JP2001133209A - 金属面識別センサ - Google Patents

金属面識別センサ

Info

Publication number
JP2001133209A
JP2001133209A JP31479999A JP31479999A JP2001133209A JP 2001133209 A JP2001133209 A JP 2001133209A JP 31479999 A JP31479999 A JP 31479999A JP 31479999 A JP31479999 A JP 31479999A JP 2001133209 A JP2001133209 A JP 2001133209A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
detection
magnetic pole
pole portion
identification
metal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP31479999A
Other languages
English (en)
Inventor
Eikichi Ariga
英吉 有賀
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nidec Sankyo Corp
Original Assignee
Nidec Sankyo Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nidec Sankyo Corp filed Critical Nidec Sankyo Corp
Priority to JP31479999A priority Critical patent/JP2001133209A/ja
Publication of JP2001133209A publication Critical patent/JP2001133209A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Measurement Of Length, Angles, Or The Like Using Electric Or Magnetic Means (AREA)
  • Transmission And Conversion Of Sensor Element Output (AREA)
  • Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Magnetic Means (AREA)
  • Investigating And Analyzing Materials By Characteristic Methods (AREA)
  • Testing Of Coins (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡易な構成で、凹凸形状部分11bに対す
る、より忠実な識別機能を得ることを可能とする。 【解決手段】 検出用磁極部12を、被検出金属体11
の識別面11aにおける凹凸形状11bに沿って相対移
動させる一方、参照用磁極部13を、上記識別面11a
とは異なる参照面13aと常時略一定の対向配置関係を
維持するように配置し、上記検出用磁極部12における
検出出力の変動分、すなわち被検出金属体11の識別面
11aにおける凹凸形状11bに沿った検出出力を忠実
に抽出するように構成したもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被検出金属体の識
別面における凹凸形状を検出するようにした金属面識別
センサに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、コインの真偽などのように被検
出金属体を識別するための金属面識別センサが、自動販
売機やATM等の各種装置において広く採用されてい
る。その金属面識別センサの基本構造としては、被検出
金属体の外径や材質を識別する渦電流損失検知型磁気セ
ンサを用いたもの、被検出金属体の重量を識別する重量
センサを用いたもの、或いは被検出金属体の表面の模様
等を識別する光学的センサを用いたものなど、従来から
種々のものが提案されている。
【0003】一方、より簡易な構造で高精度な識別を可
能とした金属面識別センサとして、例えば特開昭53−
42985号公報に記載されているように、磁束変化を
利用した装置も提案されている。この装置では、図9に
