JP2004149091A - チャイルドシートアンカ構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】フロアパネル3側にストライカ4の突出部分を略包囲する包囲部6を形成し、車両の後突時に、包囲部6によりストライカ4付近の荷重が分散されるようにした。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両シートの下部側が固定されるフロアパネルと、車両シートに載置されたチャイルドシートを固定するためにフロアパネルに設けられるストライカとを有するチャイルドシートアンカ構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、チャイルドシートのアンカ構造として、フロアパネルに略コ字状のストライカを突設し、チャイルドシートの後部からフロアパネル側へ延びる結合部材をロックさせるものが一般的である(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
チャイルドシートはリヤシートに載置され、結合部材はリヤシートの座部をなすクッション部と、クッション部の後端側に立設されたシートバック部との間隙を通じ、フロアパネルの縦壁方向に延びている。フロアパネルは、縦壁部分の下端から前方に水平に延び、リヤシートのクッション部はこの水平部分に固定される。
【0004】
ところで、車両の前突時に、チャイルドシートが前方へ移動しつつ、前下方に沈みこむため、結合部材とストライカとのロック部分に負荷が加わる。このチャイルドシートアンカ構造では、前突時のフロアパネルの変形を抑制するために、フロアパネルのストライカ取付部に補強部材が設けられている。
【0005】
【特許文献1】
特開2002−2347号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前記チャイルドシートアンカ構造では、フロアパネルにストライカが突設されているので、車両の後突時にフロアパネルが乗員に対して相対的に前方へ移動すると、ストライカがフロアパネルより先に乗員に接触するおそれがある。突出部分が乗員等に接触すると乗員等に与えるダメージが大きくなるため、例えば、シートバック部及びクッション部の内部に左右に延びるフレーム等を設置し、乗員等に与えるダメージを減ずる手段を講じなければならない。
【0007】
しかしながら、このフレーム等を設置すると重量及び製造コストが嵩むし、強固にフレーム等を設置することができないリクライニングシートを後部座席に採用することができないなど、車両シートの設計自由度が低いという問題点がある。
【0008】
本発明は、前記事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、重量及び製造コストを低減しつつ車両の後突時における乗員の安全性を確保し、また、車両シートの設計自由度を飛躍的に向上することのできるチャイルドシートアンカ構造を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため、請求項1記載の発明では、チャイルドシートが載置される車両シートと、この車両シートの下部側が固定されるフロアパネルと、前記チャイルドシートから後方へ延びる結合部材とロック自在で前記フロアパネルにおける前記シートの後方に突設されるストライカと、を備えたチャイルドシートアンカ構造において、前記フロアパネル側に、前記ストライカの突出部分を略包囲する包囲部を形成したことを特徴とする。
【0010】
請求項1記載の発明によれば、車両の後突時に、フロアパネルに後方から前方へ移動する力が作用し、フロアパネルとともにストライカ及び包囲部が一体的に前方へ移動する。フロアパネルが前方へ移動すると、ストライカ及び包囲部がシート乗員と接近する。このとき、ストライカの突出部分が包囲部により略包囲されているので、フロアパネルからシート乗員側へ加わる負荷は、包囲部からシート乗員側へ伝達される。すなわち、ストライカがシート乗員側へ突出し、フロアパネルを介した全荷重がストライカから局部的にシート乗員側へ伝達することはない。
【0011】
従って、車両の後突時に、ストライカ周辺からシート乗員側へ加わる負荷を、包囲部により分散することができ、シート乗員の安全性を飛躍的に向上することができる。また、車両後突時に、車両シート内部等に乗員を保護する強固なフレーム等を設置する必要がないので、車両シートにリクライニングシートを採用することができるなど、車両シートの設計自由度を飛躍的に向上することができる。
