JP3509783B2 - バレルメッキ装置 - Google Patents

バレルメッキ装置

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JP3509783B2 JP2001199527A JP2001199527A JP3509783B2 JP 3509783 B2 JP3509783 B2 JP 3509783B2 JP 2001199527 A JP2001199527 A JP 2001199527A JP 2001199527 A JP2001199527 A JP 2001199527A JP 3509783 B2 JP3509783 B2 JP 3509783B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、バレルメッキ装置
に関するものである。 【0002】 【従来の技術】バレルを用いたメッキ法(以下、「バレ
ルメッキ方法」と言う)は、一般に、筒形をしたバレル
内に被メッキ品を装填し、このバレルを筒軸が水平とな
るようにしてメッキ液が溜められたメッキ槽内へ浸漬さ
せ、バレル内にメッキ液が浸入する状態に保持しつつこ
のバレルをその筒軸中心に回転させ、そのうえでメッキ
槽内のメッキ液中に設けた電極とバレル内の被メッキ品
との間で通電することによって被メッキ品をメッキする
というものである(例えば、特開平7−173690号
公報、実公平4−41184号公報等参照)。 【0003】この種、バレルメッキ方法で用いるバレル
の多くは樹脂製とされている。そこでこのバレル内の被
メッキ品に対してマイナス電流を印加するために、この
バレルの両端部からバレル内方へ棒状のマイナス電極を
差し込む構造にしたり、或いはバレルの周壁部内面に、
予めマイナス電極を組み込んでおく構造にしたりしてい
た。ところで、例えば図5に示す被メッキ品Wのよう
に、その全面をメッキするのではなく、メッキしない箇
所Nを含んでメッキ箇所Mが点在するようなものをメッ
キ対象とする場合には、メッキ箇所Mを確実にマイナス
電極と接触させるために、「ダミー」などと呼ばれるス
チールボール製の導電材(以下、「ダミーD」と言う)
を被メッキ品Wと混合させたうえでバレル内へ装填する
ようにしている。 【0004】被メッキ品Wの大きさやメッキしない箇所
Nの広さ、配置等にもよるが、このダミーの混合量は、
被メッキ品Wの量と同等乃至数倍にするのが普通であ
る。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】上記したように被メッ
キ品Wに対して多量のダミーDを混合させる場合では、
メッキ処理が終了した後の後処理で、メッキ処理品とダ
ミーDとを選別する作業が必要となる。そのため、この
選別作業が非常に面倒であると共に、この選別作業が一
連のメッキ処理作業を高速化させるうえで重大なネック
になっていた。本発明は、上記事情に鑑みてなされたも
のであって、メッキ処理作業の容易化及び高速化を図れ
るようにしたバレルメッキ装置を提供することを目的と
する。 【0006】 【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明は次の手段を講じた。 【0007】即ち、本発明に係るバレルメッキ装置にお
けるバレルは、ステンレス等の導電材によって形成され
たものとなっている。この導電材は、導電性を有してい
ることが必要なことは言うまでもなく、そのうえに、メ
ッキ液中へ被メッキ品を浸漬させる前処理工程として行
う酸洗いに対して耐酸性(酸で溶損しない性質)を有し
たものであることが必要とされている。このような構成
であると、バレル自体が、その内部に装填した被メッキ
品に対してマイナス電流を印加するためのマイナス電極
として使用できることになる。 【0008】そのため、被メッキ品とマイナス電極との
接触効率は極めて高くなり、その結果、被メッキ品に対
するダミーの混合量を減少させることができるか、場合
によっては皆無とできることになる。従って、メッキ処
理が終了した後の後処理で、メッキ処理品とダミーとを
選別する作業が軽減乃至解消されることになり、その作
業効率が飛躍的に高くなる。なお、このようにバレルの
形成素材に使用する導電材は、温度に対しても変質など
