JP2001122076A - 乗員拘束装置 - Google Patents

乗員拘束装置

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JP2001122076A
JP2001122076A JP30305899A JP30305899A JP2001122076A JP 2001122076 A JP2001122076 A JP 2001122076A JP 30305899 A JP30305899 A JP 30305899A JP 30305899 A JP30305899 A JP 30305899A JP 2001122076 A JP2001122076 A JP 2001122076A
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seat
vehicle
belt
seat belt
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JP30305899A
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English (en)
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Mitsuyoshi Ono
光由 大野
Etsuhisa Mimura
悦久 三村
Takuya Otsuka
卓也 大塚
Shuichi Ishimoto
修一 石本
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、乗員拘束装置に関し、乗員の着座
位置にかかわらず、乗員に対するシートベルトの拘束性
能を高く維持することを目的とする。 【解決手段】 車両シート12のラップインナ側におけ
る側面に、インナアンカ32を車両前後方向に移動させ
る機構を設ける。また、車両シート12のシートクッシ
ョン16内に、乗員14の臀部の位置に応じた信号を出
力する座圧分布感知センサを配設する。ECU10は、
乗員14の臀部の位置に基づいて乗員14の腰部の位置
を検出する。そして、乗員14の腰部のシートクッショ
ン16上における位置とインナアンカ32との水平方向
の距離が常に一定に維持されるように、上記機構に駆動
信号を供給する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、乗員拘束装置に係
り、特に、車両に搭乗する乗員をシートベルトで拘束す
る乗員拘束装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば特開平5−28638
6号に開示される如く、車両減速時等に、乗員がシート
クッションに沈み込む現象(以下、サブマリン現象と称
す)の発生を防止し得る乗員拘束装置が知られている。
上記従来の乗員拘束装置は、前部と後部とに2分割され
るシートを備えており、車両が急減速した際にその前部
が上方へ押し上げられるように構成されている。このた
め、かかる構成によれば、車両の急減速に起因して、シ
ートベルトを着用する乗員が車両前方へ移動しようとし
ても、乗員の大腿部をシートの前部により拘束すること
ができる。従って、上記従来の乗員拘束装置によれば、
急減速時においてサブマリン現象の発生を防止すること
が可能となる。
【0003】ところで、一般に、乗員を拘束するシート
ベルトは、乗員がシート座面に深く着座している場合、
すなわち、臀部をシートバックに密着させて着座してい
る場合に、そのラップベルト部が乗員の臍の下側および
腰部を拘束するように配置されている。また、シートベ
ルトのアンカは、車室内のフロアや、乗員の着座する車
両シートに固定されて取り付けられている。従って、か
かるシートベルトによれば、乗員が車両シートに姿勢よ
く着座している場合に、乗員を適正に拘束することが可
能となっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、乗員
は、シート座面に深く着座するとは限らず、シート座面
の前寄りに着座して安楽姿勢になる場合がある。上述の
如くアンカが車室内のフロアや車両シートに固定されて
いるシートベルトが装着される状況下で、乗員が安楽姿
勢になると、ラップベルト部が臍や腰部の上側を拘束す
る。このように、上記のシートベルトでは、乗員の着座