【0012】
請求項2に記載の発明では、請求項1に記載のチャイルドシートアンカ構造において、前記包囲部は、前記フロアパネルに突設された包囲部材を有することを特徴とする。
【0013】
請求項2に記載の発明によれば、請求項1の作用に加え、略平坦なフロアパネルにストライカを突設した状態で、ストライカはフロアパネルに突設された包囲部材により包囲される。
【0014】
従って、略平坦に形成されたフロアパネルに包囲部材を設けるのみで、車両シート乗員の安全性の向上を図ることができる。すなわち、略平坦に形成された従来のフロアパネルに包囲部材を設ければよいので、フロアパネルの設計を変更する必要はなく、車両の開発コスト及び製造コストが嵩むことはない。
【0015】
請求項3に記載の発明では、請求項1に記載のチャイルドシートアンカ構造において、前記ストライカを前記フロアパネルに形成された凹部内に配し、前記包囲部を前記フロアパネルの前記凹部の周囲により形成することを特徴とする。
【0016】
請求項3に記載の発明によれば、請求項1の作用に加え、車両の後突時に、フロアパネルが前方に移動した際に、凹部内に収容された状態でストライカはシート乗員側へ移動する。
【0017】
従って、フロアパネルが前方に移動した際に、シート乗員側と突出部材のないフロアパネル全体が接触し、シート乗員側への負荷をより効率よく分散することができ、シート乗員の安全性が飛躍的に向上する。
【0018】
請求項4に記載の発明では、請求項3に記載のチャイルドシートアンカ構造において、前記チャイルドシートの前記結合部材が前記ストライカとロックされた状態で、前記結合部材の下部と、前記凹部の内面とが近接するよう構成したことを特徴とする。
【0019】
請求項4に記載の発明によれば、請求項3の作用に加え、結合部材の下部が凹部の内面と近接しているので、結合部材がストライカ付近を中心として前下がりに回動すると、結合部材と凹部とが当接する。これにより、車両の前突時に、チャイルドシートに前下方へ沈み込む力が作用した際に結合部材の前下がり方向の回動が規制され、結果、チャイルドシートの前下方への沈み込みが抑制される。
【0020】
従って、車両の前突時にチャイルドシートが拘束され、チャイルドシート使用時におけるチャイルドシート乗員の安全性を向上することができる。特に、乗員の頭部が前方となるようチャイルドシートが設置された場合には、チャイルドシート乗員の頭部を的確に保護することができる。
【0021】
請求項5に記載の発明では、請求項1から3のいずれか一項に記載のチャイルドシートアンカ構造において、前記チャイルドシートの前記結合部材が前記ストライカとロックされた状態で、前記チャイルドシートの前記結合部材が前記包囲部により拘束されるよう構成したことを特徴とする。
【0022】
請求項5に記載の発明によれば、請求項1から3のいずれか一項の作用に加え、結合部材が凹部により拘束されるので、車両の前突時に、チャイルドシートに前下方へ沈み込む力が作用した際に結合部材の前下がり方向の回動が規制され、結果、チャイルドシートの前下方への沈み込みが抑制される。
【0023】
従って、車両の前突時にチャイルドシートが拘束され、チャイルドシート使用時におけるチャイルドシート乗員の安全性を向上することができる。特に、乗員の頭部が前方となるようチャイルドシートが設置された場合には、チャイルドシート乗員の頭部を的確に保護することができる。
【0024】
請求項6に記載の発明では、請求項5に記載のチャイルドシートアンカ構造において、前記フロアパネルに前記凹部の開口部分を被覆するよう設けられ、前記結合部材を前記ストライカとのロック位置へ案内するとともに、前記結合部材が前記ストライカとロックされた状態で前記結合部材を拘束するガイド部材を設けたことを特徴とする。
【0025】
請求項6に記載の発明によれば、請求項5の作用に加え、結合部材とストライカとのロック時に、使用者は、結合部材のロック位置の位置決め作業等を行うことなく、結合部材を凹部に差し込むことにより、結合部材をスムースにロックさせることができる。また、結合部材がガイド部材により拘束されるので、車両の前突時に、チャイルドシートに前下方へ沈み込む力が作用した際に結合部材の前下がり方向の回動が規制され、結果、チャイルドシートの前下方への沈み込みが抑制される。
【0026】
