JP2015193312A - 車両用着座者拘束装置 - Google Patents

車両用着座者拘束装置 Download PDF

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Abstract

【課題】エアバッグ装置と腰部シートベルトを有するシートベルト装置とを備える車両用着座者拘束装置において、腰部シートベルトが柔らかな腹部に掛け回されて着座者が不完全に拘束されたことに起因する不具合を低減すること。
【解決手段】車両用シート12の着座者Pの腰部に装着される腰部シートベルト27を有するシートベルト装置20と、着座者Pを拘束するエアバッグを有するエアバッグ装置40と、を備える車両用着座者拘束装置10である。シートベルト装置20は、腰部シートベルト27に設けられて着座者Pから付加される荷重を検知するセンサ33と、腰部シートベルト27の荷重分布を算出する荷重分布算出手段82と、得られた荷重分布に基づいて腰部シートベルト27のずれを判定する腰部シートベルト位置判定手段84と、を有し、腰部シートベルト位置判定手段84の判定結果に基づいて衝突に対応させたエアバッグの膨張展開を制御する。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両用シートの着座者を拘束する車両用着座者拘束装置に関する。
車両用シートの着座者を拘束する装置としては、シートベルトによって着座者をシートに拘束するシートベルト装置がある。例えば、車両用シートに設けられた一般的な3点式シートベルト装置においては、着座者の上体上に斜めに架け渡される肩部シートベルトにより着座者の肩部及び胸部が車両用シートに拘束され、着座者の腰部に左右に架け渡される腰部シートベルトにより着座者の腰部が車両用シートに拘束される。
また、車両用シートの着座者を拘束する装置として、通常は折り畳まれて収容されているエアバッグを車両の衝突に対応させて膨張展開させ、この膨張展開するエアバッグによって着座者を拘束するエアバッグ装置も一般に用いられている。
エアバッグとしては、例えば、着座者の上体前方で膨張展開して着座者の上半身を拘束するフロントエアバッグや、着座者の脚部前方で膨張展開して着座者の膝部〜脛部を拘束するニーエアバッグ等が挙げられる。
エアバッグ装置とシートベルト装置を連携して作動させる車両用乗員保護装置については、例えば、特許文献1に記載されている。特許文献1の車両用乗員保護装置では、その図15に示すように、車両の前面衝突の際に、乗員保護ECUの制御によりまずシートベルト装置のプリテンショナ機構が作動し、続いてフォースリミッタ機構の作動開始を待ってインストルメントパネルに収容されたエアバッグが着座者の上体前方で膨張展開する。
特許文献1の車両用乗員保護装置によれば、フォースリミッタ機構が作動してシートベルトがリトラクタから繰り出され、乗員の上体とインストルメントパネルとの間隔が狭くなったタイミングでエアバックを膨張展開させて乗員を保護することとなるので、エアバッグ装置の小型化を図ることができる。
特開2010−247746号公報
しかしながら、従来のシートベルト装置によれば、腰部シートベルトによって着座者の腰部が車両用シートに拘束されて保護されるものの、車両衝突時等に腰部シートベルトが腰部位置、すなわち、腰部シートベルトが腰骨に掛け回される腰骨位置より上方にずれていた場合、腰部シートベルトが腰骨に保護されていない柔らかな腹部に掛け回され、腰部シートベルトによる着座者の拘束が不完全となる。
この不完全な拘束状態で車両に衝突等による衝撃が加わると、腰部シートベルトが腰骨位置に掛け回されている場合よりも着座者の挙動が大きくなり、エアバッグの膨張展開予定領域に着座者が侵入した状態でエアバッグが膨張展開して着座者に衝撃を与えるおそれがある。また、衝突時の着座者の上体の挙動によって柔らかな腹部が腰部シートベルトによって強く圧迫されて腹部傷害を生じるおそれがある。
特許文献1には、エアバッグ装置とシートベルト装置の連携した作動の一例が開示されているが、シートベルトによる着座者の適切な拘束がその前提となっており、シートベルトによる着座者の拘束が不完全な状態では着座者の保護が不完全となるおそれがある。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、エアバッグ装置と腰部シートベルトを有するシートベルト装置とを備える車両用着座者拘束装置において、腰部シートベルトが柔らかな腹部に掛け回されて着座者が不完全に拘束されたことに起因する不具合を低減しうる車両用着座者拘束装置を提供することにある。
上記目的を達成するための請求項1に記載の発明は、車両用シートの着座者の腰部に左右に架け渡して装着される腰部シートベルトを有するシートベルト装置と、前記車両の車室内に設けられ、衝突に対応させて前記車両用シートの着座者を拘束するエアバッグを有するエアバッグ装置と、を備える車両用着座者拘束装置において、前記シートベルト装置は、前記腰部シートベルトに設けられ、前記装着状態における前記着座者から付加される荷重を前記腰部シートベルトの左右架け渡し方向所定領域で検知するセンサと、該センサにより検知された前記荷重の前記腰部シートベルトの左右架け渡し方向の荷重分布を算出する荷重分布算出手段と、該荷重分布算出手段によって得られた荷重分布に基づいて前記腰部シートベルトが着座者の腰骨位置にあるか否かを判定する腰部シートベルト位置判定手段と、を有し、前記腰部シートベルト位置判定手段の前記判定結果に基づいて前記衝突に対応させた前記エアバッグの膨張展開を制御することを特徴とする。
この構成によれば、腰部シートベルト位置判定手段による腰部シートベルトが腰骨位置にあるか否かの判定結果に基づいてエアバッグの膨張展開を制御することができ、実際の腰部シートベルトの位置に基づいて適切にエアバッグの膨張展開の制御を行うことが可能となる。よって、腰部シートベルトが柔らかな腹部に掛け回されている場合にはエアバッグの膨張展開を制御することで、着座者腹部が不完全に拘束されたことに起因する不具合を低減することが可能となる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の車両用着座者拘束装置において、前記エアバッグは、着座者の上半身の前方で膨張展開して上半身を拘束するフロントエアバッグであり、該フロントエアバッグの膨張展開の制御は、前記腰部シートベルトが着座者の腰骨位置にないと前記腰骨位置判定手段によって判定される場合には前記腰部シートベルトが腰骨位置にあると判定される場合よりも前記フロントエアバッグの膨張展開開始タイミングを早くする制御であることを特徴とする。
