JP2980858B2 - 建設車両の操作用ジョイスティック装置 - Google Patents

建設車両の操作用ジョイスティック装置

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JP2980858B2
JP2980858B2 JP9059322A JP5932297A JP2980858B2 JP 2980858 B2 JP2980858 B2 JP 2980858B2 JP 9059322 A JP9059322 A JP 9059322A JP 5932297 A JP5932297 A JP 5932297A JP 2980858 B2 JP2980858 B2 JP 2980858B2
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司 池内
勝也 甲斐
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    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E02HYDRAULIC ENGINEERING; FOUNDATIONS; SOIL SHIFTING
    • E02FDREDGING; SOIL-SHIFTING
    • E02F9/00Component parts of dredgers or soil-shifting machines, not restricted to one of the kinds covered by groups E02F3/00 - E02F7/00
    • E02F9/20Drives; Control devices
    • E02F9/2004Control mechanisms, e.g. control levers

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ホイールローダ等
の建設車両を操舵あるいは作業機器を操作するために運
転席近傍に配置される操作用ジョイスティック装置に関
する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】従
来、オペレータが、運転席前方に配置されたステアリン
グホイールを左右に回動させることによって、車両を左
あるいは右の任意の方向に旋回させ、また、ステアリン
グホイール近傍に配置された操作レバーを操作すること
によって、選択的に車両を前進あるいは後進させること
ができるよう構成されていた(特表平7−503783
号)。
【0003】ところが、近年、作業時、例えば、バケッ
トに土砂等を掬い込むとき等の作業時の操舵性が優れて
いることから、ジョイスティック装置を運転席近傍位置
に配置して、車両の操舵をおこなわせるような建設車両
が登場している。
【0004】ところが、このようなジョイスティック装
置の場合、たとえばある程度の距離(例えば、数百メー
トル以上の距離)を20km/h程度の車速で走行させ
るときには、操舵のための操作ストロークが短いことか
ら、つまり操作感度が高いことから、微妙なあるいは正
確な安定した操舵ができないという不都合がある。
【0005】このため、この種「ジョイスティック装
置」を配設した建設車両の場合にも、従来と同じステア
リングホイールを運転席前方に並設して、上記比較的高
速での走行にはステアリングホイールを用いて操舵し、
土砂等の掬い込みを伴う作業時の操舵にはジョイスティ
ック装置を用いて迅速且つ容易に操作できるようにした
ものが提供されている。
【0006】ところが、上述のように、従前のステアリ
ングホイールとジョイスティック装置を並設した建設車
両の場合には、ステアリングホイールを用いて操舵して
いるときにジョイスティック装置が邪魔になり、制御装
置の設定如何では、ジョイスティック装置がステアリン
グホイールを用いた操舵操作に影響を及ぼす可能性もあ
る。
【0007】本発明は、このような現況に鑑みおこなわ
れもので、ステアリングホイールを用いて操舵する際に
は、可及的に邪魔にならず、且つジョイスティック装置
を用いて操作する場合にも人間工学的に優れた姿勢で操
作できるような、また、アームレストが所定外の状態に
なったときには、操作機能を停止するような安全性の高
い建設車両の操作用ジョイスティック装置を提供するこ
とを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本請求項1記載の発明に
かかる建設車両の操作用ジョイスティック装置は、前方
にステアリングホイールを具備した運転席の側方に配置
