JP3032301U - パチンコ玉の研摩装置 - Google Patents

パチンコ玉の研摩装置

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JP3032301U
JP3032301U JP1996005341U JP534196U JP3032301U JP 3032301 U JP3032301 U JP 3032301U JP 1996005341 U JP1996005341 U JP 1996005341U JP 534196 U JP534196 U JP 534196U JP 3032301 U JP3032301 U JP 3032301U
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JP1996005341U
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Inventor
山本勝治
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株式会社日進
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 パチンコ玉を研摩する研摩装置において、パ
チンコ玉に接触する研摩布を張りをもたせた状態で確実
に固定でき、しかもその作業を円滑に行えるようにす
る。 【構成】 揚上コンベアに取り付けられる開閉板14の
上部と下部とに固定具を取り付け、その固定具にて研摩
布17を保持できるようにする。このうち、上部側の固
定具21は、開閉板14に固定されるベース22と、こ
のベース22に取り付けた可動板23とを備える。その
可動板23は研摩布17をクランプする一対のローラ2
4,25を有して開閉板14の長手方向に向け摺動自在
に取り付けられる。一方のローラ24は可動板23に枢
着した揺動アーム27にて回転自在に支持し、他方のロ
ーラ25はその回転軸28に固着したつめ車29を含む
ラチェット機構にて研摩布17の繰り出し方向に対する
逆向きの回転を規制する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、パチンコ島の一部に設備されるパチンコ玉の研摩装置に関し、特に パチンコ玉に接触する研摩布を張りをもたせた状態で確実に固定でき、しかもそ の研摩布を必要に応じて円滑に引き上げられるようにしたものである。
【0002】
【従来の技術】
パチンコ遊技場において、パチンコ台はパチンコ島と称する機枠の両側に対向 して配列しているが、一般にはパチンコ島の一部にパチンコ玉の研摩装置を設備 し、その研摩装置でパチンコ玉を研摩して油その他の汚物を除去した後で各パチ ンコ台に還元するようにしてある。
【0003】 その種の研摩装置として、例えば図8に示すようなものが知られている。図8 において、Aは揚上コンベアであり、その上下両端には無端ベルトBが掛けられ たプーリCが設けてある。その一方は駆動用にして電動機Dと繋ぎ、その電動機 Dの駆動をもって無端ベルトBを走行できるようにしてある。
【0004】 また、Eは揚上コンベアAに取り付けた開閉板であり、その開閉板Eには無端 ベルトBに対向して研摩布Fを取り付けてある。特に、開閉板Eの上部と下部に は固定具Gがあり、その固定具Gにより研摩布Fの両端部を保持できるようにし てある。
【0005】 そして、この研摩装置によれば、無端ベルトBと研摩布Fとの間隙でパチンコ 玉が揚送され、このときパチンコ玉が研摩布Fとの摩擦により研摩され、その表 面に付着した油その他の汚物が除去されることになる。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、研摩布は表面が汚れて研摩効果が低下したときなどには、上下 の固定具を緩めた状態にして研摩布の上端部を手で引き、そして未使用の部分が 無端ベルトと対向する状態になった時点で上下の固定具を締めて研摩布の両端部 を保持するようにしていたため、作業が煩わしく時間がかかり、しかも研摩布に 張りをもたせることが困難であり、これが弛んだ状態にて固定されることにより 使用中に開閉板から外れることがあった。