姿勢に応じて乗員に対する拘束位置が変化することとな
る。また、乗員が安楽姿勢になった場合には、乗員の臀
部および背部とシートバックとの間に大きな空間が形成
される。
【0005】このため、上述の如くアンカが車室内のフ
ロアや車両シートに固定されているシートベルトでは、
乗員がシート座面の前寄りに着座した場合に、サブマリ
ン現象が生じ易くなり、乗員に対するシートベルトの拘
束性能が低下してしまう。本発明は、上述の点に鑑みて
なされたものであり、乗員の着座位置にかかわらず、乗
員に対するシートベルトの拘束性能を高く維持すること
が可能な乗員拘束装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的は、請求項1
に記載する如く、車両シートに着座した乗員を拘束する
シートベルトを備える乗員拘束装置において、着座時に
おける乗員の所定部位の位置を検出する位置検出手段
と、前記位置検出手段により検出された位置に基づい
て、前記シートベルトを乗員の拘束に最適な位置に移動
させる駆動手段と、を備えることを特徴とする乗員拘束
装置により達成される。
【0007】本発明において、着座時における乗員の所
定部位の位置が検出される。シートベルトは、検出され
た乗員の所定部位の位置に基づいて、乗員の拘束に最適
な位置に移動される。このため、本発明によれば、乗員
の着座位置にかかわらず、乗員をシートベルトで適正に
拘束することができるので、乗員に対するシートベルト
の拘束性能を高く維持できる。
【0008】この場合、請求項2に記載する如く、請求
項1記載の乗員拘束装置において、前記シートベルト
は、乗員の腰部を拘束するラップベルト部を有し、前記
位置検出手段は、乗員の腰部の位置を検出すると共に、
前記駆動手段は、前記ラップベルト部の両端に配設され
た支持部材のうち少なくとも一方を前記車両シートに対
して車両前後方向に移動させることにより、前記シート
ベルトを乗員の拘束に最適な位置に移動させることとし
てもよい。
【0009】また、請求項3に記載する如く、請求項2
記載の乗員拘束装置において、前記駆動手段は、車両側
面側から見た際の前記ラップベルト部の水平方向からの
角度が所定角度となるように、前記支持部材のうち少な
くとも一方を前記車両シートに対して車両前後方向に移
動させることとしてもよい。更に、請求項4に記載する
如く、請求項1記載の乗員拘束装置において、前記シー
トベルトは、乗員の肩部を拘束するショルダベルト部を
有し、前記位置検出手段は、乗員の肩部の位置を検出す
ると共に、前記駆動手段は、前記ショルダベルト部のガ
イド部材を前記車両シートに対して移動させることによ
り、前記シートベルトを乗員の拘束に最適な位置に移動
させることとしてもよい。
【0010】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の第1実施例であ
る乗員拘束装置の構成図を示す。また、図2は、図1に
示すIII 矢視で見た際の平面図を示す。本実施例の乗員
拘束装置は、電子制御ユニット(以下、ECUと称す)
10を備えており、ECU10により制御される。尚、
図1においては、車両の後部右側座席における乗員拘束
装置を車両左側面から見た際の、乗員14が車両シート
12に深く着座した状態を実線で、乗員14が車両シー
ト12に前寄りに着座した状態を破線で、それぞれ示し
ている。
【0011】図1および図2に示す如く、車両シート1
2は、乗員14の尻部を支持するシートクッション1
6、および、乗員14の背部を支持するシートバック1
8により構成されている。車両は、車両シート12に着
座する乗員を拘束するシートベルト20を備えている。
車両シート12のシートクッション16のラップアウタ
側における側面には、アウタアンカ21が固定されてい
る。また、シートバック18のラップアウタ側の上部に
は、シートベルト20のウェビングを巻き取るリトラク
タ22が組み込まれている。シートベルト20は、3点
式ELRシートベルトであり、一端がアウタアンカ21
に固定されており、他端がショルダベルトガイド23を
介してリトラクタ22に巻き取られるように構成されて
いる。シートベルト20の途中には、シートベルト20
を着脱するためのタングプレート24が移動可能に取り
付けられている。
【0012】車両シート12のシートクッション16の
ラップインナ側における側面には、車両前後方向に延在
するレール26が固定されている。レール26には、そ
