JP2001185770A - 熱電発電素子およびその製造方法 - Google Patents

熱電発電素子およびその製造方法

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JP2001185770A
JP2001185770A JP2000019466A JP2000019466A JP2001185770A JP 2001185770 A JP2001185770 A JP 2001185770A JP 2000019466 A JP2000019466 A JP 2000019466A JP 2000019466 A JP2000019466 A JP 2000019466A JP 2001185770 A JP2001185770 A JP 2001185770A
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thermoelectric
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block
rod
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JP2000019466A
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Yumiko Sakamaki
由美子 酒巻
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Citizen Watch Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 微小な熱電発電素子の製造し配線を容易に行
う方法と、その構造を提供することである。 【解決手段】 n型熱電半導体からなる複数のn型棒状
素子51とp型熱電半導体からなる複数のp型棒状素子
52とを絶縁層50を介しつつ規則的に配置あるいは固
定し熱電発電素子ブロック53を形成する工程と、熱電
発電素子ブロック53の配線端面および配線端面と同一
面の絶縁層を平坦化する工程と、n型棒状素子とp型棒
状素子の端部を接続して、複数の直列した熱電対を形成
するような導電性接着剤からなる導電体を配置した透明
基板あるいは半透明基板59を熱電発電素子ブロックに
接合し、導電性接着剤を硬化させるために加熱する工程
とを有する熱電発電素子とその製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱電発電素子の構
造およびその構造を形成するための製造方法に関するも
のであり、とくに熱電発電素子を直列に接続する方法と
構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】各種金属材料が電子部品に利用されてい
るが、年々微小化が進められている。その代表例とし
て、熱電発電素子が挙げられる。熱電発電素子は、その
両端部に温度差を与えることにより電圧を発生する。こ
の電圧を電気エネルギーとして利用しようとするのが熱
電発電である。
【0003】熱電発電に用いる熱電発電素子は、構造が
簡単なため、他の発電機に比らべて微小化に有利なこと
や、酸化還元電池のように消耗せず、電解液の漏洩の問
題もないことから、腕時計のような携帯型電子機器への
応用が注目されている。
【0004】熱電発電素子では、p型半導体の熱電材料
とn型半導体の熱電材料との熱電対が直列に複数個配列
している。腕時計駆動に必要な1.5V以上の電圧を得
るためには、熱電発電素子の冷接点と温接点の温度差を
1.3℃とすると、性能指数が高いといわれるBiTe
系の熱電対を用いても、2000対以上が必要となる。
【0005】また、腕時計内部の限られた空間に配置す
ることから、できる限り小さくすることが必要である。
このため、限られた面積に熱電対を多数対含む、高密度
で、微小な熱電発電素子が必要となる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このように熱電対の数
が多く、しかも小型の熱電発電素子の製造方法として、
たとえば特開昭63−20880号公報に開示されてい
るものがある。この公報には、薄い板状に加工したp型
熱電材料とn型熱電材料を断熱材を挟みながら、交互に
積層し、積層面に垂直な方向に一定間隔で溝を形成し、
p型棒状素子およびn型棒状素子を形成する手段が開示
されている。また、p型棒状素子とn型棒状素子は、ス
パッタリング法と、エッチング処理により、それぞれの
両端面に、電極材料を配することにより直列に接続され
る。
【0007】前述の公報に記載の方法により作成した熱
電発電素子は、30×20×3.5(mm)の大きさ
で、全棒状素子数7000個、熱電対3500対を含
み、非常に高密度である。したがって、直接棒状素子の
端面でp型棒状素子とn型棒状素子とを配線する場合、
