JP3166357B2 - 搬送ロールの掃除装置 - Google Patents

搬送ロールの掃除装置

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JP3166357B2 JP33251892A JP33251892A JP3166357B2 JP 3166357 B2 JP3166357 B2 JP 3166357B2 JP 33251892 A JP33251892 A JP 33251892A JP 33251892 A JP33251892 A JP 33251892A JP 3166357 B2 JP3166357 B2 JP 3166357B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、主に、紙、布、プラ
スチック等のシート状物を連続的に搬送するシート搬送
ロールの表面に付着した粉塵等の付着物を除去するため
の搬送ロールの掃除装置に関する。
【0002】
【従来の技術】紙やプラスチックフィルム等のシート状
物を連続的に搬送するシート搬送ロールの表面には、シ
ート状物が持ち込む粉塵、シート搬送ロール周辺の粉塵
およびシート搬送ロールそのものから発生する粉塵等が
付着することがある。こうした粉塵は、搬送されるシー
ト状物の表面に傷を付けたり、著しい場合にはシート状
物に破断を生じさせる虞があるため、一旦シート搬送ロ
ールに前記のような粉塵が付着した場合には、一度作業
を停止して前記シート搬送ロールの掃除を行わなければ
ならない。
【0003】上記のようなシート搬送ロールの掃除を行
う装置として、従来、たとえば特開昭60−10674
2号公報に記載されたものが公知である。この特開昭6
0−106742号公報に開示されるシート搬送ロール
の掃除装置は、図12に示すように、シート搬送ロール
Rの表面に付着した粉塵を除去する掃除ヘッド100
と、前記掃除ヘッド100をシート搬送ロールRに接近
させる方向に移動させるとともに前記掃除ヘッド100
をシート搬送ロールRの表面もしくはこの表面に付着し
た汚れに押し付ける掃除ヘッド付勢手段101と、前記
掃除ヘッド100をシート搬送ロールRの長手方向に移
動させる移動手段102とを備えている。
【0004】前記掃除ヘッド100としては剃刀や金属
ブラシが採用される。前記掃除ヘッド付勢手段101
は、エアシリンダ等によって構成されており、前記掃除
ヘッド100をシート搬送ロールR側へ移動させること
により、この掃除ヘッド100をシート搬送ロールRの
表面に押し付ける。
【0005】以上のようにしてなるシート搬送ロールの
掃除装置では、シート搬送ロールRを回転させた状態
で、掃除ヘッド付勢手段101により掃除ヘッド100
をシート搬送ロールRの表面に押し付けることにより、
掃除ヘッド100によりシート搬送ロールRの表面の汚
れを落とす。移動手段102により掃除ヘッド付勢手段
101をシート搬送ロールRの長手方向に沿って移動さ
せることにより、シート搬送ロールRの任意の位置にお
いて掃除ヘッド100による掃除を行うことができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記公
報に開示されるような従来の搬送ロールの掃除装置で
は、前記掃除ヘッド付勢手段101により掃除ヘッド1
00をシート搬送ロールRに押し付けているだけである
ために、次のような不都合が生じる問題があった。すな
わち、上記従来の装置によると、たとえば図13に示す
ように、中央部と端部で径が異なるようなシート搬送ロ
ールR1の表面を掃除する場合に、この図13に斜線部
で示すような、搬送ロールR1の中央部と端部における
前記掃除ヘッド100の押付け距離の差により、搬送ロ
ールR1の中央部と端部とで掃除ヘッド100の押付け
力にも差が生じ、搬送ロールR1の表面を傷付けたり逆
に汚れの落とし残しが生じるという問題が生じるのであ
る。
【0007】このような問題は、掃除ヘッド付勢手段1
01がバネ等の弾性付勢手段であるときにより顕著であ
るが、掃除ヘッド付勢手段101がエアシリンダ等の圧
力付勢手段である場合でもエアシリンダ等における機械
的なエネルギの損失に起因して発生する。したがって、
掃除ヘッド100に剃刀等のスクレーパを用いている場
合のように、搬送ロールRと前記掃除ヘッド100間の
距離が数百μmオーダーの正確さを要求されるもので
は、前記押付け距離の瞬間的な変動による前記掃除ヘッ
ド100の押付け力の増減で、搬送ロールRの表面が傷
付けられたり汚れの落とし残しが生じたりする虞があ
る。
【0008】なお、図13に示すシート搬送ロールR1
は中央部と端部で径が異なるいわゆるクラウンロールで
あるが、意図的に湾曲させたベンディングロールや自重
で撓んだ通常の搬送ロールの場合にも同様の問題が生じ
る。
【0009】上記従来の装置はまた、掃除ヘッドを搬送
ロールの表面もしくはこの表面に付着した汚れに押し付
けるための掃除ヘッド付勢手段が、掃除ヘッドを待機位
置から搬送ロールRの表面への押付け位置へ移動させる
移動手段を兼ねているため、掃除ヘッドが搬送ロールへ
接近するスピードで搬送ロールに衝突し、この衝突時に
搬送ロールを傷付ける虞があった。また、同様の理由に
より、前記掃除ヘッド付勢手段は、前記押付け位置にお
ける押付け力の制御ができないという問題もある。
【0010】さらに、上記公報に開示される搬送ロール
の掃除装置では、並列する多数の搬送ロールの掃除を行
うために掃除ヘッド100を搬送ロールの長手方向と直
交するシート搬送方向に移動できるようにしているが、
このようなシート搬送方向への移動に際して、前記掃除
ヘッド100を掃除する搬送ロールに対応する正確な位
置に停止させることはきわめて難しい。すなわち、上記
の従来装置では、掃除ヘッドをシート搬送方向に移動さ
せる場合に、搬送ロールRに対する掃除ヘッド100の
停止精度に前述のような数百μmオーダーの精度を求め
られるような場合に対応することができないという問題
もあった。
【0011】発明の第1の目的は、上記のようなクラウ
ンロールやベンディングロール、あるいは自重により撓
んだ搬送ロールを、その表面を傷付けることなく且つ汚
