JPH11135841A - 熱電素子とその製造方法 - Google Patents

熱電素子とその製造方法

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JPH11135841A
JPH11135841A JP9295324A JP29532497A JPH11135841A JP H11135841 A JPH11135841 A JP H11135841A JP 9295324 A JP9295324 A JP 9295324A JP 29532497 A JP29532497 A JP 29532497A JP H11135841 A JPH11135841 A JP H11135841A
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正泰 宇賀
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 熱電半導体を利用した発電または冷却装置に
用いる熱電素子では、従来、n型熱電半導体とp型熱電
半導体の識別が困難で、熱電素子の極性を特定しにくい
という問題があった。 【解決手段】 熱電素子のn型熱電半導体素片51とp
型熱電半導体素片52を規則的に配列させるとともに少
なくとも一部のn型とp型の熱電半導体素片の面積ある
いは形状を変えることで、識別を可能にする熱電素子と
その製造方法

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は熱勾配をかけること
によって発電するゼーベック効果を利用した発電装置に
用いる熱電素子、あるいは電流を流すことによって温度
差を発生させるペルチェ効果を利用した冷却装置に用い
る熱電素子およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】熱電対はその両端に温度差を与えること
により電圧を発生する。これがゼーベック効果であり、
この電圧を電気エネルギーとして取り出すことで発電装
置が得られる。このような熱電発電によれば、熱エネル
ギーから電気エネルギーへの変換が直接できるため、廃
熱利用に代表されるような熱エネルギーの有効的な利用
法として注目されている。
【0003】一方、熱電対に電流を流すと一端で発熱、
他端で吸熱が起こる。これがペルチェ効果であり、この
吸熱現象を利用して冷却装置が得られる。このような冷
却装置は機構部品を含まずかつ小型化も可能なことか
ら、ポータブルな冷蔵庫あるいはレーザーや集積回路な
どの局部冷却器として活用されている。
【0004】発電装置や冷却装置に用いられる熱電素子
としては、たとえば図11に示した構造が、特開昭63
―20880号公報に開示されている。
【0005】図11は交互の列をなして規則的に配置さ
れたn型熱電半導体素片151およびp型熱電半導体素
片152が絶縁体154により一体化された熱電素子ブ
ロック153である。
【0006】この後、熱電素子ブロック153の上面と
下面に電極を蒸着などによって形成し、n型熱電半導体
素片151とp型熱電半導体素片152とを交互に直列
接続して熱電素子として完成する。
【0007】さて、この熱電素子ブロック153の配置
では、図から明らかなように、仮にn型半導体素片15
1とp型半導体素片152の配置が逆になった場合も両
型の半導体材料の色がほぼ同一であるため配置の違いを
外観から認識することはできない。
【0008】このため、一般には、電極形成後に熱勾配
をかけテスタなどで極性を確認してから、外部への引き
出し線を配線する手段をとる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】前述のような熱電素子
ブロックでの熱電半導体素片の配置では、電極形成後の
熱電素子の極性がはっきりしないという問題がある。こ
のため熱電素子から外部への引き出し線のプラス、マイ
ナスが逆になることがあり、実装形態の変更を余儀なく
されたり、誤って逆配線になり使えなくなることがあ
る。また、熱電素子ブロックの段階で微細な探針を用い
てテスタなどで熱電半導体の測定をしプラス、マイナス
を確認しなければならず、工程が増える。さらにテスタ
で測定した後プラス、マイナスがわかるように保管しな
ければならない。
【0010】(発明の目的)本発明の目的は、熱電半導
体素片の断面形状により、熱電素子ブロックのn型熱電
半導体素片と、p型熱電半導体素片とを見分ける手段を