【0007】 そこで、本考案はその種の研摩装置における研摩布を張りをもたせた状態で確 実に固定でき、しかもその作業を円滑に行えるようにしようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本考案は上記課題を達成するため、無端ベルトを備えた揚上コンベアに開閉板 を取り付け、その開閉板に沿って前記無端ベルトと所要の間隙をあけて対向する 研摩布を設け、その研摩布を前記開閉板の上部と下部とに設けた固定具にて保持 できるようにしたパチンコ玉の研摩装置において、少なくとも上部側の固定具は 前記開閉板に固定されるベースと、このベースに取り付けた可動板とを備え、そ の可動板は前記研摩布をクランプする一対のローラを有して前記開閉板の長手方 向に向け摺動自在に取り付けられ、その一対のローラのうち一方は前記可動板に 枢着した揺動アームにて回転自在に支持され、また他方はその回転軸に固着した つめ車を含むラチェット機構にて前記研摩布の繰り出し方向に対する逆向きの回 転が規制されていることを特徴とするパチンコ玉の研摩装置を提供するものであ る。
【0009】 特に、本考案では研摩布に所要の張力を付与するため、ベースと可動板を引張 バネで繋いで前記可動板を下方に向けて付勢している。また、本考案では研摩布 を円滑に引き上げられるようにするため、つめ車を固着したローラの回転軸に該 ローラを回転させるハンドルを取り付け、あるいはその回転軸にモータを取り付 けている。
【0010】
【作用】 本考案によれば、研摩布を一対のローラの間に通してクランプすることができ る。そして、この状態において、つめ車を固着したローラの回転軸をハンドルな どを用いて回転させると、研摩布が一定量ずつ繰り出されることになる。そして 、繰り出された研摩布は、前記ローラの逆転を規制していることにより引き戻さ れることがなく、緊張状態を保って開閉板の内面に密着することとなる。
【0011】
【考案の実施の形態】
以下、本考案の適用例を図面に基づいて詳細に説明する。図1はパチンコ島の 一例を示した斜視図である。図1において、1はパチンコ台、2は玉貸機、3は テーブル、4は側板、5はパチンコ島の中央部に設けた格納庫であり、本願に係 るパチンコ玉の研摩装置は例えば格納庫5の内部に設備される。
【0012】 次に、図2はパチンコ玉の研摩装置の側面概略図を示す。6は揚上コンベアで あり、その機枠7の上下両端にはコンベアベルトとしての無端ベルト8を掛けた プーリ9,10が取り付けてある。特に、一方のプーリ10は駆動用にして電動 機11とタイミングベルト12で繋ぎ、その電動機11の駆動をもって無端ベル ト8が走行するようにしてある。なお、13は無端ベルト8に張力を付与するた めのテンションローラである。
【0013】 一方、14は揚上コンベア6の機枠7にヒンジ15を介して開閉自在に取り付 けた開閉板、16はその開放を規制するための止め具であり、開閉板14には止 め具16による閉時に、無端ベルト8と所要の間隙をあけて対向する研摩布17 が設けられる。そして、無端ベルト8と研摩布17との間隙は10〜12mm幅 の揚送路18としてパチンコ玉mを上方に向けて送り込めるようにしてある。
【0014】 研摩布17はロールRにしてケース19に収容されており、その一部がロール Rから適宜繰り出されて開閉板14の内面に接触されるのであり、このとき繰り 出された研摩布17を開閉板14の上部と下部とにおいて固定具20,21によ り保持できるようにしてある。
【0015】 その固定具20,21のうち、下部側の固定具20は公知の鰐口式バックルに して開閉板14の外面側に固定し、上部側の固定具21は新式にして同じく開閉 板14の外面側に取り付けている。
【0016】 図3は、その固定具21を開閉板14に取り付けた状態を示す。22は鋼板な どをコ字形状に屈曲したベースであり、このベース22は開閉板14の外面側に 嵌合する状態にして図示せぬボルトなどにて固定される。また、23はベース2 2と同様に鋼板などをコ字形状に屈曲した可動板であり、この可動板23はベー ス22に対して背向かいにして取り付けてある。その可動板23には一対のロー ラ24,25が設けてあり、そのローラ24,25の間に研摩布17を通してク ランプできるようにしてある。
【0017】 このうち、一方のローラ24はゴム製のゴムローラとして、支持軸26で可動 板23に枢着した揺動アーム27にて回転自在に支持し、他方のローラ25はロ ーレット加工を施した金属製にして可動板23の側面に取り付けている。特に、 金属製のローラ25の回転軸28は可動板23の側面を貫通させ、その両端部に つめ車29を固着している。また、その回転軸28にはコ字形に形成したハンド ル30をその両端部を枢着して取り付け、そのハンドル30の操作をもってロー ラ25を回転できるようにしている。なお、ローラ25は後述のように、ハンド ル30に設けた送りつめにより研摩布17の繰り出し側に回転され、その逆向き の回転は押えつめにより規制されるようにしてある。
