JP2006332180A - 炭化珪素半導体装置の製造方法 - Google Patents

炭化珪素半導体装置の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 イオン注入に好適なマスク(注入阻止層)の形成工程を含むイオン注入領域形成工程を備えた炭化珪素半導体装置の製造方法を提供する。
【解決手段】 炭化珪素半導体装置の製造方法は、注入阻止層形成工程と、イオン注入工程と、注入阻止層除去工程とを備えている。注入阻止層形成工程では、炭化珪素基板において、イオンが注入される領域を露出させるパターンを有する注入阻止層を形成する。イオン注入工程では、注入阻止層が形成された炭化珪素基板に注入阻止層をマスクとしてイオンを注入する。注入阻止層除去工程では、イオン注入工程においてイオンが注入された炭化珪素基板から注入阻止層を除去する。さらに、注入阻止層形成工程では、珪素原子よりも原子量が大きい元素を構成元素として含み、かつイオンが注入されるときの炭化珪素基板の温度よりも融点が高い材料からなる注入阻止層を形成する。
【選択図】 図2

Description

本発明は炭化珪素半導体装置の製造方法に関し、より特定的には、炭化珪素基板にイオンを注入してイオン注入領域を形成するイオン注入領域形成工程を備えた炭化珪素半導体装置の製造方法に関する。
従来から、ダイオード、トランジスタなどの半導体装置の材料としては珪素(Si)が広く用いられている。近年では、Siに代えて炭化珪素(SiC)を材料として用いた炭化珪素半導体装置が実用化されつつある。
半導体装置の製造工程において、Si基板にイオン注入領域を形成する場合、一般に、イオンが注入される領域を露出させるパターンを有するマスクとして、フォトリソグラフィーによりパターンを形成したレジストが用いられている。また、Si基板に対して使用されるマスクの形成方法については、従来から多くの検討がなされてきた(たとえば特許文献1および2参照)。
一方、炭化珪素半導体装置の製造工程において、SiC基板にイオン注入領域を形成する場合、イオン注入時のSiC基板の温度を高温にする必要があるため、融点の低いレジストからなるマスクを使用することは困難である。
特開昭62−33424号公報 特開昭64−59860号公報
これに対し、レジストよりも融点の高いマスクの材料として、アルミニウム(Al)、二酸化珪素(SiO)などを使用する対策も考えられる。しかし、Alでは、レジストに比べて融点が高いものの、高温でのイオン注入(最高1000℃程度)の可能性を考慮すると必ずしも融点が十分に高いとはいえない。また、SiOでは、融点は十分に高いものの、構成元素であるSi、Oの原子量が小さいため、イオン注入に対する阻止能は高いとはいえず、比較的厚みを大きくする必要がある。この場合、マスクに割れが発生しやすいという問題点がある。以上のように、炭化珪素半導体装置の製造方法において、イオン注入時に使用するマスクの構成は、現状では十分確立されているとはいえない。
そこで、本発明の目的は、イオン注入に好適なマスク(注入阻止層)の形成工程を含むイオン注入領域形成工程を備えた炭化珪素半導体装置の製造方法を提供することである。
本発明に従った炭化珪素半導体装置の製造方法は、注入阻止層形成工程と、イオン注入工程と、注入阻止層除去工程とを備えている。注入阻止層形成工程では、炭化珪素基板(SiC基板とも呼ぶ)上に、イオンが注入される領域を露出させるパターンを有する注入阻止層を形成する。イオン注入工程では、注入阻止層が形成された炭化珪素基板に注入阻止層をマスクとしてイオンを注入する。注入阻止層除去工程では、イオン注入工程においてイオンが注入された炭化珪素基板から注入阻止層を除去する。さらに、注入阻止層形成工程では、珪素原子よりも原子量が大きい元素を構成元素として含み、かつイオンが注入されるときの炭化珪素基板の温度よりも融点が高い材料からなる注入阻止層を形成する。
本発明の炭化珪素半導体装置の製造方法によれば、珪素原子よりも原子量が大きい元素を構成元素として含む材料からなる注入阻止層を採用しているため、イオン注入に対する阻止能が高く、注入阻止層を薄くすることができる。そのため、注入阻止層に割れが発生しにくい。さらに、イオンが注入されるときの炭化珪素基板の温度よりも融点が高い材料からなる注入阻止層を用いるため、イオン注入時の基板温度をたとえば1000℃程度の高温に設定する場合、注入阻止層の材料を適宜選択することにより高温でのイオン注入が可能となる。以上の結果、本発明の炭化珪素半導体装置の製造方法によれば、高品質な炭化珪素半導体装置を安定して製造することができる。
ここで、イオンが注入されるときの炭化珪素基板の温度は300℃〜1000℃程度であることから、注入阻止層の材料の融点は少なくとも300℃以上、好ましくは1000℃以上である。さらに、注入阻止層の材料は珪素原子よりも原子量が大きい元素、すなわち原子番号15以上の元素を構成元素として含む材料である必要がある。これらの条件を満たす材料としては、たとえばタングステン(W)、モリブデン(Mo)、イリジウム(Ir)、タンタル(Ta)、珪化タングステン(WSi)、珪化モリブデン(MoSi)、珪化タンタル(TaSi)、チタンタングステン(TiW)、珪化チタン(TiSi)などが挙げられる。
