JP2001130892A - 作業車の作業台自動移動装置 - Google Patents

作業車の作業台自動移動装置

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JP2001130892A
JP2001130892A JP30819599A JP30819599A JP2001130892A JP 2001130892 A JP2001130892 A JP 2001130892A JP 30819599 A JP30819599 A JP 30819599A JP 30819599 A JP30819599 A JP 30819599A JP 2001130892 A JP2001130892 A JP 2001130892A
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彰彦 大平
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 作業台の繰り返し作業を行なう場合、作業者
の負担を増加させずに作業効率を向上させる作業台自動
運転装置を提供する。 【解決手段】 作業台自動移動装置40は、アウトリガ
ジャッキの先端部が地面に接地されたか否かを検出する
ジャッキ接地センサ49の検出値に基づいてアウトリガ
ジャッキの接地が解かれたか否かを判定する接地状態判
定回路63と、ブーム操作装置25の操作内容に応じて
アクチュエータ15,17,19の作動内容を抽出する作
動内容抽出回路71と、作動内容を記憶するメモリ73
と、メモリ73内の作動内容を消去する消去回路75と
を有して構成される。接地状態判定回路63によりアウ
トリガジャッキの接地が解かれていると判定されている
状態で作動内容消去スイッチ45がON操作されている
場合には、消去回路75が作動してメモリ73に記憶さ
れた作動内容を消去する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、作業車の作業台自動移
動装置に関し、さらに詳細には、車体上に移動自在に設
けられたブームと、ブームの先端部に取り付けられた作
業台と、ブームを作動させるアクチュエータと、アクチ
ュエータの作動を操作する操作装置と、操作装置の操作
により移動する作業台の移動軌跡やアクチュエータの作
動内容を記憶しこの記憶された内容に基づいて作業台を
自動で移動させる作動制御装置と、を備えた作業車の作
業台自動移動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】高所作業車は、車体上に少なくとも起伏
動自在に設けられたブームと、ブームの先端部に上下方
向に揺動自在に設けられた作業台と、ブームの作動を操
作するため作業台に設けられらたブーム操作装置とを有
して構成されているものがある。この高所作業車で揚重
作業や壁面塗装作業等の往復移動を伴う作業を行なう場
合には、作業台に搭乗した作業者がブーム操作装置を操
作して作業台を作業対象に対して往復移動させる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、作業台
の往復移動をともなう揚重作業や壁面塗装作業におい
て、ブーム操作装置による同一操作を作業者が繰り返し
操作することは作業者の負担を増加させるとともに、作
業効率を低下させる、という問題が発生する。
【0004】本発明はこのような問題に鑑みてなされた
ものであり、高所作業車にて繰り返し作業を行なう場合
に、作業者の負担を増加させず作業効率を向上させるこ
とができる作業台自動運転装置を提供することを目的と
する。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に本発明の作業車の作業台自動運転装置は、車体上に設
けられた作業台移動手段(例えば、実施形態における伸
縮ブーム17)と、作業台移動手段により移動される作
業台と、作業台移動手段の作動を操作する操作手段(例
えば、実施形態におけるブーム操作装置25)と、操作
手段の操作により作動された作業台移動手段の作動内容
を記憶する作動記憶手段(例えば、実施形態におけるメ
モリ73)と、作動記憶手段に記憶された作動内容にし
たがって作業台移動手段を作動させる作業台再生移動制
御手段(例えば、実施形態における作動制御回路61)
と、作動記憶手段に記憶された作動内容を消去する作動
内容消去手段(例えば、実施形態における消去回路7
5)とを備え、作業台移動手段が作動できない状態にあ
るか否かを判定する非作動状態判定手段(例えば、実施
形態における接地状態判定回路63)と、非作動状態判
定手段により作業台移動手段が作動できない状態にある
と判定されている場合に作動内容消去手段の作動を許容
する消去作動許容手段(例えば、実施形態における作動
制御回路61)とを有して構成する。
【0006】上記構成によれば、非作動状態判定手段に
より作業台移動手段が作動できない状態にあると判定さ
れている場合には、消去作動許容手段が作動内容消去手
段の作動を許容する。
【0007】車両の設置位置を変更させる場合には、作
業台移動手段を作動できない状態にした後に車両を移動
させるので、非作動状態判定手段は作業台移動手段が作
動できない状態にあると判定する。これを利用したのが
本発明であり、車両が新たな設置場所に移動したときに
は、車両設置前の作動内容が作動内容消去手段により消
去されるので、新たな車両の設置場所では古い作動内容
にしたがって作業作動移動手段が作動することを未然に
防止することができ、作業現場に対応した作業台の再生
移動を行なうことができる。
【0008】また、本発明の作業車の作業台自動運転装
置は、車体上に設けられた作業台移動手段と、作業台移
動手段により移動される作業台と、作業台移動手段の作
動内容を記憶する作動記憶手段(例えば、実施形態にお
