JP2001121240A - スパークプラグ用主体金具の製造方法 - Google Patents

スパークプラグ用主体金具の製造方法

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JP2001121240A JP30020999A JP30020999A JP2001121240A JP 2001121240 A JP2001121240 A JP 2001121240A JP 30020999 A JP30020999 A JP 30020999A JP 30020999 A JP30020999 A JP 30020999A JP 2001121240 A JP2001121240 A JP 2001121240A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シールを行うためのテーパ部を外周面に有す
る筒状のスパークプラグ用主体金具において、該テーパ
部を冷間鍛造加工により所望の形状に形成可能なスパー
クプラグ用主体金具の製造方法を提供する。 【解決手段】 第1工程にて形成されたテーパ角度Aを
持つ第1テーパ部23を備える第1被加工部材20に対
し、第2工程では、段付内孔65にテーパ角度Aよりも
大きいテーパ角度Bのテーパ座面68を持つ第2成形ダ
イ62を用いて、第1テーパ部23をテーパ角度Bを持
つ第2テーパ部33に変形させる。第3工程では、段付
内孔66にテーパ角度Bよりも小さいテーパ角度Cのテ
ーパ座面69を持つ第3成形ダイ63と、先端部73b
の外径が第2被加工部材30の小径脚部の外径よりも小
さい第3パンチ部材73とを用い、第2テーパ部33を
テーパ角度Cを持つ第3テーパ部43に変形させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車等に搭載さ
れた内燃機関に組み付けられるスパークプラグ用主体金
具の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の一般的なスパークプラグ用主体金
具の製造方法を図9に示す。ここで、図9(a)〜
(f)の被加工部材J1〜J6は、例えば特開平7−1
6693号公報に記載されているような金型(ダイス)
とパンチ部材による冷間鍛造加工を用いた製造方法の採
用によって形成できる。
【0003】即ち、冷間鍛造加工により柱状の素材J1
から段付柱状の部材J2を形成し、次に、大径穴が形成
された大径頭部J8及び小径穴が形成された小径脚部J
9を有する部材J3を形成し、大径頭部J8及び小径脚
部J9を伸長させていくことで、順次、部材J4、部材
J5を形成し、続いて、部材内部を貫通させることで部
材J6を形成する。
【0004】そして、この部材J6における大径部と小
径部との間の段部J10に切削加工を施すことにより、
図9(g)に示す様に、テーパ部J11を形成し、ま
た、転造によってネジ部J12を形成し、これをもって
最終製造物である主体金具J7が形成される。この主体
金具J7はネジ部J12を介してエンジンヘッド(被取
付部)に固定されるとともに、テーパ部J11をエンジ
ンヘッドに密着させて、プラグとエンジンヘッドとのシ
ール性を確保するものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この切
削加工により形成されるテーパ部は、冷間鍛造成形品の
二次加工によるものであるため、安定した形状を得るに
は、頻繁な工程チェック及び刃具交換が必要である。こ
のようにして、テーパ部の角度、軸の振れ、表面粗度を
確保しているのが現状であり、切削機械の刃具が寿命に
近づくと、完成品の精度が悪くなるという問題があっ
た。また、近年、主体金具の製造において、コストダウ
ン及びテーパ部の管理の容易化、形状の安定化といった
要望がある。
【0006】そこで、本発明者等は、上記の諸問題を解
決すべく、テーパ部までを冷間鍛造加工により一体に成
形することを考えた。しかしながら、冷間鍛造によりテ
ーパ部を加工するにあたっては、成形型(金型)とテー
パ部との間に冷間鍛造用の潤滑油が介在するため、この
潤滑油が成形後のテーパ部の表面を変形させる等、所望
のテーパ形状が得られない恐れがある。
【0007】本発明は上記問題に鑑みてなされたもので
あり、シールを行うためのテーパ部を外周面に有する筒
状のスパークプラグ用主体金具において、該テーパ部を
冷間鍛造加工により所望の形状に形成可能なスパークプ
ラグ用主体金具の製造方法を提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1〜請求項5記載の発明では、大径部(1
1)と小径部(12)との間に形成されたテーパ形状の