従って、チャイルドシートの固定が容易であるし、車両の前突時にチャイルドシートが拘束され、チャイルドシート乗員の安全性を向上することができる。
【0027】
【発明の実施の形態】
図1から図5は、本発明のチャイルドシートアンカ構造の一実施形態を示すもので、図1及び図2はチャイルドシートがリヤシートに載置された状態のチャイルドシートアンカ構造の側面説明図、図3はガイド部材をフロアパネルから離脱させた状態を示すチャイルドシートアンカ構造の分解斜視図、図4はガイド部材をフロアパネルに取り付けた状態を示すチャイルドシートアンカ構造の斜視図、図5はチャイルドシートアンカ構造の側面断面説明図である。
【0028】
図1に示すように、このチャイルドシートアンカ構造は、チャイルドシート1が載置されるリヤシート2と、車両シートとしてのリヤシート2の下部側が固定されるフロアパネル3と、フロアパネル3に設けられチャイルドシート1側とロックするストライカ4とを備えている。
【0029】
チャイルドシート1は、図1に示すように前向きにリヤシート2に載置されるものでもよいし、図2に示すように後向きにリヤシート2に載置されるものであってもよい。いずれの場合であっても、リヤシート2に載置された状態で、チャイルドシート1には、後方へ延びる柱状又は筒状の結合部材5が接続される。尚、本実施形態の結合部材5は角柱状である。図1及び図2に示すように、結合部材5は、リヤシート2のクッション部2aと、バックレスト部2bとの間隙から後方へ延び、フロアパネル3に設けられたストライカ4とロックする。すなわち、この結合部材5の後端は、ストライカ4の棒状部4aとロック自在となっている。
【0030】
フロアパネル3は、リヤシート2の座部をなすクッション部2aが固定される第1水平部3aと、第1水平部3aの後端から略上方へ延びストライカ4が設けられる縦壁部3bと、縦壁部3bの上端から略後方へ延びる第2水平部3cとを有している。縦壁部3bは、上方へ向かってやや後方へ傾斜する。
【0031】
図3に示すように、縦壁部3bには、後方へ凹んだ凹部3dが形成され、この凹部3d内にストライカ4が配される。凹部3dは、フロアパネル3に略四角形状の開口を形成し、この開口部分と略同一の断面を、フロアパネル3に対して略垂直な方向に延長させて側壁を形成し、各側壁の後端を後壁3d1により塞いだ形状となっている。ストライカ4は、この後壁3d1に設けられる。
【0032】
図5に示すように、ストライカ4は、後壁3d1に固定される板部材4bと、この板部材4bに固着される略コ字状の棒状部4aとを有している。棒状部4aは、両端側が凹部3dの奥行き方向に延び、中央側が凹部3d内にて左右に延びるよう配される。すなわち、凹部3dによりストライカ4が略包囲され、フロアパネル3の凹部3dの周囲が包囲部6をなしている。
【0033】
また、本実施形態のチャイルドシートアンカ構造は、図4に示すように、フロアパネル3の凹部3dの開口部分を被覆するガイド部材7が設けられる。このガイド部材7は、略四角筒状に形成され、凹部3dの内面を開口部分から奥行き方向の所定区間を覆うとともに、縦壁部3bの凹部3d周辺を覆う。ガイド部材7の内側の断面形状は、結合部材5の外側の断面形状と略相似形状である。また、結合部材5がストライカ4とロックした状態で、ガイド部材7と結合部材5との間に僅かに隙間が画成されるようになっている。ここで、結合部材5がストライカ4を中心として僅かでも回動すると、ガイド部材7と結合部材5とが接触する。すなわち、ガイド部材7により結合部材5が拘束されるようになっている。
【0034】
また、図5に示すように、ガイド部材7の内面の前側(リヤシート2側)は、僅かに窄む形状となっており、結合部材5がリヤシート2側から凹部3d内へ差し込まれると、結合部材5をストライカ4との係合位置へと案内するようになっている。
【0035】
以上のように構成されたチャイルドシートアンカ構造では、車両の後突時に、フロアパネル3に後方から前方へ移動する力が作用し、フロアパネル3とともにストライカ4及び包囲部6が一体的に前方へ移動する。フロアパネル3の縦壁部3bが前方へ移動すると、ストライカ4及び包囲部6がシート乗員と接近する。このとき、ストライカ4の突出部分である棒状部4aが包囲部6により略包囲されているので、フロアパネル3の縦壁部3bからシート乗員側へ加わる負荷は、包囲部6からシート乗員側へ伝達される。すなわち、ストライカ4がシート乗員側へ突出し、フロアパネル3を介した全荷重がストライカ4から局部的にシート乗員側へ伝達することはない。
