JP2001124440A - 冷媒流路の切換弁 - Google Patents

冷媒流路の切換弁

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JP2001124440A JP2000064239A JP2000064239A JP2001124440A JP 2001124440 A JP2001124440 A JP 2001124440A JP 2000064239 A JP2000064239 A JP 2000064239A JP 2000064239 A JP2000064239 A JP 2000064239A JP 2001124440 A JP2001124440 A JP 2001124440A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来のホットガスサイクル回路を備えた空調
装置に用いられる2つの電磁弁を、パイロット電磁弁機
構と差圧弁機構とを備えた1つの切換弁とすることによ
り、従来品と同等の作用を確保でき且つ、部品コストの
削減並びに省電力化がはかれる冷媒流路切換弁の提供を
目的とするものである。 【解決手段】 本発明は、ホットガスサイクル回路を備
えた空調装置における冷媒流路切換弁において、1つの
弁本体51に、圧縮機10とコンデンサ11との間に設
けられ冷媒回路を遮断するパイロット電磁弁機構50
と、圧縮機10とエバポレータ14との間に設けられ前
記パイロット電磁弁機構50が閉弁し、圧縮機10とコ
ンデンサ11の冷媒圧力が所定の差圧に達した時に作動
させる差圧弁機構80とを一体的に設けたことを特徴と
する冷媒流路切換弁である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ホットガスサイク
ル回路を備えた空調装置に用いられる制御弁に係り、特
に、パイロット電磁弁機構と差圧弁機構とを一体的に設
けた冷媒流路切換弁に関するものである。
【0002】
【従来の技術】冷凍サイクル中の高温高圧ガス冷媒(ホ
ットガス)を用いることにより、空調初期の暖房立ち上
がり能力を向上した簡易な空調装置が提案されている。
図7は、従来の空調装置の冷媒回路を示す回路図であ
る。この空調装置は、内燃機関により駆動される圧縮機
10、コンデンサ11、レシーバ12、逆止弁9、減圧
装置13、エバポレータ14、アキュームレータ15が
配管16により順に接続されている。そして圧縮機10
とコンデンサ11の間に設けられる第1の電磁弁17と
圧縮機10との間には、コンデンサ11を迂回する第1
のバイパス管20の一端20aが接続され、第1のバイ
パス管20の他端20bは減圧装置13とエバポレータ
14の間の配管16に連通する。第1のバイパス管20
には、第1の減圧装置22が設けられている。第1の減
圧装置22と第1のバイパス管20の一端20aの間に
は第2の電磁弁18が設けられている。
【0003】そして圧縮機10の負荷増大による圧縮仕
事を大きくするために、前記の第1の減圧装置22によ
り制御されるガス冷媒の適正な圧力は、第1の減圧装置
22の高圧側で1.47MPa以上、低圧側で0.20
〜0.39MPaになるようにしている。
【0004】また、レシーバ12と減圧装置13との間
の配管16には逆止弁9が設けられている。逆止弁9は
冷媒がコンデンサ11に逆流し冷媒不足となるのを防止
する。またアキュームレータ15は、冷媒が過剰になっ
た場合の冷媒を溜め圧縮機10への液戻りを防止し、冷
媒回路内に常に熱ガス冷媒が循環するようにしている。
【0005】第2のバイパス管40は、一端側が圧縮機
10と第1の電磁弁17または第2の電磁弁18とを連
結する配管の途中に接続され、もう一方の他端側がアキ
ュームレータ15と圧縮機10とを連結する配管の途中
に接続されている。第2のバイパス管40の途中には、
第3の電磁弁41と第2の減圧装置42が設けられてい
る。第1の電磁弁17と第2の電磁弁18と第3の電磁
弁41は、制御装置100によりその開閉が制御されて
いる。
【0006】前記の空調装置において冷房時では、第1
の電磁弁17は開、第2の電磁弁18および第3の電磁
弁41は閉となり、圧縮機10からの冷媒をコンデンサ
11側にのみ流し、圧縮機10からの冷媒を、コンデン
サ11、レシーバ12、逆止弁9、減圧装置13、エバ
ポレータ14、アキュームレータ15、圧縮機10の順
に循環する。また、暖房時では、初期設定は、第1の電
磁弁17を開、第2の電磁弁18を閉、第3の電磁弁4
1を閉にする。暖房開始後、第1の電磁弁と第2の電磁
弁18を閉じ、第3の電磁弁41を開く。すると圧縮機