非常に細かい作業となる。この公報では、配線は、スパ
ッタリング法により電極材料を全面に形成し、エッチン
グ処理により所定のパターンを形成している。このエッ
チング処理をするためには、感光性樹脂などによるパタ
ーン形成のフォトリソグラフィー処理が必要になるが、
スパッタリング法により形成した電極材料があるので、
棒状素子の位置が見えず、フォトリソグラフィー処理に
おけるアライメントが困難である。
【0008】また、配線部が開口した金属板などをマス
クとして、真空蒸着法やスパッタリング法により配線材
料をその開口内に形成し、直接パターン化された電極材
料を得るには、マスクと棒状素子の位置のアライメント
が必要な上に、アライメントした状態でマスクの固定が
必要になる。マスクは、棒状素子の端面とマスク面の間
隙をほとんどない状態で固定する必要があり、難しい。
【0009】さらに、作成した熱電発電素子は絶縁する
必要があり、配線後に絶縁基板や絶縁膜などを用いるこ
とになる。
【0010】〔発明の目的〕そこで、本発明の目的は、
上記課題を解決して、アライメント作業が容易な熱電発
電素子の構造とその製造方法を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の熱電発電素子およびその製造方法におい
ては、下記に説明する手段を採用する。
【0012】本発明の熱電発電素子においては、n型熱
電半導体からなる複数のn型棒状素子とp型熱電半導体
からなる複数のp型棒状素子とを絶縁層を介しつつ規則
的に配置あるいは固定した熱電発電素子ブロックと、熱
電発電素子ブロックに接合され、n型棒状素子とp型棒
状素子の端部を接続して複数の直列した熱電対を形成す
るような導電性接着剤からなる導電体を配置した透明基
板または半透明基板を備えることを特徴とする。
【0013】本発明の熱電発電素子においては、n型熱
電半導体からなる複数のn型棒状素子とp型熱電半導体
からなる複数のp型棒状素子とを絶縁層を介しつつ規則
的に配置あるいは固定した熱電発電素子ブロックと、n
型棒状素子とp型棒状素子の端面部に形成する導電膜
と、熱電発電素子ブロックに接合され、n型棒状素子と
p型棒状素子の端部を接続して複数の直列した熱電対を
形成するような導電性接着剤からなる導電体を配置した
透明基板または半透明基板とを備えることを特徴とす
る。
【0014】本発明における熱電発電素子の製造方法に
おいては、n型熱電半導体からなる複数のn型棒状素子
とp型熱電半導体からなる複数のp型棒状素子とを絶縁
層を介しつつ規則的に配置あるいは固定し熱電発電素子
ブロックを形成する工程と、熱電発電素子ブロックの配
線端面および配線端面と同一面の絶縁層を平坦化する工
程と、n型棒状素子とp型棒状素子の端部を接続して、
複数の直列した熱電対を形成するような導電性接着剤か
らなる導電体を配置した透明基板または半透明基板を熱
電発電素子ブロックに接合し、導電性接着剤を硬化させ
るために加熱する工程よりなることを特徴とする。
【0015】本発明における熱電発電素子の製造方法に
おいては、n型熱電半導体からなる複数のn型棒状素子
とp型熱電半導体からなる複数のp型棒状素子とを絶縁
層を介しつつ規則的に配置あるいは固定し熱電発電素子
ブロックを形成する工程と、熱電発電素子ブロックの配
線端面および配線端面と同一面の絶縁層を平坦化する工
程と、n型棒状素子とp型棒状素子の端部に導電膜を形
成する工程と、n型棒状素子とp型棒状素子の端部を接
続して、複数の直列した熱電対を形成するような導電性
接着剤からなる導電体を配置した透明基板または半透明
基板を熱電発電素子ブロックに接合し、導電性接着剤を
硬化させるために加熱する工程とを有することを特徴と
する。
【0016】〔作用〕本発明における熱電発電素子にお
いては、熱電発電素子中の棒状素子を配線する際に、透
明基板や半透明基板に導電体で配線パターンを形成した
後、棒状素子と配線パターンの位置合わせを行ない接合
する。配線パターンを形成した基板が、透明または半透
明なので、基板裏側から配線パターンを見ることがで
き、棒状素子と配線パターンとの位置合わせが簡単であ
る。
【0017】さらにまた、基板を絶縁基板とすれば、従
来必要であった絶縁基板や絶縁膜の形成が必要でなく、
外部との電気的絶縁効果も発揮することができる。
【0018】配線用の導電体を設けた透明基板として、
ガラス板を用いる場合、熱伝導率が問題となってくる。
たとえば熱電発電素子を腕時計に搭載した場合、体温を
n型棒状素子とp型棒状素子の接続部に伝導し、できる
だけ多くの発電をするために、熱伝導率が大きな材料を
選択するのが有効である。しかしながら、ガラスの熱伝
導率は10W・m-1・K-1前後のものが多く、ケイ素の
168W・m-1・K-1と比較しても非常に小さい。
【0019】熱伝導率が大きい材料であるアルマイト処
理を行なったアルミニウム(熱伝導率:238W・m-1
・K-1)は、熱電発電素子の絶縁基板として使用するこ