【0036】
従って、本実施形態のチャイルドシートアンカ構造によれば、車両の後突時に、ストライカ4周辺からシート乗員側へ加わる負荷を、包囲部6により分散することができ、シート乗員の安全性を飛躍的に向上することができる。また、車両後突時に、リヤシート2内部等に乗員を保護する強固なフレーム等を設置する必要がないので、リヤシート2にリクライニングシートを採用することができるなど、リヤシート2の設計自由度を飛躍的に向上することができる。
【0037】
また、車両の前突時においては、結合部材5が凹部3dにより拘束されるので、チャイルドシート1に前下方へ沈み込む力が作用した際に結合部材5の前下がり方向の回動が規制され、結果、チャイルドシート1の前下方への沈み込みが抑制される。
【0038】
従って、本実施形態のチャイルドシートアンカ構造によれば、車両の前突時にチャイルドシート1が拘束され、チャイルドシート使用時におけるチャイルドシート乗員の安全性を向上することができる。特に、図2に示すように、乗員の頭部が前方となるようチャイルドシート1が設置された場合には、チャイルドシート乗員の頭部を的確に保護することができる。
【0039】
さらに、車両の前突時に、チャイルドシート1に前方への大きな力が作用した際には、結合部材5に前端側が下方へ、後端側が上方へ移動する力が作用し、結合部材5からの力によりフロアパネル3が変形することとなる。このとき、ストライカ4が凹部3d内に配されていることから、ストライカ4及び結合部材5により、縦壁部3bの上部が圧縮される。
【0040】
従って、本実施形態のチャイルドシートアンカ構造によれば、車両の前突時に、フロアパネル3は圧縮方向でチャイルドシート1の負荷を受けることができ、フロアパネル3の変形が効果的に抑制され、より大きな荷重の負荷に抗することができる。例えば、縦壁部に単純にストライカを突設した従来の構造では、縦壁部からストライカが突出しているので、フロアパネルとストライカに剪断方向の力が作用し、ストライカがフロアパネルから剥離してしまう。本実施形態においては、ストライカ4が凹部3d内に配されているので、ストライカ4がフロアパネル3から剥離することはなく、これによっても、大きな荷重の負荷に抗することができる。
【0041】
すなわち、フロアパネル3に補強部材を設けたり、フロアパネル3の板厚を厚くせずとも、車両前突時の強度を向上させることができる。また、フロアパネル3の板厚を薄くしても、従来と同等の強度を確保することができ、車両の軽量化及び製造コストの低減を図ることも可能である。
【0042】
尚、図6に示すように、ガイド部材7を設けない構成としてもよい。図6は、結合部材5の内面の断面形状と凹部13dの外面の断面形状を略相似形状とし、結合部材5が凹部13dにより直接的に拘束されるようにしたものである。これによっても、車両の後突時及び前突時に、前記実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
【0043】
また、図7に示すように、結合部材5の上部は凹部23dの内面と所定の間隔となるようにし、結合部材5の下部を凹部23dの内面に近接させたものであってもよい。これによっても、車両の後突時及び前突時に、前記実施形態と同様の作用効果を得ることができる。この場合は、結合部材5と凹部23dとの比較的大きなクリアランスが確保されるので、結合部材5を凹部23d内へ差し込む際の自由度が確保される。
【0044】
さらに、図8に示すように、凹部33dを後壁33d1に向かって窄むように形成してもよい。これにより、結合部材5を凹部33dに差し込むと、凹部13dの内面により、結合部材5がストライカ4とのロック位置に案内される。
【0045】
さらに、図9(a)に示すように、ストライカ14を凹部43d内で略下方に突出させるようにしてもよい。このストライカ14の棒状部14aは、図9(b)に示すように、前記実施形態と同様の略コ字状であるが、延在方向が略下方となっている。
【0046】
さらに、図10に示すように、ストライカ24を凹部3dの内側面に架設された棒状部24aにより構成してもよい。この構成であれば、凹部3dに棒状部24aを直接設けることができ、ストライカ24のフロアパネル3への設置が比較的容易である。この場合も、フロアパネル3における凹部3dの周囲が包囲部6をなす。
【0047】
