JP2001135866A - 熱電発電素子とその製造方法 - Google Patents

熱電発電素子とその製造方法

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JP2001135866A
JP2001135866A JP31465399A JP31465399A JP2001135866A JP 2001135866 A JP2001135866 A JP 2001135866A JP 31465399 A JP31465399 A JP 31465399A JP 31465399 A JP31465399 A JP 31465399A JP 2001135866 A JP2001135866 A JP 2001135866A
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rod
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Yumiko Sakamaki
由美子 酒巻
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Citizen Watch Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 微小な熱電発電素子において、欠陥の検査お
よび補修を容易に効率よく行う方法とその構造を提供す
ることである。 【解決手段】 n型熱電半導体の複数のn型棒状素子5
1とp型熱電半導体の複数のp型棒状素子52を絶縁層
50を介して規則的に配置し固定した熱電発電素子ブロ
ック53を形成する工程と、熱電発電素子ブロック53
の配線端面および配線端面と同一面の絶縁層を平坦化す
る工程と、熱電発電素子ブロック53の非配線面でn型
棒状素子51とp型棒状素子52を露出させる工程と、
n型棒状素子51とp型棒状素子52の端部を導電体5
8で直列に接続し、複数の直列した熱電対を形成し、露
出させたn型棒状素子51とp型棒状素子52上に配線
パターンの外周部の導電体58と一体化した導電体58
からなる検査補修用電極を形成する工程とを有する熱電
発電素子とその製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は熱電発電素子の構
造に関するものであり、とくに熱電発電素子の配線欠陥
の検査および補修方法と構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】各種金属材料が電子部品に利用されてい
るが、年々微小化が進められている。その代表例とし
て、熱電発電素子が挙げられる。熱電発電素子はその両
端に温度差を与えることにより電圧を発生する。この電
圧を電気エネルギーとして利用しようとするのが熱電発
電である。
【0003】熱電発電に用いる熱電発電素子は、構造が
簡単なため他の発電機に比べて微小化に有利なことや、
酸化還元電池のように消耗せず、電解液の漏洩の問題も
ないことから、腕時計のような携帯用電子機器への応用
が注目されている。
【0004】熱電発電素子では、p型半導体の熱電材料
とn型半導体の熱電材料の熱電対が直列に複数個配列し
ている。腕時計駆動に必要な1.5V以上の電圧を得る
ためには、熱電発電素子の冷接点と温接点の温度差を
1.3℃とすると、性能指数が高いといわれるBiTe
系の熱電対を用いても、2000対以上が必要となる。
【0005】この熱電対2000対が直列に接続してい
るため、接続の断線や熱電材料の断裂などにより1箇所
でも欠陥が生じると、熱電発電素子として用いることは
できない。コスト面を考慮すると、欠陥箇所を見つけ、
補修し熱電発電素子として機能させることが不可欠であ
る。
【0006】また、腕時計内部の限られた空間に配置す
ることから、できる限り小さくすることが必要である。
このため、限られた面積に熱電対を多数対含む、高密度
で、微小な熱電発電素子が必要となる。したがって、欠
陥箇所の検査、補修とも非常に細かな作業となり、簡単
にできるよう工夫することが必要である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このように熱電対の数
が多くかつ小型で、検査用および補修用電極を備える熱
電発電素子の構造は、たとえば特許公報第289337
3号に開示される。この公報記載の手段により作成した
熱電発電素子は、配線群を設けた2枚の基板間に複数の
n型熱電材料と複数のp型熱電材料を設け、基板上で複
数の熱電対を直列に接続する。この配線群のなかに、外
周部に位置する複数の配線とそれぞれ一体的に形成さ
れ、外部と電気的に接続可能な複数の検査用電極を備
え、検査用電極を短絡させることにより、欠陥部を補修
することが可能な熱電発電素子である。
【0008】しかしながら、前述の腕時計に組み込むよ
うな微小で、しかも高密度な熱電発電素子では、配線面
と同一面に検査用電極を設けると、限られたスペース内
