JP2001120827A - 研磨布クランプ装置および遊技球揚送研磨装置 - Google Patents

研磨布クランプ装置および遊技球揚送研磨装置

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JP2001120827A
JP2001120827A JP30870799A JP30870799A JP2001120827A JP 2001120827 A JP2001120827 A JP 2001120827A JP 30870799 A JP30870799 A JP 30870799A JP 30870799 A JP30870799 A JP 30870799A JP 2001120827 A JP2001120827 A JP 2001120827A
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polishing
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lifting
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English (en)
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Kiyotoshi Igarashi
清稔 五十嵐
Eiji Oyama
英治 大山
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NUMTEC KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】研磨布を傷つけることなく確実に固定できる研
磨布クランプ装置およびこれを用いた遊技球揚送研磨装
置を提供する。 【解決手段】抵抗体124と、接触箇所の断面が略円弧
状であって偏心軸支持された押圧棒部材123と、押圧
棒部材123を回動させることで、当該押圧棒部材12
3を抵抗体124に押圧したクランプ位置と抵抗体12
4から離した開放位置とに変位させる操作ハンドル12
5とを備える。押圧棒部材123と抵抗体124は押圧
棒部材123をクランプ位置に変位させた際に互いが面
接触する。また抵抗体124は、クランプ位置に変位し
た押圧棒部材123との間に研磨布ベルト100を挾持
した際に研磨布ベルト100との間に働く静止摩擦力が
遊技球を揚送する際に研磨布ベルト100に加わる最大
張力よりも大きくなるような表面状態を成している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、立設フレームの上
端に取り付けられた上部ローラと立設フレームの下端に
取り付けられた下部ローラとの間に張架された無端輪状
の揚送ベルトを周回させるとともに、前面に研磨布が架
設されたガイドレールを揚送ベルトの上昇側と対面配置
し、下部の導入口から流入する遊技球を、ガイドレール
で背面を支持された研磨布と揚送ベルトとで挾持して上
部の排出口まで研磨しつつ揚送する遊技球揚送研磨装置
および、これに装備される研磨布クランプ装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、パチンコ玉などの遊技球をパチン
コ島の下部から上部へ揚送する装置としては、帯状の研
磨布を用いて遊技球を研磨しながら上部へ揚送する遊技
球揚送研磨装置が知られている。この種の遊技球揚送研
磨装置では、立設したフレームの下部に駆動ローラを、
上部に従動ローラを備え、両ローラの間に無端輪状の揚
送ベルトを架けて張り、駆動ローラを回転させることに
よって揚送ベルトを周回させている。そして揚送ベルト
の上昇面に対面するように、帯状の研磨布が前面に架設
されたガイドレールを設置し、揚送ベルトと背面がガイ
ドレールで支持された研磨布との間で遊技球を挟持する
ことで、遊技球を研磨しながら上部へ揚送するようにな
っている。
【0003】ところで、遊技球揚送研磨装置を長時間稼
働すると遊技球の表面に付着していた汚れが研磨布に蓄
積して汚れるので、所定期間稼働したならば研磨布を交
換するようになっている。このため、通常、研磨布の両
端は、クランプ状態と開放状態とに切替可能なクランパ
で固定される。クランパは、位置ずれを起こしたり、外
れたりしないよう研磨布をしっかりと固定するために、
互いに咬み合う歯形状の先端部を持つ部材で研磨布を表
