JP2007216830A - エアバッグ展開装置 - Google Patents

エアバッグ展開装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2007216830A
JP2007216830A JP2006039560A JP2006039560A JP2007216830A JP 2007216830 A JP2007216830 A JP 2007216830A JP 2006039560 A JP2006039560 A JP 2006039560A JP 2006039560 A JP2006039560 A JP 2006039560A JP 2007216830 A JP2007216830 A JP 2007216830A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
seat
airbag
child seat
anchor
child
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2006039560A
Other languages
English (en)
Inventor
Satoshi Ogiso
聡 小木曽
Hiroyuki Asada
浩之 浅田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Motors Corp
Original Assignee
Mitsubishi Motors Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Motors Corp filed Critical Mitsubishi Motors Corp
Priority to JP2006039560A priority Critical patent/JP2007216830A/ja
Publication of JP2007216830A publication Critical patent/JP2007216830A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Chair Legs, Seat Parts, And Backrests (AREA)
  • Seats For Vehicles (AREA)
  • Air Bags (AREA)

Abstract

【課題】助手席にチャイルドシートを載置する場合におけるエアバッグの展開を的確に切換えできるエアバッグ展開装置を提供することにある。
【解決手段】エアバッグ2を対向配備したシートS2に設けられチャイルドシート19のシートクッション21を固定するシートクッションアンカー37と、シートS2の近傍に設けられ、チャイルドシートのシートバック22を固定するシートバックアンカー17と、チャイルドシートクッション21に設けられ、シートクッションアンカー37と連結可能な下部ロック機構26,25と、チャイルドシートバック22に設けられ、シートバックアンカー17と連結可能な上部ロック機構27と、各アンカー及びロック機構の連結状態からチャイルドシートの取付け状態を判断する取付け状態判断部20と、チャイルドシートの取付け状態に応じてエアバッグ2の展開を制御するエアバッグ展開制御部5とを有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、助手席用のエアバッグの展開を制御するエアバッグ展開装置、特に、助手席がチャイルドシートを着脱するように形成されている車両におけるエアバッグ展開装置に関する。
車両の運転席及び助手席にはそれぞれエアバッグが対向して装着され、車両の前突時にこれを検出したエアバッグ制御装置が各エアバッグをそれぞれ展開させ、運転者及び助手席乗員の安全確保を図っている。この種のエアバッグはその展開時に乗員に当接するが、その際の衝撃は展開時の展開用ガスの圧力に応じたものとなることより、ガス圧の適正化を図ることが望ましく、例えば、シートが前端位置に接近するほどガス圧を絞るようにしたものがあり、助手席に乗員がいないと展開を停止するものがある。更に、助手席の乗員の体型、例えば、大人と子供の違いを検出して、エアバッグの展開ガス圧を大小調整して、ガス圧の適正化を図るものがある。
ところで、車両に幼児を乗車させる際、チャイルドシートCSを、例えば、図9に示すように後席BSに装着するが、要望により、チャイルドシートCSを車両の助手席に装着することも行われている。このような場合であって、エアバッグを対向配置した助手席にチャイルドシートを装着するとすると、エアバッグと幼児等との衝突を避けることが望ましい。そこで、助手席にチャイルドシートが載置されるのを検出した場合、エアバッグの展開を停止させる機能を備えたエアバッグ制御装置が知られており、その一例が特開2004−50920公報(特許文献1)に開示される。
