JP2001107298A - メッキ用バレル装置 - Google Patents

メッキ用バレル装置

Info

Publication number
JP2001107298A
JP2001107298A JP29026799A JP29026799A JP2001107298A JP 2001107298 A JP2001107298 A JP 2001107298A JP 29026799 A JP29026799 A JP 29026799A JP 29026799 A JP29026799 A JP 29026799A JP 2001107298 A JP2001107298 A JP 2001107298A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
barrel
electrode
plating
plated
polygonal column
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP29026799A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshinobu Harada
喜宣 原田
Takashi Yamato
孝 山戸
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SHINEI KAGAKU KK
Original Assignee
SHINEI KAGAKU KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by SHINEI KAGAKU KK filed Critical SHINEI KAGAKU KK
Priority to JP29026799A priority Critical patent/JP2001107298A/ja
Publication of JP2001107298A publication Critical patent/JP2001107298A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Electroplating Methods And Accessories (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】駆動機構をメッキ液に浸漬しないので異物がメ
ッキ液に混入しない、多数の電極を配置できる。 【構成】バレル軸18は、側板4に軸受19を介して回
転自在に支持されている。バレル軸18と側板4との間
には、Oリング20が配置されており、これでギヤ箱8
内へのメッキ液の侵入を防止している。電極歯車61が
回転すると、電極歯車61の一側面の電極70と、他側
面の電極71とは、交互にブラシ電極72に接する。従
って、水平バレル7が回転すると、下方に位置された対
向する点電極65のみが電極70から又は、同時に他方
の電極71から水平バレル7内の被メッキ材に電流が流
される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、メッキ槽の中で回
転させながらこの内部の被メッキ材にメッキを施すメッ
キ用バレル装置に関する。更に詳しくは、被メッキ材に
効率的にメッキ電流を流すことができるメッキ用バレル
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電気部品等の比較的小物材料は、これを
多角形又は円筒の回転する容器、すなわちバレルに入れ
てこれをメッキ槽に浸漬して回転させながら各種メッキ
が施される。このバレル内の個々の被メッキ材にメッキ
用の電流を流す必要があるが、このためにバレル内の被
メッキ材に接触するための電極の配置が種々提案されて
いる。
【0003】この中で胴部の両端の側板に複数の電極を
配置し、この何れかの電極が被メッキ材に接触すること
で通電するものが提案されている(実公平1−2924
0号、特開平6−146085号等)。この提案された
ものは、回転バレルを駆動する歯車は、メッキ液に浸漬
される構造であり、歯車の噛合部がメッキ液に漬かる構
造は歯車の噛み合い面に異物を噛み合う可能性があり、
又歯車の摩耗屑がメッキ液に混入する問題がある。従っ
て、バレルを回転駆動する駆動機構は、可能な限りメッ
キ液に浸漬しない構造が望ましい。
【0004】また、前述されたものは、バレル内の電極