され、建設車両の前後進の切換操作および操舵操作をす
るための操作用ジョイスティック装置であって、この操
作用ジョイスティック装置が、運転席側方のアームレス
ト前端方の別部材上に配置されるとともに、この別部材
がアームレストの長手軸まわりを左右に所定角度だけ回
動可能にアームレスト側に支持されていることを特徴と
する。
【0009】しかして、このように構成された本発明に
かかる建設車両の操作用ジョイスティック装置では、ジ
ョイスティック装置を用いて操舵するときには、オペレ
ータが操作し易い適宜角度までジョイスティック装置を
アームレストに対してオペレータ側にあるいは垂直な位
置状態になるよう回動させて自然な姿勢で操作すること
ができる。また、運転席前方のステアリングホイールを
用いて操舵する際には、ジョイスティック装置が配設さ
れている別部材を、アームレストに対して、反オペレー
タ側に回動させておけば、ステアリングホイールを操作
するときに邪魔になることはない。
【0010】また、上記請求項1記載の発明にかかる建
設車両の操作用ジョイスティック装置を、本請求項2記
載の如く、アームレストが、背もたれ側にヒンジ部材を
介して回転自在に取着され、アームレストが背もたれ側
に対して上方に撥ね上げられた状態のとき、操作用ジョ
イスティック装置からの操作が無効になるような信号無
効手段が設けられていると、仮にアームレストが撥ね上
げれた状態のときにジョイスティック装置に触れても、
誤操作になるようなことはない。
【0011】さらに、上記請求項1又は2記載の建設車
両の操作用ジョイスティック装置を、本請求項3記載の
如く、操作用ジョイスティック装置が、操作のうちの前
後進切換操作信号を記憶する操作信号保持手段に接続さ
れ、次の前後進切換操作がなされるまでの間、この操作
用ジョイスティック装置からの前後進切換操作信号が保
持されるとともに、車両の主電源がOFFになったとき
には、上記操作信号保持手段に記憶されている前後進切
換操作信号がクリアーされるよう構成されていると、仮
に、車両の主電源が、ジョイスティック装置の前進操作
(あるいは後進操作)状態中に切られても、主電源を再
投入したときには以前の前後進切換操作信号がクリアー
された状態となり、安全性の点で優れた構成となる。
【0012】また、上記請求項2又は3記載の建設車両
の操作用ジョイスティック装置を、本請求項4記載の如
く、操作用ジョイスティック装置が、操作のうちの前後
進切換操作信号を記憶する操作信号保持手段に接続さ
れ、次の前後進切換操作がなされるまでの間、この操作
用ジョイスティック装置からの前後進切換操作信号が保
持されるとともに、前記信号無効手段が作動すると、上
記操作信号保持手段に記憶されている前後進切換操作信
号がクリアーされるよう構成されていると、仮に、ジョ
イスティック装置の前進操作(あるいは後進操作)状態
中に一時停止し、運転席から離れる際に、アームレスト
が背もたれ側に対して上方に撥ね上げられ、その後、運
転席に戻って、アームレストが元の状態に戻されたとき
には、以前の前後進切換操作信号がクリアーされた状態
となり、安全性の点で優れた構成となる。
【0013】また、上記請求項1〜4のいずれか1の項
に記載の建設車両の操作用ジョイスティック装置を、本
請求項5記載の如く、所定角度の、反オペレータ側への
回動可能な角度が略20〜60度であると、ステアリン
グホイールを操作する際に、オペレータにとってジョイ
スティックが実質上または全く邪魔になることはない。
【0014】さらに、上記請求項1〜5のいずれか1の
項に記載の建設車両の操作用ジョイスティック装置を、
本請求項6記載の如く、所定角度の、オペレータ側への
回動可能な角度が略15〜45度であると、オペレータ
がジョイスティックを用いて操作する際に、人間工学的
に最も扱いやすい且つ疲れない構成となる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例にかかる建設車両の操
作用ジョイスティック装置を図面を参照しながら具体的
に説明する。この実施例ではホイールローダの操縦装置
にジョイスティック装置を適用した場合を例に挙げて説
明する。
【0016】図1は運転室の構成を示す天井を除いた状
態での平面図、図2は図1のII-II 矢視図、図3は先端
の別部材上にジョイスティック装置を配設したアームレ
スト部分の構成を示す一部切り欠いた拡大側面図、図4
は図3のIV-IV 矢視図、図5は先端の別部材上にジョイ
スティック装置を配設したアームレスト部分の構成を示
す拡大平面図、図6はジョイスティック装置を配設した
別部材のロック機構とディテント機構を示す図5の上面