であるため、非常に細かい作業で検査、補修を行うこと
になる。さらに、検査用電極を大きくすると、熱電発電
素子自体も大きくする必要が生じ、限られた空間に配置
する場合は不都合となる。
【0009】〔発明の目的〕そこで、本発明の目的は、
上記課題を解決して、微小な熱電発電素子において欠陥
の検査および補修を容易に効率よく行う方法と、その構
造を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明の熱電発電素子の製造方法においては、下記
に記載する手段を採用する。
【0011】本発明の熱電発電素子の構造においては、
n型熱電半導体からなる複数のn型棒状素子とp型熱電
半導体からなる複数のp型棒状素子とを絶縁層を介しつ
つ規則的に配置し固定した熱電発電素子ブロックと、熱
電発電素子ブロックの配線端面でn型棒状素子とp型棒
状素子の端部を直列に接続する導電体と、熱電発電素子
ブロックの非配線面に露出した、配線パターンの外周部
の電極と電気的接続を有したn型棒状素子とp型棒状素
子を備えることを特徴とする。
【0012】上記熱電発電素子の製造方法は、n型熱電
半導体からなる複数のn型棒状素子とp型熱電半導体か
らなる複数のp型棒状素子とを絶縁層を介しつつ規則的
に配置し固定した熱電発電素子ブロックを形成する工程
と、熱電発電素子ブロックの配線端面および配線端面と
同一面の絶縁層を平坦化する工程と、熱電発電素子ブロ
ックの非配線面でn型棒状素子とp型棒状素子を露出さ
せる工程と、n型棒状素子とp型棒状素子の端部を導電
体で直列に接続し、複数の直列した熱電対を形成し、露
出させた棒状素子と配線パターンの外周部の導電体とを
電気的に接続することを特徴とする。
【0013】また、本発明の熱電発電素子の別の構造に
おいては、n型熱電半導体からなる複数のn型棒状素子
とp型熱電半導体からなる複数のp型棒状素子とを絶縁
層を介しつつ規則的に配置し固定した熱電発電素子ブロ
ックと、熱電発電素子ブロックの配線端面でn型棒状素
子とp型棒状素子の端部を直列に接続する導電体と、熱
電発電素子ブロックの非配線面に露出したn型棒状素子
とp型棒状素子上に、配線パターンの外周部の電極と一
体化した検査用および補修用電極を備えることを特徴と
する。
【0014】上記熱電発電素子の製造方法は、n型熱電
半導体からなる複数のn型棒状素子とp型熱電半導体か
らなる複数のp型棒状素子とを絶縁層を介しつつ規則的
に配置し固定した熱電発電素子ブロックを形成する工程
と、熱電発電素子ブロックの配線端面および配線端面と
同一面の絶縁層を平坦化する工程と、熱電発電素子ブロ
ックの非配線面でn型棒状素子とp型棒状素子を露出さ
せる工程と、n型棒状素子とp型棒状素子の端部を導電
体で直列に接続し、複数の直列した熱電対を形成し、露
出させた棒状素子上に配線パターンの外周部の導電体と
一体化した導電体である検査用および補修用電極を形成
することを特徴とする。
【0015】本発明の熱電発電素子の別の構造において
は、n型熱電半導体からなる複数のn型棒状素子とp型
熱電半導体からなる複数のp型棒状素子とを絶縁層を介
しつつ規則的に配置し固定した熱電発電素子ブロック
と、熱電発電素子ブロックの配線端面でn型棒状素子と
p型棒状素子の端部を直列に接続する導電体と、熱電発
電素子ブロックの非配線面に配線パターンの外周部の電
極と一体化した検査用および補修用電極を備えることを
特徴とする。
【0016】本発明の熱電発電素子の製造方法において
は、n型熱電半導体からなる複数のn型棒状素子とp型
熱電半導体からなる複数のp型棒状素子とを絶縁層を介
しつつ規則的に配置し固定した熱電発電素子ブロックを
形成する工程と、熱電発電素子ブロックの配線端面およ
び配線端面と同一面の絶縁層を平坦化する工程と、n型
棒状素子とp型棒状素子の端部を導電体で直列に接続
し、複数の直列した熱電対を形成する工程と、熱電発電
素子ブロックの非配線面に配線パターンの外周部の導電
体と一体化した導電体である検査用および補修用電極を
形成することを特徴とする。
【0017】〔作用〕熱電発電素子のn型棒状素子とp
型棒状素子の端部を配線する面以外の面に検査用および
補修用電極を形成するので、配線面にそのためのスペー
スが必要ないため、スペース効率が良く、小型の熱電発
電素子には有効である。また、高密度な素子であって
も、その微細な配線電極パターンには関係なく、ある程
度の大きさで検査補修用電極を設けることができるた
め、検査や補修の作業性も良く、確実に接触を取ること
ができる。
【0018】また、補修が可能なため、欠陥があって
も、欠陥箇所を回避して短絡させ、多少の特性の低下は
あっても、熱電発電素子としての使用が可能であり、歩
留向上に貢献できる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて本発明の熱電
発電素子とその製造方法における最適な実施形態を説明
する。
【0020】〔構造の第1の例:図8〜10〕まずはじ
めに、本発明の熱電発電素子の構造における第1の実施