段部であってエンジンの被取付部に密着してシールを行
うためのテーパ部(15)を外周面に有する筒状のスパ
ークプラグ用主体金具(10)において、前記テーパ部
の形成を冷間鍛造加工により行うようにしたスパークプ
ラグ用主体金具製造方法であって、前記冷間鍛造加工を
以下の各工程を実行するものとしたことを特徴としてい
る。
【0009】(a)大径部及び小径部の境界がテーパ形
状の座面(67)をなす段付内孔(64)を備える第1
成形型(61)を用意し、この第1成形型の段付内孔に
柱状の素材(8)を保持しつつ、第1パンチ部材(7
1)によって前記素材を軸方向に沿って押圧して変形さ
せることにより、一端側の端面に開口する大径穴(2
4)を有して該一端側に位置する大径頭部(21)、こ
の大径頭部よりも外径が小さく他端側に位置する小径脚
部(22)、及び大径頭部と小径脚部との境界に位置し
てテーパ形状を有する第1テーパ部(23)を備える段
付柱状の第1被加工部材(20)を形成する第1工程。
【0010】(b)大径部及び小径部の境界が第1テー
パ部のテーパ角度Aよりも大きいテーパ角度Bを持つテ
ーパ形状の座面(68)をなす段付内孔(65)を備え
る第2成形型(62)と、外径が第1被加工部材におけ
る小径脚部の外径よりも大きい第2パンチ部材(72)
とを用意し、この第2成形型の段付内孔に第1被加工部
材を保持しつつ、第2パンチ部材を第1被加工部材にお
ける大径穴(24)へ挿入し、第2パンチ部材によって
第1被加工部材を軸方向に沿って押圧して、第1テーパ
部を第2成形型の座面に沿って変形させることにより、
テーパ角度Bを持つ第2テーパ部(33)を備える段付
柱状の第2被加工部材(30)を形成する第2工程。
【0011】(c)大径部及び小径部の境界が第2テー
パ部のテーパ角度Bよりも小さいテーパ角度Cを持つテ
ーパ形状の座面(69)をなす段付内孔(66)を備え
る第3成形型(63)と、先端部(73b)の外径が第
2被加工部材における小径脚部(32)の外径よりも小
さい第3パンチ部材(73)とを用意し、第3成形型の
段付内孔に第2被加工部材を保持しつつ、第3パンチ部
材を第2被加工部材における大径穴(34)へ挿入し、
第3のパンチ部材によって第2被加工部材を軸方向に沿
って押圧して、第2テーパ部を第3成形型の座面に沿っ
て変形させることにより、テーパ角度Cを持つ第3テー
パ部(43)を備える段付柱状の第3被加工部材(4
0)を形成する第3工程。
【0012】ここで、上記テーパ角度A、B、Cは、後
述する図5及び図6に示す様に、各加工部材及び各段付
内孔の軸方向を0°としたとき、各加工部材の外周面及
び各段付内孔の内周面における該軸方向からの傾き角度
である。
【0013】本発明によれば、テーパ部加工の第1工程
によって、テーパ角度Aを持つ第1テーパ部(23)を
備える段付柱状の第1被加工部材(20)が形成され
る。そして、次の第2工程によって、この第1テーパ部
を第2成形型(62)の段付内孔(65)における座面
(68)(以下、第2座面という)に沿って変形させる
のであるが、このとき、第2座面は第1テーパ部のテー
パ角度Aよりも大きいテーパ角度Bを有する。
【0014】そのため、軸方向断面でみたとき、図5に
示す様に、第1テーパ部(23)は、まず第2座面(6
8)の軸に近い部分(68a)に当接し、第1テーパ部
の変形に伴って軸から離れた方向へ当接部分が広がって
いく。それにより、第1テーパ部と第2座面との間に滞
在していた冷鍛用の潤滑油が外方へ押し出されていくた
め、第1テーパ部と第2座面との間で潤滑油の滞留が無
く、最終的にテーパ部の表面を平滑に維持できる。
【0015】もし、テーパ角度Aとテーパ角度Bとが同
一の場合には、第1テーパ部と第2座面とは、初めから
全面が当接してしまうため、潤滑油が逃げ切れず滞留し
てしまい、所望のテーパ面を得ることができない。ま
た、テーパ角度Aがテーパ角度Bよりも大きい場合に
は、潤滑油が滞留してしまうことは明らかである。
【0016】そして、テーパ部加工の第3工程では、第
2テーパ部(33)を第3成形型(63)の段付内孔
(66)における座面(69)(以下、第3座面とい
う)に沿って変形させるのであるが、このとき、第3座
面は第2テーパ部のテーパ角度Bよりも小さいテーパ角
度Cを有する。
【0017】ここで、上記第2工程では、図5に示す様
に、外径が第1被加工部材(20)の小径脚部(22)
の外径よりも大きい第2パンチ部材(72)を用いてい
るため、第1被加工部材にかかる押圧力は第1テーパ部
(23)に直接加えられる。しかし、第3工程では、図
6に示す様に、先端部(73b)の外径が第2被加工部
材(30)の小径脚部(32)の外径よりも小さい第3