示されているように、一対の検出用磁極部1,2が、凹
凸形状を有する被検出金属体3の識別面3aと対向しつ
つ相対移動するように配置されていて、上記各検出用磁
極部1,2には、検出コイル4,5がそれぞれ巻回され
ている。また、上記一対の検出用磁極部1,2の間部分
に配置された補助磁極部6には、励磁コイル7が巻回さ
れていて、その励磁コイル7への通電によって前記各検
出用磁極部1,2に所定の磁束φ1,φ2が形成される
と、それらの各磁束φ1,φ2に対応した検出信号が上
記各検出コイル4,5からそれぞれ出力されるようにな
っている。
【0004】このとき、上記被検出金属体3の識別面3
aには、上述した各磁束φ1,φ2に基づいて渦電流が
発生し、それらの渦電流が磁束φ1,φ2を制限するよ
うに作用するが、その渦電流は、上記被検出金属体3の
表面である識別面3aと、両検出用磁極部1,2との対
向隙間の大きさに対応している。つまり、上記被検出金
属体3の識別面3aが平坦面である場合には、上記両検
出用磁極部1,2の双方が、共に識別面3aと同一の対
向隙間となっているため、上述した渦電流による磁束φ
1,φ2の制限量も同一となり、両検出コイル4,5か
らは同一大きさの出力信号が得られる。従って、この場
合においては、上記両検出コイル4,5による差動出力
が0状態に維持される。
【0005】一方、上記被検出金属体3の識別面3aが
凹凸形状に変化している場合には、相対移動させると、
上記識別面3aの凹凸形状に対応して、検出用磁極部
1,2と識別面3aとの対向隙間の寸法が連続的に減少
・拡大するように変化し、その対向隙間量の変化に伴っ
て識別面3aに生じる渦電流も変化する。より具体的に
は、図9中の右側に先行する検出用磁極部1が、識別面
3aの凸形状部分3bに対向した状態となっているとき
には、検出用磁極部1との対向隙間が狭くなって渦電流
が大きくなり、その分、検出コイル4からの出力が低下
することとなる。一方、図示左側の後行の検出用磁極部
2では、識別面3aとの対向隙間が広い状態となってい
ることから、渦電流は小さく、検出コイル5は大きい出
力となる。その結果、上記両検出コイル4,5からの差
動出力は増大し、例えば図10に示されているような凸
部Aを含む出力波形が得られ、これによって、上記被検
出金属体3の識別面3aに凸形状部分3bが存在するこ
とが検出される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来装置では、簡易な構成で確実な検出出力が得ら
れるという利点はあるものの、検出出力の波形形状が、
実際の凹凸形状に対して以下のように相違する場合があ
る。
【0007】例えば、上述した図9に示されているよう
に、被検出金属体3の識別面3aに存在する凸形状部分
3bの頂部が、長い平坦面を有している場合において
は、図9中の右側に先行する検出用磁極部1と、図示左
側の後行の検出用磁極部2との双方が、共に上記凸部3
bの平坦面と対面するように位置したときに、上記両検
出用磁極部1,2における対向隙間の寸法が双方同じに
なってしまう。その結果、金属面識別センサの全体とし
ては凸形状部分3bに存在しているにもかかわらず、両
検出コイル4,5の差動出力が発生しなくなってしま
い、図10のBに示されているように差動出力が0レベ
ルとなって、凸形状部分3bの検出が行われなくなる。
【0008】さらに、図11に示されているように、被
検出金属体3の識別面3aにおける凹凸形状が、両検出
用磁極部1,2の間の配置ピッチP1と同一のピッチP
1で連続している場合にあっては、図示右側の先行する
検出用磁極部1と、図示左側の後行の検出用磁極部2と
の双方における対向隙間が、常時、同一の寸法に維持さ
れることとなることから、両検出コイル4,5の差動出
力が得られなくなってしまい、その結果、差動出力は常
時0レベルとなって、凹凸形状を全く検出できなくなる
ことがある。
【0009】さらにまた、図12に示されているよう
に、被検出金属体3の平坦面状の識別面3a中に、略半
球状の凸部3cが一箇所単独で存在している場合には、
図示右側の先行する検出用磁極部1と、図示左側の後行
の検出用磁極部2とが、一箇所の凸部3cに対して順次
二回にわたって対向するように移動していく。そのた
め、両検出用磁極部1,2における対向隙間の変化が、
上記一箇所の凸部3cに対して二回行われることとな
り、金属面識別センサが一箇所の凸部3cに差し掛かっ
ているにもかかわらず、両検出コイル4,5の差動出力
は、図13に示されているように、凸部Cと、凹部Dと
が連続するような波形となってしまうことがある。