の数は、バレルの断面が6角構造であれば6個配置され
ているが、8角等の多角構造になると極数が増加し、こ
れに電流を供給するブラシ電極部分では多数の電極を円
板上に等角度位置に配線することは電極の構造上困難で
ある。また、一般に被メッキ材は、その種類、形状等に
よりバレル内での被メッキ材の転動が偏りが異なるの
で、電流の流れが円滑にできずメッキが有効に行われな
いことがある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上述のような
技術背景のもとになされたものであり、下記目的を達成
する。本発明の目的は、被メッキ材をバレル装置への収
納、取出しが容易なメッキ用バレル装置を提供すること
にある。本発明の他の目的は、バレルを回転駆動する駆
動機構をメッキ液に浸漬しない構造のメッキ用バレル装
置を提供することにある。本発明の他の目的は、バレル
の断面構造が多角形でもこれに対応できる多数の電極の
配置が容易なメッキ用バレル装置を提供することにあ
る。本発明の更に他の目的は、被メッキ材がバレル内で
偏りが発生してもメッキ電流を途切れることなく流すこ
とができるメッキ用バレル装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】第1の本発明のメッキ用
バレル装置は、被メッキ材を収納でき内部が空洞で多角
柱であるバレルと、前記多角柱の軸線を中心に前記バレ
ルを回転駆動するためのバレル回転駆動手段とからなる
メッキ用バレル装置において、前記バレル回転駆動手段
がメッキ液に浸漬されないように、前記バレルが配置さ
れた空間と異なる隔壁された箱内に収納されている。メ
ッキ液とバレル回転駆動手段とのシールは、前記バレル
を駆動する駆動軸を前記隔壁との間でシール手段でシー
ルるすると良い。
【0007】また、第2の本発明のメッキ用バレル装置
は、被メッキ材を収納でき内部が空洞で多角柱であるバ
レルと、前記多角柱の軸線を中心に前記バレルを回転駆
動するためのバレル回転駆動手段と からなるメッキ用
バレル装置において、前記空洞の端面で、前記多角柱の
各角部近傍に配置された複数の電極と、前記電極に電流
を流すために前記バレル軸に固定された回転電極と、前
記バレル回転駆動手段がメッキ液に浸漬されないよう
に、前記バレルが配置された空間と異なる隔壁された箱
内に収納されている。
【0008】更に、第3の本発明のメッキ用バレル装置
は、被メッキ材を収納でき内部が空洞で多角柱であるバ
レルと、前記多角柱の軸線を中心に前記バレルを回転駆
動するためのバレル回転駆動手段とからなるメッキ用バ
レル装置において、前記バレルの回転中心軸線を含む面
で切断され、前記多角柱の部分を構成し前記バレルを開
閉し被メッキ材を収納、取り出しのための開閉蓋と、前
記開閉蓋を前記バレルに着脱自在に固定するための開閉
蓋固定手段とからなる。
【0009】前記開閉蓋固定手段は、前記開閉蓋の辺の
面上を摺動するスライドと、前記開閉蓋を前記バレルに
固定時に前記スライドを挿入するためにスライド挿入孔
が形成され前記バレルの両端に配置されたフランジとか
ら構成すると良い。
【0010】第4の本発明のメッキ用バレル装置は、被
メッキ材を収納し内部が空洞で多角柱であるバレルと、
前記多角柱の軸線を中心に前記バレルを回転駆動するた
めのバレル回転駆動手段とからなるメッキ用バレル装置
において、前記空洞の端面で、前記多角柱の各角部近傍
に配置された複数の点電極と、前記バレルの軸と同期し
て回転連動するように連結された部材に、前記点電極の
角度位置に対応し電気的に接続され、等角度間隔に配置
された第1電極と、前記第1電極と異なる角度位置に配
置された第2電極と、前記第1電極に接触して電流が流
れる第1ブラシ電極と、前記第2電極に接触して電流が
流れる第2ブラシ電極とからなる。
【0011】第5の本発明のメッキ用バレル装置は、被
メッキ材を収納し内部が空洞で多角柱であるバレルと、
前記多角柱の軸線を中心に前記バレルを回転駆動するた
めのバレル回転駆動手段とからなるメッキ用バレル装置
において、前記空洞の端面で、前記多角柱の各角部近傍
に配置された複数の点電極と、前記バレルの軸と同期し
て回転連動するように連結された回転部材に、前記点電
極の角度位置に対応し電気的に接続され、等角度間隔に
配置された第1電極と、前記回転部材に前記第1電極と
異なる角度位置に配置された第2電極と、前記第1電極
及び前記第2電極に接触して電流が流れるブラシ電極と
からなる。
【0012】前記点電極が前記バレル軸の外周の周方向
