JP2001134803A - 検銭装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構成で偽貨を効率よく検出できるよう
にする。 【解決手段】 検銭装置の本体に投入された硬貨を傾斜
した通路を転動させて移動させる移動手段と、前記通路
を移動し、その通路から落下する途中の硬貨の一方の面
を吸引する吸引手段と、吸引により前記通路から落下す
る位置の相違により、前記検銭装置の本体に投入された
硬貨を正貨又は偽貨と判定する判定手段とからなる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、自動券売機や自動
精算機等の駅務機器、あるいは各種の自動販売機のよう
に、硬貨を受入れて所定の処理を行うことのできる機器
に組込まれる検銭装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、自動券売機等の硬貨を取扱う機器
においては、投入された硬貨が正貨（正常な硬貨）か、
又は偽貨（偽造等された正常でない硬貨）かを判別する
ために、その機器に組込まれた検銭装置で、投入された
硬貨の材質チェック、外径チェック、重量（質量）チェ
ック等の各種の多重チェックが行われるように構成され
ていて、これら多重チェック全てが合格したときに、そ
の投入された硬貨が正貨として機器内に受入れられ、１
つのチェック項目でも偽貨と判定されたときは、利用者
（投入者）に返却するように構成されている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
検銭装置は、投入された硬貨を多重チェックして正貨と
偽貨とを精度よく判別できるように構成されているが、
それでもなお、偽貨を正貨と判定しまうおそれがあっ
た。

【０００４】そこで、本発明は、従来のチェック項目に
さらに新たなチェック項目を追加できるようにして、偽
貨を正貨と誤るのを防止できるようにした検銭装置を提
供することを目的としている。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明に係る検銭装置
は、上記目的を達成するために、検銭装置の本体に投入
された硬貨を傾斜した通路を転動させて移動させる移動
手段と、前記通路を移動し、その通路から落下する途中
の硬貨の一方の面を吸引する吸引手段と、吸引により前
記通路から落下する位置の相違により、前記検銭装置の
本体に投入された硬貨を正貨又は偽貨と判定する判定手
段と、を有することを特徴としている。

【０００６】本発明に係る検銭装置は、上記目的を達成
するために、検銭装置の本体に投入された硬貨を傾斜し
た通路を転動させて移動させる移動手段と、移動する硬
貨の一方の面に圧縮空気を供給する圧縮空気供給手段
と、供給された圧縮空気により前記通路から落下する位
置の相違により、前記検銭装置の本体に投入された硬貨
を正貨又は偽貨と判定する判定手段と、を有することを
特徴としている。

【０００７】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図１（ａ）は、一実施の形態に係
る検銭装置の概略構成図、（ｂ）は、（ａ）のＡ−Ａ線
断面図である。

【０００８】図１中、１は、被検銭硬貨イが傾斜（図１
のθ1 参照）を利用して転動できるように構成された通
路である。すなわち、この通路１は、自動券売機等の硬
貨を受入れて発券等の所定の処理を行う機器の投入口に
投入された硬貨を受入れる通路であり、この通路１の途
中には、図示しないが、従来の材質や重さ、あるいは外
径等の各種のチェック項目を実施するための各検銭装置
が組込まれている。また、この通路１は、硬貨イが転動
する際、一方の側（図示の例では左側）に傾いて転動で
きるように所定の角度θ2 が付されている。

【０００９】図１中、２は、通路１の一方側に設けられ
た吸引器であり、通路１を傾斜して転動する硬貨イの傾
斜方向と反対側（図１（ｂ）参照）の面に対向して設け
られている。

【００１０】この吸引器２は、図示しない吸引ポンプに
連なるパイプ２ａを有し、その先端に周囲の一部に貫通
孔２ｂを有する円板２ｃを有している。したがって、通
路２を硬貨イが転動し、円板２ｃを通過するときに、硬
貨イは、円板２ｃ側に吸引される。

