JP2001135352A - 非水電解質二次電池 - Google Patents
非水電解質二次電池Info
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Abstract
電サイクル寿命特性が改善されたSi相を含むSi合金
を負極材料に用いた高容量非水電解質二次電池を提供す
るものである。 【解決手段】 非水電解質二次電池用負極材料として、
Si合金を用い構成されるものであり、正極集電体にA
l、Mg、Siの少なくとも3元素を構成元素とする合
金箔を用い、且つ非水電解質としてLiCF3SO3、L
iN(CF3SO2)2、LiC(CF3SO2)3およびL
iN(C2F5SO2)2のうちのいずれか1種類、または
2種類以上を溶質として用いる。
Description
池の負極材料の改良により、充放電容量および充放電サ
イクル寿命などの電気化学特性が改善された、携帯情報
端末、携帯電子機器、家庭用小型電力貯蔵装置、モータ
ーを動力源とする自動二輪車、電気自動車、ハイブリッ
ト電気自動車等に用いられる非水電解質二次電池に関す
るものである。
主電源として利用されているリチウム二次電池は、起電
力が高く、高エネルギー密度である特長を有している。
負極材料としてリチウム金属を用いたリチウム二次電池
は、エネルギー密度は高いが、充電時に負極にデンドラ
イトが析出し、充放電を繰り返すことによりセパレータ
を突き破って正極側に達し、内部短絡を起こす恐れがあ
った。
大きいため反応活性度が高く、その表面で電解液中の溶
媒と反応して電子伝導性に欠いた固体電解質的な界面皮
膜を形成する。そのため電池の内部抵抗が高くなった
り、電子伝導のネットワークから孤立した粒子が存在す
るようになり、これらが充放電効率を低下させる要因と
なっている。これらの理由で負極材料としてリチウム金
属を用いたリチウム二次電池は、低い信頼性、および短
いサイクル寿命に問題があった。
て、リチウムイオンを吸蔵・放出できる炭素材料を使用
し実用化に至っている。通常、炭素材料負極には金属リ
チウムが析出しないため、デンドライトによる内部短絡
の問題はない。しかし、炭素材料の一つである黒鉛の理
論容量は372mAh/gであり、Li金属単体の理論
容量の10分の1程度と少ない。
01号公報には遷移元素からなる非鉄金属の珪化物が、
特開平9−63651号公報には4B族元素及びP,S
bの少なくとも一つを含む金属間化合物からなり、その
結晶構造がCaF2型、ZnS型、AlLiSi型のい
ずれかからなる負極材料が、特開平10−312804
号公報や特開平10−302770号公報にはAB2型
で示される金属間化合物などが提案されている。
特開平10−294112号公報、特開平10−302
770号公報、特開平10−312804号公報には、
SiやSnをベースにした金属間化合物や合金等の負極
材料が提案されている。
ような炭素材料よりも高容量の負極材料には、それぞれ
以下に示すような課題がある。
および単体非金属材料の負極材料は共通して、炭素負極
材料にくらべて充放電サイクル特性が悪い。その理由は
定かでないが以下のように考えている。
金属材料および単体非金属材料の負極材料に共通した充
放電に伴う大きな体積変化と、これによる組織変化が炭
素負極材料にくらべて著しく表れるため、充放電サイク
ル特性が損なわれる理由であると推察している。
からなる非鉄金属の珪化物(特開平7−240201号
公報)などは従来の非水電解質二次電池に用いられてい
るLiPF6を溶質として電池に用いたときに充放電サ
イクルを繰り返すと活物質中の珪素と電解質中のフッ素
とリチウムを含む不働態被膜が活物質表面に形成すると
いう現象が発生し、サイクル特性が悪化するという問題
があった。
に、本発明のSi合金を負極とする非水電解質二次電池
は、非水電解質の溶質としてLiCF3SO3、LiN
(CF3SO2)2、LiC(CF3SO2)3およびLiN
(C2F5SO2)2のうちのいずれか1種類か、または2
種類以上を含み、かつ、正極集電体をAl、Mg、Si