裏から挟持するようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】通常、研磨布は、洗浄
して再使用されるが、従来のクランパは、互いに咬み合
う歯形状の先端部を持つ部材で研磨布を表裏から挟持す
るので、研磨布に歯形状の傷や痕跡が残り、再利用の際
に、その部分から布がほぐれたりする等の問題があっ
た。
【0005】本発明は、このような従来の技術が有する
問題点に着目してなされたもので、研磨布を傷つけるこ
となく確実に固定できる研磨布クランプ装置およびこれ
を用いた遊技球揚送研磨装置を提供することを目的とし
ている。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めの本発明の要旨とするところは、次の各項の発明に存
する。 [1]立設フレーム(22)の上端に取り付けられた上
部ローラ(23)と前記立設フレーム(22)の下端に
取り付けられた下部ローラ(24)との間に張架された
無端輪状の揚送ベルト(25)を周回させるとともに、
前面に研磨布(100)が架設されたガイドレール(5
1)を前記揚送ベルト(25)の上昇側と対面配置し、
下部の導入口(31)から流入する遊技球(8)を前記
ガイドレール(51)で背面を支持された前記研磨布
(100)と前記揚送ベルト(25)とで挾持して上部
の排出口(32)まで研磨しつつ揚送する遊技球揚送研
磨装置に装備され、前記ガイドレール(51)の前面に
架設された前記研磨布(100)の端部を挾持する研磨
布クランプ装置(110、120)において、抵抗板
(114、124)と、押圧部材(113、123)
と、前記押圧部材(113、123)を前記抵抗板(1
14、124)に押圧したクランプ位置と前記抵抗板
(114、124)から離した開放位置とに変位させる
操作機構(115、125)とを備え、前記押圧部材
(113、123)および前記抵抗板(114、12
4)は、前記クランプ位置に前記押圧部材(113、1
23)を変位させた際に互いが面接触する形状を成した
ものであり、前記抵抗板(114、124)は、前記ク
ランプ位置に変位した前記押圧部材(113、123)
との間に前記研磨布(100)を挾持した際に前記研磨
布(100)との間に働く静止摩擦力が前記遊技球
(8)を揚送する際に前記研磨布(100)に加わる最
大張力よりも大きくなるような表面状態を成したもので
あることを特徴とする研磨布クランプ装置(110、1
20)。
【0007】[2]前記抵抗板(114、124)の表
面がキャンバス地で形成されていることを特徴とする
[1]に記載の研磨布クランプ装置(110、12
0)。
【0008】[3]前記押圧部材(113、123)
は、少なくとも前記抵抗板(114、124)と接触す
る部分の断面が略円弧状をなした棒状部材であり、前記
操作機構(115、125)は、前記押圧部材(11
3、123)の長手方向に延びかつ前記抵抗板(11
4、124)と接触する部分の反対側に偏心した箇所を
通る軸を回転中心とし、前記軸が前記抵抗板(114、
124)と平行になるようにして前記押圧部材(11
3、123)を回動可能に軸支するものであって前記軸
を中心に前記押圧部材(113、123)を所定角度回
動させることで前記クランプ位置と前記開放位置とに前
記押圧部材(113、123)を変位させるものである
ことを特徴とする[1]または[2]に記載の研磨布ク
ランプ装置(110、120)。
【0009】[4]前記押圧部材(113、123)
は、前記研磨布(100)の幅方向ほぼ全域にわたる長
さを備えていることを特徴とする[1]、[2]または
[3]に記載の研磨布クランプ装置(110、12
0)。
【0010】[5]前記[1]、[2]、[3]または
[4]に記載の研磨布クランプ装置(110、120)
を具備した遊技球揚送研磨装置。
【0011】[6]前記研磨布クランプ装置(110、
120)が前記研磨布(100)に張力を与え得る方向
に移動可能であって前記方向に付勢されていることを特
徴とする[5]に記載の遊技球揚送研磨装置。
【0012】前記本発明は次のように作用する。抵抗板
(114、124)の表面をキャンバス地などで形成
し、押圧部材(113、123)と抵抗板(114、1
24)の間に研磨布(100)を挟持した状態で当該研
磨布(100)と抵抗板(114、124)との間に働
く静止摩擦力が、遊技球(8)を揚送する際に研磨布
(100)に加わる最大張力よりも大きくなるようにし