10から吐出された冷媒は、第2のバイパス管40を通
り、再び圧縮機10に吸入される。このとき第2のバイ
パス管40の途中に第2の減圧装置42が設けられてい
るから、圧縮機10の吐出圧力は増大し、これによりウ
ォームアップが図られる。次いで、一定時間経過または
一定圧力到達が判定されると、第2の電磁弁18を開、
第3の電磁弁41を閉にする。これにより、定常暖房に
なり、圧縮機10から吐出された冷媒は第1のバイパス
管20を通り、エバポレータ14で放熱し、再び圧縮機
10に吸入される。次いで、暖房停止が要求されると、
暖房停止になる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の空調装
置においては、ホットガスサイクル回路を設けるのに際
し、第1の電磁弁17と第2の電磁弁18を設けなけれ
ばならないため、部品コストの増大を招き、また2つの
電磁弁を作動させるので消費電力が大きくなるという問
題があった。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、従来のホット
ガスサイクル回路を備えた空調装置における問題点に鑑
みてなされたものであって、冷媒流路切換弁を、圧縮機
とコンデンサとの間に設けられ冷媒回路を遮断するパイ
ロット電磁弁機構と、圧縮機とエバポレータの間に設け
られ圧縮機とコンデンサの冷媒圧力が所定の差圧になっ
た時に作動させる差圧弁機構とを一体的に設け、従来で
は2個の電磁弁を必要としていたものを1個の冷媒流路
切換弁に置換えることにより、従来品と同等の作用を確
保でき且つ、部品コストの削減、小型化並びに省電力化
がはかれ、また冷媒回路中にあって電磁弁機構もしくは
差圧弁機構のどちらか一方が必ず開弁状態であり、冷媒
回路が閉塞することがなく冷媒回路の破損を防止(フェ
ールセーフ)することのできる媒流路切換弁の提供を目
的とするものである。
【0009】すなわち、第1の発明は、ホットガスサイ
クル回路を備えた空調装置における冷媒流路切換弁にお
いて、1つの弁本体51に、圧縮機10とコンデンサ1
1との間に設けられ冷媒回路を遮断するパイロット電磁
弁機構50と、圧縮機10とエバポレータ14との間に
設けられ前記パイロット電磁弁機構50が閉弁し、圧縮
機10とコンデンサ11の冷媒圧力が所定の差圧に達し
た時に作動させる差圧弁機構80とを一体的に設けたこ
とを特徴とする冷媒流路切換弁である。
【0010】また第2の発明は、弁本体51には、第1
の通路52と第2の通路53との間に弁座54を設ける
と共に該弁座54の上方と下方にそれぞれパイロット電
磁用の上チャンバー55と下チャンバー56を設け、ま
た前記弁本体51には、連通孔57を介して前記の上チ
ャンバー55に連通する差圧弁用の上チャンバー59と
連通孔58を介して前記の下チャンバー56に連通する
差圧弁用の下チャンバー60を設けると共に前記上チャ
ンバー59には弁座61を設け、 さらに前記弁本体5
1には、連通孔62を介して前記上チャンバー59と連
通する第3の通路63を設け、前記電磁弁用の上チャン
バー55にはパイロット電磁弁機構50を設け、非通電
時には弁座54を開放して前記の第1の通路52と第2
の通路53とを連通させ、通電時には弁座54を閉塞さ
せ、前記の差圧弁用の上チャンバー59には差圧弁機構
80を設け、通電時の状態で且つ圧縮機10とコンデン
サ11の冷媒圧力が所定の差圧に達した時に差圧弁の弁
座61を開放し、第1の通路52と連通孔57と上チャ
ンバー59と連通孔62と第3の通路63とを連通さ
せ、暖房運転の初期の段階においては、パイロット電磁
弁機構50を閉じ、圧縮機10とコンデンサ11の冷媒
圧力が所定の差圧に達した時には差圧弁機構80を開放
して、圧縮機から流れるホットガスを直接エバポレータ
14に流入させるようにしたことを特徴とする冷媒流路
の切換弁である。
【0011】また第3の発明は、弁本体51に固定され
る吸引子65は、その下面中心部にチャンバー65aを
形成すると共にその奥部に穴65bを形成し、該穴65
bには、中心部の連通孔66と上方の弁座67とを備
え、中央のフランジ部69aにはピストンリング68が
嵌着され、さらに下端部にパッキン70を固着してなる
電磁弁用の弁体69を上下方向に摺動可能に配置させる
と共に、該電磁弁用の弁体69を圧縮コイルばね71に
よって上方に付勢させ、前記吸引子65の上方部分に固
定したプランジャチューブ72内にはプランジャー73
を上下方向に摺動自在に内挿し、前記吸引子65とプラ
ンジャー73との間に配置した圧縮コイルばね74によ
り下端部にニードル75を備えたプランジャー73を上
方に付勢させ、前記プランジャチューブ72の回りには