のレール26と平行に延びる軸を備えた電動式モータ2
8が固定されている。電動モータ28は、ECU10か
ら駆動信号が供給された場合に、かかる駆動信号に応じ
て回転する。電動式モータ28の軸には、スライダ30
が係合している。スライダ30は、電動式モータ28の
回転に伴って軸方向へ、すなわち、車両シート12に対
して相対的に変位できるように構成されている。
【0013】スライダ30には、インナアンカ32が車
幅方向に向かう軸を中心にして回転可能に連結されてい
る。インナアンカ32には、シートベルト20を着脱す
るためのシートバックル34が設けられている。上記の
構成において、タングプレート24がシートバックル3
4に挿入された後にロックされることにより、シートベ
ルト20が乗員14に対して装着される。
【0014】車両シート12のシートクッション16内
には、座圧分布感知センサ40が配設されている。座圧
分布感知センサ40は、車両シート12に着座した乗員
14の臀部のシートクッション16上における位置に応
じた信号を出力する。座圧分布感知センサ40は、EC
U10に接続されている。ECU10は、座圧分布感知
センサ40の出力信号に基づいて乗員14の臀部のシー
トクッション16上における位置を検出し、その臀部の
位置に基づいて乗員14の腰部の位置を検出する。尚、
ECU10は、乗員14の臀部の位置に対する腰部の位
置を、予め実験的に求めることにより記憶している。
【0015】ところで、一般に、シートベルト20は、
乗員14が車両シート12の座面に深く着座している場
合に、そのラップベルト部が乗員14の臍の下側および
腰部を拘束するように配置されている。乗員14の腰部
がシートベルト20で拘束される場合は、乗員14の車
両前方への移動は起こり難く、サブマリン現象が生じ難
くなる。
【0016】しかしながら、乗員14は、車両シート1
2の座面に深く着座せず、車両シート12の座面の前寄
りに着座する場合がある。シートベルト20のインナア
ンカ32が車両シート12に固定されているものとする
と、乗員14が車両シート12の座面の前寄りに着座し
た場合に、シートベルト20のラップベルト部が乗員1
4を適正に拘束しなくなり、その結果、乗員14が車両
シート12に深く着座した場合に比してサブマリン現象
が生じ易くなる。このため、シートベルト20のインナ
アンカ32が車両シート12に固定されている場合に
は、乗員14に対するシートベルト20の拘束性能が低
下してしまう。
【0017】これに対して、本実施例のシステムは、シ
ートベルト20のインナアンカ32を車両シート12に
対して車両前後方向に移動可能にすることで、乗員14
に対するシートベルト20の拘束性能を高く維持し得る
点に特徴を有している。図3は、上記の機能を実現すべ
く、本実施例においてECU10が実行する制御ルーチ
ンの一例のフローチャートを示す。図3に示すルーチン
は、所定時間毎に繰り返し起動される。図3に示すルー
チンが起動されると、まずステップ100の処理が実行
される。
【0018】ステップ100では、座圧分布感知センサ
40の出力信号に基づいて、乗員14の腰部の位置が検
出される。ステップ102では、上記ステップ100で
検出された乗員14の腰部の位置に基づいて、スライダ
30を車両シート12に対して移動させるべき目標位置
が決定される。尚、スライダ30の目標位置は、シート
ベルト20のラップベルト部が、車両側面側から見た際
に水平方向から一定の角度(例えば50゜)を満たしつ
つ乗員14の臍の下側および腰部を拘束するように、乗
員14の腰部のシートクッション16上における位置に
対してある程度の距離だけ車両後方側に設定される。ま
た、かかる距離は、レール26の、シートクッション1
6の側面における上下方向の配設位置に応じて変化さ
れ、車両シート12毎にレール26の配設位置に応じた
適正な値に設定される。
【0019】ステップ104では、スライダ30を、上
記ステップ102で決定された目標位置に向けて移動さ
せる処理が実行される。具体的には、電動式モータ28
に対して、スライダ30が目標位置に向けて移動される
ように駆動信号が供給される。本ステップ104の処理
が終了すると、今回のルーチンが終了される。上記の処
理によれば、車両シート12のシートクッション16上
における乗員14の着座位置に対する水平方向の距離が
常に一定に維持されるようにスライダ30およびインナ
アンカ32を移動させることができる。この場合、シー