この構成によれば、腰部シートベルト位置判定手段によって腰部シートベルトが着座者の腰骨位置にないと判定される場合、フロントエアバッグの膨張展開タイミングを早くする制御が行われる。したがって、衝突時の衝撃により着座者の上体がフロントエアバッグの展開予定領域に侵入する前にフロントエアバッグを膨張展開させ、膨張展開するフロントエアバッグが着座者に与える衝撃を軽減することができる。さらに、膨張展開したフロントエアバッグにより着座者上体をシートバック側に拘束してその挙動を抑制することが可能となる。よって、腰部シートベルトが柔らかな腹部に掛け回されて着座者が不完全に拘束されたことに起因する不具合を低減することが可能となる。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の車両用着座者拘束装置において、前記エアバッグは、着座者の上半身の前方で膨張展開して上半身を拘束するフロントエアバッグであり、該フロントエアバッグの膨張展開の制御は、前記腰部シートベルトが着座者の腰骨位置にないと前記腰部シートベルト位置判定手段によって判定される場合には前記腰部シートベルトが腰骨位置にあると判定される場合よりも前記フロントエアバッグの膨張展開速度を遅くする制御であることを特徴とする。
腰骨位置よりも上方に位置する腰部シートベルトによって腹部を不完全に拘束された着座者の上体は、衝突の際には腰部シートベルトが腰骨位置にあると判定される場合よりもより前方に移動し、フロントエアバッグの膨張展開領域に侵入するおそれがあるところ、この構成によれば、腰部シートベルト位置判定手段によって腰部シートベルトが着座者の腰骨位置にないと判定される場合、腰部シートベルトが腰骨位置にあると判定される場合よりもフロントエアバッグの膨張展開速度を遅くする制御が行われる。よって、フロントエアバッグの膨張展開による衝撃が小さくなってフロントエアバッグの加害性が低下し、着座者の上体の傷害のおそれも低減する。これにより、腰部シートベルトが柔らかな腹部に掛け回される不具合が低減する。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の車両用着座者拘束装置において、前記フロントエアバッグの膨張展開速度を遅くする制御は、前記腰部シートベルトが着座者の腰骨位置にないと前記腰部シートベルト位置判定手段によって判定される場合には前記腰部シートベルトが腰骨位置にあると判定される場合よりも多段階に前記フロントエアバッグを膨張展開させる制御であることを特徴とする。
この構成によれば、フロントエアバッグの膨張展開速度を遅くする制御を、フロントエアバッグを多段階で膨張展開させるという簡単な構成で実現させることができる。
請求項5に記載の発明は、請求項1に記載の車両用着座者拘束装置において、前記エアバッグは、前記車両用シートのシート部に設けられたシートクッションエアバッグであり、該シートクッションエアバッグの膨張展開の制御は、前記腰部シートベルト位置判定手段によって前記腰部シートベルトが腰骨位置にないと判定される場合には前記シートクッションエアバッグを膨張展開させない制御であることを特徴とする。
この構成によれば、腰部シートベルト位置判定手段によって腰部シートベルトが着座者の腰骨位置にないと判定される場合、シートクッションエアバッグの膨張展開が中止される。これにより、腰部シートベルトが腰骨位置よりも上方の腹部位置にある場合にシートクッションエアバッグの膨張展開が中止され、着座者の大腿部から腰部の範囲が上方に持ちあげられて腰部シートベルトによって腹部がより強く圧迫される事態を回避することができる。
請求項6に記載の発明は、請求項1に記載の車両用着座者拘束装置において、前記エアバッグは、前記車両用シートの着座者の上半身を側方から拘束するサイドエアバッグであり、該サイドエアバッグの膨張展開の制御は、前記腰部シートベルト位置判定手段によって前記腰部シートベルトが腰骨位置にないと判定される場合には前記サイドエアバッグを膨張展開させない制御であることを特徴とする。
この構成によれば、腰部シートベルト位置判定手段によって腰部シートベルトが着座者の腰骨位置にないと判定される場合、サイドエアバッグの膨張展開が中止される。これにより、腰部シートベルトが腰骨位置よりも上方の腹部位置にある場合にサイドエアバッグが膨張展開し、着座者の肩部〜腹部が側方に動かされて腰部シートベルトによって腹部がより圧迫される事態を回避することができる。
請求項7に記載の発明は、請求項1に記載の車両用着座者拘束装置において、前記エアバッグは、着座者の上半身の前方で膨張展開して上半身を拘束するフロントエアバッグであり、車両の衝突を予知する衝突予知手段を備え、前記フロントエアバッグの膨張展開の制御は、前記衝突予知手段が衝突を予知し、且つ前記腰部シートベルト位置判定手段によって前記腰部シートベルトが腰骨位置にないと判定される場合には衝突前に前記フロントエアバッグの膨張展開を開始させる制御であることを特徴とする。
この構成によれば、腰部シートベルト位置判定手段によって腰部シートベルトが着座者の腰骨位置にないと判定される場合、車両の衝突前にエアバッグの膨張展開が開始する。
したがって、着座者が膨張展開するフロントエアバッグの衝撃で怪我をする現象の回避及び膨張展開したフロントエアバッグによる着座者上体の挙動の抑制をより確実に行うことが可能となる。
請求項8に記載の発明は、請求項1に記載の車両用着座者拘束装置において、前記エアバッグは、着座者の脚部前方で膨張展開して膝部〜脛部を拘束するニーエアバッグであり、該ニーエアバッグの膨張展開の制御は、前記衝突予知手段が衝突を予知し、且つ前記腰部シートベルト位置判定手段によって前記腰部シートベルトが腰骨位置にないと判定される場合には衝突前に前記ニーエアバッグの膨張展開を開始させる制御であることを特徴とする。
腰部シートベルトが腰骨位置よりも上方にずれた腹部位置にある場合、衝突に伴う衝撃によって着座者の身体が座面前方に沈み込むいわゆるサブマリン現象が生じやすくなる。
この構成によれば、腰部シートベルト位置判定手段によって腰部シートベルトが着座者の腰骨位置にないと判定される場合、車両の衝突前にニーエアバッグの膨張展開が開始するので、サブマリン現象に伴って脚部が前方へと移動する挙動を示す前にニーエアバッグを膨張展開させて膝部〜脛部を拘束することができ、脚部の傷害を回避することができる。