けるメモリ73)と、作動記憶手段に記憶された作動内
容にしたがって作業台移動手段を作動させる作業台再生
移動制御手段(例えば、実施形態における作動制御回路
61)とを備え、作動記憶手段に記憶された作動内容に
基づいて作業台の移動軌跡を算出する軌跡算出手段(例
えば、実施形態における帰路設定回路67)と、軌跡算
出手段により算出された移動軌跡の終点から始点に作業
台を移動させる場合に、移動軌跡に沿って作業台が移動
するように作業台移動手段の作動内容を設定しこの設定
された作動内容に基づいて作業台移動手段を作動させる
プレイバック制御と移動軌跡の終点と始点間を直線で結
ぶ経路を算出しこの算出された直線経路に沿って作業台
が移動するように作業台移動手段の作動内容を設定しこ
の設定された作動内容に基づいて作業台移動手段を作動
させるプレイバック制御とを設定するプレイバック制御
設定手段(例えば、実施形態における帰路設定回路6
7)と、プレイバック制御設定手段により設定されるプ
レイバック制御のいずれを選択するプレイバック制御選
択手段(例えば、実施形態における帰路選択スイッチ5
3)とを有して構成する。
【0009】上記構成によれば、軌跡算出手段により算
出された移動軌跡の終点から始点に作業台を移動させる
場合、作業者がプレイバック制御選択手段を操作してプ
レイバック制御設定手段により設定されるプレイバック
制御のいずれを選択する。そして、選択されたプレイバ
ック制御に基づいて作業台再生移動制御手段が作業台移
動手段を作動させ、作業台が移動軌跡の終点から始点に
移動する。
【0010】2種類のプレイバック制御を選択可能にす
ることで、作業内容や移動経路の環境を考慮して、作業
台を短時間で始点に戻したり、帰路の途中にある障害物
に接触する虞を未然に回避することができ、作業全体の
作業効率を向上させることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施の形
態を図1から図6を使用して説明する。本実施の形態は
車体上に旋回且つ起伏動自在な伸縮ブームを有した高所
作業車の態様を示す。
【0012】
【第1の実施の形態】最初に、本発明の第1の実施の形
態における作業車の作業台自動移動装置を搭載した高所
作業車を説明する。高所作業車1は、図1に示すよう
に、車体3の前部に運転キャビン5を有し、この運転キ
ャビン5よりも後側の車体前後の左右両側部に車体3を
持ち上げ支持するアウトリガジャッキ7を有している。
アウトリガジャッキ7にはジャッキシリンダ9が内蔵さ
れ、このジャッキシリンダ9が伸縮作動するとアウトリ
ガジャッキ7が接地又は車体3に格納されるように構成
されている。車体後端にはアウトリガジャッキ7の作動
を操作するジャッキ操作装置11が取り付けられてお
り、ジャッキ操作装置11の操作レバー11aを手動操
作するとジャッキシリンダ9の伸縮作動を操作すること
ができる。車体後部には上方へ突出し旋回動自在な旋回
台13が設けられ、旋回台13の下方の車体3内には旋
回台13を旋回動させる旋回モータ15が設けられてい
る。
【0013】旋回台13の上部には入れ子式に構成され
た伸縮ブーム17の基部が上下方向に揺動自在に枢結さ
れ、伸縮ブーム17の側壁下部と旋回台13の底部間に
は起伏シリンダ19が枢結されている。この起伏シリン
ダ19が伸縮動すると伸縮ブーム17が起伏作動するよ
うに構成されている。伸縮ブーム17の内部には伸縮シ
リンダ21が内蔵されており、伸縮シリンダ21の伸縮
作動により伸縮ブーム17が伸縮動するように構成され
ている。
【0014】伸縮ブーム17の先端には上下方向に揺動
自在に枢結された作業台23が設けられ、作業台23の
底部と伸縮ブーム17の先端部間には図示しないレベリ
ングシリンダが枢結されている。レベリングシリンダの
伸縮作動により作業台23を上下方向に揺動させ、伸縮
ブーム17の起伏角に係わらず作業台23を常に水平状
態に保持している。作業台23上と旋回台13の側部に
は伸縮ブーム17の作動を操作するブーム操作装置25
が設けられており、ブーム操作装置25の操作レバー2
5aを手動操作すると、旋回モータ15・起伏シリンダ
19・伸縮シリンダ21(以下、これらをまとめて「ア
クチュエータ15,19,21」と記す。)が伸縮作動し
て伸縮ブーム17が旋回・起伏・伸縮動するように構成
されている。運転キャビン5よりも車両後方側の車体前
部には上方へ突出し、全縮状態の伸縮ブーム17の先端
部を載置させて伸縮ブーム17を格納するブーム受け2
7が設けられている。
【0015】運転キャビン5の下方には車体3の左右方
向に配置された一対の前輪29が回転自在に設けられ、
車体後部の車体左右方向には一対の後輪31が設けられ
ている。運転キャビン5の下部の車体3にはエンジンE
が設けられており、このエンジンEにはエンジン駆動力
を後輪31に伝達させるトランスミッション(TM)が
接続され、トランスミッションTMには回転自在なプロ
ペラシャフト33が連接され、このプロペラシャフト3
3を介してエンジンEの駆動力が後輪31に伝達される
ように構成されている。また、エンジンEにはエンジン
の駆動力を取り出すパワーテイクオフ機構(PTO機
構)が接続されており、このPTO機構には油圧ポンプ
Pが接続されている。油圧ポンプPはエンジンEから駆
動力を得て回転駆動し図示しない油圧回路に作動油を吐
出させて、アクチュエータ15,17,19とジャッキシ
リンダ9を伸縮動させる。また、運転キャビン5内には
トランスミッションTMに接続されエンジンEの駆動力
を段階的に取り出すシフトレバー35が設けられてい
る。このシフトレバー35は複数のポジションに移動可
能であり、エンジンEの駆動力を段階的に取り出す1速
・2速…後退等のポジションを有している。また、運転
キャビン5内には後輪31を制動させ上下方向に揺動自
在なパーキングブレーキPBが設けられている。
【0016】高所作業車1には、図2に示すように、作