てあるので、押圧部材(113、123)と抵抗板(1
14、124)との間に研磨布(100)を面接触で挟
持するだけでも、研磨布(100)が位置ずれを起こし
たり、外れたりすることがない。また面接触で挟持する
ので、研磨布(100)を傷つけたりすることがない。
【0013】押圧部材(113、123)を、少なくと
も抵抗板(114、124)と接触する部分の断面が略
円弧状をなした棒状部材とし、操作機構(115、12
5)として、押圧部材(113、123)の長手方向に
延びかつ抵抗板(114、124)と接触する部分の反
対側に偏心した箇所を通る軸を回転中心としてこの軸が
抵抗板(114、124)と平行になるように押圧部材
(113、123)を回動可能に軸支するものを用いた
ものでは、偏心した軸を中心に押圧部材(113、12
3)を所定角度回動させることで、押圧部材(113、
123)をクランプ位置と開放位置に変位させることが
できる。
【0014】このように偏心した軸を中心に押圧部材
(113、123)を所定角度回動させるだけで、押圧
部材(113、123)をクランプ位置と開放位置に変
位させることができるので、クランプ装置を製造し易
く、また操作も簡単である。
【0015】押圧部材(113、123)が、研磨布
(100)の幅方向のほぼ全域にわたる長さを備えたも
のでは、研磨布(100)の幅方向全域を挟持するの
で、研磨布(100)を均一に張ることができるととも
に、抵抗板(114、124)との接触面積が増えるの
で、より確実に研磨布(100)を固定することができ
る。なお、押圧部材(113、123)の軸方向を、研
磨布(100)の幅方向と一致させてもよいし、押圧部
材(113、123)の軸方向を研磨布(100)の幅
方向に対してある程度斜めに設定してもよい。押圧部材
(113、123)を研磨布(100)の幅方向に対し
て斜めに配置すれば、より広い接触面積を確保すること
ができる。
【0016】研磨布(100)に張力を与え得る方向に
移動可能であってこの方向に付勢されるように上述の研
磨布クランプ装置(110、120)を装備した遊技球
揚送研磨装置では、研磨布クランプ装置(110、12
0)で研磨布(100)をクランプするだけで研磨布
(100)に張力を与えるので、誰でも、たるみなく、
簡単に研磨布(100)の交換をすることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づき本発明の一実
施の形態を説明する。各図は、本発明の一実施の形態を
示している。図2に示すように、遊技球揚送研磨装置1
0は、複数のパチンコ機2を並設する遊技機島1の中ほ
どに遊技機島1内の下段から上段にかけて立設されてい
る。遊技球揚送研磨装置10は各パチンコ機2で使用さ
れた後に回収樋3により遊技機島1の下段の底部付近に
配設した下部タンク4に回収された遊技球(パチンコ
玉)を取り込んで、遊技機島1の上段に配設された上部
タンク5へ揚送しながら研磨するものである。
【0018】上部タンク5には、遊技機2に遊技球を補
給するための補給樋7が連結されており、遊技機島1の
両端部へ向けて下向きに傾斜するように延設されてい
る。補給樋7は遊技機島1の両端部で遊技機島1の下段
へ向けてほぼ真下へ下降し、回収樋3の端部と連結され
ている。補給樋7には各遊技機2と個別に連通し、補給
樋7内を流下する遊技球を遊技機2に補給するためのジ
ャバラが取り付けられている。
【0019】図3は、遊技球揚送研磨装置10の側面
を、図4は、遊技球揚送研磨装置10の背面を、図5は
遊技球揚送研磨装置10の横断面をそれぞれ示してい
る。図示するように、遊技球揚送研磨装置10は、本体
部20とガイドフレーム部50とから構成されている。
本体部20は、ベース部材21に略垂直に起立して設け
られた上下方向に長尺な立設フレーム22と、立設フレ
ーム22の下端に回転可能かつ水平に軸支した駆動ロー
ラ23と、立設フレーム22の上端に回転可能かつ水平
に軸支した従動ローラ24と、駆動ローラ23および従
動ローラ24の間に掛け渡した無端輪状の揚送ベルト2
5とを備えている。駆動ローラ23は、モータ23aに
よって回転駆動される。
【0020】従動ローラ24と駆動ローラ23の間の数
箇所には、所定間隔をあけてバックアップローラ26が
配置されている。バックアップローラ26は、揚送ベル
ト25の上昇側25aの背面に接するように配置されて
いる。また揚送ベルト25は、テンションローラからな