【0010】そこで本発明は、簡易な構成を維持しつ
つ、被検出金属体の識別面における凹凸形状を、より忠
実に識別することができるようにした金属面識別センサ
を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1記載の金属面識別センサでは、凹凸形状を有
する被検出金属体の識別面と対向しながら相対移動する
ように配置され、当該被検出金属体の識別面との対向隙
間が、前記相対移動とともに前記凹凸形状に従って変動
する検出用磁極部と、上記識別面とは異なる参照面と対
向するように配置され、当該参照面との対向位置関係
が、前記識別面と検出用磁極部との相対移動にかかわら
ず略一定に維持される参照用磁極部と、これら検出用磁
極部及び参照用磁極部にそれぞれ巻回されて磁束を生成
する励磁用コイルと、上記検出用磁極部及び参照用磁極
部にそれぞれ巻回されて前記磁束を検出し、その検出出
力に基づいて前記被検出金属体の識別面における凹凸形
状を検出する検出用コイルとを備えている。
【0012】また、請求項2記載の金属面識別センサで
は、前記請求項1記載の検出用磁極部は、前記被検出金
属体の識別面に対し検出用空隙部を介して対向配置され
ているとともに、当該検出用空隙部の隙間寸法が、前記
相対移動とともに前記凹凸形状に対応して変動するよう
に構成されている一方、前記参照用磁極部は、平坦面か
らなる参照面に対し参照用空隙部を介して対向配置され
ているとともに、当該参照用空隙部の隙間寸法が、前記
相対移動にかかわらず略一定に維持されるように構成さ
れている。
【0013】さらに、請求項3記載の金属面識別センサ
では、前記請求項1記載の参照面は、前記識別面を有す
る被検出金属体と略同一の比抵抗値を有する別個の基準
金属体に設けられている。
【0014】さらにまた、請求項4記載の金属面識別セ
ンサでは、前記請求項1記載の検出用磁極部及び参照用
磁極部は、一体のコア体の一部をそれぞれ構成するよう
に、互いに異なる方向に突出する形状に形成されている
とともに、それら検出用磁極部及び参照用磁極部にそれ
ぞれ巻回された各検出用コイルからの検出出力どうしの
差動出力に基づいて、前記被検出金属体の識別面におけ
る凹凸形状を検出するようにしている。
【0015】また、請求項5記載の金属面識別センサで
は、前記請求項4記載のコア体は、検出用磁極部と参照
用磁極部とが互いに反対方向に向かって突出する平面略
π型の形状を備えている。
【0016】さらに、請求項6記載の金属面識別センサ
では、前記請求項1記載の検出用コイルには、前記識別
面及び参照面のそれぞれにおいて発生する渦電流に起因
した磁束の変化どうしを比較することによって、上記識
別面の凹凸形状を検出する検出回路が付設されている。
【0017】このような各構成を有する金属面識別セン
サでは、検出用磁極部が、被検出金属体の識別面におけ
る凹凸形状に沿って相対移動することから、当該検出用
磁極部における検出出力は、上記識別面の凹凸形状に従
って変動する。一方、参照用磁極部は、上記識別面と異
なる参照面と略一定の対向配置関係を維持することか
ら、一定の検出出力状態となっている。従って、上記検
出用磁極部における検出出力の変動分が忠実に抽出され
ることとなり、被検出金属体の識別面における凹凸形状
に沿った検出出力が忠実に得られるようになっている。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて詳細に説明する。まず、図1に示された実施形
態にかかる金属面識別センサ10は、500円硬貨等の
ような各種コイン11を被検出金属体とし、その表裏い
ずれかの識別面11aに形成された模様等を代表例とし
て示した凹凸形状部分11bを検出するように構成され
たものであって、上記被検出金属体としてのコイン11
側に対向する一対の検出用磁極部12,12を備えてい
るとともに、その検出用磁極部12,12と反対側に向
かって突出する一対の参照用磁極部13,13を有して
いる。
【0019】これら検出用磁極部12と参照用磁極部1
3とは、平面略π型形状に形成された一体のコア体によ
り構成されていて、当該検出用磁極部12及び参照用磁
極部13の各基部12a,13aの双方に跨るようにし
て、励磁コイル14が共通に巻回されている。上記励磁
コイル14には、図2に示された交流電源21から、常
時、一定の正弦波形を有する励磁信号が供給されてお
り、その励磁信号に対応した磁束φ2,φ1が、上記検
出用磁極部12及び参照用磁極部13にそれぞれ形成さ
れるようになっている。また、上記検出用磁極部12及