業台自動移動装置40が設けられている。作業台自動移
動装置40は図1に示す作業台23を自動的に移動させ
る機能を有するものであり、ブーム操作装置25、プレ
イバック・通常切替スイッチ41、ティーチング記憶開
始・終了スイッチ43、作動内容消去スイッチ45、回
数入力器47、ジャッキ接地センサ49、ブーム姿勢セ
ンサ51、帰路選択スイッチ53、表示修正器55、コ
ントローラ57、警報ランプ59とを有して構成されて
いる。
【0017】ブーム操作装置25は前述したのでその説
明は省略する。プレイバック・通常切替スイッチ41は
作業台を自動で移動させたい場合に操作するプレイバッ
クモードと、作業者がブーム操作装置25を手動操作し
て図1に示す作業台23を移動させる通常モードのいず
れに切り替えるための切替スイッチである。ティーチン
グ記憶開始・終了スイッチ43は、作業対象に対して作
業台23を往復動させる作業(以下、「繰り返し作業」
と記す。)を行なう場合に、伸縮ブーム17の作動を自
動的に再生できるように伸縮ブーム17の駆動源である
アクチュエータ15,17,19の作動内容を記憶させる
作業(以下、「ティーチング作業」と記す。)を開始す
るときに操作する開始スイッチ(図示せず)と、ティー
チング作業を終了するときに操作する終了スイッチ(図
示せず)とを有している。開始スイッチはティーチング
作業を開始させるときにON操作する場合の他、作業台
23を繰り返し作業を開始するときにON操作する機能
をも有している。
【0018】作動内容消去スイッチ45はティーチング
作業におけるアクチュエータ15,17,19の作業内容
を消去したいときに操作するスイッチである。回数入力
器47はティーチング作業により記憶されたアクチュエ
ータ15,17,19の作動内容を複数回繰り返して行な
うための回数を指定する機能を有し、回数の指定は0、
1、2、3……のように0及び自然数のうちのいずれを
指定する。
【0019】ジャッキ接地センサ49はアウトリガジャ
ッキ7の先端部が地面に接地されたか否かを検出する機
能を有し、4本のアウトリガジャッキ7の各々に設けら
れ、リミットスイッチが使用されている。尚、リミット
スイッチの代わりに近接スイッチを使用することができ
る。ブーム姿勢センサ51は、伸縮ブーム17の旋回角
度・伸長量・起伏角度を検出する機能を有する。帰路選
択スイッチ53は図3(a)に示す移動軌跡の終点Cか
ら始点Aに戻るときの帰路を、図3(c)に示す移動
軌跡に沿わせる場合(以下、「往復モード」と記す。)
と、図3(b)に示す移動軌跡の終点Cと始点A間を
直線で結ぶ経路83を帰路とする場合(以下、「単方向
モード」と記す。)、のいずれを選択する機能を有す
る。図2に示す表示修正器55はディスプレイであり、
移動軌跡を表示するとともに移動軌跡の修正したい部分
を指定する。
【0020】コントローラ57は、作動制御回路61と
接地状態判定回路63とブーム姿勢算出回路65と帰路
設定回路67と移動軌跡表示修正回路69と作動内容抽
出回路71とメモリ73と消去回路75とを有して構成
されている。コントローラ57には電源77に電気的に
接続された電源スイッチ79が設けられている。接地状
態判定回路63は4本のアウトリガジャッキ7の各々に
設けられたジャッキ接地センサ49の少なくともいずれ
か一つがジャッキ接地が解かれている旨の接地解除信号
を受け取った場合にジャッキ接地が解かれた旨の判定を
する。ブーム姿勢算出回路65はブーム姿勢センサ51
からの検出値(伸縮ブーム17の旋回角度・起伏角度・
伸縮量)に基づいて図1に示す伸縮ブーム17の先端部
に設けられた作業台23の位置(3次元位置)を算出す
る機能を有する。尚、作業台23の位置は3次元位置に
より特定する場合に限らず、極座標で特定することもで
きる。
【0021】メモリ73はティーチング作業により得ら
れたアクチュエータ15,17,19の作動内容を記憶す
る記憶回路であり、記憶内容の読み書きが自由である。
消去回路75はメモリ73に記憶された内容を消去する
機能を有する。
【0022】作動内容抽出回路71は、プレイバック・
通常切替スイッチ41のプレイバックモードが選択操作
され、ティーチング記憶開始・終了スイッチ43の開始
スイッチがON操作された後に、作業者がブーム操作装
置25を手動操作してアクチュエータ15,17,19を
作動させて作業台23を所望の位置まで移動させた場合
に、開始スイッチがON操作された時から一定時間(以
下、「作動開始時間」と記す。)毎にブーム姿勢算出回
路65による作業台23の位置情報とアクチュエータ1
5,17,19を作動させる作動制御弁81の作動入力信
号とを抽出する機能を有する。そして、作動内容抽出回
路71は、作動開始時間と、作動開始時間に対応した作
動制御弁81の作動入力信号(以下、「アクチュエータ
15,17,19の作動内容」と記す。)と、作業台23
の位置情報をメモリ73に記憶させる。尚、作業台23
の位置情報等を抽出する作動開始時間は任意に設定する
ことができる。
【0023】帰路設定回路67は、帰路選択スイッチ5
3により往復モード又は単方向モードが選択された場合
に、メモリ73に記憶された作動開始時間に対応したア
クチュエータ15,17,19の作動内容と作業台23の
位置情報を読み出し、往復モード又は単方向モードに対
応するように作業台23の位置情報に基づいてアクチュ
エータ15,17,19の伸長量を算出し、この算出され
た伸長量に応じてアクチュエータ15,17,19の作動
内容を設定し、この設定された新たなアクチュエータ1
5,17,19の作動内容をメモリ73に記憶させる機能
を有する。
【0024】移動軌跡表示修正回路69は、メモリ73
に記憶された作業台23の位置情報に基づいて作業台2
3の移動軌跡を表示修正器55に表示させ、且つ表示修
正器55に表示された作業台23の移動軌跡のうち修正
したい部分(点)を作業者が指示すると、その指示され