の少なくとも3元素を構成元素とする合金からなるもの
を用いるものである。
素イオンの少ない溶質を用いることより、負極材料中の
珪素とフッ素を含む不働態被膜の生成を抑制することが
できる。一方、上記のような遊離フッ素が少ない溶質を
用いた場合、一般的に正極集電体として用いられるAl
箔は充電の際に腐食され、耐食性の低下が懸念される
が、本発明のAl、Mg、Siの少なくとも3元素を構
成元素とする合金箔を用いることにより正極集電体の耐
食性が向上し、正極集電体の腐食が抑制される。その結
果、高容量且つ充放電サイクル特性および信頼性に優れ
た非水電解質二次電池を提供することができるようにな
った。
リチウムを吸蔵・放出可能な正極、Si合金からなる負
極及び非水電解質から構成される。
ンを電気化学的かつ可逆的に吸蔵・放出できる正極材料
に導電剤、結着剤等を含む合剤層を集電体の表面に塗着
して作製されたものである。
元素を構成元素とする合金箔を用いる。例えば、Al−
Mg−Si合金、Al−Mg−Si−Cu合金、Al−
Mg−Si−Cu−Cr合金、Al−Mg−Si−Cu
−Cr−Mn合金等が挙げられる。本発明の非水電解質
二次電池は、遊離フッ素の少ない溶質を用いるため、集
電体の腐食を抑制するためである。
ム含有または非含有の化合物を用いることができる。例
えば、LixCoO2、LixNiO2、LixMnO2、L
ixCoyNi1-yO2、LixCoyM1-yOz、LixNi
1-yMyOz、LixMn2O4、LixMn2-yMyO4(M=
Na、Mg、Sc、Y、Mn、Fe、Co、Ni、C
u、Zn、Al、Cr、Pb、Sb、Bのうち少なくと
も一種)、(ここでx=0〜1.2、y=0〜0.9、
z=2.0〜2.3)があげられる。ここで、上記のx
値は、充放電開始前の値であり、充放電により増減す
る。ただし、遷移金属カルコゲン化物、バナジウム酸化
物およびそのリチウム化合物、ニオブ酸化物およびその
リチウム化合物、有機導電性物質を用いた共役系ポリマ
ー、シェブレル相化合物等の他の正極材料を用いること
も可能である。また、複数の異なった正極材料を混合し
て用いることも可能である。正極活物質粒子の平均粒径
は、特に限定はされないが、1〜30μmであることが
好ましい。
る正極材料の充放電電位において、化学変化を起こさな
い電子伝導性材料であれば何でもよい。例えば、天然黒
鉛(鱗片状黒鉛など)、人造黒鉛などのグラファイト
類、アセチレンブラック、ケッチェンブラック、チャン
ネルブラック、ファーネスブラック、ランプブラック、
サーマルブラック等のカ−ボンブラック類、炭素繊維、
金属繊維などの導電性繊維類、フッ化カーボン、アルミ
ニウム等の金属粉末類、酸化亜鉛、チタン酸カリウムな
どの導電性ウィスカー類、酸化チタンなどの導電性金属
酸化物あるいはポリフェニレン誘導体などの有機導電性
材料などを単独又はこれらの混合物として含ませること
ができる。
は、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂のいずれであってもよ
い。本発明に於いて好ましい結着剤は、例えば、ポリエ
チレン、ポリプロピレン、ポリテトラフルオロエチレン
(PTFE)、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)、ス
チレンブタジエンゴム、テトラフルオロエチレン−ヘキ
サフルオロエチレン共重合体、テトラフルオロエチレン
−ヘキサフルオロプロピレン共重合体(FEP)、テト
ラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエー
テル共重合体(PFA)、フッ化ビニリデン−ヘキサフ
ルオロプロピレン共重合体、フッ化ビニリデン−クロロ
トリフルオロエチレン共重合体、エチレン−テトラフル
オロエチレン共重合体(ETFE樹脂)、ポリクロロト
リフルオロエチレン(PCTFE)、フッ化ビニリデン
−ペンタフルオロプロピレン共重合体、プロピレン−テ
トラフルオロエチレン共重合体、エチレン−クロロトリ
