JP2001358373A - 熱電発電素子およびその製造方法 - Google Patents

熱電発電素子およびその製造方法

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JP2001358373A
JP2001358373A JP2000179333A JP2000179333A JP2001358373A JP 2001358373 A JP2001358373 A JP 2001358373A JP 2000179333 A JP2000179333 A JP 2000179333A JP 2000179333 A JP2000179333 A JP 2000179333A JP 2001358373 A JP2001358373 A JP 2001358373A
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type rod
type
thermoelectric
shaped element
conductor
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JP2000179333A
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Yumiko Sakamaki
由美子 酒巻
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Citizen Watch Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 微小な熱電発電素子を製造し導電性接着剤に
より配線を行う方法と、その構造を提供することであ
る。 【解決手段】 n型熱電半導体からなる複数のn型棒状
素子31とp型熱電半導体からなる複数のp型棒状素子
32とを絶縁層17を介しつつ規則的に配置あるいは固
定し熱電発電素子ブロック33を形成する工程と、n型
棒状素子31とp型棒状素子32の両端部を絶縁層17
の面位置より凹にする工程と、開口部をもつガイド用樹
脂36を絶縁基板35上に配置する工程と、ガイド用樹
脂36の開口部内に導電体38を配置する工程と、n型
棒状素子31とp型棒状素子32の両端部に導電体38
を配置する工程と、導電体38を接合し硬化させてn型
棒状素子31とp型棒状素子32からなる熱電対を複数
直列に電気的接続する工程とを有することを特徴とする
熱電発電素子とその製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は熱電発電素子の構
造と製造方法に関するものであり、とくに熱電発電素子
を直列に接続する方法と構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】各種金属材料が電子部品に利用されてい
るが、年々微小化が進められている。その代表例とし
て、熱電発電素子が挙げられる。熱電発電素子はその両
端に温度差を与えることにより電圧を発生する。この電
圧を電気エネルギーとして利用しようとするのが熱電発
電である。
【0003】熱電発電に用いる熱電発電素子は、構造が
簡単なため他の発電機に比べて微小化に有利なことや、
酸化還元電池のように消耗せず、電解液の漏洩の問題も
ないことから、腕時計のような携帯用電子機器への応用
が注目されている。
【0004】熱電発電素子では、n型半導体の熱電材料
とp型型半導体の熱電材料の熱電対が直列に複数個配列
している。腕時計駆動に必要な1.5V以上の電圧を得
るためには、熱電発電素子の冷接点と温接点の温度差を
1.3℃とすると、性能指数が高いといわれるBiTe
系の熱電対を用いても、2000対以上が必要となる。
【0005】また、腕時計内部の限られた空間に配置す
ることから、できる限り小さくすることが必要である。
このため、限られた面積に熱電対を多数対含む、高密度
で、微小な熱電発電素子が必要となる。
【0006】さらに、熱電発電素子を腕時計に搭載する
場合、当然他の時計部品と同等の長期にわたる信頼性、
強度などが必要になってくる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このように熱電対の数
が多くかつ小型の熱電発電素子の製造方法は、たとえば
特開昭63−20880号公報に開示される。これは、
薄い板状に加工したp型熱電材料とn型熱電材料を断熱
材を挟みながら、交互に積層し、積層面に垂直な方向に
一定間隔で溝を形成し、p型棒状素子及びn型棒状素子
を形成する方法である。p型棒状素子とn型棒状素子
は、スパッタ、エッチングにより、それぞれの両端面
に、電極材料を配することにより直列に接続される。
【0008】前述の公報に記載の方法により作成した熱
電発電素子は、30×20×3.5(mm)の大きさ
で、全棒状素子数7000個、熱電対3500対を含
み、非常に高密度である。したがって、直接棒状素子の
端面で配線する場合、非常に細かい作業となる。この公
報では、配線は、スパッタリング法により電極材料を全
面に形成し、エッチングにより所定のパターンを形成し
ている。電極材料はスパッタリング法により形成してい
るので、膜厚は1μm以下であり、ひっかきに弱い。ま
た、膜の密着性により長期信頼性試験等で問題が生じる
ことがある。
【0009】長期信頼性試験で、電極材料の剥離や強度
不足により断線等の熱電発電素子の問題が生じるのを防