形態を、図9の平面図を用いて説明する。図9に示すよ
うに、本発明の熱電発電素子の構造は、主に熱電発電素
子ブロック53と熱電発電素子ブロック53の表面に配
した導電体58からなる。
【0021】熱電発電素子ブロック53は、n型熱電半
導体を加工して柱状にしたn型棒状素子51と、p型熱
電半導体を加工して柱状にしたp型棒状素子52を規則
的に配置して含む。n型棒状素子51とp型棒状素子5
2、またはn型棒状素子51同士、またはp型棒状素子
52同士を絶縁し、n型棒状素子51とp型棒状素子5
2の固定するために、絶縁性樹脂からなる絶縁層50も
含む。
【0022】熱電発電素子ブロック53の表面に配した
導電体58は、熱電発電素子ブロック53の上面55に
おいては、図8に示すように配置する。熱電発電素子ブ
ロック53の下面56においては、図9に示すように配
置する。n型棒状素子51とp型棒状素子52は、端部
で導電体58により直列に接続され、複数の直列した熱
電対を形成する。
【0023】図10に示すように、上面55または下面
56の配線パターンの外周部の導電体58と電気的接続
をもつ棒状素子を、熱電発電素子ブロック53の側面3
1および側面32で露出させ、配線欠陥の検査し、欠陥
箇所を短絡させる検査補修用電極として用いる。
【0024】〔製造方法の第1の例:図1〜10、1
4〕つぎに本発明の熱電発電素子の製造方法における第
1の実施形態を、図1から10、および14の図面を用
いて説明する。はじめに、図1に示すようにn型熱電半
導体ブロック1とp型熱電半導体ブロック2とを用意す
る。n型熱電半導体ブロック1およびp型熱電半導体ブ
ロック2は、加工後にそれぞれ柱形状のn型棒状素子お
よびp型棒状素子となる半導体金属ブロックである。
【0025】本実施形態ではn型熱電半導体ブロック1
としてn型熱電半導体であるn型のBiTeの焼結体、
p型熱電半導体ブロック2としてp型熱電半導体である
p型のBiTeSbの焼結体を用い、大きさはともに1
2mmx12mmx4mmとする。
【0026】続いて図2に示す工程では、n型熱電半導
体ブロック1に縦溝26を形成し、縦隔壁27を残して
n型溝入ブロック21とする。同様に、p型熱電半導体
ブロック2からp型溝入ブロック22を形成するが、こ
のとき、n型溝入ブロック21とp型溝入ブロック22
とで、縦溝のピッチを同一にし、かつ、一方のブロック
の縦溝幅が他方のブロックの縦隔壁幅よりも大きくなる
ようにする。
【0027】この縦溝26の幅への制限は、後述の工程
でn型溝入ブロック21とp型溝入ブロックを溝同士で
嵌め合わせるために設定してある。この縦溝幅と縦隔壁
幅の差が後工程で絶縁樹脂層の幅を決定するため、確実
に絶縁をとることと、嵌め合わせの工程での作業性を考
慮すると、10μm以上あることが好ましい。
【0028】なお、縦溝26の加工はワイヤーソーによ
る研磨加工により行う。ここではワイヤーソーのワイヤ
ー断面は円形であるため、縦溝26の加工溝底は厳密に
は曲面となるが、図面の都合上、図2においては平らな
底として図示してある。
【0029】そして、それぞれのブロックには深さ3m
m(ここでは外形の4mmを厚さ方向とする)、ピッチ
120μm、幅70μmの縦溝26をワイヤーソーによ
り形成する。
【0030】図3に示す工程では、図2に示したn型溝
入ブロック21とp型溝入ブロック22で、互いに縦溝
26に相手の縦隔壁27を挿入し合って組み合わせて一
体化する。組み合わせた2つのブロックは嵌合部に接着
層62を設けて固着することで一体化ブロック3とす
る。
【0031】一体化ブロック3を作製する際の接着で注
意すべき点は、接着層62には2つのブロックの接合以
外に、n型溝入ブロック21とp型溝入ブロック22と
の間の電気的絶縁性を確保する働きをも持たせなければ
ならないことにある。
【0032】ワイヤーソーのような研磨加工によって縦
溝26の内壁が非常に平滑に加工できた場合には、流動
性の高い接着剤中に固着前の一体ブロック3を部分的に
浸漬し、毛管現象により接着剤を縦溝26と縦隔壁27
との隙間に充填すれば絶縁性は確保できる。
【0033】ここで接着層62に用いる接着剤としては
低粘度の常温硬化型のエポキシ系の接着剤を用いること
とする。
【0034】さて、このように図3において完成した一
体化ブロック3は、つぎに図4で示す再度の溝加工工程
により横溝46を形成し、溝入一体化ブロック43にす
る。横溝46の加工は、図2での縦溝26の工程と同様
に実施し、残った部分が横隔壁47となる。すなわちワ
イヤーソーによる研磨加工により横溝46を形成する。
なお、本工程での横溝46は縦溝26に交差した方向に
形成するもので、一般的には図4に示したとおり直交さ
せるのが最適である。
【0035】横溝46は図4のように一体化ブロック3
のp型熱電半導体側の面から形成しても、これとは逆に
n型熱電半導体側の面から形成してもよい。すなわち、
横溝46は一体化ブロック3の上下いずれの側からでも