図11は本発明の第2の実施形態を示すもので、図11チャイルドシートアンカ構造の側面断面説明図である。このチャイルドシートアンカ構造は、フロアパネルに凹部が設けられておらず、フロアパネルの縦壁部にストライカが直接的に設けられている点が、第1の実施形態との主な相違点である。以下、第1の実施形態と同様の構成部分については、第1の実施形態と共通の符号を用いて説明する。
【0048】
図11に示すように、このチャイルドシートアンカ構造は、第1の実施形態と同様に、チャイルドシート1が載置されるリヤシート2と、リヤシート2の下部側が固定されるフロアパネル103と、フロアパネル103に設けられチャイルドシート1側とロックするストライカ4とを備えている。チャイルドシート1には、クッション部2aと、バックレスト部2bとの間隙から後方へ延び、ストライカ4の棒状部4aとロックする結合部材5が接続される。
【0049】
フロアパネル103は、リヤシート2のクッション部2aを固定する第1水平部3aと、第1水平部3aの後端から略上方へ延びストライカ4が設けられる縦壁部103bと、縦壁部103bの上端から略後方へ延びる第2水平部103cとを有している。縦壁部103bは、第1の実施形態と同様に上方へ向かってやや後方へ傾斜する。
【0050】
ストライカ4は、縦壁部103bに固定される板部材4bと、この板部材4bに固着される略コ字状の棒状部4aとを有している。棒状部4aは、両端側が縦壁部103bから略垂直方向に延び、中央側が縦壁部103bから離隔した位置にて左右に延びるよう配される。
【0051】
図11に示すように、縦壁部103bには、ストライカ4を略包囲する包囲部材110が突設される。本実施形態においては、この包囲部材110が包囲部106をなしている。包囲部材110は、フロアパネル103と同様にスチール等の金属製であり、ストライカ4の棒状部4aの両側と平行に縦壁部103bから突出している。包囲部材110は略角筒状に形成され、筒内にストライカ4が配される。
【0052】
以上のように構成されたチャイルドシートアンカ構造では、車両の後突時に、ストライカ4及び包囲部106がシート乗員と接近した際に、ストライカ4の突出部分である棒状部4aが包囲部106により略包囲されているので、フロアパネル103の縦壁部103bからシート乗員側へ加わる負荷は、包囲部106からシート乗員側へ伝達される。すなわち、ストライカ4がシート乗員側へ突出し、フロアパネル103を介した全荷重がストライカ4から局部的にシート乗員側へ伝達することはない。
【0053】
従って、本実施形態のチャイルドシートアンカ構造によれば、車両の後突時に、ストライカ4周辺からシート乗員側へ加わる負荷を、包囲部106により分散することができ、シート乗員の安全性を飛躍的に向上することができる。また、車両後突時に、リヤシート2内部等に乗員を保護する強固なフレーム等を設置する必要がないので、リヤシート2にリクライニングシートを採用することができるなど、リヤシート2の設計自由度を飛躍的に向上することができる。
【0054】
また、車両の前突時においては、結合部材5が包囲部材110により拘束されるので、チャイルドシート1に前下方へ沈み込む力が作用した際に結合部材5の前下がり方向の回動が規制され、結果、チャイルドシート1の前下方への沈み込みが抑制される。
【0055】
従って、本実施形態のチャイルドシートアンカ構造によれば、車両の前突時にチャイルドシート1が拘束され、チャイルドシート使用時におけるチャイルドシート乗員の安全性を向上することができる。特に、図2に示すように、乗員の頭部が前方となるようチャイルドシート1が設置された場合には、チャイルドシート乗員の頭部を的確に保護することができる。
【0056】
さらに、車両の前突時に、チャイルドシート1に前方への大きな力が作用した際には、結合部材5に前端側が下方へ、後端側が上方へ移動する力が作用し、結合部材5からの力によりフロアパネル103が変形することとなる。このとき、フロアパネル103のストライカ4の周囲には包囲部材110が設けられていることから、この包囲部材110が補強部材として機能し、フロアパネル103の変形並びにストライカ4のフロアパネル103からの剥離を抑制する。
【0057】
従って、本実施形態のチャイルドシートアンカ構造によれば、車両の前突時に、フロアパネル3の変形等が効果的に抑制され、より大きな荷重の負荷に抗することができる。
【0058】