び参照用磁極部13の各基部12a,13aには、検出
コイル15,16がそれぞれ巻回されている。
【0020】このとき、上記検出用磁極部12は、コイ
ン11の識別面11aに対して、検出用空隙部S1を介
して対向するように配置されており、図示矢印方向にコ
イン11が平行移動したときに、当該コイン11の識別
面11aに形成された模様等の凹凸形状に従って、上記
凹凸形状部分11bを含む識別面11aに対する前記検
出用空隙部S1の隙間寸法も変化する。一方、検出用磁
極部12に発生している磁束φ2の影響によってコイン
11の識別面11aには渦電流が生じるが、その渦電流
の大きさは、凹凸形状部分11bを含む識別面11aが
通過するときの上述した検出用空隙部S1の隙間寸法変
化に従って増減する。
【0021】つまり、検出用磁極部12が、コイン11
の凸形状部分11bに対向したときには、上記検出用空
隙部S1の隙間寸法が小さくなるため、上述した渦電流
値が増大することとなって磁束φ2は低下し、その分、
上記検出コイル15からの出力も低下する。それとは逆
に、検出用磁極部12がコイン11の凹形状部分に対向
することによって、検出用空隙部S1の隙間寸法が大き
くなると、上述した渦電流値は小さくなることから、磁
束φ2は増大し、その分、検出コイル15からの出力も
増大する。このように、上記検出用磁極部12に設けら
れた検出コイル15からの出力は、コイン11の識別面
11aにおける模様等の凹凸形状に完全に対応するよう
に変化する。
【0022】一方、上記参照用磁極部13は、前記被検
出金属体としてのコイン11とは別個に形成・配置され
た基準金属体17の参照用検出面17aに対して、隙間
寸法が一定に保持された参照用空隙部S2を介して対向
するように配置されている。より具体的には、上記基準
金属体17は、前記参照用磁極部13に対して固定した
関係となるようにコア側に取り付けられているととも
に、当該基準金属体17に設けられた参照用検出面17
aが平坦面状に形成されている。その結果、上述したよ
うに、図示矢印方向にコイン11が相対的に平行移動し
たときにおいても、上記参照用空隙部S2の隙間寸法は
一定に維持されるようになっている。このときの上記基
準金属体17の材質としては、コイン11と比抵抗がほ
ぼ同一となる材料、具体的には500円硬貨に対して
は、銅、白銅等の金属体が選択されている。
【0023】このように、上記コイン11の移動にかか
わらず、参照用磁極部13における参照用空隙部S2
は、常時一定に維持されるため、当該参照用磁極部13
による磁束φ1によって基準金属体17に生じる渦電流
も一定状態となっている。従って、上記参照用磁極部1
3における磁束φ1が常に一定状態に維持されることと
なり、参照用磁極部13側の検出コイル16からの出力
も、常時一定に維持される。
【0024】一方、図2に示されているように、上述し
たような検出用磁極部12側の検出コイル15からの出
力、及び参照用磁極部13側の検出コイル16からの出
力は、それぞれ検波器22,23、及びローパスフィル
ター24,25を通して差動増幅器26に入力され、当
該差動増幅器26から差動出力を得るように構成されて
いる。
【0025】このような実施形態における金属面識別セ
ンサ10では、検出用磁極部12が、被検出金属体とし
てのコイン11の識別面11aにおける凹凸形状に沿っ
て相対移動することから、当該検出用磁極部12におけ
る検出出力は、上記識別面11aの凹凸形状に従って変
動する。一方、参照用磁極部13は、上記識別面11a
と異なる参照面17aと略一定の対向配置関係を維持す
ることから、一定の検出出力状態となっている。従っ
て、上記検出用磁極部12における検出出力の変動分
が、上述した差動増幅器26から忠実に抽出されること
となり、図3に示されているように、コイン11の識別
面11aにおける凹凸形状に沿った検出出力が忠実に得
られるようになっている。
【0026】このような忠実で正確な検出動作は、被検
出金属体としてのコイン11の凹凸形状の状態にかかわ
らず同様に行われる。例えば、図4に示されている場合
のように、コイン11の識別面11aに形成された凸形
状部分11cに長い平坦面が存在している場合や、図6
に示されている場合のように、コイン11の識別面11
aに、両検出用磁極部12,12どうしの間の配置ピッ
チと同一ピッチで凹凸形状部分11dが連続している場
合(図11中の符号P1参照)であっても同様である。
【0027】つまり、いずれの場合であっても、検出用
磁極部12側の検出コイル15からの出力は、コイン1
