JP2001131798A - メッキ用バレルを用いたメッキ方法および装置 - Google Patents

メッキ用バレルを用いたメッキ方法および装置

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barrel
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plating barrel
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Shigeto Wakayama
山 成 人 若
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JONAN JUSHI KOGYO KK
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JONAN JUSHI KOGYO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、各々の被メッキ材に同じ厚さのメ
ッキ膜を形成することができるメッキ用バレルを用いた
メッキ方法および装置を提供する。 【解決手段】 被メッキ材10が投入されたメッキ用バ
レルIを陽極メッキ液に浸漬するとともに、被メッキ材
10を陰極とし、メッキ用バレルIをその周方向に回転
させるとともに、軸線方向に揺動させながら電気メッキ
を行なう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内部に被メッキ材
である部品類を入れ、メッキ浴の中で回転させながら、
部品類にメッキ処理を施すためのメッキ用バレルを用い
たメッキ方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、メッキ用バレルとしては、図
3〜6に示すようなものがある。ここで、図3は、従来
のメッキ用バレルの斜視図、図4は、図3のA−A断面
図、図5は、従来の他のメッキ用バレルの斜視図、図6
は、図5のB−B断面図を示す。
【0003】すなわち、図3、4において、メッキ用バ
レルIは、無数の小孔が形成され透液性を有する材料板
を組み合わせて多角筒状、たとえば六角筒状に形成され
た胴部1を有し、この胴部1の両端部に円形の端板2が
それぞれ固定され、一方の端板2は駆動源(図示略す)
より回転力が伝達される平歯車を兼用している。
【0004】胴部1には多数の被メッキ材である、たと
えば電子機器の小物部品10を出し入れするための矩形
状の開口部3が形成され、この開口部3は多孔板などの
通液性を有する蓋4によって塞がれている。蓋4上には
1対の規制板5が配設され、これら規制板5の両端部は
開口部3の幅方向両側に形成された係止部1aに案内係
止され、蓋4は規制板5の中央部に螺合された押ねじ6
によって開口部3の周縁部に押し付けられ固定されてい
る。
【0005】両端板2の中心部には陰極9にリード線8
を介して接続されたプローブ7が胴部1の内部に突出す
るようにそれぞれ配設されている。
【0006】小物部品10に電気メッキを行なう場合
は、小物部品10を開口部3より胴部1にその容量の概
ね半分以下程度の量だけ投入し、開口部3を蓋4で塞い
だ後、メッキ用バレルIを陽極に接続されたメッキ液に
浸漬するとともに、小物部品10を陰極として電気メッ
キを行なう。その際、電荷がメッキ用バレルIの中央部
より外側の方に蓄積され易いため、メッキ用バレルIを
駆動源によって周方向に回転させることで小物部品10
を流動させながら、各々の小物部品10のメッキ膜が同
じ厚さになるようにしている。
【0007】しかし、メッキ用バレルIはその軸線を水
平状態にして周方向に回転されることから、胴部1の両
端部(外側)と中央部とに位置する小物部品10が相互
に流動しないため、両端部に位置する小物部品10は中
央部に位置する小物部品10より厚く形成され、メッキ
厚に違いが生じてしまう。
【0008】そこで、両端部と中央部との小物部品10
の流動を促進させるため、図5、6に示すようなメッキ
用バレルIIが提案されている。このメッキ用バレルI
Iは、胴部1を水平より所定角度だけ傾斜させたもので
あり、その他の構成はメッキ用バレルIと同様なので、
ここでの説明を割愛する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記の如き
メッキ用バレルIIは1回転すると、胴部1が元の傾斜
角に戻るため、胴部1の両端部と中央部との小物部品1
0が充分に流動されず、胴部1の両端部と中央部との小