提供し電極形成により完成する熱電素子の極性を容易に
判定できるようにすることにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の熱電素子は、棒状の第1の導電型の熱電半導
体素片、およびこれと長さが等しく、少なくともこれと
端部形状の異なるものを含む棒状の第2の導電型の熱電
半導体素片が、相互に絶縁体を介して平行な関係で、か
つ棒状の熱電半導体素片の端部がそれぞれ上面と下面と
で同一面をなすように規則性をもって配置され、上面お
よび下面において、第1の導電型の熱電半導体素片と、
第2の導電型の熱電半導体素片が交互に直列になるよう
に端部間を接続する導電体が形成されたことを特徴とす
る。さらに、本発明の熱電素子の製造方法は、棒状の第
1の導電型の熱電半導体ブロック、および第2の導電型
の熱電半導体ブロックのそれぞれに、同一ピッチでかつ
異なる幅の第1の溝を形成する工程と、第1と第2の導
電型の熱電半導体ブロックを第1の溝加工面で互いに嵌
合する工程と、嵌合部の空隙に第1の絶縁部材を充填し
第1と第2の導電型の熱電半導体ブロックを固定し一体
化ブロックとする工程と、一体化ブロックに第1の溝加
工と交差する第2の溝加工を施す工程と、第2の溝加工
部に第2の絶縁部材を充填し固化させる工程と、第2の
絶縁部材を充填固化した一体化ブロックの上下面を除去
し第1と第2の導電型の熱電半導体素片を露出させる工
程と、第1と第2の導電型の熱電半導体素片を直列的に
接続する電極を形成する工程とを有することを特徴とす
る。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて本発明の熱電
素子を実施するための最適な形態を詳細に説明する。ま
た、第1の導電型の熱電半導体をn型熱電半導体とし、
第2の導電型の熱電半導体をp型熱電半導体として説明
するが、それらは逆であってもよい。
【0013】〔第1の実施形態:図1、図2、図3、図
4、図5、図6、図7〕本実施形態の熱電素子ブロック
53では、図5、図6に示すようにn型熱電半導体素片
51とp型熱電半導体素片52の電極配線面における断
面の大きさを変えることにより視覚的に認識可能な特徴
をもたせる。これにより、どの素片がn型熱電半導体で
どの素片がp型熱電半導体であるかが一目でわかるた
め、従来の熱電素子で問題であった前述の極性の不明瞭
さという問題を解決することができる。
【0014】すなわち熱電素子ブロックの段階で熱電半
導体素片の配置関係を正確に把握できることから形成す
る電極のパターンや外部接続電極の位置などに特徴を持
たせたり何らかのマークを形成することなどによって熱
電素子の極性を簡単に判断できるようにすることが可能
である。
【0015】つぎに本実施形態の熱電素子の製造方法に
ついて図1、図2、図3、図4、図5、図6、図7を用
いて説明する。はじめに、図1に示すようにn型熱電半
導体ブロック1とp型熱電半導体ブロック2とを用意す
る。n型熱電半導体ブロック1およびp型熱電半導体ブ
ロック2は、加工後に、それぞれ柱形状のn型熱電半導
体素片51およびp型熱電半導体素片52となる半導体
ブロックである。
【0016】この実施形態では、n型熱電半導体ブロッ
ク1として、BiTeの焼結体を用い、p型熱電半導体
ブロック2としてBiTeSbの焼結体を用い、大きさ
はともに12mm×12mm×4mmとする。
【0017】続いて図2に示す工程においては、n型熱
電半導体ブロック1に縦溝26を形成し、縦隔壁27を
残してn型溝入ブロック21とする。同様に、p型熱電
半導体ブロック2からp型溝入ブロック22を形成する
が、このとき、n型溝入ブロック21とp型溝入ブロッ
ク22とで、縦溝のピッチを同一とする。
【0018】そして、n型溝入ブロック21の縦隔壁2
7の幅とp型溝入ブロック22の縦隔壁24の幅を変え
る(本実施形態ではn型溝入ブロック21の隔壁の幅の
方を大きくしてある)。このように縦隔壁24と縦隔壁
27との幅を変えることにより最終的に完成した熱電素
子のn型熱電半導体素片51とp型熱電半導体素片52
の断面積が変わることになる。
【0019】なお、一方の溝入ブロックの縦溝の幅が他
方のブロックの縦隔壁の幅よりも大きくなるようにもし
ておくが、これは、後述の工程でn型溝入ブロック21
とp型溝入ブロック22を嵌め合わせるために必要な条
件である。
【0020】また、縦溝23,26の加工はワイヤーソ
