JP2001116739A - 検査用器具 - Google Patents

検査用器具

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JP2001116739A
JP2001116739A JP31266199A JP31266199A JP2001116739A JP 2001116739 A JP2001116739 A JP 2001116739A JP 31266199 A JP31266199 A JP 31266199A JP 31266199 A JP31266199 A JP 31266199A JP 2001116739 A JP2001116739 A JP 2001116739A
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inner tube
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JP31266199A
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Inventor
Masayuki Yokoi
正之 横井
Hironobu Isogawa
浩信 五十川
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 試料の採取、検体の調製及び検査を1つの器
具で簡便に行うことができ、試料の採取以後の操作を安
全にかつ衛生的に行い得る検査用器具を得る。 【解決手段】 試料採取部2cを有する試料採取具2
と、試料採取具2の試料採取部2cが挿入される挿入口
を有し、内部に試料を溶解または分散させて検体を調製
するための希釈液8が収納されており、下端に第1の開
口3bを有する検体調製室としての内管3と、外管4と
を有し、内管3と外管4との間の隙間が、検査室とされ
ており、該検査室の内部に測定試薬6が配置されてお
り、検査室としての隙間7の下方開口と、第1の開口3
cとを閉成し、かつ検体調製室及び検査室に対して液密
的に取り付けられており、外部からの操作により第1,
第2の開口間を連通させ得るコネクター5とを備える検
査用器具。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、便、尿、唾液、鼻
汁、髄液もしくは胃液などの生体分泌物、食品、あるい
は河川や汚水などの環境を検査するための検査用器具に
関し、より詳細には、これらの検査のための試料を採取
する段階から検査までを行い得る検査用器具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、便、尿、唾液、鼻汁、髄液もしく
は胃液などの生体分泌物、食品、あるいは河川や汚水な
どの環境を検査するために、様々な試料採取器具や分析
装置が用いられていた。これらの試料の分析に際して
は、試料を緩衝液や培養液等により希釈し、検体を調製
する必要がある。
【0003】特開平8−285845号公報には、便な
どを採取するための採取部の一例が開示されている。す
なわち、図14に示すように、この先行技術に開示され
ている糞便採取用具は、糞便を懸濁させる液体を収納す
る容器本体101と、容器本体101の一端に取り付け
られた蓋体102とを有する。容器本体101と蓋体1
02との内部空間を区画するために、分離手段103が
設けられており、分離手段103には貫通孔104が形
成されている。また、上記貫通孔104に間挿されるよ
うに、糞便採取棒105が配置されている。
【0004】上記先行技術に記載の糞便採取用具を用い
ることにより、糞便の採取から便潜血の有無を判定する
ための検体の調製までを行い得る。すなわち、糞便採取
棒105を便に突き刺し、糞便を採取する。次に、糞便
採取棒105を容器本体101内に挿入し、蓋体102
を閉成する。このようにして、糞便採取用具内が密閉さ
れ、内部の液体により糞便が懸濁されて検体が調製され
る。
【0005】すなわち、糞便などの試料の採取から、試
料を希釈して検査に適した検体を調製することが可能と
されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記先行技術に開示さ
れている糞便採取用具では、試料の採取から検体の調製
までを行い得る。しかしながら、便潜血などの検査に際
しては、上記のようにして調製された検体を糞便採取用
具から取出し、測定キットや測定装置を用いて検査を行
