JP2001135591A - 半導体素子の製造方法 - Google Patents

半導体素子の製造方法

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JP2001135591A
JP2001135591A JP31516999A JP31516999A JP2001135591A JP 2001135591 A JP2001135591 A JP 2001135591A JP 31516999 A JP31516999 A JP 31516999A JP 31516999 A JP31516999 A JP 31516999A JP 2001135591 A JP2001135591 A JP 2001135591A
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JP31516999A
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English (en)
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Osamu Kusumoto
修 楠本
Toshiya Yokogawa
俊哉 横川
Masao Uchida
正雄 内田
Kunimasa Takahashi
邦方 高橋
Makoto Kitahata
真 北畠
Takeshi Uenoyama
雄 上野山
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 500℃以上の高温で,かつMeV程度の高エネル
ギーのイオン注入に用いることができる金属マスクを用
いた半導体素子の製造方法を提供する。 【解決手段】 n型シリコンカーバイド基板1上に第1の
Au薄膜2を堆積して、レジストパターン3を形成し、第
1のAu薄膜2を通して電解液中で電流を流し、電解めっ
き法によって第2のAu薄膜4を堆積する。レジストパタ
ーン3を除去した後、第1のAu薄膜1と第2のAu薄膜4から
なる金属マスクを通してアルミニウム5をイオン注入す
ることによってp型領域6を形成する。第1のAu薄膜と第
2のAu薄膜は、Auの融点が1064℃であるので、例えば500
℃程度のイオン注入に耐える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は半導体素子の製造方
法に関し、とりわけシリコンカーバイドのようにイオン
注入時に基板を高温にする必要がある半導体材料を用い
た半導体素子の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ダイオード、トランジスタなどの半導体
素子においてウェル領域やソース・ドレイン領域の形成
などや、ダイオードのpn接合の作成には、イオン注入
や拡散によって不純物をドーピングする。このようなド
ーピングは局所的に行う必要があり、従来は有機化合物
であるフォトレジストをパターニングし、レジストマス
クを通してイオン注入法や拡散法によって不純物をドー
ピングしていた。図5はこれを説明する図で、半導体基
板51上に塗布したフォトレジストを、フォトリソグラ
フィーによって所望のパターンにして、このレジストマ
スク52を通してイオン注入や拡散により不純物53を
ドーピングしている。ドーピング終了後、レジストマス
ク52は有機溶剤によって除去したり、あるいは酸素プラ
ズマに暴露して除去する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらフォトレ
ジストは有機化合物であり耐熱性が低く、約200℃まで
温度が上がると、変形してしまったり、焼きついてしま
って除去できないという問題点がある。通常のイオン注
入はこのような問題のおこらない温度で行うが、例えば
注入による欠陥の低減のため特に高温でイオン注入を行
うことがある。
【0004】最近注目を集めている半導体材料にシリコ
ンカーバイド(以下SiCと略する)があるが、電子情
報通信学会論文誌C-II Vol.J81-C-II No.1pp128-
133によればSiCに窒素を1015〜1016cm-3室温で注入した
場合、注入後に1700℃のアニールを加えても、注入によ
って生じる基板の欠陥が回復していないことがラザフォ
ード後方散乱法(RBS法)による評価でわかっている。
ところが800〜1000℃の高温でイオン注入した場合は、R
BSで検知される欠陥はほとんど回復しているとしてい
る。同様な記述は「応用電子物性分科会誌第5巻、第3
号111頁-116頁」にもみられ、注入後のシート抵抗は注
入温度が高いほど低く、500℃でも効果があることが記