パンチ部材(73)を用いているため、第2被加工部材
にかかる押圧力は第2被加工部材の小径脚部に直接加え
られ、第2テーパ部(33)には直接加えられない。
【0018】そして、この小径脚部の変形に引きずられ
て第2テーパ部が延びるように変形していき、最終的な
テーパ部としての第3テーパ部(43)が形成されるの
である。このように、第3工程においては、テーパ部の
押圧形態が第2工程とは異なるため、テーパ角度Cがテ
ーパ角度Bより小さくても潤滑油が滞留しにくくなって
いる。
【0019】以上のように、本発明によれば、成形型と
テーパ部との間に冷間鍛造用の潤滑油が介在することに
よるテーパ部の変形を防止できるため、テーパ部を冷間
鍛造加工により所望の形状に形成可能なスパークプラグ
用主体金具の製造方法を提供することができる。なお、
各座面に沿って形成される各テーパ部は、完全に各座面
のテーパ角度と同一でなくともよく、製造上の誤差を含
んでもよい。つまり、各テーパ部は、対応する各座面の
角度と略同一となるように形成されればよい。
【0020】また、請求項2記載の発明では、上記第3
工程において、第3テーパ部(43)を形成した後、第
3パンチ部材(73)の押圧方向とは反対方向へ第3成
形型(63)を押圧することにより、第3テーパ部と第
3座面(69)とを当接させた状態を維持することを特
徴としている。
【0021】第3テーパ部の形成完了と同時に、第3パ
ンチ部材の押圧を停止することは難しく、第3テーパ部
の形成終了後も、しばらくは第3パンチ部材の押圧は続
く。そのため、この押圧によって第3テーパ部と第3座
面との当接状態が崩れ、第3テーパ部が変形する可能性
がある。その点、請求項2の発明によれば、そのような
問題を回避でき、より安定してテーパ形状を所望形状に
形成できる。
【0022】ここで、請求項3記載の発明のように、上
記第2工程において、テーパ角度Bはテーパ角度Aより
も1°〜10°大きいことが好ましい。これは、もし、
両テーパ角度A及びBの差が1°よりも小なる場合には
潤滑油が逃げにくく、両テーパ角度A及びBの差が10
°よりも大なる場合には第1テーパ部と第2座面との間
に滞在する潤滑油の量が大量となって排出しにくくなる
ためである。
【0023】また、請求項4記載の発明のように、上記
第3工程において、テーパ角度Cはテーパ角度Bよりも
0.5°〜5°小さいことが好ましい。これは、もし、
両テーパ角度B及びCの差が0.5°よりも小なる場合
には、変形していく第2テーパ部が第3パンチ部材の押
圧により切断される恐れがあり、また、両テーパ角度B
及びCの差が5°よりも大なる場合には第2テーパ部と
第3座面との間に滞在する潤滑油の量が大量となって排
出しにくくなるためである。
【0024】なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述
する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一
例である。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図に示す実施形態
について説明する。図1は本実施形態に係るスパークプ
ラグ用主体金具10の完成品形状を示す半断面図、図2
は主体金具10を組み付けたスパークプラグ1の全体構
成を示す半断面図である。
【0026】主体金具10は一端側に大径部11、他端
側に大径部11よりも外径の小さい小径部12を有する
段付筒状をなし、導電性の鉄鋼材料(例えば低炭素鋼
等)等よりなる。小径部12の外周面にはエンジンヘッ
ド(図示せず)に設けられたネジ穴(図示せず)へネジ
結合するためのネジ部13、大径部11の外周面にはネ
ジ結合の際に軸力を加えるための六角部14が軸回りに
形成されている。
【0027】また、主体金具10の外周面において、大
径部11と小径部12との間には、テーパ形状の段部で
あるテーパ部(テーパシート部)15が形成されてい
る。このテーパ部15は、軸回りに環状に形成されてお
り、上記ネジ結合の軸力により上記ネジ穴の内面に形成
されたテーパ状の座面(図示せず)に密着してシールを
行うものである。
【0028】この主体金具10を組み付けたスパークプ
ラグにおいては、主体金具10の内孔に、アルミナセラ
ミック(Al23)等からなる円筒状の絶縁体2が保持
されており、絶縁体2の各端部は、それぞれ、主体金具
10の各端部から露出している。ここで、主体金具10
の一端部は、絶縁体2に形成された段部に対してパッキ
ン2aを介してかしめられ固定されている。
【0029】絶縁体2の内孔2bには、円柱状の中心電
極3およびステム部4が保持されている。中心電極3の
先端部3aは、絶縁体2の内孔2bから露出し、中心電