フルオロエチレン共重合体(ECTFE)、フッ化ビニ
リデン−ヘキサフルオロプロピレン−テトラフルオロエ
チレン共重合体、フッ化ビニリデン−パーフルオロメチ
ルビニルエーテル−テトラフルオロエチレン共重合体、
エチレン−アクリル酸共重合体または前記材料の(Na
+)イオン架橋体、エチレン−メタクリル酸共重合体ま
たは前記材料の(Na+)イオン架橋体、エチレン−ア
クリル酸メチル共重合体または前記材料の(Na+)イ
オン架橋体、エチレン−メタクリル酸メチル共重合体ま
たは前記材料の(Na+)イオン架橋体を挙げる事がで
き、これらの材料を単独又は混合物として用いることが
できる。またこれらの材料の中でより好ましい材料はポ
リフッ化ビニリデン(PVDF)、ポリテトラフルオロ
エチレン(PTFE)である。
剤等を含む合剤層を集電体の表面に塗着して作製された
ものである。
i、Fe5Si3、Fe3Si等の鉄珪化物、MnSi2、
MnSi、Mn5Si3、Mn3Si等のマンガン珪化
物、CoSi2、CoSi、Co2Si、Co3Si等の
コバルト珪化物、NiSi2、NiSi、Ni3Si2、
Ni2Si等のコバルト珪化物、WSi2、W3Si2、等
のタングステン珪化物、MoSi2、Mo3Si2、Mo3
Si等のモリブデン珪化物、CrSi2、CrSi、C
r3Si2、Cr2Si等のクロム珪化物、TaSi2、T
a5Si3、Ta2Si等のタンタル珪化物、NbSi2、
Nb5Si3、Nb4Si等のニオブ珪化物、VSi2、V
5Si3、V3Si等のバナジウム珪化物、ZrSi2、Z
rSi等のジルコニア珪化物、TiSi2、TiSi、
Ti5Si3のチタン珪化物、CeSi2、CeS
i0.75、Ce2Si、LaSi2、LaSi2、YSi2等
の希土類元素とケイ素との合金、Mg2Si、CaS
i2、CaSi、Ca2Si、SrSi2、SrSi、B
aSi4、BaSi3、BaSi2、BaSi等のアルカ
リ土類金属とケイ素との合金、NaSi2、NaSi、
KSi等のアルカリ金属とケイ素との合金などが挙げら
れる。
または一部を、固相Bによって被覆した複合粒子で、前
記固相Aがケイ素を構成元素として含み、前記固相Bは
固相Aの構成元素であるケイ素と、周期表の2族元素、
遷移元素、12族、13族元素、ならびに炭素を除く1
4族元素からなる群から選ばれた少なくとも一種の元素
との固溶体、または金属間化合物である材料も用いるこ
とができる。この複合粒子の固相Aと固相Bとの組成
は、例えば、固相AがSiのときは、固相BがMg2S
i、CoSi2、NiSi2、Zn−Si固溶体、Al−
Si固溶体、Sn−Si固溶体であるものがあげられ
る。
伝導性材料であれば何でもよい。例えば、天然黒鉛(鱗
片状黒鉛など)、人造黒鉛、膨張黒鉛などのグラファイ
ト類、アセチレンブラック、ケッチェンブラック、チャ
ンネルブラック、ファーネスブラック、ランプブラッ
ク、サーマルブラック等のカ−ボンブラック類、炭素繊
維、金属繊維などの導電性繊維類、銅、ニッケル等の金
属粉末類およびポリフェニレン誘導体などの有機導電性
材料などを単独又はこれらの混合物として含ませること
ができる。これらの導電剤のなかで、人造黒鉛、アセチ
レンブラック、炭素繊維が特に好ましい。
は、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂のいずれであってもよ
い。本発明において好ましい結着剤は、例えば、ポリエ
チレン、ポリプロピレン、ポリテトラフルオロエチレン
(PTFE)、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)、ス
チレンブタジエンゴム、テトラフルオロエチレン−ヘキ
サフルオロエチレン共重合体、テトラフルオロエチレン
−ヘキサフルオロプロピレン共重合体(FEP)、テト
ラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエー
テル共重合体(PFA)、フッ化ビニリデン−ヘキサフ
ルオロプロピレン共重合体、フッ化ビニリデン−クロロ