形成可能である。また横溝46の深さは、一体化ブロッ
ク3でのn型熱電半導体とp型熱電半導体の縦溝26や
縦隔壁27の嵌合部を切断する所まで形成することが好
ましい。
【0036】横溝46の幅は、縦溝26とは異なり、な
るべく細くするのがよい。これは次の工程でわかるとお
り、熱電発電素子としての発電能力に寄与するのは横隔
壁47の部分であり、横溝46の領域をできるだけ小さ
くするのが素子性能面から好ましいからである。
【0037】したがって、本実施形態ではピッチ120
μm、幅40μm、深さ3mmの横溝46を形成する。
なお、溝幅40μmはワイヤーソー加工での細幅として
のほぼ限界値である。
【0038】図4の工程に続いて、図5に示すように横
溝46にエポキシ系の絶縁性樹脂を充填し硬化して絶縁
樹脂層54を形成する。絶縁樹脂層54で固めた溝入一
体化ブロック43は、その上下面を研削で除去し、n型
熱電半導体とp型熱電半体の縦溝26と縦隔壁27との
嵌合部を残すように仕上げ、図6に示す熱電発電素子ブ
ロック53を形成する。このとき、後述の工程のために
側面31、側面32において、図6のように棒状素子の
一部を露出させておく。この露出した棒状素子により、
欠陥箇所の検査および補修を行う。
【0039】熱電発電素子ブロック53の上下面の研削
を行う際に、側面31、32の研削も行い、n型棒状素
子51またはp型棒状素子52の一部を露出させても良
い。
【0040】また、前記図3に示した接着層62と図5
に示した絶縁樹脂層54は、電気的な絶縁を得るとい
う、同じ機能を持つ層なので、図6以降では、両者あわ
せて絶縁層50とする。
【0041】この状態の熱電発電素子ブロック53の真
上からみた上面図を図7に示す。なお、この状態の熱電
発電素子ブロック53はn型熱電半導体とp型熱電半導
体が柱状に規則的に並んでおり、n型熱電半導体のそれ
ぞれの柱がn型棒状素子51であり、p型熱電半導体の
それぞれの柱がp型棒状素子52となっている。n型棒
状素子51とp型棒状素子52の断面は50×80μm
の長方形である。熱電発電素子ブロック53寸法を6×
2.4×2mmとすれば、50×80×2000μmの
柱状のn型棒状素子およびp型棒状素子を各1000本
ずつ、熱電対を1000対含有する。
【0042】ただし、図6においては、熱電発電ブロッ
ク53の側面31において、棒状素子が露出している
が、ほかの実施形態でも図面を用いる都合上、図7にお
いては露出させていない。これは、図8、9でも同様で
ある。
【0043】図6に示す熱電発電素子ブロック53の上
面55、下面56においてn型棒状素子51とp型棒状
素子52の配線を行う。この実施形態においては、マス
クを用いた蒸着法により行うものとする。ニッケルから
なる金属板に開口部を設け、開口部と、上面55におけ
るn型棒状素子51とp型棒状素子52とが重なるよう
に位置合わせを行う。熱電発電素子ブロック53の上面
55に金属板を密着させて固定する。
【0044】配線のための導電体58の蒸着の膜厚はク
ロム100nm、銅900nmである。これにより、熱
電発電素子ブロック53の上面55には、導電体58に
より図8に示すような配線パターンが形成される。
【0045】図6に示す熱電発電素子ブロック53の下
面56においてもn型棒状素子51とp型棒状素子52
の配線を行う。前記とは異なる金属板に開口部を設け、
開口部と、n型棒状素子51とp型棒状素子52とが重
なるように位置合わせを行う。熱電発電素子ブロック5
3の下面56に金属板を密着させて固定し、金属板をマ
スクとしてクロム100nm、銅900nmの厚さの膜
を蒸着により形成する。これにより、熱電発電素子ブロ
ック53の下面56には、導電体58により図9に示す
ような配線パターンが形成される。
【0046】図8と図9の配線パターンの関係は、n型
棒状素子とp型棒状素子からなる熱電対が、直列に複数
接続するようにする。また、図8または図9の配線用パ
ターンの外周部、すなわち、熱電発電素子ブロック53
において、上面55の配線の外周部の導電体か、下面5
6の配線の外周部の導電体の少なくともどちらかは、図
10のように側面31と側面32の露出したn型棒状素
子51またはp型棒状素子52と接続させる。
【0047】このことにより、側面31と側面32の露
出した棒状素子にプローブをあてることで、配線パター
ンの欠陥を発見でき、欠陥箇所を回避して、側面31と
側面32の露出した棒状素子同士を短絡させることによ
り、欠陥箇所を補修できる。
【0048】検査補修用電極として、配線パターンと同
一面内に設けていないので、充分なスペースがあり、半
田や導電性接着剤により容易な作業での補修が可能であ
る。
【0049】この製造方法により作成した1000対の
熱電対を含有する熱電発電素子の電気抵抗値は11kΩ
で材料のみの理論特性に対して10%高いだけであっ
た。また、起電力は392V/℃であり、同じく理論特
性に対して、98%の値を示し、充分実用のレベルであ
った。
【0050】作成した熱電発電素子の大きさは6×2.