電磁コイル76を配置させ、通電時には前記ニードル7
5の押し下げにより電磁弁用の弁体69を下方に押し下
げるようにして前記のパイロット電磁弁機構50を構成
させたことを特徴とする請求項1及び請求項2記載の冷
媒流路の切換弁である。
【0012】また、第4の発明は、前記パイロット電磁
弁用の弁座54の周りに段付部54aを設け、パッキン
70が弁座に当接してある程度縮んだ後では、弁体外縁
部69bの剛体(金属)部分が段付部54aに当接して
ストッパー作用を果たすようにしたことを特徴とする請
求項1、請求項2及び請求項3記載の冷媒流路の切換弁
である。
【0013】また、第5の発明は、前記プランジャー7
3の下端部に穴73aを設け、該穴73aにはニードル
75を遊嵌させたことを特徴とする請求項1、請求項
2、請求項3及び請求項4記載の冷媒流路の切換弁であ
る。
【0014】さらに、第6の発明は、差圧弁用の上チャ
ンバー59内には、上面にパッキン85を固定し、下面
には当て金87を介して気密的に固着されたダイヤフラ
ム86を備えてなる弁体84を上下摺動自在に配置さ
せ、差圧弁用の下チャンバー60には弁体受け83を圧
入して前記のダイヤフラム86外縁部を気密的に固定
し、該ダイヤフラム86によって上チャンバー59と下
チャンバー60とを区画させ、前記当て金87の下面と
アジャスタ89の間には、前記弁体84を上方に付勢さ
せる圧縮コイルばね88を配置させ、差圧弁用の上チャ
ンバー59と下チャンバー(60)との差圧が所定値よ
りも高くなった時に差圧弁用の弁座61を開放するよう
に前記の差圧弁機構80を構成させたことを特徴とする
請求項1、請求項2、請求項3、請求項4及び請求項5
記載の冷媒流路の切換弁である。
【0015】
【作用】本発明の冷媒流路の切換弁について、その働き
を図1〜図5に基づいて説明する。夏の冷房運転時は図
1のように、パイロット電磁弁機構(50)が非通電の状
態にあって弁座54は開放され、圧縮機10から流れる
高圧冷媒は、前記第1の通路52→上チャンバー55→
下チャンバー56→第2の通路53→コンデンサ11→
レシーバ12→逆止弁9→減圧装置13→エバポレータ
14→アキュームレータ15→圧縮機10へと流れ冷房
運転が行われる。なお、この冷房運転の状態では、差圧
弁機構80の上チャンバー59と下チャンバー60との
間に例えば0.49MPaというような差圧が生じない
ので弁座61が開くことがない。
【0016】冬の暖房運転時の初期段階では、図2のよ
うにパイロット電磁弁機構50に通電され、弁座54が
閉じた状態で圧縮機10が運転されると、運転開始時に
は圧縮機10の圧縮仕事が小さいためにコンデンサ11
側の冷媒圧力すなわちこれにつながる差圧弁機構80の
下チャンバー60の冷媒圧力に対して、圧縮機10側の
冷媒圧力すなわちこれにつながる差圧弁機構80の上チ
ャンバー59の冷媒圧力との差圧が設定圧力(例えば、
0.49MPa)よりも低く、差圧弁の弁体84が上方
に押し上げられたままとなり閉弁状態を維持するため、
冷媒が流れず圧縮機10の負荷が急速に増大し圧縮仕事
が大きくなる。
【0017】次に冬の定常暖房運転時では、図3のよう
に前記圧縮機10の圧縮仕事が急速に大きくなるため、
コンデンサ11側の冷媒圧力すなわちこれにつながる差
圧弁機構80の下チャンバー60の冷媒圧力に対して、
圧縮機10側の冷媒圧力すなわちこれにつながる差圧弁
機構80の上チャンバー59の冷媒圧力との差圧が設定
圧力(例えば、0.49MPa)よりも高くなり、差圧
弁の弁体84が下方に押し下げられ、圧縮機10から流
れる高圧冷媒は、前記第1の通路52→上チャンバー5
5→連通孔57→差圧弁の上チャンバー59→連通孔6
2→第3の通路53→第1の減圧装置22→エバポレー
タ14→アキュームレータ15→圧縮機10へと流れ暖
房運転が行われる。
【0018】
【発明の実施の形態】次に、本発明に係る冷媒流路の切
換弁130の構造を、図面を参照しながら説明する。図
1は本発明に係る冷媒流路の切換弁130において、パ
イロット電磁弁機構50が開の状態にある切換弁の縦断
面図、図2はパイロット電磁弁機構が閉の状態で例えば
差圧が0.49MPa以下であり差圧弁機構80が閉の
状態にある時の切換弁の縦断面図、図3はパイロット電
磁弁機構が閉の状態で例えば差圧が0.49MPa以上
であり差圧弁機構が開の状態にある時の切換弁の縦断面
図、図4は、パイロット電磁弁機構が図1〜図3、及
び、図2及び図3の状態から図1の状態へ移行する過
程、それぞれ各状態でのピストンリング68にて区画さ
れる上チャンバー55とチャンバー65aの圧力状態並
びにこの時のピストンリング68の状態を説明する図、
図5は弁座54部分の拡大縦断面図、図6は本発明の冷