ぐため、導電性接着剤で配線する方法がある。
【0010】しかしながら、前述のように時計に搭載す
るような熱電発電素子の配線は、微細で、しかも棒状素
子の両端すなわち立体的な熱電発電素子の両面に行う必
要があるため、使用する導電性接着剤の選定が難しい。
導電性接着剤の粘度と量によっては、配線パターンのだ
れが生じ、ショートを引き起こすことになる。
【0011】〔発明の目的〕そこで、本発明の目的は、
上記課題を解決して、微小な熱電発電素子の配線をショ
ートやパターン欠落することがない熱電発電素子の構造
とその製造方法を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の熱電発電素子およびその製造方法におい
ては、下記に記載する手段を採用する。
【0013】本発明の熱電発電素子の構造においては、
n型熱電半導体からなる複数のn型棒状素子とp型熱電
半導体からなる複数のp型棒状素子とを絶縁層を介しつ
つ規則的に配置あるいは固定し、n型棒状素子とp型棒
状素子の両端部を絶縁層の面位置より凹にした熱電発電
素子ブロックと、n型棒状素子とp型棒状素子の端部を
接続して複数の直列した熱電対を形成するような位置に
開口部をもつガイド用樹脂を配置した絶縁基板と、ガイ
ド用樹脂の開口部内の導電体と、それと一体化した熱電
発電素子ブロックの凹部であるn型棒状素子とp型棒状
素子の両端部の導電体を備えることを特徴とする。
【0014】上記熱電発電素子の製造方法においては、
n型熱電半導体からなる複数のn型棒状素子とp型熱電
半導体からなる複数のp型棒状素子とを絶縁層を介しつ
つ規則的に配置あるいは固定し熱電発電素子ブロックを
形成する工程と、熱電発電素子ブロックのn型棒状素子
とp型棒状素子の両端部を絶縁層の面位置より凹にする
工程と、n型棒状素子とp型棒状素子の端部を接続して
複数の直列した熱電対を形成するような位置に開口部を
もつガイド用樹脂を絶縁基板上に配置する工程と、ガイ
ド用樹脂の開口部内に導電体を配置する工程と、熱電発
電素子ブロックの凹部であるn型棒状素子とp型棒状素
子の両端部に導電体を配置する工程と、ガイド用樹脂の
開口部内の導電体と熱電発電素子ブロックの導電体を接
合し硬化させて一体化し複数の熱電対を直列に電気的接
続する工程とを有することを特徴とする。
【0015】また、本発明の熱電発電素子の別の構造に
おいては、n型熱電半導体からなる複数のn型棒状素子
とp型熱電半導体からなる複数のp型棒状素子とを絶縁
層を介しつつ規則的に配置あるいは固定し、n型棒状素
子とp型棒状素子の両端部を絶縁層の面位置より凹にし
た熱電発電素子ブロックと、熱電発電素子ブロックの凹
部であるn型棒状素子とp型棒状素子の両端部に配した
導電体と、n型棒状素子とp型棒状素子とを接続して複
数の直列した熱電対を形成するような位置の凸部である
絶縁層を被覆する導電体と、導電体上に接合される絶縁
基板を備えることを特徴とする。
【0016】上記熱電発電素子の製造方法においては、
n型熱電半導体からなる複数のn型棒状素子とp型熱電
半導体からなる複数のp型棒状素子とを絶縁層を介しつ
つ規則的に配置あるいは固定し熱電発電素子ブロックを
形成する工程と、熱電発電素子ブロックのn型棒状素子
とp型棒状素子の両端部を絶縁層の面位置より凹にする
工程と、熱電発電素子ブロックの凹部であるn型棒状素
子とp型棒状素子の両端部に導電体を配置する工程と、
n型棒状素子とp型棒状素子の端部を接続して複数の直
列した熱電対を形成するような位置の凸部である絶縁層
を導電体で被覆する工程と、n型棒状素子とp型棒状素
子の端部の導電体と凸の絶縁層を被覆する導電体とを硬
化し一体化させ、絶縁基板を熱電発電素子ブロックの上
下面の導電体上に接合し複数の熱電対を直列に電気的接
続する工程とを有することを特徴とする。
【0017】本発明の熱電発電素子の別の構造において
は、n型熱電半導体からなる複数のn型棒状素子とp型
熱電半導体からなる複数のp型棒状素子とを絶縁層を介
しつつ規則的に配置あるいは固定した熱電発電素子ブロ
ックと、熱電発電素子ブロックに接合され、n型棒状素
子とp型棒状素子の端部を接続して複数の直列した熱電
対を形成するような位置に開口部をもつガイド用樹脂を
配置した絶縁基板と、ガイド用樹脂の開口部内の導電体
とを備えることを特徴とする。
【0018】上記熱電発電素子の製造方法においては、
n型熱電半導体からなる複数のn型棒状素子とp型熱電
半導体からなる複数のp型棒状素子とを絶縁層を介しつ
つ規則的に配置あるいは固定し熱電発電素子ブロックを
形成する工程と、熱電発電素子ブロックのn型棒状素子
とp型棒状素子の両端部と同一面の絶縁層を平坦化する
工程と、n型棒状素子とp型棒状素子の端部を接続して
複数の直列した熱電対を形成するような位置に開口部を
もつガイド用樹脂を絶縁基板上に配置する工程と、ガイ
ド用樹脂の開口部内に導電体を配置する工程と、熱電発
電素子ブロックに絶縁基板を接合し導電体を硬化させ複
数の熱電対を直列に電気的接続する工程とを有すること
を特徴とする。
【0019】〔作用〕腕時計に搭載するような微細な熱
電発電素子のn型棒状素子とp型棒状素子の接続を導電
性接着剤で行う場合、ショートやパターン欠落が生じや
すく、導電性接着剤の量、粘度等の調整が難しく、使用
できる導電性接着剤は限定される。
【0020】しかしながら、本発明のように、ガイド用
樹脂を設けておくと、配線パターンに配置した後に導電