4×2mmである。1.3℃の温度差で、腕時計を駆動
し、さらに充電するのに充分な2.6Vを得るために必
要な熱電対は5000対であり、本実施形態により作成
した熱電発電素子を5個格納する必要がある。しかしな
がら、5個の断面積は72mm2 であり、腕時計に格納
するのに充分に小型である。
【0051】また、配線欠陥の補修の例を図14に示
す。熱電発電ブロック53の上面55の配線パターンに
欠陥があった場合、側面31に露出した棒状素子を導電
性接着剤などの導電体により接続し、欠陥箇所を回避で
きるよう、短絡させることで、補修できる。
【0052】このようにして補修した熱電発電素子は、
全体の熱電対の対数や形状にもよるが、本実施形態によ
ると10%程度の熱電対が短絡されて少なくなり、10
%の出力が低下する。しかし、熱電発電素子としての機
能は損なわれず、本実施形態のように5個の熱電発電素
子を腕時計に格納して使用する場合には、充分実用可能
である。
【0053】〔構造の第2の例:図8、9、11〕つぎ
に、本発明の熱電発電素子の構造における第2の実施形
態について図8、図9、および図11を用いて説明す
る。本実施形態における熱電発電素子の構造は、主に熱
電発電素子ブロック53と熱電発電素子ブロック53の
表面に配した導電体58からなることは、構造の第1の
例と同様であるが、構造の第1の例が熱電発電ブロック
53の側面に露出させた棒状素子を直接検査補修用電極
として利用するのに対し、本実施形態では、図11に示
すように、熱電発電素子ブロック53の配線パターンの
一部と一体化した導電体を、側面で露出させた棒状素子
上に設ける点が異なる。
【0054】熱電発電素子ブロック53は、構造の第1
の実施形態と同様に、n型棒状素子51と、p型棒状素
子52と絶縁層50を含む。
【0055】熱電発電素子ブロック53の表面に配した
導電体58が、熱電発電素子ブロック53の上面55、
下面56において、図8、図9に示すように配置し、n
型棒状素子51とp型棒状素子52が、端部で導電体5
8により直列に接続され、複数の直列した熱電対を形成
するのは、構造の第1の実施形態と同様である。
【0056】棒状素子を、熱電発電素子ブロック53の
側面31および側面32にて露出させ、図11に示すよ
うに、上面55または下面56の配線パターンの外周部
に位置する導電体58と一体化した、導電体58からな
る検査補修用電極を側面31と側面32に設ける。側面
31と側面32に設けられ導電体58を、配線欠陥を検
査し、欠陥個所を短絡させる検査補修用電極として用い
る。
【0057】構造の第1の実施形態では、熱電発電素子
ブロック53の側面に露出させた棒状素子を直接検査補
修用電極として利用するのに対し、本実施形態では、図
11に示すように、熱電発電素子ブロック53の配線パ
ターンの一部と一体化した導電体を、側面で露出させた
棒状素子上に設ける。
【0058】本実施形態で熱電半導体として用いている
BiTe系材料は、抵抗検査装置のプローブの材質によ
っては、接触抵抗が大きく、熱電発電素子本来の抵抗値
と異なり、補正を加え本来の抵抗値を算出する必要があ
る。しかし、本実施形態のように蒸着により別の導電体
を検査補修用電極としておくと、それほどプローブの材
質を選ばない。
【0059】たとえば、プローブの材質がオスミウムの
場合には、BiTe系材料との接触抵抗は小さく、抵抗
測定に支障はないが、タングステンの場合には、プロー
ブの先端半径が25μmの場合、接触抵抗が200Ωと
測定に支障をきたす。したがって、検査補修用電極とし
て、BiTe系材料が露出しているより、別の導電体を
被覆した方が、スムーズに抵抗検査を行うことができ
る。
【0060】〔製造方法の第2の例:図1〜9、11〕
つぎに本発明の熱電発電素子の製造方法の第2の実施形
態について説明する。製造方法の第1の実施形態におい
て図1から図6を用いて説明したと同様の方法により、
熱電発電素子ブロック53を形成する。このとき、後述
の工程のために側面31、側面32において、図6のよ
うに棒状素子の一部を露出させておくのも、製造方法の
第1の実施形態と同様である。この露出した棒状素子上
に、配線欠陥の検査補修用電極を設ける。
【0061】この状態の熱電発電素子ブロック53の真
上からみた上面図を図7に示す。熱電発電素子ブロック
53は、n型棒状素子51およびp型棒状素子52の配
列状態、大きさ、形状とも製造方法の第1の実施形態と
同様である。
【0062】図6に示す熱電発電素子ブロック53の上
面55、下面56においてn型棒状素子51とp型棒状
素子52の配線を行う。本実施形態では、マスクを用い
た蒸着法により行うものとする。ニッケルからなる金属
板に開口部を設け、開口部と、上面55におけるn型棒
状素子51とp型棒状素子52とが重なるように位置合
わせを行う。熱電発電素子ブロック53の上面55に金
属板を密着させて固定する。
【0063】また、図6に示す熱電発電素子ブロック5
3の側面31においては、前述とは別の開口部を設けた
ニッケルからなる金属板を用いて、上面55の配線パタ
ーンの外周部の導電体と一体化した導電体58からなる
検査補修用電極を形成する。
【0064】導電体58の蒸着の膜厚はクロム100n
m、銅900nmであり、熱電発電素子ブロック53の
上面55と側面31が同時に蒸着されるよう、斜め方向
からの蒸着を行う。これにより、熱電発電素子ブロック
53の上面55には、導電体58により図8に示すよう
な配線パターンが形成される。また、側面31にも導電
体58により、図11に示すような検査補修用電極が形
成される。