ーによる研磨加工により行う。
【0021】ワイヤーソーのワイヤー断面は円形である
ため、縦溝23、26の加工溝底は厳密には曲線となる
が、ここでは図面の都合上、図2においては平らな底と
して図示した。
【0022】それぞれの熱電半導体ブロックには、深さ
3mm(外形の4mmが厚さ方向)で、ピッチ120μ
mの縦溝を形成したが、溝幅寸法はn型での縦溝26が
60μm、p型での縦溝23が80μmである。
【0023】図3の工程においては、図2に示したn型
溝入ブロック21の縦溝26にp型溝入ブロック22の
縦隔壁24を挿入し組み合わせて一体化する。組み合わ
せた2つのブロックは嵌合部に接着層32を設けて固着
することで一体化ブロック3とする。
【0024】一体化ブロック3を作製する際の接着で注
意すべき点は、接着層32には2つのブロックの接合以
外に、n型溝入ブロック21とp型溝入ブロック22と
の間の電気的絶縁性を確保する働きをも持たせなければ
ならないことにある。
【0025】ワイヤーソーのような研磨加工によって縦
溝23、26の内壁が非常に平滑に加工できた場合に
は、流動性の高い接着剤中に固着前の一体化ブロック3
を部分的に浸漬し、毛管現象により接着剤を縦溝26と
縦隔壁24との隙間に充填すれば絶縁性は確保できる。
【0026】接着層32の接着剤としては、ここでは低
粘度の常温硬化型のエポキシ系の接着剤を用いることと
する。
【0027】図3の一体化ブロック3は、つぎに図4で
示した再度の溝加工工程によって横溝46を形成し、溝
入一体化ブロック43にする。横溝46の加工は、図2
での縦溝23,26の工程と同様にワイヤーソーによる
研磨加工で行い、残った部分が横隔壁47となる。本工
程での横溝46は縦溝26に交差した方向に形成するも
ので、一般的には図4に示したとおり直交させるのが最
適である。
【0028】横溝46は図4のように一体化ブロック3
のp型熱電半導体側の面から形成しても、これとは逆に
n型熱電半導体の面から形成してもよい。すなわち横溝
46は一体化ブロック3の上下いずれの側からでも形成
可能である。また横溝46の深さは、一体化ブロック3
でのn型熱電半導体の縦溝26や縦隔壁27とp型熱電
半導体の縦溝23や縦隔壁24の嵌合部を切断する箇所
まで形成することが好ましい。
【0029】横溝46の幅は、縦溝26とは異なり、な
るべく細くするのがよい。これは素子機能に直接かかわ
る熱電半導体が残るのは横隔壁47の部分であり、横溝
46の領域をできるだけ小さくするのが素子性能面から
好ましいからである。
【0030】したがって、この説明ではピッチ120μ
m、幅40μm、深さ4mmの横溝46を形成する。な
お、溝幅40μmはワイヤーソー加工での細幅としてほ
ぼ限界値である。
【0031】上記の工程に続いて、横溝46にエポキシ
系の絶縁性樹脂を充填し硬化して絶縁樹脂層を形成す
る。絶縁樹脂層で固めた溝入一体化ブロック43は、そ
の上下面を研削して除去し、n型熱電半導体の縦溝26
とp型熱電半導体の縦隔壁24との嵌合部を残すように
仕上げることで、図5の熱電素子ブロック53が得られ
る。
【0032】絶縁体54は、図3における接着層32と
図4において横溝46に充填した絶縁樹脂層44が一体
となった部分を示している。
【0033】この状態の熱電素子ブロックの上面図を図
6に示す。熱電素子ブロック53では、n型熱電半導体
素片51とp型熱電半導体素片52が交互に列をなすよ
うに規則的に並んでおり、n型熱電半導体素片51の断
面がp型熱電半導体素片52の断面より明らかに大きく
形成されている。
【0034】このために、熱電素子ブロック53では外
見上から明確にn型熱電半導体素片51とp型熱電半導
体素片52とを識別でき、前述の熱電素子の極性にかか
わる問題を解決できる。
【0035】図7は熱電素子ブロック53に電極77を
形成して得られた熱電素子73の上面図(下面にも電極
は形成する)であり、電極77によりn型とp型の熱電
半導体素片が交互に直列に接続される。
【0036】電極77は蒸着により形成するがその工程
はつぎの通りである。ニッケルからなる金属板に開口部
を設け、上面におけるn型熱電半導体素片51とp型熱
電半導体素片52とが開口部の所定の位置に来るように
位置合わせをしてから熱電素子ブロック53の上面に金
属板を密着させて固定する。
【0037】続いてこの金属板を設けた面の熱電素子ブ
ロック53に蒸着を行う。蒸着は真空中でクロム100
nm、銅900nmの厚さで順次行う。これにより、熱