上記炭化珪素半導体装置の製造方法において好ましくは、注入阻止層形成工程よりも前に、炭化珪素基板の上に注入阻止層とはエッチングレートが異なるエッチング停止層を形成するエッチング停止層形成工程と、注入阻止層除去工程よりも後に、エッチング停止層を除去するためのエッチング停止層除去工程とをさらに備えている。
これにより、SiC基板上にエッチング停止層が形成され、さらにその上に注入阻止層が形成される。そして、エッチング停止層のエッチングレートは注入阻止層とは異なっている。好ましくは、エッチング停止層は注入阻止層にパターンを形成するために行なわれる注入阻止層のエッチングの条件において、注入阻止層よりもエッチングレートが低い。そのため、オーバーエッチングによるSiC基板の損傷を生じることなく、注入阻止層に所望のパターンを形成することができる。その後、SiC基板上に残ったエッチング停止層を注入阻止層と同様のパターンを形成するようにエッチングすることにより、SiC基板にイオン注入を行なうためのマスクを形成することができる。
さらに、SiC基板上に直接注入阻止層を形成した場合、注入阻止層の材料によってはイオン注入の実施後にマスクである注入阻止層をSiC基板から完全に除去することが困難な場合がある。この場合、除去が容易な(たとえば注入阻止層をSiC基板から除去するためのエッチング条件において、SiC基板よりもエッチングレートが大きい)エッチング停止層をSiC基板と注入阻止層との間に形成しておけば、SiC基板上に注入阻止層を残すことなくSiC基板からマスクを除去することが可能となる。
ここで、上述のようにエッチング停止層のエッチングレートは注入阻止層とは異なっている。より具体的には、注入阻止層にパターンを形成するために行なわれる注入阻止層のエッチングの条件において、エッチング停止層は注入阻止層よりもエッチングレートが低いことが好ましい。たとえば、先に例示したWやMoなどの材料からなる注入阻止層を採用する場合、エッチング停止層の材料としてはチタン(Ti)、白金(Pt)、窒化チタン(TiN)などを使用することができる。
上記炭化珪素半導体装置の製造方法において好ましくは、エッチング停止層がエッチングされることによってエッチング停止層および注入阻止層が炭化珪素基板から除去されることにより、注入阻止層除去工程とエッチング停止層除去工程とが同一工程として実施される。
イオン注入の実施後、マスクを除去する工程においては、注入阻止層を除去した後、エッチング阻止層を除去する工程を実施することもできるが、イオン注入の実施後、SiC基板よりもエッチング停止層のエッチングレートが高いエッチングの条件でエッチング停止層を選択的にエッチングしてもよい。これにより、注入阻止層除去工程とエッチング停止層除去工程とを同一工程として実施することができる。その結果、製造工程が効率化されて炭化珪素半導体装置の製造コストの低減が可能となる。
上記炭化珪素半導体装置の製造方法において好ましくは、注入阻止層形成工程よりも前に、炭化珪素基板の上に炭化珪素基板とはエッチングレートが異なる犠牲層を形成する犠牲層形成工程をさらに備えている。注入阻止層除去工程においては、犠牲層をエッチングすることにより、犠牲層および注入阻止層を炭化珪素基板から除去する。
これにより、SiC基板上に犠牲層が形成され、さらにその上に注入阻止層が形成される。そして、犠牲層のエッチングレートはSiC基板とは異なっている。好ましくは、注入阻止層除去工程における犠牲層のエッチングの条件において、犠牲層はSiC基板に比べてエッチングレートが高い。そのため、注入阻止層除去工程において犠牲層を選択的にエッチングすることにより、SiC基板上に注入阻止層を残すことなくSiC基板からマスクを効率よく除去することが可能となる。
さらに、注入阻止層にパターンを形成するために行なわれる注入阻止層のエッチングにおいては、オーバーエッチングによるSiC基板の損傷が問題となる場合がある。この場合、上記犠牲層を注入阻止層とエッチングレートの異なるものとしておくことが好ましい。つまり、注入阻止層にパターンを形成するために行なわれる注入阻止層のエッチングの条件において、注入阻止層よりもエッチングレートが低い犠牲層をSiC基板と注入阻止層との間に形成しておけば、オーバーエッチングによるSiC基板の損傷を生じることなく、注入阻止層に所望のパターンを形成することができる。その後、SiC基板上に残った犠牲層を注入阻止層と同様のパターンを形成するようにエッチングすることにより、SiC基板にイオン注入を行なうためのマスクを形成することができる。
ここで、上述のように犠牲層のエッチングレートはSiC基板とは異なっている。すなわち、注入阻止層除去工程における犠牲層のエッチングの条件において、犠牲層はSiC基板に比べてエッチングレートが高いことが好ましい。この条件を満たす犠牲層の材料としては二酸化珪素(SiO)、窒化珪素(SiN)、酸窒化珪素(SiON)などが挙げられる。