媒流量切換弁を用いた空調装置の冷媒回路を示す回路図
である。本発明の冷媒流路の切換弁は、ホットガスサイ
クル回路を備えた空調装置における冷媒流路切換弁にお
いて、1つの弁本体51にパイロット電磁弁機構50と
差圧弁機構80とが設けられ、前記のパイロット電磁弁
機構50では、圧縮機10とコンデンサ11とをつなぐ
冷媒回路のON・OFF制御が行われ、前記の差圧弁機
構80では、前記のパイロット電磁弁機構50が閉の状
態で且つ、圧縮機10とコンデンサ11との差圧が所定
の圧力より高くなった時に差圧弁が作動して圧縮機10
とエバポレータ14との間の冷媒回路のON・OFF制
御が行われようになっている。なお、前記パイロット電
磁弁機構は制御装置100によりその開閉が制御されて
いる。
【0019】前記弁本体51は、圧縮機10につながる
第1の通路52と、この第1の通路52に連通する電磁
用の上チャンバー55が設けられると共に該上チャンバ
ー55には弁座54が設けられ、さらに第2の通路53
に連通する下チャンバー56が設けられ、前記の第2の
通路53はコンデンサ11につながるようになってい
る。また、前記弁座54の周りには段付部54aが設け
られ、後述する電磁弁用の弁体69に固着されるパッキ
ン70が前記弁座54に当接してある程度縮んだ後で
は、弁体外縁部69bの剛体(金属)部分が段付部54
aに当接してストッパー作用を果たすようになってい
る。また、前記弁本体51には、差圧弁用の上チャンバ
ー59と下チャンバー60が設けられ、前記上チャンバ
ー59には弁座61が設けられている。そして上チャン
バー59は連通孔57を介して前記電磁用の上チャンバ
ー55に連通し、また下チャンバー60は連通孔58を
介して前記の電磁弁用の下チャンバー56に連通するよ
うになっている。
【0020】さらに前記弁本体51には、エバポレータ
14につながる第3の通路63が設けられ、該第3の通
路63は連通孔62を介して前記差圧弁用の上チャンバ
ー59と連通するようになっている。
【0021】パイロット電磁弁機構50は、前記電磁用
の上チャンバー55に取り付けられるものであり、この
パイロット電磁弁機構50は、非通電時には弁座54を
開放して前記の第1の通路52と第2の通路53とを連
通させ、通電時には弁座54を閉塞させるようになって
いる。
【0022】差圧弁機構80は、前記の差圧弁用の上チ
ャンバー59並びに下チャンバー60に取り付けられ、
該差圧弁機構80は、パイロット電磁弁の通電時の状態
で且つ、圧縮機10とコンデンサ11の冷媒圧力が所定
の差圧に達した時に差圧弁の弁座61を開放し、第1の
通路52と連通孔57と上チャンバー59と連通孔62
と第3の通路63とを連通させるようになっている。
【0023】上述の本発明にかかる冷媒流路の切換弁は
次のように働く。暖房運転時において、パイロット電磁
弁機構50を閉じ、圧縮機10とコンデンサ11の冷媒
圧力が所定の差圧に達した時には差圧弁機構80を開放
して、圧縮機から流れるホットガスを直接エバポレータ
14に流入させ、暖房運転ができるようになっている。
【0024】次に、前記のパイロット電磁弁機構50の
詳細について説明する。パイロット電磁弁機構50は、
中心部下面にチャンバー65aを備えると共にその奥部
に穴65bを備えた吸引子65と、中心部の連通孔66
と上方の弁座67とを備え、中央のフランジ部69aに
はピストンリング68が嵌着され、さらに下端部にパッ
キン70を固着し、前記の吸引子65の中心部に上下摺
動自在に配置されてなる電磁弁用の弁体69と、前記弁
体69を上方に付勢させる圧縮コイルばね71と、前記
吸引子65の上方部分に固定されるプランジャチューブ
72と、プランジャチューブ72に内挿され上下方向に
摺動自在なプランジャー73と、前記吸引子65とプラ
ンジャー73との間に配置されプランジャー73を上方
に付勢させる圧縮コイルばね74と、プランジャー73
の下端部の穴73aに遊嵌状に内挿された電磁弁用の弁
体69を下方に押し下げるニードル75と、前記プラン
ジャチューブ72の回りに配置させた電磁コイル76
と、前記電磁コイル76に取り付けられた磁極板77に
より構成されている。なお、図中、69bは、弁体外縁
部であり、前述のように、この弁体外縁部69bが段付
部54aに当接してストッパー作用を果たすようになっ
ている。また、前記ニードル75の上端面部75aは球
面になっていてプランジャー73と自由度を設けている
ため、吸引子65の中心部に設けたガイド65cに沿っ
て真っ直ぐに押し下げることができる。
【0025】次に、前記パイロット電磁弁機構50の動
作について図1〜図6に基づき説明する。なお、図4