しないものであるから、メッキ処理後の後処理として含
まれる乾燥工程へも、このバレルごと流通させることが
できるようになる。そのため、従来においては樹脂製の
バレルから金属製の容器に移し替える必要のあったこの
乾燥工程への移行作業でも、作業の容易化及び迅速化が
図れることになる。 【0009】更に、言うまでもなく、このように導電材
によって形成されたバレルは、従来の樹脂製バレルより
も機械的強度が高く、壊れにくいということがあり、耐
久性が向上するので、ランニングコスト(作り替えコス
ト)の低廉化にも繋がるものである。一方、本発明に係
るバレルメッキ装置では、メッキ液を溜めるメッキ槽
と、このメッキ槽内で被メッキ品をメッキ液中へ浸漬さ
せつつ保持するバレルと、このバレル内の被メッキ品と
メッキ槽内のメッキ液中に設けた電極との間で通電可能
にする通電装置とを有していることが前提となる。 【0010】そして、ここで用いるバレルが、上記し
レルとされ、従ってこのバレル自体が、その内部の被
メッキ品に対してマイナス電流を印加するためのマイナ
ス電極とされるものである。バレルはカゴ型に形成する
ことができる。この場合、バレルの底部には、被メッキ
品用フィルターを具備して開通する排出部が設けられた
ものとし、またバレルの上部が、被メッキ品の出し入れ
用開口部となる。これにより、メッキ槽に対するバレル
の出し入れや、このバレル自体に対する被メッキ品(メ
ッキ後の処理品を含む)の出し入れが容易且つ迅速に行
えることになる。 【0011】また、メッキ槽の下部には補助槽を設けて
おき、メッキ槽から補助槽に向けて排出経路を設けてお
くことができる。この排出経路は、バレル内に浸入した
メッキ液を、バレルの上記排出部からメッキ槽内を経由
せずにそのままメッキ槽外へ自然流下的に排出できるよ
うにしたものである。この場合、バレルは、その開口部
の少なくとも一部をメッキ液の液面下に沈下した状態と
なるようにメッキ槽内で傾斜支持し、このときの傾斜支
持軸を中心に回転駆動させればよい。これにより、バレ
ル内に装填した被メッキ品がバレルの回転によって効率
よく攪拌されることになり、メッキ被膜が満遍なく形成
される(メッキの不着部がない)と共に、メッキ被膜の
均厚化が図れることになる。 【0012】このような構成とすれば、バレル内に浸入
したメッキ液は、バレル外へ出て再びメッキ槽内のメッ
キ液と混合してしまうよりも先にメッキ槽の外へ排出す
ることになるので、バレル内にはメッキ槽内から新たな
メッキ液の浸入が促進されることになり、その結果、バ
レル内では被メッキ品とメッキ液との交流が活発化する
ことになる。そのため、被メッキ品に対する電流密度を
高めることができるようになり、バレルを導電材製とし
たことの上記作用効果と相まって、更に、メッキ処理作
業全体としての時間短縮化ができることになる。 【0013】なお、被メッキ品に対する電流密度を高め
られることは、場合によっては、メッキ被膜を増厚させ
ることも可能にする。 【0014】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面に基づき説明する。図1乃至図4は、本発明に係るバ
レルメッキ装置1の一実施形態を示している。このバレ
ルメッキ装置1は、メッキ槽2と、バレル3と、通電装
置4と、回転駆動装置5と、補助槽6と、ポンプ7を有
して組み立てられたものであって、このうちのバレル3
が、導電材によって形成されたバレルとなっている。 【0015】すなわち、このバレル3は内部に被メッキ
品Wを装填可能にしたケース構造を有したもので、この
ケース構造全体が導電材によって形成されている。従っ
て、バレル3に対して任意箇所から電流を流せば、この
バレル3内に装填される被メッキ品Wには、バレル3の
内面適所との接触箇所を通じて電流が印加されるように
なっている。このようなことから、バレル3に対してわ
ざわざ別部材としての電極を差し込んだり組み込んだり
しなくても、バレル3内に装填される被メッキ品Wをマ
イナス極にさせることができる。 【0016】この導電材は、導電性さえ具備すれば何で
もよいというものではなく、メッキ液L中へ被メッキ品
Wを浸漬させる前処理工程として行う酸洗いに対して、
酸で溶損することのない耐酸性を有することが必要とさ
れる。従ってこの導電材には、例えばステンレスやチタ