上記炭化珪素半導体装置の製造方法において好ましくは、注入阻止層形成工程よりも前に、炭化珪素基板の上に炭化珪素基板とはエッチングレートが異なる犠牲層を形成する犠牲層形成工程と、犠牲層の上に注入阻止層とはエッチングレートが異なるエッチング停止層を形成するエッチング停止層形成工程とをさらに備えている。注入阻止層除去工程においては、犠牲層をエッチングすることにより、犠牲層、エッチング停止層および注入阻止層を炭化珪素基板から除去する。
これにより、SiC基板上に犠牲層、その上にエッチング停止層、さらにその上に注入阻止層が形成される。そして、エッチング停止層のエッチングレートは注入阻止層とは異なっている。そのため、オーバーエッチングによるSiC基板の損傷を生じることなく、注入阻止層に所望のパターンを形成することができる。その後、SiC基板上に残ったエッチング停止層および犠牲層を注入阻止層と同様のパターンを形成するようにエッチングすることにより、SiC基板にイオン注入を行なうためのマスクを形成することができる。
さらに、犠牲層のエッチングレートはSiC基板とは異なっている。好ましくは、注入阻止層除去工程における犠牲層のエッチングの条件において、犠牲層はSiC基板に比べてエッチングレートが高い。そのため、注入阻止層除去工程において犠牲層を選択的にエッチングすることにより、SiC基板上に注入阻止層およびエッチング停止層を残すことなくSiC基板から犠牲層、エッチング停止層および注入阻止層を含むマスクを効率よく除去することが可能となる。
以上の説明から明らかなように、本発明の炭化珪素半導体装置の製造方法によれば、炭化珪素半導体装置の製造方法において、イオン注入に好適なマスク(注入阻止層)の形成工程を含むイオン注入領域形成工程を備えた炭化珪素半導体装置の製造方法を提供することができる。
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を説明する。なお、以下の図面において同一または相当する部分には同一の参照番号を付しその説明は繰返さない。
(実施の形態1)
図1は本発明の一実施の形態である実施の形態1の炭化珪素半導体装置の製造方法により製造される炭化珪素半導体装置としての接合型電界効果トランジスタ(JFET)の構成を示す概略断面図である。図1を参照して、実施の形態1の炭化珪素半導体装置の製造方法により製造されるJFETの構成について説明する。
図1を参照して、実施の形態1の炭化珪素半導体装置の製造方法により製造される炭化珪素半導体装置としてのJFET1は、SiCからなる基板11と、基板11上に形成された第1のp型層12と、第1のp型層12上に形成されたn型層13と、n型層13上に形成された第2のp型層14とを備えている。この基板11、第1のp型層12、n型層13および第2のp型層14はSiC基板10を構成している。ここで、p型層およびn型層とはそれぞれ導電型がp型およびn型であるSiC層をいう。
第2のp型層14およびn型層13には高濃度の導電型がn型である不純物(n型不純物)を含む第1のn型領域15と、高濃度の導電型がp型である不純物(p型不純物)を含むp型領域16と、高濃度のn型不純物を含む第2のn型領域17とが形成されている。すなわち、第1のn型領域15、p型領域16および第2のn型領域17はそれぞれ第2のp型層14を貫通してn型層13に至るように配置されている。また、第1のn型領域15、p型領域16および第2のn型領域17の底部は、第1のp型層12の上部表面(第1のp型層12とn型層13との境界部)から間隔を隔てて配置されている。さらに、第1のn型領域15、p型領域16および第2のn型領域17の上部表面に接触するようにソース電極19、ゲート電極21およびドレイン電極22がそれぞれ形成されている。そして、各電極19、21、22の間には酸化膜18が形成されている。より具体的には、第1のn型領域15、p型領域16および第2のn型領域17の上部表面の全面よりやや狭い範囲に接触するようにソース電極19、ゲート電極21およびドレイン電極22がそれぞれ形成されており、かつ絶縁膜としての酸化膜18が各電極19、21、22の間に配置されている(酸化膜18が第2のp型層14の上部表面から第1のn型領域15、p型領域16および第2のn型領域17の上部表面の端部上にまで延在するように形成されている)ことで、隣り合う電極の間が絶縁されている。
次に、JFET1の動作について説明する。図1を参照して、ゲート電極21の電圧が0Vの状態では、n型層13において、p型領域16と第1のp型層12とで挟まれた領域(チャネル領域)は完全には空乏化されておらず、第1のn型領域15と第2のn型領域17とはチャネル領域を介して電気的に接続された状態となっている。そのため、第1のn型領域15から第2のn型領域17に向かって電子が移動することにより電流が流れる。
一方、ゲート電極21に負の電圧を印加していくと、上述のチャネル領域の空乏化が進行し、第1のn型領域15と第2のn型領域17とは電気的に遮断された状態となる。そのため、第1のn型領域15から第2のn型領域17に向かって電子が移動することができず、電流は流れない。