に面状に延びる面電極であっても良い。前記第1電極を
設けた回転円板と第2電極を設けた回転円板は、同一部
材又は別体であっても良い。好ましくは前記回転部材が
円板であり、前記第1電極と前記第2電極とが前記円板
の表面及び裏面に各々配置されているとスペース効率が
良い。前記ブラシ電極が前記回転部材の外周上の固定位
置を移動調節自在であると、被メッキ材への通電する区
間を調節できるので良い。
【0013】
【発明の実施の形態】[実施の形態1]以下、本発明の
実施の形態1を図面に従って説明する。図1は、本発明
のメッキ用バレルの実施の形態1の正面図である。図2
は、図1の正断面図である。メッキ用バレル1は、内部
に被メッキ材を収納した状態でメッキ槽(図示せず)に
浸漬して使用されるものである。バレル本体2は、非導
電体である塩化ビニール等の合成樹脂で作られている。
バレル本体2の形状は、概略すると箱形をしたものであ
る。
【0014】バレル本体2は、左右の側板3、4が配置
され、この側板3、4の下端は断面が円形の2本の連結
棒5で連結されて構成されている。側板3、4の上部の
間には上板6が配置され、この両端はネジにより側板
3、4にそれぞれ連結固定されている。全体としてバレ
ル本体2の骨組みは矩形を成している。バレル本体2の
中央下部には、水平バレル7が使用時に回転軸線が水平
方向になるように回転自在に配置されている。
【0015】バレル本体2の一側面には、減速ギヤ及び
ブラシ電極等が収納されているギヤ箱8が配置されてい
る。ギヤ箱8は、上部のみは開放されているが、他の側
面はカバーされて気密構造であるから水平バレル7をメ
ッキ槽に浸漬しても内部にメッキ液が侵入することはな
い。ギヤ箱8の側面には、矩形の板で作られた蓋9がビ
ス10で着脱自在に固定されている。蓋9は、ブラシ電
極の交換、点検、組立等のために設けられたものであ
る。バレル本体2の最上部には、ギヤを介して水平バレ
ル7を回転駆動するためのバレル駆動モータ11が配置
され固定されている。
【0016】[水平バレル7]水平バレル7は、内部に
被メッキ材を収納して被メッキ材を水平バレル7内で転
動させながらメッキするためのものである。本例では水
平バレル7は、透明の塩化ビニール樹脂で作られている
ので内部の被メッキ材が透視して見える。水平バレル7
の中央部は、断面が8角形で内部が空洞である収納部1
5であり、収納部15の両端部は円筒部16である。収
納部15は、内部に被メッキ材を入れて収納するための
8角柱の空間である。
【0017】円筒部16は、内部が空間で電極へ配線を
するための配線とバレル軸17を保持固定するためのも
のである。バレル軸17は、パイプであり円筒部16の
側面に一端が保持固定されている。バレル軸17は、側
板3に軸受(図示せず)を介して回転自在に支持されて
いる。他方の円筒部16の側面には、パイプであるバレ
ル軸18の一端がバレル軸17と同軸に保持固定されて
いる。
【0018】バレル軸18は、側板4に軸受19を介し
て回転自在に支持されている。また、バレル軸18と側
板4との間には、Oリング20が配置されており、これ
でギヤ箱8内へのメッキ液の侵入を防止している。バレ
ル軸18内には、後述するようにメッキ用の電流を流す
ための電線が配置されている。図6に示すように、断面
構造が8角形である収納部15は、概略バレル軸17,
18の中心線を含む面で二つ割に切断されている。
【0019】水平バレル7の収納部15は、収納部本体
25と開閉蓋26とから構成されている。開閉蓋26
は、収納部本体25に着脱自在である。半割り状の収納
部本体25の一端には、凹溝27がバレル軸17,18
の中心線方向に形成されている。凹溝27の一方の側壁
29が他方の側壁30より長く形成されている。この理
由は、水平バレル7内に収納された小部品である被メッ
キ材がこの凹溝27内に挿入しにくくるするためであ
る。
【0020】収納部本体25の他端は、挿入部31が形
成されており、その側面にはストッパー32が形成され
ている。同様に、開閉蓋26の一端には、凹溝35が収
納部本体25の挿入部31が挿入されるように設けられ
ている。開閉蓋26の他端は、挿入部38が形成されて
おり、その側面にはストッパー39が形成されている。
【0021】従って、被メツキ材を水平バレル7に出し
入れするときは、開閉蓋26の挿入部38を収納部本体
25の凹溝27に挿入し、開閉蓋26の凹溝35を収納
部本体25の挿入部31に挿入して蓋をする。ストッパ
ー39,32は、挿入部31,38を凹溝35,27に