このように、助手席には体型の異なる乗員や、チャイルドシートが装着されることより、これらに応じてエアバッグの展開ガス圧を大小調整するには、助手席乗員等の体型を検出する必要がある。従来、助手席のシートクッションの最下面とフロア面との間に面圧を検知するウエイトセンサを配備し、その重量データより乗員の大小を判断し、あるいは、シートバック上に載置した不図示の乗客判別用マット(OCマット)で乗員の大小を判断している。なお、チャイルドシートの着脱判断はシートの基枠側に固着されるアンカーにチャイルドシート側のアンカーレッジが係合したのをアンカースイッチで検出している。
特開2004−50920公報
ところで、助手席にチャイルドシートを取付ける場合、子供が一人で前向きに座るようになるとチャイルドシートを前向きで取付けるが、乳幼児のように首が座らないような場合、チャイルドシートを後ろ向きに取付け乳幼児を後ろ向きに着座させ、これにより急制動時における乳幼児の安全を確保する場合がある。
ところが、従来のチャイルドシートは助手席に装着か非装着かを判断するのみである。このため、チャイルドシートを前向きや後ろ向きに選択的に取付けた場合、チャイルドシートの前後の向きを、従来のアンカーに付設されたアンカースイッチや、ウエイトセンサ、あるいは、乗客判別用マット(OCマット)では検出できず、チャイルドシートの前後の向きに応じてのエアバッグの展開制御を行うことはできなかった。
本発明は以上のような課題に基づきなされたもので、目的とするところは、エアバッグを対向配備した助手席にチャイルドシートを前後に選択的に向けて載置する場合にエアバッグの展開を的確な展開状態に切換えできるエアバッグ展開装置を提供することにある。
この発明の請求項1に係るエアバッグ展開装置は、エアバッグを対向配備したシートに設けられチャイルドシートのシートクッションを固定するシートクッションアンカーと、上記シートもしくはその近傍に設けられ、上記チャイルドシートのシートバックを固定するシートバックアンカーと、上記チャイルドシートのシートクッションに設けられ、前後方向の少なくとも一方に延び、上記シートクッションアンカーと連結可能な下部ロック機構と、上記チャイルドシートのシートバックに設けられ、上記シートバックアンカーと連結可能な上部ロック機構と、上記各アンカー及びロック機構の連結状態からチャイルドシートの取付け状態を判断する取付け状態判断部と、上記取付け状態判断部によって求められるチャイルドシートの取付け状態に応じてエアバッグの展開を制御するエアバッグ展開制御部とを有することを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1記載のエアバッグ展開装置において、上記取付け状態判断部は、上記シートとチャイルドシートとが、シートクッションアンカーと下部ロック機構とによって取付けられている場合には、上記チャイルドシートが後ろ向きに固定されていると判断するとともに、上記取付け状態判断部材は、上記シートとチャイルドシートとが、シートクッションアンカーと下部ロック機構及びシートバックアンカーと上部ロック機構によって取付けられている場合には、上記チャイルドシートが前向きに固定されていると判断することを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1または2記載のエアバッグ展開装置において、上記エアバッグ展開制御部は、上記取付け状態判断部が前向きにチャイルドシートが固定されていると判断した場合には、エアバッグの展開量を低減させるとともに、上記エアバッグ展開制御部は、上記取付け状態判断部が後ろ向きにチャイルドシートが固定されていると判断した場合には、エアバッグの展開を禁止することを特徴とするエアバッグ展開装置。上ルドシートの後向き載置を判断することを特徴とする。
請求項1の発明は、各アンカー及びロック部の連結状態からシートに固定されたチャイルドシートの前後方向の取付け向きの状態を正確に判断し、取付け向きの状態に応じて適切なエアバッグの展開になるようにエアバッグを制御することができる。
請求項2の発明は、簡単な方法で、シートに固定されたチャイルドシートの前後方向の向きを精度よく判別することができる。
請求項3の発明は、シートに固定されたチャイルドシートの前後方向の向きに応じて、適切にエアバッグの展開を制御することができる。
図1にはこの発明の一実施形態としてのエアバッグ展開装置が適用されたワンボックスカーである車両Cを示した。
車両Cの車室Rの前部には車幅方向Yに運転席S1と助手席S2が並列配備され、後部には後席S3が配備される。前席の前方のインストルメントパネル1には助手席用のエアバッグ2が、ステアリング装置3には運転席用のエアバッグ4がそれぞれ装着され、これらはエアバッグ展開制御部としてのエアバッグコントローラ5によって展開制御される。
運転席用及び助手席用の各エアバッグ2、4はそれぞれ不図示の駆動回路を介してエアバッグコントローラ5に接続される。エアバッグコントローラ5は車体前部に配備されるGセンサ10の加速度信号が設定値を越えるのを判断すると、後述の取付け状態判断部(以後、取付け状態判定コントローラとして記す)20からの乗員情報に応じて、不図示の駆動回路を介して運転席用及び助手席用の各エアバッグ2、4(収納状態を破線で、展開状態を2点鎖線で示した)を展開制御する。