【0065】図6に示す熱電発電素子ブロック53の下
面56においてもn型棒状素子51とp型棒状素子52
の配線を行う。前記とは異なる金属板に開口部を設け、
開口部と、n型棒状素子51とp型棒状素子52とが重
なるように位置合わせを行う。熱電発電素子ブロック5
3の下面56に金属板を密着させて固定し、金属板をマ
スクとしてクロム100nm、銅900nmの厚さの膜
を蒸着により形成する。
【0066】また、図6の上面55と側面31の導電体
58を形成したのと同様、側面32においても、前述と
は別の開口部を設けたニッケルからなる金属板を用い
て、下面56の配線パターンの外周部の導電体と一体化
した導電体58からなる検査補修用電極を形成する。
【0067】これは、熱電発電素子ブロック53の上面
56と側面32が同時に蒸着されるよう、斜め方向から
の蒸着を行う。これにより、熱電発電素子ブロック53
の下面56には、導電体58により図8に示すような配
線パターンが形成される。また、側面32にも側面31
と同様の検査補修用電極が形成される。
【0068】図8と図9の配線パターンの関係は、n型
棒状素子とp型棒状素子からなる熱電対が、直列に複数
接続するようにする。また、図8または図9の配線パタ
ーンの外周部、すなわち、熱電発電素子ブロック53に
おいて、上面55の配線の外周部の導電体か、下面56
の配線の外周部の導電体の少なくともどちらかは、図1
1のように側面31と側面32の露出した棒状素子上
に、一体化した、導電体58からなる検査補修用電極を
もつ。
【0069】このことにより、側面31と側面32の露
出した棒状素子上の検査補修用電極にプローブをあてる
ことで、配線パターンの欠陥を発見でき、欠陥箇所を回
避して、側面31と側面32の検査補修用電極同士を短
絡させることにより、欠陥箇所を補修できる。
【0070】検査補修用電極は、配線パターンと同一面
内に設けていないので、充分なスペースがあり、半田や
導電性接着剤により容易な作業での補修が可能であるの
は、製造方法の第1の実施形態と同様である。
【0071】この製造方法により作成した1000対の
熱電対を含有する熱電発電素子の電気抵抗値および起電
力は、製造方法の第1の実施形態で作成したものとほぼ
同等である。
【0072】また、大きさ、形状も同じなので、熱電対
5000対に必要な5個の断面積も製造方法の第1の実
施形態と同様である。
【0073】〔構造の第3の例:図8、9、13〕つぎ
に、本発明における熱電発電素子の構造の第3の実施形
態について説明する。本実施形態における熱電発電素子
の構造は、おもに熱電発電素子ブロック53と熱電発電
素子ブロック53の表面に配した導電体58からなるこ
とは、構造の第1の実施形態と同様であるが、製造方法
の第1の実施形態が熱電発電ブロック53の側面に露出
させた棒状素子を直接検査用および補修用電極として利
用するのに対し、本実施形態では、図13に示すよう
に、熱電発電素子ブロック53の側面に棒状素子を露出
させずに配線パターンの一部と一体化した導電体を、側
面に設ける点が異なる。
【0074】熱電発電素子ブロック53は、構造の第1
の実施形態と同様に、n型棒状素子51と、p型棒状素
子52と絶縁層50を含む。
【0075】熱電発電素子ブロック53の表面に配した
導電体58が、熱電発電素子ブロック53の上面55、
下面56において、図8、図9に示すように配置し、n
型棒状素子51とp型棒状素子52が、端部で導電体5
8により直列に接続され、複数の直列した熱電対を形成
するのは、構造の第1の実施形態と同様である。
【0076】図13に示すように、上面55または下面
56の配線パターンの外周部に位置する導電体58と一
体化した、導電体58からなる検査補修用電極を側面3
1と側面32に設ける。側面31と側面32に設けられ
た導電体58を、配線欠陥を検査し、欠陥箇所を短絡さ
せる検査補修用電極として用いる。
【0077】構造の第1および第2の実施形態では、熱
電発電ブロック53の側面に棒状素子を露出させたが、
本実施形態では棒状素子を露出させずに配線パターンの
一部と一体化した導電体を、側面に設ける。このため、
脆いBiTe系の材料が露出せず、棒状素子が損壊され
る恐れがない。
【0078】〔製造方法の第3の例:図1〜9、12、
13〕つぎに本発明の熱電発電素子の製造方法の第3の
実施形態について説明する。この実施形態では、製造方
法における第1の実施形態、および第2の実施形態とは
異なり棒状素子の一部を露出させずに、熱電発電ブロッ
ク53の上面55か下面56の配線パターンの外周部と
一体化した電極を側面31および側面32に設け、欠陥
個所の検査補修用電極として用いる。
【0079】製造方法の第1の実施形態において図1か
ら図5を用いて説明したと同様の方法により、溝入一体
化ブロック43を形成する。絶縁樹脂層54で固めた溝
入一体化ブロック43は、その上下面を研削で除去し、
n型熱電半導体とp型熱電半体の縦溝26と縦隔壁27
との嵌合部を残すように仕上げ、図12に示す熱電発電
素子ブロック53を形成する。製造方法の第1の実施形
態や第2の実施形態とは異なり、側面31、側面32で
棒状素子の一部は露出させない。
【0080】この状態の熱電発電素子ブロック53の真
上からみた上面図を図7に示す。熱電発電素子ブロック
53は、n型棒状素子51およびp型棒状素子52の配
列状態、大きさ、形状とも製造方法の第1の実施形態と
同様である。
【0081】図12に示す熱電発電素子ブロック53の
上面55、下面56においてn型棒状素子51とp型棒