挿入したときの挿入位置を決めるストッパーである。開
閉蓋26の両端部には、補強リブ40が一体に固定され
ている。補強リブ40は、開閉蓋26の強度を保つため
のものである。又、開閉蓋26及び収納部15には、メ
ッキ液が通りやすいように複数の貫通孔41が形成され
ている。
【0022】[開閉蓋26の固定機構]図5は、バレル
の正面図である。収納部15の両端には、2枚からなる
板状の8角形であるフランジ42が配置されている。開
閉蓋26は、フランジ42に固定機構で固定される。開
閉蓋26の中央部の一辺には、板状のスライド45がバ
レル軸17,18の中心線方向に摺動自在に配置されて
いる。スライド45の一端には、手で掴んで摺動させる
ための摘み46が一体に形成されている。スライド45
には、平行な二列の貫通孔である長孔47が形成されて
いる(図5参照)。
【0023】長孔47にはそれぞれボルト48が挿入し
てあり、開閉蓋26を貫通している。従って、スライド
45はボルト48の案内により、開閉蓋26の一辺の面
上を摺動する。一方、補強リブ40及びフランジ42に
は、スライド45を挿入するための挿入孔49が形成さ
れている。結局、開閉蓋26を収納部15から取り外す
には、二つの摘み46を手で掴み長孔47に沿ってスラ
イドさせて、スライド45をフランジ42の挿入孔49
から離脱させる。
【0024】この後、開閉蓋26を収納部15から取り
出す。内部に被メッキ部材を入れて再び逆の動作で開閉
蓋26を収納部15に蓋をして、二つの摘み46を手で
掴み長孔47に沿ってスライドさせて、ロックする。
【0025】[バレルの回転駆動機構]図4は、図1の
IV−IV線で切断したときの断面図である。バレル駆動モ
ータ11の回転は、次のような歯車機構により回転駆動
される。バレル駆動モータ11は、側板4にボルト53
で固定された固定フランジ52に取り付けられている。
バレル駆動モータ11の出力軸には、ピニオン歯車54
が固定されている。ピニオン歯車54には、第1歯車5
5に噛み合っている。ピニオン歯車54と第1歯車55
は、減速回転歯車機構を構成する。第1歯車55は、側
板4に固定された軸56に軸受57を介して回転自在に
支持されている。
【0026】第1歯車55は、第2歯車58に噛み合っ
ている。第2歯車58は、側板4に固定された軸59に
軸受60を介して回転自在に支持されている。第2歯車
58は、電極歯車61に噛み合っている。電極歯車61
は、バレル軸18の一端に固定されている。以上の構成
から理解されるように、バレル駆動モータ11の回転
は、ピニオン歯車54、第1歯車55、第2歯車58及
び電極歯車61に伝達されて水平バレル7を回転駆動す
る。
【0027】[電極]メッキ槽内でメッキするときは、
回転する水平バレル7内の被メッキ部材に通電する必要
がある。断面構造が8角形の水平バレル7の両サイドの
フランジ42には、点電極65が固定配置されている。
点電極65は、8角形の水平バレル7の内部の角部に位
置するように配置されており、半球状の点電極である
(図3参照)。点電極65は、収納部15に収納された
被メッキ材に接触し電流を流すためのものである。
【0028】点電極65は、フランジ42の裏面に配線
された電線67に接続されている。電線67は、更にバ
レル軸18内に配置された電線68に接続されている。
一方、電極歯車61の一方の側面の外周には、電極70
が等角度間隔で4個配置されている。電極70とバレル
軸18内の電線68とは、板状導電体69が接続されて
いる。結局、水平バレル7内の各々の点電極65と、電
極70は対応して接続されている。
【0029】従って、90度間隔で点電極65と電極7
0は接続されている。他方、電極歯車61の他方の側面
(裏面)の外周には、電極71(図4の鎖線)が等角度
間隔で4個配置されている。同様に、電極71は、とバ
レル軸18内を通して点電極65と接続されている。
【0030】電極歯車61の一側面の電極70と、他側
面の電極71とは、交互に45度間隔で配置されてい
る。電極70の外周には、導電体の弾性部材で作られた
ブラシ電極72が接触して配置されている。ブラシ電極
72は、ビス73でギヤ箱8に固定されたブラシ台74
にネジ固定されている。同様に、他側面の電極71の外
周にも同様のブラシ電極(図示せず)がブラシ台74に
配置されている。また、対向する点電極65にも同時に
電流を流すために、収納部15に沿って配置されたパイ
プ76内に電線75が配線されている。
【0031】従って、電極歯車61が回転すると、電極