れの落とし残しを発生させることなく掃除できるように
した搬送ロールの掃除装置を提供することにある。
【0012】発明の第2の目的は、掃除ヘッドの搬送ロ
ールに対する押付け力を調整することが可能な搬送ロー
ルの掃除装置を提供することにある。
【0013】発明の第3の目的は、掃除ヘッドを搬送ロ
ールによる搬送方向に移動できるようにした場合でも、
前記掃除ヘッドの位置を正確に位置決めできる搬送ロー
ルの掃除装置を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1の搬送ロールの
掃除装置は、上記主目的を達成するために、長手方向移
動部を搬送ロールの長手方向に移動させる第1の移動手
段と、前記長手方向移動部に搭載され、前記長手方向移
動部の移動に伴い、前記搬送ロールに当接した状態でこ
の当接位置の変位に追随して移動する倣いヘッドを備え
る搬送ロール倣い手段と、前記長手方向移動部に搭載さ
れ、前記搬送ロールの表面に付着した付着物を除去する
ための掃除ヘッドを掃除ヘッド付勢手段により前記搬送
ロールの表面側に付勢した状態で、前記長手方向移動部
の移動に伴い、前記掃除ヘッドを前記倣いヘッドと一定
の位置関係を保ったまま前記当接位置の変化に追随して
移動させる掃除ヘッド手段とを備えている。
【0015】請求項2の搬送ロールの掃除装置は、上記
第2の目的を達成するために、請求項1において、前記
掃除ヘッド付勢手段が、前記倣いヘッドに対し、前記搬
送ロールに接離する方向へ移動可能な状態で設けられて
おり、且つ、前記掃除ヘッド付勢手段を搬送ロールに接
近させる方向へ移動させる第2の移動手段をさらに備え
る。
【0016】請求項3の搬送ロールの掃除装置は、請求
項1または2において、2本の搬送ロールに当接する1
個の前記倣いヘッドを備え、この1個の倣いヘッドに対
して1対の前記掃除ヘッド付勢手段を備えており、か
つ、各掃除ヘッド付勢手段に対応する掃除ヘッドがそれ
ぞれ前記2本の搬送ロールのうちの異なる搬送ロールに
押し付けられる掃除ヘッドである。
【0017】請求項4の搬送ロールの掃除装置は、上記
第3の目的を達成するために、請求項3において、前記
倣いヘッドが、前記当接位置が前記搬送ロールに対して
一定の位置関係となるように、前記搬送ロールの長手方
向と交差する方向に対して移動自在である。
【0018】請求項5の搬送ロールの掃除装置は、請求
項1〜4において、前記搬送ロール倣い手段及び前記掃
除ヘッド手段を、前記搬送ロールの長手方向と交差する
方向に移動させる第3の移動手段をさらに備える。
【0019】
【0020】
【作用】請求項1の搬送ロールの掃除装置では、掃除ヘ
ッドは、搬送ロールに対する当接位置に追随して移動す
る倣いヘッドとともに移動する。したがって、前記搬送
ロールが異径部分を持っていたり撓んでいたりする場合
でも、前記掃除ヘッドは搬送ロールに対し常にほぼ一定
の位置関係を維持することができる。
【0021】請求項2の搬送ロールの掃除装置では、掃
除ヘッド付勢手段は、掃除ヘッドを搬送ロールに接近さ
せる移動手段を兼任しないことにより、掃除ヘッドの搬
送ロール側への付勢力を任意に調整することができる。
また、搬送ロール側への付勢力とは関係ない第2の移動
手段により、掃除ヘッドを搬送ロールに接近する方向へ
移動させることができるから、掃除ヘッドを搬送ロール
の表面を傷付けないスピードでこの搬送ロールに当接さ
せることができる。
【0022】請求項3の搬送ロールの掃除装置では、1
つの倣いヘッドを2つの搬送ロールに当接させた状態
で、これら2つの搬送ロールを同時に掃除することがで
きる。
【0023】請求項4の搬送ロールの掃除装置では、前
記第1の移動手段の停止位置が、掃除対象となる搬送ロ
ールに対し搬送ロールと交差する方向にずれていても、
倣いヘッドは自動的に2個の搬送ロールに接触する位置
に移動することができる。
【0024】請求項5の搬送ロールの掃除装置では、第
3の移動手段により第1の移動手段を搬送ロールによる
搬送方向に移動させることにより、多数の搬送ローラの
掃除を連続的に行うことが可能になる。
【0025】
【0026】
【実施例】以下、この発明による搬送ロールの掃除装置
の一実施例を図面を参照しながら具体的に説明する。
【0027】図1〜図6は搬送方向(矢符X−Y方向)
に沿って配列された複数の搬送ロールRを掃除するため
の掃除装置を示している。
【0028】この搬送ロールの掃除装置は、長手方向移
動装置1、搬送方向移動装置2、掃除部カセット3、掃
除ヘッド押上げ装置4(図3)を備えている。
【0029】長手方向移動装置1(第1の移動手段に相
当)は、後述するロッド13と連結バー14でなる長手
方向移動部を搬送ロールRの長手方向(図2の矢符U−
V方向)に移動させる装置である。この長手方向移動装
置1は、搬送ロールRの長手方向に延びる一対のレール
11および各レール11上を輪転する一対二組の車輪1
2を備えている。左右の車輪12はそれぞれ搬送方向に
延びるロッド13の両端に回転自在に装着されている。
また、前後のロッド13は連結バー14によって結合さ
れている。この長手方向移動装置1は、正面からみて前
記搬送ロールRの両端に対応する位置にそれぞれスプロ
ケット15を備えており、これらのスプロケット15に
巻き掛けられたチェーン16の各端がそれぞれ前後のロ
ッド13に固着されている。また、一方のスプロケット
15の回転軸には可逆モータ17の回転軸が連結されて
いる。したがって、可逆モータ17を作動させてチェー
ン16を所望方向に回転させることにより、前記ロッド
13を搬送ロールRの長手方向に移動させることができ
る。
【0030】搬送方向移動装置2(第3の移動手段に相
当)は、図2に示すように、前記長手方向移動装置1の
2組のロッド13の上面にそれぞれ形成されたレール2
1と、これらのレール21上を搬送方向に走行する移動
体22とを備える。
【0031】移動体22は、移動体本体23とこの移動
体本体23に設けた前記レール21上を輪転する4個の
車輪24を備えている。これらの車輪24の全部若しく
は前後輪いずれかの2輪は、前記移動体本体23内に設
けられた図示しない第2の可逆モータを駆動源として回
転する。前記移動体本体23には、図3にも示すよう