性接着剤が流出して隣接する配線電極と接触しショート
を引き起こすことがない。このため、導電性接着剤の
量、粘度の調整が容易であり、接着剤選択の幅も広くな
る。
【0021】また、配線後、導電性接着剤硬化時に絶縁
基板によりある程度圧力がかかっているので、本発明の
熱電発電素子においては、電気抵抗値低下の効果もあ
る。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて本発明の熱電
発電素子の製造方法およびその構造における最適な実施
形態を説明する。
【0023】〔構造の第1の例:図6,図7,図9〕ま
ずはじめに、本発明の熱電発電素子の構造における第1
の実施形態を図6、図7、および図9を用いて説明す
る。図9の断面図を示すように、本発明の熱電発電素子
の構造は、主に熱電発電素子ブロック33と導電体38
を配した絶縁基板35からなる。
【0024】熱電発電素子ブロック33は、図6の斜視
図を示すように、n型熱電半導体を加工して柱状にした
n型棒状素子31と、p型熱電半導体を加工して柱状に
したp型棒状素子32を規則的に配置して含む。n型棒
状素子31とp型棒状素子32、あるいはn型棒状素子
31同士、あるいはp型棒状素子32同士を絶縁し、n
型棒状素子31とp型棒状素子32の固定をするため
に、絶縁性樹脂からなる絶縁層17も含む。
【0025】図7に示すように、熱電発電素子ブロック
33の上面55および下面56においては、n型棒状素
子31とp型棒状素子32よりも絶縁層17の面位置が
凸であり、n型棒状素子31とp型棒状素子32には導
電膜34を配置する。
【0026】絶縁層17の面位置を凸にするのは、導電
体38が隣接する配線電極に接触するのを防ぐためであ
る。
【0027】導電膜34は、導電性接着剤からなる導電
体38とn型熱電半導体およびp型熱電半導体の接触抵
抗を低くする役割をもつ。
【0028】図9のように、絶縁基板35は、熱電発電
素子ブロック33の上面55と下面56に配置し、熱電
発電素子ブロック33に接する面にガイド用樹脂36を
設ける。ガイド用樹脂36の開口部と、熱電発電素子ブ
ロック33の上面55および下面56で凹部である導電
膜34上にはn型棒状素子31とp型棒状素子32を接
続する導電性接着剤である導電体38を含む。
【0029】導電体38は、n型棒状素子31とp型棒
状素子32の両端部を接続し、複数の直列した熱電対を
形成する。
【0030】感光性樹脂から構成するガイド用樹脂36
は、熱電発電素子ブロック33の上面55と下面56に
おいて凸になっている絶縁層17とともに、導電体38
が隣接する配線電極に接触するのを防ぎ、ショートをな
くす役割をもつ。
【0031】〔製造方法の第1の例:図1〜図9、図1
5、図16〕つぎに本発明の熱電発電素子の製造方法に
おける第1の実施形態を、図1から図9、および図15
と図16の図面を用いて説明する。はじめに、図1に示
すようにn型熱電半導体ブロック1とp型熱電半導体ブ
ロック2とを用意する。n型熱電半導体ブロック1およ
びp型熱電半導体ブロック2は、加工後にそれぞれ柱形
状のn型棒状素子およびp型棒状素子となる半導体金属
ブロックである。
【0032】本実施形態では、n型熱電半導体ブロック
1としてn型熱電半導体であるn型のBiTeの焼結
体、p型熱電半導体ブロック2としてp型熱電半導体で
あるp型のBiTeSbの焼結体を用い、大きさはとも
に12mm×12mm×4mmとする。
【0033】続いて図2に示す工程では、n型熱電半導
体ブロック1に縦溝15を形成し、縦隔壁16を残して
n型溝入ブロック11とする。同様に、p型熱電半導体
ブロック2からp型溝入ブロック12を形成するが、こ
のとき、n型溝入ブロック11とp型溝入ブロック12
とで、縦溝のピッチを同一にし、かつ、一方のブロック
の縦溝幅が他方のブロックの縦隔壁幅よりも大きくなる
ようにする。
【0034】この縦溝15の幅への制限は、後述の工程
でn型溝入ブロック11とp型溝入ブロック12を溝同
士で嵌め合わせるために設定してある。
【0035】この縦溝幅と縦隔壁幅の差が後工程で絶縁
樹脂層の幅を決定するため、確実に絶縁をとることと、
嵌め合わせの工程での作業性を考慮すると、10μm以
上あることが好ましい。なお、縦溝15の加工はワイヤ
ーソーによる研磨加工により行う。
【0036】ここではワイヤーソーのワイヤー断面は円
形であるため、縦溝15の加工溝底は厳密には曲面とな
るが、図面の都合上、図2においては平らな底として図
示してある。
【0037】そして、それぞれのブロックには、深さ3
mm(ここで、外形の4mmを厚さ方向とする)、ピッ
チ200μm、幅110μmの縦溝15をワイヤーソー
により形成する。
【0038】図3の工程においては、図2に示したn型
溝入ブロック11とp型溝入ブロック12で、互いに縦
溝15に相手の縦隔壁16を挿入し合って組み合わせて
一体ブロック13とする。組み合わせた2つのブロック
は、図4のように嵌合部に接着層17を設けて固着する
ことで一体化ブロック14とする。
【0039】一体化ブロック14を作製する際の接着で
注意すべき点は、接着層17には2つのブロックの接合
以外に、n型溝入ブロック11とp型溝入ブロック12
との間の電気的絶縁性を確保する働きをも持たせなけれ
ばならないことにある。
【0040】ワイヤーソーのような研磨加工によって縦
溝15の内壁が非常に平滑に加工できた場合には、流動
性の高い接着剤中に固着前の一体ブロック13を部分的