るテンション機構60によって所定の張力が付加されて
いる。バックアップローラ26およびテンション機構6
0により揚送ベルト25は、ほぼ平坦面を維持しながら
上昇するようになっている。なお、本体部20の下端部
には、下部タンク4から遊技球を整列して導入するため
の導入口31が設けてあり、本体部20の上端部には揚
送した遊技球を上部タンク5に排出する排出口32が設
けてある。
【0021】ガイドフレーム部50は、揚送ベルト25
の上昇側25aのおもて面と対面配置されるガイドレー
ル51と、これを内装し支持するガイドフレーム52
と、ガイドフレーム52に内装したガイドレール51を
揚送ベルト25の側に付勢するバネ53とから構成され
ている。
【0022】ガイドフレーム52は、本体部20の幅と
同様の幅を有する平面部と、この平面部の左右両側縁か
ら揚送ベルト25の側に延設した側面部とを有する断面
略コの字状の部材であり、その両側面の端部近傍内側に
対向して縦方向に延びる研磨ベルト案内溝54と、研磨
ベルト案内溝54よりもガイドフレーム52の平面部の
側に位置しかつ両側面の内側で対向して縦方向に延びる
ガイドレール用溝55とが形成されている。
【0023】ガイドレール51は、ガイドレール用溝5
5によってその両端が支持される。多数のバネ53は、
ガイドレール51の背面とガイドフレーム52の平面部
の間に圧縮した状態で挿入されている。ガイドレール5
1は、弾性を備えたゴムで形成されており、揚送ベルト
25と対向する側の表面には、断面半円凹状で上下に延
びる複数の玉案内路が複数並列に形成されている。
【0024】ガイドレール51の前面には、研磨布ベル
ト100が架設される。研磨布ベルト100は、ガイド
フレーム部50の背面下部に取り付けられている固定ク
ランパ110によってその一端側が固定され、ガイドフ
レーム部50の下端を回り、ガイドレール51の前面に
沿ってその下端から上端まで掛け渡され、ガイドフレー
ム部50の上端を回って再びガイドフレーム部50の背
面に出没し、当該背面に出没した端部がガイドフレーム
部50の背面上部に設けられた可動クランパ120に挾
持されて固定されるようになっている。
【0025】ガイドフレーム52は、左右方向の一端が
蝶番27によって立設フレーム22に扉状に開閉自在に
支持されている。蝶番27は、上下に所定間隔をあけて
遊技球揚送研磨装置10の一外側面に数箇所に設けてあ
る。ガイドフレーム52の左右方向の他端側は、上下に
所定間隔をあけて数箇所に設けた係止機構70によって
立設フレーム22に係脱可能にロックされる。係止機構
70は、ロックした状態でガイドフレーム部50を本体
部20の側に所定の張力で引っ張るように構成されてい
る。
【0026】各係止装機構70の近傍であって立設フレ
ーム22の側壁内面には、隙間調整機構80が取り付け
てある。隙間調整機構80の所定箇所に回動自在に保持
されたナット状のつまみ部82を回すことで、つまみ部
82に嵌入されたボルト状のシャフト部83が進退し、
係止機構70によって本体部20の側に付勢されている
ガイドフレーム部50と本体部20との隙間を調整し得
るようになっている。遊技球8は、揚送ベルトの上昇面
25aと背面をゴム製のガイドレールで支持された研磨
布100との間に挟持され、揚送ベルトの上昇に伴って
自転し研磨されながら上方へ揚送される。
【0027】図6は、研磨布ベルト100を外した状態
でガイドフレーム52を背面から見た様子を、固定クラ
ンパ110と可動クランパ120との中間部分を一部省
略して表している。図1、図7はそれぞれ、可動クラン
パ120の断面を示し、このうち図1は、クランプ状態
を、図7は、開放状態を表している。但し、図1および
図7では、スライド板121より反ガイドフレーム側の
部分についてのみ断面表示してある。
【0028】図6および図1、図7に示すように、可動
クランパ120は、ガイドフレーム52の背面に上下方
向に摺動可能な状態で取り付けられるスライド板121
を有し、スライド板121の左右両側縁から反ガイドフ
レーム方向に支持板122が立設されている。左右の支
持板122の間には、押圧棒部材123が回動自在に軸
支されている。
【0029】スライド板121の表面のうち押圧棒部材
123の真下部分に相当する箇所には、キャンバス地か
らなる抵抗体124がスライド板121の左右方向の幅
ほぼ一杯に貼り付けてある。
【0030】押圧棒部材123は、抵抗体124と接触