(A)は、パイロット電磁弁機構50が開の状態(図1
に対応)であり、図4(B)は、パイロット電磁弁機構
50が閉の状態(図2及び図3に対応)であり、図4
(C)は、パイロット電磁弁機構50が閉の状態(図2
及び図3に対応)から開の状態(図1に対応)への移行
する過程の状態を示している。パイロット電磁弁機構が
開弁状態では、圧縮機10が運転され第1の通路52、
上チャンバー55、弁座54、下チャンバー56、第2
の通路53を通じて高温高圧のガス冷媒が流れている。
この状態で、制御装置100から電磁コイル76に通電
されると、前記電磁コイル76の電磁気吸引力によりプ
ランジャー73が圧縮コイルばね74を押し下げて、前
記プランジャー73の下端部に遊嵌されたニードル75
が弁体69の上部に設けた弁座67に当接しながら弁体
69を下方に移動させ、前記弁体69の下面に固定した
パッキン70と弁座54が当接して閉弁状態となる。こ
の時、前記弁体69の上面に設けた弁座67には成形が
施されており、前記ニードル75の下端部、および前記
パッキン70と弁座54の当接部はシールされているた
め、第1の通路52から第2の通路53へ高温高圧のガ
ス冷媒が洩れることはない。なお、パイロット電磁弁機
構50が開の状態では、ピストンリング68に設けた切
り溝68a及び連通孔66より、高温高圧のガス冷媒が
流れ込むため、上チャンバー55とチャンバー65aは
高圧状態となっている。
【0026】次に、前記パイロット電磁弁機構50が閉
弁状態では、圧縮機10から上チャンバー55とピスト
ンリング68の切り溝68aを通じてピストンリングよ
りチャンバー65a内が高圧状態に、またコンデンサー
11側の下チャンバー56が低圧状態になる。この時、
弁座54の周りには段付部54aが設けられているた
め、弁体69に固着されたパッキン70が前記弁座54
に当接してある程度縮んだ後では、前記弁体69の外縁
部69bの剛体(金属)部分が段付部54aに当接して
ストッパー作用を果たす。この状態で、制御装置100
から電磁コイル76への通電が切れると、前記電磁コイ
ル76の電磁気吸引力が無くなりプランジャー73は圧
縮コイルばね74により上方へ押し上げられ、前記プラ
ンジャー73の下端部に固定されたニードル75が上方
に移動して、前記弁体69の上面に設けた弁座67から
離れ開弁となり、前記ピストンリング68に設けた切り
溝68aの断面積よりも弁座67部の弁口面積のほうが
十分大きいため、段付状の穴65b及び弁体69の中心
部に設けた連通孔66を通じてコンデンサー11側の下
チャンバー56と連通され、チャンバー65a内が高圧
から低圧へ移行する。この時、上チャンバー55は高
圧、下チャンバー56は低圧であるため、弁座54の弁
口受圧面積に加わる下向きの力に対して、上チャンバー
55とチャンバー65aとの間を区画する前記ピストン
リング68により前記弁体69のフランジ部69aの受
圧面積のほうが大きいため、前記フランジ部69aに加
わる上向きの力が増し、弁体69は上方に移動して、前
記弁体69の下面に固定したパッキン70が前記弁座5
4から離れ、開弁状態となる。
【0027】次に、前記の差圧弁機構80の詳細につい
て説明する。差圧弁機構80は、差圧弁用の上チャンバ
ー59と下チャンバー60を備えており、上チャンバー
59は連通孔57を介して電磁弁用の上チャンバー55
と連通すると共に、連通孔62を介して第3の通路63
に連通するようになっている。また前記の下チャンバー
60は連通孔58を介して電磁弁用の下チャンバー56
に連通するようになっている。また、前記差圧弁用の上
チャンバー59内には、上面にパッキン85を固定し、
下面には当て金87を介して気密的に固着されたダイヤ
フラム86を備えてなる弁体84が上下摺動自在に配置
されている。そして、差圧弁用の下チャンバー60には
弁体受け83を圧入して前記のダイヤフラム86外縁部
を気密的に固定している。このダイヤフラム86は、上
チャンバー59と下チャンバー60とを区画させるため
のものである。また、前記当て金87の下面とアジャス
タ89の間には、前記弁体84を上方に付勢させる圧縮
コイルばね88が配置されている。
【0028】次に、前記差圧弁機構80の動作について
説明する。前記パイロット電磁弁機構50において電磁
コイル76が非通電で開弁状態にある時、圧縮機10か
らの高温高圧のガス冷媒は、パイロット電磁弁用の上チ
ャンバー55から連通孔57を通じて差圧弁用の上チャ
ンバー59へ、またパイロット電磁弁用の下チャンバー
56から連通孔58を通じて差圧弁用の下チャンバー6
0へ導入されている。この状態ではダイヤフラム86で
区画された、前記差圧弁用の上チャンバー59と下チャ