トクッション16上における乗員14の着座位置にかか
わらず、常に、シートベルト20のラップベルト部が乗
員14の臍の下側および腰部を拘束することになる。こ
のため、本実施例によれば、サブマリン現象の発生を防
止することが可能となる。従って、本実施例の乗員拘束
装置によれば、乗員14の着座位置にかかわらず、乗員
14に対するシートベルト20の拘束性能を高く維持す
ることができ、これにより、乗員14の保護を確実なも
のとすることができる。
【0020】ところで、上記の実施例においては、ラッ
プインナ側のインナアンカ32のみを車両シート12に
対して車両前後方向に移動させることとしているが、ラ
ップアウタ側のアウタアンカ21のみ、あるいは、イン
ナアンカ32およびアウタアンカ21を共に移動させる
こととしてもよい。インナアンカ32およびアウタアン
カ21を共に移動させる場合は、シートベルト20のラ
ップベルト部の両側が移動することとなるので、乗員1
4の腰部を更に適正に拘束することが可能となる。
【0021】次に、上記図1と共に図4を参照して、本
発明の第2実施例について説明する。本実施例の乗員拘
束装置は、上記図1に示す構成において、ラップインナ
側に配設されたスライダ30に代えて、ラップアウタ側
のスライダを移動させることにより実現される。上記第
1実施例では、乗員14が車両シート12への着座位置
を後寄りから前寄りに変化させた場合は、インナアンカ
32が連結されたスライダ30が車両前方へ移動するこ
ととなる。この場合、シートベルト20のラップベルト
部が乗員14の腰部を適正に拘束することができる一
方、乗員14の拘束に必要なシートベルト20の長さ
(以下、有効シートベルト長と称す)が短くなることに
起因してシートベルト20に弛みが生じるおそれがあ
る。従って、乗員14が車両シート12への着座位置を
後寄りから前寄りに変化させた場合に乗員14の腰部を
適正に拘束するためには、シートベルト20に弛みが生
じるようにアンカを移動させることは適切ではない。
【0022】図4は、本実施例である乗員拘束装置の要
部構成図を示す。尚、図4においては、車両の後部右側
座席における乗員拘束装置を車両右側面から見た際の、
乗員14が車両シート12に深く着座した状態を実線
で、乗員14が車両シート12に前寄りに着座した状態
を破線で、それぞれ示している。また、図4において、
上記図1に示す構成部分と同一の部分については、同一
の符号を付してその説明を省略する。
【0023】図4に示す如く、シートベルト20の途中
には、上記のタングプレート24に加えて更に、ベルト
ガイド50が移動可能に取り付けられている。車両シー
ト12のシートクッション16のラップアウタ側におけ
る側面には、車両前後方向に延在するレール(図示せ
ず)に固定された電動式モータ52が固定されている。
電動式モータ52は、上記電動式モータ28と同様に、
ECU10から駆動信号が供給された場合に、かかる駆
動信号に応じて回転する。電動式モータ52の軸には、
該電動式モータ52の回転に伴って軸方向に移動するス
ライダ54が係合している。スライダ54には、上記の
ベルトガイド50が固定されている。ベルトガイド50
は、電動式モータ52の回転に伴ってスライダ54が移
動することにより、シートベルト20のウェビングに対
して相対的に移動する。
【0024】本実施例において、ECU10は、乗員1
4の腰部のシートクッション16上における着座位置に
基づいて、スライダ54を車両シート12に対して移動
させるべき目標位置を決定する。そして、その決定され
た目標位置にスライダ54が移動するように電動式モー
タ52に対して駆動信号を供給する。この場合、上記第
1実施例の場合と同様に、乗員14のシートクッション
16上における着座位置にかかわらず、常に、シートベ
ルト20のラップベルト部が乗員14の臍の下側および
腰部を拘束することになる。従って、本実施例の乗員拘
束装置においても、乗員14の着座位置にかかわらず、
サブマリン現象の発生を防止することができ、乗員14
に対するシートベルト20の拘束性能を高く維持するこ
とができる。
【0025】また、本実施例においては、乗員14が車
両シート12への着座位置を後寄りから前寄りに変化さ
せた場合、スライダ54の移動に伴って、ベルトガイド
50が車両前方に移動することとなる。この場合、アウ
タアンカ21とベルトガイド50との距離が長くなり、