次に、実施の形態1の炭化珪素半導体装置の製造方法について説明する。図2は、本発明の一実施の形態である実施の形態1の炭化珪素半導体装置の製造方法における製造工程の概略を示す図である。また、図3〜図6は実施の形態1の炭化珪素半導体装置の製造方法におけるイオン注入領域形成工程を説明するための概略断面図である。図1〜図6を参照して、実施の形態1の炭化珪素半導体装置の製造方法について説明する。
図2に示すように、まずSiC基板を準備する基板準備工程が実施される。具体的には図1に示すように、基板11上にたとえば気相エピタキシャル成長により、第1のp型層12、n型層13および第2のp型層14が順次形成される。
次に、図2に示すように、高濃度のn型不純物またはp型不純物を含む領域をイオン注入により形成するイオン注入領域形成工程が実施される。具体的には図1に示すように、第2のp型層14を貫通してn型層13に至るように高濃度のn型不純物を含む第1のn型領域15と、高濃度のp型不純物を含むp型領域16と、高濃度のn型不純物を含む第2のn型領域17とがイオン注入により形成される。このイオン注入領域形成工程の詳細については後述する。
次に、図2に示すように、絶縁膜としての酸化膜を形成する酸化膜形成工程が実施される。具体的には、図1に示すように、第2のp型層14上に酸化膜18が形成される。この酸化膜18は、たとえば熱酸化により形成されてもよいし、CVD(Chemical Vapor Deposition;化学気相堆積法)により形成されてもよいし、これらを組み合わせて形成されてもよい。
次に、図2に示すように、電極を形成する電極形成工程が実施される。具体的には、図1に示すように、第1のn型領域15、p型領域16および第2のn型領域17の上部表面に接触するようにソース電極19、ゲート電極21およびドレイン電極22がそれぞれ形成される。この電極形成工程は、たとえば以下のように実施することができる。まず、酸化膜18上にフォトリソグラフィーにより所望のソース電極19、ゲート電極21およびドレイン電極22の形状、たとえば第1のn型領域15、p型領域16および第2のn型領域17の上部表面よりやや狭い範囲に開口を有するレジスト膜が形成され、これをマスクとして用いてたとえばRIE(Reactive Ion Etching;反応性イオンエッチング)により酸化膜18の一部が除去される。その後、ソース電極19、ゲート電極21およびドレイン電極22を構成するアルミニウム(Al)などの金属がレジスト膜上から酸化膜18に形成された開口の内部にまで蒸着されて金属膜が形成される。その後、レジスト膜が除去されることにより酸化膜18上の金属膜が除去(リフトオフ)されて、上記開口の内部に残存する金属膜によりソース電極19、ゲート電極21およびドレイン電極22が形成される。以上の工程により、図1に示すJFET1を製造することができる。
次に、イオン注入領域形成工程について、図2〜図6を参照して詳細に説明する。イオン注入領域形成工程では、図2に示すように注入阻止層形成工程、イオン注入工程、注入阻止層除去工程が順次実施される。
まず、図2に示すように、注入阻止層形成工程が実施される。具体的には、図3に示すように、SiC基板10上にたとえば蒸着によりWなどからなる注入阻止層30が形成される。次に、図4に示すように、注入阻止層30上にレジスト膜40が塗布される。そして、フォトリソグラフィーにより、レジスト膜40において所望のイオン注入領域に応じた領域が現像処理により除去されて、レジスト膜40に開口が形成される。この開口が形成されたレジスト膜40をマスクとして用いて、たとえばRIEにより注入阻止層30の一部が除去される。このようにして、SiC基板10において、イオンが注入される領域を露出させるパターンを有する注入阻止層30をSiC基板10上に形成する注入阻止層形成工程が完了する。
次に、図2に示すように、イオン注入工程が実施される。具体的には、図5に示すように、レジスト膜40を除去したうえで、注入阻止層30をマスクとして用いてイオン注入が実施されることにより、イオン注入領域50が形成される。このイオン注入領域50は、たとえば図1における第1のn型領域15、p型領域16および第2のn型領域17に該当する。これにより、注入阻止層30が形成されたSiC基板10に注入阻止層30をマスクとしてイオンを注入するイオン注入工程が完了する。
次に、図2に示すように、注入阻止層除去工程が実施される。具体的には、図6に示すように、注入阻止層30がSiC基板10から除去される。注入阻止層30の除去はたとえばRIEなどのドライエッチングによって行われてもよいし、溶液を用いたウェットエッチングによって行われてもよい。これにより、イオン注入工程においてイオンが注入されたSiC基板10から注入阻止層30を除去する注入阻止層除去工程が完了する。以上の手順により、イオン注入領域形成工程が実施される。