た点を消去した後に消去された点の前後の点間を結んで
移動軌跡を修正するとともに作動内容を修正し、また、
移動軌跡の終点を作業者が指示するとこの終点を消去
し、消去された終点よりも上流側の隣接する点を新たな
終点として設定するとともに作動内容を修正し、修正さ
れた移動軌跡の位置情報と修正された作動内容をメモリ
73に記憶させる機能を有する。
【0025】作動制御回路61はブーム操作装置25の
操作情報に基づいてアクチュエータ15,17,19の作
動を制御する作動制御弁81の作動をコントロールし、
また、プレイバック・通常切替スイッチ41によりプレ
イバックモードが選択操作され、且つティーチング記憶
開始・終了スイッチ43により開始スイッチがON操作
されたときに作動内容抽出回路71を作動させ、また、
作動内容消去スイッチ45がON作動され、且つ接地状
態判定回路63によりジャッキ接地が解かれている旨の
判定がされている場合に消去回路75を作動させ、更
に、接地状態判定回路63によりジャッキ接地が解かれ
ていると判定している状態で、作業者が作動内容消去ス
イッチ45をON操作していない場合に警報ランプ59
を点灯させる機能を有する。尚、作動制御回路61には
3つの作動制御弁81と警報ランプ59が電気的に接続
されている。
【0026】次に、本発明の作業台自動移動装置40の
作用を、ティーチング作業を行なう場合、作業台2
3の移動軌跡における帰路を指定する場合、繰り返し
作業を複数回行なう場合、移動軌跡を修正する場合、
アクチュエータ15,17,19の作動内容を消去する
場合、に分けて説明する。
【0027】最初に、ティーチング作業を行なう場合に
ついて説明する。図1に示す車体3に伸縮ブーム17と
アウトリガジャッキ7を格納した状態で、車両を作業現
場の近くまで移動させて停止させる。そして、図示しな
い作業者がジャッキ操作装置11の操作レバー11aを
手動操作してアウトリガジャッキ7を張り出しその先端
部を接地させて、車体3を持ち上げ支持させる。車体3
がアウトリガジャッキにより持ち上げ支持されると、作
業者が作業台23に搭乗し、ブーム操作装置25の操作
レバー25aを手動操作して伸縮ブーム17を作動させ
作業台23を作業現場に移動させる。
【0028】作業台23が作業現場に移動すると、作業
者はティーチング作業を行なう。即ち、作業者は図2に
示すプレイバック・通常切替スイッチ41によりプレイ
バックモードを選択操作し、ティーチング記憶開始・終
了スイッチ43の開始スイッチをON操作した後に、ブ
ーム操作装置25を手動操作してアクチュエータ15,
17,19を作動させて作業台23を現在位置から所望
の位置まで移動させる。開始スイッチがON操作される
と、作動制御回路61が作動内容抽出回路71を作動さ
せ、作動内容抽出回路71は開始スイッチが操作された
ときから一定時間(作動開始時間)毎に、ブーム姿勢算
出回路65から提供される作業台23の位置情報と、ア
クチュエータ15,17,19の作動内容(作動制御弁8
1の作動入力信号)とを抽出する。そして、作動開始時
間と、作動開始時間に対応した作業台23の位置情報及
びアクチュエータ15,17,19の作動内容とをメモリ
73に記憶する。そして、作業台23が所望の位置まで
移動したときに、作業者がティーチング記憶開始・終了
スイッチ43の終了スイッチをON操作して、作動制御
回路61を介して作動内容抽出回路71の作動を停止さ
せる。
【0029】尚、電源スイッチ79がON操作されてコ
ントローラ61に電源77からの電力が供給されている
限りブーム姿勢センサ51は作動状態にあり、ブーム姿
勢センサ51による検出値はブーム姿勢算出回路65に
送られる。
【0030】次に、作業台23の移動軌跡における帰路
を指定する場合について説明する。作業者が図2に示す
帰路選択スイッチ53を操作して図3(b)に示す単方
向モードを選択すると、図2に示す帰路設定回路67は
メモリ73に記憶されたアクチュエータ15,17,19
の作動内容と作業台23の位置情報を読み出し、作業台
23の移動軌跡の終点Cと始点Aを結ぶ直線経路83を
算出し、この直線経路83に沿って作業台23が移動す
るように終点Cから一定時間毎のアクチュエータ15,
17,19の伸長量を算出し、この終点Cから一定時間
毎の算出された伸長量から作動内容を設定する。そし
て、この設定された直線経路83の作動内容をメモリ7
3に記憶させる。
【0031】また、作業者が帰路選択スイッチ53を操
作して図3(c)に示す往復モードを選択すると、帰路
設定回路67がメモリ73に記憶されたアクチュエータ
15,17,19の作動内容を読み出し、作業台23が移
動軌跡に沿ってその終点Cから始点Aに作業台23が移
動するようにアクチュエータ15,17,19の作動内容
を設定する。即ち、帰路設定回路67はメモリ73に記
憶されたアクチュエータ15,17,19の作動内容を逆
方向に作動させるように設定する。そして、この設定さ
れた帰路の作動内容をメモリ73に記憶させる。このた
め、メモリ73にはティーチング作業により記憶された
作動内容と帰路となる作動内容が記憶されている。
【0032】次に、作業台23の繰り返し作業を行なう
場合について説明する。最初に、ティーチングされた作
業内容のみを行なわせる場合について説明する。作業者
は図2に示す回数入力器47を操作して回数0を指定
し、プレイバック・通常切替スイッチ41によりプレイ
バックモードを選択操作する。そして、作業者がティー
チング記憶開始・終了スイッチ43の開始スイッチをO
N操作すると、作動制御回路61は、メモリ73に記憶
されたアクチュエータ15,17,19の作動内容を読み
出し、この作動内容にしたがって作動制御弁81の作動
を制御してアクチュエータ15,17,19を伸縮作動さ
せ図1に示す伸縮ブーム17が移動する。その結果、作
業台23は図3(a)に示す移動軌跡の始点Aから点B
を経由して終点Cで停止する。