とができる。導電体を形成した透明基板に、ガラスのな
かでは熱伝導率が大きい石英ガラス(熱伝導率:14W
・m-1・K-1)を使用すると、アルミニウムの15分の
1である。
【0020】しかし、熱伝導率の差は、透明基板の厚さ
を薄くすることで解消することが可能で、ガラス類の方
が金属類より薄くしてもハンドリングしやすい。また、
腕時計等に搭載する場合、熱電発電素子は小型である必
要があり、透明基板の厚さを薄くすることは不利にはな
らない。
【0021】また、熱伝導率の面で不利が生じないため
に、導電体を形成した基板として透光性セラミックスを
用いる手段もある。太陽電池式腕時計における文字盤に
用いるような透過率の高いセラミックスであれば半透明
であり、配線パターンの導電体を裏側から見ることが可
能であり、さらに、棒状素子の位置を確認できるので、
透明基板と同じようにアライメントが簡単にできる。ア
ルミナからなるセラミックスの熱伝導率は、210W・
-1・K-1であり、アルミニウムとほとんど変わらな
い。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて本発明の熱電
発電素子の製造方法およびその構造における最適な実施
形態を説明する。
【0023】〔構造の第1の例:図8〜図11〕はじめ
に、本発明における熱電発電素子構造を図8から図11
を用いて説明する。図8および図9は本発明の実施形態
における熱電発電素子構造を示す平面図であり、図10
は本発明の実施形態における熱電発電素子構造を示す斜
視図であり、図11は本発明の実施形態における熱電発
電素子構造を示す断面図である。
【0024】図10と図11に示すように、本発明の熱
電発電素子の構造は、熱電発電素子ブロック53と、そ
の熱電発電素子ブロック53の上面55と下面にそれぞ
れ設ける導電体58を設けた石英ガラスからなる透明基
板59とを有する。
【0025】熱電発電素子ブロック53は、n型熱電半
導体を加工して柱状にしたn型棒状素子51と、p型熱
電半導体を加工して柱状にしたp型棒状素子52を規則
的に配置して構成する。n型棒状素子51とp型棒状素
子52、あるいはn型棒状素子51同士、あるいはp型
棒状素子52同士を絶縁し、n型棒状素子51とp型棒
状素子52を固定するために、絶縁性樹脂からなる絶縁
層50を設ける。
【0026】熱電発電素子ブロック53の上面55およ
び下面56のn型棒状素子51とp型棒状素子52の表
面には、図11に断面図を示すように、導電膜57を配
置する。
【0027】石英ガラスからなる透明基板59には、熱
電発電素子ブロック53の上面55と下面56に配置
し、熱電発電素子ブロック53に接する面に導電体58
を形成する。この導電体58は、熱電発電素子ブロック
53の上面55においては、図8に示すように、n型棒
状素子51とp型棒状素子52とを直列に接続するよう
に配置している。
【0028】熱電発電素子ブロック53の下面56にお
いては、図9に示すように、n型棒状素子51とp型棒
状素子52とを直列に接続するように配置する。n型棒
状素子51とp型棒状素子52とは、それらの端部で導
電体58により直列に接続され、複数の直列接続した熱
電対を構成する。
【0029】透明基板59、導電体58、導電膜57、
および熱電発電素子ブロック53の構成の断面図は、図
11に示す。
【0030】図10に示すように、熱電発電素子ブロッ
ク53の側面65にも、導電体61を設け、その導電体
61を引き出し線用パッドとして使用し、導線と半田や
導電性接着剤で接続する。導線は、他素子または他回路
への接続に用いる。
【0031】〔製造方法の第1の例:図1〜11〕つぎ
に、上記の熱電発電素子構造を得るための製造方法を説
明する。図1から図6は本発明の実施形態における熱電
発電素子の製造方法を示す斜視図であり、図7から図9
は本発明の実施形態における熱電発電素子の製造方法を
示す平面図であり、図10は本発明の実施形態における
熱電発電素子の製造方法を示す斜視図であり、図11は
本発明の実施形態における熱電発電素子構造を示す断面
図である。
【0032】はじめに、図1に示すように、n型熱電半
導体ブロック1とp型熱電半導体ブロック2とを用意す
る。n型熱電半導体ブロック1およびp型熱電半導体ブ
ロック2は、加工後にそれぞれ柱形状のn型棒状素子お
よびp型棒状素子となる半導体金属ブロックである。
【0033】本発明の実施形態では、n型熱電半導体ブ
ロック1としてn型熱電半導体であるn型のBiTeの
焼結体、p型熱電半導体ブロック2としてp型熱電半導
体であるp型のBiTeSbの焼結体を用い、大きさは
ともに12mmx12mmx4mmとする。
【0034】続いて図2に示すように、n型熱電半導体
ブロック1に縦溝26を形成し、縦隔壁27を残してn
型溝入ブロック21とする。同じように、p型熱電半導
体ブロック2からp型溝入ブロック22を形成するが、
このとき、n型溝入ブロック21とp型溝入ブロック2