に、この移動体本体23に対して上下動可能な昇降台2
5が設けられている。
【0032】さらに、前記移動体本体23には、上下方
向に伸長または後退するピストンロッド26aを備える
エアシリンダ26が装着されており、且つ前記ピストン
ロッド26aの先端は前記昇降台25の下面に当接して
いる。すなわち、ピストンロッド26aを伸長させるこ
とにより、図4に示すように、昇降台25は上方へ押し
上げられる。
【0033】掃除部カセット3は、カセット本体31、
1個の倣いヘッド32、一対のスクレーパ33を備えて
いる。
【0034】カセット本体31は、前記搬送方向移動装
置2の昇降台25に着脱可能である。すなわち、このカ
セット本体31は、凹凸嵌合等の図示しない嵌合構造に
より前記昇降台25の上面に嵌合しており、且つ側面に
設けられた回転可能の固定フック31aが前記昇降台2
5に形成した凹部25aに係合することによりこの昇降
台25に脱落不能に装着されている。前記固定フック3
1aは、バネ等の弾性付勢力により前記凹部25a内側
へ付勢されている。
【0035】図3に示すように、倣いヘッド32は前記
搬送方向へ微小距離だけスライドすることができるスタ
ンド32Aの上端に設けられている。また、倣いヘッド
32は、樹脂あるいは金属等の硬質材でなる表面が曲面
であるきのこ状の芯体32aの表面に布等の被覆体32
bを被せてなる。被覆体32bの材質は、搬送ローラR
の表面を傷付けず且つ比較的耐磨耗性の高い弾性体を選
択することが好ましい。さらに、この弾性体は、後述す
るスクレーパ33によって除去した付着物を吸着できる
ものであればさらによい。ただし、前記芯体32aの表
面を直接搬送ローラRに当接させた状態で長手方向に移
動しても前記芯体32aが搬送ローラRを傷付ける虞が
ない場合には、必ずしも前記被覆体32bは設ける必要
はない。
【0036】前記スタンド32Aは前記カセット本体3
1に固定されたガイド部材32B上に設けられており、
このガイド部材32Bに沿って前記搬送方向へ微小距離
だけスライドすることができる。前記スタンド32Aの
下端部とガイド部材32Bとのスライド機構としては、
たとえば、前記ガイド部材32B上に前記搬送方向に延
びるガイドレールを形成するとともに前記スタンド32
Aの下端部に前記ガイドレールに嵌合する凹部を形成す
ることにより得られる周知の構成を採用することができ
る。前記スタンド32Aにはまた、スクレーパ33の昇
降をガイドするためのガイドレール32Gが装着されて
いる。
【0037】前記スタンド32Aは、伸縮方向が前記搬
送方向に一致するバネ32Cによって前記搬送方向への
スライドを規制されている。すなわち、前記ガイド部材
32Bの両端は、左右対称に配置されたL字型の取付金
具32Dが固定されており、各取付金具32Dにバネ端
固定部材32Eが固定されている。一方、前記スタンド
32Aにも前記各バネ係止部材32Eに対向する位置に
バネ端固定部材32Fが設けられている。前記バネ32
Cは2組のバネ端固定部材32E,32F間にそれぞれ
張設されている。
【0038】上記倣いヘッド32、スタンド32A、ガ
イド部材32B、バネ32C、取付金具32D、バネ端
固定部材32E,32Fは、前記エアシリンダ26とと
もに搬送ロール倣い手段を構成している。
【0039】スクレーパ33としては、たとえば図9
(a)の正面図に示すような偏平な板状のスクレーパが
採用される。このスクレーパ33の刃幅は、たとえば4
0mm程度である。スクレーパ33は、図9(b)に示
すように片面にのみにすくい面があるものでもよいし、
図9(c)に示すように両面にすくい面があるものでも
よい。このようなスクレーパ33の材質としては、炭素
鋼、工具鋼、ステンレス鋼、超硬合金、高速度工具鋼等
の金属、あるいはアルミナ、窒化珪素、ジルコニア、人
工ダイヤ等のセラミックが採用される。
【0040】前記一対のスクレーパ33は、それぞれ掃
除ヘッドホルダー33Aに取り付けられている。この掃
除ヘッドホルダー33Aは、上下方向に延びるホルダー
取付部材33Bの上端部に揺動軸33Aa(図2参照)
を中心に矢符B方向に揺動可能に取り付けられている。
これらのホルダー取付部材33Bには、前記ガイドレー
ル32Gに上下方向スライド自在に嵌合するガイド部材
33Cが固定されている。
【0041】前記各ホルダー取付部材33Bは、バネ嵌
合ロッド33Dおよびこのバネ嵌合ロッド33Dに外嵌
された圧縮バネ33Eを介して共通の昇降部材33Fに
固定されている。この昇降部材33Fは、所定高さで下
方への移動を規制されている。前記バネ嵌合ロッド33
Dは、下端が前記昇降部材33Fに固定されるとともに
上端側が前記各取付部材33Bに上下方向にスライド自
在の状態で支持されている。ただし、バネ嵌合ロッド3
3Dは、その上端の前記取付部材33Bからの抜け出し
は阻止されている。また、前記昇降部材33Fは、この
昇降部材33Fの上下でバネ嵌合ロッド33Dに螺合す
る固定ナット33Gによって前記バネ嵌合部材33Dに
固定されており、固定ナット33Gを緩めることによっ
て前記バネ嵌合部材33Dに対し上下に移動させること
ができる。
【0042】前記圧縮バネ33Eは、この搬送ロールの
倣いヘッド掃除装置における掃除ヘッド付勢手段を構成
するもので、前記ホルダー取付部材33Bと昇降部材3
3Fの間に張設されている。この圧縮バネ33Eのバネ
付勢力は、前記バネ嵌合ロッド33Dの昇降部材33F
に対する固定位置を移動させることで調整することがで
きる。すなわち、前記圧縮バネ33Eのバネ付勢力は、
前記固定位置を上方に移動させることにより大きくな
り、下方に移動させることにより弱くなる。
【0043】以上のようにしてなる掃除部カセット3を
用いると、スクレーパ33の取り換えを机上等で簡単に
行うことができる。なお、掃除ヘッドホルダー33A、
ホルダー取付部材33B、ガイド部材33C、バネ嵌合
ロッド33D、昇降部材33F、固定ナット33G、ガ
イドレール32G、及びエアシリンダ26は、掃除ヘッ
ドとなるスクレーパ33を搬送ローラRの表面側に付勢
した状態で、搬送ローラRの長手方向への移動部の移動
に伴い、スクレーパ33を倣いヘッド32と一定の位置