のカバーを除いた状態での部分拡大図である。
【0017】これらの図において、1はジョイスティッ
ク装置、2はジョイスティック装置1が配置されている
別部材、3Lは先端方に配置する別部材2を長手軸まわ
りに回動自在に支持するアームレスト、4は運転席S前
方に位置するステアリングホイール、5はステアリング
ホイール4下方の床面に配置されているアクセルペダ
ル、7はステアリングホイール4に近接して配置されて
いる前後進切換レバーである。また、Cはジョイスティ
ックシステムのON・OFFスイッチで、操縦(車両の
前後進の切換操作と操舵操作)を、ジョイスティック装
置1による操作(「ジョイスティック装置」側からの操
作)に、オペレータが選択的に切り換えるためのもので
ある。
【0018】図1に図示するように、通常のホイールロ
ーダと同じように、運転室の運転席Sの前方には、上記
ステアリングホイール4が配設されるとともに、該ステ
アリングホイール4の左すぐ下方には前進,後進,中立
の切換をおこなう前後進切換レバー7が配設されてい
る。また、ステアリングホイール4の右下方の床面には
アクセルペダル5が配設されている。
【0019】ここで、オペレータは、上記ON・OFF
スイッチCのON,OFF(状態)にかかわらず、従前
のホイールローダと同様に、前後進切換レバー7を操作
して所望の方向、例えば、「前進」を選択して、右足で
アクセルペダル5を踏み込むと、ステアリングホイール
4を操作した前方の任意の方角に、ホイールローダを所
望の速度で走行させることができ、一方、後進する場合
には、前後進切換レバー7を「後進」に切り換えて、同
様の操作をすれば、ホイールローダを所望の後方の所望
の方角へ所望の速度で走行させることができるよう構成
されている。
【0020】また、このホイールローダでは、運転席S
の両側にオペレータが腕を載置するアームレスト3が配
設されており、この左のアームレスト3Lの先端には、
別部材2が、アームレスト3Lの長手軸まわりを左右に
所定角度だけ回動自在に、配置されている。つまり、こ
の実施例の場合、図4に図示するように、アームレスト
3Lの長手軸まわりを、別部材2が、該別部材2上のジ
ョイスティック1aが直立状態から左右に(反オペレー
タ側からオペレータ側に)それぞれ略35度程度回動
(図4参照)するよう、配設されている。その具体的な
構成は、図5,図6に図示するように、別部材2側に固
着され該別部材2からアームレスト3L側に延設された
パイプ部材8の先端に鍔付ナット9が一体的に設けら
れ、図6に図示するように、この鍔付ナット9とアーム
レスト3Lの前端の板材10との間にこれらの間を離間
させる方向に付勢する皿バネ11が複数枚配設されるこ
とによって、別部材2がアームレスト3Lに対して該ア
ームレスト3L側に引っ張られた状態で保持(支持)さ
れている。
【0021】そして、図4に示す上記回動する全角度範
囲を均等に4等分した5位置に位置決めできるよう、図
6に図示するように、上記パイプ部材8の先端部に配設
された取付金具13を介して、ディテント部材12が、
該パイプ部材8と平行に且つ先端のボール12aが上記
前端の板材10に適宜間隔で形成された穴10A(10
a〜10e;図4参照)内に嵌合するよう、配設されて
いる。また、上記パイプ部材8の先端には、円筒状の位
置固定金具14が一体的に回動するよう固設され、この
位置固定金具14の円筒面には、上記ディテント穴10
a〜10eに対応した位置(回動角位置)関係で位置決
め穴14Aが5箇所に形成され、アームレスト3Lに対
して引き抜き(図6の矢印D参照)可能に配設された位
置決ノブ15の先端が、上記位置決め穴14A内に嵌入
して、その回動位置状態(ボール12aが穴10a〜1
0eに嵌合している各位置状態)で別部材2をアームレ
スト3Lに対して固定(位置決め)できるよう構成され
ている。
【0022】また、このアームレスト3Lは、図1,図
2に図示するように、運転席Sの背もたれS1 側に取着
金具(ヒンジ部材)19によって取着されている。
【0023】そして、このアームレスト3Lは、図3に
図示するように、上記取着金具19によって、該アーム
レスト3Lの基部20がヒンジ軸21を中心に角度αの
範囲で回転可能になっている。また、この基部20に調
整ノブ22がナット部材に対して回転可能に配設されて
おり、この調整ノブ22を回転させることによって、上
記調整ノブ22先端のボルト部分22aがナット部材に
対して下記の当接金具19a側へ突出あるいは後退する
よう構成されている。また、上記取着金具19には、こ
のボルト部分22aの先端に当接する当接金具19aが
配設されている。従って、オペレータの好みの姿勢に合
