JP2001122769A - 固形製剤及び固形製剤の崩壊・溶出性改善方法 - Google Patents
固形製剤及び固形製剤の崩壊・溶出性改善方法Info
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Abstract
一層と、該第一層とは異なる組成、例えば制酸剤を含有
する第二層とを有する固形製剤を調製する際に、滑沢剤
を上記第一層に配合することなく、上記第二層に配合す
ることによって、固形製剤の崩壊性及び上記薬物の溶出
性を改善する。 【効果】 配合する薬物と反応しうる成分が共存する場
合であっても、薬物の化学的安定性を維持することがで
きるのみならず、製剤の崩壊性及び上記薬物の製剤から
の溶出性を改善することができ、製剤の保存によっても
優れた崩壊性、溶出性を維持することができる。従っ
て、本発明は、特に融点が200℃以下の薬物を配合し
た内服固形製剤に有用であり、更に、このような薬物に
対して反応性がある例えば制酸剤などを共存させる場
合、特に有用である。
Description
製剤の崩壊・溶出性改善方法に関し、より詳しくは、医
薬品分野において融点が200℃以下の薬物を含有する
固形製剤の崩壊性、溶出性を改善した固形製剤、上記固
形製剤の崩壊性及び薬物の溶出性を改善することができ
る固形製剤の崩壊・溶出性改善方法に関するものであ
る。
の固体の内服医薬製剤中には、薬物と該薬物と反応しう
る成分とが共存する場合が多いが、これらを各々別の層
に配合して多層状の錠剤、顆粒剤などの製剤として調製
することで、薬物の化学的安定性を維持することが知ら
れている。
する固形製剤の場合、上記問題の他に、保存により崩壊
性、溶出性が低下するなどの物性に関する安定性の問題
が生じ、特に、融点が200℃以下の薬物の場合は、こ
の傾向が著しい。
プン、カルボキシメチルセルロース(CMC)、CMC
カルシウム、炭酸塩(NaHCO3、CaCO3)、寒
天、ゼラチン末、結晶セルロース、クロスカルメロー
ス、カルメロースカルシウムなどの崩壊剤を通常1〜6
0%添加する等の手段が用いられている。
量の崩壊剤を添加する必要があるため、製剤の大型化に
よる服用性及び携帯性の低下などの問題が生じる。従っ
て、少量の添加剤で崩壊、溶出性を改善する技術が望ま
れていた。
で、医薬品分野において融点が200℃以下の薬物を含
有する固形製剤であって、崩壊性・溶解性・溶出性を改
善した安定な固形製剤、及び上記薬物を含有する固形製
剤の崩壊・溶出性改善方法を提供することを目的とす
る。
発明者らは、上述の目的を達成するために、鋭意検討を
重ねた結果、融点が200℃以下の薬物を配合した第一
層及び第一層とは異なる組成からなる第二層との多層よ
りなる製剤において、第二層に少量の滑沢剤を配合する
と、製剤の大型化による服用性及び携帯性の低下を防止
し、安全性面の配慮から種々の添加剤の配合量の低減を
図り、薬物の効果を十分に発揮させた崩壊・溶解・溶出
性を改善した内服固形製剤が得られることを知見した。
較例からも明らかなように、融点が200℃以下の薬物
を配合した第一層及び制酸剤を配合した第二層の多層よ
りなる製剤においては、保存試験により明らかに経時的
崩壊性の遅延及び溶出性の低下が発生しているのに対
し、制酸剤を配合した層(第二層)に少量の滑沢剤を配
合した製剤においては、保存試験による経時的崩壊性の
遅延及び溶出性の低下が明らかに改善され、薬物の効果
を十分に発揮させた製剤となることを見出し、本発明を
なすに至った。
薬物を含有する第一層と、該第一層とは異なる組成、特
に制酸剤を含有する第二層とを有する固形製剤であっ
て、滑沢剤を上記第一層に配合することなく、上記第二
層に配合してなることを特徴とする崩壊・溶出性が改善