【0018】 ここで、33は揺動アーム27を固定する締付用のねじであり、揺動アーム2 7はそのねじ33を緩めたときに前方に向けて開放し、このとき研摩布17を揺 動アーム27の裏側からローラ24,25の間に通し、その状態で揺動アーム2 7を閉じてねじ33を締め付けることにより一対のローラ24,25で研摩布1 7がクランプされることになる。そして、その状態にてハンドル30を回転軸2 8を支点にして上下に繰り返して揺動すると、ローラ24,25にてクランプさ れた研摩布17が一定量ずつ繰り出されることとなるのである。
【0019】 図4に示すように、そのハンドル30は通常はベース22と平行して上方に向 けられているが、ローラ25を回転させるときには回転軸28を支点にして想像 線に示す位置まで揺動することができる。ここで、31は送りつめであり、この 送りつめ31は板金34に固定してハンドル30の側面に固着したカバー35の 内部に摺動自在に収容している。そして、ハンドル30の一部と板金34との間 に介在せしめたバネ36により、送りつめ31をつめ車29の方向に向けて付勢 している。
【0020】 また、32は押えつめであり、この押えつめ32は可動板23の側面に形成し たスリット37より外部に突出し、後述のバネにてつめ車29の方向に向け付勢 してある。なお、ラチェット機構は、その押えつめ32と送りつめ31及びつめ 車29により構成される。
【0021】 次に、図5は固定具21の一部を破断して示した平面図、図6は固定具21の 断面図である。これらの図で明らかなように、押えつめ32は水平軸38の両側 に設けてある。この水平軸38の中央部には下部側に向けてピン39を突設し、 そのピン39を可動板23に固着した座板40の上端部に貫通させている。そし て、その座板40と水平軸38との間においてピン39の外周にバネ41を装備 し、そのバネ41により水平軸38を上方に付勢して押えつめ32がつめ車29 の一部に係止されるようにしている。なお、42は座板40に固着した凹字形の 溝鋼、43はその溝鋼42の上部に嵌合される逆凹字形のカバーであり、その中 には引張バネ44が収容してある。
【0022】 この引張バネ44は一端を座板40の上端部に係止するとともに他端をベース 22に突設したアングルプレート45に係止し、ベース22と可動板23とを繋 いでいる。
【0023】 ところで、可動板23は座板40の両側にスリット46を有し、そのスリット 46の位置でピン47にてベース22に摺動自在に取り付けている。そのスリッ ト46は上下方向に向けて形成してあり、このため可動板23は開閉板14の長 手方向に向けて摺動することになる。なお、この可動板23は、上述のように引 張バネ44にてベース22と繋いでいるから、その弾力と一対のローラ24,2 5を含む自重とにより常に下方側に付勢されることになる。このため、ローラ2 4,25にて研摩布17をクランプしたとき、その研摩布17に一定の張力を付 与して張りをもたせることができる。ここで、48は揺動アーム27に形成した ガイド溝、49はガイド溝48に通したねじ33におけるナット部33aの着座 部である。
【0024】 次に、上述のように構成される研摩装置の作用を説明すると、研摩布17は図 2に示すように無端ベルト8と対向する状態にして開閉板14の内面に接触され 、その上部と下部が固定具20,21にて保持される。そして、この状態にて電 動機11を駆動させると無端ベルト8が走行し、その下部側に送り込まれたパチ ンコ玉mが揚送路18中にて揚送されるようになる。このとき、パチンコ玉mが 研摩布17との摩擦により研摩されて油その他の汚物が除去されることになる。 そして、研摩されたパチンコ玉mは揚送路18の上部より各パチンコ台に還元さ れる。この繰り返しにより研摩布17が汚れて研摩効果が低下したときには、下 部側の固定具20を緩めて上部側の固定具21のハンドル30を操作するのであ り、これにより研摩布17がロールRから繰り出されて未使用部分が無端ベルト 8と対向するようになる。
【0025】 ここで、ハンドル30を図4に示す実線の位置から想像線に示す位置まで揺動 させたときには、送りつめ31がつめ車29に係止してローラ25を回転させ、 これにより研摩布17が一定量繰り出される。また、ハンドル30を定位置に復 帰させるときには押えつめ32がつめ車29に係止してローラ25の逆転を規制 する一方、送りつめ31がつめ車29の周面上を滑ってハンドル30が空転する ことになる。そして、これを繰り返し行うことにより、研摩布17が一定量ずつ 繰り出され、やがて未使用部の全面が無端ベルト8に対向することになる。そこ で、下部側の固定具20を締めると、研摩布17が上部側の固定具21にて引か れた状態のまま保持され開閉板14の内面に密着することになる。