本発明に係る車両用着座者拘束装置によれば、実際の腰部シートベルトの位置に基づいて適切にエアバッグの膨張展開の制御を行うことができ、着座者腹部が不完全に拘束されたことに起因する不具合を低減することが可能となる。よって、腹部傷害の恐れやエアバッグによる加害性が低減された、より安全性の向上した車両用着座者拘束装置を提供することが可能となる。
本発明の実施の形態に係る車両用着座者拘束装置の構成を示す模式図である。 (A)はセンサを有するシートベルトの構成を示す一部破断要部斜視図である。(B)は(A)のII−II線断面の端面図である。 図1のIII−III線断面図及び対応する荷重分布を示す図である。 図1のIV−IV線断面図及び対応する荷重分布を示す図である。 車両用着座者拘束装置におけるフロントエアバッグの膨張展開の制御を説明するためのフローチャート図である。 フロントエアバッグの他の膨張展開の制御を説明するためのフローチャート図である。 シートクッションエアバッグの膨張展開の制御を説明するためのフローチャート図である。 サイドエアバッグの膨張展開の制御を説明するためのフローチャート図である。 衝突センサに代えて衝突予知センサを用いたフロントエアバッグの膨張展開の制御を説明するためのフローチャート図である。
以下、本発明の実施の形態について図1〜図9を参照して説明する。図1は本発明の実施の形態に係る車両用着座者拘束装置の構成を示す模式図、図2はセンサを有するシートベルトの構成を示す一部破断要部斜視図、図3は図1のIII−III線断面図及び対応する荷重分布を示す図、図4は図1のIV−IV線断面図及び対応する荷重分布を示す図。尚、各図において矢印Fは車体前方方向を示し、矢印Wは車幅方向を示す。
図1に示すように、車両用着座者拘束装置10は、着座者Pを車両用シート12に拘束するシートベルト装置20と、衝突に対応して各種エアバッグを膨張展開させるエアバッグ装置40と、シートベルト装置20及びエアバッグ装置40の作動を制御する制御部80と、を有する。
シートベルト装置20は、図1に示すように、車両1のBピラー21下部に設けられたリトラクタ22と、一端25aがリトラクタ22に取り付けられるとともにBピラー21上部に固定されたスルーリング24を挿通し、他端25bがリトラクタ22下方においてBピラー21に固定されたシートベルト25と、シートベルト25をベルト挿通孔35aに挿通させたタングプレート35と、タングプレート35の先端が挿入固定されるバックル36と、を有する。
バックル36は、アンカー37によって車両用シート12の下側縁部に固定されている。尚、タングプレート35はシートベルト25に対して密着固定されているわけではなく、ベルト挿通孔35aにシートベルト25を挿通させた状態でシートベルト25の長手方向に移動可能である。
そして、図示のように車両用シート12に着座者Pが着座した状態で身体上にシートベルト25を通過させてタングプレート35をバックル36に挿入固定させることで、着座者Pの上半身に斜めに架け渡された肩部シートベルト26が着座者Pの肩部及び腰部を拘束し、着座者Pの腰部に左右に架け渡された腰部シートベルト27が着座者Pの腰部を車両用シート12に拘束する。
リトラクタ22は、そのハウジング内にシートベルト25を巻回保持する図示しないベルトリールと、ベルトリールを常時巻取り方向に付勢する図示しない巻取りばね機構とを有する。
シートベルト25は、ポリエステル素材を編み合せてなる等幅帯状の2本のウェビング28及び29を幅方向両端部で縫合してなる構成を有するが、シートベルト25の長手方向所定領域においては、図2に示すように、装着状態において表側のウェビング28及び着座者Pに接触する裏側のウェビング29の間にウェビング28及び29と等幅帯状の柔軟なシート30を挟み込んでおり、ウェビング28、シート30及びウェビング29を幅方向両端部、すなわち、シートベルト25の幅方向両端部25c及び25dで縫合固定した3層構造を有する。シート30が挟み込まれるシートベルト25の長手方向所定領域は、シートベルト25が着座者Pの腰部に左右に架け渡される領域、すなわち、腰部シートベルト27の領域であれば良く、本実施の形態においては、例えば、シートベルト25の他端25bから300mm〜1300mmの長さ範囲(1000mm)である。
シート30におけるウェビング28側の面には、シート30の長手方向に延在する3線の等幅帯状の電極31がシート30の幅方向に互いに平行に並ぶように埋設されており、シート30におけるウェビング29側の面には、電極31に対して略垂直に交差するようにシート30の幅方向に延在する多数の線の等幅帯状の電極32がシート30の長手方向に互いに平行に並ぶように埋設されている。電極31及び32が重なる部位によって平面視略矩形のセンサ33が構成されている。
よって、シート30上には、シート30の長手方向(すなわち、シートベルト25の長手方向)に等間隔に並ぶセンサ33列が、シート30の幅方向に等間隔に3列並べて設けられている。センサ33は、電極31及び32間の距離の変化を測定して圧力値に換算するキャパシタ方式を採用する。
次に、センサ33による圧力値の測定について説明する。シートベルト25の装着状態において着座者Pの身体からシートベルト25に対して荷重が付加されると、センサ33には表側のウェビング28と裏側のウェビング29との間でシートベルト25の面に対して垂直方向の圧縮力が作用するため、電極31及び32間距離が縮小し、略同方向の圧力変化が測定される。
一方で、センサ33が設けられたシート30の幅方向両端部は、シート30の長手方向全長に亘ってウェビング28及び29に固定されているために、センサ33の面方向への伸びが拘束されてセンサ33に作用する面方向への張力は小さくなる。
したがって、センサ33は、着座者Pの身体からシートベルト25の面に対して垂直方向に付加される荷重に対して略同方向に作用する応力を検知する面圧センサである。
尚、本明細書において、シートベルト25において装着状態における着座者Pから付加される荷重を検知するセンサとは、着座者Pからシートベルト25の面に対して垂直方向に付加される荷重を検知するセンサのみに限らず、センサ33のように、着座者Pからシートベルト25の面に対して体圧で垂直方向に付加される荷重に対して略同方向に作用する応力を検知するセンサを含むものとする。
さらに、センサ33は、シート30の長手方向(すなわち、シートベルト25の長手方向)全長に亘って等間隔に並べて配置されているので、その領域において応力分布が測定される。