トリフルオロエチレン共重合体、エチレン−テトラフル
オロエチレン共重合体(ETFE樹脂)、ポリクロロト
リフルオロエチレン(PCTFE)、フッ化ビニリデン
−ペンタフルオロプロピレン共重合体、プロピレン−テ
トラフルオロエチレン共重合体、エチレン−クロロトリ
フルオロエチレン共重合体(ECTFE)、フッ化ビニ
リデン−ヘキサフルオロプロピレン−テトラフルオロエ
チレン共重合体、フッ化ビニリデン−パーフルオロメチ
ルビニルエーテル−テトラフルオロエチレン共重合体、
エチレン−アクリル酸共重合体または前記材料の(Na
+)イオン架橋体、エチレン−メタクリル酸共重合体ま
たは前記材料の(Na+)イオン架橋体、エチレン−ア
クリル酸メチル共重合体または前記材料の(Na+)イ
オン架橋体、エチレン−メタクリル酸メチル共重合体ま
たは前記材料の(Na+)イオン架橋体を挙げる事がで
き、これらの材料を単独又は混合物として用いることが
できる。
は、スチレンブタジエンゴム、ポリフッ化ビニリデン、
エチレン−アクリル酸共重合体または前記材料の(Na
+)イオン架橋体、エチレン−メタクリル酸共重合体ま
たは前記材料の(Na+)イオン架橋体、エチレン−ア
クリル酸メチル共重合体または前記材料の(Na+)イ
オン架橋体、エチレン−メタクリル酸メチル共重合体ま
たは前記材料の(Na +)イオン架橋体である。
は、構成された電池において化学変化を起こさない電子
伝導体であれば何でもよい。例えば、材料としてステン
レス鋼、ニッケル、銅、チタン、炭素、導電性樹脂など
の他に、銅やステンレス鋼の表面にカーボン、ニッケル
あるいはチタンを処理させたものなどが用いられる。特
に、銅あるいは銅合金が好ましい。これらの材料の表面
を酸化して用いることもできる。また、表面処理により
集電体表面に凹凸を付けることが望ましい。形状は、フ
ォイルの他、フィルム、シート、ネット、パンチングさ
れたもの、ラス体、多孔質体、発泡体、繊維群の成形体
などが用いられる。厚みは、特に限定されないが、1〜
500μmのものが用いられる。
剤の他、フィラー、分散剤、イオン伝導体、圧力増強剤
及びその他の各種添加剤を用いることができる。フィラ
ーは、構成された電池において、化学変化を起こさない
繊維状材料であれば何でも用いることができる。通常、
ポリプロピレン、ポリエチレンなどのオレフィン系ポリ
マー、ガラス、炭素などの繊維が用いられる。フィラー
の添加量は特に限定されないが、電極合剤に対して0〜
30重量%が好ましい。
少なくとも正極合剤面の対向面に負極合剤面が存在して
いることが好ましい。
に溶解する溶質とから構成されている。
(CF3SO2)2、LiC(CF3SO 2)3およびLiN
(C2F5SO2)2のうちのいずれか1種類か、または2
種類以上である。このようなフッ素イオンの少ない溶質
を用いることより、負極材料中の珪素とフッ素を含む不
働態被膜の生成を抑制することができ、ケイ素合金を負
極に用いる非水電解質二次電池の充放電サイクル等の向
上を図ることができる。
ボネ−ト(EC)、プロピレンカ−ボネ−ト(PC)、
ブチレンカーボネート(BC)、ビニレンカーボネート
(VC)などの環状カーボネート類、ジメチルカーボネ
ート(DMC)、ジエチルカーボネート(DEC)、エ
チルメチルカーボネート(EMC)、ジプロピルカーボ
ネート(DPC)などの鎖状カーボネート類、ギ酸メチ
ル、酢酸メチル、プロピオン酸メチル、プロピオン酸エ
チルなどの脂肪族カルボン酸エステル類、γ−ブチロラ
クトン等のγ−ラクトン類、1,2−ジメトキシエタン
(DME)、1,2−ジエトキシエタン(DEE)、エ
トキシメトキシエタン(EME)等の鎖状エーテル類、
テトラヒドロフラン、2−メチルテトラヒドロフラン等
の環状エーテル類、ジメチルスルホキシド、1,3−ジ
オキソラン、ホルムアミド、アセトアミド、ジメチルホ
ルムアミド、ジオキソラン、アセトニトリル、プロピル
ニトリル、ニトロメタン、エチルモノグライム、リン酸
トリエステル、トリメトキシメタン、ジオキソラン誘導
体、スルホラン、メチルスルホラン、1,3−ジメチル