1の識別面11aにおける模様等の凹凸形状に完全に対
応するように変化する一方、参照用磁極部13は、常
時、上記コイン11の識別面11aとは異なる基準金属
体17の参照面17aと略一定の対向配置関係を維持す
ることから、当該参照用磁極部13側の検出コイル16
からの出力は、一定状態に維持される。従って、上述し
た差動増幅器26から得られる差動出力は、図4に対応
する図5、及び図6に対応する図7にそれぞれ示されて
いるように、コイン11の識別面11aにおける凹凸形
状に完全に対応した波形形状を有するように正確に得ら
れる。
【0028】以上、本発明者によってなされた発明の実
施形態を具体的に説明したが、本発明は上記実施形態に
限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で
種々変形可能であるというのはいうまでもない。
【0029】例えば、上述した実施形態では、500円
硬貨等のコインを被検出金属体として本発明を適用した
ものであるが、コインに限らずメダルなどのような他の
凹凸面を有する多種多様な被検出金属体に対しても本発
明は同様に適用することができる。
【0030】また、金属面識別センサの検出回路として
は、図8に示されているように、差動増幅器26の後段
側に対して検波器22及びローパスフィルター24を配
置したものや、図示は省略したが、差動増幅器の前段側
に検波器を配置し、かつ上記差動増幅器の後段側にロー
パスフィルターを配置したものなどであっても、同様に
採用することができる。さらに、検出回路を構成するも
のであれば、上述した実施形態のような差動を検出する
もの以外であっても同様に採用することができる。ま
た、これらの各回路構成については、A/D変換器を用
いたディジタル回路により同様に構成することができ
る。
【0031】さらにまた、上述した実施形態では、コイ
ン側を移動させているが、金属面識別センサ側を移動さ
せるように構成することも可能である。また、検出用磁
極部及び参照用磁極部は、被検出金属体及び基準金属体
に対して接触させて配置することも可能である。
【0032】
【発明の効果】以上述べたように、本発明にかかる金属
面識別センサは、検出用磁極部を、被検出金属体の識別
面における凹凸形状に沿って相対移動させる一方、参照
用磁極部を、上記識別面とは異なる参照面と常時略一定
の対向配置関係を維持するように配置し、上記検出用磁
極部における検出出力の変動分、すなわち被検出金属体
の識別面における凹凸形状に沿った検出出力を忠実に抽
出するように構成したものであるから、簡易な構成で、
凹凸形状部分に対する、より正確な識別機能を得ること
ができ、金属面識別センサの性能を向上させつつ生産性
を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にかかる金属面識別センサ
の要部構造を拡大して表した側面説明図である。
【図2】図1に示された金属面識別センサに付設された
検出回路の一例を表したブロック図である。
【図3】図1及び図2に示された金属面識別センサによ
る差動出力を表した線図である。
【図4】被検出金属体を他の形状とした場合における金
属面識別センサの要部構造を拡大して表した側面説明図
である。
【図5】図4に示された金属面識別センサによる差動出
力を表した線図である。
【図6】被検出金属体を更に他の形状とした場合におけ
る金属面識別センサの要部構造を拡大して表した側面説
明図である。
【図7】図6に示された金属面識別センサによる差動出
力を表した線図である。
【図8】金属面識別センサに付設された検出回路の他の
例を表したブロック図である。
【図9】従来の金属面識別センサの要部構造を拡大して
表した側面説明図である。
【図10】図9に示された従来の金属面識別センサによ
る差動出力を表した線図である。
【図11】被検出金属体を他の形状とした場合における
従来の金属面識別センサの要部構造を拡大して表した側
面説明図である。
【図12】被検出金属体を更に他の形状とした場合にお
ける従来の金属面識別センサの要部構造を拡大して表し
た側面説明図である。
【図13】図12に示された従来の金属面識別センサに
よる差動出力を表した線図である。
【符号の説明】
10 金属面識別センサ 11 コイン(被検出金属体) 11a 識別面 11b 凹凸形状部分 12 検出用磁極部 13 参照用磁極部 14 励磁コイル 15,16 検出コイル 17 基準金属体 17a 参照用検出面 21 交流電源 22,23 検波器 24,25 ローパスフィルター 26 差動増幅器 S1 検出用空隙部 S2 参照用空隙部 φ2,φ1 磁束
