JP3244329B2 - バレル - Google Patents

バレル

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JP3244329B2
JP3244329B2 JP05330593A JP5330593A JP3244329B2 JP 3244329 B2 JP3244329 B2 JP 3244329B2 JP 05330593 A JP05330593 A JP 05330593A JP 5330593 A JP5330593 A JP 5330593A JP 3244329 B2 JP3244329 B2 JP 3244329B2
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進 西脇
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エヌイーシー ショット コンポーネンツ株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はバレルに関し、詳細に
は、電子部品に洗浄、ケミカル研磨、あるいは電気メッ
キ等の液処理を施す際に使用されるバレルの改良手段を
提供するものである。
【0002】
【従来の技術】電子部品、例えば気密端子の構成部材と
して使用されるリードに液処理、例えば電気メッキを施
す際に、図2(A)及び(B)に示すようなバレル
(1)が使用されている。バレル(1)は、陽電極板
(5)を懸垂支持した処理槽(13)内に処理液(6)
を貯溜すると共に、ワーク(3)の収納器体として多角
筒状の中空器体(14)を回転可能に軸支することによ
って構成されている。処理槽(13)の上方に直流電源
(4)が配設されており、その陽極側を陽極電極板
(5)に接続し、またその陰極側を上記中空器体(1
4)の回転軸を兼ねる陰電極棒(2)に接続することに
よってバレル(1)は、電気メッキ装置に構成されてい
る。中空器体(14)は、図2(B)に示すように、処
理液(6)の流入・流出路として多数の細孔(1A)を
穿設してなる多孔構造の胴板を多角筒状に接合すること
によって、中空器体の一部(14')が着脱可能で、か
つ、中部にワーク(3)の収納空間を有する回転器体に
形成されている。多角筒状をなす中空器体(14)の端
面部分は、端板(7)(10)で封止されており、第1
の端板(7)の外周縁には、回転駆動力の伝達手段とし
て、動力伝達用ピニオン(8)の歯形と同一ピッチの歯
形が形成されている。中空器体の一部(14')は、蓋体
として機能するものであって、中空器体(14)内に所
定量のワーク(3)を充填した後、当該中空器体(1
4)の開口部に被着し、ロック手段(12)で係止する
ことによって、一体構造の回転型バレル(1)が形成さ
れる。尚、参照番号(11)は、第2の端板(10)に
ワーク(3)の観察手段として設けられた透明プレート
製のぞき窓であり、参照番号(9)は動力伝達用ピニオ
ン(8)を軸端に装着した動力軸(15)と、陰電極棒
を兼ねる軸部(2)を有する上記中空器体(14)を回
転可能に支持するフレーム構体である。
【0003】中空器体(14)内に所定量のワーク
(3)を投入し、開口部に蓋体(14')を被着した後、
ロック手段(12)で係止することによって電気メッキ
処理の準備作業が終了する。この後、図2(A)に示す
ように、中空器体(14)(14')を、処理液(6)中
に浸漬し、図示しないモータを起動する。モータの回転
駆動力は、動力伝達用ピニオン(8)を介して第1の端
板(7)に伝達され、これによって、中空器体(14)
(14')からなるバレル本体が処理液(6)の液面下で
内部にワーク、例えば気密端子用リード(3)を収納し
たままの状態で回転駆動される。このとき陰電極棒
(2)に接触しているリード(3)の集団を陰電極と
し、これと陽電極板(5)と間で直流電源(4)からの
電流が処理液(3)を介して流れることによって、リー
ド集団表面領域[電着反応域(3A)]に位置するリー
ド(3)にメッキ被膜が形成される。
【0004】バレル(1)の回転と共に電着反応域(3
A)に位置するリード(3)と、その内側に置かれたリ
ード(3)の位置が入れ替わり、所定のメッキ時間が経
過した後には、中空器体(14)(14')内に収納され
ている総べてのリード(3)の表面に所定厚みのメッキ
被膜が被着形成される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】図2に示すような単体
構造の液処理用バレル(1)を使用した場合、液処理効
率を高めようとして中空器体(14)を大型にし、ワーク
(3)の投入個数を増加させると、投入個数の増加に比
例してワーク(3)に折れ曲がりや擦過等の品質欠陥が
発生し易くなる。また、電着メッキに関与し得る電着反
応領域(3A)の表面積がワーク(3)の全容量に対し
て相対的に小さくなるため、メッキ所要時間が長くな
り、更に、電着反応領域(3A)の内側に位置するワー
ク(3)と、電着反応領域(3A)に位置するワーク
(3)とが実際には混ざり難いため、電着反応領域(3
A)とその内側との間で処理液(6)の入れ替えが阻害
されてしまう。結果的に、メッキ不良やインデックス低
下等の問題が発生し、メッキコストも高騰する。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題の解決手段とし
て本発明は、洗浄、ケミカル研磨、あるいは電気メッキ
等の液処理でワークの収納容器として使用するバレルに
おいて、壁面に処理液の通過用細孔を多数穿設した胴板
から有孔構造の多角筒中空器体を形成し、かつ、上記有
孔多角筒器体の複数個を共通の回転軸の周りに仕切り壁