わねばならなかった。従って、操作が煩雑であり、かつ
多くの器具や装置が必要であった。
【0007】のみならず、便潜血の検査に際しては、上
記先行技術に開示されている糞便採取用具から検体を取
出し、検査を行わねばならなかったので、その臭いが検
査従事者に大きな負担となっていた。加えて、細菌やウ
イルスを検査する場合には、検体を検査装置に移し替る
際に、検査従事者が感染するおそれもあった。
【0008】また、検体採取時に直ちに測定するように
構成された測定キットや測定装置では、医師や検査技師
が結果を見落とした時に、検査前に試薬が既に消費され
ており、結果を確認できないこともあった。従って、検
査従事者が検査を行うまでに、試薬と試料とがその区画
に配置されており、検査時に両者を混合する構造のもの
が求められていた。
【0009】本発明の目的は、上述した従来技術の欠点
を解消し、試料の採取、検体の調製及び検査を1つの器
具で簡便に行うことができ、しかも試料の採取以後の操
作を安全にかつ衛生的に行い得る検査用器具を提供する
ことにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の広い局面によれ
ば、試料の採取から検体の調製及び検査までを行い得る
検査用器具であって、試料が挿入される挿入口を有し、
下端に第1の開口を有する検体調製室及び検体調製室と
区画されて設けられており、内部に測定試薬が配置され
ており、下端に第2の開口を有する検査室とを有する容
器本体と、前記容器本体の下端の第1,第2の開口を閉
成し、かつ検体調製室及び検査室に対し液密的に取り付
けられており、外部からの操作により第1,第2の開口
間を連通させ得るように構成されているコネクターとを
備える検査用器具が提供される。
【0011】本発明の特定の局面では、前記容器本体
が、内管と外管とを有し、前記内管が検体調製室を構成
しており、内管と外管との間の隙間が検査室を構成して
いる。本発明の別の特定の局面では、前記容器本体が上
面に前記試料が挿入される挿入口を有し、内部に検体調
製室と検査室とを区画する仕切りとを有する。
【0012】また、本発明のさらに他の特定の局面によ
れば、前記コネクターが、内管の下端開口から内管に挿
入される内管挿入部と、内管挿入部よりも大きな径を有
し、外管の下端開口を液密的に閉成する外管封止部とを
有し、内管挿入部の内管への挿入深度を変化させること
により、内管と前記隙間とを連通させるように構成され
ている。
【0013】本発明のさらに別の特定の局面では、前記
コネクターの内管挿入部の外周面に、雄ねじが形成され
ており、前記内管の内周面に前記雄ねじと螺合する雌ね
じが形成されており、前記内管挿入部の挿入深度を浅く
することにより、内管内と前記隙間とが連通されるよう
に構成されている。
【0014】また、本発明のさらに他の特定の局面で
は、前記コネクターが、前記検体調製室と検査室とを液
密的に区画するために、前記仕切り壁の下方に圧接され
た可動部材と、該可動部材を仕切り壁の下端から離間さ
せる操作部材とを有する。
【0015】本発明の他の特定の局面によれば、前記操
作部材が前記可動部材に連結されているねじにより構成
されている。また、さらに別の局面によれば、前記操作
部材が、可動部材に連ねられており、かつ外部から手で
把持して可動部材を降下させ得る把持部により構成され
ている。
【0016】本願のさらに他の特定の局面では、コネク
ターの下面に上面には至らない穴が形成されており、該
穴の内面と、検体調製室及び検査室に通ずる第1,第2
の流路がそれぞれ形成されている。そして、操作部材が
液密的に穴内に挿入されており、該操作部材の挿入深度
を変化させることにより、第1,第2の流路を連通させ
得る内部流路が操作部材に形成されている。
【0017】本発明のさらに別の特定の局面では、コネ
クターの下面に上面には至らない穴が形成されており、
該穴の内面と、検体調製室及び検査室を接続している第
1,第2の流路がコネクターに形成されている。そし
て、上記穴に液密的に挿入されており、かつその軸周り
に回転し得るように構成された操作部材がさらに備えら
れている。この操作部材には、操作部材を回転させたと
きに、第1,第2の流路を連通させることを可能とする
内部流路が形成されている。
【0018】本発明のさらに他の特定の局面では、試料
採取部と、持ち手とを有する試料採取具をさらに備え、
該試料採取具の試料採取部が前記挿入口に挿入されてい
る。本発明のより特定的な局面では、前記採取器具の持
