と注目する量の所定範囲外とを、視
覚的に区別できるように異なる表示色にするなど、異な
る表示方法で表示できるような表示用処理である。その
後、得られた擬似カラー画像データは、ステップS7に
示すようにγ補正が掛けられた後、ステップS8に示す
ように画像データとして出力され、モニタ4には注目す
る量の所定範囲内と注目する量の所定範囲外とが異なる
色等で表示される。
【0040】次に、擬似カラー処理について、図4のフ
ローチャートを用いて説明する。画像を2次元配列IM
(X,Y)で表すとすると、XはX方向の画像サイズ、
YはY方向の画像サイズを意味する。G(i,j)は位
置(i,j)におけるG信号の輝度レベル、B(i,j)
は位置(i,j)におけるB信号の輝度レベル、また、
IHb(i,j)は位置(i,j)におけるヘモグロビン
量を表すものとする。また、Wmax、Wminをそれぞれ注
目する量の所定範囲の最大値、最小値とし、color
()を擬似カラーデータとする。そして、擬似カラー処
理後の画像データをR′(i,j)、G′(i,j)、
B′(i,j)とする。
【0041】擬似カラー処理は以下のステップにより行
われる。
【0042】(1)i,jには0が代入され、初期設定
が行なわれる(図4のステップS11)。 (2)IHb(i,j)へ、B(i,j)とG(i,j)
の対数比に係数32を掛けた値が代入される(ステップ
S12)。 (3)IHb(i,j)>WmaxもしくはIHb(i,
j)<Wminの判断をする(ステップS13)。IHb
(i,j)>WmaxもしくはIHb(i,j)<Wminであ
る場合は(4)の処理、それ以外は(5)以降の処理を
実行することになる。 (4)R′(i, j)=color(33, 1) G′(i, j)=color(33, 2) B′(i, j)=color(33, 3) 前記3式を実行する(ステップS14)。
【0043】(5)IHb(i, j)=32(IHb
(i, j)−Wmax)/(Wmax−Wmin)を実行する
(ステップS15)。 (6)R′(i, j)=(IHb(i, j), 1) G′(i, j)=(IHb(i, j), 2) B′(i, j)=(IHb(i, j), 3) を実行し、(4)とは異なる色で表示されるような表示
用処理がされる(ステップS16)。 (7)i≧Xならば(8)の処理、i<Xならば(2)
を実行する(ステップS17)。 (8)j≧Yならば次処理、j<Yならば(2)を実行
する(ステップS18)。 以上のステップにより擬似カラー処理が行われる。
【0044】次に、本実施例の作用について説明する。
ランプ21から出射される紫外から赤外にかけての光
は、モータ22によって回転される回転フィルタ23に
入射する。この回転フィルタ23は、前述のように、6
50nm近傍の赤色光を透過する赤透過フィルタ23
R、580nm近傍の緑色光を透過する緑透過フィルタ
23G、805nm近傍の赤外光を透過する赤外透過フ
ィルタ23Iを有している。
【0045】従って、前記ランプ21からの光は、時系
列的に、前記各フィルタ23R、23G、23Iに対応
する波長の光分離され、ライトガイド18を経由して体
腔内に導かれ、配光レンズ16を介して体腔内に照明光
として照射される。各照明光による被写体像は、結像光
学系17によってCCD24上に結像され、電気信号に
変換される。このCCD24の出力信号は、アンプ25
で増幅され、γ補正回路26にて所定のγ特性に変換さ
れる。
【0046】このγ補正回路26の出力は、A/Dコン
バータ27でディジタル信号に変換され、セレクタ28
を経由し、時系列的に各波長に分離された画像としてメ
モリ29a、29b、29cに記憶される。このメモリ
29a、29b、29cから読みだされた映像信号は、
同時化され、D/Aコンバータ31a、31b、31c
にてアナログ映像信号に変換され、R、G、B信号出力
端32a、32b、32cより出力される。
【0047】ビデオプロセッサ3より出力された映像信
号は、画像ファイリング装置5などにより記憶、再生が
行われる。画像ファイリング装置5には、前記画像処理
を行うプログラムが設定されており、注目する量の所定
範囲、階調数などのパラメータを入力する事によって内
視鏡画像を擬似カラー処理画像に変換する事ができる。
本実施例においては、ヘモグロビン量を擬似カラー表示
するための画像処理を行っている。
【0048】G画像が対応する580nm近傍は血液
(ヘモグロビン)の吸光度が大きい波長領域であり、B
(すなわち、I)画像が対応する805nm近傍は血液
の吸光度が小さい波長領域である。従って、この2つの
画像間演算によりヘモグロビン量が求められる(処理ス
テップ(2)及び図4のS12)。
【0049】この求められたヘモグロビン量の前記パラ
メータ設定により設定された注目する量の所定範囲内に
対して、擬似カラー表示を行う。まず、注目する量の所
定範囲内の画素であるのか注目する量の所定範囲外の画
素であるのかをヘモグロビン量の値に基づき判断する
(処理ステップ(3)又はS13)。
【0050】注目する量の所定範囲内と判断された画素
について、得られたヘモグロビン量を0〜32に正規化
する(処理ステップ(5)及びS15)。そして、正規
化されたヘモグロビン量に対応する擬似カラーデータを
読みだし、R′(i,j)、G′(i,j)、B′(i,
j)にそれぞれ代入する(処理ステップ(6)及びS1
6)。
【0051】また、注目する量の所定範囲外のヘモグロ
ビン量に対しては、例えばグレーなどの無彩色で表示す
るため、R′(i,j)、G′(i,j)、B′(i,
j)に注目する量の所定範囲外データを代入する(処理
ステップ(4)及びS14)。
【0052】これらの処理を全画素について終了するま
で繰り返す(処理ステップ(7)及びS17と処理ステ
ップ(8)及びS18)。
【0053】以上の処理により得られた画像は、モニタ
4により表示が行われるか、画像ファイリング装置5な
どに出力され、記録される。
【0054】図5(a)は、従来の画像処理による場合
の表示例(本実施例の方法で画像処理を行わなかった場
合)である。擬似カラー処理においては、ほとんどの場
合、なめらかに色が変化するように32色を割り当てて
いる。例えば、注目する量の所定範囲の最大値にピン
ク、注目する量の所定範囲の最小値にブルーを割り付け
ると、注目する量の所定範囲の最大値から最小値まで値
は、値の大きい方から、ピンク、レッド、イエロ、グリ
ーン、シアン、ブルーとなる。
【0055】このため、注目する量の所定範囲の最大値
以上の部分は注目する量の所定範囲の最大値と同じ色で
割り付けられてしまい、注目する量の所定範囲外の値で
あるのか注目する量の所定範囲内の最大値付近の値であ
るかが明確に区別できない。また、注目する量の所定範
囲の最小値付近でも同様である。
【0056】図5(b)は、本実施例の方法で画像処理
を行った場合に、モニタ4に表示される画像である。注
目する量の所定範囲外の画素は、注目する量の所定範囲
内の画素とは明確に区別可能な色に割り付けられる。
【0057】これにより、なめらかに変化する擬似カラ
ー処理においても、注目する量の所定範囲外は例えばグ
レー等の無彩色で表示されるなど、注目する量の所定範
囲内と注目する量の所定範囲外との区別が明確になる。
従って、本実施例では、注目する量の所定範囲外の部分
と注目する量の所定範囲内境界部付近とをまちがえる可
能性が減少し、注目する量の所定範囲内の画像観察に適
した処理画像が得られる。
【0058】また、注目すべき部分に対してのみ注意を
集中できる画像環境を提供できるので、注目する量の所
定範囲内に対する診断も行い易いものとなる。
【0059】尚、本実施例においては、注目する量の所
定範囲外の部分は、無彩色などのグレーで表示をした
が、編みかけ状のパターンなど各種パターンを用いても
良い。この場合、注目する量の所定範囲外の部分は、無
効領域部分に対しても区別ができるように表示しても良
い。
【0060】また、注目する量の所定範囲外において、
注目する量の所定範囲最大値以上の部分と注目する量の
所定範囲最小値以下の部分とを異なる色もしくはパター
ンなどで区別する事により、さらに見やすい擬似カラー
処理画像が得られる。
【0061】尚、本発明の表示のための処理は、前記例
に限定されるものではなく、原画像が有する情報と表示
される画像が有する情報との相関関係にあって、前記範
囲内または範囲外の少なくとも一方の画素について、前
記相関関係が異なるように変換処理をするものであれば
良い。被写体像を構成する画素は色相、彩度、輝度の情
報を有しているが、これらの情報のうちいずれか一つで
も原画像と異なるように変換処理をすれば良い。
【0062】この変換処理の例としては、所定範囲外の
画素のみ、色相を所定角度だけ回転させる処理がある。
この場合、原画像の輝度及び彩度は、保持したまま色相
のみが僅かにあるいは大きく変えられることになる。こ
の例で、最も顕著な色相変換は、内視鏡画像が本来取り
得ない色相に変換することである。例えば、薬剤を使用
しないということを前提に、グリーン等に変換する処理
である。
【0063】他の例としては、所定範囲外の画素につい
てのみ、原画像の彩度に対して例えば一律に一定値にす
るとか、あるいは所定の値だけ増加または減少させる等
の変換処理が考えられる。さらに、別の例としては、色
相及び彩度の両方に対して、変換処理を施しても良い。
【0064】これらの色度(色相・彩度)変換処理の場
合、原画像の情報の一部は保持されたままとなる。この
ように処理することで、例えば所定範囲外でも、所定範
囲とは識別ができ、原画像の情報の一部も保有した画像
となっているので、画像全体として極端に見にくくなる
ということがない。さらに、前述のように特定パターン