の介在下に所定の円周方向ピッチで配設して、公転型の
バレル構体を形成したことを特徴とする液処理用バレル
を提供するものである。
【0007】
【作用】壁面に処理液の通過用の細孔を多数穿設した胴
板から、有孔構造の多角筒状中空器体を構成すると共
に、上記有孔中空器体の複数個を、共通の回転軸の周り
に仕切り壁の介在下に所定の円周方向ピッチで配設する
ことによって、共通の回転軸の周りを複数個の有孔中空
器体が公転する高い処理液の循環効率とワーク混ざり効
率を具えた液処理用バレルを構成する。
【0008】
【実施例】以下、図1を参照しながら本発明の実施例を
説明する。尚、以下の記述において、従来装置を示す図
2と同一の構成部材は同一の参照番号で表示し、重複事
項に関しては説明を省略する。
【0009】本発明に係るバレル(30)においては、壁
面に処理液(6)の通過用細孔(1A)を多数穿設した
胴板を複数枚、例えば6枚、多角筒状に接合することに
よって六角形の横断面形状を具えた有孔構造の中空器体
(21)(22)(23)を構成すると共に、これらの有孔中
空器体(21)(22)(23)を、共通の回転軸(20)の周
りに上記多孔構造の胴板を兼ねた仕切り壁(24)の介在
下に所定の円周方向ピッチで(この実施例では隣接する
有孔中空器体(21)、(22)及び(23)の間にそれぞれ
120゜の位相角を置いて)配設することによって、複数
個(この例示では3個)の有孔中空器体(21)(22)
(23)が共通の回転軸(20)の周りに矢印(R)方向に
公転するバレル構体を構成している。
【0010】それぞれの有孔中空器体(21)(22)(2
3)は、ワーク(3)の投入用開口を具えた第1の器体
(14)と、上記ワーク(3)の投入用開口に対して蓋体
として被着される第2の器体(14’)とを、蓋止め軸
(12A)とリングナット(12B)とからなるロック手段
(12)を利用して一体構造に接合することによって六角
筒状の中空器体に形成されている。
【0011】尚、上記実施例では、実質的に同一の横断
面形状と寸法を有する3個の中空器体(21)(22)(2
3)を共通の回転軸(20)の周りに等配することによっ
て液処理用バレル(30)を構成しているが、本発明の権
利範囲は、上記例示説明によって限定的に解釈されるべ
きものではなく、数多くの変形例を実施することができ
る。例えば、ワーク(3)の形状や寸法、あるいは1回
当たりの投入量に応じて、中空器体(21)(22)(23)
の横断面形状と容積を異ならせたり、中空器体の組合せ
個数を変更したりすることが可能である。
【0012】液処理用バレル(30)のそれぞれの中空器
体(21)(22)(23)内に所定量のワーク(3)を充填
した後、ロック手段(12)を利用して中空器体(21)
(22)(23)の開口部を封止し、処理液(6)中に浸漬
し、共通の回転軸(20)を回転中心として上記バレル
(30)を公転させる。直流電源(4)からメッキ電流が
流れ、図1に細線の矢印で示すように金属イオンの流れ
が発生する。この結果、所定のメッキ処理時間が経過し
た時点でそれぞれの中空器体(21)(22)(23)内に収
納されたワーク(3)の表面にメッキ被膜が被着形成さ
れる。
【0013】
【発明の効果】仕切り壁(24)を介して複数個の中空器
体(21)(22)(23)を共通の回転軸(20)の周りに等
配することによって、従来装置に比較して大きな回転半
径で公転する液処理用バレル(30)が構成される。回転
半径が大きくなることによって図1に白抜きの矢印で示
すように、細孔(1A)を穿設された胴板の進行方向が
バレル(30)の回転方向と対向状態となる。この結果、
中空器体(21)(22)(23)内への処理液(6)の流入
と流出が容易化され、メッキ効率が高くなる。また、比
較的小形の中空器体(21)(22)(23)を使用している
ため、電着反応領域(3A)に位置するワーク(3)と
その内側に位置するワーク(3)が効率良く混ざり合
い、且つ、電着反応領域(3A)が増加する。この結
果、ワーク(3)の破損が防止されると共に処理液
(6)の入れ替えが容易になり、処理液(6)の入れ替
え不良に起因するメッキ斑の発生やインデックス低下が
防止され、又、液処理効率が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るバレルの正面図。
【図2】(A)は従来のバレルの部分破断正面図、
(B)はその分解斜視図。
【符号の説明】
1A 細孔 3 ワーク 3A 電着反応領域 6 処理液 20 共通の回転軸 21 中空器体 22 中空器体 23 中空器体 24 仕切り壁 30 バレル

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】液処理でワ−クの収納容器として使用する
    バレルにおいて、壁面に処理液の通過用細孔を多数穿設
    した胴板から有孔構造の多角筒中空器体を形成し、か
    つ、上記有孔多角筒状中空器体の複数個を共通の回転軸
    の周りに多孔構造の胴板を兼ねた仕切り壁の介在下に所
    定の円周方向ピッチで配設して、公転型のバレル構体を
    形成したことを特徴とするバレル。
  2. 【請求項2】請求項1記載の複数個の多角筒状有孔中空
    器体のそれぞれを、実質的に同一の横断面形状と寸法を
    有するワ−ク収納容器として共通の回転軸の周りに配設
    したことを特徴とするバレル。
  3. 【請求項3】請求項1記載の複数個の多角筒状有孔中空
    器体のそれぞれが、異なった横断面形状を有するワ−ク
    収納容器として共通の回転軸の周りに配設されているこ
    とを特徴とするバレル。
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