極3の後端部は、内孔2b内にてステム部4と電気的に
接続されている。また、主体金具10の一端部には、接
地電極5が溶接等により固定されている。この接地電極
5は途中で略L字に曲げられて、溶接部分とは反対の部
位にて中心電極3の先端部3aと放電ギャップ6を隔て
て対向している。
【0030】次に、本実施形態に係る冷間鍛造による主
体金具の製造方法について、図3及び図4を参照して述
べる。図3は、主体金具10における冷間鍛造工程毎の
加工状態を示す図であり、図1の断面に対応した断面に
て示してある。まず、図3(a)に示す様に、例えば低
炭素鋼よりなる円柱状金属素材を冷間鍛造成形機の第1
ステーション(図示せず)内に挿入して、すえ込み成形
することにより、円形状の弾丸状の鍛造品7を得る。鍛
造品7の下端面の外周縁には円弧状のコーナー7aが成
形される。
【0031】次に、鍛造品7を冷間鍛造成形機の第2ス
テーション(図示せず)内に挿入して、押出し成形する
ことにより、図3(b)に示す鍛造品8を得る。なお、
鍛造品8の上端面には大穴8aが成形され、下端面には
小穴8bが成形される。また、鍛造品8には、上端側に
円形状の頭部8c、下端側に頭部8cよりも小さい外径
で円形状の脚部8dが成形される。そして、頭部8cと
脚部8dとの間には段部8eが成形される。この鍛造品
8は本発明でいう柱状の素材に相当する。
【0032】次に、本実施形態の主要工程である冷間鍛
造によるテーパ部の形成を行う。図4はこの主要工程を
示す説明図であり、(a)は冷間鍛造成形機の第3ステ
ーション、(b)は冷間鍛造成形機の第4ステーショ
ン、(c)は冷間鍛造成形機の第5ステーション、の各
々主要部断面を示す。なお、これら(a)〜(c)にお
いて、被加工部材20、30、40は成形終了段階にて
示してある。
【0033】ここで、図4(a)〜(c)において、6
1、62、63は、それぞれ第1成形ダイ(第1成形
型)、第2成形ダイ(第2成形型)、第3成形ダイ(第
3成形型)であり、これら各成形ダイ61〜63におい
て、61a、62a、63aはそれぞれ上型、61b、
62b、63bはそれぞれ下型である。各成形ダイ61
〜63は、分離可能なこれら上型と下型とを合致させた
ものである。
【0034】各成形ダイ61〜63は、それぞれ被加工
部材が挿入される段付内孔64、65、66を有してい
る。これら段付内孔64〜66は、上型61a〜63a
と下型61b〜63bを貫通して形成され、上型側に大
径部、下型側に小径部が形成されている。そして、各段
付内孔64〜66においては、大径部及び小径部の境界
にはテーパ形状の座面(テーパ座面)67、68、69
が形成されている。
【0035】ここで、座面(第1座面)67はテーパ角
度A(第1テーパ角度A)、座面(第2座面)68はテ
ーパ角度B(第2テーパ角度B)、座面(第3座面)6
9はテーパ角度C(第3テーパ角度C)、というように
互いに異なるテーパ角度を有し、第2テーパ角度Bは第
1テーパ角度Aよりも大きく、第3テーパ角度Cは第2
テーパ角度Bよりも小さい。これら各テーパ角度は、例
えばA=58°、B=64°、C=63°、とできる。
【0036】また、図4(a)〜(c)において、7
1、72、73は、それぞれ被加工部材を押圧する第1
パンチ(第1パンチ部材)、第2パンチ(第2パンチ部
材)、第3パンチ(第3パンチ部材)であり、図中の上
下方向に可動となっており、成形ダイ内の被加工部材を
軸方向に押圧するようになっている。
【0037】なお、80は、被加工部材を支持して段付
内孔64〜66内に保持するためのピン(マンドレル)
であり、90は、被加工部材の全長を位置決めするとと
もに、成形終了後に被加工部材を成形ダイから排出する
ためのキックアウトスリーブである。また、100は各
成形ダイ61〜63を保持するためのダイホルダーであ
る。また、図5等に示す様に、各成形ダイにおける上型
と下型との境界には、冷間鍛造用の潤滑油を排出するた
めの油逃げ溝(排出孔)M1が設けられている。
【0038】また、冷間鍛造成形機の第5ステーション
においては、図4(c)に示す様に、可動機構110、
120を有する。110はスプリング、120はスプリ
ングを支持するスプリングガイドであり、第3成形ダイ
63は、スプリング110の弾性力によって第3パンチ
73の挿入方向と反対方向(図中の上方)へ付勢される
ようになっている。
【0039】(テーパ部冷間鍛造加工の第1工程)上記
図3(b)に示す鍛造品(柱状の素材)8を、第1成形
ダイ61の段付内孔64内に保持しつつ、第1パンチ7
1によって鍛造品8を軸方向に沿って押圧して変形させ
る(図4(a)参照)。ここで、段付内孔64におい
て、大径部は、上記六角部14を形成するための六角大