ここで、上述の注入阻止層形成工程では、珪素原子よりも原子量が大きい元素を構成元素として含み、かつイオンが注入されるときのSiC基板10の温度よりも融点が高い材料であるWなどからなる注入阻止層30が形成されている。その結果、実施の形態1の炭化珪素半導体装置の製造方法によれば、珪素原子よりも原子量が大きい元素を構成元素として含む材料からなる注入阻止層30を用いるため、SiOなどに比べてイオン注入に対する阻止能が高く、注入阻止層30を薄くすることができる。そのため、注入阻止層30に割れが発生しにくく、不具合品の発生が少ない。さらに、イオンが注入されるときのSiC基板10の温度よりも融点が高い材料であるWなどからなる注入阻止層30を用いるため、高温でのイオン注入が可能となる。より具体的には、注入阻止層30の材料の融点は少なくとも300℃以上、好ましくは1000℃以上である。
これらの条件を満たす材料としては、たとえばAlなどよりも融点が高く、かつ珪素原子よりも原子量が大きい元素を構成元素として含むW、Mo、Ir、Ta、WSi、MoSi、TaSi、TiW、TiSiなどが挙げられる。以上の結果、実施の形態1の炭化珪素半導体装置の製造方法によれば、高品質な炭化珪素半導体装置を製造することができる。
なお、上述のイオン注入を行なう際のSiC基板10の温度は、300℃未満では結晶欠陥が十分に回復せず、注入されたイオンも十分に活性化しないため300℃以上であることが好ましい。ただし、イオン注入を行なう際の装置への負担を考慮すると1000℃以下とすることが好ましい。さらに、低いシート抵抗を得るためには500℃以上とすることが好ましいが、800℃を超えるとシート抵抗低減の効果が飽和するため、イオン注入を行なう際のSiC基板10の温度は、500℃以上800℃以下とすることがより好ましい。また、注入阻止層30の厚みは少なくともイオン注入の深さ以上必要であり、100nm以上、より好ましくは300nm以上である。一方、注入阻止層30の厚みが3μmを超えると、膜剥がれが顕著になるため3μm以下であることが好ましい。さらに、パターン精度を向上させるためには1μm以下であることが好ましい。
(実施の形態2)
図7〜図12は、本発明の一実施の形態である実施の形態2の炭化珪素半導体装置の製造方法におけるイオン注入領域形成工程を説明するための概略断面図である。図7〜図12を参照して、本発明の実施の形態2の炭化珪素半導体装置の製造方法を説明する。
実施の形態2の炭化珪素半導体装置の製造方法と、上述した実施の形態1の炭化珪素半導体装置の製造方法とは基本的に同様の構成を有している。しかし、実施の形態2では、イオン注入領域形成工程における注入阻止層形成工程よりも前に、SiC基板10の上に注入阻止層30とはエッチングレートが異なる(すなわち注入阻止層30をエッチングする条件においては、注入阻止層30よりもエッチングレートが低い)エッチング停止層60を形成するエッチング停止層形成工程が実施される点で、実施の形態1とは異なっている。さらに、注入阻止層除去工程よりも後に、エッチング停止層60を除去するためのエッチング停止層除去工程が実施される点でも、実施の形態1とは異なっている。
具体的には、まず、図7に示すように、SiC基板10上に、たとえば蒸着によりTiなどからなるエッチング停止層60が形成されることでエッチング停止層形成工程が完了する。
そして、エッチング停止層60上に、注入阻止層30が図3に基づいて説明した実施の形態1と同様に形成される。次に、図8に示すように、図4に基づいて説明した実施の形態1の場合と同様に、フォトリソグラフィーにより所望の開口が形成されたレジスト膜40をマスクとして用いて、たとえばRIEにより注入阻止層30の一部が除去される。次に、図9に示すように、レジスト膜40および注入阻止層30をマスクとして用いて、たとえばRIEによりエッチング停止層60の一部が除去される。これにより、注入阻止層形成工程が完了する。
次に、図10に示すように、図5に基づいて説明した実施の形態1の場合と同様に、レジスト膜40を除去したうえで、注入阻止層30およびエッチング停止層60をマスクとして用いてイオン注入が実施されることにより、イオン注入領域50が形成される。これにより、イオン注入工程が完了する。
次に、図11に示すように、図6に基づいて説明した実施の形態1の場合と同様に、注入阻止層30が除去される。これにより、注入阻止層除去工程が完了する。
次に、図12に示すように、エッチング停止層60が除去される。エッチング停止層60の除去はたとえばRIEなどのドライエッチングによって実施されてもよいし、溶液を用いたウェットエッチングによって実施されてもよい。これにより、エッチング停止層除去工程が完了する。以上の手順により、イオン注入領域形成工程が実施される。
ここで、注入阻止層30をエッチングする条件においては、エッチング停止層60は注入阻止層30よりもエッチングレートが低い。そのため、注入阻止層形成工程において注入阻止層30のエッチングを行なう際にオーバーエッチングによるSiC基板10の損傷を生じることなく、注入阻止層30に所望のパターンを形成することができる。
なお、エッチング停止層60はSiC基板10との密着性が高いことが好ましい。たとえば、エッチング停止層60の材料としてTiを使用した場合、エッチング停止層60はSiC基板10との密着性が高いため、Tiはエッチング停止層60に好適な材料である。