歯車61の一側面の電極70と、他側面の電極71と
は、交互にブラシ電極72に接する。従って、水平バレ
ル7が回転すると、下方に位置された対向する点電極6
5のみが電極70から又は、同時に他方の電極71から
水平バレル7内の被メッキ材に電流が流される。
【0032】[電極のその他の実施の形態]前記実施の
形態の電極70に接触するブラシ電極72は、固定タイ
プであった。図7及び8に示すものは、ブラシ電極72
の角度位置を変えることができる電極の他の実施の形態
であり、図7は正面図であり図8は図7は側面図であ
る。電極歯車61の構造は、前述した実施の形態のもの
と実質的に同一構造である。
【0033】電極歯車61の外周位置には、ギヤ箱8に
電極台固定プレート80が固定配置されている。電極台
固定プレート80の上には、2個のコイルスプリング8
2を介して電極台81が支持されている。電極台81
は、電極台固定プレート80の上に浮動的に支持されて
いる。電極台81の上面には電極歯車61の中心線を中
心とする円弧面85が形成されている。円弧面85上に
は、移動電極84が移動自在に配置されている。
【0034】移動電極84は、溝である凹部87が形成
されており、凹部87は円弧面85上を摺動され、ボル
ト86で円弧面85上の任意の位置で固定される。移動
電極84は、電極歯車61の一側面の電極70と、他側
面の電極71とにどの角度位置でも同時に接している。
従って、点電極65に流れる被メッキ材に流れる電流が
途切れることはない。
【0035】移動電極84は、円弧面85上を摺動され
任意の位置で固定できるので、水平バレル7が回転する
とき、被メッキ材の大きさ、形状、重さ等によってバレ
ル内での転動特性が異なるので、点電極65の接触位置
を微調節できる。従って、メッキに関与しないムダな電
流を少なくできる、むらのないメッキができる等の利点
がある。
【0036】前述した点電極65は、収納部15に収納
された被メッキ材に接触し電流を流すためのものであ
る。図9に示すものは、この点電極65を周方向に延ば
して、面電極90としたものである。被メッキ材の形状
等によっては、点電極65では被メッキ材に接触せずに
電流が途切れることがあるので、水平バレル7の両サイ
ドのフランジ42の周方向に延長して面電極90とした
ものである。
【0037】ただし、被メッキ材の種類、バレル構造、
ブラシ電極に接触する角度位置等によって、被メッキ材
に電流が流れるタイミングが異なるので面電極90の周
方向の長さを異ならせる必要がある。また、点電極65
が良い場合、交換自在な構造にする必要もある。面電極
90は、フランジ42の裏面に固定されるナット91と
ボルト92により着脱、交換自在に固定されている。
【0038】なお、前記実施の形態では、1枚の歯車で
ある電極歯車61の表面と裏面の両サイドに電極70及
び71を配置したものであった。しかしながら、別々の
円板にそれぞれの電極及びブラシ電極をそれぞれ別に配
置したものであっても良い。
【0039】[実施の形態2]前述した実施の形態1の
ものは、内蔵したバレル駆動モータ11で水平バレル7
を駆動するものであったが内蔵されたモータではなく、
外部からのチャーン駆動するものであっても良い。ま
た、前述した実施の形態1では、電極歯車61は、電極
と水平バレル7の駆動歯車とを兼用したものであった
が、この機能を分離したものである。図10は、本発明
のメッキ用バレル100の実施の形態2の正断面図であ
る。なお、実施の形態1と実質的に同一部材は同一符号
を付した。
【0040】水平バレル7の構造は、実施の形態1と同
様であり、その構造は説明及び図示を省略する。密封電
極ボックス101は、メッキ液の侵入を防ぐために完全
に密封された構造である。回転電極102の電極70
と、これに接触するブラシ電極72等の構造は、前述し
た実施の形態1のものと実質的に同一であり、その説明
は省略する。ただし、回転電極102の外周に歯形が形
成されていない点のみで前述した電極歯車61とは異な
る。
【0041】また、バレル軸18を支持する軸受19及
びOリング20のシール構造も前述した実施の形態1の
ものと実質的に同一である。水平バレル7の両端のバレ
ル軸17,18は、バレルハンガー105にそれぞれ回
転自在に支持されている。バレルハンガー105は、メ
ッキ液槽にメッキ用バレル100を漬けるための釣り具
である。一方のバレル軸17には、バレルメイン歯車1
03が固定されている。バレルメイン歯車103には、