された固形製剤、及び薬物を含有する第一層と、該第一
層とは異なる組成からなる第二層とを有する固形製剤の
崩壊性及び上記薬物の溶出性を改善する方法であって、
上記第二層に滑沢剤を配合することを特徴とする固形製
剤の崩壊・溶出性改善方法を提供する。
と、本発明は、融点が200℃以下の薬物を含有する第
一層と、他の組成からなる第二層とを有する二層以上の
多層状の錠剤、顆粒剤などの剤型を有する内服固形製剤
について、上記第二層に滑沢剤を配合することによっ
て、上記固形製剤の経時崩壊性及び上記固形製剤におけ
る上記薬物の経時溶出性を改善するものである。
以下であり、好ましくは175℃以下、より好ましく
は、140℃以下の薬物である。
ば、アスピリン、フェニルブタゾン、アセトアミノフェ
ン、ケトプロフェン、イブプロフェン等の解熱・鎮痛・
抗炎症薬などを挙げることができ、これらは1種単独で
又は2種以上を適宜組合せて使用することができる。
は、特に制限されるものではなく、上記薬物の有効量な
どによって適宜選定することができ、例えば大衆薬(O
TC)の場合、通常第一層全体に対して30〜95%
(質量%、以下同様)、好ましくは60〜90%とする
と好適である。配合量が少なすぎると、十分な薬効を得
るために製剤を大型化する必要が生じる場合があり、多
すぎると、製剤設計上、不都合が生じる場合がある。
り、上記第一層に上記薬物以外に必要に応じて通常用い
られる添加剤、例えば賦形剤、結合剤、崩壊剤、色素、
矯味剤などを1種単独で又は2種以上を適宜組合せて配
合することができ、これら成分は、本発明の効果を妨げ
ない範囲で常用量配合することができる。
結合剤としては、例えばヒドロキシプロピルセルロー
ス、カルボキシメチルセルロース、カルボキシメチルセ
ルロースナトリウム、メチルセルロース、ゼラチン、ポ
リビニルピロリドン、部分α化デンプン、結晶セルロー
ス、アラビアゴム等を挙げることができる。
ン(コーンスターチ等)、果糖、ブドウ糖、ショ糖、乳
糖、麦芽糖、無水乳糖、マンニトール、エリスリトー
ル、ソルビトール、アスコルビン酸ナトリウム、セルロ
ース、エチルセルロース、デキストラン、マクロゴー
ル、キシリトール、クエン酸又はその塩、リン酸水素カ
ルシウム、リン酸水素ナトリウム、結晶セルロース等を
挙げることができる。
チルセルロースカルシウム、ポリビニルピロリドン又は
その架橋体、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース、
α化デンプン、クロスカルメロースナトリウム等を挙げ
ることができる。
含有する第一層とは異なる組成からなる限り、その組成
は特に制限されるものではないが、上記薬物と反応性が
あり、別の層に配合することが望ましい成分が含まれて
いることが望ましく、このような成分として、制酸剤を
配合すると、より好適である。
されるものではないが、例えば合成ヒドロタルサイト、
ケイ酸マグネシウム、合成ケイ酸アルミニウム、酸化マ
グネシウム、水酸化マグネシウム、炭酸マグネシウム、
ジヒドロキシアルミニウム・アミノ酢酸塩(アルミニウ
ムグリシネート)、水酸化アルミニウムゲル(乾燥水酸
化アルミニウムゲル)、水酸化アルミニウム・炭酸マグ
ネシウム混合乾燥ゲル、水酸化アルミニウム・炭酸水素
ナトリウムの共沈生成物、水酸化アルミニウム・炭酸カ
ルシウム・炭酸マグネシウムの共沈生成物、水酸化マグ
ネシウム・硫酸アルミニウムカリウムの共沈生成物、メ
タケイ酸アルミン酸マグネシウム等が好適に使用され、
これらの中でもより好ましくは、合成ヒドロタルサイ
ト、乾燥水酸化アルミニウムゲル、炭酸マグネシウム、
酸化マグネシウム、ジヒドロキシアルミニウム・アミノ