【0033】また、作業者が回数入力器47により回数
1を指定すると、作業台23は図3(b)又は(c)に
示す移動軌跡の始点Aから終点Cに移動した後に、図2
に示す帰路選択スイッチ53で選択された帰路に沿って
移動して始点Aで停止する。更に、作業者が回数n(n
は2以上の自然数とする。)を指定した場合には、作業
台23は移動軌跡に沿って移動した後に、帰路選択スイ
ッチ53で選択された帰路に沿って移動し、更に、作業
台23が移動軌跡と帰路からなる経路を(n―1)回移
動した後に始点Aで停止する。
【0034】次に、移動軌跡を修正する場合について説
明する。図4は移動軌跡の一部を示し、同図にはP1・
P2・P3・P4の4つの移動軌跡上の点が示され点P
4が終点であり、作業台はP1からP4側へ移動する。
ここで、移動軌跡上の点P3を消去して移動軌跡を修正
するには、作業者が図2に示す表示修正器55を作動さ
せる。尚、表示修正器55の作動は電源スイッチ79が
ON操作されるとこれに連動して作動するように構成し
てもよいし、表示修正器55に設けられた図示しない作
動スイッチをON操作することで作動するように構成し
てもよい。
【0035】表示修正器55が作動すると、移動軌跡表
示修正回路69がメモリ73に記憶された作業台23の
位置情報とこれに対応するアクチュエータ15,17,1
9の作動内容を読み込み、作業台23の位置情報に基づ
いて移動軌跡表示修正回路69が表示修正器55に作業
台23の移動軌跡を表示させる。そして、作業者が表示
修正器55に表示された移動軌跡のうち点P3を指定す
る。尚、表示修正器55はタッチパネル方式が採用され
ており、表示修正器55のディスプレイに表示された点
P3の上方を作業者の指や指示棒で指示すると、点P3
が指定されたことを表示修正器55が認識できるように
構成されている。点の指示方法はタッチパネル方式に限
らずポインタで指示する方法を取ることもできる。この
場合には、ポインタの移動はジョイ・スティックやマウ
ス等の指定手段を使用する。
【0036】表示修正器55上で点P3が指定される
と、表示修正器55が点P3の指定情報を移動軌跡表示
修正回路69に送り、移動軌跡表示修正回路69はこの
指定情報に基づいてメモリ73から読み出した作業台2
3の位置情報のうち点P3の位置情報を削除した後に、
移動軌跡における点P3の前後に隣接する点P2と点P
4を直線で結び、この直線を移動軌跡の一部として設定
して移動軌跡を修正する。そして、修正された移動軌跡
を表示修正器55に表示させるとともに、修正された移
動軌跡の位置情報に基づいてアクチュエータ15,17,
19の作動内容を修正し、この修正された移動軌跡の位
置情報と新たな作動内容をメモリ73に記憶させる。
【0037】前述した例では移動軌跡の中間点を消去す
る態様を説明したが、次に終点P4を消去する場合を説
明する。図2に示す表示修正器55上で図4に示す点P
4を指定すると、表示修正器55が点P4の指定情報を
移動軌跡表示修正回路69に送り、移動軌跡表示修正回
路69はこの指定情報に基づいてメモリ73から読み出
した作業台23の位置情報のうち点P4の位置情報を削
除した後に、点P4よりも上流側に隣接する点P3を終
点として設定して移動軌跡を修正するとともに、作動内
容を修正し、この修正された移動軌跡の位置情報と新た
な作動内容をメモリ73に記憶させる。
【0038】次に、アクチュエータ15,17,19の作
動内容を消去する場合について説明する。ある作業現場
で作業を終了した後に別の作業現場で作業を行なうに
は、最初に図1に示す作業台23に搭乗している作業者
が作業台23に設けられたブーム操作装置23を操作し
て伸縮ブーム17を車体3に格納させる。そして、作業
者が作業台23から降り、ジャッキ操作装置11の操作
レバー11aを操作してアウトリガジャッキ7を車体3
に格納させる。これと同時に、図2に示すジャッキ接地
センサ49がジャッキ接地が解かれていることを検出
し、この接地解除信号が接地状態判定回路63に送られ
る。接地状態判定回路63は4つのジャッキ接地センサ
49のうち少なくとも一つが接地解除信号を送り出して
いることを認識した場合には、アウトリガジャッキ7に
よる車体3の持ち上げ支持が解かれていると判定し、こ
の判定結果を作動制御回路61に送る。
【0039】車体3の持ち上げ支持が解かれている旨の
判定結果を受け取った作動制御回路61は、作業者によ
り作動内容消去スイッチ45がON操作されていない場
合には警報ランプ59を点灯させる。警報ランプ59の
点灯により作業者は作動内容消去スイッチ45のON操
作を忘れていることを認識し作動内容消去スイッチ45
をON操作する。作動内容消去スイッチ45からのON
信号を受け取った作動制御回路61は消去回路75を作
動させ、消去回路75によりメモリ73に記憶されてい
るアクチュエータ15,17,19の作動内容等が消去さ
れる。このため、車両を新たな作業現場の近くに移動さ
せたときにはメモリ73内には作動内容が消去されてい
るので、新たな作業現場では新たなティーチング作業を
行なわなければ作業台23の繰り返し作業ができない。
このため、新たな作業現場では古い作動内容にしたがっ
て作業台23が繰り返し作動することはなく、作業台2
3が作業対象に衝突することを未然に防止することがで
きる。
【0040】尚、前述した実施の形態では図2に示す消
去回路75の作動時期をアウトリガジャッキ7により車
体3の持ち上げ支持が解かれている状態の時としたが、
これに限るものではなく、図1に示す伸縮ブーム17
がブーム受け27に載置されて伸縮ブーム17が車体3
に格納された状態にあるとき、PTO機構が非作動状
態になっているとき、シフトレバー35が1速・2速
…後退等の車両を移動させるためのポジションに切り換
え操作されたとき、車体3の絶対水平に対する傾斜角
度が許容角度範囲を越えているとき、コントローラ5