関係を保ったまま倣いヘッド32と搬送ローラRとの当
接位置の変化に追随して移動させる掃除ヘッド手段とし
て作用する。
【0044】掃除ヘッド押上げ装置4(第2の移動手段
に相当)は、前記昇降部材33Fを押し上げることによ
り、前記スクレーパ33を搬送ロールR側へ移動させる
装置である。この掃除ヘッド押上装置4は、前記搬送方
向移動装置2の昇降台25に取付部材27を介して取り
付けられた図3に示すモータ41を駆動源として駆動さ
れる。このモータ41の回転軸には、図3において一点
鎖線で示すような駆動ギア42が固定されている。一
方、前記掃除部カセット3のカセット本体31には、前
記駆動ギア42と噛合する従動ギア43が回転自在に装
着されており、この従動ギア43の回転軸には偏心カム
44が固定されている。また、前記カセット本体31に
は、梃45の支点45aが回転自在に軸支されている。
この梃45は、作用部45bが前記偏心カム44の最小
径部に当接しているとき水平状態となる。この梃45の
動作点に設けた押上部45cは、この梃45が水平であ
る状態では前記昇降部材33Fの下方において、下端位
置にある前記昇降部材33Fから離間した位置にある。
梃45は、前記スクレーパ33によって搬送ロールRを
掃除するとき以外は、前記水平状態に維持される。前記
偏心カム44が回転して前記作用部45bに偏心カム4
4の径大部が当接するようになると、この作用部45b
が押し下げられることにより、梃45は支点45aを中
心に回動し、押上部45cが前記昇降部材33Fに当接
してこれを押し上げる。
【0045】以上のようにしてなる搬送ロールの掃除装
置では以下のようにして搬送ロールRの掃除をする。こ
こで、掃除する搬送ローラRは、図1に示すように、搬
送方向に沿って複数個配列されている。この実施例では
搬送ローラRは2個ごとに同径のものが配列されてい
る。また、図1に示すように、各搬送ローラRはシート
搬送時における回転方向と同方向(矢符A方向)に回転
している。
【0046】まず、搬送方向移動装置2の図示しない可
逆モータを作動させ、図1に示すように、倣いヘッド3
2を径が等しい2つの搬送ローラRの中間部に移動させ
る。前記倣いヘッド32は、停止後においても、前記ス
タンド32Aがガイド部材32Bに沿ってスライドする
ことにより搬送方向へ微調整することが可能である。し
たがって、前記搬送方向移動装置2による倣いヘッド3
2の停止位置の精度はさほど高い精度を必要としない。
また、同様に理由により、停止後において車輪24がレ
ール21上で微動することによるこの搬送方向移動装置
2自体の搬送方向への微動も許容される。
【0047】次に、図4に示すように、前記搬送方向移
動装置2の移動体本体23に装着されたエアシリンダ2
6のピストンロッド26aを伸長させ、掃除部カセット
3を装着した昇降台25を持ち上げる。
【0048】上記のようにして昇降台25を持ち上げる
と、倣いヘッド32が2つの搬送ロールRの真中間に位
置していない場合、図5に二点鎖線で示すように、前記
倣いヘッド32はまず2個の搬送ロールRのうちの一方
の搬送ロールR(図5では右側の搬送ロールR)に当接
する。
【0049】昇降台25をさらに持ち上げると、倣いヘ
ッド32は上昇するとともに、当接している側の搬送ロ
ールRに押されて他方の搬送ロールR側へ移動する。す
なわち、倣いヘッド32は、昇降台25の上昇にともな
って斜め上方に向かって移動する。この移動は、前記ス
タンド32Aがガイド部材32B上をスライドすること
により、バネ32Cの付勢力に抗して行われる。この移
動により、前記倣いヘッド32は、最終的に、図5に実
線で示すように、2つの搬送ロールRの真中間において
これらの搬送ロールRの両方に均等に当接する。
【0050】次に、図5に示すように倣いヘッド32が
2つの搬送ロールRに均等に当接した状態で、掃除ヘッ
ド押上げ装置4のモータ41を作動させ、駆動ギア42
および従動ギア43を介して偏心カム44を回転させ
る。この偏心カム44の回転に伴い、偏心カム44にお
ける梃45の作用部45bとの当接部が小径部から径大
部へ移行し、図6に示すように梃45が時計回りに回動
する。そして、この梃45の回動により、この梃45の
押上部45cが昇降台25を押し上げ、一対のスクレー
パ33がそれぞれ一つの搬送ロールRに数百μmオーダ
ーの所定の間隔をおいて近接する。倣いヘッド32が2
つの搬送ロールRの真中間にあり且つ2つの搬送ロール
Rが同径であることにより、各スクレーパ33はそれぞ
れ各搬送ロールRに対しほぼ同時に当接する。
【0051】なお、スクレーパ33は、掃除ヘッド押上
げ装置4によってさらに所定の押付け距離だけ上方に押
し上げられることにより、バネ33Eに与えられたバネ
付勢力で搬送ロールRに弾接する。このスクレーパ33
の搬送ロールRに対する弾接力は、既述のように、前記
バネ嵌合ロッド33Dの昇降部材33Fに対する固定位
置を移動させることで圧縮バネ33Eに与えるバネ付勢
力を変化させることで調整することができる。
【0052】以上のようにして、スクレーパ33が矢符
A方向に回転中である搬送ロールRに弾接することによ
り、回転している搬送ロールRの表面に付着した汚れが
スクレーパ33によって削り落とされる。
【0053】次に、長手方向移動装置1の可逆モータ1
7を作動させ、チェーン16を所望方向に回転させる。
これによって、この長手方向移動装置1上に搭載された
搬送方向移動装置2すなわち掃除部カセット3が前記搬
送ロールRの長手方向に移動する。このようにして掃除
部カセット3を搬送ロールRの長手方向に移動させる
と、この長手方向の全ての位置において、前記倣いヘッ
ド32が2つの搬送ロールRに当接し且つ各スクレーパ
33が搬送ロールRに弾接した状態で、各スクレーパ3
3が搬送ロールRの表面に付着した汚れを削り落とす。
次に、形状が異なる搬送ロールRごとに、倣いヘッド3
2を搬送ロールRに沿って移動させた場合における、ス
クレーパ33の搬送ロールRに対する弾接の状態を説明
する。
【0054】まず、前記搬送ロールRが図2に示すよう
な真っ直ぐな搬送ロールRである場合は、倣いヘッド3
2およびスクレーパ33はともに前記長手方向に沿って
真っ直ぐに移動する。したがって、当然、スクレーパ3