径部64aを有する。それにより、図3(c)に示す段
付柱状の第1被加工部材20を形成する。
【0040】この第1被加工部材20は、一端側に位置
する大径頭部21と大径頭部21よりも外径が小さく他
端側に位置する小径脚部22と、大径頭部21と小径脚
部22との境界に位置してテーパ形状を有する第1テー
パ部23とを備える。大径頭部21は、一端側の端面に
開口する大径穴24を有し、小径脚部22は、他端側の
端面に開口し大径穴24よりも内径の小さい小径穴25
を有する。また、大径頭部21には最終的に六角部14
となる六角大径部26が形成されている。そして、第1
テーパ部23のテーパ角度は、第1成形ダイ61におけ
る座面(第1座面)67と略同じであり、第1テーパ角
度Aとなっている。
【0041】(テーパ部冷間鍛造加工の第2工程)次
に、第1被加工部材20を、第2成形ダイ62の段付内
孔65に保持しつつ、第2パンチ72を第1被加工部材
20の大径穴24へ挿入し、第2パンチ72によって第
1被加工部材20を軸方向に沿って押圧して、第1テー
パ部23を、第2成形ダイ62における座面(第2座
面)68に沿って上記第1テーパ角度Aからそれよりも
大きい第2テーパ角度Bとなるように変形させる(図4
(b)参照)。ここで、第2パンチ72の外径は、第1
被加工部材20の大径穴24の径に対応し且つ小径脚部
22の外径よりも大きいものとしている。
【0042】こうして、図3(d)に示す段付柱状の第
2被加工部材30を形成する。第2パンチ72の押圧に
より上記第1被加工部材20における大径頭部及び小径
脚部は軸方向に押し出されて伸長するため、この第2被
加工部材30の大径頭部31、小径脚部32、大径穴3
4、及び小径穴35は、上記第1被加工部材20のもの
に比べて寸法的に変形したものとなっている。また、大
径頭部31と小径脚部32との間の第2テーパ部33の
テーパ角度は、第2座面68と同じであり、第2テーパ
角度Bとなっている。
【0043】(テーパ部冷間鍛造加工の第3工程)次
に、第2被加工部材30を、第3成形ダイ63の段付内
孔66に保持しつつ、第3パンチ73をその先端部より
第2被加工部材30の大径穴34へ挿入し、第3パンチ
73によって第2被加工部材30を軸方向に沿って押圧
して、第2テーパ部33を第3成形ダイ63における座
面(第3座面)69に沿って上記第2テーパ角度Bから
それよりも小さい第3テーパ角度Cとなるように変形さ
せる(図4(c)参照)。
【0044】ここで、第3パンチ73は、第2被加工部
材30の大径穴34と略同等の径を持つ径大部73aと
径大部73aよりも小径で径大部73aの先端に設けら
れた径小部(先端部)73bとを有する。更に、この径
小部(先端部)73bの外径を、第2被加工部材30の
小径脚部32の外径よりも小さいものとしている。つま
り、径小部73bは、押圧に伴い第2被加工部材30の
小径脚部32内部へ挿入可能となっている。
【0045】こうして、図3(e)に示す段付柱状の第
3被加工部材40を形成する。第3パンチ73の押圧に
より上記第2被加工部材30における大径頭部、小径脚
部は軸方向に押し出されて伸長するため、この第3被加
工部材40の大径頭部41、小径脚部42、大径穴4
4、及び小径穴45は、上記第2被加工部材30のもの
に比べて寸法的に変形したものとなっている。また、大
径頭部41と小径脚部42との間の第3テーパ部43の
テーパ角度は、第3座面69と略同じであり、第3テー
パ角度Cとなっている。
【0046】ここで、図5〜図8を用いて上記テーパ部
冷間鍛造加工の第2および第3工程をより詳細に説明す
る。図5は、該第2工程の説明図であり、一点鎖線の左
側は第2工程における初期段階を、右側は終了段階を示
す。第2工程において、初期段階では、第1工程によっ
て形成された第1被加工部材20の第1テーパ部23
が、第2成形ダイ62の第2座面68に当接する。
【0047】この時、第1テーパ部23は、第1工程に
よって第1テーパ角度Aになるように形成されており、
かつ、第2座面68のテーパ角度は、第1テーパ部23
のテーパ角度Aよりも大きい第2テーパ角度Bとなって
いる。そのため、図5の左側に示す様に、第2工程の初
期段階では、第1テーパ部23は、第2座面68の内側
角部68aのみにて当接することとなる。
【0048】そして、図5の右側に示す様に、第1被加
工部材20が冷鍛されるに従い、当初第2座面68の内
側角部68aのみに当接していた第1テーパ部23は、
その内側より外側にかけて徐々に、第2座面68に沿っ
たテーパ形状に加工される。この加工に従い、第1テー
パ部23と第2座面68との間に滞在していた冷鍛用の
潤滑油は、第1テーパ部23の変形に従って内側より外
側に押し出され、最終的には、第2成形ダイ62に設け