図1,2に示すように、助手席S2はシートクッション6及びこの後端にリクライニング装置7(図2参照)を介して連結されるシートバック8とシートクッション6の底壁をフロア9に前後動可能にロックするシートアジャスター11とを備える。
シートクッション6は平面視でコ字型の基枠12(図1参照)と、その後端を連結する後基枠13と後基枠の左右2箇所に溶着された左右シートクッションアンカー37,37(図3参照)とからなるシートクッション基枠H1を備え、全体は不図示のクッション材及び表皮材L1で覆われる。シートバック8はリクライニング装置7を介しシートクッション基枠H1に連結されるコ字型縦基枠15と、コ字型縦基枠15の中間部を補強し水平に伸びる補助枠16と、補助枠16の中央部に溶着されるトップテザーアンカー17とからなるシートバック基枠H2を備え、全体は不図示のクッション材及び表皮材L2で覆われる。
助手席S2には図2,3に示すようなチャイルドシート19が着脱可能に装着される。このチャイルドシート19は、シートクッション(以後チャイルドシートクッションと記す)21とその後端より斜め上方に延出するシートバック(以後チャイルドシートバックと記す)22とこれらの周縁全体より上方に延出する外枠部23とが所定剛性を確保して一体形成され、全体は不図示のパッド材と表皮材24とで覆われている。更にこのチャイルドシート19は前向き用であり、チャイルドシートクッション21の後端には左右一対の後下部ロック機構26が連結され、チャイルドシートバック22の上端には上部ロック機構27が連結される。
なお、図2、3の実線で示すチャイルドシート19は前向き用であるが、図2の2点差線で示す後ろ向き用のチャイルドシート19aの場合は、単に、図3に2点鎖線で示すように、チャイルドシートクッション21の前端に左右一対の前下部ロック機構25が連結され、トップテザーアンカーが排除される点のみが異なり、その他の構成は同様であり、重複説明は略す。なお、前後端の前後左右一対の下部ロック機構25,26は同一構成を採る。
図3〜図5に示すように、後下部ロック機構26はチャイルドシートクッション21の後端基部211に固着された延出部材261を後方に延出形成し、その後端側に本体枠262が連続形成されている。
本体枠262は図4,5に示すように、矩形断面の中空枠31で、その先端の長壁にU字切り込み30が形成される。中空枠31内には左右長壁間に渡り取付けられた中心ピン32にフック33が搖動可能に取付けられる。フック33はフック端34と反対側に操作端35を延出し、その操作端35は、図4(a)で反時計方向にばね36の弾性力を受け回動付勢され、係合位置に保持される。係合位置のフック端34はU字切り込み30に沿って相対的に移動してくる丸棒状のシートクッションアンカー37より傾斜背面を押圧されると、ばね36の弾性力に抗してフック33を時計方向に回動させてシートクッションアンカー部材37をU字切り込み30の最深部に移動させる。この際、フック端34はばね36の弾性力により係合位置に戻り、後下部ロック機構26がシートクッションアンカー37に係合される。
このようなフック33の操作端には操作ノブ38が一体的に突設され、操作ノブ38の移動を許容する湾曲溝39が中空枠31の長壁に形成されている。ここで、後下部ロック機構26がシートクッションアンカー37に係合されている際に、操作者が操作ノブ38をつまんでばね36の弾性力に抗してフック33を時計方向に回動させると、フック端34がU字切り込み30より退却でき(図4(a)で2点鎖線の状態)、後下部ロック機構26をより離脱させることができる。
シートクッションアンカー37の基端部はブラケット40を介してシートクッション基枠H1に溶着されている。このブラケット40にはシートクッションアンカー37の近傍位置に下部ロック機構スイッチSW1が装着されている。
図4(a)に示すように、下部ロック機構スイッチSW1は樹脂製の基枠41と、その基枠41の一端に形成される嵌合凹部42と、嵌合凹部42にばね43の弾性力を受けて突き出す当接端44と、同部より後方に延びる磁性材からなる軸部45と、軸部45を摺動可能にガイドするよう基枠41に形成されたガイド長穴46と、ガイド長穴46の最深部の側方に取付けられたホール素子47とを備える。ここで、当接端44と軸部45とが検知ピンを構成する。
嵌合凹部42は後下部ロック機構26がシートクッションアンカー37に係合された際に、その先端部が、図4(a)に2点鎖線で示すように、嵌合するように形成される。後下部ロック機構26の先端部が係合位置に達すると、検知ピンの磁性材からなる軸部45がばね43の弾性力に抗して後退し、この状態がホール素子47に検知され、ロック信号が取付け状態判定コントローラ20に出力される。
図2、図3に示すように、チャイルドシート19のチャイルドシートバック22の上端にはベルト271が連結され、その先端側には上部ロック機構27が連結される。