されている。したがってSiCの場合、高温でのイオン注
入が必須となっている。ところが、このような高温のイ
オン注入では先ほど述べた耐熱性の問題から従来のフォ
トレジストをマスクに使用することはできない。
【0005】また1μm以上の深さに注入を行うにはM
eVクラスの高エネルギーのイオン注入が必要となり、
マスクの厚さも数μm程度必要となる。
【0006】したがってイオン注入のマスクとして厚さ
数μmの金属マスクが必要となる。このような金属マス
クの作成法として、まず考えられるのは全面に厚さ数μ
mの金属マスクを堆積し、レジストパターンを用いて所
望のパターンにエッチングする方法である。しかしなが
ら、例えばMOSFETのゲート長は数μm以下が必要とさ
れ、金属薄膜にこのような高アスペクト比のエッチング
を行うことは容易でない。
【0007】本発明は、500℃以上の高温で、かつMeV程
度の高エネルギーのイオン注入に用いることができる金
属マスクを用いた半導体素子の製造方法を提供すること
を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明は半導体基板上に比較的膜厚の薄い第1の金属
薄膜を堆積し、この上にレジストパターンを形成した
後、比較的膜厚の厚い第2の金属薄膜を堆積し、レジス
トパターンを除去することによって第1の金属薄膜と第2
の金属薄膜からなる金属マスクを作製し、この金属マス
クを通してイオン注入によって不純物をドーピングする
ことを特徴とする半導体素子の製造方法である。
【0009】より好ましくは第1の金属薄膜のうち、少
なくとも半導体基板がドーピングされる領域上に堆積し
た部分を除去する。
【0010】また好ましくは第2の金属薄膜の堆積は電
解めっき法により、電解液中で対向電極と前記第1の金
属薄膜の間に電流を流して堆積する。
【0011】また他の発明は第1の金属薄膜と第2の金属
薄膜の材料が異なることを特徴とする上記半導体素子の
製造方法である。
【0012】
【発明の実施の形態】(実施の形態1)本実施の形態で
は半導体基板としてシリコンカーバイドと用い、第1の
金属薄膜と第2の金属薄膜として金を用いた例を示す
が、本発明はこれらの材料に限定されるものではない。
【0013】図1は本発明の一実施の形態である半導体
素子の製造方法の一部を示す工程図である。以下図1を
用いて説明する。
【0014】まずn型シリコンカーバイド基板1上に例
えば真空蒸着法などによって第1のAu薄膜2を例えば厚
さ50nmを全面に堆積する(図1(a))。
【0015】第1のAu薄膜2上にレジストを例えば厚さ
2μm塗布し、フォトリソグラフィーによって所望のレ
ジストパターン3を形成する(図1(b))。レジストの厚
さとしては第2のAu薄膜4の厚さと同程度か、それ以上が
好ましい。
【0016】この後、第2のAu薄膜4を電解めっき法に
よって堆積する(図1(c))。
【0017】図2はこの電解めっきの工程を詳しく説明
する図で、n型シリコンカーバイド基板1を支持板21
に固定し、第1の金薄膜2の一端に電極22を取付け、
Auイオンを含んだ電解液23にシリコンカーバイド基板
1を浸漬する。このとき電極22が電解液23に漬から
ないよう注意する。白金からなる対向電極25を電解液
に浸漬して、電極22と対向電極25の間に定電流源2
4を用いて一定電流を流す。
【0018】電極22から流れ込んだ電子は第1のAu薄
膜2を流れ、レジストパターン3がなく、電解液23に
触れている部分のみ電解液中のAuイオンを中和し、Auが
析出して第2のAu薄膜4が堆積する。本実施の形態では
4MeVのAlイオンを注入するが、モンテカルロシミュレ
ーションでの計算によると、4MeVのAlイオンをAuに照
射したときの平均飛程は約1.2μmで、分布はおおよそ
0.8μm〜1.7μmの広がりをもつ。したがって第2のAu
薄膜4の膜厚は2μmとした。シリコンカーバイド基板
の面積は12mmx8mmで、パターン面積比率は50%だった
が、4mAの電流を10分間流すことによって厚さ2μmのAu
薄膜を形成することができた。したがって堆積レートは
0.2μm/min.と高速である。高速堆積は電解めっき法の
大きな利点であり、電流量や電解液の調整によってさら
に高速の堆積も可能となる。しかも今回のレジストパタ
ーンの最小間隔は2μmであり、このような微細なスペ
ースにも問題なくAuは堆積しており、高アスペクト比の
パターンも問題なく形成することができた。
【0019】なお2x1018cm-3の高濃度ドープ、低抵
抗基板を用い、第1のAu薄膜2を堆積せずに電極22を
半導体基板1に直接接触させて電解めっきを試みたが、
電流が流れずAuを堆積することはできなかった。通常、
用いる基板の不純物濃度は1018cm-3以下である。した