2とで、縦溝のピッチ寸法を同一にし、かつ、一方のブ
ロックの縦溝幅寸法が他方のブロックの縦隔壁幅寸法よ
りも大きくなるように、縦溝26と縦隔壁27とを形成
する。
【0035】この縦溝26の幅寸法への制限は、後述の
工程で、n型溝入ブロック21とp型溝入ブロック22
を溝同士で嵌め合わせるために設定してある。この縦溝
幅と縦隔壁幅の差は、後工程で絶縁樹脂層の幅寸法を決
定するため、確実に絶縁をとることと、嵌め合わせの工
程における作業性を考慮すると、10μm以上あること
が好ましい。
【0036】なお、本発明の実施形態における熱電発電
素子の製造方法では、縦溝26の加工としては、ワイヤ
ーソーによる研磨加工により行う。
【0037】ここではワイヤーソーのワイヤー断面は円
形であるため、縦溝26の加工溝底は厳密には曲面とな
るが、図面の都合上、図2の斜視図においては、平らな
底として図示してある。
【0038】そして、それぞれのブロックには、深さ3
mm(ここで、外形の4mmを厚さ方向とする)、ピッ
チ120μm、幅70μmの縦溝26をワイヤーソーに
より形成する。
【0039】つぎに図3の工程に示すように、図2に示
したn型溝入ブロック21とp型溝入ブロック22と
を、縦溝26に相手の縦隔壁27を互いに挿入し合っ
て、n型溝入ブロック21とp型溝入ブロック22を組
み合わせて一体化する。組み合わせた2つのn型溝入ブ
ロック21とp型溝入ブロック22は、嵌合部に接着層
62を設けて固着することによって、一体化ブロック3
とする。
【0040】一体化ブロック3を作製する際の接着工程
で注意すべき点は、接着層62には2つのブロックの接
合以外に、n型溝入ブロック21とp型溝入ブロック2
2とのあいだの電気的絶縁性を確保する働きをも、具備
させなければならないことにある。
【0041】ワイヤーソーのような研磨加工によって縦
溝26の内壁が非常に平滑に加工することができた場合
には、流動性の高い接着剤中に、固着前の一体ブロック
3を部分的に浸漬し、毛管現象により接着剤を縦溝26
と縦隔壁27との隙間に充填すれば絶縁性は確保でき
る。
【0042】ここで接着層62に用いる接着剤として
は、低粘度の常温硬化型のエポキシ系の接着剤を用いる
こととする。
【0043】さて、このように図3において完成した一
体化ブロック3は、つぎに図4に示すように、再度の溝
加工工程により横溝46を形成し、溝入一体化ブロック
43にする。横溝46の加工は、図2での縦溝26の工
程と同じように行ない、残った部分が横隔壁47とな
る。すなわち、ワイヤーソーによる研磨加工により横溝
46を形成する。
【0044】なお、本工程での横溝46は縦溝26に交
差した方向に形成するもので、一般的には、図4に示し
たとおり直交させるのが最適である。
【0045】横溝46は、図4に示すように、一体化ブ
ロック3のp型熱電半導体側の面から形成してもよく、
また、これとは逆にn型熱電半導体側の面から形成して
もよい。すなわち、横溝46は一体化ブロック3の上下
いずれの側からでも形成可能である。また、横溝46の
深さ加工は、一体化ブロック3におけるn型熱電半導体
とp型熱電半導体の縦溝26や縦隔壁27の嵌合部を切
断する箇所まで形成することが好ましい。
【0046】横溝46の加工幅寸法は、縦溝26とは異
なり、なるべく微細な幅寸法で行なうがよい。これはつ
ぎの工程でわかるとおり、熱電発電素子としての発電能
力に寄与するのは横隔壁47の部分であり、横溝46の
領域をできるだけ小さくすることが、熱電発電素子性能
面から好ましいからである。
【0047】したがって、本発明の実施形態では、ピッ
チ120μm、幅40μm、深さ3mmの横溝46を形
成する。なお、溝幅40μmはワイヤーソー加工での溝
幅としてのほぼ限界値である。
【0048】図4の工程に続いて、図5に示すように、
横溝46にエポキシ系の絶縁性樹脂を充填し、その後、
この絶縁性樹脂を硬化して絶縁樹脂層54を形成する。
その後、絶縁樹脂層54で固めた溝入一体化ブロック4
3は、その上下面の研削かくを行ない溝入一体化ブロッ
ク43の上下面を除去して、n型熱電半導体とp型熱電
半体の縦溝26と縦隔壁27との嵌合部を残すように研
削し、図6に示す熱電発電素子ブロック53を形成す
る。
【0049】前述の図3を用いて説明した工程で形成し
た接着層62と、図5を用いて説明した工程で形成した
絶縁樹脂層54とは、電気的な絶縁を得るという、同じ
機能をもつ層なので、この図6以降の説明では、接着層
62と絶縁樹脂層54の両者あわせて絶縁層50と記載
する。
【0050】図6に示す状態における熱電発電素子ブロ
ック53は、n型熱電半導体とp型熱電半導体が柱状に
規則的に並んでおり、n型熱電半導体のそれぞれの柱が
n型棒状素子51であり、p型熱電半導体のそれぞれの
柱がp型棒状素子52となっている。n型棒状素子51
とp型棒状素子52の断面形状は、50μm×80μm
の長方形である。熱電発電素子ブロック53を6×2.