7への電力供給が一旦遮断された後に電力供給がされた
とき、に消去回路75の作動を許容するように行なせる
ことができる。
【0041】以下、これらについて説明する。上記の
場合には、図1に示すブーム受け27の先端部に伸縮ブ
ーム17が載置されたか否かを検知するブーム格納セン
サ(図示せず)を設け、ブーム格納センサにより伸縮ブ
ーム17がブーム受け27に載置されていると検出さ
れ、且つ図2に示す作動内容消去スイッチ45がON操
作されているときに作動制御回路61が消去回路75の
作動を許容する。
【0042】また、上記の場合には、図1に示すPT
O機構が非作動状態になっているとき、即ち、エンジン
Eの駆動力が取り出されていない状態であり、且つ図2
に示す作動内容消去スイッチ45がON操作されている
ときに作動制御回路61が消去回路75の作動を許容す
る。PTO機構が非作動状態になっているか否かの検出
は、図1に示す運転キャビン5内に設けられた図示しな
いPTO切替スイッチのOFF作動を検出することによ
り行なわれる。
【0043】また、上記の場合には、図1に示すシフ
トレバー35が1速・2速…後退等のポジションに切り
換え操作され、且つ図2に示す作動内容消去スイッチ4
5がON操作されているときに作動制御回路61が消去
回路75の作動を許容する。シフトレバー35のポジシ
ョンが切り換えられたか否かの検出はシフトレバー35
に接続されたトランスミッションTMに設けられたリミ
ットスイッチや近接スイッチ等のシフトレバー操作位置
検出センサにより行なわれる。尚、シフトレバー操作位
置検出センサの他に、図1に示すパーキングブレーキP
Bの作動が解除されている状態を検出するブレーキ解除
検出センサを使用することができる。また、作業台23
に走行装置を有した自走式の高所作業車の場合では、走
行装置に設けられた操作レバーを作業者が操作している
状態であり、且つ図2に示す作動内容消去スイッチ45
がON操作されているときに作動制御回路61が消去回
路75の作動を許容する。
【0044】また、上記の場合には、図1に示す車体
3に車体3の絶対水平に対する傾斜角度を検出する傾斜
角センサ(図示せず)を設け、傾斜角センサにより検出
された傾斜角度が許容角度範囲を越えているか否かを判
定する車体傾斜角判定回路をコントローラ57に設け、
車体傾斜角判定回路により傾斜角センサの検出値が許容
角度範囲を越えていると判定され、且つ図2に示す作動
内容消去スイッチ45がON操作されているときに作動
制御回路61が消去回路75の作動を許容する。
【0045】また、上記の場合には、コントローラ5
7への電力供給が一旦遮断された後に再度供給されたか
否かを判定する電力供給判定回路(図示せず)をコント
ローラ57に設ける。車両を別の作業現場に移動させる
場合には、図2に示す電源スイッチ79をOFF操作し
てコントローラ57への電力供給を遮断し、新たな作業
現場に車両が移動するとコントローラ57を作動させる
ため電源スイッチ79をON操作して電力を再度供給す
る。このため、コントローラ57への電力供給が一旦遮
断された後に再供給されたときには電力供給判定回路に
より電力が再投入されたと判定し、この判定結果に応じ
て作動制御回路61が消去回路75の作動を許容する。
尚、メモリ73として不揮発性メモリを使用する場合に
は上記のような消去回路75の作動が必要になる。
【0046】このように、伸縮ブーム17の格納状態を
検出し、PTO機構の非作動状態を検出し、シフトレバ
ー35の操作位置を検出し、車体3の傾斜角度を検出
し、コントローラ57への電力供給状態を検出すること
で、移動先の作業現場においては移動元のアクチュエー
タ15,17,19の作動内容は必ず消去された状態にな
っているので、移動先の作業現場では古い作動内容に基
づいて作業台23の繰り返し作業を行なうことを未然に
防止することができる。
【0047】尚、消去回路75を作動させる時期におい
て、車両が走行したという情報を作動制御回路61が受
け取ったときに消去回路75を作動させるようにするこ
ともできる。
【0048】
【第2の実施の形態】次に、本発明の第2の実施の形態
における作業車の作業台自動移動装置を説明する。第2
の実施の形態のおいては第1の実施の形態との相違点の
みを説明し、第1の実施の形態と同一態様部分について
は同一符号を附してその説明を省略する。第2の実施の
形態の作業台自動移動装置40は、図5に示すように、
複合操作装置85とモード切替回路87と作動内容設定
回路89とを有して構成されている。複合操作装置85
は図1に示す作業台23を水平又は垂直方向へ自動で移
動させるときに操作する操作装置であり、複合操作装置
85に設けられた図示しない操作レバーを手動操作する
ことで作業台23を水平又は垂直方向へ移動させること
ができるように構成されている。
【0049】尚、複合操作装置85はブーム操作装置2
5に兼用させることができる。この場合には、ブーム操
作装置25にモード切替スイッチ(図示せず)を設け、
このモード切替スイッチを一方に切り替え操作してブー
ム操作装置25の操作レバー25aを手動操作した場合
には作業台23を自動的に水平又は垂直方向へ移動させ
る複合操作を行なうことができ、また、モード切替スイ
ッチを他方に切り替え操作して操作レバー25aを手動
操作した場合にはアクチュエータ15,17,19の作動
を直接操作する各軸操作を行なうことができる。
【0050】モード切替回路87はブーム操作装置25
による各軸操作又は複合操作装置85による複合操作が
行なわれたときに、各軸操作又は複合操作のいずれの操
作モ−ドであるかを認識しその結果を作動制御回路61
に送る機能を有する。メモリ73は図1に示す作業台2
3を繰り返し作業させる場合に作動開始時間に対応する
作業台23の移動軌跡や複合操作装置85の操作信号を
記憶する。尚、複合操作装置85が操作された場合、複
合操作装置85による作業台25の移動先の位置(目標