次に、実施の形態2の変形例における炭化珪素半導体装置の製造方法について説明する。実施の形態2の変形例における炭化珪素半導体装置の製造方法は基本的には実施の形態2の炭化珪素半導体装置の製造方法と同様の構成を有している。しかし、エッチング停止層60がエッチングされることによってエッチング停止層60および注入阻止層30がSiC基板10から除去されることにより、注入阻止層除去工程とエッチング停止層除去工程とが同一工程として実施される点で異なっている。
具体的には、イオン注入工程が完了した図10に示す状態から、エッチング停止層60がエッチングされることにより、エッチング停止層60および注入阻止層30がSiC基板10から除去されるリフトオフが実施されて図12に示す状態となる。このような工程は、たとえばエッチング停止層60の材料としてTiを採用した場合、エッチング液としてHF(フッ化水素酸)を使用することにより実施することができる。
実施の形態2の変形例によれば、注入阻止層除去工程とエッチング停止層除去工程とを同一工程として実施することができるため、製造工程が効率化されて製造コストの低減が可能となる。
なお、エッチング停止層60の厚みが10nm未満では、注入阻止層30のエッチングを行なう際のオーバーエッチングの防止効果が不十分となるため、エッチング停止層60の厚みは10nm以上であることが好ましい。一方、500nmを超えるとサイドエッチングによりパターン精度が悪化するだけでなく、エッチング停止層60上に形成された層の膜剥がれも生じるおそれがあるため、エッチング停止層60の厚みは500nm以下であることが好ましい。さらに、十分なオーバーエッチングの防止効果が得られ、かつサイドエッチングやエッチング停止層60上に形成された層の膜剥がれの問題も生じにくい範囲として、エッチング停止層60の厚みは20nm以上100nm以下であることがより好ましい。
(実施の形態3)
図13〜図17は、本発明の一実施の形態である実施の形態3の炭化珪素半導体装置の製造方法におけるイオン注入領域形成工程を説明するための概略断面図である。図13〜図17を参照して、本発明の実施の形態3の炭化珪素半導体装置の製造方法を説明する。
実施の形態3の炭化珪素半導体装置の製造方法と、上述した実施の形態1の炭化珪素半導体装置の製造方法とは基本的に同様の構成を有している。しかし、実施の形態3では、イオン注入領域形成工程における注入阻止層形成工程よりも前に、SiC基板の上にSiC基板とはエッチングレートが異なる犠牲層を形成する犠牲層形成工程をさらに備えている点で実施の形態1とは異なっている。さらに、注入阻止層除去工程においては、犠牲層をエッチングすることにより、犠牲層および注入阻止層をSiC基板から除去する点でも、実施の形態1とは異なっている。
具体的には、まず、図13に示すように、SiC基板10上に、たとえばCVDによりSiOなどからなる犠牲層70が形成されることで犠牲層形成工程が完了する。
そして、犠牲層70上に、注入阻止層30が図3に基づいて説明した実施の形態1と同様に形成される。次に、図14に示すように、図4に基づいて説明した実施の形態1の場合と同様に、フォトリソグラフィーにより所望の開口が形成されたレジスト膜40をマスクとして用いて、たとえばRIEにより注入阻止層30の一部が除去される。次に、図15に示すように、レジスト膜40および注入阻止層30をマスクとして用いて、たとえばRIEにより犠牲層70の一部が除去される。これにより、注入阻止層形成工程が完了する。
次に、図16に示すように、図5に基づいて説明した実施の形態1の場合と同様に、レジスト膜40を除去したうえで、注入阻止層30および犠牲層70をマスクとして用いてイオン注入が実施されることにより、イオン注入領域50が形成される。これにより、イオン注入工程が完了する。
次に、図17に示すように、犠牲層70がエッチングされることにより、犠牲層70および注入阻止層30がSiC基板10から除去されるリフトオフが実施される。これにより、注入阻止層除去工程が完了する。このような工程は、たとえば犠牲層70の材料としてSiOを採用した場合、エッチング液としてフッ化水素酸を使用することにより実施することができる。
ここで、注入阻止層除去工程における犠牲層70のエッチングの条件において、SiC基板10に比べて犠牲層70のエッチングレートは高い。そのため、注入阻止層除去工程において犠牲層70を選択的にエッチングすることにより、SiC基板10上に注入阻止層30を残すことなくSiC基板10からマスクを効率よく除去することが可能となる。
なお、犠牲層70の厚みが10nm未満では、犠牲層70上に形成された層の材質によっては当該層を構成する原子が拡散現象により犠牲層70を通ってSiC基板10に到達する可能性がある。そのため、犠牲層70の厚みは10nm以上であることが好ましい。一方、500nm以上ではサイドエッチングによりパターン精度が悪化するだけでなく、犠牲層70上に形成された層の膜剥がれも生じるおそれがあるため、犠牲層70の厚みは500nm以下であることが好ましい。さらに、上述の拡散の問題防止に十分であり、かつサイドエッチングや犠牲層70上に形成された層の膜剥がれの問題も生じにくい範囲として、犠牲層70の厚みは20nm以上100nm以下であることがより好ましい。