よって、本実施の形態に係るシートベルト25によれば、シートベルト25が有するセンサが、着座者Pからシートベルト25の面に対して付加される荷重を、その荷重に対して略同方向に作用する応力として直接検知し、この検知は、シートベルト25の架け渡し方向の所定領域でなされるので、その領域内においてシートベルト25を装着した着座者Pの身体のシートベルト25による圧迫状態をより正確に把握することができる。
尚、センサ33列は、シート30の幅方向(シートベルト25の幅方向)に3列並べて設けられているので、後述する荷重分布を算出する場合には何れか一列のセンサ33列によって検知された荷重を用いればよい。しかし、3列全てのセンサ33列によって検知された荷重データを用いることにより、着座者Pのシートベルト25による圧迫状態をさらに正確に把握することが可能となる。本実施の形態においては、シート30の幅方向中央のセンサ33列のみを用いて荷重を検知している。
次に、エアバッグ装置40について説明する。本実施の形態において使用されるエアバッグ装置40は、図1に示すように、ステアリングホイール46のセンタパッド46aに収容されたフロントエアバッグ装置45、インストルメントパネル51の下部51aに収容されたニーエアバッグ装置50、車両用シート12のシートバック13内に収容されたサイドエアバッグ装置55及び車両用シート12のシート部14内に収容されたシートクッションエアバッグ装置60である。
フロントエアバッグ装置45は、センタパッド46a内部に固定されたインフレータ47と、折り畳まれたフロントエアバッグ48とを有する。インフレータ47は、本実施の形態においては2段式のインフレータであり、制御部80からの信号により、2段同時の作動及び時間差での2段の作動の2つのパターンを選択することができる。フロントエアバッグ48は、インフレータ47の作動により発生したガスによってセンタパッド46aから後方に飛び出して膨張展開し、着座者Pの上半身をシートバック13側に拘束する。
これにより、着座者Pの上体が衝突により前方に移動する挙動を示した場合に、着座者Pが前方に飛び出す事態が回避される。
ニーエアバッグ装置50は、インストルメントパネル下部51a内のボックス52の底部に固定されたインフレータ53と、同じくボックス52内部で折り畳まれた袋体であるニーエアバッグ54とを有する。インフレータ53は制御部80からの信号により作動してガスを発生させる。ニーエアバッグ54は、このガスによってボックス52から下方且つ後方に飛び出して膨張展開し、着座者Pの膝部〜脛部を拘束する。
これにより、着座者Pの脚部が衝突により前方に移動する挙動を示した場合に、着座者Pの膝部〜脛部がインストルメントパネル下部51a等に衝突する事態が回避される。
サイドエアバッグ装置55は、シートバック13のドア側側部内に、インフレータ56及び折り畳まれたサイドエアバッグ57を有するモジュールとして存在しており、このモジュールが、例えば、図示しないサイドフレームに取り付けられている。インフレータ56は制御部80からの信号により作動してガスを発生させる。サイドエアバッグ57は、このガスによってシートバック13のドア側側部から前方に飛び出して膨張展開し、ドア側からの衝撃から着座者Pの上体を保護し、あるいは着座者Pの上体のドア側への挙動を拘束する。
シートクッションエアバッグ装置60は、シート部14の下方に取付けられた支持プレート61に固定されたインフレータ62と、折り畳まれたシートクッションエアバッグ63と、シート部14の表皮14aの裏面に貼り付けられたシートセンサ58と、を有する。
インフレータ62は、本実施の形態においては2段式のインフレータであり、制御部80からの信号により、1段のみの作動、2段同時の作動、及び時間差での2段の作動の各パターンを選択することができる。
シートクッションエアバッグ63は、インフレータ62の作動により発生したガスによってシート部14内で膨張展開し、着座者Pの大腿部〜腰部を上方に持ちあげる。これにより、いわゆるサブマリン現象による脚部の前方移動を抑制し、且つ腹部の傷害が低減される。
シートセンサ58は、シート部14の表皮14a裏面に貼り付けられた荷重センサである。この荷重センサは、シート部14に対して着座者Pから付加される高さ方向の荷重を検知する。図1に示すように、シートセンサ58は、薄膜の短冊形状を有しており、シート部14の表皮14a裏面に、シート部14の幅方向がシートセンサ58の長手方向となるように、且つシート部14の前後方向がシートセンサ58の幅方向となるように、シート部14の前後方向に等間隔に並べて4個、貼り付けられている。
最も前方に位置する第1シートセンサ58aは、車両用シート12に深く着座した着座者Pの膝部に最も近い大腿部部分の下方位置で荷重を検知し、次に前方に位置する第2シートセンサ58bは、大腿部の前後方向中央部分の下方位置で荷重を検知し、次に前方に位置する第3シートセンサ58cは、大腿部のつけ根部分の下方位置で荷重を検知し、最も後方に位置する第4シートセンサ58dは、着座者Pの臀部の下方位置で荷重を検知する。シートセンサ58は、検知した荷重値データを制御部80に出力する。
また、車両用着座者拘束装置10は、衝突センサ70及び衝突予知センサ75を有している。衝突センサ70は、実際の衝突を検知するセンサであり、本実施の形態においては、衝突時に車両1に発生する衝撃を検知する加速度センサを用いている。加速度センサは、検知した加速度が所定の閾値を超えたときに信号を制御部80に出力する。
衝突予知センサ75は、衝突前に車両1と物体との距離及び相対速度から両者の衝突を予知するセンサであり、本実施の形態においてはミリ波センサを採用する。衝突予知センサ75は、車両1と物体間の距離が所定の距離を下回り、且つ予知された衝突までの時間が所定の時間を下回った場合に信号を制御部80に出力する。
制御部80は、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等を備えたコンピュータである。制御部80は、ROMに記憶させたプログラムをRAM上に展開して対応する処理をCPUに実行させる。
制御部80は、ROMに記憶させた荷重分布算出手段82及び腰部シートベルト位置判定手段84のそれぞれに対応するプログラムをRAM上に展開して対応する処理をCPUに実行させる。尚、上記プログラムはROMに記憶されている場合に限らず、NVRAM(Non−Volatile Randam Access Memory)に記憶されていればよい。