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G07D 5/08 104 G07D 5/08 104 Fターム(参考) 2F063 AA15 BA30 BB05 BC06 BD05 BD06 DA01 DA05 DA22 GA08 GA41 LA06 LA11 LA19 LA23 2F077 FF31 2G053 AA21 AA22 AB21 BB03 BC02 BC14 CA03 DA01 DA06 DB01 DB23 2G055 AA01 BA09 FA07 3E002 AA04 BC06 CA06 EA01 EA05

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 凹凸形状を有する被検出金属体の識別面
    と対向しながら相対移動するように配置され、当該被検
    出金属体の識別面との対向隙間が、前記相対移動ととも
    に前記凹凸形状に従って変動する検出用磁極部と、 上記識別面とは異なる参照面と対向するように配置さ
    れ、当該参照面との対向位置関係が、前記識別面と検出
    用磁極部との相対移動にかかわらず略一定に維持される
    参照用磁極部と、 これら検出用磁極部及び参照用磁極部にそれぞれ巻回さ
    れて磁束を生成する励磁用コイルと、 上記検出用磁極部及び参照用磁極部にそれぞれ巻回され
    て前記磁束を検出し、その検出出力に基づいて前記被検
    出金属体の識別面における凹凸形状を検出する検出用コ
    イルと、を備えたことを特徴とする金属面識別センサ。
  2. 【請求項2】 前記検出用磁極部は、前記被検出金属体
    の識別面に対し検出用空隙部を介して対向配置されてい
    るとともに、当該検出用空隙部の隙間寸法が、前記相対
    移動とともに前記凹凸形状に対応して変動するように構
    成されている一方、 前記参照用磁極部は、平坦面からなる参照面に対し参照
    用空隙部を介して対向配置されているとともに、当該参
    照用空隙部の隙間寸法が、前記相対移動にかかわらず略
    一定に維持されるように構成されていることを特徴とす
    る請求項1記載の金属面識別センサ。
  3. 【請求項3】 前記参照面は、前記識別面を有する被検
    出金属体と略同一の比抵抗値を有する別個の基準金属体
    に設けられていることを特徴とする請求項1記載の金属
    面識別センサ。
  4. 【請求項4】 前記検出用磁極部及び参照用磁極部は、
    一体のコア体の一部をそれぞれ構成するように、互いに
    異なる方向に突出する形状に形成されているとともに、 それら検出用磁極部及び参照用磁極部にそれぞれ巻回さ
    れた各検出用コイルからの検出出力の差動出力に基づい
    て、前記被検出金属体の識別面における凹凸形状を検出
    するようにしたことを特徴とする請求項1記載の金属面
    識別センサ。
  5. 【請求項5】 前記コア体は、検出用磁極部と参照用磁
    極部とが互いに反対方向に向かって突出する平面略π型
    の形状を備えていることを特徴とする請求項4記載の金
    属面識別センサ。
  6. 【請求項6】 前記検出用コイルには、前記識別面及び
    参照面のそれぞれにおいて発生する渦電流に起因した磁
    束の変化どうしを比較することによって、上記識別面の
    凹凸形状を検出する検出回路が付設されていることを特
    徴とする請求項1記載の金属面識別センサ。
JP31479999A 1999-11-05 1999-11-05 金属面識別センサ Pending JP2001133209A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31479999A JP2001133209A (ja) 1999-11-05 1999-11-05 金属面識別センサ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31479999A JP2001133209A (ja) 1999-11-05 1999-11-05 金属面識別センサ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001133209A true JP2001133209A (ja) 2001-05-18

Family

ID=18057748