がって電解めっきにより第2の金属薄膜を堆積するに
は、第1の金属薄膜を前もって堆積しておくことが必須
である。
【0020】次に図1(c)の工程の後、レジストパター
ン4を有機溶剤またはアッシングによって除去する(図
1(d))。
【0021】このようにしてできた第1のAu薄膜2と第
2のAu薄膜4からなる金属マスクを通してp型のドーパ
ントであるアルミニウム5を高温でイオン注入する。エ
ネルギー4MeV、基板温度を500℃に加熱昇温してイオン
注入によって注入する(図1(e))。このときAlイオン5
が第1のAu薄膜2を貫通できるよう、第1のAu薄膜の膜
厚は十分薄くすることが好ましいが、薄すぎると電解め
っきを行うときに電流を流すことが難しくなるので10nm
以上、50nm以下が好ましい。このようにしてn型シリコ
ンカーバイド基板1にp型領域6が形成される(図1
(f))。
【0022】最後に第1のAu薄膜2と第2のAu薄膜4を、
例えば王水(HNO3:HCl=1:3)によってウェットエッチン
グして除去する(図1(g))。
【0023】図示しないが、この後、ダメージ回復のた
めのアニールを行い、例えば酸化膜の形成、配線工程、
層間絶縁膜の形成などの後工程を経て半導体素子を完成
させる。
【0024】第1の金属薄膜の材料としてはAuに限定さ
れるものでなく、イオン注入を行う温度よりも高い融点
を持つ材料であればよい。1000℃程度の高温であれば例
えばタングステンや、モリブデン、タンタルなどの高融
点金属が好ましいが、500℃程度の低温であればAuやニ
ッケル、銅、コバルト、鉄、チタン、クロムを用いても
よい。また第2の金属薄膜は電解めっき法によって堆積
可能な材料であり、イオン注入を行う温度よりも高い融
点を持つ材料であればAu以外の材料を用いてもよい。例
えばニッケル、銅、金、白金、コバルト、あるいはこれ
らの化合物が適している。なお、本実施の形態では第1
の金属薄膜と第2の金属薄膜の材料を同じAuにしたが、
必ずしも同一である必要はない。第1の金属薄膜と第2
の金属薄膜を異なる材料にすると、例えば電解めっきで
堆積する第2の金属薄膜の材料がウェットエッチングさ
れにくい材料であっても、第1の金属薄膜を容易にウェ
ットエッチングされる材料にすれば、第1の金属薄膜を
除去することによって第2の金属薄膜は容易に半導体基
板から除去できる。イオン注入中の基板温度はダメージ
低減のため500℃以上で半導体基板の融点以下であるこ
とが好ましい。
【0025】なお本実施の形態では第1の金属薄膜の堆
積に真空蒸着法を用いたが、スパッタ法やCVD法、あ
るいは無電解めっき法を用いてもよい。
【0026】また第2の金属薄膜の堆積に電解めっき法
を用いたが、スパッタ法や真空蒸着法、プラズマ溶射
法、CVD法などを用いることもできる。この場合第1の金
属薄膜は必ずしも必要ない。
【0027】半導体基板としてn型のシリコンカーバイ
ドを用いたが、これに限定されるわけではなく、p型で
もよい。またシリコン、ガリウム砒素、インジウム燐な
ど他の材料でもよい。不純物としてアルミニウムを用い
たが、ホウ素や窒素、砒素、アンチモン、りんを用いて
も良い。
【0028】(実施の形態2)第1の実施の形態では第
1の金属薄膜を通して不純物のイオンを注入するので、
高速のイオンとの衝突によって、第1の金属薄膜の原子
が弾き飛ばされ(ノックオン)、半導体基板に打ち込ま
れてしまう金属汚染の問題があった。そこで本実施の形
態ではイオン注入を行う領域のみ第1の金属薄膜を除去
する工程を追加した。図3は本実施の形態である半導体
素子の製造方法を示す工程図である。図3(a)〜(d)は図
1(a)〜(d)と同じであるので説明を省略する。
【0029】この後、半導体基板のドーピングする領域
のみ表面の第1の金属薄膜2を例えばウェットエッチン
グで除去する(図3(e))。サイドエッチによりドーピ
ングしない領域の第1の金属薄膜2のエッチングを極力
減らすようエッチング時間を精度よく制御する必要があ
る。なお、第1の金属薄膜2と第2の金属薄膜4を同じ
材料にした場合、第1の金属薄膜2がエッチングされる
と同時に第2の金属薄膜4もエッチングされる。第2の金
属薄膜がエッチングされるのを避けるには、第1の金属
薄膜と第2の金属薄膜を異なる材料で構成し、第1の金属
薄膜のみを選択的にエッチングするエッチャントを選べ
ば良い。
【0030】なお本実施の形態では第1の金属薄膜の部
分的除去にウェットエッチングを用いたが、イオンミリ
ングや反応性イオンエッチングなどのドライエッチング
を用いても良い。
【0031】半導体基板としてn型のシリコンカーバイ
ドを用いたが、これに限定されるわけではなく、p型で
もよい。またシリコン、ガリウム砒素、インジウム燐な