する部分の断面が略円弧状をなした棒状部材であり、抵
抗体124と接触する部分の反対側に偏心した箇所で軸
支されている。押圧棒部材123には、コの字型に湾曲
した操作ハンドル125が取り付けられている。押圧棒
部材123は、偏心した状態で軸支されているので、図
1に示すように操作ハンドル125を押し下げると、押
圧棒部材123の円弧状を成した先端部123aが抵抗
体124の側に向き、先端部で抵抗体124を所定圧力
で押圧するクランプ位置に変位する。なお、クランプ位
置では先端部123aは、抵抗板124に対して鉛直よ
りもやや上方(反操作ハンドル125側)にまで回動し
ており、抵抗板124からの反作用として受ける力がク
ランプ位置を保持する向きに押圧棒部材123を回転さ
せるように働き、クランプ位置で自ずとロックされるよ
うになっている。一方、図7に示すように操作ハンドル
125を引き上げると、押圧棒部材123の円弧状を成
した先端部123aは、抵抗体124から所定距離離れ
た開放位置に変位する。
【0031】図1に示すように抵抗体124と押圧棒部
材123の間に研磨布ベルト100を挟持したとき、ク
ランプ位置に変位させた押圧棒部材123から受ける押
圧力により、抵抗体124と研磨布100の間に静止摩
擦力が生じる。この静止摩擦力は、遊技球を揚送する際
に研磨布ベルト100に加わる最大張力よりも大きくな
るように、押圧棒部材123による押圧力並びに抵抗体
124の表面状態が設定してある。
【0032】スライド板121の下端には、バネ126
の一端が係止され、バネ126の他端は、ガイドフレー
ム52の背面であって可動クランパ120から所定距離
下方でガイドフレーム部50の背面にねじ止めされてい
る。バネ126の収縮力と自重とにより可動クランパ1
20は、下方に付勢される。
【0033】固定クランパ110は、上下にスライドし
ない点を除き、可動クランパ120とほぼ同じ構成を成
している。すなわち、図1および図8に示すように固定
クランパ110は、ガイドフレーム52と同じ幅の平面
部とその左右両縁から立設した支持板112とを有する
台座111と、左右の支持板112の間に回動自在に軸
支された押圧棒部材113と、押圧棒部材113に取り
付けられた操作ハンドル115を有している。
【0034】台座111の平面部には、キャンバス地か
らなる抵抗体114が台座111の左右方向の幅一杯に
貼り付けてある。
【0035】押圧棒部材113は、抵抗体114と接触
する部分の断面が略円弧状をなした棒状部材であり、抵
抗体114と接触する部分の反対側に偏心した箇所で軸
支されている。押圧棒部材113は、偏心した状態で軸
支されているので、操作ハンドル115を押し下げる
と、押圧棒部材113の円弧状を成した先端部が抵抗体
114の側に向き、この先端部で抵抗体114を所定圧
力で押圧するクランプ位置に変位する。一方、操作ハン
ドル115を引き上げると、押圧棒部材113の円弧状
を成した先端部は、抵抗体114から所定距離離れた開
放位置に変位する。
【0036】抵抗体114と押圧棒部材113の間に研
磨布ベルト100を挟持したとき、クランプ位置に変位
させた押圧棒部材113から研磨布ベルト100および
抵抗体114が受ける押圧力によって、研磨布ベルト1
00と抵抗体114との間に静止摩擦力が生じる。この
静止摩擦力が、遊技球を揚送する際に研磨布ベルト10
0に加わる最大張力より大きくなるように、押圧棒部材
113の押圧力と抵抗体114の表面状態が設定してあ
る。
【0037】次に作用を説明する。抵抗体114、12
4が略平面であり、かつ押圧棒部材113、123の先
端部が断面略円弧状になっているので、可動クランパ1
20や固定クランパ110によって研磨布ベルト100
の端部をクランプすると、研磨布ベルト100は面接触
で挟持される。このため、互いに咬み合う歯形状の先端
部を持つ部材で研磨布を表裏から挟持する従来のクラン
パのように、研磨布ベルト100を傷つけたりクランプ
の痕跡を残すことがほとんどない。
【0038】また、抵抗体114、124の表面をキャ
ンバス地などで形成しているので、余り大きな押圧力で
挟持しなくても、遊技球を揚送する際に研磨布ベルト1
00に加わる最大張力より十分に大きな静止摩擦力が得
られるので、研磨布100が位置ずれを起こしたり、外
れたりすることがない。このように研磨布ベルトを傷つ
けることなくクランプできるので、研磨布ベルト100
を洗浄して再利用する際に布がほぐれたりする等の問題