わせて、この調整ノブ22を回転させることによって、
アームレスト3Lを図3において、角度β内の範囲でア
ームレスト3Lの先端を上下に任意の角度で傾斜させる
ことができるようになっている。
【0024】そして、上記別部材2には、図1〜図5に
図示するように、ジョイスティック装置1が配設されて
いる。このジョイスティック装置1自体は、公知の構成
のもので、無操作状態(外力を加えない状態)において
別部材2の上面に対してジョイスティック1aが直立状
態を維持し、その位置から該ジョイスティック1aを左
右方向に傾動動作することができるよう構成されてい
る。そして、このジョイスティック1aは電線Eによっ
て制御装置16(図7参照)と接続され、左右いずれか
の方向に傾動させることによって、左右いずれか選択さ
れた(傾動させた)方向に操舵機構を操作して車両をそ
の方向に旋回(回転)させることができるよう構成され
ている。また、ジョイスティック1aの頭部(上面)に
配設されている押し釦スイッチ形式の「前進スイッチ
F」と「後進スイッチR」のいずれかを選択的に押圧操
作することによって、車両を前後いずれか選択された方
向に走行させることができる。
【0025】ところで、この車両の場合、図2に図示す
るように、アームレスト3Lを運転席Sに対して撥ね上
げた位置(図2のU1 参照)にすると、アームレスト3
L内に設けられたリミットスイッチLがその動作を検出
して、上記ジョイスティック装置1からの操作、つま
り、ジョイスティック装置1によって前進あるいは後進
の操作、または右あるいは左側に旋回するよう操舵して
いても、その前後進切換操作信号および旋回操作信号は
無効となるとともに、記憶装置16b内に記憶されてい
る前後進切換操作信号はクリアー(消去)されるよう、
制御装置が構成(プログラム)されている。つまり、こ
の実施例では、制御プログラムによって制御をおこなう
制御装置16が、上述したジョイスティック装置1から
の全ての操作信号を無効にする信号無効手段として機能
する。
【0026】次に、上述した各構成の作用とともに、こ
のホイールローダの制御装置16の制御内容を、実際の
使用態様に沿って、図7のブロック図を参照しながら説
明すると、まず、ジョイスティック装置1を用いて運転
操作をするときには、運転席Sに座ったオペレータは、
左側のアームレスト3Lの前方の別部材2をオペレータ
の操作姿勢に合わせてアームレスト3Lの長手軸まわり
を左右に適宜所定角度回動させてセットするとともに、
上記調整ノブ22を回転させることによって、アームレ
スト3Lを取着金具19に対して、角度βの範囲(図3
参照)内で調整する。これらの設定が完了すると、運転
席S前方のダッシュボードに配置されている上記ON・
OFFスイッチCを操作して、ジョイスティックシステ
ムをONにする。
【0027】そして、この別部材2に配設されているジ
ョイスティック1aを左手で把持して運転操作をおこな
う。例えば、前進させたい場合には、ジョイスティック
1aの上面に配設されている押し釦スイッチ形式の「前
進スイッチF」を指で押圧すれば、前後進切換操作信号
がジョイスティック装置1からI/0(インプット/ア
ウトプット)ユニット16aを介して制御装置16にも
たらされ、この信号を受けた制御装置16は、図示しな
い車両の変速装置に付設されている前後進切換手段(こ
の実施例では油圧切換弁)17を前進側に切換操作をお
こなうよう前後進切換操作信号を発するとともに、この
信号は、制御装置16の記憶装置16b(請求項でいう
「操作信号保持手段」に相当:別の実施例としては前後
進切換手段17に設けた記憶装置であってもよい)内に
記憶される。そして、この記憶された前後進切換操作信
号は、次の前後進切換操作信号が入力されるか、または
主電源がOFFになるか、あるいはアームレスト3Lを
背もたれS1 側に撥ね上げるまで、記憶されている。そ
して、この記憶装置に記憶されている前後進切換操作信
号に基づき、車両をその方向に走行させることが可能と
なる。つまり、例えば、この状態において、オペレータ
がアクセルペダル5を踏み込めば、その踏み込み量に応
じた速度で前進することになる。
【0028】また、後進させたい場合には、ジョイステ
ィック1aの「後進スイッチR」を指で押圧すれば、上
記前進の場合と同様に後進させることが可能となる。
【0029】また、前進あるいは後進の状態において、
オペレータが車両を右旋回(あるいは左旋回)させるべ
く、ジョイスティック1aを右側(左旋回の場合には左
側)に傾動させると、操作角度に比例したステアリング
の旋回操作信号がジョイスティック装置1からI/0ユ