図2に示す上部ロック機構27は、図4(a)に示した後下部ロック機構26と同様に形成される。即ち、上部ロック機構27は、U字切り込み30を形成される矩形断面の中空枠31を備え、中心ピン32にフック33が取付けられ、フック33はばね36の弾性力を受け係合位置に付勢され、補助枠16に支持されたトップテザーアンカー17にフック33が係合することでチャイルドシート19のチャイルドシートバック22側をシートバック8に当接保持する。トップテザー本体枠272にも図4(a)に示したと同様に、湾曲溝39に沿って移動する操作ノブ38が突設され、操作者が操作ノブ38をつまんでばね36の弾性力に抗してフック33を時計方向に回動させると、フック端34がU字切り込み30より退却でき、上部ロック機構27をトップテザーアンカー17より離脱させることができる。シートバック基枠H2の補助枠16に支持されたトップテザーアンカー17の近傍にもトップテザー検出スイッチSW2が装着され、このトップテザー検出スイッチSW2によりトップテザーアンカー17の係合を検出して取付け状態判定コントローラ20に出力する。
このような前置き用のチャイルドシート19は図2に実線で示すように助手席S2に実線で示すように、前向きで載置され、その際、後下部ロック機構26がシートクッションアンカー37に係合され、上部ロック機構27がトップテザーアンカー17に係合され、チャイルドシート19をシートクッション6にロックできる。
なお、後置き用のチャイルドシート19aの場合は、図2に2点鎖線で示すように、助手席S2に後向きで載置され、その際、前下部ロック機構25がシートクッションアンカー37に係合され、チャイルドシート19をシートクッション6に後向きでロックできる。
なお、後置き用のチャイルドシート19aにはそのチャイルドシートクッション21の後端中央にサポートレッグ連結部材50が装着され、更に、助手席S2の前側近傍のフロア9上には、図2に示すように、サポートレッグ受け51が装着され、これら上下の部材に対してサポートレッグ52の上下端が嵌合するように構成されても良い。
この場合、図7に示すように、サポートレッグ連結部材50はチャイルドシート19aのチャイルドシートクッション21に一体的に取付けられた上枠501と、その底面に凹接される上穴502と、上穴502の内周壁に進退可能に取付けられる係止ピン503と、同ピン503を突き出し付勢するばね504とを備える。
一方、サポートレッグ受け51はフロア9上に固着される受け枠511とその上面に凹設される下穴512と、下穴512内に突設された棒状で横方向に長い床部アンカー513とを備える。この床部アンカー513には上述の後下部ロック機構26と同一構成のサポートレッグロック機構53が連結される。
サポートレッグ52は棒状主部521とその下端のサポートレッグロック機構53と、上端の差し込み上部522とを備える。差し込み上部522はサポートレッグ連結部材50の上穴502にずれなく嵌挿できる形状で、周壁面に環状溝523が形成され、同溝は係止ピン503の係合を許容するように形成される。このため、サポートレッグ52の差し込み上部522をサポートレッグ連結部材50の上穴502に差込むことで係止ピン503が差し込み上部522の離脱を規制できる。この状態で、サポートレッグロック機構53をサポートレッグ受け51の下穴512内に挿入し、床部アンカー513に係合させることで、サポートレッグ52がチャイルドシート19のチャイルドシートクッション21をフロア9に対してずれなく連結でき、チャイルドシート19をより安定して車室R内に支持できる。
このようなチャイルドシート19の着脱状態を検出するシート向き判定手段である取付け状態判定コントローラ20と、これが接続されたエアバッグコントローラ5とが図1に示すように車両C内に配備されている。
取付け状態判定コントローラ20は乗員判定機能を備え、この乗員判定機能としては、後下部ロック機構26がシートクッションアンカー37に係合することを下部ロック機構スイッチSW1(下アンカーセンサ)で検出し、しかも、上部ロック機構27がトップテザーアンカー17に係合することをトップテザー検出スイッチSW2で検出した際に、チャイルドシート19の前向き載置を判断し、前向き信号sgfを出力する。更に、前下部ロック機構25がシートクッションアンカー37に係合することを下部ロック機構スイッチSW1(下アンカーセンサ)で検出し、しかも、トップテザー検出スイッチSW2が非係合である時にチャイルドシート19の後向き載置を判断し、後向き信号sgrを出力する。更に、下部ロック機構スイッチSW1が非係合検出時であるとチャイルドシート19の助手席S2への非装着を判断し、非装着信号sgoを出力する。
一方、車両Cのエアバッグコントローラ5はGセンサ10の入力値が規定値を上回るのを判断すると、運転席S1用エアバッグ4を不図示の駆動回路を介して全出力で展開駆動させ、助手席S2用エアバッグ2を取付け状態判定コントローラ20よりの入力信号に応じてエアバッグ展開制御を行う。即ち、取付け状態判定コントローラ20よりの入力信号が非装着信号sgoであると、大人の着座時と見做し、助手席S2用のエアバッグ2を全出力で展開駆動させ、前向き信号sgfであるとエアバッグ2を所定絞り量調整して絞り出力で展開駆動し、後向き信号sgrであるとエアバッグ2を非展開に保持するように制御機能を発揮する。
このようなエアバッグ展開装置を備える車両Cの走行時のエアバッグ展開判定制御を図8の制御フローチャートと共に説明する。なお、ここで、運転席のエアバッグ4の展開制御は不図示の運転席エアバッグ展開処理ルーチンで通常処理されており、説明を略す。