4×2mmとすれば、50×80×2000μmの柱状
のn型棒状素子およびp型棒状素子を各1000本ず
つ、熱電対を1000対形成している。
【0051】その後、熱電発電素子ブロック53の上面
55と下面56のn型棒状素子51とp型棒状素子5
2、すなわち棒状素子の両端部に、無電解メッキ処理に
よりニッケルからなる導電膜57を2μmの厚さで形成
する。
【0052】この状態の熱電発電素子ブロック53の上
面55、および下面56を真上からみた上面図を図7に
示す。ただし、図6においては、熱電発電素子ブロック
53の側面65において、棒状素子が露出しているが、
図面の関係上、図7においては露出させていない。
【0053】そののち図8に示すように、石英ガラスか
らなる透明基板59に、スクリーン印刷法により、導電
性接着剤からなる導電体58の配線パターンを形成す
る。この配線パターンは、n型棒状素子51とp型棒状
素子52とを、その端面で接続する。
【0054】石英ガラスの透明基板59の配線パターン
非形成面のうら面側から、配線パターンと、熱電発電素
子ブロック53の上面55上のニッケルからなる導電膜
57とを観察しながら、両者の位置合わせを行う。石英
ガラスからなる透明基板59は透明であるため、配線パ
ターンを形成していないうら面側から、配線パターンと
熱電発電素子ブロック53の上面55との双方を観察す
ることができる。
【0055】ここで導電体58として用いる導電性接着
剤としては、銀フィラーを含有する加熱硬化型のエポキ
シ系の樹脂を用いることとする。
【0056】配線パターンと熱電発電素子ブロック53
との位置合わせは、熱電発電素子ブロック53の上面5
5のn型棒状素子51とp型棒状素子52が、石英ガラ
スからなる透明基板59の合わせ位置60の位置にくる
ようにして行なう。
【0057】このように熱電発電素子ブロック53と石
英ガラスからなる透明基板59の位置合わせをおこなっ
たら、そののち圧力を加え、熱電発電素子ブロック53
に透明基板59を仮止めする。その後、温度120℃の
炉にて3時間の加熱処理を行ない、配線パターンを形成
した導電体58の導電性接着剤を硬化させる。
【0058】ここで、透明基板59として使用する石英
ガラスの厚さは、できるだけ薄くして、熱伝導率の影響
を少なくする。この実施の形態においては、100μm
の厚さのものを透明基板59として使用する。
【0059】つぎに、以上の説明と同じような処理工程
を行なうことによって、熱電発電素子ブロック53の下
面56も同様に、導電膜57にてn型棒状素子51とp
型棒状素子52とを配線する。これを図9を用いて説明
する。
【0060】図9に示すように、石英ガラスからなる透
明基板59に、スクリーン印刷法により、導電性接着剤
からなる導電体58の配線パターンを形成する。石英ガ
ラスの透明基板59の配線パターンを形成していないう
ら面側から、配線パターンと、熱電発電素子ブロック5
3の下面56上のニッケルからなる導電膜57とを見な
がら、両者の位置合わせを行う。
【0061】配線パターンと熱電発電素子ブロック53
との位置合わせは、熱電発電素子ブロック53の下面5
6のn型棒状素子51とp型棒状素子52が、石英ガラ
スからなる透明基板59の合わせ位置60の位置にくる
ようにして行なう。
【0062】図8と図9の配線パターンの関係は、n型
棒状素子とp型棒状素子からなる熱電対が、直列に複数
接続するようにする。
【0063】このようにして、熱電発電素子ブロック5
3と、石英ガラスからなる透明基板59の位置合わせを
おこなったら、そののち圧力を加え、透明基板59を熱
電発電素子ブロック53に仮止めする。その後、温度1
20℃の炉にて3時間の加熱処理を行ない、配線パター
ンを形成した導電体58の導電性接着剤を硬化させる。
【0064】本発明の実施形態で用いたn型熱電半導体
であるBiTe、およびp型熱電半導体であるBiTe
Sbは、導電性接着剤との接触抵抗が非常に大きいが、
熱電発電素子ブロック53の上面55および下面56の
n型棒状素子51とp型棒状素子52に、本発明の実施
形態のようにニッケル膜からなる導電膜57を形成した
後、配線することにより、接触抵抗を低くすることがで
きる。
【0065】その後、熱電発電素子ブロック53の1つ
の側面65に、他回路への引き出し線を接続するパッド
を形成する。金属板に開口部を2箇所設け、その開口部
が熱電発電素子ブロック53の上面55で行う配線の両
端と接するようにする。金属板を側面に密着させ、固定
する。
【0066】その後、熱電発電素子ブロック53の側面
65での引き出し線用のパッド形成のための真空蒸着処
理を行なう。真空蒸着処理における膜厚はクロム100
nm、銅900nmとを順次形成する。この開口部を形
成した金属板を用いて真空蒸着処理を行なうことによっ
て、図10に示すように、熱電発電素子ブロック53の
側面65に2箇所の引き出し線用パッド61を形成する
ことができる。
【0067】その後、図9に示す導電体61と導線(図
示せず)とを半田付けにより接続する。この導線を他回
路との接続、あるいは他の熱電発電素子への引き出し線
として用いる。
【0068】配線工程により、n型棒状素子とp型棒状
素子の熱電対1000対が直列に電気的に接続される。
直列接続の両端の電極は、熱電発電素子ブロック53の
側面65の引き出し線用のパッドと電気的に接続してい
るため、側面に引き出し線を接続することができる。
【0069】側面には、配線パターンがないため、充分
なスペースがあり、引き出し線用のパッドは、熱電発電
素子ブロック53の側面の大きさ6×2mmのスペース
に2箇所設ければよいので、ある程度大きな寸法をもっ
て形成できる。そのため、半田や導電性接着剤等によ
り、容易に引き出し線を接続することができる。
【0070】この製造方法により、図10に示すような
熱電発電素子を作成することができる。熱電発電素子ブ
ロックの上下に石英ガラスが設けられているため、再
度、絶縁基板を形成する必要が無く、石英ガラスの厚さ
も、前述のように100μm程度と薄いので、この石英
ガラスで熱伝導を損なうほどではない。
【0071】n型棒状素子51と、p型棒状素子52
と、それらの端面部に形成した導電膜57と、導電体5
8との配線部の断面構造を図11に示す。
【0072】この製造方法により作成した1000対の
熱電対を形成した熱電発電素子の電気抵抗値は、11k
Ωであり、熱電半導体材料のみの理論特性にたいして1
0%程度高いだけであった。また、起電力は392V/
℃であり、同じく理論特性に対して、98%の値を示
し、充分実用のレベルであった。
【0073】作成した熱電発電素子の大きさは6×2.