(実施の形態4)
図18〜図22は、本発明の一実施の形態である実施の形態4の炭化珪素半導体装置の製造方法におけるイオン注入領域形成工程を説明するための概略断面図である。図18〜図22を参照して、本発明の実施の形態4の炭化珪素半導体装置の製造方法を説明する。
実施の形態4の炭化珪素半導体装置の製造方法と、上述した実施の形態1の炭化珪素半導体装置の製造方法とは基本的に同様の構成を有している。しかし、実施の形態4では、注入阻止層形成工程よりも前に、SiC基板の上にSiC基板とはエッチングレートが異なる犠牲層を形成する犠牲層形成工程と、犠牲層の上に注入阻止層とはエッチングレートが異なるエッチング停止層を形成するエッチング停止層形成工程とをさらに備えている点で、実施の形態1とは異なっている。さらに、注入阻止層除去工程においては、犠牲層をエッチングすることにより、犠牲層、エッチング停止層および注入阻止層をSiC基板から除去する点でも、実施の形態1とは異なっている。
具体的には、まず、図18に示すように、SiC基板10上に、たとえばCVDによりSiOなどからなる犠牲層70が形成されることで犠牲層形成工程が完了する。さらに、犠牲層70上に、たとえば蒸着によりTiなどからなるエッチング停止層60が形成されることでエッチング停止層形成工程が完了する。
そして、エッチング停止層60上に、注入阻止層30が図3に基づいて説明した実施の形態1と同様に形成される。次に、図19に示すように、図4に基づいて説明した実施の形態1の場合と同様に、フォトリソグラフィーにより所望の開口が形成されたレジスト膜40をマスクとして用いて、たとえばRIEにより注入阻止層30の一部が除去される。次に、図20に示すように、レジスト膜40および注入阻止層30をマスクとして用いて、たとえばRIEによりエッチング停止層60および犠牲層70の一部が除去される。これにより、注入阻止層形成工程が完了する。ここで、エッチング停止層60および犠牲層70の一部が除去される工程は、エッチングの条件を変えて順次実施してもよいし、同一の条件で連続的に実施してもよい。
次に、図21に示すように、図5に基づいて説明した実施の形態1の場合と同様に、レジスト膜40を除去したうえで、注入阻止層30、エッチング停止層60および犠牲層70をマスクとして用いてイオン注入が実施されることにより、イオン注入領域50が形成される。これにより、イオン注入工程が完了する。
次に、図22に示すように、犠牲層70がエッチングされることにより、犠牲層70、エッチング停止層60および注入阻止層30がSiC基板10から除去されるリフトオフが実施される。これにより、注入阻止層除去工程が完了する。このような工程は、たとえば犠牲層70の材料としてSiOを採用した場合、エッチング液としてフッ化水素酸を使用することにより実施することができる。
ここで、注入阻止層30にパターンを形成するために行なわれる注入阻止層30のエッチングの条件において、エッチング停止層60のエッチングレートは注入阻止層30よりも低い。そのため、オーバーエッチングによるSiC基板10の損傷を生じることなく、注入阻止層30に所望のパターンを形成することができる。
さらに、注入阻止層除去工程における犠牲層70のエッチングの条件において、SiC基板10に比べて犠牲層70のエッチングレートは高い。そのため、注入阻止層除去工程において犠牲層70を選択的にエッチングすることにより、SiC基板10上に注入阻止層30およびエッチング停止層60を残すことなくSiC基板10から犠牲層70、エッチング停止層60および注入阻止層30を含むマスクを効率よく除去することが可能となる。
上述の実施の形態においては、炭化珪素半導体装置の一例としてJFETについて説明したが、本発明の炭化珪素半導体装置の製造方法により製造可能な炭化珪素半導体装置はこれに限られず、たとえばMOSFETなどであってもよい。すなわち、製造工程において炭化珪素基板にイオンを注入してイオン注入領域を形成するイオン注入領域形成工程を備えた炭化珪素半導体装置の製造方法であれば、本発明の炭化珪素半導体装置の製造方法を適用することができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味、および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明の炭化珪素半導体装置の製造方法は、炭化珪素基板にイオンを注入してイオン注入領域を形成するイオン注入領域形成工程を備えた炭化珪素半導体装置の製造方法に特に有利に適用され得る。