ンバー60との間に差圧が生じないため、弁体受け83
内に収納された圧縮コイルばね88により当て金87を
介して弁体84は上方へ押し上げられており、前記弁体
84の上面に固定したパッキン85と弁座61が当接し
て、閉弁状態のままである。
【0029】次に、前記パイロット電磁弁機構50にお
いて電磁コイル76に通電され閉弁状態で初期段階にあ
る時、コンデンサ11側の下チャンバー56は徐々に低
圧へ移行するため、前記差圧弁機構80の差圧弁用のチ
ャンバー81も徐々に低圧へ移行するため、前記ダイヤ
フラム86で区画された、前記差圧弁用の上チャンバー
59と下チャンバー60との間に差圧が生じはじめる
が、圧縮コイルばね88により開弁圧力が例えば0.4
9MPaに設定されているため、前記差圧弁機構80に
この設定圧力までの差圧が付くまでは、弁体受け83内
に収納された前記圧縮コイルばね88により当て金87
を介して弁体84は上方へ押し上げられており、前記弁
体84の上面に固定したパッキン85と弁座61が当接
して、閉弁状態を維持する。
【0030】さらに時間が経過すると、前記差圧弁用の
上チャンバー59と下チャンバー60との間の差圧がお
おきくなり、前記ダイヤフラム86に加わる下方への力
が増し、例えば開弁設定圧力0.49MPaよりも大き
くなるため、圧縮コイルばね88を下方へ押し下げ、当
て金87を介して弁体84は下方へ移動することによ
り、前記弁体84の上面に固定したパッキン85と弁座
61が離れ、開弁状態となる。ここで、例えば開弁設定
圧力を0.49MPaとしているが、前記アジャスタ8
9により開弁圧力を任意に設定することができる。な
お、前記連通孔62の孔径を任意に変える(例えば小さ
く)ことにより、図6の本発明の冷媒流路切換弁を用い
た空調装置の冷媒回路における第一の減圧装置の働きを
兼ねることもできる。
【0031】次に、本発明にかかる冷媒流路切換弁の作
動について図1〜図3及び図6を参照して説明する。図
6は、本発明の冷媒流路切換弁を用いた空調装置の冷媒
回路を示す回路図である。冷房時では図1に示すよう
に、冷媒流路の切換弁130のパイロット電磁弁機構5
0が開の状態(非通電状態)にあり、また差圧弁機構8
0が閉じた状態にある。この状態においては、圧縮機1
0からの冷媒をコンデンサ11側にのみ流し、圧縮機1
0からの冷媒を、コンデンサ11、レシーバ12、逆止
弁9、減圧装置13、エバポレータ14、アキュームレ
ータ15、圧縮機10の順に循環する。つまり、冷媒流
路の切換弁130としてはなにも作用しない。
【0032】図2は、パイロット電磁弁機構が閉の状態
で例えば差圧が0.49MPa以下にある時の切換弁の
縦断面図であり、暖房運転のウォーミングアップに使わ
れる。この状態では、冷媒流路の切換弁130が閉じて
コンデンー11側へ冷媒が流れることなく、また差圧弁
機構80も閉じた状態にありエバポレータ14側にも冷
媒は流れない。したがって、圧縮機1が運転されると冷
媒圧力が所定値(例えば0.49MPa以上)まで高め
られる。
【0033】図3は、パイロット電磁弁機構が閉の状態
で例えば差圧が0.49MPa以上にある時の切換弁の
縦断面図であり、差圧弁機構80が開いた状態にありエ
バポレータ14側へ冷媒が流れるようになっている。こ
の暖房時では、圧縮機10から吐出された冷媒は、図3
に示すように、第1の通路52→パイロット電磁弁の上
チャンバー55→連通孔57→差圧弁の上チャンバー5
9→連通孔62→第3の通路63を経て、図6に示す第
1のバイパス管20を通り、エバポレータ14で放熱
し、再び圧縮機10に吸入される。次いで、暖房停止が
要求されると、暖房停止になる。
【0034】
【発明の効果】本発明による冷媒流路の切換弁による
と、圧縮機とコンデンサとの間に設けられ冷媒回路を遮
断するパイロット電磁弁機構と、圧縮機とエバポレータ
の間に設けられ圧縮機とコンデンサの冷媒圧力が所定の
差圧になった時に作動させる差圧弁機構とを1つの弁本
体に一体的に組み込んだものであるから、従来では2個
の電磁弁を必要としていたものを1個の冷媒流路切換弁
に置換えることができ、従来品に比べて部品コストの削
減並びに省電力化がはかれること、部品点数がすくなく
小型化がはかれるのでシステムとしての軽量化を図るこ
とができること、また冷媒回路中にあってパイロット電
磁弁機構もしくは差圧弁機構のどちらか一方が必ず開弁
状態であるため、冷媒回路が閉塞することがなく、冷媒
回路の破損を防止(フェールセーフ)することできる。
【0035】パイロット電磁弁は小電力で作動し、差圧
弁機構における作動圧の設定はアジャスタ89による調
整により圧縮コイルばね88の強さを代えるだけで容易