伝達歯車104が噛み合っている。
【0042】伝達歯車104は、駆動シャフト106に
固定されている。また、駆動シャフト106は、バレル
ハンガー105に回転自在に支持されている。駆動シャ
フト106の一端には、駆動スプロケット107が固定
されている。更に駆動スプロケット107は、チェーン
108に噛み合っており、このチェーン108で回転駆
動される。従って、伝達歯車104がチェーン108に
より回転駆動されると、バレルメイン歯車103は、伝
達歯車104により回転駆動される。
【0043】
【発明の効果】本発明のメッキ用バレル装置は、バレル
装置への被メッキ材の収納、取出しが容易である、駆動
機構をメッキ液に浸漬しないので異物がメッキ液に混入
しない、多数の電極を配置できる、被メッキ材がバレル
内で偏りが発生してもメッキ電流を途切れることなく流
すことができる等の優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明のメッキ用バレルの実施の形態
の正面図である。
【図2】図2は、図1の正断面図である。
【図3】図3は、図1のIII−III線で切断したときの断
面図である。
【図4】図4は、図1のIV−IV線で切断したときの断面
図である。
【図5】図5は、バレルの正面図である。
【図6】図6は、バレルをVI−VI線で切断したときの断
面図である。
【図7】図7は、角度位置を変えることができる電極の
他の実施の形態であり、正面図である。
【図8】図8は、図7は側面図である。
【図9】図9は、面電極を示す実施例であり、図9
(a)は平面図であり、図9(b)は図9(a)のb−
b線で切断した断面図、図9(c)は面電極の分解部品
図である。
【図10】図10は、本発明のメッキ用バレルの実施の
形態2の正断面図である。
【符号の説明】
1…メッキ用バレル 2…バレル本体 3,4…側板 7…水平バレル 8…ギヤ箱 9…蓋 11…バレル駆動モータ 15…収納部 16…円筒部 17…バレル軸 25…収納部本体 26…開閉蓋 31…挿入部 32,39…ストッパー 45…スライド 46…摘み 61…電極歯車 70…電極 72…ブラシ電極 81…電極台

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被メッキ材を収納でき内部が空洞で多角柱
    であるバレルと、 前記多角柱の軸線を中心に前記バレルを回転駆動するた
    めのバレル回転駆動手段とからなるメッキ用バレル装置
    において、 前記バレル回転駆動手段がメッキ液に浸漬されないよう
    に、前記バレルが配置された空間と異なる隔壁された箱
    内に収納されていることを特徴とするメッキ用バレル装
    置。
  2. 【請求項2】被メッキ材を収納でき内部が空洞で多角柱
    であるバレルと、 前記多角柱の軸線を中心に前記バレルを回転駆動するた
    めのバレル回転駆動手段とからなるメッキ用バレル装置
    において、 前記空洞の端面で、前記多角柱の各角部近傍に配置され
    た複数の電極と、 前記電極に電流を流すために前記バレル軸に固定された
    回転電極と、 前記バレル回転駆動手段がメッキ液に浸漬されないよう
    に、前記バレルが配置された空間と異なる隔壁された箱
    内に収納されていることを特徴とするメッキ用バレル装
    置。
  3. 【請求項3】被メッキ材を収納でき内部が空洞で多角柱
    であるバレルと、 前記多角柱の軸線を中心に前記バレルを回転駆動するた
    めのバレル回転駆動手段とからなるメッキ用バレル装置
    において、 前記バレルの回転中心軸線を含む面で切断され、前記多
    角柱の部分を構成し前記バレルを開閉し被メッキ材を収
    納、取り出しのための開閉蓋と、 前記開閉蓋を前記バレルに着脱自在に固定するための開
    閉蓋固定手段とからなるメッキ用バレル装置。
  4. 【請求項4】請求項3において、 前記開閉蓋固定手段は、 前記開閉蓋の辺の面上を摺動するスライドと、 前記開閉蓋を前記バレルに固定時に前記スライドを挿入
    するためにスライド挿入孔が形成され前記バレルの両端
    に配置されたフランジとからなるメッキ用バレル装置。
  5. 【請求項5】被メッキ材を収納でき内部が空洞で多角柱
    であるバレルと、 前記多角柱の軸線を中心に前記バレルを回転駆動するた
    めのバレル回転駆動手段とからなるメッキ用バレル装置
    において、 前記空洞の端面で、前記多角柱の各角部近傍に配置され