位置)を算出し、この算出された位置をメモリ73に記
憶させることもできる。作動内容設定回路89は、メモ
リ73に記憶された作業台23の移動軌跡に基づいて作
動開始時間毎のアクチュエータ15,17,19の作動内
容を設定するとともに、複合操作装置85による操作信
号に応じた作動内容を設定する機能を有する。尚、メモ
リ73に複合操作装置85による作業台25の目標位置
が記憶された場合、作動内容設定回路89はこの位置に
作業台23を移動させる作動内容を設定する。
【0051】次に、第2の実施の形態における作業台自
動移動装置40の作用を、ティーチング、即ち、作業
台23の移動軌跡や複合操作装置の操作信号をメモリ7
3に記憶させる場合、繰り返し作業を行なう場合につ
いて説明する。最初に、ティーチングを行なう場合につ
いて説明する。図6に示すように、実線で示した作業台
23の移動軌跡をティーチングするには、図1に示す作
業台23に搭乗した作業者が図5に示すプレイバック・
通常切替スイッチ41によりプレイバックモードを選択
操作し、ティーチング記憶開始・終了スイッチ43の開
始スイッチをON操作した後に、ブーム操作装置25を
手動操作してアクチュエータ15,17,19を作動させ
作業台23を図6に示す現在位置(点P1)から点P2
まで移動させる。
【0052】ここで、点P1おいてブーム操作装置25
が手動操作されると、図5に示すモード切替回路87は
各軸操作であると認識し操作モードを手動モードに切り
替え、手動モードである旨とブーム操作装置25の操作
信号を作動制御回路61に送る。作動制御回路61は受
け取ったブーム操作装置25の操作信号に基づいて作動
制御弁81の作動を制御してアクチュエータ15,17,
19を作動させて作業台23を点P1から点P2まで移
動させる。これと同時に、作動制御回路61は、メモリ
73に開始スイッチのON操作がされたときから一定時
間(作動開始時間)毎にブーム姿勢算出回路65から提
供される作業台23の位置情報(移動軌跡)と、この移
動軌跡が各軸操作モードによるものであることを記憶さ
せる。
【0053】そして、作業台23が点P2まで移動する
と、作業者は複合操作装置85を操作して作業台23を
垂直上方へ移動させる操作をし作業台23を点P2から
点P3に移動させる。ここで、作業者が点P2において
複合操作装置85を操作すると、複合操作装置85が操
作されたときのブーム姿勢算出回路65から提供される
作業台23の位置と、複合操作装置85の操作信号(作
業台23を垂直上方へ移動させる操作信号)と、複合操
作モードである旨がメモリ73に記憶される。また、メ
モリ73には作動開始時間に対応し点P2から点P3に
移動した作業台23の移動軌跡が記憶される。
【0054】作業台23が点P3まで移動すると、作業
者は複合操作装置85を操作して作業台23を水平前方
へ移動させ作業台23を点P4まで移動させる。ここ
で、作業者が点P3において複合操作装置85を操作す
ると、複合操作装置85の操作信号(作業台を水平方向
へ移動させる操作信号)と、複合操作モードである旨が
メモリ73に記憶される。また、作動開始時間に対応し
点P3から点P4に移動した作業台23の移動軌跡がメ
モリ73に記憶される。そして、作業者がティーチング
記憶開始・終了スイッチ43の終了スイッチをON操作
して、作動制御回路61を介してメモリ73への情報記
録を停止させる。
【0055】次に、繰り返し作業を行なう場合について
説明する。作業者は作業台23を図6に示す点P1に移
動させた後に、図5に示すプレイバック・通常切替スイ
ッチ41によりプレイバックモードを選択操作する。そ
して、作業者がティーチング記憶開始・終了スイッチ4
3の開始スイッチをON操作すると、作動制御回路61
が作動内容設定回路89を作動させ、作動内容設定回路
89がメモリ73に記憶された作業台23の移動軌跡と
複合操作装置85の操作信号を読み出し、この読み出さ
れた内容に基づいて一定時間毎の作動制御弁81の作動
内容(作動制御弁の入力信号)を設定し、この設定され
た作動内容に基づいて作動制御回路61が作動制御弁8
1の作動を制御して、作業台23が点P1から点P2に
移動する。
【0056】そして、ブーム姿勢算出回路65から提供
される作業台23の位置が複合操作装置85の操作信号
とともに記憶された作業台23の位置と略同一であると
作動内容設定回路89が認識すると、作動内容設定回路
89は操作モードを複合操作モードに切り替え、複合操
作装置85の操作信号に基づいて作業台23を垂直上方
へ移動させる作動内容を設定する。そして、この作動内
容に基づいて作動制御回路61が作動制御弁81の作動
を制御してアクチュエータ15,17,19を作動させ
て、作業台23が点P2から垂直上方へ移動して点P3
に移動する。ここで、点P3に作業台23が移動したか
否かは、点P2から点P3までの作業台23の移動軌跡
を作動内容設定回路89が監視してもよいし、また、点
P2から点P3に移動する作業台23の移動時間を作動
内容設定回路89が監視してもよい。
【0057】そして、作業台23が点P3に着くと、作
動内容設定回路89は操作モードが複合操作モードであ
ることを確認した後に、複合操作装置85の操作信号に
基づいて作業台25を水平前方へ移動させる作動内容を
設定し、この作動内容に基づいて作動制御回路61が作
動制御弁81の作動を制御して作業台23を点P3から
点P4に移動させて停止させる。
【0058】このように、作動内容設定回路89がメモ
リ73に記憶された作業台23の移動軌跡と複合操作装
置85の操作信号に基づいて作動内容を設定し、この作
動内容に基づいて作動制御回路61がアクチュエータ1
5,17,19を作動させるので、作業台23を垂直方向
又は水平方向へ移動させる作業を含んだ繰り返し作業を
容易に行なうことができ、作業全体の作業効率の向上を
図ることができる。
【0059】尚、前述した第1及び第2の実施の形態に