物部品10に厚さの異なるメッキ膜が形成されるという
解決すべき課題を有している。
【0010】本発明は、上記のような課題に鑑みてなさ
れたものであって、その目的とするところは、各々の被
メッキ材に同じ厚さのメッキ膜を形成することができる
メッキ用バレルを用いたメッキ方法および装置を提供す
ることにある。本発明の上記ならびにその他の目的と新
規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らか
になるであろう。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく、
本発明に係るメッキ用バレルを用いたメッキ方法は、被
メッキ材が投入されたメッキ用バレルを陽極メッキ液に
浸漬するとともに、上記被メッキ材を陰極とし、上記メ
ッキ用バレルをその周方向に回転させるとともに、軸線
方向に揺動させながら電気メッキを行なうことを特徴と
するものであり、上記メッキ用バレルの回転速度および
揺動速度を、上記メッキ用バレルの中央部とそれより外
側に位置する上記被メッキ材が相互に流動するように設
定することを特徴としている。
【0012】また、本発明に係るメッキ用バレルを用い
たメッキ装置は、被メッキ材が投入されたメッキ用バレ
ルを支持する支持部材と、上記メッキ用バレルの軸線方
向の一端部に固定され、歯車を兼用する端板に回転力を
伝達し、上記メッキ用バレルを周方向に回転させる第1
の駆動手段と、一端部が回転中心より偏心した位置に軸
着され、他端部が上記支持部材の一端部に軸着されたロ
ッドを介して上記メッキ用バレルをその軸線方向に揺動
させる第2の駆動手段と、を具備したことを特徴として
いる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。実施の形態を説明するに当
たって、従来例と同一機能を奏するものは同じ符号を付
して説明する。図1は、本発明の一実施の形態に係るメ
ッキ装置の要部正面図、図2は、メッキ装置の要部側面
図である。
【0014】図1、2に示すメッキ装置では、箱型に組
み立てられた外枠11内の上部に上桟13が横架されて
いる。上桟13上にはモータ15が設けられ、上桟13
の中央下部の前後には箱型の内枠14が支点14aを中
心として回動可能に軸着されている。内枠14の上部に
はモータ18が設けられ、内枠14内にはメッキ用バレ
ルIが支持されている。
【0015】モータ15の前後より1対の回転軸26が
突出され、これら回転軸26には1対の円盤17がそれ
ぞれ固定されている。1対の円盤17の偏心位置にはロ
ッド22の一端部が支点17aを中心として回動自在に
それぞれ軸着され、内枠14の一端部の前後にはロッド
22の他端部が支点14bを中心として回動自在にそれ
ぞれ軸着されている。このように、メッキ用バレルI
は、円盤17およびロッド22からなるクランク機構に
よって支点14aを中心としてその軸線方向に揺動する
ようになっている。
【0016】メッキ用バレルIは、アクリル、P.V.C.お
よびポリプロピレンなどの超耐熱性、耐薬品性および耐
衝撃性に優れた六角型バレルであり、無数の小孔が形成
され透液性を有する材料板を組み合わせて六角筒状に形
成された胴部1を有し、この胴部1の両端部には円形の
端板2がそれぞれ固定され、端板2の一方はモータ18
より回転力が伝達される平歯車を兼用している。
【0017】胴部1には被メッキ材である電子機器のコ
ネクタ、ブラケットまたはチップなどの小物部品10が
出し入れされる開口部3が形成され、この開口部3は多
孔板などの通液性を有する蓋4によって塞がれている。
両端板2の中心部には陰極9にリード線8を介して接続
されたプローブ7が胴部1の内部に突出するようにそれ
ぞれ配設され、プローブ7を小物部品10に接触させる
ことで、小物部品10が陰極になるようにしている(図
3、4参照)。
【0018】モータ18の回転軸(図示略す)には平歯
車23が固定され、この平歯車23には平歯車24,2
5が順次噛合され、平歯車25は平歯車を兼用する端板
2に噛合され、モータ18の回転力がメッキ用バレルI
に伝達されるようになっている。
【0019】なお、図中、12は、メッキ用バレルIを
メッキ槽に貯留されたメッキ液に浸漬する際、メッキ装
置を吊り下げるためのフックであり、16は、モータ1
5,18などの駆動部を操作するための操作部である。
【0020】次に、かかる構成のメッキ装置を用いたメ
ッキ方法を述べる。まず、小物部品10を開口部3より
胴部1にその容量の概ね半分以下程度の量だけ投入し、
開口部3を蓋4で塞ぐ。その後、メッキ用バレルIを陽