に変換したり、原画像の一部を残すように前記パターン
を合成することも、相関関係を異なるように処理するこ
とになる。
【0065】また、変換処理の対象は、所定範囲内でも
良いし、所定範囲内と範囲外の両方でも可能である。あ
るいは、所定範囲外の画素については、輝度、彩度、色
相の全ての情報が失われた、つまり原画像の情報がなん
ら反映しない状態で表示することもできるであろう。い
ずれにしても、本発明は、所定範囲内と所定範囲外とが
識別できるように表示すれば良く、原画像の情報の一部
をどの程度残すかは、診断対象に応じて変えたり識別の
しやすさなどを考慮すればよく、種々の選択が可能であ
る。
【0066】図6及び図7は本発明の第2実施例に係
り、図6はビデオプロセッサを含むブロック構成図、図
7は画像処理部の構成を示す説明図である。
【0067】本実施例の内視鏡装置は、第1実施例のも
のと同様であり、この実施例のビデオプロセッサ41は
図2のビデオプロセッサ3内に画像処理部42を設けた
構成となっている。
【0068】図6に示すように、ビデオプロセッサ41
には、メモリ29a〜29cの後段に画像処理部42が
設けられている。この画像処理部42で画像処理された
画像は、D/Aコンバータ31a〜31cによりアナロ
グ信号に変換された後、R、G、B信号出力端より出力
されるようになっている。
【0069】前記画像処理部42は、図7に示されるよ
うな構成になっている。
【0070】メモリ29a〜29cより送られてきた
R,G,B信号は、逆γ補正回路43へ入力され、逆γ
補正が行われる。
【0071】逆γ補正回路43の出力は、無効領域検出
回路44へ入力され、R、G、B信号レベルにより、ハ
レーションや暗部などの無効領域と有効領域とに分けら
れる。また、無効領域検出回路44の出力は対数変換す
るための対数変換部45を構成するROM45a〜45
cへ入力され、ヘモグロビン濃度の反射分光特性が略直
線関係となる。
【0072】対数変換されたデータはヘモグロビン量を
画像間演算を行って求めるために、マトリクス回路46
へ入力される。マトリクス回路46により求められたヘ
モグロビン量は、外部から調節可能な注目する量範囲
(注目レベル範)データと共に、注目レベル範囲設定回
路47へ入力され、注目する量の所定範囲内のデータと
注目する量の所定範囲外のデータとに区別される。
【0073】注目レベル範囲設定回路47より出力され
たヘモグロビン量は、同じく、注目レベル範囲設定回路
47より出力される注目範囲判別データと共に、ROM
48a〜48cへ入力される。ROM48a〜48cに
て、対象となる画素が有するヘモグロビン量が注目する
量の所定範囲内であれば、擬似カラーデータに変換され
る。一方、対象となる画素が有するヘモグロビン量が、
注目する量の所定範囲外であれば、注目する量の所定範
囲外であることを示す色データに変換される。それぞれ
変換された画像データは、ビデオプロセッサ41内に設
けられたD/Aコンバータ31a〜31cにより、アナ
ログ信号に変換された後、R、G、B信号出力端32a
〜32cより出力される。
【0074】画像処理部42において擬似カラー処理さ
れた画像は、モニタ4で表示を行ったり、画像ファイリ
ング装置5などに記録されたりする。
【0075】尚、本実施例においては、ROMを用いて
データ変換を行っているが、これらのデータ変換用のR
OMや無効領域検出回路、注目レベル範囲設定回路など
をフィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)
などに置き換えても良い。
【0076】本実施例によれば、第1実施例と同様の効
果を得る事が可能であり、注目する量の所定範囲外のデ
ータは、注目する量の所定範囲内のデータと確実に区別
し易いように表示する事が可能である。また、第1実施
例と同様に、注目する量の所定範囲最大値以上と注目す
る量の所定範囲最小値以下との各データは、相互に区別
できるように表示すれば、注目する量の所定範囲外にお
いてもデータの大小が判別可能になり、より診断の行い
やすい処理画像が得られる事になる。
【0077】尚、前記第2実施例では、前記注目する量
の所定範囲の設定は外部により行っている。これとは異
なる構成として、演算した結果、例えば平均値をもとに
して注目する量の所定範囲を設定したり、予め設定した
注目する量の所定範囲を用いても良い。
【0078】次に、演算結果として平均値を求め、注目
する量の所定範囲を設定する本発明の第3実施例につい
て説明する。
【0079】尚、本発明は前記実施例に限らず、前記画
像処理部を独立させ、画像処理ユニットとして構成して
も良い。または、前記画像ファイリング装置5内に画像
処理部42を設けても良い。また、本発明は、擬似カラ
ー処理に適用する事に限らず、モノカラーで表示を行う
際にも適用できる。
【0080】図8は第3実施例に係る画像処理部のブロ
ック図である。
【0081】本実施例の内視鏡装置は、第2実施例のも
のと同様なので全体構成に関する図及び説明を省略する
と共に、異なる点についてのみ説明する。その他、第2
実施例と同様の構成及び作用については、同じ符号を付
して説明を省略する。
【0082】本第3実施例の画像処理部40は、第2実
施例の画像処理部42に代えて設けられたもので、注目
する量の所定範囲を設定する構成が異なっている。前記
画像処理部40は、画像内における注目する量の平均値
を用いて設定する構成となっている。
【0083】図8に示す前記マトリクス回路46の出力
は、平均値算出回路38及びフレームメモリ39に出力
される。フレームメモリ39は、1画面内の演算値の平
均値が算出されるまで画像データを保持して、注目量範
囲設定回路47Aへ出力される。注目量範囲設定回路4
7Aでは、平均値算出回路38にて算出された平均値を
中心にして、外部から指定される或いは内部で記憶され
て予め設定された注目する量範囲幅より、注目する量範
囲(規定幅)データを作成し、LUT(ルックアップテ
ーブル)49a〜49cへ出力される。注目する量の所
定範囲は、例えば、基準値としての前記平均値から上限
側にヘモグロビン量aと、前記平均値から下限側にヘモ
グロビン量bとの幅で設定できる。あるいは、前記所定
範囲は、規定値としての平均値以上または平均値以下の
ように設定することもできる。
【0084】前記LUT49a〜49cでは、フレーム
メモリ39から出力された演算値データと、注目量範囲
設定回路47Aから出力された注目する量範囲データか
ら、注目する量の所定範囲外をグレー等の無彩色でマス
キングした画像データに変換を行う。
【0085】本実施例によれば、第2実施例と同様の効
果が得られ、かつ平均値を基準(あるいは中心)にして
注目する量の所定範囲を設定しているため、各画像ごと
に演算値が変わってくる場合にも柔軟に対応可能であ
る。
【0086】図9ないし図13は本発明の第4実施例に
係り、図9は内視鏡装置の全体を示す構成図、図10は
内視鏡装置の構成を示すブロック図、図11は画像処理
部の構成を示すブロック図、図12は回転フィルタの各
フィルタの透過波長領域を示す説明図、図13はオキシ
ヘモグロビン及びデオキシヘモグロビンにおける吸光ス
ペクトルを示す特性図である。
【0087】本実施例の内視鏡装置は、注目する量とし
てのヘモグロビン酸素飽和度に対して、所定範囲を設定
しこの注目範囲内と範囲外で異なる表示、例えば彩度の
強調処理をするものである。
【0088】本実施例の内視鏡装置は、図9に示すよう
に、電子内視鏡61を備えている。この電子内視鏡61
は、細長で例えば可撓性の挿入部62を有し、この挿入
部62の後端に太径の操作部63が連設されている。前
記操作部63の後端側からは側方に可撓性のユニバーサ
ルコード64が延設され、このユニバーサルコード64
の端部にコネクタ65が設けられている。前記電子内視
鏡61は、前記コネクタ65を介して、光源装置及び信
号処理回路が内蔵されたビデオプロセッサ66に、接続
されるようになっている。さらに、前記ビデオプロセッ
サ66には、モニタ67及び画像ファイリング装置68
が接続されるようになっている。
【0089】前記挿入部62の先端側には、硬性の先端
部69、及びこの先端部69に隣接する後方側に湾曲可
能な湾曲部70が、順次設けられている。また、前記操
作部63に設けられた湾曲操作ノブ71を回動操作する
ことによって、前記湾曲部70を左右方向あるいは上下
方向に、湾曲できるようになっている。また、前記操作
部63には、前記挿入部62内に設けられた処置具チャ
ンネルに連通する挿入口72が、設けられている。
【0090】図10に示すように、前記先端部69に
は、配光レンズ73と、結像光学系74が配設されてい
る。前記配光レンズ73の後端側には、ファイババンド
ルからなるライトガイド75が連設され、このライトガ
イド75は、前記挿入部62、操作部63、ユニバーサ
ルコード64内を挿通され、前記コネクタ65に接続さ
れている。そして、このコネクタ65を前記ビデオプロ
セッサ66に接続することにより、このビデオプロセッ
サ66内の光源装置から出射される照明光が、前記ライ
トガイド75の入射端に入射されるようになっている。
【0091】前記光源装置は、ランプ76と、このラン
プ76の照明光路中に配設され、モータ77によって回
転される回転フィルタ78とを備えている。前記ランプ
76は、紫外から赤外にかけての光を出射するようにな
っている。前記回転フィルタ78には、それぞれ、互い
に異なる波長領域の光を透過するフィルタ78a,78
b,78cが周方向に沿って配列されている。前記回転
フィルタ78a,78b,78cの特性は、それぞれ図
12に示したR,G,Bの特性に対応する。そして、前
記ランプ76から出射された光は、前記回転フィルタ7
8により、各波長領域に時系列的に分離されて、前記ラ