られた油逃げ溝M1より排出される。
【0049】このようにして、潤滑油が第1被加工部材
20の変形によって押し出されるため、第1テーパ部2
3において、潤滑油が滞在されず、ひいては、最終的に
形成されたテーパ部15の平滑面を保つことができると
いう効果を有する。
【0050】これが、もし、第1テーパ角度Aと第2テ
ーパ角度Bが同一であると、第1被加工部材20の冷鍛
時には、はじめから、第2座面68に第1テーパ部23
の全面が当接してしまい、潤滑油が逃げきれず、第1テ
ーパ部23と第2座面68との間に滞留し、好ましい第
2テーパ部33を有する第2被加工部材30を得ること
ができない。また、第1テーパ角度Aが第2テーパ角度
Bよりも大である場合には、上記効果を有しないことは
明らかである。
【0051】また、このテーパ角度AとBの差は1°〜
10°が好ましい。もし、当該差が1 °よりも小である
場合には、潤滑油が逃げる時間がなく、上記したテーパ
部と座面との間に滞留してしまう。また、当該差が10
°よりも大である場合には、上記したテーパ部と座面と
の間に滞留する潤滑油が大量となってしまいすべての油
を排出することができない。
【0052】次に、図6及び図7は、上記第3工程の説
明図であり、図6中の一点鎖線の左側は第3工程におけ
る初期段階を、図6中の右側及び図7中の一点鎖線の左
側は途中段階を、図7中の右側は第3テーパ部形成後の
段階を示す。図6における第2被加工部材30の第2テ
ーパ部33のテーパ角度は、第2テーパ角度Bである。
また、第3工程における第3成形ダイ63の第3座面6
9のテーパ角度は、第2テーパ角度Bよりも小さい第3
テーパ角度Cである。この第3テーパ角度Cは、最終加
工物のテーパ角度と略同一の角度をなしている。
【0053】図6の左側に示す様に、第3工程の初期段
階において、第2被加工部材30の第2テーパ部33
は、第3成形ダイ63における第3座面69の外側角部
69aと当接する。そして、加工が開始されると、第3
パンチ73によって第2被加工部材30が変形を開始
し、第2テーパ部33も第3座面69に沿って変形す
る。この場合、第3テーパ角度Cが第2テーパ角度Bよ
りも小であるので、第2被加工部材30は、その小径脚
部(リーチ部)32を伸長すべく、大径頭部(胴部)3
1の素材を小径脚部32に送り込みやすくなる。
【0054】ここで、第3テーパ角度Cと第2テーパ角
度Bとの差は、0.5°〜5°が好ましい。このテーパ
角度の差が0.5°よりも小の場合、第2及び第3テー
パ角度が同一である場合には、第3パンチ73の挿入に
より、第3座面69と第3パンチ73の径小部73bと
の問において、強いせん断応力が生じ、第2被加工部材
30の小径脚部(リーチ部)32の根元部が切断される
恐れが生じる。また、このテーパ角度の差が5°よりも
大である場合には、第3座面69と第2テーパ部33と
の間に潤滑油がたまりすぎ、平滑面を有するテーパ部を
形成することができないという問題が生じる。
【0055】また、もし、第3テーパ角度Cが第2テー
パ角度Bよりも大である場合には、第3パンチ73の径
小部73bが小径脚部(リーチ部)32の径よりも小で
あるために、第3パンチ73の押圧時、第2テーパ部3
3と第3座面69との間にかかる力の始点は、図6中に
示す外側角部69aとは逆の内側角部69bとなる。そ
のため、第2被加工部材30の第2テーパ部33にかか
る力の支点よりも外側においては、変形が困難となり、
所望のテーパ形状を得ることができないという問題が生
じる。
【0056】ここで、なぜ、第2工程においては、被加
工部材の第1テーパ角度Aが座面の第2テーパ角度Bよ
りも小でなければならなかったのに、第3工程ではそう
ではないのか?その理由は、パンチの先端径による。即
ち、第2工程では、図5に示す様に、第2パンチ72の
先端径は、第1被加工部材20の小径脚部(リーチ部)
22の径よりも大であるため、第1被加工部材20にか
かる押圧力(抑圧力)は、第1テーパ部23に直接加え
られる。
【0057】しかし、第3工程では、第3パンチ73の
径小部(先端部)73bの径が、第2被加工部材30の
小径脚部(リーチ部)32の径よりも小であるため、第
2被加工部材30にかかる押圧力(抑圧力)は、第2テ
ーパ部33に直接加えられない。
【0058】そして、第2テーパ部33は、小径脚部3
2の変形に引きずられて延びるように変形していき、最
終的なテーパ部としての第3テーパ角度Cを有する第3
テーパ部43が形成されるのである。このように、第3
工程においては、テーパ部の押圧形態が第2工程とは異
なるため、第3テーパ角度Cが第2テーパ角度Bより小
さくても潤滑油が滞留しにくくなっている。それゆえ、