3の付勢手段である圧縮バネ33Eの圧縮量は、スクレ
ーパ33の移動に関係無く一定に維持される。すなわ
ち、スクレーパ33は、前記長手方向のどの位置におい
てもほぼ一定の押付け力で搬送ロールRに弾接する。
【0055】次に、径の変化がない真直な搬送ロールR
が図2に一点鎖線で示すように自重によって若干下方に
撓んでいる場合を考える。このような場合、2つの搬送
ロールRの間隔はほぼ一定である。倣いヘッド32は、
搬送ロールRの端部から中央部へ移動するときは2本の
搬送ロールRに押されて下方へ移動し、搬送ロールRの
中央部から端部へ移動するときはピストンロッド26a
が延伸することによって上方へ移動する。このようにし
て、倣いヘッド32は、搬送ロールRの一端から他端に
至るまで2本の搬送ロールRにほぼ一定の位置で当接し
た状態を維持する。すなわち、この場合も、圧縮バネ3
3Eの圧縮量はスクレーパ33の移動に関係無く一定に
維持され、スクレーパ33は、前記長手方向のどの位置
においてもほぼ一定の押付け力で搬送ロールRに弾接す
る。
【0056】前記搬送ロールRが、図13に示すよう
な、いわゆるクラウンロールと呼ばれる、両端部側にお
いて端部側へ向かって径小となる錐面を有する搬送ロー
ルR1である場合、前記錐面に対応する部分では掃除ヘ
ッドホルダー33Aは揺動軸33Aaを中心に揺動し、
これによってスクレーパ33の刃先が全体にわたって搬
送ロールR1の表面に当接する。スクレーパ33が径小
部から径大部へ移動する場合、倣いヘッド32は、搬送
ロールR1に押圧され、エアシリンダ26のピストンロ
ッド26aの後退とともに前記径小部と径大部の径差の
1/2だけ下方へ後退する。また、スクレーパ33が搬
送ロールR1の径大部から径小部へ移動する場合は、倣
いヘッド32は、搬送ロールRに当接したまま、エアシ
リンダ26のピストンロッド26aが伸長するのにとも
なって搬送ロールR1の径大部と径小部の径差の1/2
だけ上方へ移動する。すなわち、搬送ロールR1の径が
変化する部分においても、倣いヘッド32はこの径の変
化に倣って自動的に上下動し、搬送ロールR1に当接し
た状態を維持する。したがって、この場合においても、
スクレーパ33の付勢手段である圧縮バネ33Eの圧縮
量は、スクレーパ33の移動に関係無く一定に維持さ
れ、スクレーパ33は、前記長手方向への移動の間、ほ
ぼ一定の押付け力で搬送ロールR1に弾接する。
【0057】図7は発明による他の搬送ロールの掃除装
置を示している。
【0058】この図7の搬送ロールの掃除装置は、上述
した図1〜図6の搬送ロールの掃除装置とほぼ同様の長
手方向移動装置1および搬送方向移動装置2を備えてい
る。ここではこれらの移動装置1,2は、図7にその一
部を図示するのみとし、詳細な説明は省略する。この搬
送ロールの掃除装置は、前述の掃除部カセット3に代え
て掃除部103を備えている。なお、この搬送ロールの
掃除装置は、前記掃除ヘッド押上げ装置4若しくはこれ
に代わるものを備えていない。以下、前記掃除部103
を説明する。
【0059】掃除部103は、搬送方向移動装置2の昇
降台25に搬送方向(矢符X−Y方向)へ移動可能に装
着された側面視U字状のスタンド132Aを備えてい
る。このスタンド132Aの上端には、ボール状の倣い
ヘッド132が回動自在に保持されている。2つの倣い
ヘッド132は上下方向においては同一高さに保持され
ており、かつ互いの間隔は掃除する搬送ロールRの直径
よりも小さい。したがって、図7にも示すように、2つ
の倣いヘッド132は1つの搬送ロールRの下半球部に
同一高さで当接することができる。
【0060】前記スタンド132Aには、バネ133E
aおよびこのバネ133Eaによって搬送ロールR側へ
付勢された可動部133Bを備える掃除ヘッド付勢装置
133Eが固定されている。前記可動部133Bの先端
には掃除ヘッドホルダー133Aが固定されており、こ
の掃除ヘッドホルダー133Aにスクレーパ133が保
持されている。このスクレーパ133は、図7に示すよ
うに、2つの倣いヘッド132が搬送ロールRに当接し
ている状態で、この搬送ロールRに所定の押し付け力で
弾接する。
【0061】以上のようにしてなる図7の搬送ロールの
掃除装置では、スタンド132Aが昇降台25上を搬送
方向に移動可能であることにより、搬送方向移動装置2
による掃除部103の停止位置が正確に搬送ロールRに
対応していない場合でも、ピストンロッド26aを延伸
させるのに伴って、確実に2つの倣いヘッド132が搬
送ロールRに当接した状態になる。
【0062】また、この図7に示す搬送ロールの掃除装
置の場合、搬送ロールRの径が一定であれば、たとえこ
の搬送ロールRが湾曲したベンディングロールであって
も、長手方向移動装置1によって2つの倣いヘッド13
2を搬送ロールRの長手方向に沿って移動させた場合
に、搬送ロールRの位置に関係なく、前記2つの倣いヘ
ッド132が搬送ロールRに当接した状態を維持する。
すなわち、上記のような湾曲した搬送ロールRでは、こ
の搬送ロールRの中心とその回転中心が一致していない
ため、搬送ロールRが偏心運動を行い、この偏心運動に
伴って搬送ロールRの位置が搬送方向および上下方向に
経時的に変化するが、図7の搬送ロールの掃除装置で
は、2つの倣いヘッド132が、スタンド132Aの昇
降台25に対する移動によって前記搬送方向の変動に追
随するとともにエアシリンダ26のピストンロッド26
aの進退によって前記上下方向の位置関係の変動に追随
することで、常時搬送ロールRに当接した状態を維持す
る。したがって、スクレーパ133は、長手方向への移
動に関係なく常時ほぼ一定の押付け力で搬送ローラRに
弾接し、搬送ローラRを傷付けることなく且つ汚れの落
とし残しを生ずることなく、この搬送ローラRの表面を
掃除する。
【0063】図7の搬送ロールの掃除装置は、もちろん
真直な搬送ロールや自重により撓んだ搬送ロールも掃除
できる。
【0064】図8は発明によるさらに他の搬送ロールの
掃除装置を示している。
【0065】この図8の搬送ロールの掃除装置は、長手
方向移動装置201および掃除部203を備えている。
【0066】長手方向移動装置201は、先に示した実