−2−イミダゾリジノン、3−メチル−2−オキサゾリ
ジノン、プロピレンカーボネート誘導体、テトラヒドロ
フラン誘導体、エチルエーテル、1,3−プロパンサル
トン、アニソール、ジメチルスルホキシド、N−メチル
ピロリドン、などの非プロトン性有機溶媒を挙げること
ができ、これらの一種または二種以上を混合して使用す
る。なかでも環状カーボネートと鎖状カーボネートとの
混合系または環状カーボネートと鎖状カーボネート及び
脂肪族カルボン酸エステルとの混合系が好ましい。
大きなイオン透過度を持ち、所定の機械的強度を持ち、
絶縁性の微多孔性薄膜が用いられる。また、一定温度以
上で孔を閉塞し、抵抗をあげる機能を持つことが好まし
い。耐有機溶剤性と疎水性からポリプロピレン、ポリエ
チレンなどの単独又は組み合わせたオレフィン系ポリマ
ーあるいはガラス繊維などからつくられたシートや不織
布または織布が用いられる。セパレータの孔径は、電極
シートより脱離した正負極材料、結着剤、導電剤が透過
しない範囲であることが望ましく、例えば、0.01〜
1μmであるものが望ましい。セパレータの厚みは、一
般的には、10〜300μmが用いられる。また、空孔
率は、電子やイオンの透過性と素材や膜圧に応じて決定
されるが、一般的には30〜80%であることが望まし
い。
溶解するリチウム塩とから構成される有機電解液を吸収
保持させたものを正極合剤、負極合剤に含ませ、さらに
有機電解液を吸収保持するポリマーからなる多孔性のセ
パレータを正極、負極と一体化した電池を構成すること
も可能である。このポリマー材料としては、有機電解液
を吸収保持できるものであればよいが、特にフッ化ビニ
リデンとヘキサフルオロプロピレンの共重合体が好まし
い。
型、積層型、円筒型、偏平型、角型、電気自動車等に用
いる大型のものなどいずれにも適用できる。
帯情報端末、携帯電子機器、家庭用小型電力貯蔵装置、
自動二輪車、電気自動車、ハイブリッド電気自動車等に
用いることができるが、特にこれらに限定されるわけで
はない。
明する。ただし、本発明はこれらの実施例に限定される
ものではない。
電池の縦断面図を示す。正極板5及び負極板6がセパレ
ータ7を介して複数回渦巻状に巻回されて電池ケース1
内に収納されている。そして、上記正極板5からは正極
リード5aが引き出されて封口板2に接続され、負極板
6からは負極リード6aが引き出されて電池ケース1の
底部に接続されている。電池ケースやリード板は、耐有
機電解液性の電子伝導性をもつ金属や合金を用いること
ができる。また、電池ケースには、軽量化を図るため各
種エンジニアリングプラスチックス及びこれと金属の併
用したものを用いることも可能である。8は絶縁リング
で極板群4の上下部にそれぞれ設けられている。そし
て、電解液を注入し、封口板を用いて電池缶を形成す
る。このとき、安全弁を封口板として用いることができ
る。安全弁の他、従来から知られている種々の安全素子
を備えつけても良い。例えば、過電流防止素子として、
ヒューズ、バイメタル、PTC素子などが用いられる。
また、安全弁のほかに電池ケースの内圧上昇の対策とし
て、電池ケースに切込を入れる方法、ガスケット亀裂方
法あるいは封口板亀裂方法あるいはリード板との切断方
法を利用することができる。また、充電器に過充電や過
放電対策を組み込んだ保護回路を具備させるか、あるい
は、独立に接続させてもよい。
末のNiおよびSiの重量比を48:52の仕込み比率
で溶解槽に投入し、各組成が十分に溶解できる温度で溶
解し、その溶融物をガスアトマイズ法で急冷、凝固さ
せ、凝固物を得た。続いて、その凝固物を900℃の不
活性雰囲気下で20時間熱処理を行った。この熱処理品
を45μm以下の粒子のみを篩で分級してA相がSi、
B相がNiSi2の複合粒子からなるSi合金を得た。
この得られたSi合金75重量%に対し、導電剤である
炭素粉末20重量%と結着剤のポリフッ化ビニリデン樹
脂5重量%を混合し、これらを脱水N−メチルピロリジ
ノンに分散させてスラリーを作製し、銅箔からなる負極
集電体上に塗布し、乾燥後、圧延して負極板6とした。