有効シートベルト長が長くなるため、シートベルト20
に弛みが生じることが防止される。従って、本実施例に
よれば、乗員14が車両シート12への着座位置を後寄
りから前寄りに変化させた場合に、シートベルト20に
弛みを生じさせることなく、シートベルト20のラップ
ベルト部により乗員14の腰部を適正に拘束することが
可能となる。
【0026】尚、上記第1および第2実施例において
は、スライダ30およびインナアンカ32、および、ベ
ルトガイド50が特許請求の範囲に記載された「支持部
材」に相当していると共に、ECU10が、座圧分布感
知センサ40の出力信号に基づいて乗員14の腰部のシ
ートクッション16上における位置を検出することによ
り特許請求の範囲に記載された「位置検出手段」が、ス
ライダ30がレール26上の、乗員14の腰部のシート
クッション16上における位置に応じた位置に移動され
るように電動式モータ28に対して駆動信号を供給する
ことにより特許請求の範囲に記載された「駆動手段」
が、それぞれ実現されている。
【0027】ところで、上記第1および第2実施例で
は、乗員14のシートクッション16上における着座位
置に従って、シートベルト20のラップベルト部の両端
に配設されたスライダ30,50を移動させることとし
ているが、乗員14の着座位置によっては乗員14の臀
部および背部とシートバック18との間に大きな空間が
形成されるおそれがある。かかる場合は、乗員14の背
部が下方へ向けて抵抗なく移動できることとなるので、
サブマリン現象が生じ易くなってしまう。従って、乗員
14の臀部および背部とシートバック18との間に大き
な空間が形成されないようにすることが適切である。
【0028】図5は、上記第1および第2実施例の乗員
拘束装置の変形例の構成図を示す。尚、図5(A)は、
乗員14が車両シート12の後寄りに着座した場合を、
図5(B)は、乗員14が車両シート12の前寄りに着
座した場合を、それぞれ示している。本変形例において
は、図5に示す如く、車両シート12のシートバック1
8の下部に、可動部材60が設けられている。可動部材
60は、シートバック18の表面に沿うような板状の部
材で構成されており、上部を支点にして下部が車両前方
へ向けて移動できるようにリンク機構62に連結されて
いる。リンク機構62は、モータ(図示せず)に連結さ
れており、モータにECU10から駆動信号が供給され
ることにより、可動部材60の下部を、かかる駆動信号
に応じた位置に移動させる。
【0029】ECU10は、乗員14の腰部のシートク
ッション16上における位置に基づいて可動部材60の
下部を移動させるべき目標位置を決定し、その目標位置
に可動部材60の下部が移動するようにリンク機構62
のモータに駆動信号を供給する。この場合、乗員14の
シートクッション16上における着座位置に従って、乗
員14とシートバック18との間に空間が形成されない
ように可動部材60の下部が移動される。
【0030】このため、本変形例によれば、乗員14の
シートクッション16上における着座位置にかかわら
ず、乗員14とシートバック18との間に空間が形成さ
れるのが回避される。上記の如く空間が形成されない場
合は、乗員14の背部がシートバック18に対して下方
へ移動する過程で可動部材60に接触することにより抵
抗が生ずる。このため、本変形例によれば、サブマリン
現象が生じ難くなり、乗員14に対するシートベルト2
0の拘束性能を更に高く維持することが可能となってい
る。
【0031】また、上記第1および第2実施例において
は、シートベルト20のラップベルト部が乗員14の腰
部を適正に拘束するように、シートベルト20のラップ
ベルト部の両端に配設されたスライダ30,50を移動
させることとしているが、シートベルト20のショルダ
ベルト部が乗員14の肩部を適正に拘束するようにして
もよい。
【0032】すなわち、シートバック18に対する肩部
の位置は乗員14の着座位置に応じて変動するので、具
体的には、乗員14が車両シート12の座面の前寄りに
着座するほど乗員の肩部がシートバック18に対して下
部に位置することとなるので、ショルダベルトガイド2
3が一定の位置に配設されているものとすると、例えば
乗員14が車両シート12の座面の前寄りに着座した場
合は、乗員14の肩部がシートベルト20のショルダベ
ルト部に接触せず、車両減速時に乗員14に大きな慣性
力が作用することで乗員14の肩部を有効に拘束するこ
とができないおそれがある。