まず、車両Cがその助手席S2より前向き用のチャイルドシート19や後向き用のチャイルドシート19aを排除し、大人が着席して走行するとする。走行時に車両Cが衝突し、設定値以上の負の加速度が検出されると、衝突時エアバッグ展開制御に進む。これに先立ち、図8の制御フローチャートのステップs1では下部ロック機構スイッチSW1とトップテザー検出スイッチSW2の各係合信号(オン信号)の有無を検出し、取り込む。次いで、ステップs2で下部ロック機構スイッチSW1がオフではステップs3に進み、非装着信号sgoをエアバッグコントローラ5に出力する。これに応じてエアバッグコントローラ5はチャイルドシート19が非装着で大人の着座時と見做し、図6に符号2Aで示すように助手席S2のエアバッグ2を全出力で展開駆動し、助手席S2の乗員の安全を確保する。
次に、車両が図6に実線で示すようにその助手席S2に前向き用のチャイルドシート19を取付けた状態で走行中であるとする。この場合、図8の制御フローチャートでは、ステップs1で最新のシート向き信号であるSW1とSW2を取り込み、ステップs2で下部ロック機構スイッチSW1がオンであるとステップs4に進む。ステップs4ではトップテザー検出スイッチSW2がオンであると前向き用のチャイルドシート19の装着時と判断し、ステップs5で前向き信号sgfをエアバッグコントローラ5に出力する。これに応じてエアバッグコントローラ5は車両Cの衝突時には、前向き用のチャイルドシート19の装着時と見做し、図6に符号2で示すように、エアバッグ2を絞り出力で展開駆動し、チャイルドシート19の幼児にエアバッグ2が当接することを抑制し、安全を確保すことができる。
次に、車両が図6に2点鎖線で示すように、助手席S2に後向き用のチャイルドシート19aを取付け走行するとする。この場合、図8の制御フローチャートでは、ステップs1で最新のシート向き信号であるSW1とSW2を取り込み、ステップs2で下部ロック機構スイッチSW1がオンであるとステップs4に進み、ここでトップテザー検出スイッチSW2がオフでは後向き用のチャイルドシート19aの装着時と判断し、ステップs6で後向き信号sgrをエアバッグコントローラ5に出力する。これに応じてエアバッグコントローラ5は後向きチャイルドシート19aの装着時と見做し、エアバッグ2を非展開に保持する。これによりエアバッグ2が展開して後向き用のチャイルドシート19に当たり、乳幼児に衝撃を与えることを確実に抑制し、安全を確保することができる。
このように、乗員情報に基づき、助手席S2に載置されるチャイルドシート19の向き及び装着の有無を判断し、大人の乗員であると見做す時にエアバッグ展開量を最大値とし、チャイルドシート19が前向きではエアバッグ展開量を所定量絞って幼児にエアバッグが当接することを抑制し、安全を確保することができる。特に、後向きチャイルドシート19aの載置時、例えば、首が座らないような乳幼児の安全を確保するためチャイルドシート19を後向きとして載置した場合には、助手席S2用のエアバッグ2の展開を停止して、助手席S2用のエアバッグ2がチャイルドシート19にあたり、乳幼児に衝撃を与えることを確実に防止できる。
上述のところにおいて、下部ロック機構スイッチSW1、トップテザー検出スイッチSW2はホール素子使用のスイッチとして説明したが、通常の可動片の搖動変位に伴いオンオフするリミットスイッチを用いることも可能である。
上述のところにおいて、本発明のエアバッグ展開装置はセダン型4席の自動車の助手席に装着されるものとして説明しているが、これに限定されるものではなく、2席用の乗用車、その他の自動車の助手席にも同様に装着でき、同様の作用効果が得られる。
本発明の一実施形態としてのエアバッグ展開装置を装着する車両の概略平面図である。 図1の車両の助手席の拡大側面図である。 図1の車両の助手席に着脱可能なチャイルドシートの平面図である。 図3のチャイルドシートに用いる後下ロック機構を示し、(a)は拡大側面図、(b)は拡大平面図を示す。 図4の後下ロック機構の斜視図である。 図1の車両の助手席に前向及び後向きの各チャイルドシートを選択的に装着した際の各エアバッグの展開を説明する図である。 後向き用のチャイルドシートで用いるサポートレッグの取付け手段の拡大構成図である。 図1のエアバッグ展開装置が用いる乗員判定コントローラのエアバッグ展開判定制御ルーチンのフローチャートである。 後席に装着される従来のチャイルドシートの斜視図である。
符号の説明
2 助手席用のエアバッグ
5 エアバッグコントローラ(エアバッグ展開制御部)
6 シートクッション
8 シートバック
17 トップテザーアンカー(シートバックアンカー)
19、19a チャイルドシート
20 取付け状態判定コントローラ(取付け状態判断部)
21 チャイルドシートクッション
22 チャイルドシートバック
25 前下部ロック機構
26 後下部ロック機構
27 上部ロック機構
37 シートクッションアンカー
50 サポートレッグ連結部材
51 サポートレッグ受け
H1 シートクッション基枠
H2 シートバック基枠
S2 助手席(シート)
SW1 下部ロック機構スイッチ
SW2 トップテザー検出スイッチ
X 前後方向
Y 車幅方向