電素子ブロック53の上面には、図7に示すようなパタ
ーンで配線が形成される。配線は熱電素子ブロック53
の下面においても同様にして形成する。
【0038】最後に引き出し線70、71を設けるが、
本実施形態ではp型熱電半導体素片からの引き出し線7
0の太さをn型熱電半導体素片からの引き出し線71よ
りも細くすることにより熱電素子73の極性が簡単に判
別できるようにした。
【0039】〔第2の実施形態:図8〕これまでの実施
形態の熱電素子ブロックでは何れも同型の熱電半導体素
片がストライプ状に配置されたものであったが本発明の
効果は必ずしもこのようなものに限られるものではなく
n型とp型の熱電半導体が一定の規則性をもって配置さ
れたものであれば適用可能である。
【0040】本実施形態の図8はそのような規則性をも
つ配置の1つであり、n型熱電半導体素片51およびp
型熱電半導体素片52が市松模様になっている。図8で
も図6の場合同様に、n型熱電半導体素片51とp型熱
電半導体素片52の配線電極面での断面積の大きさが異
なるようにしてあるため、本実施形態では大きい方がn
型熱電半導体であることが目視により容易に認識でき
る。
【0041】本実施形態の熱電素子ブロックの製造方法
としては角形棒状のn型熱電半導体素片とこれよりも細
いやはり角形棒状のp型熱電半導体素片を多数用意し、
これらを治具を用いて図8のように個々に一つ一つ並べ
てから接着剤で固める方法がある。
【0042】ただし、この製造方法ではピンセット等で
取り扱うことのできる熱電半導体素片の大きさは強度的
に見て数百μ角程度以上といえる。そこで更に微細な熱
電半導体素片を用いて熱電素子を形成する方法としては
第1の実施形態に類似した方法がよい。
【0043】この方法ではまず、n型とp型の熱電半導
体ブロックに図2に示したのと同様に幅の異なる縦溝2
6、23を形成し、これに引き続いてこのブロックに図
4で示したのと同様の方向に溝加工する。このときn型
とp型の熱電半導体ブロックで横溝幅と同じにしたとす
れば角形棒状の熱電半導体素片が剣山のように並んだブ
ロックが得られる。しかも図8のようにn型の熱電半導
体素片の方がp型のそれよりも太くなる。その後、n型
熱電半導体素片とp型熱電半導体素片がそれぞれ剣山状
に並んだブロック同士をこれらの素片が図8のような配
置になる関係で図3と似た形に組み合わせて、組み合わ
せた隙間に接着剤を注入し固化固定する。続いて端面を
研削して熱電半導体素片を露出させてから研磨して面を
仕上げることによって熱電素子ブロック53を作製す
る。絶縁体54は注入し固化させた接着剤の部分であ
る。
【0044】なお、本実施形態の市松模様状の配置で
は、すでに知られている様に第1の実施形態の図6のス
トライプ状の配置と比べて、熱電素子ブロック53に形
成する電極のパターンが単純化されるという利点があ
る。
【0045】〔第3の実施形態:図9〕図9に本発明の
第3の実施形態の熱電素子ブロックの上面図を示す。こ
こでは、n型熱電半導体素片51およびp型熱電半導体
52がストライプ状に配置されているが、n型熱電半導
体素片51とp型熱電半導体素片52の電極配線面での
断面形状が異なるようにしてある。本実施形態では四角
い方がn型熱電半導体、丸い方がp型熱電半導体であ
り、このことが目視により容易に認識できる。この熱電
素子ブロック53は第2の実施形態で述べたのと同様に
して角形棒状のn型熱電半導体素片51と丸形棒状のp
型熱電半導体素片52を個々に一つ一つ並べる方法によ
り実現できる。
【0046】〔第4の実施形態:図10〕本実施形態
は、図10に示すように、熱電素子ブロック53の電極
配線面におけるn型熱電半導体素片51とp型熱電半導
体素片52の断面の大きさを部分的に変えたものであ
る。このようにすることによっても、n型とp型の熱電
半導体素片の全体的な配置に規則性を持たせてあるの
で、すべての熱電半導体素片の位置関係を把握できる。
しかも、本実施形態によれば太いp型熱電半導体素片5
2bを多数設けることができ、細いp型熱電半導体素片
52aによる直列抵抗の上昇を抑えることができるとい
う利点がある。
【0047】
【発明の効果】以上の説明のように、本発明において
は、熱電素子ブロックの熱電半導体素片の形状や配置に
固有の特徴を与えることにより、配線電極形成前にn型
熱電半導体素片とp型熱電半導体素片の位置を正確に確
認でき、配線電極や入出力端子の位置を容易に決定する
ことができる。このため、外部への引き出し線のプラ