に行える。また、プランジャー73の下端部に設けた穴
73aに、ニードル75を遊嵌させたので、仮にプラン
ジャーが振れていたとしてもニードル上端面部75aの
球面および吸引子65に設けたガイド65cの作用によ
ってニードルを真っ直ぐに押し下げることができ、弁体
69上部に形成される弁座67のシールを確実に行え
る。さらに、パイロット電磁弁用の弁座54の周りに設
けた段付部54aと弁体69の外縁部69bの剛体(金
属)部分にストッパーを構成させたので、弁体69に固
着されたパッキン70が弁座54に当接してある程度縮
んだ後、ストッパーによりそれ以上パッキンが縮むこと
がなく、パイロット電磁弁機構の軸方向ストロークの安
定化をはかることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る冷媒流路の切換弁において、パ
イロット電磁弁機構が開の状態にある切換弁の縦断面
図。
【図2】 本発明に係る冷媒流路の切換弁において、パ
イロット電磁弁機構が閉の状態で例えば差圧が0.49
MPa以下の状態にある時の切換弁の縦断面図。
【図3】 本発明に係る冷媒流路の切換弁において、パ
イロット電磁弁機構が閉の状態で例えば差圧が0.49
MPa以上の状態にある時の切換弁の縦断面図。
【図4】 図1〜図3、及び、図2及び図3の状態から
図1の状態へ移行する過程、それぞれ各状態でのピスト
ンリング68にて区画される上チャンバー55とチャン
バー65aの圧力状態並びにこの時のピストンリング6
8の状態を説明する図。
【図5】 弁座54部分の拡大縦断面図、
【図6】 本発明の冷媒流路切換弁を用いた空調装置の
冷媒回路を示す回路図。
【図7】 従来の空調装置の冷媒回路を示す回路図。
【符号の説明】
10 圧縮機(冷媒圧縮機) 11 コン
デンサ 14 エバポレータ 17 第1
の電磁弁 18 第2の電磁弁 20 第1
のバイパス管 22 第1の減圧装置 40 第2
のバイパス管 42 第2の減圧装置 50 パイロット電磁弁機構 51 弁本
体 52 第1の通路 53 第2
の通路 54 弁座 54a 段
付部 55 上チャンバー 56 下チ
ャンバー 58 連通孔 59 上チ
ャンバー 60 下チャンバー 61 弁座 63 第3
の通路 62 連通孔 65 吸引
子 65a チャンバー 65b 穴 65c ガイド 66 連通
孔 67 弁座 68 ピス
トンリング 69 電磁弁用の弁体 69a フ
ランジ部 69b 外縁部 70 パッ
キン 71 圧縮コイルばね 72 プラ
ンジャチューブ 73 プランジャー 74 圧縮
コイルばね 75 ニードル 75a ニ
ードル上端面部 76 電磁コイル 77 磁極板 80 差圧
弁機構 83 弁体受け 84 弁体 85 パッキン 86 ダイ
ヤフラム 87 当て金 88 圧縮
コイルばね 130 冷媒流路切換弁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // F16K 31/124 F16K 31/124 Fターム(参考) 3H051 AA01 BB10 CC11 FF03 FF04 FF08 3H056 BB32 CA02 CD06 GG04 GG07 GG08 GG13 3H059 AA05 BB22 CC02 CC06 CD05 EE01 FF07 FF08 FF15 3H106 DA07 DA12 DA23 DA33 DA35 DB02 DB12 DB23 DB32 DC02 DC17 DD03 EE22 EE34 GB01 HH10 KK23 KK33 KK34

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ホットガスサイクル回路を備えた空調装置
    における冷媒流路切換弁において、1つの弁本体(51)
    に、圧縮機(10)とコンデンサ(11)との間に設けられ
    冷媒回路を遮断するパイロット電磁弁機構(50)と、圧
    縮機(10)とエバポレータ(14)との間に設けられ前記
    パイロット電磁弁機構(50)が閉弁し、圧縮機(10)と
    コンデンサ(11)の冷媒圧力が所定の差圧に達した時に
    作動させる差圧弁機構(80)とを一体的に設けたことを
    特徴とする冷媒流路切換弁。
  2. 【請求項2】弁本体(51)には、第1の通路(52)と第
    2の通路(53)との間に弁座(54)を設けると共に該弁
    座(54)の上方と下方にそれぞれパイロット電磁用の上
    チャンバー (55)と下チャンバー (56)を設け、 また前記弁本体(51)には、連通孔(57)を介して前記
    の上チャンバー (55)に連通する差圧弁用の上チャン