荷重分布算出手段82は、シートベルト25に設けられたセンサ33が検知した荷重(本実施の形態においては、着座者Pの身体からシートベルト25の面に対して垂直方向に付加される荷重に対して略同方向に作用する応力として検知したもの)の腰部シートベルト27の左右架け渡し方向の荷重分布を算出することを目的とするプログラムである。本プログラムがRAM上に展開された場合、CPUはセンサ33が検知した荷重データと腰部シートベルト左右架け渡し方向位置とに基づき、荷重分布を算出する。
以下、荷重分布算出手段82により算出される荷重分布について具体的に説明する。例えば、腰部シートベルトが図1に示す腰部上に左右に架け渡された正常な位置にある場合、図3下に示すように、腰部シートベルト27は図示しない右側のタングプレート35側から、図示右側の腰骨Ph前方に掛け回され、背骨Pbの前方に位置する下腹部付近を通過して図示左側の腰骨Ph前方に掛け回されてシートベルト25の他端25b方向へと延在する。センサ33は、シートベルト25の他端25bから300mm〜1300mmの長さ範囲に存在しているので、腰部シートベルト27が腰部上に左右に架け渡される範囲に亘って存在する。
この状態において、荷重分布は、図3上に示すように、腰部シートベルト27の左右架け渡し方向中央領域Rcを挟んだ左右の腰骨領域Rl及びRrに、それぞれ両側より高い荷重値を示す高荷重部Pl及びPrを含む。一方で、左右架け渡し方向中央領域Rcに、上記高荷重部Pl及びPrに挟まれて該部より低い荷重値を示す低荷重部Lを含む。
これは、図3下に示す通り、腰部シートベルト27が正常な位置にある場合、腰部シートベルト27は着座者Pの腰骨Phに掛け回されるため、腰部シートベルト27の左右架け渡し方向中央領域Rcを挟んだ左右の領域ではセンサ33は腰骨Phからの大きい荷重を受けるからである。
一方、左右架け渡し方向中央領域Rcにおいては、腰部シートベルト27は腰骨Ph間の柔らかな下腹部と当接しているため、センサ33は腰骨Phよりも小さい荷重を受けるからである。
一般に、タングプレート35を起点としてシートベルト25の他端25b方向に向かって200mm〜400mmまでの領域が右側腰骨領域Rr、右側腰骨領域Rrから同方向に向かって100mm〜200mmまでの領域が左右架け渡し方向中央領域Rc、及び左右架け渡し方向中央領域Rcから同方向に向かって200mm〜400mmまでの領域が左側腰骨領域Rlとなる。したがって、これらの領域上に腰部シートベルト27が架け渡される範囲にセンサ33が存在すれば良い。
尚、タングプレート35の位置は、シートベルトの装着時に算出される荷重分布において急峻な単独の荷重ピーク(図示せず)が生じる位置として認識される。よって、CPUは、この急峻な荷重ピークの生じる位置よりもシートベルト25の他端25b側における荷重分布を腰部シートベルト27の左右架け渡し方向の領域として認識し、以下に説明する判定において用いる。
腰部シートベルト位置判定手段84は、荷重分布算出手段82によって得られた荷重分布に基づいて腰部シートベルト27が着座者Pの腰骨位置にあるか否かを判定することを目的とするプログラムである。本プログラムがRAM上に展開された場合、CPUは荷重分布算出手段82によって得られた荷重分布を予めROMに記憶された荷重分布パターンと対比し、一致する場合には腰部シートベルト27が着座者Pの腰骨位置にあると判定する。
具体的には、図3上に示すように、荷重分布の腰部シートベルト27の左右架け渡し中央領域Rcを挟んだ左右の腰骨領域Rl及びRrに、領域Rl及びRrにおける両側より高い荷重値を示す高荷重部Pl、Prが存在する荷重分布パターンがROMに記憶されており、この荷重分布パターンに荷重分布算出手段82によって得られた荷重分布が一致する場合、腰部シートベルト位置判定手段84は、腰部シートベルト27が着座者Pの腰骨位置にあると判定する。
図4上は、腰部シートベルト27が腰骨位置から上方にずれた場合の典型的な荷重分布を示す図である。図4下に示すように、腰部シートベルト27は腰骨Phではなく腹部に掛け回されているので腹部のうち前方に最も突出する部位である左右架け渡し中央領域Rcにその領域Rcにおける両側より高い荷重値を示す高荷重部Pcが発生し、左右の腰骨領域Rl及びRrには高荷重部Pl、Prが発生しない荷重分布となる。
この場合、左右の腰骨領域Rl及びRrにおいては各領域の両側より高い荷重値を示す高荷重部Pl、Prが存在しないので、荷重分布算出手段82によって得られた荷重分布は上記荷重分布パターンとは一致せず、腰部シートベルト位置判定手段84は、腰部シートベルト27が着座者Pの腰骨位置に無いと判定する。
以下、車両用着座者拘束装置10により実行されるフロントエアバッグ48の膨張展開の制御について、図5のフローチャート図に基づいて説明する。同図は、車両用着座者拘束装置におけるフロントエアバッグの膨張展開の制御を説明するためのフローチャート図である。まず、車両用シート12に着座した着座者Pの身体上にシートベルト25を通過させてタングプレート35をバックル36に挿入固定させることで制御が開始されると、ステップS101においてセンサ33は腰部シートベルト27の左右架け渡し方向の領域Rl、Rc及びRrで着座者Pから付加される荷重を検知し、制御部80に出力する。
次に、ステップS102において、荷重分布算出手段82はセンサ33により検知された荷重値データと腰部シートベルト左右架け渡し方向位置とに基づき、荷重分布を算出する。
ステップS103では、腰部シートベルト位置判定手段84は、荷重分布算出手段82によって得られた荷重分布に基づいて腰部シートベルト27が着座者Pの腰骨位置に無いかどうかを判定する。腰部シートベルト27が着座者Pの腰骨位置に無い(YES判定)と判定する場合、ステップS104に移行する。腰部シートベルト27が着座者Pの腰骨位置にある(NO判定)と判定する場合、ステップS106に移行する。
ステップS104では、衝突センサ70による衝突の検知を行う。衝突センサ70が衝突を検知した(YES判定)場合、ステップS105に移行する。衝突を検知しない(NO判定)場合、ステップS104にリターンする。
ステップS105では、CPUは2段同時に通常よりも早いタイミングで作動させる信号をインフレータ47に送り、インフレータ47は通常よりも早く作動してガスを発生させ、フロントエアバッグ48は通常よりも早いタイミングで着座者Pの上体前方で膨張展開する。