施例における長手方向移動装置1とほぼ同様の構成であ
るので、ここでは対応する部位に同一符号を付して示す
のみとする。
【0067】掃除部203は、前記長手方向移動装置2
01のロッド13に固定されかつピストンロッド231
aが上下方向に進退するエアシリンダ231を備えてい
る。この搬送ロールの掃除装置では、前記ピストンロッ
ド231aの先端に弾性材でなる被覆体232bを被せ
ることにより半球状の倣いヘッド232を構成してい
る。この倣いヘッド232は、図8に二点鎖線で示すよ
うに、搬送ロールRの真下において、中心線が搬送ロー
ルRの中心と一致する位置に配置されており、ピストン
ロッド231aを延伸させることにより、その上端が搬
送ロールRの下端に当接する前記ピストンロッド231
aにはこのピストンロッド231aに固定された取付部
材233Dを介してエアシリンダ233Eが取り付けら
れている。このエアシリンダ233Eは掃除ヘッド付勢
手段を構成するもので、そのピストンロッド233Ea
の先端に掃除ヘッドホルダー233Aが装着されてい
る。そして、この掃除ヘッドホルダー233Aに保持さ
れたスクレーパ233は、前記倣いヘッド232が搬送
ロールRに当接している状態で前記ピストンロッド23
3Eaを延伸させることにより、倣いヘッド232に隣
接した位置で、この倣いヘッド232と同様、搬送ロー
ルRの下端に弾接する。
【0068】図8の搬送ロールの掃除装置では、倣いヘ
ッド232とスクレーパ233の搬送ロールRに対する
接触位置が長手方向において近接しておりかつ側面から
見て同一位置であるので、倣いヘッド232が下端部に
当接したまま長手方向に移動できる搬送ロールである場
合には、搬送ロールRのいずれの位置においても、スク
レーパ233が一定の押付け力でこの搬送ロールRに接
触することができる。このように、倣いヘッド232が
下端部に当接したまま長手方向に移動できる搬送ロール
として、回転軸が搬送方向に撓んでいない図13に示す
ようなクラウンロールが挙げられる。また、この図8の
搬送ロールの掃除装置は、自重により撓んでいる真直な
搬送ロールの掃除も可能である。
【0069】なお、上記各実施例は、いずれも掃除ヘッ
ドとしてスクレーパを採用しているが、布、金属タワ
シ、サンドペーパ等を掃除ヘッドとしてもよいのはもち
ろんである。布やサンドぺーパ等シート状のものの場
合、供給機構と引取り機構を有し、常に新しい面で接触
できるようにすることが好ましい。また、掃除ヘッド
は、搬送ロールに非接触である吸引ノズルであってもよ
い。さらに、複数種類のヘッドを組み合わせた掃除ヘッ
ドであってもよい。
【0070】図10及び図11は、倣いヘッドと掃除ヘ
ドとを一体化すると共に、掃除ヘッドに水等の液体を
供給することのできる給水手段を設けた実施態様の本発
明に係る搬送ロールの掃除装置を示し、図10は、倣い
ヘッドの拡大側面図、図11は、図10の給水手段の模
式図である。図10及び図11の装置において、図1〜
図6の装置と同一の部材は同一の符号を用いており、そ
の詳細な説明は省略する。
【0071】図において、330は掃除部カセットで、
この掃除部カセット330の構成部材である昇降台2
5、固定フック31a、平面形状が略コの字状をしたカ
セットフレーム331等が上記図1〜図6の装置との掃
除部カセット3と同様の構成を有する。したがって、こ
の掃除部カセット330は、全体を必要に応じて前記昇
降台25上に着脱自在に固定することができる。
【0072】掃除部カセット330には、掃除布333
を巻き出す巻出しコア335、巻き出された掃除布33
3に水を付与するノズル342、水を含んだ掃除布33
3を適当量の水分量にまで絞る絞りロール334、この
水が付着した掃除布333を介して搬送ロールRに押圧
することにより搬送ロールRの表面を掃除する掃除ヘッ
ドである掃除ロール350、使用済みの掃除布333を
巻き取る巻き取りコア336が、前記掃除布33の搬送
経路上に順次設けられ、そして上記ノズル342に水を
供給する水タンク340、水配管341、フレキシブル
ホース348等からなる給水手段343が設けられてい
る。
【0073】巻出しコア335と巻き取りコア336
は、いずれも、例えばコア軸方向に形成されたスリッ
ト、粘着テープ等でなる掃除布端を把持するための把持
手段を備えており、かつ、所定の間隔を隔てて、前記カ
セットフレーム331に、図示しない公知のチャッキン
グ手段により片持ち支持または両持ち支持された状態で
回転自在に支持されている。巻き取りコア336は、そ
の軸に従動ギア43が固定され、従動ギア43は、昇降
台25の下面に取付部材27を介して固定されたモータ
41の回転軸上の駆動ギア42と噛み合っている。した
がって、巻き取りコア336は所定の巻取速度で回転お
よび停止ができる。
【0074】ノズル342、絞りロール334、および
掃除ロール350は、いずれもカセットフレーム331
の内側に設けられた十字形スタンド332に支持されて
いる。掃除ロール350は、前記十字形スタンド332
の最頂部の位置に回転自在に支持されている。また、絞
りロール334は、掃除布333を掃除ロール350の
外周に沿って120°程度巻回した位置に相当するこの
掃除ロール350のやや下方の位置に回転自在に支持さ
れている。前記絞りロール334と掃除ロール350
は、互いが掃除布333を介して接触した状態で回転自
在に支持されている。
【0075】十字形スタンド332は、図の紙面に直交
する方向に設けられた左右一対の略十字形をしたプレー
トで、互いの下部は、紙面に対して直交するステー33
9によって強固に一体化され、上部は、上記ノズル34
2、絞りロール334、および掃除ロール350を支持
している。また、左右の十字形スタンド332は、カセ
ットフレーム331の内側面から突出して設けられた、
例えば、リニアガイド、凹凸嵌合のいわゆるアリ溝等の
支持手段32Bにより、図10に示す矢符方向に移動可
能に支持されている。また、左右の十字形スタンド33
2の両側には、それぞれ、一端がカセットフレーム33
1から突出されたピン32Eに固定されている引張バネ
32Cの他端が連結されている。すなわち、各十字形ス
タンド332の両側に、掃除ロール350の付勢手段で