がなくなり、安心して研磨布ベルト100を再利用する
ことができる。
【0039】なお、押圧棒部材113、123が、研磨
布ベルト100の幅方向ほぼ全域を挟持するので、研磨
布100を均一に張ることができるとともに、抵抗体1
14、124との接触面積も増えるので、面接触であっ
ても確実に研磨布100を固定することができる。ま
た、押圧棒部材113、123を偏心させて軸支したの
で、操作ハンドル115、125の上げ下げ操作によ
り、押圧棒部材113、123をクランプ位置と開放位
置に変位させることができ、極めて簡単な操作で研磨布
ベルト100の交換等を行うことができる。
【0040】このほか、可動クランパ120がバネ12
6によって下方に付勢されているので、可動クランパ1
20で研磨布ベルト100をクランプするだけで研磨布
ベルト100に張力を与えることができ、誰でも、たる
みなく、簡単に研磨布100を交換することができる。
【0041】以上説明した実施の形態では、円弧状の先
端部を持つ押圧棒部材113、123を偏心させて軸支
する構造とし、押圧棒部材113、123を回動させる
ことでクランプ位置と開放位置に変位させたが、押圧部
材の形状およびその操作機構は例示したものに限定され
ない。つまり、面接触で研磨布ベルト100を挟持でき
れば、接触面が平面であってもよい。また押圧部材が上
下にスライド移動するような構造であってもよい。ただ
し、先端部を断面円弧状としたものでは、押圧された部
分と押圧されない部分との境界箇所においても、クラン
プの痕跡が残るようなことがない。
【0042】実施の形態では、押圧棒部材113、12
3の軸方向を研磨布ベルト100の幅方向と一致させた
が、押圧棒部材113、123の軸方向を研磨布100
の幅方向に対してある程度斜めに設定すれば、より広い
接触面積を確保することができる。また実施の形態で
は、抵抗板としてキャンバス地(亜麻の布)を使用した
が、抵抗板の材質は、ごく太い木綿の生地を使用するこ
ともできる。また、必要な静止摩擦力が得られる素材で
あれば、これらに限定されるものではない。
【0043】
【発明の効果】本発明にかかる遊技球揚送研磨装置によ
れば、抵抗板の表面をキャンバス地などで形成し、挟持
した状態で研磨ベルトと抵抗板との間に働く静止摩擦力
が、遊技球を揚送する際に研磨布に加わる最大張力より
も大きくなるようにしたので、クランプ位置で互いが面
接触する押圧部材と抵抗板とによって研磨布を挟持して
も、研磨布が位置ずれを起こしたり、外れたりすること
がない。また面接触で研磨布を挟持するので、研磨布を
傷つけることがなく、研磨布を洗浄して再利用する際
に、布がほぐれず、安心して繰り返し再利用することが
できる。
【0044】また、押圧部材を、少なくとも抵抗板と接
触する部分の断面が略円弧状をなした棒状部材とし、操
作機構として、押圧部材の長手方向に延びかつ抵抗板と
接触する部分の反対側に偏心した箇所を通る軸を回転中
心としてこの軸が抵抗板と平行になるように押圧部材を
回動可能に軸支するものを用いたものでは、偏心した軸
を中心に押圧部材を所定角度回動させるだけで、押圧部
材をクランプ位置と開放位置に変位させることができる
ので、製造し易く、また操作も簡単である。
【0045】さらに押圧部材が、研磨布の幅方向ほぼ全
域にわたる長さを備えたものでは、研磨布の幅方向全域
を挟持するので、研磨布を均一に張ることができるとと
もに、抵抗板との接触面積が増えるので、より確実に研
磨布を固定することができる。
【0046】研磨布に張力を与え得る方向に移動可能で
あってこの方向に付勢されるように研磨布クランプ装置
を遊技球揚送研磨装置に取り付けたものでは、研磨布ク
ランプ装置で研磨布をクランプするだけで研磨布に張力
が与えられるので、誰でも、たるみなく簡単に研磨布を
交換することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る遊技球揚送研磨装
置の有する可動クランパのクランプ状態を示す部分断面
図である。
【図2】本発明の一実施の形態に係る遊技球揚送研磨装
置の設置状態の一例を示す説明図である。
【図3】本発明の一実施の形態に係る遊技球揚送研磨装
置を示す側面図である。
【図4】本発明の一実施の形態に係る遊技球揚送研磨装
置を示す背面図である。
【図5】本発明の一実施の形態に係る遊技球揚送研磨装
置を示す横断面図である。
【図6】本発明の一実施の形態に係る遊技球揚送研磨装