イトガイド75の入射端に入射されるようになってい
る。この照明光は、前記ライトガイド75によって先端
部69に導かれて先端面から出射され、配光レンズ73
を通って、被写体に照射されるようになっている。
【0092】一方、前記結像光学系74の結像位置に
は、撮像手段としての固体撮像素子、例えばCCD79
が配設されている。そして、前記面順次照明光によって
照明された被写体像が、前記結像光学系74によって結
像され、前記CCD79により電気信号に変換される。
このCCD79からの画像信号は、所定の範囲の電気信
号(例えば、0〜1ボルト)に増幅するためのアンプ8
0に、入力されるようになっている。このアンプ80の
出力電気信号は、γ補正回路81でγ補正された後、A
/Dコンバータ82でディジタル信号に変換されて、1
入力3出力のセレクタ83に入力される。時系列的に送
られてくるRGB信号は、このセレクタ83によって、
R,G,B各色信号に分離されて、メモリ部84に入力
される。分離されたR,G,B各色信号は、それぞれ、
R,G,Bに対応するメモリ部84の各メモリ84r,
84g,84bに記憶されるようになっている。各メモ
リ84r,84g,84bから読み出された画像信号
は、それぞれ、D/Aコンバータ85r,85g,85
bでアナログ信号に変換され、画像処理装置としての画
像処理部50に入力されるようになっている。前記画像
処理部50は、入力したアナログR,G,B信号をその
まま出力したり、注目する量の所定範囲に対して強調処
理をすることができるようになっている。
【0093】前記画像処理部50の出力は、R,G,B
各信号出力端86,87,88から出力されるようにな
っている。また、前記画像処理部50が出力するR,
G,B信号と共に、同期信号発生回路89からの同期信
号SYNCが、同期信号出力端90から出力されるよう
になっている。
【0094】そして、前記R,G,B信号及び同期信号
が、モニタ67や画像ファイリング装置68などに入力
されるようになっている。
【0095】また、本装置は、画像信号の行き先(選
択)と、画像信号転送時の転送タイミング等を制御する
制御信号発生部91が設けられている。この制御信号発
生部91は、前記A/Dコンバータ82、セレクタ8
3、R,G,B各メモリ84r,84g,84b、D/
Aコンバータ85r,85g,85b、同期信号発生回
路89、モータ77及び前記画像処理部50に、それぞ
れ制御信号を送り出している。
【0096】図11は、画像処理部50の構成を示すブ
ロック図である。A/Dコンバータ51で入力された
R,G,B信号はディジタル信号に変換され、逆γ補正
回路52へ出力される。この逆γ補正回路52は、前記
γ補正回路81で所定のγ補正が行われているため、入
力された信号に対してγ補正を解除する。前記逆γ補正
回路52の出力は、フレームメモリ53及び除算器54
へ各々入力される。
【0097】前記除算器54は、入力したRGB信号か
ら、R/G、もしくはR/Bを計算し、LUT55及び
コンパレータ56へ出力する。除算器54が算出したR
/G、もしくはR/Bは、ヘモグロビン酸素飽和度に相
関した値となっている。コンパレータ56に入力された
ヘモグロビン酸素飽和度に相関した値は、外部から設定
されたまたは内部で記憶している注目する量の所定範囲
内に存在しているか否かの判定がなされ、その結果をL
UT55及びLUT57a,57b,57cへ出力す
る。
【0098】前記LUT55において、前記所定範囲内
のヘモグロビン酸素飽和度を有する画素については、L
UT57a,57b,57cにて彩度を変換するため、
その変換の指標となる値に変換する。前記指標となる値
への変換は、例えば、基準となるヘモグロビン酸素飽和
度を予め設定しておき、前記基準値を中心にして、飽和
度が高い値を有する画素は彩度を高める方向に変換し、
飽和度が低い値を有する画素は彩度を低める方向に変換
する。前記LUT55の出力は、前記LUT57a〜5
7cへ入力される。尚、基準となるヘモグロビン酸素飽
和度は、前記LUT55内部に記憶させておく。
【0099】前記LUT57a〜57cでは、フレーム
メモリ53にてタイミング調整された原画像に対して彩
度変換が行われる。まず、コンパレータ56にて注目範
囲外と判定された画素について、無彩色のグレーなど実
際の内視鏡画像には無い色でマスキング処理を行う。一
方、注目する範囲内の部分をマスキングした画像に対し
て、LUT55から与えられた彩度を変換するための指
標となる値に基づいて、飽和度が最も高い画素を白色、
飽和度が最も低い画素を赤色になるように変換を行う。
変換された強調処理画像は、γ補正回路58へそれぞれ
出力され、所定のγ補正変換が行われる。γ補正回路5
2の出力はD/Aコンバータ53へ入力され、アナログ
信号に変換がなされる。γ補正回路58の出力は、D/
Aコンバータ59へ入力てアナログ信号に変換された
後、前記RGB各信号出力端86,87,88から出力
される。
【0100】次に、本実施例の作用について、図を参照
して説明する。前記ランプ76から出射される紫外から
赤外にかけての光は、モータ77によって回転される回
転フィルタ78に入射する。この回転フィルタ78は、
前述のように、図12に示した透過特性のR,G,B各
フィルタを有している。
【0101】第1の波長分離手段及び第2の波長分離手
段としての前記Rフィルタに関しては、G,Bフィルタ
の透過光の領域と比較して、ヘモグロビンの酸素飽和度
の変化による反射分光特性の変化が顕著な650nm近
傍を含む赤色光を透過する。さらに、このRフィルタ
は、G,Bフィルタに比べ透過波長領域を広くとってあ
るため、受光量が他のフィルタよりも大きくなってしま
い、赤色が飽和してしまう。そこで、このRフィルタの
透過率をG,Bフィルタの透過率より低くすることで、
赤色が飽和することを防止している。尚、前記G,Bフ
ィルタは、第1の波長分離手段を構成している。
【0102】前記ランプ76からの光は、時系列的に前
記各フィルタ78a,78b,78cに対応する波長の
光に分解され、ライトガイド75を経由して体腔内に導
かれ、配光レンズ73を介して体腔内に照明光として照
射される。各照明光による被写体像は、結像光学系74
によってCCD79上に結像され、電気信号に変換され
る。このCCD79の出力信号は、アンプ80で増幅さ
れ、γ補正回路81にて所定のγ特性に変換される。こ
のγ補正回路81の出力は、A/Dコンバータ82でデ
ィジタル信号に変換され、セレクタ83を経由し、時系
列的に各波長に分解され、画像としてメモリ84r,8
4g,84bに記憶される。つまり、セレクタ83で
は、前記回転フィルタ78の回転同期して、出力を切り
換えている。
【0103】前記メモリ84r,84g,84bから読
み出された映像信号は、同時化され、D/Aコンバータ
85r,85g,85bにてアナログ映像信号に変換さ
れ、R,G,B信号として出力される。
【0104】ここで、ヘモグロビンの酸素飽和度の変化
により、ヘモグロビンの反射分光特性が変化する。即
ち、血液の反射分光特性(吸光度)が変化することが、
従来より知られている。このヘモグロビンの酸素飽和度
の変化による血液の吸光度の変化は、オキシ(酸化)ヘ
モグロビンと、デオキシ(還元)ヘモグロビンの反射分
光特性との差異に依存する。図13に示すように、65
0nm近傍では、ヘモグロビンの酸素飽和度の変化によ
り、血液の吸光度が大きく変化する。従って、この65
0nm近傍を含む波長領域の光で照明することにより、
ヘモグロビンの酸素飽和度の変化が観察可能な画像が、
得られることになる。すなわち、本実施例では、前記R
フィルタを透過した光が、650nm近傍を含む波長領
域の光となっている。
【0105】従って、Rフィルタを透過した650nm
の波長光を含む光が、例えば体腔内に照射され、その反
射光により得られた画像がRメモリ84rに格納され
る。つまり、Rメモリ84rに格納された画像は、血液
の吸光度の変化が強く反映される画像情報を含んでい
る。この血液の吸光度の変化は、前述のようにヘモグロ
ビンの酸素飽和度の変化に依存しているので、ヘモグロ
ビンの酸素飽和度が変化すると、Rメモリ84rにて更
新される画像は、その変化をとらえた画像となってい
る。
【0106】ここで、前記画像処理部50のコンパレー
タ56については、その機能のON/OFFを外部より
切り替え可能に構成しておき、OFF状態で、LUT5
7a〜57cが、フレームメモリ53の出力をそのまま
出力することが可能となっている。
【0107】従って、前記Rメモリ84r,Gメモリ8
4g,Bメモリ84bにて、同時化されたR,G,Bの
画像が、そのままモニタ67にカラー表示される一方、
画像ファイリング装置68に記録される。
【0108】このように、本実施例によれば、可視観察
時においてもヘモグロビンの酸素飽和度の変化を得るこ
とが可能となるため、可視観察における微妙な色彩の変
化を得ながら、ヘモグロビンの酸素飽和度、即ち、血液
中の酸素飽和度の変化が顕著な病変部などが明確に判別
可能となり、診断能を向上させることができる。
【0109】次に、画像処理部により強調処理を行う場
合の作用について説明する。前記コンパレータ56は、
ONに設定する。前記CCD79により撮像された各波
長域に対応する画像は、前記画像処理部50に入力さ
れ、除算器54により、RとG、もしくはRとB信号の
比、つまりヘモグロビン酸素飽和度に相関する値が計算
される。この計算結果は、コンパレータ56により注目
する範囲内か否か判別されると共に、範囲内ならLUT
55にて強調処理をするための指標に変換され、さら
に、この計算結果の注目範囲内の画素についてのみ彩度
強調を行った画像に変換される。このようにして、注目