ステップS106では、衝突センサ70による衝突の検知を行う。衝突センサ70が衝突を検知した(YES判定)場合、ステップS107に移行する。衝突を検知しない場合(NO判定)、ステップS106にリターンする。
ステップS107では、CPUはインフレータ47を2段同時に通常通りに作動させる信号をインフレータ47に送り、インフレータ47は通常通りに作動してガスを発生させ、フロントエアバッグ48は通常通りのタイミングで着座者Pの上体前方で膨張展開する。
よって、本実施の形態に係る車両用着座者拘束装置10によれば、腰部シートベルト位置判定手段84によって腰部シートベルト27が着座者Pの腰骨位置にないと判定される場合、フロントエアバッグ48の膨張展開タイミングを早くする制御が行われる。したがって、衝突時の衝撃により着座者Pの上体がフロントエアバッグ48の展開予定領域に侵入する前にフロントエアバッグ48を膨張展開させ、着座者Pが膨張展開するフロントエアバッグ48の衝撃で怪我をする現象の回避を図ることができる。さらに、膨張展開したフロントエアバッグ48により着座者上体をシートバック13側に拘束してその挙動を抑制することが可能となる。よって、腰部シートベルト27が柔らかな腹部に掛け回されて着座者Pが不完全に拘束されたことに起因する不具合を低減することが可能となる。
また、上記ステップS105においては、インフレータ47を通常より早いタイミングで2段同時に作動させているが、ステップS105に対応する図6におけるステップS115に示すように、インフレータ47を通常と同じタイミングで1段作動させ、次いでもう1段作動させる制御としても良い。こうすることでフロントエアバッグ48を膨張展開させる速度を腰部シートベルト27が腰骨位置にあると判定される場合よりも遅くすることができる。
腰骨位置よりも上方に位置する腰部シートベルト27によって腹部を不完全に拘束された着座者Pの上体は、衝突の際には腰部シートベルト27が腰骨位置にあると判定される場合よりもより前方に移動し、フロントエアバッグ48の膨張展開予定領域に侵入するおそれがあるところ、この制御によれば、腰部シートベルト位置判定手段84によって腰部シートベルト27が着座者Pの腰骨位置にないと判定される場合、腰部シートベルト27が腰骨位置にあると判定される場合よりもフロントエアバッグ48の膨張展開速度を遅くする制御が行われる。よって、フロントエアバッグ48の膨張展開による衝撃が小さくなってフロントエアバッグ48の加害性が低下し、着座者Pの上体の傷害のおそれも低減する。これにより、腰部シートベルト27が柔らかな腹部に掛け回される不具合を低減することが可能となる。
同時に、フロントエアバッグ48の膨張展開速度を遅くする制御を、フロントエアバッグ48を多段階で膨張展開させるという簡単な構成で実現させることができる。
次に、車両用着座者拘束装置10により実行されるシートクッションエアバッグ63の膨張展開の制御について、図7のフローチャートに基づいて説明する。同図は、シートクッションエアバッグの膨張展開の制御を説明するためのフローチャート図である。
まず、フロントエアバッグ48の制御と同様に制御が開始されると、ステップS121においてセンサ33は腰部シートベルト27の左右架け渡し方向の領域Rl、Rc及びRrで着座者Pから付加される荷重を検知し、制御部80に出力する。ステップS122では、荷重分布算出手段82がセンサ33により検知された荷重値データと腰部シートベルト左右架け渡し方向位置とに基づき、荷重分布を算出する。
ステップS123では、腰部シートベルト位置判定手段84は、荷重分布算出手段82によって得られた荷重分布に基づいて腰部シートベルト27が着座者Pの腰骨位置にあるか否かを判定する。腰部シートベルト27が着座者Pの腰骨位置にある(YES判定)と判定する場合、ステップS124に移行する。腰部シートベルト27が着座者Pの腰骨位置に無い(NO判定)と判定する場合、ステップS133に移行する。
ステップS124では、シートセンサ58が、シート部14に対して着座者Pから付加される高さ方向の荷重を検知し、制御部80に出力する。ステップS125では、第1シートセンサ58a〜第4シートセンサ58dのうち、第4シートセンサ58dの検知した荷重値が最も大きい(YES判定)場合、ステップS126に移行する。第4シートセンサ58dの検知した荷重値が最も大きいわけではない(NO判定)場合、ステップS128に移行する。
ステップS126では、衝突センサ70による衝突の検知を行う。衝突センサ70が衝突を検知した(YES判定)場合、ステップS127に移行する。衝突を検知しない(NO判定)場合、ステップS126にリターンする。
ステップS127では、CPUはインフレータ62を2段同時に通常通りに作動させる信号をインフレータ62に送り、インフレータ62は通常通りに作動してガスを発生させ、シートクッションエアバッグ63は通常通りのタイミングでシート部14内で膨張展開する。
ステップS128では、第1シートセンサ58a〜第4シートセンサ58dのうち、第3シートセンサ58cの検知した荷重値が最も大きい(YES判定)場合、ステップS129に移行する。第3シートセンサ58cの検知した荷重値が最も大きいわけではない(NO判定)場合、ステップS131に移行する。
ステップS129では、衝突センサ70による衝突の検知を行い、衝突センサ70が衝突を検知した(YES判定)場合、ステップS130に移行する。衝突を検知しない(NO判定)場合、ステップS129にリターンする。
ステップS130では、CPUはインフレータ62を1段通常通りのタイミングで作動させる信号をインフレータ62に送り、インフレータ62は通常通りのタイミングで1段のみ作動してガスを発生させ、シートクッションエアバッグ63はシート部14内で通常よりも小さく膨張展開する。
ステップS131では、衝突センサ70による衝突の検知を行い、衝突センサ70が衝突を検知した(YES判定)場合、ステップS132に移行する。衝突を検知しない(NO判定)場合、ステップS131にリターンする。
ステップS132では、CPUはインフレータ62にインフレータ62を作動させない信号を送り、制御が終了する。
ステップS133では、衝突センサ70による衝突の検知を行い、衝突センサ70が衝突を検知した(YES判定)場合、ステップS134に移行する。衝突を検知しない(NO判定)場合、ステップS133にリターンする。