ス、マイナスが逆になることがない。また実装形態の変
更の必要性もなく、誤って逆配線になり使えなくなるこ
ともなくなる。さらに、熱電素子ブロック段階でテスタ
などで測定しプラス、マイナスを確認する工程がいらな
くなる。これにより熱電素子ブロックでの保管も容易に
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態の熱電素子におけるn
型熱電半導体ブロックおよびp型熱電半導体ブロックを
示す斜視図である。
【図2】本発明の第1の実施形態の熱電素子の溝入ブロ
ックを示す斜視図である。
【図3】本発明の第1の実施形態の熱電素子の一体化ブ
ロックを示す斜視図である。
【図4】本発明の第1の実施形態の熱電素子における溝
入一体化ブロックを示す斜視図である。
【図5】本発明の第1の実施形態の熱電素子における熱
電素子ブロックを示す斜視図である。
【図6】本発明の第1の実施形態の熱電素子の熱電素子
ブロックを上面から見た図面である。
【図7】本発明の第1の実施形態の熱電素子を上面から
見た図面である。
【図8】本発明の第2の実施形態の熱電素子における熱
電素子ブロックを上面から見た図面である。
【図9】本発明の第3の実施形態の熱電素子における熱
電素子ブロックを上面から見た図面である。
【図10】本発明の第4の実施形態の熱電素子における
熱電素子ブロックを上面から見た図面である。
【図11】従来例の熱電素子における熱電半導体ブロッ
クを示す斜視図である。
【符号の説明】
1 n型熱電半導体ブロック 2 p型熱電半導体ブロック 3 一体化ブロック 21 n型溝入ブロック 22 p型溝入ブロック 23、26 縦溝 24、27 縦隔壁 51、151 n型熱電半導体素片 52、152 p型熱電半導体素片 53、153 熱電素子ブロック 54,154 絶縁体

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 棒状の第1の導電型の熱電半導体素片、
    および第1の導電型の熱電半導体素片と長さが同じで、
    少なくともこれと異なる端部形状であるものを含む棒状
    の第2の導電型の熱電半導体素片が、相互に絶縁体を介
    して平行な関係で、かつ棒状の熱電半導体素片の端部が
    それぞれ上面と下面とで同一面をなすように規則性をも
    って配置固定されており、上面および下面において、第
    1の導電型の熱電半導体素片と、第2の導電型の熱電半
    導体素片が交互に直列になるように端部間を接続する導
    電体が形成されていることを特徴とする熱電素子。
  2. 【請求項2】 第1の導電型の熱電半導体素片と第2の
    導電型の熱電半導体素片は、交互にストライプ状に並ん
    でいることを特徴とする請求項1記載の熱電素子。
  3. 【請求項3】 第1の導電型の熱電半導体素片と第2の
    導電型の熱電半導体素片は、市松模様状に並んでいるこ
    とを特徴とする請求項1記載の熱電素子。
  4. 【請求項4】 第1の導電型の熱電半導体素片と第2の
    導電型の熱電半導体素片の断面形状が異なることを特徴
    とする請求項1記載の熱電素子。
  5. 【請求項5】 第1の導電型の熱電半導体素片と第2の
    導電型の熱電半導体素片との断面の大きさを部分的に変
    えたことを特徴とする請求項1記載の熱電素子。
  6. 【請求項6】 棒状の第1の導電型の熱電半導体ブロッ
    ク、および第2の導電型の熱電半導体ブロックのそれぞ
    れに、同一ピッチでかつ異なる幅の第1の溝を形成する
    工程と、 第1と第2の導電型の熱電半導体ブロックを第1の溝加
    工面で互いに嵌合する工程と、 嵌合部の空隙に第1の絶縁部材を充填し第1と第2の導
    電型の熱電半導体ブロックを固定し一体化ブロックとす
    る工程と、 一体化ブロックに第1の溝加工と交差する第2の溝加工
    を施す工程と第2の溝加工部に第2の絶縁部材を充填し
    固化させる工程と、 第2の絶縁部材を充填固化した一体化ブロックの上下面
    を除去し第1と第2の導電型の熱電半導体素片を露出さ
    せる工程と、 第1と第2の導電型の熱電半導体素片を直列的に接続す
    る電極を形成する工程と、 を有することを特徴とする熱電素子の製造方法。
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