Claims (3)

  1. エアバッグを対向配備したシートに設けられチャイルドシートのシートクッションを固定するシートクッションアンカーと、
    上記シートもしくはその近傍に設けられ、上記チャイルドシートのシートバックを固定するシートバックアンカーと、
    上記チャイルドシートのシートクッションに設けられ、前後方向の少なくとも一方に延び、上記シートクッションアンカーと連結可能な下部ロック機構と、
    上記チャイルドシートのシートバックに設けられ、上記シートバックアンカーと連結可能な上部ロック機構と、
    上記各アンカー及びロック機構の連結状態からチャイルドシートの取付け状態を判断する取付け状態判断部と、
    上記取付け状態判断部によって求められるチャイルドシートの取付け状態に応じてエアバッグの展開を制御するエアバッグ展開制御部と
    を有することを特徴とするエアバッグ展開装置。
  2. 上記請求項1に記載のエアバッグ展開装置において、
    上記取付け状態判断部は、上記シートとチャイルドシートとが、シートクッションアンカーと下部ロック機構とによって取付けられている場合には、上記チャイルドシートが後ろ向きに固定されていると判断するとともに、
    上記取付け状態判断部材は、上記シートとチャイルドシートとが、シートクッションアンカーと下部ロック機構及びシートバックアンカーと上部ロック機構によって取付けられている場合には、上記チャイルドシートが前向きに固定されていると判断することを特徴とするエアバッグ展開装置。
  3. 上記請求項1または請求項2に記載のエアバッグ展開装置において、
    上記エアバッグ展開制御部は、上記取付け状態判断部が前向きにチャイルドシートが固定されていると判断した場合には、エアバッグの展開量を低減させるとともに、
    上記エアバッグ展開制御部は、上記取付け状態判断部が後ろ向きにチャイルドシートが固定されていると判断した場合には、エアバッグの展開を禁止することを特徴とするエアバッグ展開装置。
JP2006039560A 2006-01-20 2006-02-16 エアバッグ展開装置 Pending JP2007216830A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006039560A JP2007216830A (ja) 2006-01-20 2006-02-16 エアバッグ展開装置