置の背面に設置された可動クランパおよび固定クランパ
を示す説明図である。
【図7】本発明の一実施の形態に係る遊技球揚送研磨装
置の有する可動クランパの開放状態を示す部分断面図で
ある。
【図8】本発明の一実施の形態に係る遊技球揚送研磨装
置の有する固定クランパのクランプ状態を示す部分断面
図である。
【符号の説明】
1…遊技機島 2…パチンコ機 4…下部タンク 5…上部タンク 8…遊技球 10…遊技球揚送研磨装置 20…本体部 22…立設フレーム 23…駆動ローラ 24…従動ローラ 25…揚送ベルト 26…バックアップローラ 27…蝶番 31…導入口 32…排出口 50…ガイドフレーム部 51…ガイドレール 52…ガイドフレーム 53…バネ 54…研磨ベルト案内溝 55…ガイドレール用溝 60…テンション機構 70…係止機構 80…隙間調整機構 82…つまみ部 83…シャフト部 100…研磨布ベルト 110…固定クランパ 111…台座 112…支持板 113…押圧棒部材 114…抵抗体 115…操作ハンドル 120…可動クランパ 121…スライド板 122…支持板 123…押圧棒部材 123a…円弧状を成した先端部 124…抵抗体 125…操作ハンドル 126…バネ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2C088 BA96 3C058 AA05 AA09 AA12 AA14 AA16 AB01 AB03 AB06 AB08 AC01 BA05 CA01

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】立設フレームの上端に取り付けられた上部
    ローラと前記立設フレームの下端に取り付けられた下部
    ローラとの間に張架された無端輪状の揚送ベルトを周回
    させるとともに、前面に研磨布が架設されたガイドレー
    ルを前記揚送ベルトの上昇側と対面配置し、下部の導入
    口から流入する遊技球を前記ガイドレールで背面を支持
    された前記研磨布と前記揚送ベルトとで挾持して上部の
    排出口まで研磨しつつ揚送する遊技球揚送研磨装置に装
    備され、前記ガイドレールの前面に架設された前記研磨
    布の端部を挾持する研磨布クランプ装置において、 抵抗板と、押圧部材と、前記押圧部材を前記抵抗板に押
    圧したクランプ位置と前記抵抗板から離した開放位置と
    に変位させる操作機構とを備え、 前記押圧部材および前記抵抗板は、前記クランプ位置に
    前記押圧部材を変位させた際に互いが面接触する形状を
    成したものであり、 前記抵抗板は、前記クランプ位置に変位した前記押圧部
    材との間に前記研磨布を挾持した際に前記研磨布との間
    に働く静止摩擦力が前記遊技球を揚送する際に前記研磨
    布に加わる最大張力よりも大きくなるような表面状態を
    成したものであることを特徴とする研磨布クランプ装
    置。
  2. 【請求項2】前記抵抗板の表面がキャンバス地で形成さ
    れていることを特徴とする請求項1に記載の研磨布クラ
    ンプ装置。
  3. 【請求項3】前記押圧部材は、少なくとも前記抵抗板と
    接触する部分の断面が略円弧状をなした棒状部材であ
    り、 前記操作機構は、前記押圧部材の長手方向に延びかつ前
    記抵抗板と接触する部分の反対側に偏心した箇所を通る
    軸を回転中心とし、前記軸が前記抵抗板と平行になるよ
    うにして前記押圧部材を回動可能に軸支するものであっ
    て前記軸を中心に前記押圧部材を所定角度回動させるこ
    とで前記クランプ位置と前記開放位置とに前記押圧部材
    を変位させるものであることを特徴とする請求項1また
    は2に記載の研磨布クランプ装置。
  4. 【請求項4】前記押圧部材は、前記研磨布の幅方向ほぼ
    全域にわたる長さを備えていることを特徴とする請求項
    1、2または3に記載の研磨布クランプ装置。
  5. 【請求項5】前記請求項1、2、3または4に記載の研
    磨布クランプ装置を具備した遊技球揚送研磨装置。
  6. 【請求項6】前記研磨布クランプ装置が前記研磨布に張
    力を与え得る方向に移動可能であって前記方向に付勢さ
    れていることを特徴とする請求項5に記載の遊技球揚送
    研磨装置。
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