【0033】そこで、ショルダベルトガイド23をシー
トバック18に対して移動させる駆動機構と、乗員14
の肩部の位置を検出する位置センサとを設け、シートバ
ック18に対する乗員14の肩部の位置に応じて、乗員
14の肩部が常態でシートベルト20のショルダベルト
部に接触するように、ショルダベルトガイド23をシー
トバック18に対して車両前後および左右方向、上下方
向に移動させることとしてもよい。
【0034】この場合、ショルダベルトガイド23が特
許請求の範囲に記載された「ガイド部材」に相当すると
共に、ECU10が位置センサの出力信号に基づいて乗
員14の肩部の位置を検出することにより特許請求の範
囲に記載された「位置検出手段」が、ショルダベルトガ
イド23が乗員14の肩部の位置に応じた位置に移動さ
れるように駆動機構に駆動信号を供給することにより特
許請求の範囲の記載された「駆動手段」が、それぞれ実
現されている。
【0035】
【発明の効果】上述の如く、請求項1乃至3記載の発明
によれば、乗員の着座位置にかかわらず、乗員に対する
拘束性能を高く維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例である乗員拘束装置の構成
図である。
【図2】図1に示すIII 矢視で見た際の平面図である。
【図3】本実施例においてECU10が実行する制御ル
ーチンの一例のフローチャートである。
【図4】本発明の第2実施例である乗員拘束装置の要部
構成図である。
【図5】本発明の第1および第2実施例である乗員拘束
装置の変形例の構成図である。
【符号の説明】
10 電子制御ユニット(ECU) 20 シートベルト 28,52 電動式モータ 30,54 スライダ 32 インナアンカ 40 座圧分布感知センサ 50 ベルトガイド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大塚 卓也 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 石本 修一 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 Fターム(参考) 3D018 CA05 CC02

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両シートに着座した乗員を拘束するシ
    ートベルトを備える乗員拘束装置において、 着座時における乗員の所定部位の位置を検出する位置検
    出手段と、 前記位置検出手段により検出された位置に基づいて、前
    記シートベルトを乗員の拘束に最適な位置に移動させる
    駆動手段と、 を備えることを特徴とする乗員拘束装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の乗員拘束装置において、 前記シートベルトは、乗員の腰部を拘束するラップベル
    ト部を有し、 前記位置検出手段は、乗員の腰部の位置を検出すると共
    に、 前記駆動手段は、前記ラップベルト部の両端に配設され
    た支持部材のうち少なくとも一方を前記車両シートに対
    して車両前後方向に移動させることにより、前記シート
    ベルトを乗員の拘束に最適な位置に移動させることを特
    徴とする乗員拘束装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の乗員拘束装置において、 前記駆動手段は、車両側面側から見た際の前記ラップベ
    ルト部の水平方向からの角度が所定角度となるように、
    前記支持部材のうち少なくとも一方を前記車両シートに
    対して車両前後方向に移動させることを特徴とする乗員
    拘束装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の乗員拘束装置において、 前記シートベルトは、乗員の肩部を拘束するショルダベ
    ルト部を有し、 前記位置検出手段は、乗員の肩部の位置を検出すると共
    に、 前記駆動手段は、前記ショルダベルト部のガイド部材を
    前記車両シートに対して移動させることにより、前記シ
    ートベルトを乗員の拘束に最適な位置に移動させること
    を特徴とする乗員拘束装置。
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