両工程にて最適なテーパ角の関係が異なることとなる。
【0059】さらに、第3パンチ73によって第3テー
パ部43が形成された後も、図7の右側図のように、第
3テーパ部43が第3成形ダイ63における第3座面6
9に当接されながら、第3パンチ73がさらに挿入され
ることとなる。この時、上記の可動機構110、120
によって、第3パンチ部材73の押圧方向とは反対方向
へ、第3成形ダイ63を押圧することにより、常に、第
3座面69が、形成された第3テーパ部43に当接した
状態を維持するようになっている。
【0060】これは、第3テーパ部43の形成完了と同
時に、第3パンチ73の押圧を停止することは難しく、
また、主体金具10におけるネジ部13となるリーチ部
を形成するため、第3テーパ部43の形成終了後も、し
ばらくは第3パンチ73の押圧(挿入)は続く。もし、
上記可動機構が無いと、図8に示す様に、第3パンチ7
3の先端が第3テーパ部43を通過する際に、第3パン
チ73の押圧(抑圧)によってテーパ部43と座面69
の間に空間が生じ、大径頭部31がパンチ挿入方向と反
対方向へ伸びるに従い、テーパ部43にふくらみK1が
発生するためである。
【0061】こうして、上記第1〜第3工程を経て、最
終的なテーパ部に相当する第3テーパ部43を有する第
3被加工部材40を形成する。次に、冷間鍛造成形機の
第6ステーション(図示せず)内に挿入して、打ち抜き
加工を行うことにより、第3被加工部材40の大径穴4
4と小径穴45とを貫通させ、図3(f)に示す様に、
大径部及び小径部の間に第3テーパ部43を有し且つ貫
通穴50aを有する鍛造品50を得る。
【0062】そして、この鍛造品50における小径脚部
に対して転造によりネジ部13を形成し、これをもっ
て、上記図1に示したような最終製造物である主体金具
10を形成する。この主体金具10は、接地電極5を溶
接するとともに、上述したように、中心電極3を内包す
る絶縁体2の外周にかしめ固定される。こうして、上記
図2に示すスパークプラグ1が組み付けられる。
【0063】以上のように、本実施形態によれば、テー
パ部冷鍛加工の第1〜第3工程において、各々、被加工
部材と座面とのテーパ角度を工夫した成形型を用いて、
いわゆる押出し成形とすえ込み成形との複合成形を行う
ことにより、成形型とテーパ部との間に冷間鍛造用の潤
滑油が介在することによるテーパ部の変形を防止できる
ため、テーパ部を冷間鍛造加工により所望の形状に形成
可能なスパークプラグ用主体金具の製造方法を提供する
ことができる。
【0064】また、従来の主体金具のテーパ部は切削加
工にて形成されていたため、テーパ表面に切削工具の跡
が残り、結果として面の平滑化に制約があったが、本実
施形態によれば、テーパ部を冷間鍛造加工により形成し
ているため、そのような工具の跡は残らず、テーパ表面
の面粗度を向上でき、結果的に、テーパ部のシール性能
を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るスパークプラグ用主体
金具を示す半断面図である。
【図2】図1に示す主体金具を組み付けたスパークプラ
グの半断面図である。
【図3】図1に示す主体金具の冷間鍛造工程毎の加工状
態を示す半断面図である。
【図4】冷間鍛造成形機の主要部断面であり、(a)は
第3ステーション、(b)は第4ステーション、(c)
は第5ステーションを示す。
【図5】第2テーパ部を形成する第2工程を説明する説
明図である。
【図6】第3テーパ部を形成する第3工程を説明する説
明図である。
【図7】図6に続く第3工程を説明する説明図である。
【図8】本実施形態にて可動機構が無い場合の不具合を
説明する説明図である。
【図9】従来の主体金具の製造工程毎の加工状態を示す
半断面図である。
【符号の説明】
8…鍛造品(柱状の素材)、10…主体金具、11…主
体金具の大径部、12…主体金具の小径部、15…テー
パ部、20…第1被加工部材、21…第1被加工部材の
大径頭部、22…第1被加工部材の小径脚部、23…第
1テーパ部、24…第1被加工部材の大径穴、30…第
2被加工部材、32…第2被加工部材の小径脚部、33
…第2テーパ部、34…第2被加工部材の大径穴、40
…第3被加工部材、43…第3テーパ部、61…第1成
形ダイ、61a〜63a…上型、61b〜63b…下
型、62…第2成形ダイ、63…第3成形ダイ、64〜
66…段付内孔、67…第1成形ダイの座面、68…第
2成形ダイの座面、69…第3成形ダイの座面、71…
第1パンチ、72…第2パンチ、73…第3パンチ、7
3b…第3パンチの径小部(先端部)。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 大径部(11)と小径部(12)との間