ン、ハステロイ合金等が好適とされる。本実施形態で採
用したバレル3は、カゴ型に形成されたものを示してい
る。従って、その上部の開口部30を介して被メッキ品
Wの出し入れをするようになっている。 【0017】また図4から明らかなように、本実施形態
のバレル3は、開口部30の開口形状が多角形(図例で
は正八角形)を呈するものとしており、従ってこのバレ
ル3の周壁部31は八面あることになる。そして、これ
ら八面全部が、被メッキ品Wは漏れ出ないがメッキ液L
は流通自在となる目開きのフィルター32を具備して、
開通状態になっている。また図3から明らかなように、
このバレル3の底部には、被メッキ品Wが脱落すること
のない目開きのフィルター34を具備して開通する排出
部35が設けられている。 【0018】勿論、これらフィルター32,34も、上
記した導電材(ステンレス等)によって形成されてい
る。図1に示したように、メッキ槽2と補助槽6とは、
補助槽6が下でメッキ槽2がその上に載せられた配置関
係で互いに一体的に連結されており、それぞれの槽内に
メッキ液Lを溜めることができるようになっている。メ
ッキ槽2は、その槽上部が全面的に開放された上部開口
10とされており、これに対して補助槽6は、メッキ槽
2よりも一回り大きく形成されて、メッキ槽2の一側方
へ張り出すようになった部分で上部開口11を形成させ
るようになっている。 【0019】メッキ槽2には、その周壁の一つとなる側
壁部13に排出ユニット取付孔14が形成されており、
この排出ユニット取付孔14を塞ぐようなかたちで排出
ユニット15が取り付けられている。この排出ユニット
15は、メッキ槽2内へ突出するポケット部16と、こ
のポケット部16を排出ユニット取付孔14の開口周部
へ固定する取付板部17と、この取付板部17を貫通し
た状態でポケット部16内を補助槽6内へ連通させる連
通管18とを有している。そして、上記ポケット部16
には、メッキ槽2内にあって傾斜した状態でバレル受2
0が形成されており、このバレル受20に連通口21が
形成されている。 【0020】従って、この排出ユニット15により、連
通口21からポケット部16内及び連通管18内を経
て、メッキ槽2と補助槽6とを連通させた排出経路23
が形成されていることになり、補助槽6では、メッキ槽
2から排出経路23を介して排出されるメッキ液Lを自
然流下的に受給できるようになる。また、これらメッキ
槽2と補助槽6とは、上記したポンプ7が組み込まれた
連通管25によって連通されている。そのため、ポンプ
7を駆動させることにより、補助槽6内のメッキ液Lを
メッキ槽2内へと送給することができる。 【0021】このようなことの結果として、メッキ槽2
と補助槽6との間でメッキ液Lを循環させることができ
るようになっている。なお、補助槽6には、メッキ液L
を所定温度に保持させるためのヒータ26を設けたり、
温度的均衡を図るためのバブル式又は機械式の攪拌手段
(図示略)を設けたり、或いは不純物の濾過手段(図示
略)を設けたりすることができる。これらヒータ26、
攪拌手段、濾過手段などは、メッキ槽2に対して設ける
こともできる。 【0022】このような構造のメッキ槽2及び補助槽6
に対し、上記したバレル3は、その底部側の排出部35
が上記した排出ユニット15のバレル受20(即ち、メ
ッキ槽2内で傾斜した部分)に面対偶で当接するよう
に、傾斜状態で保持されるようになっている。そして、
このとき上部の開口部30の少なくとも一部又は全部
が、メッキ液Lの液面下に沈下するようになっている。
これらのことから明らかなように、メッキ槽2内におい
て、上記した排出部35はバレル3にとって可及的に低
い水位レベルに位置付けられることになり、またこの排
出部35は、メッキ槽2に設けられた排出経路23に対
して連通するようになっている。 【0023】一方、このバレル3は、傾斜状態とされた
まま、その傾斜支持軸(図1のP参照)を中心に上記し
た回転駆動装置5によって回転駆動されるようになって
いる。このようにしてバレル3が回転する間も、排出部
35と排出経路23との連通状態は常時維持される。従
って、メッキ槽2内にあって、バレル3内へ浸入したメ
ッキ液Lは、わざわざメッキ槽2内を経由することな
く、そのままこのバレル3内から排出部35及び排出経