範囲内と範囲外で異なる表示をすることができる。
【0110】本実施例によれば、前記CCD79で撮像
された前記画像に対して、酸素飽和度に対する強調画像
を得ることができ、病変部等の酸素供給状態の判別がし
易く、強調処理をしない場合より、さらに診断能を向上
させることができる。また、注目範囲を設定し、注目範
囲外を無彩色等の内視鏡原画像に無い色で着色すること
により、注目しているヘモグロビン酸素飽和度の値を有
する範囲が明確に判別可能である。さらに、注目範囲内
のみ彩度変換をするため、より細かい酸素飽和度の変化
の判別が容易となる。例えば、病変部等で良くみられる
酸素飽和度を設定することにより、正常部は、グレー等
の無彩色でマスキングされるため、病変部の判別も容易
となり、病変部の状態についての細かい情報も同時に得
ることができる。
【0111】尚、本実施例においては、内視鏡装置内に
おいてディジタル信号をアナログ信号に変換して画像処
理部50に出力したが、ディジタル信号のまま出力して
も良い。また、LUT55において、外部より彩度変換
指標値を変化させられるように構成しておくことによ
り、マスキングされない部分の彩度を調節可能にするこ
ともできる。
【0112】図14ないし図20は本発明の第5実施例
に係り、図14は内視鏡装置の全体的な外観図、図15
は内視鏡装置の全体的なブロック構成図、図16は画像
処理部のブロック図、図17は回転フィルタの各フィル
タの透過波長領域を示す特性図、図18は蛍光剤として
のフルオレッセンの吸収、蛍光特性を示す特性図、図1
9は色分離フィルタアレイの構成を示す説明図、図20
は色分離フィルタアレイの各透過フィルタの透過波長特
性を示す説明図である。
【0113】本実施例の内視鏡装置は、被写体である生
体に投与された薬剤に起因する注目する量としての蛍光
濃度について所定範囲を設定し、注目する量である蛍光
濃度の所定範囲内外で異なる表示ができるように構成さ
れている。本実施例では、薬剤として蛍光剤例えばフル
オレッセンが生体に静注され、このフルオレッセンが投
与された生体が、所定波長に対する吸収・蛍光特性の違
いを示すことから、蛍光濃度を求めている。
【0114】本実施例の内視鏡装置は、図14に示すよ
うに、前記内視鏡61Aと、前記ビデオプロセッサ66
Cと前記モニタ67とを有している。
【0115】前記ビデオプロセッサ66Cは、第12実
施例のビデオプロセッサ66Aの回転フィルタ130及
び画像処理部191に代えて、回転フィルタ190及び
画像処理部191を有している。このビデオプロセッサ
66Cには、前記モニタ67が接続されるようになって
いる。
【0116】図15に示すように、前記内視鏡61Aの
前記CCD79の前面には第1及び第2の波長分離手段
を構成する色分離フィルタアレイ121が配置されてい
る。前記CCD79には、信号線79a,79bが接続
され、これら信号線79a,79bは、前記挿入部62
及びユニバーサルコード64内を挿通されて前記コネク
タ65に接続されている。
【0117】前記ビデオプロセッサ66C内には、紫外
光から赤外光にいたる広帯域の光を発光するランプ12
2が設けられている。このランプ122としては、一般
的なキセノンランプやストロボランプなどを用いること
ができる。前記キセノンランプやストロボランプは、可
視光のみならず紫外光及び赤外光を大量に発光する。こ
のランプ122は、電源部123によって電力が供給さ
れるようになっている。前記ランプ122の前方には、
モータ124によって回転駆動される回転フィルタ19
0が配置されている。この回転フィルタ190には、赤
(R),緑(G),青(B)の各波長領域の光を透過す
るフィルタが、周方向に沿って配列されている。この回
転フィルタ190の各フィルタの透過特性を図17に示
す。また、前記回転フィルタ190は光路上より挿脱可
能になっている。
【0118】また、前記モータ124は、モータドライ
バ131によって回転が制御されて、駆動されるように
なっている。
【0119】前記回転フィルタ190を透過し、R,
G,Bの各波長領域の光に時系列的に分離された光は、
前記ライトガイド75の入射端に入射され、このライト
ガイド75を介して先端部69に導かれ、この先端部7
9から出射されて、観察部位を照明するようになってい
る。
【0120】この照明光によって照明された被写体の光
学像は、対物レンズ系74にて、CCD79の撮像面に
結像される。その際、色分離フィルタアレイ121によ
って色分離される。この色分離フィルタアレイ121
は、図19に示すように、G(緑)、Cy(シアン),
Ye(黄)の3色の色透過フィルタをモザイク状に配列
したものである。G,Cy,Yeの各フィルタの透過特
性を図20に示す。
【0121】前記CCD79は、ビデオプロセッサ66
C内のドライバ131からのドライブ信号の印加により
読み出され、ビデオプロセッサ66C内のアンプ132
で増幅された後、LPF133,134及びBPF13
5を通される。
【0122】前記LPF133,134は、例えば3MH
z,0.8MHzのカットオフ特性を示すもので、これらを
それぞれ通した信号は高域の輝度信号YHと低域の輝度
信号YLに分けられて、それぞれプロセス回路136,
137に入力され、γ補正などが行われる。前記プロセ
ス回路136を通した高域側の輝度信号YHは、水平補
正回路138で水平輪郭補正、水平アパーチャ補正など
が行われた後、カラーエンコーダ139に入力される。
【0123】また、前記プロセス回路137を通した低
域側の輝度信号YLは、映像表示用のマトリクス回路1
40に入力され、トラッキング補正が行われる。
【0124】一方、前記CCD79の読み出し信号は、
3.58±0.5MHzの通過帯域のBPF135を通す
ことによって色信号成分が抽出され、この色信号成分は
1HDL(1Hディレイライン)141、加算器142
及び減算器143に入力され、色信号成分BとRとが分
離抽出される。尚、この場合、1HDL141の出力
は、前記プロセス回路137で処理され、さらに垂直補
正回路144で垂直アパーチャ補正した低域側の輝度信
号YLと混合器145で混合され、この混合出力が前記
加算器142及び減算器143に入力される。そして、
前記加算器142の色信号Bと減算器143の色信号R
とは、それぞれ、γ補正回路146,147に入力さ
れ、補正回路148を通した低域側の輝度信号YLを用
いてγ補正される。さらに、γ補正された色信号BとR
は、それぞれ復調器149,150に入力され、復調さ
れた色信号BとRにされた後マトリクス回路140に入
力される。
【0125】色差信号R−Y,B−Yは、前記マトリク
ス回路140によって生成され、その後、カラーエンコ
ーダ139に入力される。このカラーエンコーダ139
は、輝度信号YLとYHとを混合した輝度信号と、前記色
差信号R−Y,B−Yをサブキャリアで直交変調したク
ロマ信号とを混合し、さらに、同期信号を重畳して、N
TSC出力端から複合映像信号を出力する。また、前記
マトリクス回路140の前段より、RGB信号が画像処
理部191へ供給される。
【0126】尚、前記ドライバ152には、同期信号発
生回路153により同期信号が入力され、このドライバ
152は、同期信号に同期したドライブ信号を前記CC
D79へ出力する。また、パルス発生器120は、前記
同期信号発生回路153の同期信号を入力して、前述し
た各種処理回路へ各種タイミングパルスを出力するよう
になっている。
【0127】また、前記複合映像信号は、カラーモニタ
67によって観察部位がカラー表示されるようになって
いる。
【0128】本実施例では、回転フィルタ190にて照
明ランプ122の発光波長が順次制限され、図17に示
すように、R,G,Bの各波長の光に色分離され、この
光が、生体粘膜面などに時系列的に照射され、通常の可
視光領域のカラー画像が得られる。あるいは、前記回転
フィルタ190を光路上より退避させて、白色光を照射
して通常可視画像を得ても良い。
【0129】ところで、生体粘膜を通常のカラー画像観
察中に図18に示すような吸収、蛍光特性を有するフル
オレッセンという蛍光物質を静注すると、時間変化に伴
い、血液注のフルオレッセン濃度が変化する。この変化
は、血液量の変化及び血流の変化に依存する。
【0130】ここで、前記フルオレッセンは、図18に
示すように、Bの波長領域に一致する吸収特性を有し、
この波長の光を吸収して蛍光を発する。従って、回転フ
ィルタ190によって時系列的にR、G、Bの各波長領
域の光が照明された場合、R、Gの照明時には、Bによ
る照明時に比べ、蛍光が弱くなる。即ち、B照明時に例
えば粘膜中のフルオレッセンの濃度が高いと、この粘膜
は、R、Gの波長領域を有する蛍光を発する。また、白
色光照明時においても、B波長領域の光を吸収し、R、
Gの波長領域を有する蛍光を発する。従って、色調の変
化によって、フルオレッセンの濃度分布、及びその時系
列的変化を観察することができる。
【0131】また、蛍光剤濃度分布の観察及び計測が、
図16に示すような画像処理部191によって、より効
果的に可能である。
【0132】前記画像処理部191には、マトリクス回
路140の前段よりRGB信号がA/Dコンバータ19
2へ入力され、アナログ信号からディジタル信号へ変換
される。ディジタル信号に変換されたR、G、B信号
は、逆γ補正回路193へ入力され、逆γ補正が行われ
る。前記逆γ補正回路193の出力は、フレームメモリ
194及び蛍光濃度算出回路195へ入力される。前記
蛍光濃度算出回路195は、Bの照明光により得られた
画像のタイミングに合わせて、LogR/Bが計算さ
れ、同時にヘモグロビン濃度に相関する値LogR/G
が計算される。LogR/Bは、蛍光濃度算出回路19
5内において、ヘモグロビン濃度に相関する値により正