状素子52の配線を行う。本実施形態では、マスクを用
いた蒸着法により行うものとする。ニッケルからなる金
属板に開口部を設け、開口部と、上面55におけるn型
棒状素子51とp型棒状素子52とが重なるように位置
合わせを行う。熱電発電素子ブロック53の上面55に
金属板を密着させて固定する。
【0082】また、図6に示す熱電発電素子ブロック5
3の側面31においては、前述とは別の開口部を設けた
ニッケルからなる金属板を用いて、上面55の配線パタ
ーンの外周部の導電体と一体化した導電体58からなる
検査補修用電極を形成する。
【0083】導電体58の蒸着の膜厚はクロム100n
m、銅900nmであり、熱電発電素子ブロック53の
上面55と側面31が同時に蒸着されるよう、斜め方向
からの蒸着を行う。これにより、熱電発電素子ブロック
53の上面55には、導電体58により図8に示すよう
な配線パターンが形成される。また、側面31にも図1
3に示すような導電体58からなる検査補修用電極が形
成される。
【0084】図12に示す熱電発電素子ブロック53の
下面56においても、n型棒状素子51とp型棒状素子
52の配線を行う。前記とは異なる金属板に開口部を設
け、開口部と、n型棒状素子51とp型棒状素子52と
が重なるように位置合わせを行う。熱電発電素子ブロッ
ク53の下面56に金属板を密着させて固定し、金属板
をマスクとしてクロム100nm、銅900nmの厚さ
の膜を蒸着により形成する。
【0085】また、図6の上面55と側面31の導電体
58を形成したのと同様、側面32においても、前述と
は別の開口部を設けたニッケルからなる金属板を用い
て、下面56の配線パターンの外周部の導電体と一体化
した導電体58からなる電極を形成する。
【0086】これは、熱電発電素子ブロック53の上面
56と側面32が同時に蒸着されるよう、斜め方向から
の蒸着を行う。これにより、熱電発電素子ブロック53
の下面56には、導電体58により図8に示すような配
線パターンが形成される。また、側面32にも側面31
と同様の検査補修用電極が形成される。
【0087】図8と図9の配線パターンの関係は、n型
棒状素子とp型棒状素子からなる熱電対が、直列に複数
接続するようにする。また、図8または図9の配線パタ
ーンの外周部、すなわち、熱電発電素子ブロック53に
おいて、上面55の配線の外周部の導電体か、下面56
の配線の外周部の導電体の少なくともどちらかは、図1
3のように側面31と側面32に、一体化した検査補修
用電極をもつ。
【0088】このことにより、側面31と側面32の検
査補修用電極にプローブをあてることで、配線パターン
の欠陥を発見でき、欠陥箇所を回避して側面31と側面
32の検査補修用電極同士を短絡させることにより、欠
陥箇所を補修できる。
【0089】検査補修用電極は、配線パターンと同一面
内に設けていないので、充分なスペースがあり、半田や
導電性接着剤により容易な作業での補修が可能であるの
は、製造方法の第1の実施形態と同様である。
【0090】この製造方法により作成した1000対の
熱電対を含有する熱電発電素子の電気抵抗値および起電
力は、製造方法の第1の実施形態で作成したものとほぼ
同等である。
【0091】また、大きさ、形状も同じなので、熱電対
5000対に必要な5個の断面積も製造方法の第1の実
施形態と同様である。
【0092】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明の
製造方法によれば、微小な熱電発電素子を製造し、配線
に欠陥があっても検査補修用電極により、欠陥個所の補
修が可能であり、生産工程の歩留向上に有効である。こ
の検査用および補修用電極が熱電発電素子の配線面と異
なる側面にあるため、充分なスペースがあり、容易な作
業で検査し、補修することが可能である。
【0093】さらに、本発明によれば、検査補修用電極
に新たに断面積を使う必要がないので、少ないスペース
をより効率的に用いることができ、高密度に熱電対を格
納できる。そのため、腕時計などへの微小な機器への組
み込みも可能である。
【0094】したがって、本発明の製造方法により、腕
時計などの携帯用電子機器へ温度差発電を利用できるよ
うになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における熱電発電素子の製
造方法を示す斜視図である。
【図2】本発明の実施の形態における熱電発電素子の製
造方法を示す斜視図である。
【図3】本発明の実施の形態における熱電発電素子の製
造方法を示す斜視図である。
【図4】本発明の実施の形態における熱電発電素子の製
造方法を示す斜視図である。
【図5】本発明の実施の形態における熱電発電素子の製
造方法を示す斜視図である。
【図6】本発明の実施の形態における熱電発電素子の製
造方法を示す斜視図である。
【図7】本発明の実施の形態における熱電発電素子の製
造方法を示す平面図である。
【図8】本発明の実施の形態における熱電発電素子の製
造方法を示す平面図である。
【図9】本発明の実施の形態における熱電発電素子の製
造方法を示す平面図である。
【図10】本発明の実施の形態における熱電発電素子の
製造方法を示す斜視図である。
【図11】本発明の実施の形態における熱電発電素子の
製造方法を示す斜視図である。
【図12】本発明の実施の形態における熱電発電素子の
製造方法を示す斜視図である。
【図13】本発明の実施の形態における熱電発電素子の
製造方法を示す斜視図である。
【図14】本発明の実施の形態における熱電発電素子の
製造方法を示す斜視図である。