に浸漬し、毛管現象により接着剤を縦溝15と縦隔壁1
6との隙間に充填すれば絶縁性は確保できる。
【0041】ここで接着層17に用いる接着剤としては
低粘度の常温硬化型のエポキシ系の接着剤を用いること
とする。
【0042】さて、このように図4において完成した一
体化ブロック14は、つぎに図5で示した再度の溝加工
工程により横溝26を形成する。横溝26の加工は、図
2での縦溝15の工程と同様に実施し、残った部分が横
隔壁25となる。すなわちワイヤーソーによる研磨加工
により横溝26を形成する。なお、本工程での横溝26
は縦溝15に交差した方向に形成するもので、一般的に
は図5に示したとおり直交させるのが最適である。
【0043】横溝26は図5のように一体化ブロック1
4のp型熱電半導体側の面から形成しても、これとは逆
にn型熱電半導体側の面から形成してもよい。すなわ
ち、横溝26は一体化ブロック14の上下いずれの側か
らでも形成可能である。
【0044】また、横溝26の深さは、一体化ブロック
14でのn型熱電半導体とp型熱電半導体の縦溝15や
縦隔壁16の嵌合部を切断する所まで形成することが好
ましい。
【0045】横溝26の幅は、縦溝15とは異なり、な
るべく細くするのがよい。これはつぎの工程でわかると
おり、熱電発電素子としての発電能力に寄与するのは横
隔壁25の部分であり、横溝26の領域をできるだけ小
さくするのが素子性能面から好ましいからである。
【0046】したがって、本実施形態ではピッチ200
μm、幅80μm、深さ3mmの横溝26を形成する。
【0047】続いて、図5に示すように横溝26にエポ
キシ系の絶縁性樹脂を充填し硬化して絶縁層17を形成
する。前述の図3に示した接着層17と電気的な絶縁を
得るという、同じ機能を持つ層である。
【0048】絶縁樹脂層26で固めた溝入一体化ブロッ
ク23は、その上下面を研削で除去し、n型熱電半導体
とp型熱電半体の縦溝26と縦隔壁25との嵌合部を残
すように仕上げ、図6に示すような熱電発電素子ブロッ
ク33を形成する。
【0049】図6の状態の熱電発電素子ブロック33は
n型熱電半導体とp型熱電半導体が柱状に規則的に並ん
でおり、n型熱電半導体のそれぞれの柱がn型棒状素子
31であり、p型熱電半導体のそれぞれの柱がp型棒状
素子32となっている。
【0050】n型棒状素子31とp型棒状素子32の断
面は90×120μmの長方形である。熱電発電素子ブ
ロック33を6×7.2×2mmとすれば、90×12
0×2000μmの柱状のn型棒状素子及びp型棒状素
子をおよそ1000本ずつ、熱電対を1000対以上含
有する。
【0051】熱電発電素子ブロック33の上面55と下
面56のn型棒状素子31とp型棒状素子32、すなわ
ち棒状素子の両端部を酸性溶液により溶解する。この酸
性溶液はn型熱電半導体として用いているBiTeの焼
結体、p型熱電半導体として用いているBiTeSbの
焼結体が溶解できれば特に限定されないが、本実施形態
では水50%、硝酸25%、塩酸25%で混合した溶液
を用いることにする。
【0052】熱電発電素子ブロック33の側面はテフロ
ン(登録商標)テープなどで保護し、酸性溶液に浸漬す
る。上面55と下面56において、n型棒状素子31及
びp型棒状素子32の面位置が絶縁層17の面位置より
5〜10μm低くなるよう、浸漬時間は調整する。
【0053】図7に示すように、熱電発電素子ブロック
33の上面55と下面56のn型棒状素子31とp型棒
状素子32に、無電解メッキによりニッケルからなる導
電膜34を1μmの厚さで形成する。導電膜34は、後
述する導電体38と、n型熱電半導体と、p型熱電半導
体との接触抵抗が低ければ、ニッケルに限るものではな
い。たとえば、金や銅などでも良い。
【0054】本実施形態では、熱電発電素子ブロック3
3のn型棒状素子31およびp型棒状素子32を絶縁層
17より凹にするために、酸性溶液によるウエットエッ
チングを行ったが、プラズマなどによるドライエッチン
グによる方法もある。
【0055】図8に示すように、絶縁基板35に感光性
樹脂からなるガイド用樹脂36により配線パターンを形
成する。絶縁基板35はアルミニウムにアルミナコート
したものやシリコン基板に樹脂コートしたものなど、熱
伝導性の高い材質のものを選ぶのが望ましい。
【0056】ガイド用樹脂36は膜厚30μmの感光性
ドライフィルムを用い、フォトマスクを使用し光照射す
る露光処理と未露光部のみを溶解除去するという現像処
理とのフォトリソグラフィー技術を用いて配線パターン
を形成する。
【0057】配線パターンの平面図を図15,および図
16に示す。パターンは、熱電発電素子ブロック33の
上面55に用いるものと下面56に用いるものと2種類
作製し、熱電発電素子ブロック33のn型棒状素子31
とp型棒状素子32からなる熱電対を直列に接続するよ
うに形成する。
【0058】図15および図16のように、ガイド用樹
脂36により形成した配線パターンの凹部に導電体38
を入れる。ガイド用樹脂36は30μmの厚さがあるの
で、全体に導電体38を塗布し、後ほど余剰分をぬぐい
去ることによって、図8のようなガイド用樹脂36の開
口部にのみ導電体38を塗布した状態とすることが可能
である。ガイド用樹脂36は導電性接着剤が流れて隣接
する導電体38が接触してショートすることを防ぐ役割
があるので、絶縁性のものを用いる。
【0059】さらに、図8に示すように、熱電発電素子
ブロック33の方にも上面55,上面56に導電体38