ステップS134では、CPUはインフレータ62にインフレータ62を作動させない信号を送り、制御が終了する。
この制御によれば、腰部シートベルト位置判定手段84によって腰部シートベルト27が着座者Pの腰骨位置にないと判定される場合、シートクッションエアバッグ63の膨張展開が中止される。これにより、腰部シートベルト27が腰骨位置よりも上方の腹部位置にある場合にシートクッションエアバッグ63が膨張展開し、着座者Pの大腿部〜腰部が上方に持ちあげられて腰部シートベルト27によって腹部がより強く圧迫される事態を回避することができる。
また、シート部14には、第1シートセンサ58a〜第4シートセンサ58dがシート部14の前後方向に並べて配置されており、これらシートセンサ58によってシート部14の前後方向部位のうち着座者Pから最も大きな荷重が付加されている部位を把握することができる。ここで、シート部14の前方側の部位に最も大きな荷重が付加されている場合には着座者Pはシート部14に浅く腰掛けた状態であると推測される。
そのような状態においては、腰部シートベルト27が腰骨位置にあったとしても、シートクッションエアバッグ63の膨張展開によりサブマリン現象を抑制することは困難であるか、あるいはサブマリン現象を促進してしまう結果となる。そこで、この制御によれば、腰部シートベルト27が腰骨位置にあったとしても、着座者Pがシート部14に浅く腰掛けた状態であると推測される場合には、シートクッションエアバッグ63の膨張展開を小さくするか、あるいは停止することで、サブマリン現象の抑制を図り、あわせて脚部及び腹部の傷害抑制を図ることができる。
次に、車両用着座者拘束装置10により実行されるサイドエアバッグ63の膨張展開の制御について、図8のフローチャートに基づいて説明する。同図は、サイドエアバッグの膨張展開の制御を説明するためのフローチャート図である。
まず、フロントエアバッグ48の制御と同様に制御が開始され、フロントエアバッグ48の制御と同様に、ステップS151において着座者Pから付与される荷重が検知され、ステップS152で荷重分布算出手段82によって荷重分布が算出される。
ステップS153では、腰部シートベルト位置判定手段84は、荷重分布算出手段82によって得られた荷重分布に基づいて腰部シートベルト27が着座者Pの腰骨位置にあるか否かを判定する。腰部シートベルト27が着座者Pの腰骨位置に無い(YES判定)と判定する場合、ステップS154に移行する。腰部シートベルト27が着座者Pの腰骨位置にある(NO判定)と判定する場合、ステップS156に移行する。
ステップS154では、衝突センサ70による衝突の検知を行う。衝突センサ70が衝突を検知した(YES判定)場合、ステップS155に移行する。衝突を検知しない(NO判定)場合、ステップS154にリターンする。
ステップS155では、CPUは衝突センサ70からの信号が入力されてもインフレータ56を作動させる信号を送らず、制御を終了する。
ステップS156では、衝突センサ70による衝突の検知を行う。衝突センサ70が衝突を検知した(YES判定)場合、ステップS157に移行する。衝突を検知しない(NO判定)場合、ステップS156にリターンする。
ステップS157では、CPUは通常のタイミングで作動させる信号をインフレータ56に送り、インフレータ56はこの信号に基づいて作動してガスを発生させ、サイドエアバッグ57を膨張展開させる。
この制御によれば、腰部シートベルト位置判定手段84によって腰部シートベルト27が着座者Pの腰骨位置にないと判定される場合、サイドエアバッグ57の膨張展開が中止される。これにより、腰部シートベルト27が腰骨位置よりも上方の腹部位置にある場合にサイドエアバッグ57が膨張展開することで着座者Pの肩部〜腹部が左右方向に動かされて腰部シートベルト27によって腹部がより圧迫される事態を回避することができる。
次に、車両用着座者拘束装置10により実行されるフロントエアバッグ48の膨張展開の制御について、衝突センサ70の代わりに衝突予知センサ75を用いる場合を例に図9のフローチャートに基づいて説明する。同図は、衝突センサに代えて衝突予知センサを用いたフロントエアバッグの膨張展開の制御を説明するためのフローチャート図である。
まず、衝突センサ70を用いた場合の制御と同様に制御が開始され、ステップS161において着座者Pから付与される荷重が検知され、ステップS162で荷重分布算出手段82によって荷重分布が算出される。
次に、ステップS163では、腰部シートベルト位置判定手段84は、荷重分布算出手段82によって得られた荷重分布に基づいて腰部シートベルト27が着座者Pの腰骨位置に無いかどうかを判定する。腰部シートベルト27が着座者Pの腰骨位置に無い(YES判定)と判定する場合、ステップS164に移行する。腰部シートベルト27が着座者Pの腰骨位置にある(NO判定)と判定する場合、ステップS166に移行する。
ステップS164では、衝突予知センサ75による衝突の予知を行う。衝突予知センサ75が衝突を予知した(YES判定)場合、ステップS165に移行する。衝突を予知しない(NO判定)場合、ステップS164にリターンする。
ステップS165では、CPUは衝突前にフロントエアバッグ48が膨張展開開始可能なタイミングで2段同時に作動させる信号をインフレータ47に送り、インフレータ47はこの信号に基づいて作動してガスを発生させ、フロントエアバッグ48は衝突前に膨張展開を開始する。
ステップS166では、衝突予知センサ75による衝突の予知を行う。衝突予知センサ75が衝突を予知した(YES判定)場合、ステップS167に移行する。衝突を予知しない(NO判定)場合、ステップS166にリターンする。
ステップS167では、CPUはインフレータ47を2段同時に通常通のタイミングで作動させる信号をインフレータ47に送り、インフレータ47が作動してガスを発生させ、フロントエアバッグ48は通常通りのタイミングで膨張展開する。
この制御によれば、腰部シートベルト位置判定手段84によって腰部シートベルト27が着座者の腰骨位置にないと判定される場合、車両1の衝突前にフロントエアバッグ48の膨張展開が開始する。したがって、着座者Pが膨張展開するフロントエアバッグ48の衝撃で怪我をする現象の回避及び膨張展開したフロントエアバッグ48による着座者上体の挙動の抑制を、より確実に行うことが可能となる。