酢酸塩(アルミニウムグリシネート)等、特に好ましく
は、炭酸マグネシウム、乾燥水酸化アルミニウムゲル、
酸化マグネシウム、合成ヒドロタルサイトの造粒品等が
好適に使用される。これらの制酸剤は、1種単独で又は
2種以上を適宜組合せて使用することができる。
は、好ましくは平均粒径1〜1500μm、更に好まし
くは平均粒径5〜800μm、特に好ましくは平均粒径
10〜500μmである。粒径が小さすぎると、製造時
の作業性が悪くなる場合があり、大きすぎると、制酸剤
層中に均一配合することが困難となる場合がある。な
お、本発明において、平均粒径は、日本薬局方に記載さ
れた粒度の試験に準じて篩分けを行って粒度分布曲線を
作成し、その中央値から求めることができ、また、例え
ば粒子径1〜50μm程度の細かい粒子の割合が多い場
合の平均粒径は、レーザー回折式粒度分布測定装置によ
り測定し、上記篩分けによる方法と同様にして求めると
好適である。
合、その配合量は、特に制限されるものではないが、上
記薬物に対する配合比率(質量比)=上記制酸剤:上記
薬物が、好ましくは1:0.1〜1:10、更に好まし
くは1:0.3〜1:7、特に好ましくは1:0.5〜
1:5とすると、崩壊性・溶出性が特に良好となるよの
で、より好適である。なお、第二層全体に対する上記制
酸剤の配合量は、特に制限されるものではなく、上記制
酸剤の有効量などによって適宜選定することができ、例
えば大衆薬(OTC)の場合、通常第二層全体に対し
て、30〜99.999%、好ましくは30〜99%、
より好ましくは60〜95%とすると好適である。
は、その種類が特に制限されるものではなく、例えばス
テアリン酸又はその塩、パルミチン酸又はその塩、ジメ
チルポリシロキサン、タルク、ポリエチレングリコー
ル、硬化油、ショ糖脂肪酸エステル、ポリオキシソルビ
タン脂肪酸エステルなどの非イオン界面活性剤、ラウリ
ル硫酸ナトリウム、含水二酸化ケイ素、軽質無水ケイ
酸、マイクロクリスタリンワックス等を好適に使用する
ことができ、これらの中でも、ステアリン酸又はその
塩、パルミチン酸又はその塩、ジメチルポリシロキサ
ン、タルク、マクロゴール(4000又は6000)等
が特に好適である。これらの滑沢剤は、1種単独で又は
2種以上を適宜組合せて使用することができる。
均粒径0.2〜150μm、更に好ましくは平均粒径0.
5〜100μm、特に好ましくは平均粒径1〜50μm
である。上記範囲以外では、製造時の作業性が悪くなる
場合があり、また、第二層中に均一に配合することが困
難となる場合がある。
は、特に制限されるものではないが、上記第二層全体に
対して、好ましくは0.001〜5%、更に好ましくは
0.05〜2%、特に好ましくは0.1〜0.5%であ
る。配合量が少なすぎると、崩壊性、溶出性を十分に改
善するのが困難となる場合があり、多すぎると、それ以
上の配合による効果が得られないのみならず、製剤設計
上の不都合が生じる場合がある。
第一層には上記滑沢剤を配合しないものであるが、滑沢
剤の添加方法、例えば外部滑沢方法などによっては、極
微量の滑沢剤が薬物を配合した第一層の表面に存在する
こともある。従って、このようにして極微量の滑沢剤が
第一層に含まれた固形製剤は、本発明の固形製剤に含ま
れるものである。但し、このような製剤であっても、第
一層における上記滑沢剤の量の上限は第一層全体に対し
て0.001%以下であることが好ましい。
り、上記第二層に上記成分以外に必要に応じて通常用い
られる添加剤、例えば賦形剤、結合剤、崩壊剤、色素、
矯味剤などを1種単独で又は2種以上を適宜組合せて配
合することができ、これら成分は、本発明の効果を妨げ
ない範囲で常用量配合することができる。
えばヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチル
セルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、
メチルセルロース、ゼラチン、ポリビニルピロリドン、
部分α化デンプン、結晶セルロース、アラビアゴム等が
挙げられる。
ン(コーンスターチ等)、果糖、ブドウ糖、ショ糖、乳
糖、麦芽糖、無水乳糖、マンニトール、エリスリトー
ル、ソルビトール、アスコルビン酸ナトリウム、セルロ
ース、エチルセルロース、デキストラン、マクロゴー
ル、キシリトール、クエン酸又はその塩、リン酸水素カ
ルシウム、リン酸水素ナトリウム、結晶セルロース等が
挙げられる。
チルセルロースカルシウム、ポリビニルピロリドンまた
はその架橋体、低置換度ヒドロキシプロピルセルロー
ス、α化デンプン、クロスカルメロースナトリウム等が
挙げられる。
第二層を備えた少なくとも二層以上の多層構造を有する
ものであれば、特にその層数は制限されるものではない
が、通常上記第一層及び上記第二層からなる二層構造が
好適である。そして、その剤型は、このような多層構造
を有する限り、特に制限されるものではないが、上述し
たように、錠剤又は顆粒であることが好ましい。
は、上記第二層に上記滑沢剤を配合することによって、
上記第一層と上記第二層とを有する固形製剤の崩壊性及
び上記薬物の溶出性を改善するものである。
記第一層の原料混合物として、上記薬物に必要に応じて
上記添加剤などを添加、混合しておき、一方、上記第二
層の原料混合物として、例えば上記制酸剤と必要に応じ
て上記添加剤などを添加、混合すると共に、上記滑沢剤
を上記第一層の原料混合物には添加することなく、上記
第二層の原料混合物に添加、混合しておく。
する場合、上記第一層成分の原料混合物と第二層成分の
原料混合物とを、通常用いられている打錠機を用いて、
常法によって通常の打錠圧で打錠することによって、層
状の錠剤(本発明の固形製剤)を得ることができる。な
お、本発明の固形製剤を錠剤として調製する場合、錠剤
はこのままで用いることもできるが、高分子化合物フィ
ルムでコーティングしたり、糖衣錠とすることもでき
る。
る場合、上記第一層と上記第二層とを含有する層状のも
のであれば、その構成は特に制限されないが、上記薬物
を含有する上記第一層成分の原料混合物を例えば公知の
造粒方法によって造粒して第一層を調製すると共に、こ
の第一層に上記滑沢剤を含有する第二層成分の原料混合
物を公知の方法でコーティングして、層状の顆粒を調製
することが好ましい。なお、本発明の固形製剤を顆粒と
して調製する場合、このままで用いることもできるが、
更に、表面に高分子化合物や糖溶液を噴霧し、コーティ
ングしてもよい。
製することができ、その用途、用法は、配合された薬物
を含有する通常の固形製剤の常法によって服用すること
によって、優れた崩壊性、薬物の溶出性を示し、配合さ
れた薬物の薬効が速やかに発揮される。
薬物と反応しうる成分が共存する場合であっても、薬物
の化学的安定性を維持することができるのみならず、製
剤の崩壊性及び上記薬物の製剤からの溶出性を改善する
ことができ、製剤の保存によっても優れた崩壊性、溶出
性を維持することができる。従って、本発明は、融点が
200℃以下の薬物に該薬物に対して反応性がある例え
ば制酸剤などを共存させた内服固形製剤に対して、特に
有用である。
体的に説明するが、本発明は下記の実施例に制限される
ものではない。なお、以下の例において、打錠は、打錠
機(キクスイ製作所製:リブラ)を用いて、打錠圧約1
200kgf(≒11760N)で直径10mmの錠剤
を得た。
ンスターチ330.75gをV型混合機(特寿製作所、
V−5型)に量りとり、10分間混合した。この混合物