【0026】 以上、本考案の好適な一例を図面に基づいて説明したが、本考案は上記構成に 限定されるものでなく、例えばハンドルはクランク状の着脱自在な回転式にする こともできる。そして、このとき送りつめ31は不要となる。
【0027】 また、そのハンドルに代えて図7に示す如くローラ25の回転軸28にモータ 51を取り付けるようにしてもよい。但し、そのモータ51はトルクの関係上、 減速機を内蔵した高出力モータなどを採用することが望ましい。
【0028】
【考案の効果】
以上の説明で明らかなように、本考案によれば一対のローラにて研摩布をクラ ンプするようにしているから研摩布を適正に保持することができ、しかも一方の ローラはラチェット機構にて逆転を規制しているから使用中に研摩布が弛むこと がない。更に、他方のローラを揺動アームにて支持しているから、その揺動アー ムの開閉動作を以て研摩布を容易にクランプすることができる。
【0029】 また、一対のローラを備えた可動板をベースに対して摺動自在に取り付けてい ることから、その自重により研摩布を引張って該研摩布に張りをもたせることが できる。特に、ベースと可動板を引張バネで繋いで可動板を下方に向けて付勢し ているから、その弾性により研摩布に常に一定の張力を付与することができる。
【0030】 更に、逆転を規制したローラの回転軸にハンドルあるいはモータを取り付けて 研摩布を繰り出せるようにしているから操作性が良好で、パチンコ玉との接触面 が汚れた際には、その部分を引き上げて未使用の部分を無端ベルトに対向させる 操作を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】パチンコ島の一例を示した斜視図
【図2】本願に係るパチンコ玉の研摩装置を示す側面概
略図
【図3】本願の要部である固定具を開閉板に取り付けた
状態を示す斜視図
【図4】同固定具を示した側面図
【図5】同固定具の一部を破断して示した平面図
【図6】同固定具の内部構造を示した断面図
【図7】本願に係る固定具の他の実施態様を示した平面
【図8】従来の研摩装置を示した側面概略図
【符号の説明】
6 揚上コンベア 8 無端ベルト 14 開閉板 17 研摩布 20,21 固定具 22 ベース 23 可動板 24,25 ローラ 27 揺動アーム 28 回転軸 29 つめ車 30 ハンドル 31 送りつめ 32 押えつめ 44 引張バネ 51 モータ

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 無端ベルトを備えた揚上コンベアに開閉
    板を取り付け、その開閉板に沿って前記無端ベルトと所
    要の間隙をあけて対向する研摩布を設け、その研摩布を
    前記開閉板の上部と下部とに設けた固定具にて保持でき
    るようにしたパチンコ玉の研摩装置において、少なくと
    も上部側の固定具は前記開閉板に固定されるベースと、
    このベースに取り付けた可動板とを備え、その可動板は
    前記研摩布をクランプする一対のローラを有して前記開
    閉板の長手方向に向け摺動自在に取り付けられ、その一
    対のローラのうち一方は前記可動板に枢着した揺動アー
    ムにて回転自在に支持され、また他方はその回転軸に固
    着したつめ車を含むラチェット機構にて前記研摩布の繰
    り出し方向に対する逆向きの回転が規制されていること
    を特徴とするパチンコ玉の研摩装置。
  2. 【請求項2】 ベースと可動板を引張バネで繋いで前記
    可動板を下方に向けて付勢した請求項1に記載したパチ
    ンコ玉の研摩装置。
  3. 【請求項3】 つめ車を固着したローラの回転軸に該ロ
    ーラを回転させるハンドルを取り付けた請求項1に記載
    したパチンコ玉の研摩装置。
  4. 【請求項4】 つめ車を固着したローラの回転軸に該ロ
    ーラを回転させるモータを取り付けた請求項1に記載し
    たパチンコ玉の研摩装置。
JP1996005341U 1996-06-11 1996-06-11 パチンコ玉の研摩装置 Expired - Lifetime JP3032301U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH053803A (ja) * 1991-06-28 1993-01-14 Koito Mfg Co Ltd 警告表示装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH053803A (ja) * 1991-06-28 1993-01-14 Koito Mfg Co Ltd 警告表示装置

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