規化され、ヘモグロビン濃度の影響を受けない蛍光剤濃
度に相関する値が算出される。算出された値は、コンパ
レータ196へ入力される。
【0133】前記コンパレータ196では、観察者が観
察したい範囲、例えば病変部に良くみられる蛍光剤濃度
値を基に注目する量の所定範囲を設定し、入力した算出
値が範囲内に含まれている画素を検出し、注目する量の
所定範囲内であるとの判別信号をLUT198,19
9,200へ出力する。尚、観察者が観察したい範囲の
蛍光濃度に相関する値は、予めROM197等に記憶さ
せておくか、外部よりキーボード等を用いて入力可能に
しても良い。本実施例では、ROM197に注目する量
である蛍光濃度の所定範囲に関するデータを予め記憶さ
せておくことにする。
【0134】前記LUT198〜200では、注目する
量の所定範囲外と判別された画素について、原画像の上
に網掛けパターンを重ねて表示した画像に変換を行う。
変換された画像は、γ補正回路201へ入力されてγ補
正がなされる。γ補正が行われた変換画像は、D/Aコ
ンバータ202へ入力され、ディジタル信号からアナロ
グ信号へ変換され、カラーモニタ67に表示される。ビ
デオプロセッサ66CにおいてRGB信号とNTSC信
号とを切り替えることにより、カラーモニタ67では、
蛍光濃度の注目領域抽出画像と、通常観察画像とが観察
可能である。
【0135】前記画像処理部191を通して画像処理を
行った画像を観察することによって、これまで微妙な色
調の変化を観察していたが、観察者が注目している蛍光
剤濃度値範囲を入力することにより、観察者が観察した
い部位のみが網掛けパターンがかけられずに画像表示さ
れる。従って、本実施例では、注目領域の判別が容易と
なり、観察者の負担が軽減される。
【0136】尚、本発明は前記実施例に限定されず、フ
ルオレッセン以外の蛍光剤、例えば、ヘマトポルフィリ
ン誘導体、アクリジンオレンジ、アドレアマイシン等で
も同様の効果を得ることが可能である。この場合、どの
蛍光剤もBの波長の光を吸収するが、アクリジンオレン
ジ、ヘマトポルフィリン誘導体は、Rから近赤外の波長
領域において発光する。このため、ファイバスコープで
は観察困難であるが、ビデオスコープでは明瞭に観察可
能である。また、前記実施例においては、前記ビデオプ
ロセッサ66C内に画像処理部191を設けたが、画像
処理部を独立させ、画像処理ユニットとして別体に構成
しても良い。あるいは、記録画像の検索が可能な画像フ
ァイリング装置を接続し、前記画像ファイリング装置内
に画像処理部191を設けても良い。また血管内の蛍光
剤ではなく、組織中の蛍光剤濃度を観察することも可能
であり、蛍光剤を用いること無く、NADH(nicotin
am-ide adenine denucleotide)の変化や生体組織の固有
蛍光を観察しても良い。
【0137】図21ないし図25は本発明の第6実施例
に係り、図21は内視鏡装置の全体的なブロック構成
図、図22は画像処理部のブロック図、図23は回転フ
ィルタの各フィルタの透過波長領域を示す特性図、図2
4はフィルタターレットの各フィルタの透過波長領域を
示す特性図、図25は人血清と結合したICG(indocya
-nine green)溶液等における透過特性曲線を示す図であ
る。
【0138】本実施例の内視鏡装置は、被写体である生
体に投与される薬剤としてICG(indocyanine gree
n)を用いて生体の観察をするものであって、注目する
量すなわちICGと相関のある値を求め、所定範囲内外
で異なる表示が可能に構成されている。ICGは、血清
アルブミンと結合する色素であり、血液量の測定及び肝
機能検査に用いられる。本内視鏡装置は、ICGが特異
的に吸収する805nmの波長光を照射して得た画像か
らICG濃度を算出している。
【0139】本実施例の内視鏡装置は、第4実施例の内
視鏡装置において、ビデオプロセッサ内の光源部と画像
処理部とが異なっている。その他、第4実施例と同様の
構成及び作用については、同じ符号を付して説明を省略
する。
【0140】本実施例の内視鏡装置は、図10に示す回
転フィルタ78に代えて、回転フィルタ203を有して
いる。さらに、前記回転フィルタ203と前記ランプ7
6との間に、フィルタターレット204を配置してい
る。前記回転フィルタ203には、それぞれ、互いに異
なる波長領域の光を透過するフィルタ205,206,
207が周方向に沿って配列されている。前記フィルタ
205,206,207の特性は、それぞれ図23に示
したR,G,Bの特性に対応する。図23に示すよう
に、各フィルタは、約780nm以上においては、R,
G,B共通の透過特性を有している。
【0141】前記フィルタターレット204は、図24
に示される透過波長特性を有するフィルタ208,20
9が設けられており、前記ランプ76の光路上に選択的
に介挿されるようになっている。
【0142】前記ランプ76から出射された光は、前記
フィルタターレットのいずれか一方のフィルタを透過
し、さらに前記回転フィルタ203の各フィルタによっ
て各波長領域に時系列的に分離され、前記ライトガイド
75の入射端に入射する。入射した照明光は、前記ライ
トガイド75によって前記先端部69に導かれて先端面
から出射され、前記配光レンズ73を通って、被写体に
照射される。
【0143】また、本実施例の内視鏡装置は、図10に
示す画像処理部50に代えて、画像処理部210を有し
ている。
【0144】前記画像処理部210には、前記D/Aコ
ンバータ85r,85,g85bから出力されたRGB
信号がA/Dコンバータ211へ入力され、アナログ信
号からディジタル信号へ変換される。ディジタル信号に
変換されたR、G、B信号は、逆γ補正回路212へ入
力され、前記γ補正回路81にてモニタに表示するため
にγ補正された画像データから、リニアなデータへ変換
される。前記逆γ補正回路212の出力は、フレームメ
モリ213及びICG濃度算出回路214へ入力され
る。前記ICG濃度算出回路214は、入力されたR,
G,B信号よりICG濃度に相関する値が算出され、こ
の算出値がコンパレータ215へ出力される。コンパレ
ータ215へ入力されたICG濃度に相関する値は、外
部よりコントロール可能な注目値(例えば、RMAX 〜R
MIN までの値を指定する場合のRMAX とRMIN )と比較
され、注目値の範囲内にあるか否かの判定信号が画像変
換用LUT216,219,220へ出力される。尚、
RMAX とRMIN とは、ICG濃度に相関する値のうち、
所定範囲として設定される最大値と最小値である。
【0145】LUT216,219,220では、フレ
ームメモリ213にてタイミング調整された画像信号
と、コンパレータ215から出力された判定信号とによ
り、注目値の範囲外に当たる画素を、例えば網掛けパタ
ーン等によりマスキングした画像に変換して、γ補正回
路221へ出力する。変換された画像信号は、γ補正回
路221にて、モニタに表示するためのγ補正がなさ
れ、D/Aコンバータ222でディジタル信号からアナ
ログ信号に変換されて、前記モニタ4に表示される。
【0146】次に、本実施例の作用について、図21及
び図22を参照して説明する。前記ランプ76から出射
される紫外から赤外にかけての光は、フィルタターレッ
ト204に設けられているフィルタ208またはフィル
タ209に入射する。フィルタ209が光路上に挿入さ
れた場合には、図24に示すように、400nm〜70
0nm付近の波長帯域の光が透過する。また、フィルタ
208が光路上に挿入されている場合には、図24に示
すように、805nmを中心とする狭帯域の波長光が透
過する。この後は、照明光は、前記モータ77によって
回転される回転フィルタ203に入射する。
【0147】前記回転フィルタ203は、前述のよう
に、図23に示す透過特性のR,G,B各フィルタを有
している。前記フィルタ208が光路上に挿入された場
合は、前記ランプ76からの光は、時系列的に前記各フ
ィルタ205,206,208の可視領域に対応する波
長の光に分解される。一方、前記フィルタ209が光路
上に挿入された場合は、前記ランプ76からの光は、8
05nmを中心とする狭帯域の波長光が、前記ライトガ
イド75を経由して体腔内に導かれ、前記配光レンズ7
3を介して体腔内に照明光として照射される。
【0148】前記805nmを中心とする狭帯域の波長
光は、図25に示すように、ICGにより極度に吸収さ
れるため、ICGを含んだ血管等が黒く撮像されること
になる。尚、図25において、HSは人血清溶液(*1
0.1cm)の特性曲線、ICGはICG溶液(0.1
mg/dl*1cm)の特性曲線、ICG+HSは人血
清と結合したICG溶液(0.1mg/dl*1cm*
10)の特性曲線である。同図は、それぞれ、波長の違
いに応じた透過率の変化を示している。
【0149】各照明光による被写体像は、結像光学軽7
4によってCCD79上に結像され、電気信号に変換さ
れる。このCCD79の出力信号は、アンプ80で増幅
され、γ補正回路81にて所定のγ特性に変換される。
このγ補正回路81の出力は、D/Aコンバータ82で
ディジタル変換に変換され、セレクタ83を経由して時
系列的な各波長の光らから得られた画像としてメモリ8
4r,84g,84bに記憶される。このメモリ84
r,84g,84bから読み出された画像信号は、同時
化され、D/Aコンバータ85r,85g,85bにて
アナログ信号に変換され、R,G,B信号として出力さ
れる。
【0150】前記D/Aコンバータ85r,85g,8
5bから出力された信号は、画像処理部210へ入力さ
れ、所定の画像変換がなされ、前記モニタ4へ出力され
て表示される。
【0151】前記画像処理部210では、前記フィルタ