路23を介してメッキ槽2の外(即ち、補助槽6内)へ
と排出されることとなる。 【0024】上記の回転駆動装置5は、バレル支持アー
ム38を先端に備えた回転軸39をモータ40で回転さ
せるようになったものである。バレル支持アーム38
は、適宜構造(図示略)によってバレル3との着脱が可
能になっている。なお、この回転駆動装置5によるバレ
ル3の回転を円滑なものとするため、例えばバレル3に
おける底部(排出部35)の中心位置と、メッキ槽2に
おける排出ユニット15のバレル受20とをピボット軸
受け構造41等(図3参照)によって回転自在に支持で
きるようにすればよい。 【0025】通電装置4は、バレル3(実質的にはこの
バレル3の内面に接触する被メッキ品W)をマイナス極
とし、またメッキ槽2内のメッキ液L中に設けた電極4
3をプラス極として、これらの間で通電可能にするもの
である。本発明では、上記した排出経路23を設けてい
ることに起因して被メッキ品Wとメッキ液Lとの交流を
活発化させることができるため、それだけ電流密度を高
めることができるので、この通電装置4では例えば3〜
8A/dm2 という、従来のバレルメッキ方法とは比較
にならないほど高い電流密度を発生させるような設定に
なっている。 【0026】次に、このような構成のバレルメッキ装置
1を用いて行うバレルメッキ方法を説明する。まず、回
転駆動装置5のバレル支持アーム38からバレル3を取
り外して、このバレル3内に所定量の被処理品Wを装填
する。なお、必要に応じて、バレル3内の被処理品Wに
所定量のダミーD(図5参照)を混合させてもよい。も
っとも、従来の混合量に比べてかなりの減量が図れるこ
とは言うまでもない。 【0027】被処理品Wがメッキ液Lに対して浮遊する
材質である場合には、バレル3における上部の開口部3
0に、被処理品Wを通さない目開きのフィルタ蓋(図示
略)を装着しておく。そして、このバレル3を回転駆動
装置5のバレル支持アーム38に取り付けることによっ
てメッキ槽2内へ装填及び保持させると共に、メッキ槽
2内及び補助槽6内に所定量のメッキ液Lを溜める。そ
して、補助槽6内においてヒータ26による加熱や攪拌
手段による攪拌などを行って、メッキ液Lの温度管理を
しつつ、回転駆動装置5を駆動させてバレル3を回転さ
せる。 【0028】また、通電装置4により、バレル3とメッ
キ槽2内の電極43との間に通電させる。なお、被処理
品Wの材質、大きさ、量、メッキ液Lの種類などによっ
ても異なるが、回転駆動装置5による回転速度は10r
pm程度とすればよく、また一方向回転とすればよいも
のであり、メッキ液Lの温度は、メッキ液Lがニッケル
であれば約50℃、亜鉛であれば約25℃といった温度
に設定すればよい。また、通電装置4による印加電流
は、被メッキ品Wに対して3〜8A/dm2の電流密度
を発生させるように設定することができる。 【0029】そして、ポンプ7を駆動させて、メッキ槽
2と補助槽6との間でメッキ液Lの循環を開始させる。
このようにしてメッキ処理を開始すると、メッキ槽2内
のメッキ液Lはバレル3の周壁部31に設けられたフィ
ルター32を介してバレル3内に浸入すると共に、バレ
ル3の上部の開口30から直接的にバレル3内に浸入す
るようになる。そして、バレル3内に浸入したメッキ液
Lは、メッキ槽2内を経由することなく(経由させては
いけないという意味ではない)そのまま排出経路23を
介してメッキ槽2外(補助槽6)へと排出され、これに
よってバレル3内には、このメッキ液Lの排出量に促さ
れてそれと同等量の新たなメッキ液Lがメッキ槽2内か
ら浸入されることになる。 【0030】このときのバレル3内に浸入するメッキ液
Lの量は、排出経路23を設けなかった場合(バレル3
の周壁部31のフィルター32だけを介してバレル3内
に浸入するメッキ液Lの量)とは比較にならないほど多
量である。従って、バレル3内において、被メッキ品W
とメッキ液Lとの交流が活発化することになる。そのた
め、このように被メッキ品Wとメッキ液Lとの交流活発
化に伴って、上記したように従来に比して飛躍的に高く
設定した電流密度下で、メッキ時間の短縮化が可能にな
る。 【0031】メッキ時間は、メッキ被膜を従来と同じ
(8μm等)にするのであれば、例えば10分〜4分程
度で十分である。また、これよりもいくらか延長させる