ニット16aを介して制御装置16にもたらされ、この
旋回操作信号を受けた制御装置16は、図示しない車両
の操舵装置の油圧回路に付設されている右旋回操作用手
段18A(左旋回の場合には左旋回操作用手段18B)
を作動させるべくその旨の信号を発する。この操舵のた
めの旋回操作信号は、上記ジョイスティック1aが傾動
させている間のみ有効で、ジョイスティック1aを元に
戻した場合には、旋回操作用手段18A,18Bは元の
状態に戻る。つまり、上述の記憶装置等に記憶されるこ
となく、その操作(ジョイスティック1aの右あるいは
左への傾動操作)状態が物理的に解消されると、旋回操
作信号は止まり操舵作用はおこなわれなくなる。
【0030】そして、上述のように車両を前進(あるい
は後進)させている状態において、例えば、オペレータ
が、アクセルペダル5の操作を止めて車両を停止させ、
上記アームレスト3Lを図2に図示するように運転席S
の背もたれS1 側に撥ね上げると、この動作をリミット
スイッチLが検出し制御装置16に送る。この信号を受
けると制御装置16は、ジョイスティック装置1からの
上記旋回操作信号および前後進切換操作信号を無効とす
るような制御をおこなうとともに、記憶装置16b内の
前進あるいは後進をさせるための前後進切換操作信号を
クリア(消去)する。つまり、旋回操作用手段18A、
18Bを元の状態に戻すよう、また前後進切換手段17
を中立に戻すように制御するとともに、記憶装置16b
内の前後進切換操作信号をクリアする。
【0031】従って、オペレータが運転室から外に出る
場合には、アームレスト3Lを上述のように撥ね上げた
状態で、出てゆくことができる。なお、オペレータが運
転室から外に出る場合には、パーキングブレーキの操作
をおこなうことになる。
【0032】次に、オペレータが、上記撥ね上げていた
アームレスト3Lを再び水平側に戻した場合には、再度
上記ON・OFFスイッチCの操作をおこない、ジョイ
スティックシステムの回路をONにする必要がある。
【0033】ところで、オペレータは、上記ON・OF
FスイッチCにより「ジョイスティックシステム」がO
Nの状態であっても、操舵操作に関する限り、ステアリ
ングホイール4を操作することによって、ジョイスティ
ック1aに優先して操舵することが可能である。このた
め、安定した(比較的感度の低い)操舵操作が必要な、
ある程度の距離を20km/h程度で走行する場合に
は、何ら操作することなく、ジョイスティック1aに代
えてステアリングホイール4によって操舵することが可
能となる。
【0034】かかる場合、オペレータが別部材2をジョ
イスティック1aがT1 の位置になるまで回動させてお
くと、オペレータのステアリングホイール操作によって
腕等がジョイスティック1aに触れることはない。
【0035】また、この実施例の場合、ジョイスティッ
ク装置1からの操作に関する限り、車両の主電源をOF
Fにすると、それ以前に選択された旋回操作信号および
前後進切換操作信号が無効になり、記憶装置16b内の
前後進切換操作信号がクリアされるよう構成されてい
る。従って、オペレータは、主電源をOFFにし次にO
Nにすることによって、OFFにする前の操作内容に関
係なく、つまりOFFにする前にジョイスティック1a
によって前進(あるいは後進)操作がなされていても、
それに全く影響されることなく操作することが可能とな
っている。
【0036】ところで、上記アームレスト3Lの前方に
配設されている別部材2は、図4に図示するように、該
別部材2上のジョイスティック1aが直立状態から、左
右にそれぞれ略35度傾斜した状態まで、上述したよう
に、アームレスト3Lの長手軸まわりを回動するため、
オペレータは、上記位置決めノブ15を引き抜いた状態
で別部材2をアームレスト3Lに対して回動させること
によって、自分の操作し易い位置にセットして使用する
ことができる。なお、この実施例では、左右に略35度
傾斜した状態まで回動させるよう構成されているが、反
オペレータ側には最大限略20〜60度傾斜する範囲内
で回動させるよう構成してもよく、20度程度回動させ
ると実質上殆ど邪魔になることはなく、また、60度ま
で傾斜させるとオペレータのステアリングホイール操作
に対して全く邪魔になることはない。また、オペレータ
側には、略15〜45度傾斜する範囲内で回動させるよ
う構成してもよい。但し、上述のように60度まで傾斜
するよう回動可能に構成すると、ジョイスティック装置
から運転室の側壁までの空間がその分余計に必要とな
る。
【0037】同様に、上記調整ノブ22を回転させて、
アームレスト3Lの角度、運転席Sの背もたれS1 から
の回転角度を、図3の角度βの範囲内で、オペレータの