ち手が、前記検体調製室の挿入口に液密的に装着される
ように構成されている。本発明のより特定的な局面で
は、前記採取器具の持ち手が、前記検体調製室の挿入口
に液密的に装着されるように構成されている。本発明の
さらに他の局面では、試料を溶解または分散させて検体
を調製するための希釈液が、前記検体調製室に収納され
ている。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の具体的な実施例を
挙げることにより、本発明に係る検査用器具の詳細を説
明する。
【0020】図1は、本発明の第1の実施例に係る検査
用器具を示す縦断面図である。検査用器具は、試料採取
具2、内管3、外管4及びコネクター5を有する。試料
採取具2は、糞便などの試料を採取するための部材であ
る。図2(a)に示すように、試料採取具2は、細長い
ロッド2aと、ロッド2aに連ねられており、かつロッ
ド2aよりも径の大きな持ち手2bとを有する。試料採
取具2では、ロッド2aとして綿棒を用いてもよい。ま
た、スポイドにより、試料採取具2を構成してもよい。
【0021】ロッド2aの先端近傍には、試料採取部2
cが形成されている。試料採取部2cは、ロッド2aの
先端近傍において、側面に凹部を形成することにより構
成されている。もっとも、凹部ではなく、貫通孔を形成
することにより、試料採取部を構成してもよい。
【0022】持ち手2bは、試料の採取に際し手で把持
される部分であり、その下端には内管3の上部に螺合さ
れる雄ねじ2dが形成されている。なお、試料採取具2
を構成する材料については特に限定されず、例えば、合
成樹脂や金属等により構成することができる。
【0023】図2(b)に示すように、内管3は、試料
採取具2の試料採取部2cが挿入される筒状体で構成さ
れている。内管3の上方には、内周面に雌ねじ3aが形
成されている。雌ねじ3aは、試料採取具2の雄ねじ2
dと螺合するように構成されている。
【0024】また、内管3の下端には、コネクター5を
取り付けるための雌ねじ3bが内周面に形成されてい
る。他方、外管4は、内部に内管3を挿入し得るよう
に、内管3よりもその径が大きくされている。
【0025】内管3及び外管4を構成する材料について
も特に限定されず、合成樹脂等により構成することがで
き、好ましくは外部から検査結果を確認し得るように透
明な材料で構成される。もっとも、内管3については透
明な材料で構成されずとも、外管4が透明である限り外
部から検査結果を確認することができる。
【0026】また、本実施例では、外管4の内周面に便
潜血測定試薬としてイムノクロマトグラフィー用測定試
薬6が固定されている(図1参照)。このようなイムノ
クロマトグラフィー用測定試薬としては、例えば、「O
C−ヘモキャッチ‘栄研’」(栄研化学社製)や「クイ
ックチェイサー便潜血」(ミズホメディ社製)などを挙
げることができる。また、本実施例では、イムノクロマ
トグラフィー用測定試薬6に代えて、他の測定試薬、例
えばpH試験紙等の発色試験紙、ラテックス試薬、金コ
ロイド試薬などを用いてもよい。
【0027】コネクター5は、内管3の下端に形成され
た第1の開口3cにねじ込まれる内管挿入部5aと、内
管挿入部5aの下方に連ねられた持ち手5bとを有す
る。内管挿入部5aの外周面には雄ねじ5cが形成され
ており、該雄ねじ5cは、内管3の下端の内周面の雌ね
じ3bと螺合するように構成されている。
【0028】コネクター5は、外管4の下方からの液体
を漏液防止するように外管4の下端に固定されている。
また、図1に示すように、内管3を外管4内に挿入し、
内管3の下端の開口3c(図2(b)参照)及び外管4
の下端の開口4aが液密的に閉成される。そして、内管
3と外管4との間の隙間7が密封されることになる。
【0029】開口3cが本発明における第1の開口であ
り、隙間7の下方の開いている部分が第2の開口であ
る。隙間7内に、上述したイムノクロマトグラフィー用
測定試薬6が配置されることになる。もっとも、イムノ
クロマトグラフィー用測定試薬6は、隙間7内に配置さ
れてさえおればよく、外管4の内面に固定される必要は
必ずしもない。すなわち、イムノクロマトグラフィー用
測定試薬6は内管3の外周面に固定されていてもよい。
また、内管3の外周面と外管4の内周面の双方に接触す
るように固定されていてもよい。
【0030】内管3内には、希釈液8が収納されてい
る。この希釈液8は、試料採取具2の試料採取部2cに
採取された便などの試料を溶解もしくは分散させて、液
状の検体を調製するために収納されている。