【００１１】ところで、この吸引力は、硬貨イの面の形
態によって異なり、特に、正貨と重量（質量）を同じに
しようとしてザグリや切削されているときは、大きく異
なる性質を有している。したがって、通路２から落下す
る硬貨イを仕切壁３で正貨領域と偽貨領域とに仕切るこ
とにより、投入された硬貨イを正貨又は偽貨に簡単に判
別することができる。

【００１２】もちろん、正貨と判定された硬貨イであっ
ても、外径等の他のチェック項目で偽貨と判定されたと
きは、投入された硬貨は、機器外へ放出されて返却され
る。

【００１３】図２は、本発明の他の実施の形態を示すも
のであって、（ａ）はその斜視図、（ｂ）は、通路１の
端部側から見た側面図である。

【００１４】図２中、１０は、通路１の一方側に設けら
れた圧縮空気を噴出するためのノズルであり、通路１を
転動した落下する直前の硬貨イの一方の面に対向して設
けられている。

【００１５】このノズル１０は、図示しないコンプレッ
サに連なっている。したがって、通路２を硬貨イが転動
して落下する際、ノズル１０の圧縮空気の力により押圧
力が付与される。

【００１６】ところで、この押圧力は、硬貨イの面の形
態によって異なり、特に、正貨と重量（質量）を同じに
しようとしてザグリや切削されているときは、大きく異
なる性質を有している。したがって、通路２から落下す
る硬貨イを仕切壁１１で正貨領域と偽貨領域とに仕切る
ことにより、投入された硬貨イを正貨又は偽貨に簡単に
判別することができる。

【００１７】もちろん、正貨と判定された硬貨イであっ
ても、外径等の他のチェック項目で偽貨と判定されたと
きは、投入された硬貨は、機器外へ放出されて返却され
る。

【００１８】

【発明の効果】本発明に係る検銭装置は、検銭装置の本
体に投入された硬貨を傾斜した通路を転動させて移動さ
せる移動手段と、前記通路を移動し、その通路から落下
する途中の硬貨の一方の面を吸引する吸引手段と、吸引
により前記通路から落下する位置の相違により、前記検
銭装置の本体に投入された硬貨を正貨又は偽貨と判定す
る判定手段とからなるので、簡単な構成により偽貨を効
率よく検出することができる。

【００１９】本発明に係る検銭装置は、検銭装置の本体
に投入された硬貨を傾斜した通路を転動させて移動させ
る移動手段と、移動する硬貨の一方の面に圧縮空気を供
給する圧縮空気供給手段と、供給された圧縮空気により
前記通路から落下する位置の相違により、前記検銭装置
の本体に投入された硬貨を正貨又は偽貨と判定する判定
手段とからなるので、簡単な構成により偽貨を効率よく
検出することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施の形態に係る検銭装置の概略構
成である。

【図２】本発明の他の実施の形態に係る検銭装置の概略
構成である。

【符号の説明】

１ 通路 ２ 吸引器 ３，１１ 仕切壁 １０ ノズル イ 硬貨

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 検銭装置の本体に投入された硬貨を傾斜
   した通路を転動させて移動させる移動手段と、 前記通路を移動し、その通路から落下する途中の硬貨の
   一方の面を吸引する吸引手段と、 吸引により前記通路から落下する位置の相違により、前
   記検銭装置の本体に投入された硬貨を正貨又は偽貨と判
   定する判定手段と、 を有することを特徴とする検銭装置。
2. 【請求項２】 検銭装置の本体に投入された硬貨を傾斜
   した通路を転動させて移動させる移動手段と、 移動する硬貨の一方の面に圧縮空気を供給する圧縮空気
   供給手段と、 供給された圧縮空気により前記通路から落下する位置の
   相違により、前記検銭装置の本体に投入された硬貨を正
   貨又は偽貨と判定する判定手段と、 を有することを特徴とする検銭装置。