おいて、ティーチング作業を終了した後に作業台23に
荷物が載せられて繰り返し作業を行なわせる場合、コン
トローラ57が繰り返し作業を行なう前に荷物が過積載
の状態になる虞があるか否かを判断し、過積載の状態に
なる虞があるとコントローラ57が判断すると警報作動
又は繰り返し作業を規制するようにすることができる。
【0060】
【発明の効果】本発明による作業車の作業台自動移動装
置によれば、非作動状態判定手段により作業台移動手段
が作動できない状態にあると判定されている場合に消去
作動許容手段が作動内容消去手段の作動を許容すること
で、車両が新たな設置場所に移動したときには、車両設
置前の作動内容が作動内容消去手段により消去されるの
で、新たな車両の設置場所では古い作動内容にしたがっ
て作業作動移動手段が作動することを未然に防止するこ
とができ、作業現場に対応した作業台の再生移動を行な
うことができる。
【0061】また、本発明による作業車の作業台自動移
動装置によれば、軌跡算出手段により算出された移動軌
跡の終点から始点に作業台を移動させる場合に、移動軌
跡に沿って作業台が移動するように作業台移動手段の作
動内容を設定しこの設定された作動内容に基づいて作業
台移動手段を作動させるプレイバック制御と、移動軌跡
の終点と始点間を直線で結ぶ経路を算出しこの算出され
た直線経路に沿って作業台が移動するように作業台移動
手段の作動内容を設定しこの設定された作動内容に基づ
いて作業台移動手段を作動させるプレイバック制御のい
ずれを選択可能にすることで、作業内容や移動経路の環
境を考慮して、作業台を短時間で始点に戻したり、帰路
の途中にある障害物に接触する虞を未然に回避すること
ができ、作業全体の作業効率を向上させることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施の形態における作業車の作
業台自動移動装置を搭載した高所作業車の正面図を示
す。
【図2】本発明の第一の実施の形態における作業台自動
移動装置のブロック図を示す。
【図3】本発明の第一の実施の形態における作業台自動
移動装置の作用を説明するための図である。
【図4】本発明の第一の実施の形態における作業台自動
移動装置の作用を説明するための図である。
【図5】本発明の第二の実施の形態における作業台自動
移動装置のブロック図を示す。
【図6】本発明の第二の実施の形態における作業台自動
移動装置の作用を説明するための図である。
【符号の説明】
1 高所作業車(作業車) 3 車体 17 伸縮ブーム(作業台移動手段) 23 作業台 25 ブーム操作装置(操作手段) 40 作業台自動移動装置 53 帰路選択スイッチ(プレイバック制御選択手段) 61 作動制御回路(作業台再生移動制御手段、消去作
動許容手段) 63 接地状態判定回路(非作動状態判定手段) 67 帰路設定回路(軌跡算出手段,プレイバック制御
設定手段) 73 メモリ(作動記憶手段) 75 消去回路(作動内容消去手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3F333 AA08 AA15 AB01 AC01 BB08 BB23 BD02 BE02 CA04 CA15 CA21 CA24 FA03 FA10 FA17 FA22 FA31 FA34 FA36 FD03 FD08 FD09 FE09

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体上に設けられた作業台移動手段と、
    前記作業台移動手段により移動される作業台と、前記作
    業台移動手段の作動を操作する操作手段と、前記操作手
    段の操作により作動された前記作業台移動手段の作動内
    容を記憶する作動記憶手段と、前記作動記憶手段に記憶
    された作動内容にしたがって前記作業台移動手段を作動
    させる作業台再生移動制御手段と、前記作動記憶手段に
    記憶された作動内容を消去する作動内容消去手段とを備
    え、 前記作業台移動手段が作動できない状態にあるか否かを
    判定する非作動状態判定手段と、 前記非作動状態判定手段により前記作業台移動手段が作
    動できない状態にあると判定されている場合に前記作動
    内容消去手段の作動を許容する消去作動許容手段とを有
    することを特徴とする作業車の作業台自動移動装置。
  2. 【請求項2】 車体上に設けられた作業台移動手段と、
    前記作業台移動手段により移動される作業台と、前記作
    業台移動手段の作動内容を記憶する作動記憶手段と、前
    記作動記憶手段に記憶された作動内容にしたがって前記
    作業台移動手段を作動させる作業台再生移動制御手段と
    を備え、 前記作動記憶手段に記憶された作動内容に基づいて前記
    作業台の移動軌跡を算出する軌跡算出手段と、 前記軌跡算出手段により算出された移動軌跡の終点から
    始点に前記作業台を移動させる場合に、前記移動軌跡に
    沿って前記作業台が移動するように前記作業台移動手段
    の作動内容を設定しこの設定された作動内容に基づいて
    前記作業台移動手段を作動させるプレイバック制御と前
    記移動軌跡の終点と始点間を直線で結ぶ経路を算出しこ
    の算出された直線経路に沿って前記作業台が移動するよ
    うに前記作業台移動手段の作動内容を設定しこの設定さ
    れた作動内容に基づいて前記作業台移動手段を作動させ
    るプレイバック制御とを設定するプレイバック制御設定
    手段と、 前記プレイバック制御設定手段により設定されるプレイ
    バック制御のいずれを選択するプレイバック制御選択手
    段とを有することを特徴とする作業車の作業台自動移動
    装置。
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