実施の形態1の炭化珪素半導体装置の製造方法により製造される炭化珪素半導体装置としての接合型電界効果トランジスタ(JFET)の構成を示す概略断面図である。 実施の形態1の炭化珪素半導体装置の製造方法における製造工程の概略を示す図である。 実施の形態1の炭化珪素半導体装置の製造方法におけるイオン注入領域形成工程を説明するための概略断面図である。 実施の形態1の炭化珪素半導体装置の製造方法におけるイオン注入領域形成工程を説明するための概略断面図である。 実施の形態1の炭化珪素半導体装置の製造方法におけるイオン注入領域形成工程を説明するための概略断面図である。 実施の形態1の炭化珪素半導体装置の製造方法におけるイオン注入領域形成工程を説明するための概略断面図である。 実施の形態2の炭化珪素半導体装置の製造方法におけるイオン注入領域形成工程を説明するための概略断面図である。 実施の形態2の炭化珪素半導体装置の製造方法におけるイオン注入領域形成工程を説明するための概略断面図である。 実施の形態2の炭化珪素半導体装置の製造方法におけるイオン注入領域形成工程を説明するための概略断面図である。 実施の形態2の炭化珪素半導体装置の製造方法におけるイオン注入領域形成工程を説明するための概略断面図である。 実施の形態2の炭化珪素半導体装置の製造方法におけるイオン注入領域形成工程を説明するための概略断面図である。 実施の形態2の炭化珪素半導体装置の製造方法におけるイオン注入領域形成工程を説明するための概略断面図である。 実施の形態3の炭化珪素半導体装置の製造方法におけるイオン注入領域形成工程を説明するための概略断面図である。 実施の形態3の炭化珪素半導体装置の製造方法におけるイオン注入領域形成工程を説明するための概略断面図である。 実施の形態3の炭化珪素半導体装置の製造方法におけるイオン注入領域形成工程を説明するための概略断面図である。 実施の形態3の炭化珪素半導体装置の製造方法におけるイオン注入領域形成工程を説明するための概略断面図である。 実施の形態3の炭化珪素半導体装置の製造方法におけるイオン注入領域形成工程を説明するための概略断面図である。 実施の形態4の炭化珪素半導体装置の製造方法におけるイオン注入領域形成工程を説明するための概略断面図である。 実施の形態4の炭化珪素半導体装置の製造方法におけるイオン注入領域形成工程を説明するための概略断面図である。 実施の形態4の炭化珪素半導体装置の製造方法におけるイオン注入領域形成工程を説明するための概略断面図である。 実施の形態4の炭化珪素半導体装置の製造方法におけるイオン注入領域形成工程を説明するための概略断面図である。 実施の形態4の炭化珪素半導体装置の製造方法におけるイオン注入領域形成工程を説明するための概略断面図である。
符号の説明
1 接合型電界効果トランジスタ(JFET)、10 炭化珪素(SiC)基板、11 基板、12 第1のp型層、13 n型層、14 第2のp型層、15 第1のn型領域、16 p型領域、17 第2のn型領域、18 酸化膜、19 ソース電極、21 ゲート電極、22 ドレイン電極、30 注入阻止層、40 レジスト膜、60 エッチング停止層、70 犠牲層。

Claims (5)

  1. 炭化珪素基板において、イオンが注入される領域を露出させるパターンを有する注入阻止層を前記炭化珪素基板上に形成する注入阻止層形成工程と、
    前記注入阻止層が形成された前記炭化珪素基板に前記注入阻止層をマスクとして前記イオンを注入するイオン注入工程と、
    前記イオン注入工程において前記イオンが注入された前記炭化珪素基板から前記注入阻止層を除去する注入阻止層除去工程とを備え、
    前記注入阻止層形成工程では、
    珪素原子よりも原子量が大きい元素を構成元素として含み、かつ前記イオンが注入されるときの前記炭化珪素基板の温度よりも融点が高い材料からなる前記注入阻止層を形成する、炭化珪素半導体装置の製造方法。
  2. 前記注入阻止層形成工程よりも前に、前記炭化珪素基板の上に前記注入阻止層とはエッチングレートが異なるエッチング停止層を形成するエッチング停止層形成工程と、
    前記注入阻止層除去工程よりも後に、前記エッチング停止層を除去するためのエッチング停止層除去工程とをさらに備えた、請求項1に記載の炭化珪素半導体装置の製造方法。
  3. 前記エッチング停止層がエッチングされることによって前記エッチング停止層および前記注入阻止層が前記炭化珪素基板から除去されることにより、前記注入阻止層除去工程と前記エッチング停止層除去工程とが同一工程として実施される、請求項2に記載の炭化珪素半導体装置の製造方法。
  4. 前記注入阻止層形成工程よりも前に、前記炭化珪素基板の上に前記炭化珪素基板とはエッチングレートが異なる犠牲層を形成する犠牲層形成工程をさらに備え、
    前記注入阻止層除去工程においては、前記犠牲層をエッチングすることにより、前記犠牲層および前記注入阻止層を前記炭化珪素基板から除去する、請求項1に記載の炭化珪素半導体装置の製造方法。
  5. 前記注入阻止層形成工程よりも前に、
    前記炭化珪素基板の上に前記炭化珪素基板とはエッチングレートが異なる犠牲層を形成する犠牲層形成工程と、
    前記犠牲層の上に前記注入阻止層とはエッチングレートが異なるエッチング停止層を形成するエッチング停止層形成工程とをさらに備え、
    前記注入阻止層除去工程においては、前記犠牲層をエッチングすることにより、前記犠牲層、前記エッチング停止層および前記注入阻止層を前記炭化珪素基板から除去する、請求項1に記載の炭化珪素半導体装置の製造方法。
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