を乾式ロール圧縮造粒機(WP−50N型;ALEXA
NDERWERK製)を用いてロール圧縮し、架砕式整
粒機(T54S型;日本グラニュレーター製)を用いて
整粒後、平均粒径1200μmの顆粒Aを作製した。
(大川原化工機製、スプレードライヤーL−8型)によ
り噴霧造粒し、平均粒径246μmの造粒品を製造し
た。この造粒品1000g、コーンスターチ(平均粒径
14.5μm)180gをV型混合機(特寿製作所:V
−5型)に量りとり、10分間混合した後、ステアリン
酸マグネシウム(平均粒径8.1μm)1.5gを加
え、5分間混合して、混合顆粒Bを作製した。上記顆粒
A、Bを臼にとり、打錠して、1錠当りの配合組成が下
記積層製剤の配合組成となるコーティングしない積層錠
を得た。また、この錠剤1000gをとり、下記フィル
ムコーティング剤の配合組成からなる組成物を水に溶解
し、12%の溶液をコーティング液として用い、平均コ
ーティング率0.9%のフィルムコーティング(フロイ
ント社、ハイコーター30型)を施し、コーティング積
層錠を得た。
法により顆粒Aを作製した。一方、コーンスターチ30
0gに水3000gを加え均一に分散させ、加熱して糊
状とした後、これを合成ヒドロタルサイト3000gに
均一に加え、湿式攪拌造粒(深江工業製、ハイスピード
ミキサーFS−10型)し、乾燥、整粒して、平均粒径
350μmの顆粒を得た。この顆粒2750gにコーン
スターチ(平均粒径14.5μm)200gをV型混合
機(特寿製作所、V−5型)に量りとり、10分間混合
した後、ステアリン酸マグネシウム(平均粒径8.1μ
m)3.75gを加え、5分間混合して、混合顆粒Cを
作製した。上記顆粒A、Cを臼にとり、打錠して、1錠
当りの配合組成が下記積層製剤の配合組成となるコーテ
ィングしない積層錠を得た。また、この錠剤1000g
をとり、実施例1と同様な操作法により同一組成のフィ
ルムコーティング(フロイント社、ハイコーター30
型)を施し、コーティング積層錠を得た。
法により顆粒Aを作製した。一方、炭酸マグネシウムを
乾式ロール圧縮造粒機(WP−50N型;ALEXAN
DERWERK製)を用いてロール圧縮し、架砕式整粒
機(T54S型;日本グラニュレーター製)を用いて整
粒後、平均粒径280μmの顆粒を作製した。この造粒
品1000g、コーンスターチ(平均粒径14.5μ
m)180gをV型混合機(特寿製作所、V−5型)に
量りとり、10分間混合した後、ステアリン酸マグネシ
ウム(平均粒径8.1μm)1.5gを加え、5分間混
合して、混合顆粒Dを作製した。上記顆粒A、Dを臼に
とり、打錠して、1錠当りの配合組成が下記積層製剤の
配合組成となるコーティングしない積層錠を得た。ま
た、この錠剤1000gをとり、実施例1と同様な操作
法により同一組成のフィルムコーティング(フロイント
社、ハイコーター30型)を施し、コーティング積層錠
を得た。
法により顆粒Aを作製した。一方、合成ヒドロタルサイ
トを実施例1と同様に噴霧造粒し、平均粒径246μm
の造粒品を製造した。この造粒品3000gに結晶セル
ロース600gを加えV型混合機(特寿製作所、V−5
型)で10分間混合した後、ステアリン酸マグネシウム
(平均粒径8.1μm)5.4gを加え、5分間混合し
て、混合顆粒Eを作製した。上記顆粒A、Eを臼にと
り、打錠して、1錠当りの配合組成が下記積層製剤の配
合組成となるコーティングしない積層錠を得た。また、
この錠剤1000gをとり、実施例1と同様な操作法に
より同一組成のフィルムコーティング(フロイント社、
ハイコーター30型)を施し、コーティング積層錠を得
た。
法により顆粒Aを作製した。一方、合成ヒドロタルサイ
トを実施例1と同様に噴霧造粒し、平均粒径50μmの