209が光路上に挿入された状態で撮像されたR,G,
B画像信号は、R,G,B信号とも805nmの照射光
による画像であるモノクロ画像である。このため、狭帯
域の光から得た前記R,G,B信号に対しては例えば
R,G,B信号の平均値を取るなどして、ノイズによる
誤差を軽減してICG濃度に相関した値が、算出され
る。本実施例の場合、805nmの単波長光を照射して
いるため、照射光レベルの違いによる影響をキャンセル
できないが、照射光が均一に照射されるように内視鏡を
操作し、フラットな画像を得ることによって、ICG濃
度に相関した値を算出することが可能となる。
【0152】前記画像処理部210には、CPU216
が設けられており、外部に設けられたフットスイッチ2
17によって、数種類の注目値の所定範囲(注目値レベ
ル)が設定可能となっている。注目値の所定範囲は、観
察者が観察したいICG濃度値範囲が設定されるのであ
るが、例えば血管を抽出するために必要なICG濃度値
を設定すれば、ICGが混入している血管像が得られる
ことになる。また、設定方法に関してフットスイッチ2
17を一回踏むと画像処理がONとなり、注目値の一つ
の範囲がが選択され、フットスイッチ217をもう一度
踏むと注目値の別の範囲が設定できるようになってい
る。
【0153】前記のように設定された注目値レベルとI
CGに相関する値が、コンパレータ215によって比較
される。このコンパレータ215により、注目する量の
所定範囲内であるか否かの判別信号が発生され、LUT
218〜220にて注目範囲外の画素、すなわち注目レ
ベル外の領域が、網掛けパターン等によりマスキングさ
れる。このようにして、観察者が注目したい領域が、明
確にされ、それ以外の領域とは区別して表示される。
【0154】本実施例によれば、観察者が、ICGに相
関する値から設定できる注目したい領域を明確にし、そ
れ以外の領域と区別可能であるため、例えば血管等の走
行状態を抽出することにより、病変部周辺で血管が途絶
している部位等の観察が容易になる。
【0155】図26は本発明の第7実施例に係る画像処
理部のブロック図である。
【0156】本実施例の内視鏡装置は、被写体である生
体に投与される薬剤としての染料を用いて生体の構造パ
ターンを観察可能とするものであって、注目する量すな
わち染料の濃度と相関のある値を求め、所定範囲内外で
異なる表示が可能に構成されている。本実施例で生体に
散布する染料としては、例えばメチレンブルーを用い
る。
【0157】本実施例の内視鏡装置は、第16実施例の
画像処理部210に代えて、図26に示す画像処理部2
30を有している。その他、第16実施例と同様の構成
及び作用は図及び説明を省略すると共に、異なる点につ
いてのみ説明をする。
【0158】本実施例の画像処理部230は、図22に
示すICG濃度算出回路214に代えて、染色剤として
のメチレンブルーの濃度を算出するメチレンブルー濃度
算出回路231を有している。
【0159】次に、本実施例の作用について、図26を
参照して説明する。本実施例の内視鏡装置において、前
記フィルタ204が光路上に挿入された場合は、通常の
可視光による画像の観察ができる。
【0160】次に、前記フィルタ204が光路上に挿入
され、且つ生体内部にメチレンブルーが散布された状況
での観察について述べる。通常の可視光による観察をし
ている際に、メチレンブルーが生体に散布されると、メ
チレンブルーの濃度に比例して、生体内部は、粘膜が本
来有するピンクがかった赤から濃いブルーに変化してい
く。また、粘膜の微細な構造の隙間にメチレンブルーが
入り込んで行くため、粘膜の構造パターンがブルーに浮
きでて観察可能となる。
【0161】メチレンブルーが散布された生体を撮像し
た内視鏡画像から、以下に述べる計算によって、メチレ
ンブルーの濃度に相関する値を算出することが可能であ
る。メチレンブルーは、可視領域のブルーの光よりもレ
ッドの光を多く吸収する。よって、ブルーとレッドの
比、つまりB/Rを計算することにより、メチレンブル
ー濃度に比例した値が算出できる。このメチレンブルー
濃度に比例する値は、画像処理部230内のメチレンブ
ルー濃度算出回路231にて算出される。また、第16
実施例と同様にして、注目する量の所定範囲を粘膜構造
パターンに入り込んだメチレンブルー濃度が設定され
る。このような設定がなされており、前記LUT218
〜220では粘膜構造パターン以外の領域は、例えば白
でマスキングするように画像データの変換処理がなされ
る。以上により本実施例では、粘膜の構造パターンを抽
出した画像を得ることができる。
【0162】本実施例によれば、所定範囲の設定によっ
ては粘膜構造のパターンを2値化したような画像を得る
こともでき、メチレンブルー散布し且つ当該画像処理を
しない画像よりも、より明確に構造パターンの判別が可
能となる。従って、本実施例では、粘膜構造のパターン
を観察し、病変部等の良性、悪性の判別を行ったりする
場合に有効である。
【0163】本実施例は前記例に限定されるものではな
く、例えば、注目する領域以外の部位をマスキングする
場合、網掛けパターン以外の無彩色であるとか、あるい
は原画像の上に網掛けパターンを重ね合わせて表示する
ようにしても良い。
【0164】さらに、挿入部先端に固体撮像素子を有す
る電子内視鏡に限らず、ファイバスコープ、硬性鏡など
の肉眼観察が可能な内視鏡の接眼部に、あるいは接眼部
と交換してCCDなどの固体撮像素子を有する外付けテ
レビカメラを接続して使用する内視鏡にも適用する事が
できる。
【0165】[付記1] 画像処理装置は、複数の異な
る波長領域の光を有する被写体像を撮像手段が撮像した
複数の画像信号に対して、所定の演算処理をして被写体
が有する注目する量または前記被写体に投与された薬剤
に起因した注目する量を算出する演算手段と、前記注目
する量に対して所定範囲を設定する範囲設定手段と、前
記演算手段で算出された注目する量が、前記範囲設定手
段で設定される前記注目する量の所定範囲内に含まれる
被写体像の部分と前記注目する量の所定範囲外となる被
写体像の部分とを、異なる表示方法で表示するため、前
記画像信号に対して所定の処理を施す表示用処理手段
と、を有している。
【0166】前記付記1記載の画像処理装置は、被写体
像を表示する際に、より見やすく、診断能の高い処理画
像を得ることができる。また付記1記載の装置は、注目
する量の所定範囲を外れている部分と、注目する量の所
定範囲内である部分とを明確に区別できるように表示可
能である。さらに、付記1記載の装置では、被写体像を
表示する際に、注目する量の所定範囲内と所定範囲外と
の境界部においていずれに属する画像部分かを容易に判
別できる。
【0167】[付記2] 前記付記1記載の画像処理装
置において、前記注目する量は、前記被写体としての生
体が有する機能に関する情報に相関する値であるもの。
前記付記2記載の画像処理装置は、表示画像内での差別
化を図り、病変部の早期発見、生体組織の構造の観察、
または生体組織例えば血管の配置の観察等に役立たせる
ことができる。
【0168】[付記3] 前記付記1記載の画像処理装
置において、前記注目する量は、前記被写体としての生
体に投与された薬剤の濃度分布が反映するところの生体
の機能に関する情報に相関する値であるもの。
【0169】[付記4] 前記付記2または付記3記載
の画像処理装置において、前記生体の機能に関する情報
は、前記生体が有する特定組織の量または特定組織の状
態を示す量であるもの。
【0170】[付記5] 前記付記4記載の画像処理装
置であって、前記生体が有する特定組織の量とはヘモグ
ロビンの量であり、前記生体が有する特定組織の状態と
は、ヘモグロビン酸素飽和度であるもの。
【0171】[付記6] 前記付記1記載の画像処理装
置であって、前記範囲設定手段は、前記注目する量が前
記被写体の病変部において示す特有の値を前記所定範囲
内または前記所定範囲外として設定し、前記表示用処理
手段は、前記演算手段において算出された注目する量が
前記範囲設定手段で設定された所定範囲内に含まれるか
否かを判別し、この判別結果を基に前記被写体のうち前
記病変部と正常部位とを異なる表示方法で表示するた
め、前記画像信号に対して所定の変換処理を施すもの。
【0172】[付記7] 前記付記1記載の画像処理装
置であって、前記演算手段は前記被写体または前記薬剤
を投与された前記被写体が吸収または反射する度合いが
異なる波長領域を有する光によって得られた被写体像を
撮像手段が撮像して得た複数の画像信号に対して、所定
の演算処理をして前記注目する量を算出するもの。
【0173】[付記8] 前記付記7記載の画像処理装
置であって、前記演算手段は、前記複数の異なる波長領
域の光を有する被写体像を前記撮像手段が撮像した複数
の画像信号に対して、所定の演算処理をして前記被写体
が有するヘモグロビン量を算出し、前記範囲設定手段
は、前記注目する量としてのヘモグロビン量のうち、ヘ
モグロビン量の所定範囲内を前記注目する量の所定範囲
内として設定し、前記表示用処理手段は、前記演算手段
で求められたヘモグロビン量が前記範囲設定手段で設定
されるヘモグロビン量の所定範囲内に含まれる被写体像
の部分と所定範囲外となる被写体像の部分とを異なる表
示方法で表示するため、前記画像信号に対して所定の処
理を施すもの。前記付記8記載の画像処理装置は、観察
者が被写体となる生体のヘモグロビン量によって決めら
れる範囲を設定でき、この範囲の内外を明確に判別可能
に表示できる。
【0174】[付記9] 前記付記7記載の画像処理装
置であって、前記演算手段は、前記複数の異なる波長領
域の光を有する被写体像を前記撮像手段が撮像した複数
の画像信号に対して、所定の演算処理をして被写体が有
するヘモグロビン酸素飽和度を算出し、前記範囲設定手