ど他の材料でもよい。不純物としてアルミニウムを用い
たが、ホウ素や窒素、砒素、アンチモン、りんを用いて
も良い。
【0032】(実施の形態)本実施の形態は、上述した
実施の形態1の金属汚染の問題点を解決するために、半
導体基板と第1の金属薄膜の間に半導体または半導体化
合物層を形成した例である。本実施の形態では半導体基
板としてシリコンカーバイドと用い、第1の金属薄膜と
第2の金属薄膜として金を用い、半導体または半導体化
合物層として酸化シリコンを用いた例を示すが、本発明
はこれらの材料に限定されるものではない。
【0033】図4は本発明の一実施の形態である半導体
素子の製造方法の一部を示す工程図である。以下図4を
用いて説明する。
【0034】まずn型シリコンカーバイド基板1を熱酸
化して表面に酸化シリコン層41を形成する。熱酸化は
例えば酸化炉に水蒸気を含んだ酸素を2.5SLM流しなが
ら、1100℃で3時間加熱することによって約40nmの熱酸
化膜を形成することができる(図4(a))。
【0035】酸化シリコン層41上に例えば真空蒸着法
などによって第1のAu薄膜2を例えば厚さ50nmを全面に
堆積する(図4(b))。
【0036】第1のAu薄膜2上にレジストを例えば厚さ
2μm塗布し、フォトリソグラフィーによってレジスト
パターン3を形成する(図4(c))。レジストの厚さとし
ては第2のAu薄膜の厚さと同程度かそれ以上が好まし
い。
【0037】この後、第2の金属薄膜4を電解めっき法
によって堆積する(図4(d))。
【0038】レジストパターン3を有機溶剤またはアッ
シングによって除去する(図4(e))。
【0039】このようにしてできた第1の金薄膜2と第
2の金薄膜4からなる金属マスクを通してp型のドーパ
ントであるアルミニウム5を高温でイオン注入する。エ
ネルギー4MeV、基板温度を500℃に加熱昇温してイオン
注入する(図4(f))。このときAlイオン5が第1のAu薄
膜2中で止まってしまわないよう、第1のAu薄膜2の膜
厚は十分薄くすることが好ましいが、薄すぎると電解め
っき法で電流を流すことが難しくなるので10nm以上、50
nm以下が好ましい。このようにしてn型シリコンカーバ
イド基板1にp型領域6が形成される(図4(g))。
【0040】第1のAu薄膜2と第2のAu薄膜4を、例え
ば王水(HNO3:HCl=1:3)によってウェットエッチングし
て除去する(図4(h))。
【0041】最後に酸化シリコン層41を、例えば希釈
したフッ酸によって除去する(図4(i))。
【0042】図示しないが、この後、ダメージ回復のた
めのアニールを行い、例えば酸化膜の形成、配線工程、
層間絶縁膜の形成などの後工程を経てダイオードやMOSF
ET、MESFETなどの半導体素子を完成させる。
【0043】本実施の形態によればノックオンした第1
の金属薄膜の原子が、半導体または酸化シリコン層中に
とどまるので、半導体基板1表面への混入を防ぐことが
できる。
【0044】酸化シリコン層を除去することによって金
属汚染を防ぐとともに、同時にイオン注入によって生じ
る表面のダメージ層も除去できるのが本実施の形態の特
徴である。
【0045】半導体基板1への金属原子の混入防止をさ
らに徹底するには、半導体基板のドーピングする領域の
み表面の第1の金属薄膜を例えばウェットエッチングで
除去する。
【0046】なお本実施の形態では半導体または半導体
化合物層として、シリコンカーバイドを熱酸化したシリ
コン酸化膜を用いたが、熱窒化したシリコン窒化膜を用
いても良い。またシリコン酸化膜やシリコン窒化膜、あ
るいは単体のシリコン膜やカーボン膜などをスパッタ法
やCVD法などによって堆積してもよい。これらの材料と
してはイオン注入を行う温度よりも融点または昇華点よ
りも高くてはならない。
【0047】第1の金属薄膜の材料としてはAuに限定さ
れるものでなく、イオン注入を行う温度よりも高い融点
を持つ材料であればよい。1000℃程度の高温であれば例
えばタングステンや、モリブデン、タンタルなどの高融
点金属が好ましいが、500℃程度の低温であればAuやニ
ッケル、銅、コバルト、鉄、チタン、クロムを用いても
よい。また第2の金属薄膜は電解めっき法によって堆積
可能な材料であり、イオン注入を行う温度よりも高い融
点を持つ材料であればAu以外の材料を用いてもよい。例
えばニッケル、銅、金、白金、コバルト、あるいはこれ
らの化合物が適している。なお、本実施の形態では第1
の金属薄膜と第2の金属薄膜の材料を同じAuにしたが、
必ずしも同一である必要はない。例えば第2の金属薄膜
の材料がウェットエッチングされにくい材料であって
も、第1の金属薄膜が容易にウェットエッチングされる
材料であれば、第1の金属薄膜を除去することによって