造粒品を製造した。この造粒品3000gに乳糖(DM
V 200M)450g、カルボキシメチルセルロース
300gを加えV型混合機(特寿製作所、V−5型)で
10分間混合した後、ステアリン酸マグネシウム(平均
粒径8.1μm)5.7gを加え、5分間混合して、混
合顆粒Fを作製した。上記顆粒A、Fを臼にとり、打錠
して、1錠当りの配合組成が下記積層製剤の配合組成と
なるコーティングしない積層錠を得た。また、この錠剤
1000gをとり、実施例1と同様な操作法により同一
組成のフィルムコーティング(フロイント社、ハイコー
ター30型)を施し、コーティング積層錠を得た。
乳糖600gを加え、ヒドロキシプロピルセルロースの
水溶液にて造粒(フロイント社、スパイラーフローSF
C−5型)し、この2976gを量り、乳糖480gを
加え、V型混合機(特寿製作所、V−5型)に量りと
り、10分間混合して、混合顆粒Gを作製した。
g及び酸化マグネシウム1500gを攪拌造粒機に量
り、ゼラチン210gに水1890gを加えて均一に分
散させ、加熱溶解した溶液を均一に加えて、湿式攪拌造
粒(深江工業製、ハイスピードミキサーFS−10型)
し、乾燥、整粒して、平均粒径420μmの顆粒を得
た。この顆粒2996gに結晶セルロース280g、カ
ルボキシメチルセルロース280gをV型混合機(特寿
製作所、V−5型)に量りとり、10分間混合した後、
タルク(平均粒径18.3μm)71.12gを加え、
5分間混合して、混合顆粒Hを作製した。上記顆粒G、
Hを臼にとり、打錠して、1錠当りの配合組成が下記積
層製剤の配合組成となるコーティングしない積層錠を得
た。また、この錠剤1000gをとり、実施例1と同様
な操作法により同一組成のフィルムコーティング(フロ
イント社、ハイコーター30型)を施し、コーティング
積層錠を得た。
gに乳糖300gを加え、ヒドロキシプロピルセルロー
スの水溶液にて造粒(フロイント社、スパイラーフロー
SFC−5型)顆粒Iを作製した。
0g及びコーンスターチ400gを攪拌造粒機に量り、
ゼラチン200gに水1800gを加え均一に分散さ
せ、加熱溶解した溶液を均一に加えて、湿式攪拌造粒
(深江工業製、ハイスピードミキサーFS−10型)
し、造粒、乾燥、整粒して、平均粒径450μmの顆粒
を得た。この顆粒1500gにマイクロクリスタリンワ
ックス(平均粒径48μm)30gをV型混合機(特寿
製作所、V−5型)に量りとり、5分間混合し混合顆粒
Jを作製した。上記顆粒I、Jを臼にとり、打錠して、
1錠当りの配合組成が下記積層製剤の配合組成となるコ
ーティングしない積層錠を得た。また、この錠剤100
0gをとり、実施例1と同様な操作法により同一組成の
フィルムコーティング(フロイント社、ハイコーター3
0型)を施し、コーティング積層錠を得た。
乳糖500gを加え、ヒドロキシプロピルセルロースの
水溶液にて造粒(フロイント社、スパイラーフローSF
C−5型)して、顆粒Kを作製した。
ウムを乾式造粒して、平均粒径328μmの顆粒を作製
した。この顆粒3000g及びコーンスターチ600g
をV型混合機(特寿製作所、V−5型)に量りとり、1
0分間混合した後、ステアリン酸カルシウム(平均粒径
10.2μm)5.5gを加え、5分間混合して、混合
顆粒Lを作製した。上記顆粒K、Lを臼にとり、打錠し
て、1錠当りの配合組成が下記積層製剤の配合組成とな
るコーティングしない積層錠を得た。また、この錠剤1
000gをとり、実施例1と同様な操作法により同一組
成のフィルムコーティング(フロイント社、ハイコータ
ー30型)を施し、コーティング積層錠を得た。
より顆粒Aを作製した。この顆粒A2567.25gに
ステアリン酸マグネシウム(平均粒径8.1μm)3.