尚、第2の実施形態のものに、第1の実施形態と同様に、包囲部材110にガイド部材を設けた構成としてもよい。また、第1の実施形態の変形例で説明したように、結合部材5の上部が包囲部材110と所定の間隔となるようにし、結合部材5の下部を包囲部材110と近接させたものであってもよい。また、第1の実施形態の変形例で説明したように、包囲部材を縦壁部103bに向かって窄むように形成してもよいし、ストライカ4を包囲部材110に架設された棒状部により構成してもよく、その他の具体的な細部構造等についても適宜に変更可能であることは勿論である。
【0059】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明のチャイルドシートアンカ構造によれば、車両の後突時に、フロアパネルを介した全荷重がストライカから局部的にシート乗員側へ伝達することはなく、ストライカ周辺からシート乗員側へ加わる負荷を、包囲部により分散することができ、シート乗員の安全性を飛躍的に向上することができる。
また、車両後突時に、車両シート内部等に乗員を保護する強固なフレーム等を設置する必要がないので、車両シートにリクライニングシートを採用することができるなど、車両シートの設計自由度を飛躍的に向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を示すもので、チャイルドシートが前向きにリヤシートに載置された状態のチャイルドシートアンカ構造の側面説明図である。
【図2】チャイルドシートが後向きにリヤシートに載置された状態のチャイルドシートアンカ構造の側面説明図である。
【図3】ガイド部材をフロアパネルから離脱させた状態を示すチャイルドシートアンカ構造の分解斜視図である。
【図4】ガイド部材をフロアパネルに取り付けた状態を示すチャイルドシートアンカ構造の斜視図である。
【図5】チャイルドシートアンカ構造の側面断面説明図である。
【図6】第1の実施形態の変形例を示すチャイルドシートアンカ構造の側面断面説明図である。
【図7】第1の実施形態の変形例を示すチャイルドシートアンカ構造の側面断面説明図である。
【図8】第1の実施形態の変形例を示すチャイルドシートアンカ構造の斜視図である。
【図9】第1の実施形態の変形例を示すものであって、(a)はチャイルドシートアンカ構造の側面断面説明図、(b)はストライカの正面図である。
【図10】第1の実施形態の変形例を示すチャイルドシートアンカ構造の側面断面説明図である。
【図11】本発明の第2の実施形態を示すチャイルドシートアンカ構造の側面断面説明図である。
【符号の説明】
1 チャイルドシート
2 リヤシート
3 フロアパネル
3d 凹部
4 ストライカ
5 結合部材
6 包囲部
7 ガイド部材
13d 凹部
14 ストライカ
23d 凹部
33d 凹部
103 フロアパネル
106 包囲部
110 包囲部材
Claims (6)
- チャイルドシートが載置される車両シートと、この車両シートの下部側が固定されるフロアパネルと、前記チャイルドシートから後方へ延びる結合部材とロック自在で前記フロアパネルにおける前記シートの後方に突設されるストライカと、を備えたチャイルドシートアンカ構造において、
前記フロアパネル側に、前記ストライカの突出部分を略包囲する包囲部を形成したことを特徴とするチャイルドシートアンカ構造。 - 前記包囲部は、前記フロアパネルに突設された包囲部材を有することを特徴とする請求項1に記載のチャイルドシートアンカ構造。
- 前記ストライカを前記フロアパネルに形成された凹部内に配し、
前記包囲部を前記フロアパネルの前記凹部の周囲により形成したことを特徴とする請求項1に記載のチャイルドシートアンカ構造。 - 前記チャイルドシートの前記結合部材が前記ストライカとロックされた状態で、前記結合部材の下部と、前記凹部の内面とが近接するよう構成したことを特徴とする請求項3に記載のチャイルドシートアンカ構造。
- 前記チャイルドシートの前記結合部材が前記ストライカとロックされた状態で、前記チャイルドシートの前記結合部材が前記包囲部により拘束されるよう構成したことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載のチャイルドシートアンカ構造。
- 前記フロアパネルに前記凹部の開口部分を被覆するよう設けられ、前記結合部材を前記ストライカとのロック位置へ案内するとともに、前記結合部材が前記ストライカとロックされた状態で前記結合部材を拘束するガイド部材を設けたことを特徴とする請求項5に記載のチャイルドシートアンカ構造。
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