4×2.2mmである。1.3℃の温度差で、腕時計を
駆動し、さらに充電するのに充分な2.6Vを得るため
に必要な熱電対は5000対であり、本例により作成し
た熱電発電素子を5個格納する必要がある。しかし、5
個の断面積は72mm2であり、腕時計に格納するのに
充分に小型である。
【0074】〔構造の第2の例:図8〜11〕つぎに本
発明の第2の実施形態における熱電発電素子の構造を図
8から図11を使用して説明する。図10、および図1
1に示すように、本発明の第2の実施形態における熱電
発電素子の構造は、熱電発電素子ブロック53と、その
熱電発電素子ブロック53の上面55と下面56にそれ
ぞれ導電体58を設けたアルミナ系のセラミックからな
る半透明基板59とを有する。
【0075】熱電発電素子ブロック53は、n型熱電半
導体を加工して柱状にしたn型棒状素子51と、p型熱
電半導体を加工して柱状にしたp型棒状素子52を規則
的に配置して構成する。n型棒状素子51とp型棒状素
子52、またはn型棒状素子51同士、またはp型棒状
素子52同士を絶縁し、n型棒状素子51とp型棒状素
子52の固定するために、絶縁性樹脂からなる絶縁層5
0を設ける。
【0076】熱電発電素子ブロック53の上面55およ
び下面56のn型棒状素子51とp型棒状素子52との
表面には、図11に断面図を示すように、導電膜57を
配置する。
【0077】セラミックからなる半透明基板59には、
熱電発電素子ブロック53の上面55と下面56とに配
置し、熱電発電素子ブロック53に接する面に導電体5
8を形成する。
【0078】この導電体58は、熱電発電素子ブロック
53の上面55においては、図8に示すように、n型棒
状素子51とp型棒状素子とを直列に接続するように配
置する。熱電発電素子ブロック53の下面56において
は、図9に示すように、n型棒状素子51とp型棒状素
子52とを直列に接続するように配置する。n型棒状素
子51とp型棒状素子52とは、それらの端部で導電体
58により直列に接続され、複数の直列した熱電対を構
成する。
【0079】半透明基板59、導電体58、導電膜5
7、および熱電発電素子ブロック53の構成の断面図
は、図11に示す。
【0080】図10に示すように、熱電発電素子ブロッ
ク53の側面65にも、導電体61を設け、その導電体
61を引き出し線用パッドとして使用し、導線と半田や
導電性接着剤を用いて接続する。導線は、他素子または
他回路への接続に用いる。
【0081】〔製造方法の第2の例:図1〜図11〕つ
ぎに本発明の第2の実施形態における熱電発電素子構造
を得るための製造方法を図1から図11を使用して説明
する。製造方法の第1の例と同様の方法で、図6に示す
ような熱電発電素子ブロック53を作成する。
【0082】その後、熱電発電素子ブロック53の上面
55と下面56のn型棒状素子51とp型棒状素子5
2、すなわち棒状素子の両端部に、無電解メッキ処理に
よりニッケルからなる導電膜57を2μmの厚さで形成
する。
【0083】この状態の熱電発電素子ブロック53の上
面55、および下面56を真上からみた上面図を図7に
示す。
【0084】セラミック基板を作成する。このセラミッ
ク基板はアルミナの粉末をプレス成形し、その後、温度
1470℃で仮焼成し、1730℃で真空焼成する。さ
らにその後、1470℃でホワイティング焼成し、両面
研削加工を行なった後、バレル研磨を行ない、最後に再
び1470℃で焼成する。
【0085】この方法により、500μm厚のセラミッ
ク基板を作成し、熱電発電素子の配線用の基板として用
いる。
【0086】そののち、図8に示すように、石英ガラス
からなる透明基板59に、スクリーン印刷法により、導
電性接着剤からなる導電体58の配線パターンを形成す
る。この配線パターンは、n型棒状素子51とp型棒状
素子52とを、その端面で接続する。
【0087】セラミックの半透明基板59の配線パター
ン非形成面のうら面側から、配線パターンと熱電発電素
子ブロック53の上面55上のニッケルからなる導電膜
57を見ながら、両者の位置合わせを行う。セラミック
からなる半透明基板59は、透光率がおよそ50%の半
透明であるため、配線パターンを形成していないうら面
側から、配線パターンと熱電発電素子ブロック53の上
面55との双方を観察することができる。
【0088】ここで導電体58として使用した導電性接
着剤は、製造方法の第1の実施形態と同様に、銀フィラ
ーを含有する熱硬化型のエポキシ系樹脂を用いればよ
い。
【0089】配線パターンと熱電発電素子ブロック53
との位置合わせは、熱電発電素子ブロック53の上面5
5のn型棒状素子51とp型棒状素子52が、セラミッ
クからなる半透明基板59の合わせ位置60の位置にく