    に形成されたテーパ形状の段部であってエンジンの被取
    付部に密着してシールを行うためのテーパ部(15)を
    外周面に有する筒状のスパークプラグ用主体金具(1
    0)において、前記テーパ部の形成を冷間鍛造加工によ
    り行うようにしたスパークプラグ用主体金具製造方法で
    あって、 前記冷間鍛造加工は、 大径部及び小径部の境界がテーパ形状の座面(67)を
    なす段付内孔(64)を備える第1成形型(61)を用
    意し、この第1成形型の段付内孔に柱状の素材(8)を
    保持しつつ、第1パンチ部材(71)によって前記素材
    を軸方向に沿って押圧して変形させることにより、 一端側の端面に開口する大径穴(24)を有して該一端
    側に位置する大径頭部(21)、この大径頭部よりも外
    径が小さく他端側に位置する小径脚部(22)、及び前
    記大径頭部と前記小径脚部との境界に位置してテーパ形
    状を有する第1テーパ部(23)を備える段付柱状の第
    1被加工部材(20)を形成する第1工程と、 大径部及び小径部の境界が前記第1テーパ部のテーパ角
    度Aよりも大きいテーパ角度Bを持つテーパ形状の座面
    (68)をなす段付内孔(65)を備える第2成形型
    (62)と、外径が前記第1被加工部材における小径脚
    部の外径よりも大きい第2パンチ部材(72)とを用意
    し、 前記第2成形型の段付内孔に前記第1被加工部材を保持
    しつつ、前記第2パンチ部材を前記第1被加工部材にお
    ける大径穴へ挿入し、前記第2パンチ部材によって前記
    第1被加工部材を軸方向に沿って押圧して、前記第1テ
    ーパ部を前記第2成形型の座面に沿って変形させること
    により、前記テーパ角度Bを持つ第2テーパ部(33)
    を備える段付柱状の第2被加工部材(30)を形成する
    第2工程と、 大径部及び小径部の境界が前記第2テーパ部のテーパ角
    度Bよりも小さいテーパ角度Cを持つテーパ形状の座面
    (69)をなす段付内孔(66)を備える第3成形型
    (63)と、先端部(73b)の外径が前記第2被加工
    部材における小径脚部(32)の外径よりも小さい第3
    パンチ部材(73)とを用意し、 前記第3成形型の段付内孔に前記第2被加工部材を保持
    しつつ、前記第3パンチ部材を前記第2被加工部材にお
    ける大径穴(34)へ挿入し、前記第3のパンチ部材に
    よって前記第2被加工部材を軸方向に沿って押圧して、
    前記第2テーパ部を前記第3成形型の座面に沿って変形
    させることにより、前記テーパ角度Cを持つ第3テーパ
    部(43)を備える段付柱状の第3被加工部材(40)
    を形成する第3工程と、 を実行するものであることを特徴とするスパークプラグ
    用主体金具の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記第3工程において、前記第3テーパ
    部(43)を形成した後、前記第3パンチ部材(73)
    の押圧方向とは反対方向へ、前記第3成形型(63)を
    押圧することにより、前記第3テーパ部と前記第3成形
    型の座面(69)とを当接させた状態を維持することを
    特徴とする請求項1に記載のスパークプラグ用主体金具
    の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記第2工程において、前記テーパ角度
    Bは前記テーパ角度Aよりも1°〜10°大きいことを
    特徴とする請求項1または2に記載のスパークプラグ用
    主体金具の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記第3工程において、前記テーパ角度
    Cはテーパ角度Bよりも0.5°〜5°小さいことを特
    徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載のスパ
    ークプラグ用主体金具の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記第1、第2及び第3成形型(61〜
    63)は、それぞれの前記座面(67〜69)の近傍に
    て分離可能な分割型(61a〜63a、61b〜63
    b)を合致させたものであることを特徴とする請求項1
    ないし4のいずれか1つに記載のスパークプラグ用主体
    金具の製造方法。
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