段は、前記注目する量としてのヘモグロビン酸素飽和度
のうちヘモグロビン酸素飽和度の所定範囲内を前記注目
する量の所定範囲内として設定し、前記表示用処理手段
は、前記演算手段により求められたヘモグロビン酸素飽
和度が前記範囲設定手段で設定されるヘモグロビン酸素
飽和度の所定範囲内に含まれる被写体像の部分と所定範
囲外となる被写体像の部分とを、異なる表示方法で表示
するため、前記画像信号に対して所定の処理を施すも
の。
【0175】前記付記9記載の画像処理装置は、観察者
がヘモグロビン酸素飽和度によって決められる領域を設
定でき、この範囲の内外を明確に判別可能に表示でき
る。
【0176】[付記10] 前記付記7記載の画像処理
装置であって、前記演算手段は、前記被写体に蛍光剤が
投与された状態の被写体像であって前記複数の異なる波
長領域の光を有する被写体像を、前記撮像手段が撮像し
た複数の画像信号に対して、所定の演算処理をして被写
体の蛍光剤濃度を算出する手段を含み、前記範囲設定手
段は、前記注目する量としての蛍光剤濃度のうち、蛍光
剤濃度の所定範囲内を前記注目する量の所定範囲内とし
て設定し、前記表示用処理手段は、前記演算手段で求め
られた蛍光剤濃度が前記範囲設定手段で設定される蛍光
剤濃度の所定範囲内に含まれる被写体像の部分と所定範
囲外となる被写体像の部分とを、異なる表示方法で表示
するため、前記画像信号に対して所定の処理を施すも
の。前記付記10記載の画像処理装置は、観察者が蛍光
剤濃度によって決められる範囲を設定でき、この範囲内
外を明確に判別可能に表示できる。
【0177】[付記11] 前記付記7記載の画像処理
装置であって、前記演算手段は、前記被写体に色素が投
与された状態の被写体像であって前記複数の異なる波長
領域の光を有する被写体像を、前記撮像手段が撮像した
複数の画像信号に対して、所定の演算処理をして前記被
写体の色素濃度を算出する手段を含み、前記範囲設定手
段は、前記被写体に投与された前記色素に起因した注目
する量である色素濃度の所定範囲内を前記注目する量の
所定範囲内として設定し、前記表示用処理手段は、前記
演算手段で求められた色素濃度が、前記範囲設定手段で
設定される色素濃度の所定範囲内に含まれる被写体像の
部分と所定範囲外となる被写体像の部分とを、異なる表
示方法で表示するため、前記画像信号に対して所定の処
理を施すもの。前記付記11記載の画像処理装置は、観
察者が色素濃度によって決められる範囲を設定でき、こ
の範囲内外を明確に判別可能に表示できる。
【0178】[付記12] 前記付記11記載の画像処
理装置であって、前記色素は、メチレンブルーであるも
の。
【0179】[付記13] 前記付記11記載の画像処
理装置であって、前記色素は、ICG(indocyanine gr
een)であるもの。
【0180】[付記14] 前記付記1記載の画像処理
装置であって、前記表示用処理手段は、前記所定範囲内
に含まれる被写体像の部分と所定範囲外となる被写体像
の部分とで異なる表示をするために、前記被写体像のう
ち前記注目する量が所定範囲内に含まれる被写体像の部
分または前記所定範囲外となる被写体像の部分の少なく
とも一方に対して、前記撮像手段で撮像されて得られた
前記画像信号が有する原画像の情報と表示される画像が
有する情報との相関が、異なるように前記画像信号に対
して所定の処理を施すもの。
【0181】[付記15] 前記付記14記載の画像処
理装置であって、前記表示用処理手段は、前記撮像手段
で撮像されて得られた前記画像信号が有する原画像が取
り得ない情報が、前記表示される画像の情報となるよう
に、前記画像信号に対して変換処理を施すことにより、
前記相関を異なるようにするもの。
【0182】[付記16] 前記付記14記載の画像処
理装置であって、前記表示用処理手段は、前記画像信号
が有する原画像の情報である色度に対して前記表示され
る画像が有する情報である色度が異なるように色度の変
換処理をすることにより、前記相関を異ならせているも
の。
【0183】[付記17] 前記付記14記載の画像処
理装置であって、前記表示用処理手段は、前記画像信号
が有する原画像の情報である色相に対して、前記表示さ
れる画像の情報である色相が異なるように設定されたテ
ーブルに従って色相の変換処理をすることにより、前記
相関を異ならせているもの。
【0184】[付記18] 前記付記14記載の画像処
理装置であって、前記表示用処理手段は、前記画像信号
が有する原画像の情報である彩度に対して、前記表示さ
れる画像の情報である彩度が異なるように設定されたテ
ーブルに従って彩度の変換処理をすることにより、前記
相関を異ならせているもの。
【0185】[付記19] 前記付記14記載の画像処
理装置であって、前記表示用処理手段は、前記所定の処
理として、前記画像信号が有する原画像の情報に対し
て、前記表示される画像が無彩色となるように変換処理
をすることにより、前記相関を異ならせているもの。
【0186】[付記20] 前記付記14記載の画像処
理装置であって、前記表示用処理手段は、前記所定の処
理として、前記画像信号が有する原画像の情報に対し
て、前記表示される画像が特定パターンとなるように変
換処理をすることにより、前記相関を異ならせているも
の。
【0187】[付記21] 前記付記1記載の画像処理
装置であって、前記表示用処理手段は、前記注目する量
を画素単位で算出する前記演算手段と、前記演算手段に
より算出された注目する量が、前記範囲設定手段で設定
される注目する量の所定範囲内に含まれる被写体像の部
分であるか、前記注目する量の所定範囲外となる部分で
あるかを画素単位で検出する判別手段と、前記判別手段
が検出した注目する量の所定範囲内に含まれる画素と注
目する量の所定範囲外となる画素とを異なる表示方法で
表示するため、所定の処理を前記画像信号に対して施す
処理手段と、を有している。
【0188】[付記22] 前記付記1記載の画像処理
装置であって、前記範囲設定手段において設定される所
定範囲を選択するための指示手段を有し、前記範囲設定
手段は、前記注目する量の所定範囲として複数の異なる
所定範囲が設定されており、前記指示手段により、前記
複数の所定範囲のいずれか一つを選択して前記所定範囲
を設定するもの。
【0189】[付記23] 前記付記1記載の画像処理
装置であって、前記範囲設定手段は、前記注目する量に
おける規定値を設定すると共に、前記規定値以上を前記
所定範囲内または前記所定範囲外として設定するもの。
【0190】[付記24] 前記付記1記載の画像処理
装置であって、前記範囲設定手段は、前記注目する量に
おける規定値を設定すると共に、前記規定値以下を前記
所定範囲内または前記所定範囲外として設定するもの。
【0191】[付記25] 前記付記1記載の画像処理
装置であって、前記範囲設定手段は、前記注目する量に
おける基準値を設定すると共に、前記基準値から規定幅
を前記所定範囲内または前記所定範囲外として設定する
もの。
【0192】[付記26] 前記付記1記載の画像処理
装置であって、前記範囲設定手段は、さらに前記注目す
る量の所定範囲内における基準値を設定するものであ
り、前記表示用処理手段は、前記注目する量が前記所定
範囲内に含まれる被写体像の部分のうち、前記基準値以
下と基準値以上の部分とで異なる表示方法で表示するた
め、前記画像信号に対して所定の処理を施すものを含
む。
【0193】前記付記26記載の画像処理装置は、被写
体像を表示する際に、注目する量の所定範囲内に含まる
部分の中でも、注目する量によって表示の差別化が意図
的に図ることができる。
【0194】[付記27] 前記付記1記載の画像処理
装置であって、前記範囲設定手段は、前記注目する量の
所定範囲であってこの所定範囲の最小値と最大値とをそ
れぞれ設定すると共に、前記最小値ないし前記最大値の
間に含まれる範囲を前記所定範囲内または前記所定範囲
外として設定し、前記表示用処理手段は、前記演算手段
で算出された注目する量が前記範囲設定手段で設定され
る前記最小値ないし前記最大値の間の範囲に含まれる被
写体像の部分と、前記注目する量が最小値より小さな被
写体像の部分及び前記注目する量が最大値を越える被写
体像の部分とをそれぞれ異なる表示方法で表示するた
め、前記画像信号に対して所定の処理を施すもの。前記
付記27記載の画像処理装置は、被写体像を表示する際
に、注目する量の所定範囲外となる部分において、最大
値側の部分と最小値側の部分のいずれに属する画像部分
かを容易に判別できる。
【0195】[付記28] 前記付記27記載の画像処
理装置であって、前記表示用処理手段は、前記算出手段
で算出された注目する量が、前記最小値ないし前記最大
値の間の範囲にある被写体像の部分に対しては、前記演
算手段で算出された注目する量の値に応じて異なる表示
方法で表示するため、所定の変換処理をするもの。
【0196】[付記29] 前記付記27記載の画像処
理装置であって、前記表示用処理手段は、前記演算手段
で求められた注目する量が前記所定範囲内の前記最小値
より小さな値をとる場合と、前記所定範囲内の前記最大
値より大きな値をとる場合とで異なる表示方法で表示す
るため、所定の変換処理をするもの。
【0197】[付記30] 前記付記1記載の画像処理
装置であって、前記範囲設定手段は、前記演算手段で算
出された注目する量の平均値を求める平均値算出手段
と、前記平均値算出手段で求めた平均値を用いて、前記
注目する量の所定範囲を設定する手段とを有している。
【0198】[付記31] 前記付記1記載の当該画像
処理装置は、前記撮像手段が撮像した前記画像信号につ
いて、観察に有効な被写体像の部分と観察に無効な被写
体像の部分とを検出する検出手段をさらに含み、前記表
示用処理手段は、前記観察に無効な被写体像の部分と、