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP31479999A Pending JP2001133209A (ja) 1999-11-05 1999-11-05 金属面識別センサ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001133209A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002197504A (ja) * 2000-12-27 2002-07-12 Sankyo Seiki Mfg Co Ltd 硬貨識別装置
JP2002365266A (ja) * 2001-06-11 2002-12-18 Nippon Conlux Co Ltd コインセンサ及びコイン検査装置
JP2011255898A (ja) * 2010-06-04 2011-12-22 Laurel Machinery Co Ltd 硬貨包装機
JP2015031532A (ja) * 2013-07-31 2015-02-16 日立Geニュークリア・エナジー株式会社 渦電流探傷プローブ

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002197504A (ja) * 2000-12-27 2002-07-12 Sankyo Seiki Mfg Co Ltd 硬貨識別装置
JP2002365266A (ja) * 2001-06-11 2002-12-18 Nippon Conlux Co Ltd コインセンサ及びコイン検査装置
JP4672912B2 (ja) * 2001-06-11 2011-04-20 株式会社日本コンラックス コインセンサ及びコイン検査装置
JP2011255898A (ja) * 2010-06-04 2011-12-22 Laurel Machinery Co Ltd 硬貨包装機
JP2015031532A (ja) * 2013-07-31 2015-02-16 日立Geニュークリア・エナジー株式会社 渦電流探傷プローブ

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6984975B2 (en) Magnetic displacement sensor for sensing the position of an object
JP4003976B2 (ja) コイン識別用センサ
JP2001133209A (ja) 金属面識別センサ
JP2002098744A (ja) 磁気センサ
JP2011248775A (ja) 硬貨識別センサ
JP2003130605A (ja) 磁気式変位センサ装置
JP3630142B2 (ja) 物体検知センサ
US7227354B2 (en) Magnetic material amount detecting apparatus
JP2009223777A (ja) 金属円板判別装置
JP3534129B2 (ja) 差動型磁気ヘッド
JPH08233922A (ja) 磁気ヘッド
JP2002183793A (ja) 硬貨識別装置
JP2000187746A (ja) 硬貨選別装置
JPH0428059Y2 (ja)
JP2001336905A (ja) 磁気センサ
JP3065904B2 (ja) 薄型磁気ヘッド及びその製造方法
JP2002090105A (ja) 近接センサ
JPH04236301A (ja) 変位検出器
JPH11167654A (ja) 表面形状検出用センサ
JPH11167655A (ja) 表面形状検出用センサ
JP3842510B2 (ja) 硬貨識別方法及びそれに用いられる硬貨識別センサ
JP2002174501A (ja) 変位センサ
JP3742664B2 (ja) 差動型磁気ヘッド
JP2004037305A (ja) 金属疲労・劣化識別装置
JPH04195811A (ja) 磁気イメージセンサ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20061027

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20081226

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090106

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20090428