    た複数の点電極と、 前記バレルの軸と同期して回転連動するように連結され
    た部材に、前記点電極の角度位置に対応し電気的に接続
    され、等角度間隔に配置された第1電極と、 前記第1電極と異なる角度位置に配置された第2電極
    と、 前記第1電極に接触して固定され電流が流れる第1ブラ
    シ電極と、 前記第2電極に接触して固定され電流が流れる第2ブラ
    シ電極とからなるメッキ用バレル装置。
  6. 【請求項6】被メッキ材を収納でき内部が空洞で多角柱
    であるバレルと、 前記多角柱の軸線を中心に前記バレルを回転駆動するた
    めのバレル回転駆動手段とからなるメッキ用バレル装置
    において、 前記空洞の端面で、前記多角柱の各角部近傍に配置され
    た複数の点電極と、 前記バレルの軸と同期して回転連動するように連結され
    た回転部材に、前記点電極の角度位置に対応し電気的に
    接続され、等角度間隔に配置された第1電極と、 前記回転部材に前記第1電極と異なる角度位置に配置さ
    れた第2電極と、 前記第1電極及び前記第2電極に接触して電流が流れる
    ブラシ電極とからなることを特徴とするメッキ用バレル
    装置。
  7. 【請求項7】請求項5又は6において、 前記点電極が前記バレル軸の外周の周方向に面状に延び
    る面電極であることを特徴とするメッキ用バレル装置。
  8. 【請求項8】請求項5又は6において、 前記回転部材が円板であり、前記第1電極と前記第2電
    極とが前記円板の表面及び裏面に各々配置されているこ
    とを特徴とするメッキ用バレル装置。
  9. 【請求項9】請求項5又は6において、 前記ブラシ電極が前記回転部材の外周上の固定位置を移
    動調節自在であることを特徴とするメッキ用バレル装
    置。
JP29026799A 1999-10-12 1999-10-12 メッキ用バレル装置 Pending JP2001107298A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29026799A JP2001107298A (ja) 1999-10-12 1999-10-12 メッキ用バレル装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29026799A JP2001107298A (ja) 1999-10-12 1999-10-12 メッキ用バレル装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001107298A true JP2001107298A (ja) 2001-04-17

Family

ID=17753936

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP29026799A Pending JP2001107298A (ja) 1999-10-12 1999-10-12 メッキ用バレル装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001107298A (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100430150B1 (ko) * 2002-02-26 2004-05-03 한국생산기술연구원 폐수내 유가금속 회수처리용 배럴형 전해장치
KR100452526B1 (ko) * 2002-02-26 2004-10-12 한국생산기술연구원 유가금속 회수를 위한 폐수처리방법 및 그 전해장치
JP2006037191A (ja) * 2004-07-29 2006-02-09 Shin Kyoritsu Kako Kk バレルめっき装置
CN100355947C (zh) * 2002-08-02 2007-12-19 上市一吉 滚镀装置
JP2009242924A (ja) * 2008-03-31 2009-10-22 Tdk Corp めっき用バレルおよびバレルめっき装置
CN108754593A (zh) * 2018-04-19 2018-11-06 肇庆远东工业电镀设备科技有限公司 一种电镀滚筒
JP2019119923A (ja) * 2018-01-11 2019-07-22 木田精工株式会社 バレル
CN112708925A (zh) * 2020-12-23 2021-04-27 苏州安得斯电磁科技有限公司 一种永磁铁电镀设备及方法