ある一対の引張バネ32Cが張設されている。したがっ
て、十字形スタンド332の頂部に位置する掃除ロール
350が搬送ロールRの表面に接触するまで、エアシリ
ンダ26によって掃除部カセット330全体を上方に移
動させると、掃除ロール350は、図の矢符方向に10
〜15mm程度の微小ストローク範囲内で進退すること
ができる。すなわち、十字形スタンド332は、掃除ヘ
ッドである掃除ロール350を2本の搬送ローラRの中
間に位置させるため、これらノズル342、絞りロール
334、および掃除ロール350を一体に支持した状態
で、カセットフレーム331から独立して搬送方向(図
の左右方向)に上記ストロークの範囲内で倣い運動させ
るものである。本実施例では、これら十字形スタンド3
32、絞りロール334、掃除ロール350、エアシリ
ンダ26等の部材が搬送ロール倣い手段を構成してい
る。また、掃除ロール350は、掃除ヘッドであると同
時に倣いヘッドをも兼用していることになり、エアシリ
ンダ26は、上記搬送ロール倣い手段であると同時に掃
除ヘッド付勢手段をも兼用していることになる。
【0076】ここで、掃除ロール350は、芯体332
aと、この芯体を被覆している例えば、ゴム、スポン
ジ、布等から成る弾性被覆材332bとで一体に構成さ
れている。弾性被覆材332bとしてゴムを用いる場合
は、ゴム硬度(JIS K6301−1975)が10
〜50度のものが好ましく、30度のものがより好まし
い。また、絞りロール334は、揺動アーム、空圧また
は油圧シリンダ等の図示しない移動手段によって、掃除
ロール表面に適当なニップ圧で押圧できるようにされて
いる。この掃除ロール350、巻出しコア335、ノズ
ル342、絞りロール334、および巻き取りコア33
5の幅、すなわち搬送ロールR方向の長さは、いずれも
掃除布の幅よりも1〜10mm程度短くされており、巻
き出し掃除布335aと巻き取られた図示しない掃除布
は、それぞれのコアから容易に着脱することができる。
掃除布333としては、例えば、織物や不織布、紙、合
成樹脂フィルム等を用いることができ、織物を用いる場
合は、木綿、麻等の天然繊維やポリアミド、ポリエステ
ル繊維等の合成繊維が好ましい。また、紙や合成樹脂フ
ィルムを用いる場合は、内径1〜5mm程度の孔が多数
設けられた多孔質のものや、表面に硅素、アルミナ粒子
等が接着された凹凸状のシート体に形成されるのが好ま
しい。特にプラスチックフィルムの搬送ロールの掃除用
としては木綿を用いるのが好ましく。新聞紙用にはポリ
エステル不織布を用いるのが好ましい。掃除布333の
好ましい幅は、被搬送シートの材質にもよるが、通常5
0〜500mm程度にするのが好ましく、100〜20
0mm程度にするのがより好ましい。
【0077】一方、ノズル342は、掃除布333より
もやや広幅の板状体であり、ノズル先端部が掃除布33
3と接触した状態で十字形スタンド332に図示しない
ブラケットによって固定されている。ノズル342の先
端部は、断面半円状に形成されている。また、図11に
示すように、ノズル342の先端部は、幅方向に一定間
隔で水の供給孔342aが設けられており、これらの供
給孔342aは内部で互いに連通し、配管341を介し
てタンク340と接続され、さらにフレキシブルホース
348を介して掃除ヘッド外のポンプ344、フィルタ
347等と接続されている。なお、ノズル342は、フ
ェルトやスポンジ等のように水を含むことのできる多孔
質のものであってもよい。
【0078】フレキシブルホース348には、チャッキ
バルブ345、346、フィルタ347がこの順に互い
に配管349、350を介して接続されており、また、
配管349からは、配管351が分岐され、この配管3
51にポンプ344が接続されている。ポンプ344
は、内部に圧縮バネ352が張設されており、常時ピス
トン353を下方に押している。
【0079】次に上記実施例装置の動作を説明する。
【0080】まず、前準備として搬送ロールRの表面に
付着した粉塵等を除去するにふさわしい材質の巻取ロー
ル335aを巻き出しコア335に装填し、その端部を
ノズル342、絞りロール334、掃除ロール350に
巻回した後、巻き取りコア336の図示しないスリット
に挟持させて固定する。次にモータ41を駆動させ、掃
除布333を巻き出しコア335から巻取コア336方
向に進行させると共に、ピストン353を駆動させ、タ
ンク340内の水をノズル342の流出孔342aから
流出させて掃除布333の幅方向に均一に付着させる。
【0081】ここで、図11の給水手段343の動作を
具体的に説明する。タンク340のキャップ340aを
外し、タンク340内に所定量の水を給水する。搬送ロ
ールRに対する掃除機能をより高めるには、水に洗剤や
アルコール等の薬品を混入したり適当な加熱手段で加温
するのが好ましい。バネ352の反発作用によりピスト
ン353が図の下方に引かれると、フィルタで濾過され
た空気がチャッキバルブ346、配管349、351、
を経てポンプ344内に流入する。ピストン353が上
方に押されると、今度はポンプ内の空気は、配管35
1、349、チャッキバルブ345、フレキシブルホー
ス348を経てタンク340内に流入し、このタンク3
40内の水を上方より加圧する。このとき空気は、チャ
ッキバルブ345、346の作用により、ポンプ34
4、フィルタ347側には逆流しない。タンク340内
で加圧された水は、配管341を経てノズル342の流
出孔342aから流出する。この場合、空気に圧縮性が
あるので、被搬送シートの搬送が終了するまでの時間は
十分に余裕をもってノズル342からの水の流出が継続
される。
【0082】このようにして掃除ロール350を通過す
る掃除布333が水で漏れたら、搬送方向移動装置2を
駆動させ、掃除部カセット330を掃除をすべき所望の
2本の搬送ロールRのロール間まで移動させる。次にエ
アシリンダ26を上昇させ、掃除ロール350の頂部が
搬送ロールRの下面と接触させる。この場合、掃除ロー
ル350が2本の搬送ロールRの中間に位置せず図の左
方向に位置していても、上記したように掃除ロール35
0は、倣いヘッドとしての機能をも兼備しているので、
カセットフレーム331とは独立して右方向に追従移動