22gを加え、5分間混合して(特寿製作所製、V−5
型)、混合顆粒Mを作製した。
(大川原化工機製、スプレードライヤーL−8型)によ
り噴霧造粒して、平均粒径246μmの造粒品を製造し
た。この造粒品1000g、コーンスターチ(平均粒径
14.5μm)180gをV型混合機(特寿製作所、V
−5型)に量りとり、10分間混合した後、ステアリン
酸マグネシウム(平均粒径8.1μm)1.5gを加
え、5分間混合して、混合顆粒Bを作製した。上記顆粒
M、Bを臼にとり、打錠して、1錠当りの配合組成が下
記積層製剤の配合組成となるコーティングしない積層錠
を得た。また、この錠剤1000gをとり、実施例1と
同様な操作法により同一組成のフィルムコーティング
(フロイント社、ハイコーター30型)を施し、コーテ
ィング積層錠を得た。
て、混合顆粒Mを作製した。一方、合成ヒドロタルサイ
トを噴霧造粒機(大川原化工機製、スプレードライヤー
L−8型)により噴霧造粒して、平均粒径246μmの
造粒品を製造した。この造粒品1000g、コーンスタ
ーチ(平均粒径14.5μm)180gをV型混合機
(特寿製作所、V−5型)に量りとり、10分間混合し
て、混合顆粒Nを作製した。上記顆粒M、Nを臼にと
り、打錠して、1錠当りの配合組成が下記積層製剤の配
合組成となるコーティングしない積層錠を得た。また、
この錠剤1000gをとり、実施例1と同様な操作法に
より同一組成のフィルムコーティング(フロイント社、
ハイコーター30型)を施し、コーティング積層錠を得
た。
以外は比較例2と同様にして、1錠当りの配合組成が下
記積層製剤の配合組成となるコーティングしない積層錠
を得た。また、この錠剤1000gをとり、実施例1と
同様な操作法により同一組成のフィルムコーティング
(フロイント社、ハイコーター30型)を施し、コーテ
ィング積層錠を得た。
質VSL:ポリ塩化ビニル、ポリビニリデン複合シー
ト)して、室温及び40℃・75%RHの保存条件下で
3、6ヶ月間保存したものを、日本薬局方の崩壊試験に
より崩壊時間を測定し、下記評価基準に従って、保存品
の崩壊性を評価した。結果を表1に示す。
ィルムコーティングに代えて、糖衣コーティングを施し
た以外は同様にして調製した錠剤、並びに上記実施例1
〜8の錠剤をVSL材質のPTP包材に代えて、COC
(シクロオレフィンコーポリマー)を含む材質でPTP
包装したものについて、上記同様の保存試験を行った結
果、いずれも同様に良好であった。
層として融点が200℃以下の薬物(アスピリン)を配
合した層及びその他の組成からなる第二層として制酸剤
(合成ヒドロタルサイト)を配合した層の多層よりなる
本発明の固形製剤において、制酸剤を配合した第二層に
滑沢剤を配合し、且つ薬物を配合した第一層に滑沢剤を
配合しないことにより、錠剤の崩壊性が著しく改善して
いることが判る。そして、このように崩壊性が改善され
ることによって、製剤からの薬物の溶出性も改善され
る。
Claims (3)
- 【請求項1】 融点が200℃以下の薬物を含有する第
一層と、該第一層とは異なる組成からなる第二層とを有
する固形製剤であって、滑沢剤を上記第一層に配合する
ことなく、上記第二層に配合してなることを特徴とする
崩壊・溶出性が改善された固形製剤。 - 【請求項2】 上記第二層が制酸剤を含有してなる請求
項1記載の固形製剤。 - 【請求項3】 融点が200℃以下の薬物を含有する第
一層と、該第一層とは異なる組成からなる第二層とを有
する固形製剤の崩壊性及び上記薬物の溶出性を改善する
方法であって、上記第二層に滑沢剤を配合することを特
徴とする固形製剤の崩壊・溶出性改善方法。
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---|---|---|---|
JP30167899A JP2001122769A (ja) | 1999-10-22 | 1999-10-22 | 固形製剤及び固形製剤の崩壊・溶出性改善方法 |
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JP30167899A JP2001122769A (ja) | 1999-10-22 | 1999-10-22 | 固形製剤及び固形製剤の崩壊・溶出性改善方法 |
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