第2の金属薄膜は容易に半導体基板から除去できる。レ
ジストの除去は有機溶剤によってエッチングしたり、酸
素プラズマ中に暴露することによって行う。イオン注入
中の基板温度はダメージ低減のため500℃以上で半導体
基板の融点以下であることが好ましい。
【0048】なお本実施の形態では第2の金属薄膜の堆
積に電解めっき法を用いたが、スパッタ法や真空蒸着
法、プラズマ溶射法、CVD法などを用いることもでき
る。この場合第1の金属薄膜は必ずしも必要ない。
【0049】半導体基板としてn型のシリコンカーバイ
ドを用いたが、これに限定されるわけではなく、p型で
もよい。またシリコン、ガリウム砒素、インジウム燐な
ど他の材料でもよい。不純物としてアルミニウムを用い
たが、ホウ素や窒素、砒素、アンチモン、りんを用いて
も良い。
【0050】
【発明の効果】以上に述べたように、本発明によれば、
500℃以上の高温でのイオン注入に耐えうる、厚さ数μ
mの金属マスクを容易に作製することができるので、従
来のレジストマスクを用いたイオン注入に比べ、高温で
注入することができるので基板表面の欠陥を少なくする
ことが可能となる。またこの製造方法で製造した半導体
素子の耐圧などの特性向上が期待できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施の形態である半導体素子の
製造方法を示す工程図
【図2】同実施の形態である半導体素子の製造方法のう
ち電解めっきの工程を示す工程図
【図3】本発明の第二の実施の形態である半導体素子の
製造方法を示す工程図
【図4】本発明の第三の実施の形態である半導体素子の
製造方法を示す工程図
【図5】従来の半導体素子の製造方法を示す工程図
【符号の説明】
1 n型シリコンカーバイド基板 2 第1のAu薄膜 3 レジストパターン 4 第2のAu薄膜 5 アルミニウム 6 p型領域 21 支持板 22 電極 23 電解液 24 定電流源 25 対向電極 41 酸化シリコン膜
フロントページの続き (72)発明者 内田 正雄 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 高橋 邦方 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 北畠 真 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 上野山 雄 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】半導体基板上に第1の金属薄膜を堆積する
    工程と、前記第1の金属薄膜上に所望のレジストパター
    ンを形成する工程と、前記レジストパターンの上から第
    2の金属薄膜を堆積する工程と、前記レジストパターン
    を除去する工程とを含む工程によって前記第1の金属薄
    膜と第2の金属薄膜からなる金属のマスクを作製し、前
    記金属マスクを通して、500℃以上の高温にてイオン注
    入法によって半導体基板に不純物をドーピングすること
    を特徴とした半導体素子の製造方法。
  2. 【請求項2】前記第1の金属薄膜のうち、少なくとも半
    導体基板のドーピングされる領域上に堆積した部分を除
    去したことを特徴とする請求項1記載の半導体素子の製
    造方法。
  3. 【請求項3】半導体基板表面に、基板を構成する元素の
    うち少なくとも1つ以上の元素を含む半導体または半導
    体化合物層を形成し、前記半導体または半導体化合物層
    上に請求項1記載の金属マスクを形成し、前記金属マス
    クを通して、500℃以上の高温にてイオン注入法によっ
    て前記半導体基板表面に不純物をドーピングしたのち、
    前記金属マスクと前記半導体または半導体化合物層を除
    去することにより、前記金属マスクの構成原子が前記半
    導体基板表面へ混入することを防ぐことを特徴とする請
    求項1又は2に記載の半導体素子の製造方法。
  4. 【請求項4】前記第2の金属薄膜を堆積する手段が電解
    めっき法であって、電解液中にて対向電極と前記第1の
    金属薄膜の間に電流を流すことを特徴とする請求項1乃
    至3に記載の半導体素子の製造方法。
  5. 【請求項5】前記第1の金属薄膜と前記第2の金属薄膜
    の材料が異なることを特徴とする請求項1乃至4に記載
    の半導体素子の製造方法。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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