極に接続されたメッキ槽内のロジウム、金、銀、銅、ニ
ッケル、錫または亜鉛などのメッキ液に浸漬するととも
に、小物部品10を陰極とし、メッキ用バレルIをモー
タ18によって周方向に回転させるとともに、モータ1
5によって軸線方向に所定角揺動させながら、電気メッ
キを行なう。この場合、モータ15,18の回転速度
は、メッキ用バレルIがその中央部とそれより外側に位
置する小物部品10を相互に流動させる回転および揺動
速度になるように設定される。
【0021】このように、本実施の形態によれば、電気
メッキを行なう場合、メッキ用バレルIを回転および揺
動させることにより、メッキ用バレルIの周壁側と中央
部、端板2側と中央部、つまりメッキ用バレルIの中央
部とそれより外側に位置する小物部品10が相互に充分
流動されるようになるので、電荷がメッキ用バレルIの
中央部より外側の方に多く蓄積されても、全ての小物部
品10に同じ厚さのメッキ膜を均一に形成することがで
きる。
【0022】以上、本発明の実施の形態のメッキ用バレ
ルを用いたメッキ方法および装置について詳述したが、
本発明は、上記実施の形態記載のメッキ方法および装置
に限定されるものではなく、本発明の特許請求の範囲に
記載されている発明の精神を逸脱しない範囲で、設計に
おいて種々の変更ができるものである。
【0023】たとえば、上記実施の形態のメッキ方法お
よび装置によれば、同種の小物部品10は勿論、多種の
小物部品10をメッキ用バレルIに投入し、電気メッキ
を行ない、各々の小物部品10に同じ厚さのメッキ膜を
形成することができる。また、プローブ7を可撓性を有
するケーブルを介して胴部1の底部に位置させれば、メ
ッキ用バレルIの回転および揺動に関係なく、プローブ
7を常時胴部1の底部に位置することができるので、プ
ローブ7と小物部品10とを安定かつ確実に接触させる
ことができる。
【0024】
【発明の効果】以上の説明から理解されるように、本発
明のメッキ用バレルを用いたメッキ方法および装置によ
れば、メッキ用バレルを回転および揺動させることによ
り、被メッキ材はメッキ用バレルの中央部とそれより外
側との間で充分に流動されるようになるので、各々の被
メッキ材に同じ厚さのメッキ膜を均一に形成することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態であるメッキ用バレルを
用いたメッキ装置の要部正面図。
【図2】本発明の一実施の形態であるメッキ用バレルを
用いたメッキ装置の要部側面図。
【図3】従来のメッキ用バレルの斜視図。
【図4】図3のA−A断面図。
【図5】従来の他のメッキ用バレルの斜視図。
【図6】図5のB−B断面図。
【符号の説明】
1 胴部 1a 係止部 2 端板 3 開口部 4 蓋 5 規制板 6 押ねじ 7 プローブ 8 リード線 9 陰極 10 小物部品 11 外枠 12 フック 13 上桟 14 内枠 14a,14b,17a 支点 15,18 モータ 16 操作部 17 円盤 22 ロッド 23,24,25 平歯車 26 回転軸 I,II メッキ用バレル

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被メッキ材が投入されたメッキ用バレルを
    陽極メッキ液に浸漬するとともに、上記被メッキ材を陰
    極とし、上記メッキ用バレルをその周方向に回転させる
    とともに、軸線方向に揺動させながら電気メッキを行な
    うことを特徴とするメッキ用バレルを用いたメッキ方
    法。
  2. 【請求項2】上記メッキ用バレルの回転速度および揺動
    速度を、上記メッキ用バレルの中央部とそれより外側に
    位置する上記被メッキ材が相互に流動するように設定す
    ることを特徴とする請求項1記載のメッキ用バレルを用
    いたメッキ方法。
  3. 【請求項3】被メッキ材が投入されたメッキ用バレルを
    支持する支持部材と、 上記メッキ用バレルの軸線方向の一端部に固定され、歯
    車を兼用する端板に回転力を伝達し、上記メッキ用バレ
    ルを周方向に回転させる第1の駆動手段と、 一端部が回転中心より偏心した位置に軸着され、他端部
    が上記支持部材の一端部に軸着されたロッドを介して上
    記メッキ用バレルをその軸線方向に揺動させる第2の駆
    動手段と、 を具備したことを特徴とするメッキ用バレルを用いたメ
    ッキ装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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