末85重量%に対し、導電剤の炭素粉末10重量%と結
着剤のポリフッ化ビニリデン樹脂5重量%を混合し、こ
れらを脱水N−メチルピロリジノンに分散させてスラリ
ーを作製し、Al−Mg−Si合金箔からなる正極集電
体上に塗布し、乾燥後、圧延して作製した。
とエチルメチルカーボネートの体積比1:1の混合溶媒
にLiCF3SO3を1.0モル/リットル溶解したもの
を使用した。
5mmの円筒型電池A1を作製した。この電池を100
mAの定電流で、まず4.2Vになるまで充電した後、
100mAの定電流で2.5Vになるまで放電する充放
電サイクルを繰り返した。また充放電は20℃の恒温槽
の中で行った。尚、充放電は100サイクルまで繰り返
し行った。
(CF3SO2)2を用いたこと以外は実施例1と同様に
円筒形電池A2を作製し、充放電サイクル試験を行っ
た。
(CF3SO2)3を用いたこと以外は実施例1と同様に
円筒形電池A3を作製し、充放電サイクル試験を行っ
た。
(C2F5SO2)2を用いたこと以外は実施例1と同様に
円筒形電池A4を作製し、充放電サイクル試験を行っ
た。
−Si−Cu合金箔を用いたこと以外は実施例1と同様
に円筒形電池A5を作製し、充放電サイクル試験を行っ
た。
−Si−Cu−Cr−Mn合金箔を用いたこと以外は実
施例1と同様に円筒形電池A6を作製し、充放電サイク
ル試験を行った。
6を用いたこと以外は実施例1と同様に円筒形電池B1
を作製し、充放電サイクル試験を行った。
4を用いたこと以外は実施例1と同様に円筒形電池B2
を作製し、充放電サイクル試験を行った。
いたこと以外は実施例1と同様に円筒形電池B3を作製
し、充放電サイクル試験を行った。
1)に示す。
にSi合金を用いた場合、正極集電体にAl、Mg、S
iの少なくとも3元素を構成元素とする合金箔を用い、
且つ非水電解質としてLiCF3SO3、LiN(CF3
SO2)2、LiC(CF3SO 2)3およびLiN(C2F
5SO2)2のうちのいずれか1種類か、または2種類以
上を溶質として用いることにより高容量且つ充放電サイ
クル特性に優れた電池になることが分かった。
iN(CF3SO2)2、LiC(CF3SO2)3およびL
iN(C2F5SO2)2のうちのいずれか1種類を用いた
例を示したが、これらのうちの2種類以上を用いても同
様の効果が得られた。
O2)2、LiC(CF3SO2)3およびLiN(C2F5
SO2)2の他に従来から知られている溶質を加えても良
い。
次電池の負極材料にSi合金を用いた非水電解質二次電
池において、非水電解液の溶質としてLiPF6やLi
BF4などの様な遊離フッ素の多い溶質を用いないこと
より珪素とフッ素を含む不働態被膜の生成を抑制するこ
とができる。
フッ素が少ない溶質を用いた場合、通常正極集電体とし
て用いられるAl箔が充電の際に腐食されるという現象
が発生するが本発明のAl、Mg、Siの少なくとも3
元素を構成元素とする合金箔を用いることにより正極集
電体の耐食性が向上し、高容量且つ充放電サイクル特性
および信頼性に優れた非水電解質二次電池を得ることが
できる。
Claims (1)
- 【請求項1】 リチウムの吸蔵・放出が可能な正極材料
およびAl、Mg、Siの少なくとも3元素を構成元素
とする合金からなる集電体を有する正極と、Si相を含
むSi合金を負極活物質として用いる負極と、LiCF
3SO3、LiN(CF3SO2)2、LiC(CF3S
O2)3およびLiN(C2F5SO2)2のうちのいずれか
1種類、または2種類以上を溶質として含む非水電解質
を具備する非水電解質二次電池。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30930599A JP4457441B2 (ja) | 1999-10-29 | 1999-10-29 | 非水電解質二次電池 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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