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006012698 2006-01-20
JP2006039560A JP2007216830A (ja) 2006-01-20 2006-02-16 エアバッグ展開装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2007216830A true JP2007216830A (ja) 2007-08-30

Family

ID=38494565

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006039560A Pending JP2007216830A (ja) 2006-01-20 2006-02-16 エアバッグ展開装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2007216830A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3428018A1 (en) 2017-07-11 2019-01-16 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Front seat airbag device, method for controlling front seat airbag device, and method for folding airbag
CN110370999A (zh) * 2019-07-02 2019-10-25 宁波惠尔顿婴童安全科技股份有限公司 一种具有照明装置的儿童安全座椅

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000198411A (ja) * 1998-12-28 2000-07-18 Fujikura Ltd チャイルドシ―ト検出装置及びそれを使用したエアバッグ制御方法
JP2002347486A (ja) * 2001-05-23 2002-12-04 Fuji Heavy Ind Ltd 車両用チャイルドシート
JP2004050920A (ja) * 2002-07-18 2004-02-19 Toyota Auto Body Co Ltd 車両用シート
JP2004090694A (ja) * 2002-08-29 2004-03-25 Honda Motor Co Ltd チャイルドシートの取付構造
JP2004149091A (ja) * 2002-11-01 2004-05-27 Fuji Heavy Ind Ltd チャイルドシートアンカ構造

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000198411A (ja) * 1998-12-28 2000-07-18 Fujikura Ltd チャイルドシ―ト検出装置及びそれを使用したエアバッグ制御方法
JP2002347486A (ja) * 2001-05-23 2002-12-04 Fuji Heavy Ind Ltd 車両用チャイルドシート
JP2004050920A (ja) * 2002-07-18 2004-02-19 Toyota Auto Body Co Ltd 車両用シート
JP2004090694A (ja) * 2002-08-29 2004-03-25 Honda Motor Co Ltd チャイルドシートの取付構造
JP2004149091A (ja) * 2002-11-01 2004-05-27 Fuji Heavy Ind Ltd チャイルドシートアンカ構造

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3428018A1 (en) 2017-07-11 2019-01-16 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Front seat airbag device, method for controlling front seat airbag device, and method for folding airbag
US10730473B2 (en) 2017-07-11 2020-08-04 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Front seat airbag device, method for controlling front seat airbag device, and method for folding airbag
CN110370999A (zh) * 2019-07-02 2019-10-25 宁波惠尔顿婴童安全科技股份有限公司 一种具有照明装置的儿童安全座椅

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN109895726B (zh) 车辆用安全气囊
JP3614068B2 (ja) チャイルドシート検知装置
JP5884546B2 (ja) シート乗員判定装置
US11584326B2 (en) Roof airbag system and vehicle
US10940822B2 (en) Vehicle seat structure
JP2010064632A (ja) 車両用乗員拘束装置
JP2016043813A (ja) 車両用シート装置
JP5024248B2 (ja) エアバッグ装置
JP2007238016A (ja) 車両のシート構造
JP2004217109A (ja) 車両用安全シート
JP6722758B2 (ja) 一体型ブラケットを備えた車両用シート
JP2002347486A (ja) 車両用チャイルドシート
JP2007216830A (ja) エアバッグ展開装置
JP2015080969A (ja) エアバッグ装置
JP2005261697A (ja) 車両用シート
JP2006088714A (ja) バックドアと後突用エアバッグ装置とを備えた車両
JP6673170B2 (ja) 乗員保護装置
JP3147759B2 (ja) 車両用シート
JP6839012B2 (ja) 乗員保護装置
JP5704058B2 (ja) 車両用乗員拘束装置及びその制御方法
JP2004149039A (ja) 車両の乗員保護装置
JP2019123446A (ja) 車両用シート
JP2005313719A (ja) 車両の乗員保護装置
JP2003246256A (ja) 着座乗員検知装置及びエアバック展開制御装置
JP2008238910A (ja) 車両用シートシステム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080214

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100402

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100831

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101018

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20101228

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20110426