るようにして行なう。
【0090】このように熱電発電素子ブロック53と、
セラミックからなる半透明基板59の位置合わせをおこ
なったら、その後圧力を加え、熱電発電素子ブロック5
3を半透明基板59に仮止めする。その後、温度120
℃の炉にて3時間の加熱処理を行ない、配線パターンを
形成した導電体58の導電性接着剤を硬化させる。
【0091】つぎに、以上の説明と同じような処理工程
を行なうことによって、熱電発電素子ブロック53の下
面56も同様に、導電膜57にてn型棒状素子51とp
型棒状素子52とを配線する。これを図9を用いて説明
する。
【0092】図9に示すように、セラミックからなる半
透明基板59に、スクリーン印刷法により、導電性接着
剤からなる導電体58の配線パターンを形成する。セラ
ミックからなる半透明基板59の配線パターンを形成し
ていないうら面側から、配線パターンと熱電発電素子ブ
ロック53の下面56上のニッケルからなる導電膜57
を見ながら、両者の位置合わせ作業を行う。
【0093】配線パターンと熱電発電素子ブロック53
との位置合わせは、熱電発電素子ブロック53の下面5
6のn型棒状素子51とp型棒状素子52が、セラミッ
クからなる半透明基板59の合わせ位置60の位置にく
るようにして行なう。
【0094】図8と図9の配線パターンの関係は、n型
棒状素子とp型棒状素子からなる熱電対が、直列に複数
接続するようにする。
【0095】このようにして、熱電発電素子ブロック5
3とセラミックからなる半透明基板59の位置合わせを
おこなったら、その後、圧力を加え、半透明基板59を
熱電発電素子ブロック53に仮止めする。その後、温度
120℃の炉にて3時間の加熱処理を行い、配線パター
ンを形成した導電体58の導電性接着剤を硬化させる。
【0096】本発明の実施形態で用いたn型熱電半導体
であるBiTeおよびp型熱電半導体であるBiTeS
bは、導電性接着剤との接触抵抗が非常に大きいが、熱
電発電素子ブロック53の上面55および下面56のn
型棒状素子51とp型棒状素子52に、この発明の第2
の実施形態のように、ニッケル膜からなる導電膜57を
形成した後、配線することにより、接触抵抗を低くする
ことができることは、製造方法における第1の実施形態
と同様である。
【0097】その後、熱電発電素子ブロック53の1つ
の側面65に、他回路への引き出し線を接続するパッド
を形成する。金属板に開口部を2箇所設け、その開口部
が熱電発電素子ブロック53の上面55で行う配線の両
端と接するようにする。金属板を側面に密着させ、固定
する。
【0098】その後、熱電発電素子ブロック53の側面
65での引き出し線用のパッド形成のための真空蒸着処
理を行なう。真空蒸着処理における膜厚はクロム100
nm、銅900nmとを順次形成する。この開口部を形
成した金属板を用いて真空蒸着処理を行なうことによっ
て、図10に示すように、熱電発電素子ブロック53の
側面65に2箇所の引き出し線用パッド61を形成する
ことができる。
【0099】その後、図9に示す導電体61と導線(図
示せず)とを半田付けにより接続する。この導線を他回
路との接続、あるいは他の熱電発電素子への引き出し線
として用いる。
【0100】配線工程により、n型棒状素子とp型棒状
素子の熱電対1000対が直列に電気的に接続される。
直列接続の両端の電極は、熱電発電素子ブロック53の
側面65の引き出し線用のパッドと電気的に接続してい
るため、側面に引き出し線を接続することができる。
【0101】側面には、配線パターンがないため、充分
なスペースがあり、引き出し線用のパッドは、熱電発電
素子ブロック53の側面の大きさ6×2mmのスペース
に2箇所設ければよいので、ある程度大きな寸法をもっ
て形成できる。そのため、半田や導電性接着剤等によ
り、容易に引き出し線を接続することができる。
【0102】この製造方法により、図10に示すような
熱電発電素子を作成することができる。熱電発電素子ブ
ロックの上面下面にセラミック基板が設けられているた
め、再度、絶縁基板を形成する必要が無い。またさら
に、アルミナはアルミニウム並の熱伝導率をもつので、
腕時計にこの熱電発電素子を搭載しても、体温のエネル
ギーを損なうことなく熱電発電素子に伝導し、冷接点か
らの放熱も行われやすい。
【0103】n型棒状素子51と、p型棒状素子52
と、それらの端面部に形成した導電膜57と、導電体5
8との配線部の断面構造を図11に示す。
【0104】この製造方法により作成した1000対の
熱電対を形成した熱電発電素子の電気抵抗値および起電
力は、製造方法における第1の実施形態で製造したもの
とほぼ同等であり、実用のレベルであった。
【0105】作成した熱電発電素子の大きさは6×2.