    バー (59)と、連通孔(58)を介して前記の下チャ
    ンバー (56)に連通する差圧弁用の下チャンバー (6
    0)とを設けると共に前記上チャンバー (59)には弁座
    (61)を設け、 さらに前記弁本体(51)には、連通孔(62)を介して前
    記上チャンバー (59)と連通する第3の通路(63)を
    設け、 前記電磁弁用の上チャンバー (55)にはパイロット電
    磁弁機構(50)を設け、非通電時には弁座(54)を開放
    して前記の第1の通路(52)と第2の通路(53)とを連
    通させ、通電時には弁座(54)を閉塞させ、 前記の差圧弁用の上チャンバー (59)並びに下チャン
    バー (60)には差圧弁機構(80)を設け、通電時の状
    態で且つ圧縮機(10)とコンデンサ(11)の冷媒圧力が
    所定の差圧に達した時に差圧弁の弁座(61)を開放し、
    第1の通路(52)→連通孔(57)→上チャンバー (5
    9)→連通孔(62)→第3の通路(63)とを連通させ、 暖房運転の初期の段階においては、パイロット電磁弁機
    構(50)を閉じ、圧縮機(10)とコンデンサ(11)の冷
    媒圧力が所定の差圧に達した時には差圧弁機構(80)を
    開放して、圧縮機から流れるホットガスを直接エバポレ
    ータ(14)に流入させるようにしたことを特徴とする冷
    媒流路の切換弁。
  3. 【請求項3】弁本体(51)に固定される吸引子(65)
    は、その下面中心部にチャンバー(65a)を形成する
    と共にその奥部に穴65bを形成し、該穴(65b)に
    は、中心部の連通孔(66)と上方の弁座(67)とを
    備え、中央のフランジ部(69a)にはピストンリング
    (68)が嵌着され、さらに下端部にパッキン(70)
    を固着してなる電磁弁用の弁体(69)を上下方向に摺
    動可能に配置させると共に、該電磁弁用の弁体(69)
    を圧縮コイルばね(71)によって上方に付勢させ、前
    記吸引子(65)の上方部分に固定したプランジャチュ
    ーブ(72)内にはプランジャー(73)を上下方向に
    摺動自在に内挿し、前記吸引子(65)とプランジャー
    (73)との間に配置した圧縮コイルばね(74)によ
    り下端部にニードル(75)を備えたプランジャー(7
    3)を上方に付勢させ、前記プランジャチューブ(7
    2)の回りには電磁コイル(76)を配置させ、通電時に
    は前記ニードル(75)の押し下げにより電磁弁用の弁
    体(69)を下方に押し下げるようにして前記のパイロ
    ット電磁弁機構(50)を構成させたことを特徴とする請
    求項1及び請求項2記載の冷媒流路の切換弁。
  4. 【請求項4】前記パイロット電磁弁用の弁座(54)の
    周りに段付部(54a)を設け、パッキン(70)が弁
    座に当接してある程度縮んだ後では、弁体外縁部の剛体
    (金属)部分が段付部(54a)に当接してストッパー
    作用を果たすようにしたことを特徴とする請求項1、請
    求項2及び請求項3記載の冷媒流路の切換弁。
  5. 【請求項5】前記プランジャー(73)の下端部に穴
    (73a)を設け、該穴(73a)にはニードル(7
    5)を遊嵌させたことを特徴とする請求項1、請求項
    2、請求項3及び請求項4記載の冷媒流路の切換弁。
  6. 【請求項6】差圧弁用の上チャンバー(59)内には、
    上面にパッキン(85)を固定し、下面には当て金(8
    7)を介して気密的に固着されたダイヤフラム(86)
    を備えてなる弁体(84)を上下摺動自在に配置させ、
    差圧弁用の下チャンバー(60)には弁体受け(83)
    を圧入して前記のダイヤフラム(86)外縁部を気密的
    に固定し、該ダイヤフラム(86)によって上チャンバ
    ー(59)と下チャンバー(60)とを区画させ、前記
    当て金(87)の下面とアジャスタ(89)の間には、
    前記弁体(84)を上方に付勢させる圧縮コイルばね
    (88)を配置させ、差圧弁用の上チャンバー(59)
    と下チャンバー(60)との差圧が所定値よりも高くな
    った時に差圧弁用の弁座(61)を開放するように前記
    の前記の差圧弁機構(80)を構成させたことを特徴とす
    る請求項1、請求項2、請求項3、請求項4及び請求項
    5記載の冷媒流路の切換弁。
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