し、二点鎖線で示す最適位置に自動的に移動して静止す
る。
【0083】上記したように、本実施例装置は、掃除ヘ
ッドである掃除ロール350自体が倣い運動をするの
で、掃除ロール350が2本の搬送ロールR間の最適位
置に正確に位置決めできることは勿論のこと、搬送ロー
ルRの表面に付着した粉塵、ゴミ等の異物は、掃除ロー
ル330表面の弾性被覆材を介して適度の押圧力でもっ
て湿潤された掃除布333によって拭かれるので、乾燥
摩擦での静電気発生が抑制され、異物が搬送ロールRの
表面に再付着することなく確実に除去することができ
る。したがって、搬送ロールRの表面は、もとの美麗な
表面を迅速に回復することができる。
【0084】上記の各実施例では、倣いヘッドを搬送ロ
ールとの当接位置の変位に追随させて移動させるために
エアシリンダ26あるいは231を採用しているが、こ
うしたエアシリンダに代えて他の弾性付勢手段を採用し
てもよい。ただし、倣いヘッドが搬送ロールに過大な押
付け力で当接することをさけるため、前記弾性付勢手段
としては好ましくはエアシリンダや油圧式のシリンダを
採用するのがよい。
【0085】掃除ヘッド付勢手段は、バネ等の弾性体で
あってもよいし、エアシリンダや油圧式シリンダであっ
てもよい。
【0086】
【発明の効果】請求項1によると、掃除ヘッドが搬送ロ
ールに対しほぼ一定の位置関係を維持することができる
ことにより、掃除ヘッドが搬送ロールを傷付けたり、逆
に汚れを落とし残したりすることを防止することが可能
になるという効果を奏する。
【0087】請求項2によると、掃除ヘッドを搬送ロー
ルに接近させる際に、掃除ヘッドの搬送ロールに対する
押付け力を調整できるので、この掃除ヘッドが搬送ロー
ルを傷付けることを防止することができる。
【0088】請求項3によると、掃除ヘッドの位置が正
確に位置決めできるとともに、2本の搬送ロールを同時
に掃除できることにより、搬送ロールの清掃時間を短縮
できる。
【0089】請求項4によると、掃除対象である2本の
搬送ロールに対して倣いヘッドを正確に位置決めする必
要がないから、作業を容易に行うことができるという効
果を奏する。
【0090】請求項5によると、倣いヘッドと掃除ヘッ
ドを搬送ロールの長手方向と交差する方向に移動させる
ことにより、多数の搬送ロールを1つの搬送ロールの掃
除装置で連続的に掃除することができ、掃除を効率的に
行うことができる。
【0091】
【図面の簡単な説明】
【図1】発明による搬送ロールの掃除装置を示す側面図
である。
【図2】図1の搬送ロールの掃除装置の正面図である。
【図3】図1の要部を示す拡大側面図である。
【図4】昇降台の動作を説明する図である。
【図5】倣いヘッドが2つの搬送ロールに当接する状態
を説明する図である。
【図6】スクレーパの搬送ロールに対する押付けを説明
する図である。
【図7】発明による他の搬送ロールの掃除装置を示す側
面図である。
【図8】発明によるさらに他の搬送ロールの掃除装置を
示す側面図である。
【図9】スクレーパを示す図である。
【図10】発明によるさらに他の搬送ロールの掃除装置
を示す側面図である。
【図11】図10の装置に用いられている給水手段の模
式図である。
【図12】従来の搬送ロールの掃除装置を示す側面図で
ある。
【図13】クラウンロールを示す図である。
【符号の説明】
1,201 長手方向移動装置 2 搬送方向移動装置 4 掃除ヘッド押上げ装置 26,231 エアシリンダ 32,132,232 倣いヘッド 33,133,233 スクレーパ 350 掃除ロール 33E,133Ea バネ 233 エアシリンダ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65H 5/00 B65H 20/00

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長手方向移動部を搬送ロールの長手方
    向に移動させる第1の移動手段と、 前記長手方向移動部に搭載され、前記長手方向移動部の
    移動に伴い、前記搬送ロールに当接した状態でこの当接
    位置の変位に追随して移動する倣いヘッドを備える搬送
    ロール倣い手段と、 前記長手方向移動部に搭載され、前記搬送ロールの表面
    に付着した付着物を除去するための掃除ヘッドを掃除ヘ
    ッド付勢手段により前記搬送ロールの表面側に付勢した
    状態で、前記長手方向移動部の移動に伴い、前記掃除ヘ
    ッドを前記倣いヘッドと一定の位置関係を保ったまま前
    記当接位置の変化に追随して移動させる掃除ヘッド手段
    と、 を備えることを特徴とする搬送ロールの掃除装置。
  2. 【請求項2】 前記掃除ヘッド付勢手段が、前記倣いヘ
    ッドに対し、前記搬送ロールに接離する方向へ移動可能
    な状態で設けられており、かつ、 前記掃除ヘッド付勢手段を搬送ロールに接近させる方向
    へ移動させる第2の移動手段をさらに備えること、 を特徴とする請求項1の搬送ロールの掃除装置。
  3. 【請求項3】 2本の搬送ロールに当接する1個の前記
    倣いヘッドを備え、この1個の倣いヘッドに対して1対
    の前記掃除ヘッド付勢手段を備えており、かつ、各掃除
    ヘッド付勢手段に対応する掃除ヘッドがそれぞれ前記2
    本の搬送ロールのうちの異なる搬送ロールに押し付けら
    れる掃除ヘッドであること特徴とする請求項1または請
    求項2の搬送ロールの掃除装置。
  4. 【請求項4】 前記倣いヘッドが、前記当接位置が前記
    搬送ロールに対して一定の位置関係となるように、前記
    搬送ロールの長手方向と交差する方向に対して移動自在
    であることを特徴とする請求項3の搬送ロールの掃除装
    置。
  5. 【請求項5】 前記搬送ロール倣い手段及び前記掃除ヘ
    ッド手段を、前記搬送ロールの長手方向と交差する方向
    に移動させる第3の移動手段をさらに備えることを特徴
    とする請求項1〜4のいずれか1つの搬送ロールの掃除
    装置。
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