を塗布し、n型棒状素子31およびp型棒状素子32の
導電膜34上に導電体38の層を形成する。これも絶縁
基板35に導電体を塗布したのと同様、絶縁層17が導
電膜34より凸になっているので、上面55および下面
56の全面に導電体38を塗布し、余剰分をぬぐい去る
ことが可能である。
【0060】配線同士がショートするのを防ぐために
は、熱電発電素子ブロック33に塗布する導電体38の
量は少なくし、上面55及び下面56において、絶縁層
17が凸になっていることが望ましい。
【0061】熱電発電素子ブロック33の上面55と下
面56にも塗布することによって、n型棒状素子31と
p型棒状素子32の導電膜34と導電体38との密着性
を高めることができる。
【0062】ここで導電体38として用いる導電性接着
剤としては、銀フィラーを含有する加熱硬化型のエポキ
シ系の樹脂を用いることとする。
【0063】図8のような状態に仕上がった熱電発電素
子ブロック33と上面55用の絶縁基板35と下面56
用の絶縁基板35を、n型棒状素子31とp型棒状素子
32からなる熱電対が直列に接続されるよう、位置あわ
せを行い、圧着し、導電性接着剤からなる導電体38を
所定の温度で熱硬化させる。
【0064】断面図を図9に示すように、絶縁基板35
のガイド用樹脂36の開口部の導電性接着剤である導電
体38と、熱電発電素子ブロック33の上面55および
下面56の凹部である導電層34上の導電体38は一体
化し、30μm以上の厚膜でn型棒状素子とp型棒状素
子が接続される。
【0065】配線工程により、n型棒状素子とp型棒状
素子の熱電対1000対以上が直列に電気的に接続され
る。
【0066】この製造方法により作成した1000対の
熱電対を含有する熱電発電素子の電気抵抗値は4.1k
Ωで材料のみの理論特性に対して10%高いだけであっ
た。これは、蒸着等の薄膜で配線した場合とほぼ同等の
値であるが、本実施形態は厚膜で配線しているので、強
度が高くなっている。
【0067】また、ガイド用樹脂36や絶縁層17を導
電体38のガイドとして使用するので、導電性接着剤か
らなる導電体38がだれて、隣接する導電体と接触し、
ショートすることがない。さらに、熱電発電素子ブロッ
ク33の上下に絶縁基板を圧着することから、絶縁基板
なしで導電性接着剤を硬化させた場合よりも抵抗を低く
おさえることができる。
【0068】〔構造の第2の例:図6、図7、図11〕
つぎに本発明の熱電発電素子の構造における第2の実施
形態について図6、図7、および図11の図面を用いて
説明する。
【0069】本実施形態における熱電発電素子の構造
は、主に熱電発電素子ブロック33と導電体38、およ
び絶縁基板35からなることは構造の第1の実施形態と
同様であるが、構造の第1の実施形態が絶縁基板35に
ガイド用樹脂36を配しているのに対し、本実施形態で
は、図11に示すように熱電発電素子ブロック33の上
面55および下面56において凸になっている絶縁層1
7のみをガイド用として用いる点が異なる。
【0070】図11の断面図を示すように、本発明の熱
電発電素子の構造は、構造の第1の実施形態と同様、主
に熱電発電素子ブロック33と導電体38を配した絶縁
基板35からなる。
【0071】熱電発電素子ブロック33は、図6に斜視
図を示すように、構造の第1の実施形態と同様、n型棒
状素子31とp型棒状素子32、絶縁層17を含む。
【0072】図7に示すように、熱電発電素子ブロック
33の上面55および下面56においては、n型棒状素
子31とp型棒状素子32よりも絶縁層17の面位置が
凸であり、n型棒状素子31とp型棒状素子32には導
電膜34を配置する点も構造の第1の実施形態と同様で
ある。
【0073】構造の第1の実施形態では、絶縁基板35
にガイド用樹脂を配置したが、本実施形態では、図11
に示すように絶縁基板35上にはガイド用樹脂を設け
ず、金属マスクやスクリーンマスクなどを用いた印刷に
よって、熱電発電素子ブロック33の上面55と下面5
6の凹部である導電膜34上に、導電性接着剤である導
電体38を配置する。
【0074】導電体38は、n型棒状素子31とp型棒
状素子32の両端部を接続し、複数の直列した熱電対を
形成するように、熱電発電素子ブロック33の上面55
および下面56において面位置が凸である絶縁層17を
被覆する高さになるようにする。
【0075】構造の第1の実施形態においては、絶縁基
板38に30μmの厚さのガイド用樹脂36を配してい
るが、本実施形態では、ガイド用樹脂および導電体を絶
縁基板上には配していない。このため、熱電発電素子の
厚さが薄くなり、婦人用時計など、より小型の用途に用
いることができる。
【0076】〔製造方法の第2の例:図1〜図7、図1
0、図11、図15、図16〕つづいて、図面を用い
て、熱電発電素子の製造方法の第2の実施形態について
説明する。
【0077】製造方法の第1の実施形態と同様の方法
で、熱電発電素子ブロック33を作製する。熱電発電素
子ブロック33は、図6に示すように、第1の実施形態
と同様である。n型棒状素子及びp型棒状素子をおよそ
1000本ずつ、熱電対を1000対以上含有する。
【0078】製造方法の第1の実施形態と同様の方法
で、熱電発電素子ブロック33の上面55と下面56の
n型棒状素子31とp型棒状素子32、すなわち棒状素
子の両端部を酸性溶液により溶解する。上面55と下面
56において、n型棒状素子31及びp型棒状素子32