4×3mmである。1.3℃の温度差で、腕時計を駆動
し、さらに充電するのに充分な2.6Vを得るために必
要な熱電対は5000対であり、本例により作成した熱
電発電素子を5個格納する必要がある。しかし、5個の
断面積は72mm2であり、腕時計に格納するのに充分
に小型である。
【0106】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明の
熱電発電素子によれば、微小な熱電発電素子の配線を容
易な作業で行うことができる。また、それにより本来の
特性を損なうことがないため、腕時計などへの微小な機
器への組み込みも可能である。
【0107】本発明の熱電発電素子により、腕時計など
の携帯用電子機器へ温度差発電を利用できるようにな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における熱電発電素子およ
びその製造方法を示す斜視図である。
【図2】本発明の実施の形態における熱電発電素子およ
びその製造方法を示す斜視図である。
【図3】本発明の実施の形態における熱電発電素子およ
びその製造方法を示す斜視図である。
【図4】本発明の実施の形態における熱電発電素子およ
びその製造方法を示す斜視図である。
【図5】本発明の実施の形態における熱電発電素子およ
びその製造方法を示す斜視図である。
【図6】本発明の実施の形態における熱電発電素子およ
びその製造方法を示す斜視図である。
【図7】本発明の実施の形態における熱電発電素子およ
びその製造方法を示す平面図である。
【図8】本発明の実施の形態における熱電発電素子およ
びその製造方法を示す平面図である。
【図9】本発明の実施の形態における熱電発電素子およ
びその製造方法を示す平面図である。
【図10】本発明の実施の形態における熱電発電素子お
よびその製造方法を示す斜視図である。
【図11】本発明の実施の形態における熱電発電素子お
よびその製造方法を示す断面図である。
【符号の説明】
1:n型熱電半導体ブロック 2:p型熱電
半導体ブロック 26:縦溝 27:縦隔壁 46:
横溝 47:横隔壁 50:絶縁層 5
1:n型棒状素子 52:p型棒状素子 53:熱電発電素子
ブロック 58:導電体 59:基板

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 n型熱電半導体からなる複数のn型棒状
    素子とp型熱電半導体からなる複数のp型棒状素子とを
    絶縁層を介しつつ規則的に配置あるいは固定した熱電発
    電素子ブロックと、 熱電発電素子ブロックに接合され、n型棒状素子とp型
    棒状素子の端部を接続して複数の直列した熱電対を形成
    するような導電性接着剤からなる導電体を配置した透明
    基板または半透明基板とを備えることを特徴とする熱電
    発電素子。
  2. 【請求項2】 n型熱電半導体からなる複数のn型棒状
    素子とp型熱電半導体からなる複数のp型棒状素子とを
    絶縁層を介しつつ規則的に配置あるいは固定した熱電発
    電素子ブロックと、 n型棒状素子とp型棒状素子の端面部に形成する導電膜
    と、 熱電発電素子ブロックに接合され、n型棒状素子とp型
    棒状素子の端部を接続して複数の直列した熱電対を形成
    するような導電性接着剤からなる導電体を配置した透明
    基板または半透明基板とを備えることを特徴とする熱電
    発電素子。
  3. 【請求項3】 n型熱電半導体からなる複数のn型棒状
    素子とp型熱電半導体からなる複数のp型棒状素子とを
    絶縁層を介しつつ規則的に配置あるいは固定し熱電発電
    素子ブロックを形成する工程と、 熱電発電素子ブロックの配線端面および配線端面と同一
    面の絶縁層を平坦化する工程と、 n型棒状素子とp型棒状素子の端部を接続して、複数の
    直列した熱電対を形成するような導電性接着剤からなる
    導電体を配置した透明基板または半透明基板を熱電発電
    素子ブロックに接合し、導電性接着剤を硬化させるため
    に加熱する工程とを有することを特徴とする熱電発電素
    子の製造方法。
  4. 【請求項4】 n型熱電半導体からなる複数のn型棒状
    素子とp型熱電半導体からなる複数のp型棒状素子とを
    絶縁層を介しつつ規則的に配置あるいは固定し熱電発電
    素子ブロックを形成する工程と、 熱電発電素子ブロックの配線端面および配線端面と同一
    面の絶縁層を平坦化する工程と、 n型棒状素子とp型棒状素子の端部に導電膜を形成する
    工程と、 n型棒状素子とp型棒状素子の端部を接続して、複数の
    直列した熱電対を形成するような導電性接着剤からなる
    導電体を配置した透明基板または半透明基板を熱電発電
    素子ブロックに接合し、導電性接着剤を硬化させるため
    に加熱する工程とを有することを特徴とする熱電発電素
    子の製造方法。
  5. 【請求項5】 透明基板は、 ガラスよりなる請求項1または請求項2記載の熱電発電
    素子。
  6. 【請求項6】 半透明基板は、 セラミックよりなる請求項1または請求項2記載の熱電
    発電素子。
  7. 【請求項7】 透明基板は、 ガラスよりなる請求項3または請求項4記載の熱電発電
    素子の製造方法。
  8. 【請求項8】 半透明基板は、 セラミックよりなる請求項3または請求項4記載の熱電
    発電素子の製造方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014504007A (ja) * 2010-12-10 2014-02-13 コミサリア ア レネルジー アトミック エ オ ゼネルジー アルテルナティブ 熱電素子、及び熱電素子の生産方法

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JP2014504007A (ja) * 2010-12-10 2014-02-13 コミサリア ア レネルジー アトミック エ オ ゼネルジー アルテルナティブ 熱電素子、及び熱電素子の生産方法

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