【符号の説明】 1:n型熱電半導体ブロック 2:p型熱電
半導体ブロック 26:縦溝 27:縦隔壁 4
6:横溝 47:横隔壁 50:絶縁層 51:n型棒状素子 52:p型棒状素子 53:熱電発電素子ブロック 58:導電体

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 n型熱電半導体からなる複数のn型棒状
    素子とp型熱電半導体からなる複数のp型棒状素子とを
    絶縁層を介しつつ規則的に配置し固定した熱電発電素子
    ブロックと、 熱電発電素子ブロックの配線端面でn型棒状素子とp型
    棒状素子の端部を直列に接続する導電体と、 熱電発電素子ブロックの非配線面に露出した、配線パタ
    ーンの外周部の電極と電気的接続を有したn型棒状素子
    とp型棒状素子を備えることを特徴とする熱電発電素
    子。
  2. 【請求項2】 n型熱電半導体からなる複数のn型棒状
    素子とp型熱電半導体からなる複数のp型棒状素子とを
    絶縁層を介しつつ規則的に配置し固定した熱電発電素子
    ブロックを形成する工程と、 熱電発電素子ブロックの配線端面および配線端面と同一
    面の絶縁層を平坦化する工程と、 熱電発電素子ブロックの非配線面でn型棒状素子とp型
    棒状素子を露出させる工程と、 n型棒状素子とp型棒状素子の端部を導電体で直列に接
    続し、複数の直列した熱電対を形成し、露出させた棒状
    素子と配線パターンの外周部の導電体とを電気的に接続
    する工程とを有することを特徴とする熱電発電素子の製
    造方法。
  3. 【請求項3】 n型熱電半導体からなる複数のn型棒状
    素子とp型熱電半導体からなる複数のp型棒状素子とを
    絶縁層を介しつつ規則的に配置し固定した熱電発電素子
    ブロックと、 熱電発電素子ブロックの配線端面でn型棒状素子とp型
    棒状素子の端部を直列に接続する導電体と、 熱電発電素子ブロックの非配線面に露出したn型棒状素
    子とp型棒状素子上に配線パターンの外周部の電極と一
    体化した検査用および補修用電極を備えることを特徴と
    する熱電発電素子。
  4. 【請求項4】 n型熱電半導体からなる複数のn型棒状
    素子とp型熱電半導体からなる複数のp型棒状素子とを
    絶縁層を介しつつ規則的に配置し固定した熱電発電素子
    ブロックを形成する工程と、 熱電発電素子ブロックの配線端面および配線端面と同一
    面の絶縁層を平坦化する工程と、 熱電発電素子ブロックの非配線面でn型棒状素子とp型
    棒状素子を露出させる工程と、 n型棒状素子とp型棒状素子の端部を導電体で直列に接
    続し、複数の直列した熱電対を形成し、露出させた棒状
    素子上に配線パターンの外周部の導電体と一体化した導
    電体である検査用および補修用電極を形成する工程とを
    有することを特徴とする熱電発電素子の製造方法。
  5. 【請求項5】 n型熱電半導体からなる複数のn型棒状
    素子とp型熱電半導体からなる複数のp型棒状素子とを
    絶縁層を介しつつ規則的に配置し固定した熱電発電素子
    ブロックと、 熱電発電素子ブロックの配線端面でn型棒状素子とp型
    棒状素子の端部を直列に接続する導電体と、 熱電発電素子ブロックの非配線面に配線パターンの外周
    部の電極と一体化した検査用および補修用電極を備える
    ことを特徴とする熱電発電素子。
  6. 【請求項6】 n型熱電半導体からなる複数のn型棒状
    素子とp型熱電半導体からなる複数のp型棒状素子とを
    絶縁層を介しつつ規則的に配置し固定した熱電発電素子
    ブロックを形成する工程と、 熱電発電素子ブロックの配線端面および配線端面と同一
    面の絶縁層を平坦化する工程と、 n型棒状素子とp型棒状素子の端部を導電体で直列に接
    続し、複数の直列した熱電対を形成する工程と、 熱電発電素子ブロックの非配線面に配線パターンの外周
    部の導電体と一体化した導電体である検査用および補修
    用電極を形成する工程とを有することを特徴とする熱電
    発電素子の製造方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11444232B2 (en) * 2020-09-29 2022-09-13 Commissariat à l'Energie Atomique et aux Energies Alternatives Method for manufacturing a thermoelectric device by additive manufacturing of combs to be set in contact with one another

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US11444232B2 (en) * 2020-09-29 2022-09-13 Commissariat à l'Energie Atomique et aux Energies Alternatives Method for manufacturing a thermoelectric device by additive manufacturing of combs to be set in contact with one another

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