の面位置が絶縁層17の面位置より数μm低くなるよ
う、浸水時間は調整する。
【0079】図7に示すように、熱電発電素子ブロック
33の上面55と下面56のn型棒状素子31とp型棒
状素子32に、無電解メッキによりニッケルからなる導
電膜34を1μmの厚さで形成する。
【0080】スクリーン印刷法や金属マスクによるスキ
ージにより、熱電発電素子ブロックの上面55と下面5
6に導電体38を配置する。
【0081】熱電発電素子ブロック33の上面55と下
面56で、図15、図16に示すような配線パターンで
n型棒状素子31とp型棒状素子32からなる熱電対を
直列に接続するように形成する。マスクの厚さや導電体
38の量の調整によって、導電体38の厚さは30μm
以上になるようにする。
【0082】図11に示すように、熱電発電素子ブロッ
ク33の上面55と下面56においては、絶縁層17が
凸になっているので、n型棒状素子31とp型棒状素子
32を接続する箇所では、絶縁層17の凸部を被覆しな
ければならない。被覆できるように、またガイドとして
の役割も果たす絶縁層17から流出しないよう、導電体
38の量と粘度は調整する。
【0083】ここで導電体38として用いる導電性接着
剤としては、銀フィラーを含有する加熱硬化型のエポキ
シ系の樹脂を用いることとする。
【0084】図10のような状態に仕上がった熱電発電
素子ブロック33と上面55用の絶縁基板35と下面5
6用の絶縁基板35を圧着し、導電性接着剤からなる導
電体38を所定の温度で熱硬化させる。
【0085】断面図を図11に示すように、30μm以
上の厚膜でn型棒状素子とp型棒状素子が接続される。
【0086】配線工程により、n型棒状素子とp型棒状
素子の熱電対1000対以上が直列に電気的に接続され
る。
【0087】この製造方法により作成した1000対の
熱電対を含有する熱電発電素子の電気抵抗値は4.3k
Ωで材料のみの理論特性に対して15%高いだけであっ
た。これは、蒸着等の薄膜で配線した場合とほぼ同等の
値であるが、本実施形態は厚膜で配線しているので、強
度が高くなっている。
【0088】また、絶縁層17をガイド用として使用す
るので、導電性接着剤からなる導電体38が流出して、
隣接する導電体と接触し、ショートすることがない。さ
らに、熱電発電素子ブロック33の上下面に絶縁基板を
圧着していることから、絶縁基板なしで導電性接着剤を
硬化させた場合よりも抵抗を低くおさえることができ
る。
【0089】〔構造の第3の例:図6、図12、図1
4〕つぎに本発明の熱電発電素子の構造における第3の
実施形態について図6、および図12から図14の図面
を用いて説明する。
【0090】本実施形態における熱電発電素子の構造
は、主に熱電発電素子ブロック33と導電体38、およ
び絶縁基板35からなることは構造の第1の実施形態と
同様であるが、構造の第1の実施形態が、熱電発電素子
ブロック33の上面55と下面56において絶縁層17
の面位置がn型棒状素子31とp型棒状素子32より凸
であるのに対し、本実施形態は同位置である点が異な
る。
【0091】図14に断面図を示すように本発明の熱電
発電素子の構造は、主に熱電発電素子ブロック33と導
電体38を配した絶縁基板35からなる。熱電発電素子
ブロック33は、図6に斜視図を示すようにn型棒状素
子31とp型棒状素子32、絶縁層17を含むことは、
構造の第1の実施形態と同様である。
【0092】図12に示すように、熱電発電素子ブロッ
ク33の上面55および下面56においては、n型棒状
素子31とp型棒状素子32と絶縁層17の面位置が同
位置であり、n型棒状素子31とp型棒状素子32には
導電膜34を配置する。
【0093】図14のように、絶縁基板35は、熱電発
電素子ブロック33の上面55と下面56に配置し、熱
電発電素子ブロック33に接する面にガイド用樹脂36
を含む。ガイド用樹脂36の開口部と、熱電発電素子ブ
ロック33の上面55および下面56の導電膜34上に
は一体化した導電性接着剤である導電体38を含む。
【0094】導電体38は、n型棒状素子31とp型棒
状素子32の両端部を接続し、複数の直列した熱電対を
形成する。
【0095】構造の第1および第2の実施形態では、熱
電発電素子ブロック33の上面55と下面56におい
て、絶縁層17の面位置がn型棒状素子31およびp型
棒状素子32の両端部よりも凸にしたが、本実施形態で
は同一面である。
【0096】製造方法の第1および第2の実施形態にお
いては、凸にするために、n型棒状素子31とp型棒状
素子32の両端部を酸性溶液により溶解しているが、本
実施形態ではその必要がない。そのため、酸性溶液に浸
漬する際にテフロンテープなどで保護する必要がない。
【0097】〔製造方法の第3の例:図1〜図6、図1
2〜図16〕つづいて、図面を用いて、熱電発電素子の
製造方法の第3の実施形態について説明する。
【0098】製造方法の第1の実施形態と同様の方法
で、熱電発電素子ブロック33を作製する。熱電発電素
子ブロック33は、図6に示すように、第1の実施形態
と同様である。n型棒状素子およびp型棒状素子をおよ
そ1000本ずつ、熱電対を1000対以上含有する。
【0099】図12に示すように、熱電発電素子ブロッ
ク33の上面55と下面56のn型棒状素子31とp型
棒状素子32に、無電解メッキによりニッケルからなる
導電膜34を1μmの厚さで形成する。
【0100】図14に示すように、製造方法の第1の実
施形態と同様、絶縁基板35に感光性樹脂からなるガイ