上記制御においては、衝突センサ70の代わりに衝突予知センサ75を用い、フロントエアバッグ48の膨張展開を制御しているが、衝突予知センサ75を用い、且つ腰部シートベルト27が腰骨位置よりも上方にずれた腹部位置にある場合には衝突前にエアバッグの膨張展開を開始させる制御を、ニーエアバッグ54の膨張展開の制御に適用することも可能である。
すなわち、腰部シートベルト27が腰骨位置よりも上方にずれた腹部位置にある場合、衝突に伴う衝撃によって着座者Pの身体がシート部14の座面前方に沈み込んでしまういわゆるサブマリン現象が生じやすくなる。
この制御によれば、腰部シートベルト位置判定手段84によって腰部シートベルト27が着座者Pの腰骨位置にないと判定される場合、車両1の衝突前にニーエアバッグ54の膨張展開が開始するので、サブマリン現象に伴って脚部が前方へと移動する挙動を示す前にニーエアバッグ54を膨張展開させて膝部〜脛部を拘束することができ、脚部の傷害をより確実に回避することができる。
尚、本発明は上記実施の形態に限定されることはなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。例えば、上記実施の形態においては、左右の腰骨領域Rl及びRr並びに中央領域Rcの全領域にセンサ23を設けているが、センサ23を左右の腰骨領域Rl及びRrのみに設ける構成としてもよい。この構成によれば、センサ23に用いる電極の使用量が削減されてシートベルト装置全体の製造コストが低減される。
また、上記実施の形態において、センサ23は、着座者Pからシートベルト15の面に対して垂直方向に付加される荷重に対して略同方向に作用する応力を検知するセンサであるが、着座者Pからシートベルト15の面に対して垂直方向に付加される荷重を検知する薄型の荷重計をシート20に貼り付ける構成としても良い。
1 車両
10 車両用着座者拘束装置
12 車両用シート
14 シート部
20 シートベルト装置
27 腰部シートベルト
33 センサ
40 エアバッグ装置
45 フロントエアバッグ装置
48 フロントエアバッグ
50 ニーエアバッグ装置
54 ニーエアバッグ
55 サイドエアバッグ装置
57 サイドエアバッグ
60 シートクッションエアバッグ装置
63 シートクッションエアバッグ
75 衝突予知センサ(衝突予知手段)
82 荷重分布算出手段
84 腰部シートベルト位置判定手段

Claims (8)

  1. 車両用シートの着座者の腰部に左右に架け渡して装着される腰部シートベルトを有するシートベルト装置と、前記車両の車室内に設けられ、衝突に対応させて前記車両用シートの着座者を拘束するエアバッグを有するエアバッグ装置と、を備える車両用着座者拘束装置において、
    前記シートベルト装置は、
    前記腰部シートベルトに設けられ、前記装着状態における前記着座者から付加される荷重を前記腰部シートベルトの左右架け渡し方向所定領域で検知するセンサと、
    該センサにより検知された前記荷重の前記腰部シートベルトの左右架け渡し方向の荷重分布を算出する荷重分布算出手段と、
    該荷重分布算出手段によって得られた荷重分布に基づいて前記腰部シートベルトが着座者の腰骨位置にあるか否かを判定する腰部シートベルト位置判定手段と、を有し、
    前記腰部シートベルト位置判定手段の前記判定結果に基づいて前記衝突に対応させた前記エアバッグの膨張展開を制御することを特徴とする車両用着座者拘束装置。
  2. 前記エアバッグは、着座者の上半身の前方で膨張展開して上半身を拘束するフロントエアバッグであり、
    該フロントエアバッグの膨張展開の制御は、前記腰部シートベルトが着座者の腰骨位置にないと前記腰骨位置判定手段によって判定される場合には前記腰部シートベルトが腰骨位置にあると判定される場合よりも前記フロントエアバッグの膨張展開開始タイミングを早くする制御であることを特徴とする請求項1に記載の車両用着座者拘束装置。
  3. 前記エアバッグは、着座者の上半身の前方で膨張展開して上半身を拘束するフロントエアバッグであり、
    該フロントエアバッグの膨張展開の制御は、前記腰部シートベルトが着座者の腰骨位置にないと前記腰部シートベルト位置判定手段によって判定される場合には前記腰部シートベルトが腰骨位置にあると判定される場合よりも前記フロントエアバッグの膨張展開速度を遅くする制御であることを特徴とする請求項1に記載の車両用着座者拘束装置。
  4. 前記フロントエアバッグの膨張展開速度を遅くする制御は、前記腰部シートベルトが着座者の腰骨位置にないと前記腰部シートベルト位置判定手段によって判定される場合には前記腰部シートベルトが腰骨位置にあると判定される場合よりも多段階に前記フロントエアバッグを膨張展開させる制御であることを特徴とする請求項3に記載の車両用着座者拘束装置。
  5. 前記エアバッグは、前記車両用シートのシート部に設けられたシートクッションエアバッグであり、
    該シートクッションエアバッグの膨張展開の制御は、前記腰部シートベルト位置判定手段によって前記腰部シートベルトが腰骨位置にないと判定される場合には前記シートクッションエアバッグを膨張展開させない制御であることを特徴とする請求項1に記載の車両用乗員拘束装置。
  6. 前記エアバッグは、前記車両用シートの着座者の上半身を側方から拘束するサイドエアバッグであり、
    該サイドエアバッグの膨張展開の制御は、前記腰部シートベルト位置判定手段によって前記腰部シートベルトが腰骨位置にないと判定される場合には前記サイドエアバッグを膨張展開させない制御であることを特徴とする請求項1に記載の車両用乗員拘束装置。
  7. 車両の衝突を予知する衝突予知手段を備え、
    前記エアバッグの膨張展開の制御は、前記衝突予知手段が衝突を予知し、且つ前記腰部シートベルト位置判定手段によって前記腰部シートベルトが腰骨位置にないと判定される場合には衝突前に前記エアバッグの膨張展開を開始させる制御であることを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の車両用着座者拘束装置。
  8. 前記エアバッグは、着座者の脚部前方で膨張展開して膝部〜脛部を拘束するニーエアバッグであり、
    該ニーエアバッグの膨張展開の制御は、前記衝突予知手段が衝突を予知し、且つ前記腰部シートベルト位置判定手段によって前記腰部シートベルトが腰骨位置にないと判定される場合には衝突前に前記ニーエアバッグの膨張展開を開始させる制御であることを特徴とする請求項1に記載の車両用乗員拘束装置。
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