だけけで、従来には得られなかった分厚いメッキ被膜を
得ることもできる。メッキ処理が終わった後は、メッキ
槽2内からバレル3を取り出し、このバレル3ごと水
洗、中和、乾燥の各工程へと流通させればよい。バレル
3が樹脂製ではないので、乾燥工程でもバレル3に溶損
や変質等は起こらない。その後において、バレル3内か
らメッキ後の処理品を取り出した際には、この処理品と
ダミーとを分離する作業が軽減乃至解消されることにな
る。 【0032】本発明は、上記実施形態に限定されるもの
ではない。従って、バレル3の外形や構造が限定される
ものではなく、例えば実公平4−41184号公報等に
記載されたタイプのバレルメッキ装置で用いられるバレ
ルにも、実施可能である。なお、図1のバレルメッキ装
置1で用いるバレル3では、必ずしも周壁部31に対し
てフィルタ32は設けなくてもよい。 【0033】 【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
に係るバレルメッキ装置では、バレル自体が、その内部
に装填した被メッキ品に対してマイナス電流を印加する
ためのマイナス電極として使用できることになるので、
被メッキ品とマイナス電極との接触効率は極めて高くな
り、その結果、被メッキ品に対するダミーの混合量を減
少させることができるか、場合によっては皆無とできる
ことになる。従って、メッキ処理が終了した後の後処理
で、メッキ処理品とダミーとを選別する作業が軽減乃至
解消されることになり、その作業効率が飛躍的に高くな
る。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明に係るバレルメッキ装置の一実施形態を
示す側断面図である。 【図2】図1のA−A線矢視に対応した拡大断面図であ
る。 【図3】図1中の主要部を拡大して示した図である。 【図4】図2のB−B線拡大断面図である。 【図5】被メッキ品の一例を示す斜視図である。 【符号の説明】 1 バレルメッキ装置 2 メッキ槽 3 バレル 4 通電装置 6 補助槽 7 ポンプ 23 排出経路 43 電極(プラス極) W 被メッキ品 L メッキ液 P バレルの傾斜支持軸
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特公 昭40−16659(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C25D 17/12 C25D 17/20

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 メッキ液(L)を溜めるメッキ槽(2)
    と、該メッキ槽(2)内で被メッキ品(W)をメッキ液
    (L)中へ浸漬させつつ保持するバレル(3)と、該バ
    レル(3)内の被メッキ品(W)とメッキ槽(2)内の
    メッキ液(L)中に設けた電極(43)との間で通電可
    能にする通電装置(4)とを有しており、 上記バレル(3)は前処理工程として行う酸洗いに対し
    て耐酸性を有する導電材によって形成されており、 該バレル(3)自体がその内部の被メッキ品(W)に対
    してマイナス電流を印加するマイナス電極とされてお
    り、 該バレル(3)はカゴ型に形成されており、その底部に
    被メッキ品(W)用フィルター(34)を具備して開通
    する排出部(35)が設けられ且つその上部が被メッキ
    品(W)の出し入れ用開口部(30)とされており、 前記メッキ槽(2)の下部には補助槽(6)が設けら
    れ、メッキ槽(2)から補助槽(6)に向けてバレル
    (3)内に浸入したメッキ液(L)を上記排出部(3
    5)からメッキ槽(2)内を経由させることなくそのま
    まメッキ槽(2)外へ自然流下的に排出可能にした排出
    経路(23)が設けられており、 バレル(3)が、その開口部(30)の少なくとも一部
    をメッキ液(L)の液面下に沈下した状態となるように
    メッキ槽(2)内で傾斜支持されると共に、このときの
    傾斜支持軸(P)を中心に回転駆動可能と されているこ
    とを特徴とするバレルメッキ装置。
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