JP7095932B1 (ja) * 2022-01-14 2022-07-05 興宝ケミカル株式会社 バレル式電気メッキ装置及びバレル式電気メッキ装置を用いてメッキされた被メッキ物を取り出す方法

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100430150B1 (ko) * 2002-02-26 2004-05-03 한국생산기술연구원 폐수내 유가금속 회수처리용 배럴형 전해장치
KR100452526B1 (ko) * 2002-02-26 2004-10-12 한국생산기술연구원 유가금속 회수를 위한 폐수처리방법 및 그 전해장치
CN100355947C (zh) * 2002-08-02 2007-12-19 上市一吉 滚镀装置
JP2006037191A (ja) * 2004-07-29 2006-02-09 Shin Kyoritsu Kako Kk バレルめっき装置
JP4606803B2 (ja) * 2004-07-29 2011-01-05 新共立化工株式会社 バレルめっき装置
JP2009242924A (ja) * 2008-03-31 2009-10-22 Tdk Corp めっき用バレルおよびバレルめっき装置
JP2019119923A (ja) * 2018-01-11 2019-07-22 木田精工株式会社 バレル
JP7002121B2 (ja) 2018-01-11 2022-01-20 木田精工株式会社 バレル
CN108754593A (zh) * 2018-04-19 2018-11-06 肇庆远东工业电镀设备科技有限公司 一种电镀滚筒
CN112708925A (zh) * 2020-12-23 2021-04-27 苏州安得斯电磁科技有限公司 一种永磁铁电镀设备及方法
JP7095932B1 (ja) * 2022-01-14 2022-07-05 興宝ケミカル株式会社 バレル式電気メッキ装置及びバレル式電気メッキ装置を用いてメッキされた被メッキ物を取り出す方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2001107298A (ja) メッキ用バレル装置
US3425926A (en) Apparatus for automatically electroplating various articles with chromium
US4822468A (en) Barrel plating apparatus
US5679045A (en) Arrangement for transferring electric current to a propulsion device provided with an electric motor in a ship or equivalent
JP2002200765A (ja) 磁気撹拌具及びそれを含む気密性インクパック
JP7095932B1 (ja) バレル式電気メッキ装置及びバレル式電気メッキ装置を用いてメッキされた被メッキ物を取り出す方法
JP3896782B2 (ja) 残留塩素計
US3231244A (en) Automatic blood mixing machine
JP4593989B2 (ja) バレルめっき装置
US3432419A (en) Variable,commutating contact electroplating barrel
CN216484640U (zh) 一种食品安全检测用恒温震荡器
JPH0454224Y2 (ja)
CN211522164U (zh) 一种内置搅拌结构的培养箱
JP2000034600A (ja) バレルめっき装置
JP2002249898A (ja) めっき装置
CN213946413U (zh) 一种安防式电力工程用工具箱
KR940001398Y1 (ko) 화장품 진열대
CN211533650U (zh) 一种多方位旋转的展示装置
CN207576268U (zh) 一种多用途旋转混合仪
TWI740175B (zh) 卡匣旋轉設備和卡匣
JP2005240082A (ja) バレルめっき装置
JP2016023339A (ja) めっき用バレル
CN207781023U (zh) 一种方便数学概率教学用的转盘装置
JPH02133600A (ja) バレルメッキ装置
JPH0816280B2 (ja) メッキ用バレルの通電装置