前記観察に有効な被写体像の部分であって前記注目する
量の所定範囲外となる部分と、前記観察に有効な被写体
像の部分であって前記注目する量の所定範囲内に含まれ
る部分と、をそれぞれ異なる表示方法で表示するため、
前記被写体像の部分のうち少なくとも二つの部分に相当
する各画像信号に対して互いに異なる変換処理を施すも
の。
【0199】[付記32] 前記付記31記載の画像処
理装置であって、前記範囲設定手段は、前記検出手段に
より検出された有効な被写体像の部分についてのみ、前
記演算手段で算出された注目する量の平均値を求める平
均値算出手段と、前記平均値算出手段で求めた平均値を
用いて、前記注目する量の所定範囲を設定する手段とを
有している。
【0200】[付記33] 前記付記31記載の画像処
理装置であって、前記検出手段は、ハレーションが生じ
ている部分または暗部を前記観察に無効な被写体像の部
分として検出するもの。
【0201】[付記34] 内視鏡装置は、被写体像を
結像する結像光学系を少なくとも有する内視鏡と、被写
体の注目する量または前記被写体に投与された薬剤に起
因する注目する量によって吸光度または吸光度の変化量
が異なる複数の波長領域の光に分離するための波長分離
手段と、前記波長分離手段により分離された複数の波長
領域の光を有する被写体の内視鏡像を、撮像して複数の
画像信号を出力する撮像手段と、前記吸光度または吸光
度の変化量が異なる複数の波長領域の光からなる被写体
像を前記撮像手段が撮像して得た複数の画像信号に対し
て、所定の演算処理をして前記注目する量を算出する演
算手段と、前記注目する量に対して所定範囲を設定する
範囲設定手段と、前記演算手段で算出された注目する量
が、前記範囲設定手段で設定される前記注目する量の所
定範囲内に含まれる被写体像の部分と前記注目する量の
所定範囲外となる被写体像の部分とを異なる表示方法で
表示するため、前記画像信号に対して所定の処理を施す
表示用処理手段と、を有している。前記付記34記載の
内視鏡装置は、注目する量の所定範囲を外れている部分
と、注目する量の所定範囲内である部分とを明確に区別
できるように表示可能である。
【0202】[付記35] 前記付記34記載の内視鏡
装置であって、前記演算手段は、前記波長分離手段によ
り分離された波長領域の光であって前記吸光度の変化量
が異なる複数の波長領域の光から得られた複数の画像信
号のうち、前記吸光度の変化量が大きい波長領域の光か
ら得られた画像信号と前記吸光度の変化量が小さい波長
領域の光から得た画像信号との比を取る手段とを含むも
の。
【0203】[付記36] 前記付記34記載の内視鏡
装置であって、前記演算手段は、さらに、前記比を取る
手段により得られた比の対数を取る手段を含む。
【0204】[付記37] 前記付記34記載の内視鏡
装置であって、前記波長分離手段は、805nmを含む
波長領域を透過する特性を有するフィルタと、前記波長
領域以外のうち所定の領域を透過する特性を有するフィ
ルタとを含むもの。
【0205】[付記38] 前記付記34記載の内視鏡
装置であって、前記波長分離手段は、650nmを含む
波長領域を透過する特性を有するフィルタと、前記波長
領域以外のうち所定の領域を透過する特性を有するフィ
ルタとを含むもの。
【0206】[付記39] 注目する量によって異なる
表示をするための画像処理方法は、被写体が有する注目
する量または前記被写体に投与された薬剤に起因した注
目する量によって前記被写体が吸収または反射する度合
いが異なる波長領域を有する光によって得られた被写体
像を、撮像手段が撮像して得た複数の画像信号に対して
所定の演算をして、前記注目する量をデータとして求め
る演算手順と、前記注目する量の所定範囲を設定する範
囲設定手順と、前記演算手段で求められた前記データが
前記所定範囲内に含まれるか否かを判断する手順と、前
記判断手順において前記データが所定範囲内に含まれる
場合には、前記データを正規化する手順と、前記正規化
する手順で正規化されたデータの値に応じて、前記画像
信号が有する原画像の情報に対して表示される画像が有
する情報が異なるようにデータ変換をする手順と、前記
判断手順において前記データが所定範囲外に含まれる場
合には、前記画像信号が有する原画像の情報と表示され
る画像が有する情報との間の相関が、前記データを変換
する手順とは異なるデータ変換によって前記データを変
換する手順とを有している。
【0207】[付記40] 前記付記39記載の注目す
る量によって異なる表示をするための画像処理方法であ
って、前記範囲設定手段は、前記注目する量のうち最小
値と最大値とをそれぞれ設定すると共に、前記最小値と
最大値との間の範囲を所定範囲として設定し、前記判断
する手順は、前記最小値または前記最大値の間にあるか
否かで、前記演算手段で求められた前記データが前記所
定範囲内に含まれるか否かを判断する。前記付記40記
載の方法は、注目する量の所定範囲を外れている部分
と、注目する量の所定範囲内である部分とを明確に区別
できるように注目する量によって異なる表示ができる。
【0208】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、
目する量の所定範囲内に含まれる被写体像の部分と、注
目する量の所定範囲外となる被写体像の部分とが異なる
表示方法で表示されるように、表示画像内での差別化を
図っているため、病変部の早期発見、生体組織の構造の
観察または生体組織、例えば血管の配置の観察等に役立
つ画像処理装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1ないし図5は第1実施例に係り、図1は第
1実施例に係る画像処理装置を備えた内視鏡装置の全体
的な構成図。
【図2】図2はビデオプロセッサを含むブロック構成
図。
【図3】図3は画像処理方法を示すフローチャート。
【図4】図4は擬似カラー処理のフローチャート。
【図5】図5は第1実施例による画像処理前後の変化を
示す説明図。
【図6】図6及び図7は第2実施例に係り、図6はビデ
オプロセッサを含むブロック構成図。
【図7】図7は画像処理部の構成を示すブロック図。
【図8】図8は第3実施例に係る画像処理部のブロック
図。
【図9】図9ないし図13は第4実施例に係り、図9は
内視鏡装置の全体を示す構成図。
【図10】図10は内視鏡装置の構成を示すブロック
図。
【図11】図11は画像処理部の構成を示すブロック
図。
【図12】図12は回転フィルタの各フィルタの透過波
長領域を示す説明図。
【図13】図13はオキシヘモグロビン及びデオキシヘ
モグロビンにおける吸光スペクトルを示す特性図。
【図14】図14ないし図20は第5実施例に係り、図
14は内視鏡装置の全体的な外観図。
【図15】図15は内視鏡装置の全体的なブロック構成
図。
【図16】図16は画像処理部のブロック図。
【図17】図17は回転フィルタの各フィルタの透過波
長領域を示す特性図。
【図18】図18は蛍光剤としてのフルオレッセンの吸
収、蛍光特性を示す特性図。
【図19】図19は色分離フィルタアレイの構成を示す
説明図。
【図20】図20は色分離フィルタアレイの各透過フィ
ルタの透過波長特性を示す説明図。
【図21】図21ないし図25は第6実施例に係り、図
21は内視鏡装置の全体的なブロック構成図。
【図22】図22は画像処理部のブロック図。
【図23】図23は回転フィルタの各フィルタの透過波
長領域を示す特性図。
【図24】図24はフィルタターレットの各フィルタの
透過波長領域を示す特性図。
【図25】図25は人血清と結合したICG溶液等にお
ける透過特性曲線を示す図。
【図26】図26は第7実施例に係る画像処理部のブロ
ック図。
【符号の説明】
1…内視鏡装置 2…電子内視鏡 3…ビデオプロセッサ 3A…光源装置 3B…信号処理回路 4…モニタ 5…画像ファイリング装置 7…挿入部 8…操作部 9…ユニバーサルコード 17…結像レンズ 18…ライトガイド 21…ランプ 22…モータ 23…回転フィルタ 24…CCD 26…γ補正回路 27…A/Dコンバータ 28…セレクタ 29…メモリ部 31…D/Aコンバータ部 34…制御信号発生部

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撮像手段によって撮像された被写体の
    像信号に対して、前記被写体としての生体が有する機能
    に関する情報に相関した値である注目する量を算出する
    算手段と、前記注目する量に対して所定 範囲を設定する範囲設定手
    段と、前記演算手段で算出された注目する量が、前記範囲設定
    手段で設定される前記注目する量の所定範囲内に含まれ
    る被写体像の部分と前記注目する量の所定範囲外となる
    被写体像の部分とを 、異なる表示方法で表示するため、
    前記画像信号に対して所定の処理を施す表示用処理手段
    と、 を備えたことを特徴とする画像処理装置。
  2. 【請求項2】 撮像手段によって撮像された被写体の画
    像信号に対して、前記被写体としての生体に投与された
    薬剤の濃度分布が反映する生体の機能に関する情報に相
    関した値である注目する量を算出する演算手段と前記注目する量に対して所定範囲を設定する範囲設定手
    段と前記演算手段で算出された注目する量が、前記範囲設定
    手段で設定される前記注目する量の所定範囲内に含まれ
    る被写体像の部分と前記注目する量の所定範囲外となる
    被写体像の部分とを、異なる表示方法で表示するため、
    前記画像信号に対して所定の処理を施す表示用処理手段
    を備えたことを特徴とする画像処理装置
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