操作し易い角度に調整することができる。
【0038】
【発明の効果】しかして、本発明にかかる建設車両の操
作用ジョイスティック装置によれば、ステアリングホイ
ールを用いて操舵する際には、ジョイスティック装置が
邪魔にならず、且つジョイスティック装置を用いて操作
する場合にも人間工学的に優れた姿勢で操作できるよう
な、また、アームレストが背もたれ側に撥ね上げられた
状態になったときには、操作機能を無効するような安全
性の高い建設車両の操作用ジョイスティック装置とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例にかかる操作用ジョイスティ
ック装置を具備した運転室の構成を示す天井を除いた状
態での平面図である。
【図2】 同じく運転室の構成を示す図1のII-II 矢視
図である。
【図3】 先端の別部材上にジョイスティック装置を配
設したアームレスト部分の構成を示す一部切り欠いた拡
大側面図である。
【図4】 ジョイスティック(別部材)の回動する状態
を示す図3のIV-IV矢視図である。
【図5】 先端の別部材上にジョイスティック装置を配
設したアームレスト部分の構成を示す拡大平面図であ
る。
【図6】 ジョイスティック装置を配設した別部材のロ
ック機構とディテント機構を示す図5の上面のカバーを
除いた状態での部分拡大図である。
【図7】 制御関係の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1…ジョイスティック装置 1a…ジョイスティック 2…別部材 3L…アームレスト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E02F 9/16 E02F 9/20 G05G 9/047

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前方にステアリングホイールを具備した
    運転席の側方に配置され、建設車両の前後進の切換操作
    および操舵操作をするための操作用ジョイスティック装
    置であって、 この操作用ジョイスティック装置が、運転席側方のアー
    ムレスト前端方の別部材上に配置されるとともに、この
    別部材がアームレストの長手軸まわりを左右に所定角度
    だけ回動可能にアームレスト側に支持されていることを
    特徴とする建設車両の操作用ジョイスティック装置。
  2. 【請求項2】 前記アームレストが、背もたれ側にヒン
    ジ部材を介して回転自在に取着され、アームレストが背
    もたれ側に対して上方に撥ね上げられた状態のとき、操
    作用ジョイスティック装置からの操作が無効になるよう
    な信号無効手段が設けられていることを特徴とする請求
    項1記載の建設車両の操作用ジョイスティック装置。
  3. 【請求項3】 前記操作用ジョイスティック装置が、操
    作のうちの前後進切換操作信号を記憶する操作信号保持
    手段に接続され、次の前後進切換操作がなされるまでの
    間、この操作用ジョイスティック装置からの前後進切換
    操作信号が保持されるとともに、車両の主電源がOFF
    になると、上記操作信号保持手段に記憶されている前後
    進切換操作信号がクリアーされるよう構成されているこ
    とを特徴とする請求項1又は2記載の建設車両の操作用
    ジョイスティック装置。
  4. 【請求項4】 前記操作用ジョイスティック装置が、操
    作のうちの前後進切換操作信号を記憶する操作信号保持
    手段に接続され、次の前後進切換操作がなされるまでの
    間、この操作用ジョイスティック装置からの前後進切換
    操作信号が保持されるとともに、前記信号無効手段が作
    動すると、上記操作信号保持手段に記憶されている前後
    進切換操作信号がクリアーされるよう構成されているこ
    とを特徴とする請求項2又は3記載の建設車両の操作用
    ジョイスティック装置。
  5. 【請求項5】 前記所定角度の、反オペレータ側への回
    動可能な角度が略20〜60度であることを特徴とする
    請求項1から4までのいずれか1の項記載の建設車両の
    操作用ジョイスティック装置。
  6. 【請求項6】 前記所定角度の、オペレータ側への回動
    可能な角度が略15〜45度であることを特徴とする請
    求項1から6までのいずれか1の項記載の建設車両の操
    作用ジョイスティック装置。
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