ド用樹脂36により配線パターンを形成する。ガイド用
樹脂36は膜厚30μmの感光性ドライフィルムを用
い、フォトリソグラフィー技術を用いて配線パターンを
形成する。
【0101】配線パターンの平面図を図15,および図
16に示す。パターンは、熱電発電素子ブロック33の
上面55に用いるものと下面56に用いるものと2種類
作製し、熱電発電素子ブロック33のn型棒状素子31
とp型棒状素子32からなる熱電対を直列に接続するよ
うに形成する。
【0102】図15および図16のように、ガイド用樹
脂36により形成した配線パターンの凹部に導電体38
を入れる。ガイド用樹脂36は30μmの厚さがあるの
で、全体に導電体38を塗布し、後ほど余剰分をぬぐい
去ることで、図13のようなガイド用樹脂36の開口部
にのみ導電体38を塗布した状態とすることが可能であ
る。
【0103】ガイド用樹脂36は、導電性接着剤が流れ
て隣接する導電体38が接触してショートすることを防
ぐ役割があるので、絶縁性のものを用いる。
【0104】ここで導電体38として用いる導電性接着
剤としては、銀フィラーを含有する加熱硬化型のエポキ
シ系の樹脂を用いることとする。
【0105】図8のような状態に仕上がった熱電発電素
子ブロック33と上面55用の絶縁基板35と下面56
用の絶縁基板35を、n型棒状素子31とp型棒状素子
32からなる熱電対が直列に接続されるよう、位置あわ
せを行い、圧着し、導電性接着剤からなる導電体38を
所定の温度で熱硬化させる。
【0106】断面図である図14に示すように、絶縁基
板35のガイド用樹脂36の開口部の導電性接着剤であ
る導電体38が、熱電発電素子ブロック33の上面55
および下面56の導電膜34と接合され、厚膜でn型棒
状素子とp型棒状素子が接続される。
【0107】配線工程により、n型棒状素子とp型棒状
素子の熱電対1000対以上が直列に電気的に接続され
る。
【0108】この製造方法により作成した1000対の
熱電対を含有する熱電発電素子の電気抵抗値は4.3k
Ωで材料のみの理論特性に対して15%高いだけであっ
た。これは、蒸着等の薄膜で配線した場合とほぼ同等の
値であるが、本実施形態は厚膜で配線しているので、強
度が高くなっている。
【0109】また、ガイド用樹脂36を導電体38のガ
イドとして使用するので、導電性接着剤からなる導電体
38がだれて、隣接する導電体と接触し、ショートする
ことがない。さらに、熱電発電素子ブロック33の上下
に絶縁基板を圧着することから、絶縁基板なしで導電性
接着剤を硬化させた場合よりも抵抗を低くおさえること
ができる。
【0110】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明の
熱電発電素子およびその製造方法によれば、微小な熱電
発電素子の配線を、ショートやパターン欠落することな
く、低い電気抵抗で導電性接着剤で行うことができる。
そのため、信頼性や強度が高くなり、腕時計などへの微
小な機器への組み込みも可能である。
【0111】本発明の熱電発電素子により、腕時計など
の携帯用電子機器へ温度差発電を利用できるようにな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における熱電発電素子およ
びその製造方法を示す斜視図である。
【図2】本発明の実施の形態における熱電発電素子およ
びその製造方法を示す斜視図である。
【図3】本発明の実施の形態における熱電発電素子およ
びその製造方法を示す斜視図である。
【図4】本発明の実施の形態における熱電発電素子およ
びその製造方法を示す斜視図である。
【図5】本発明の実施の形態における熱電発電素子およ
びその製造方法を示す斜視図である。
【図6】本発明の実施の形態における熱電発電素子およ
びその製造方法を示す斜視図である。
【図7】本発明の実施の形態における熱電発電素子およ
びその製造方法を示す断面図である。
【図8】本発明の実施の形態における熱電発電素子およ
びその製造方法を示す断面図である。
【図9】本発明の実施の形態における熱電発電素子およ
びその製造方法を示す断面図である。
【図10】本発明の実施の形態における熱電発電素子お
よびその製造方法を示す断面図である。
【図11】本発明の実施の形態における熱電発電素子お
よびその製造方法を示す断面図である。
【図12】本発明の実施の形態における熱電発電素子お
よびその製造方法を示す断面図である。
【図13】本発明の実施の形態における熱電発電素子お
よびその製造方法を示す断面図である。
【図14】本発明の実施の形態における熱電発電素子お
よびその製造方法を示す断面図である。
【図15】本発明の実施の形態における熱電発電素子お
よびその製造方法を示す平面図である。
【図16】本発明の実施の形態における熱電発電素子お
よびその製造方法を示す平面図である。
【符号の説明】
1:n型熱電半導体ブロック 2:p型熱電半
導体ブロック 15:縦溝 16:縦隔壁 1
7:絶縁層 25:横隔壁 26:横溝 3
1:n型棒状素子 32:p型棒状素子 33:熱電発電素子ブ
ロック 34:導電膜 35:絶縁基板 36:ガイド用樹脂 38:導電体

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 n型熱電半導体からなる複数のn型棒状
    素子とp型熱電半導体からなる複数のp型棒状素子とを
    絶縁層を介しつつ規則的に配置あるいは固定し、n型棒
    状素子とp型棒状素子の両端部を絶縁層の面位置より凹
    にした熱電発電素子ブロックと、 n型棒状素子とp型棒状素子の端部を接続して複数の直
    列した熱電対を形成するような位置に開口部をもつガイ
    ド用樹脂を配置した絶縁基板と、 ガイド用樹脂の開口部内の導電体と、 それと一体化した熱電発電素子ブロックの凹部であるn
    型棒状素子とp型棒状素子の両端部の導電体とを備える
    ことを特徴とする熱電発電素子。
  2. 【請求項2】 n型熱電半導体からなる複数のn型棒状
    素子とp型熱電半導体からなる複数のp型棒状素子とを
    絶縁層を介しつつ規則的に配置あるいは固定し熱電発電
    素子ブロックを形成する工程と、 熱電発電素子ブロックのn型棒状素子とp型棒状素子の
    両端部を絶縁層の面位置より凹にする工程と、 n型棒状素子とp型棒状素子の端部を接続して複数の直
    列した熱電対を形成するような位置に開口部をもつガイ
    ド用樹脂を絶縁基板上に配置する工程と、 ガイド用樹脂の開口部内に導電体を配置する工程と、 熱電発電素子ブロックの凹部であるn型棒状素子とp型
    棒状素子の両端部に導電体を配置する工程と、 ガイド用樹脂の開口部内の導電体と熱電発電素子ブロッ
    クの導電体を接合し硬化させて一体化し複数の熱電対を
    直列に電気的接続する工程とを有することを特徴とする
    熱電発電素子の製造方法。
  3. 【請求項3】 n型熱電半導体からなる複数のn型棒状
    素子とp型熱電半導体からなる複数のp型棒状素子とを
    絶縁層を介しつつ規則的に配置あるいは固定し、n型棒
    状素子とp型棒状素子の両端部を絶縁層の面位置より凹
    にした熱電発電素子ブロックと、 熱電発電素子ブロックの凹部であるn型棒状素子とp型
    棒状素子の両端部に配した導電体と、 n型棒状素子とp型棒状素子とを接続して複数の直列し
    た熱電対を形成するような位置の凸部である絶縁層を被
    覆する導電体と、 導電体上に接合される絶縁基板とを備えることを特徴と
    する熱電発電素子。
  4. 【請求項4】 n型熱電半導体からなる複数のn型棒状
    素子とp型熱電半導体からなる複数のp型棒状素子とを
    絶縁層を介しつつ規則的に配置あるいは固定し熱電発電
    素子ブロックを形成する工程と、 熱電発電素子ブロックのn型棒状素子とp型棒状素子の
    両端部を絶縁層の面位置より凹にする工程と、 熱電発電素子ブロックの凹部であるn型棒状素子とp型
    棒状素子の両端部に導電体を配置する工程と、 n型棒状素子とp型棒状素子の端部を接続して複数の直
    列した熱電対を形成するような位置の凸部である絶縁層
    を導電体で被覆する工程と、 n型棒状素子とp型棒状素子の端部の導電体と凸の絶縁
    層を被覆する導電体とを硬化し一体化させ、絶縁基板を
    熱電発電素子ブロックの上下面の導電体上に接合し複数
    の熱電対を直列に電気的接続する工程とを有することを
    特徴とする熱電発電素子の製造方法。
  5. 【請求項5】 n型熱電半導体からなる複数のn型棒状
    素子とp型熱電半導体からなる複数のp型棒状素子とを
    絶縁層を介しつつ規則的に配置あるいは固定した熱電発
    電素子ブロックと、 熱電発電素子ブロックに接合され、n型棒状素子とp型
    棒状素子の端部を接続して複数の直列した熱電対を形成
    するような位置に開口部をもつガイド用樹脂を配置した
    絶縁基板と、 ガイド用樹脂の開口部内の導電体とを備えることを特徴
    とする熱電発電素子。
  6. 【請求項6】 n型熱電半導体からなる複数のn型棒状
    素子とp型熱電半導体からなる複数のp型棒状素子とを
    絶縁層を介しつつ規則的に配置あるいは固定し熱電発電
    素子ブロックを形成する工程と、 熱電発電素子ブロックのn型棒状素子とp型棒状素子の
    両端部と同一面の絶縁層を平坦化する工程と、 n型棒状素子とp型棒状素子の端部を接続して複数の直
    列した熱電対を形成するような位置に開口部をもつガイ
    ド用樹脂を絶縁基板上に配置する工程と、 ガイド用樹脂の開口部内に導電体を配置する工程と、熱
    電発電素子ブロックに絶縁基板を接合し導電体を硬化さ
    せ複数の熱電対を直列に電気的接続する工程とを有する
    ことを特徴とする熱電発電素子の製造方法。
  7. 【請求項7】 上記導電体は、 導電性接着剤よりなる請求項1または請求項3または請
    求項5記載の熱電発電素子。
  8. 【請求項8】 上記導電体は、 導電性接着剤よりなる請求項2または請求項4または請
    求項6記載の熱電発電素子の製造方法。
  9. 【請求項9】 上記熱電発電素子ブロックのn型棒状素
    子とp型棒状素子の両端部を絶縁層の面位置より凹にす
    る工程は、 n型熱電半導体とp型熱電半導体を酸性溶液で溶解する
    工程により行なう請求項2または請求項4記載の熱電発
    電素子の製造方法。
  10. 【請求項10】 上記開口部をもつガイド用樹脂を絶縁
    基板上に配置する工程は、 感光性樹脂を用いたフォトリソグラフィー技術による工
    程である請求項2または請求項6記載の熱電発電素子の
    製造方法。
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