【0031】上記希釈液8としては、種々の緩衝液や培
養液などを用いることができる。次に、本発明の検査用
器具を用いて試料を採取し、検体を調製し、検査を行う
方法を説明する。
【0032】先ず、図1に示した検査用器具から、試料
採取具2を取り外す。しかる後、試料採取具2のロッド
2aの先端を糞便中に突き刺し、引き上げる。これによ
り、試料採取部2cを構成している凹部に便が採取され
る。
【0033】次に、上記試料採取具2の持ち手2bを手
で掴み、図1の内管3の上方開口すなわち挿入口から挿
入する。その結果、試料採取具2の試料採取部2cが希
釈液8に浸漬され、便が希釈液8に溶解する。試料採取
具2の雄ねじ2dを、内管3の雌ねじ3aに螺合するこ
とにより、内管3内が液密的に封止される。従って、試
料採取具2を内管3に取り付けた状態で、検査用器具1
全体を揺動あるいは振動させることにより、便を希釈液
8に速やかに溶解させて、液状の検体を調製することが
できる。
【0034】次に、コネクター5を回転させ、コネクタ
ー5の内管挿入部5aの内管3内への挿入深度を浅くす
る。その結果、図3に示すように、内管3内と、隙間7
との間が連通する。そのため、液状の検体が隙間7内に
流入し、イムノクロマトグラフィー用測定試薬6と接触
する。よって、イムノクロマトグラフィー用測定試薬6
に検体が含浸し、測定結果を、外管4の外部から目視に
より観察することができる。
【0035】すなわち、本実施例の検査用器具1を用い
れば、試料の採取から検査までを検査用器具1のみを用
いて容易に行い得る。しかも、試料を採取した後には、
全ての操作が密封された検査用器具1内で行われるの
で、糞便の臭いを気にすることなく検査を終了すること
ができ、衛生的にも優れている。
【0036】なお、上記実施例では、内管3の下端の開
口3cに、コネクター5の内管挿入部5aがねじ込まれ
ていたが、コネクター5の内管挿入部5aは、図4に示
すように外周面に雄ねじを有するものでなくともよい。
すなわち、内管3の開口3cに、雄ねじを有しない内管
挿入部5aが圧入されるように構成してもよい。この場
合、測定に際しては、コネクター5を内管3から引き抜
く方向に移動させればよく、内管挿入部5aの内管3内
への挿入深度が浅くなり、それによって内管3内と隙間
7とが連通される。
【0037】図5(a)及び(b)は、本発明の第2の
実施例に係る検査用器具を示す縦断面図及び斜視図であ
り、図6(a)〜(c)は、この検査用器具の各部品を
示す図である。検査用器具11は、矩形の容器本体12
を有する。容器本体12の形状は、矩形である必要は必
ずしもなく、円筒状など他の形状であってもよい。
【0038】容器本体12内には、上下方向に延びる仕
切り壁13が容器本体12の天板12aから下方に延び
るように配置されている(図6(b))。この仕切り壁
13により、容器本体12内が、検体調製室14と検査
室15とに区画されている。
【0039】検体調製室14においては、上方に挿入口
14aが形成されている。挿入口14aは、試料採取具
16を挿入するために設けられている。また、検体調製
室14内には、試料を溶解もしくは分散するための希釈
液8が収納されている。
【0040】図6(a)に示すように、試料採取具16
は、第1の実施例で用いた試料採取具2とほぼ同様に構
成されている。従って、同一部分については、同一の参
照番号を付することにより、その説明は省略する。もっ
とも、挿入口14aが矩形の平面形状を有するので、試
料採取具16の持ち手16aは、その横断面が矩形の形
状を有する。そして、持ち手16aの下方部分16a1
が、上方部分16a2よりも外寸が小さくされており、
該下方部分16a1 が、挿入口14a内に圧入されるよ
うに構成されている。
【0041】また、検査室15内には、該検査室15の
壁面にイムノクロマトグラフィー用測定試薬6が固定さ
れている。検体調製室14の下方には、第1の開口14
bが形成されており、検査室15の下方には第2の開口
15aが形成されている。
【0042】また、開口14b,15aを液密的に閉成
するように、コネクター17が容器本体12の下面に取
り付けられている。コネクター17は容器本体12の下
面よりも大きな矩形板状の部材により構成されている。
図6(c)に示すように、コネクター17の上面17a
上には、仕切り壁13の下端に圧接された可動部材18
が固定されている。また、コネクター17の上面17a
上には、ストッパー19が上方に突出するように形成さ
れている。
【0043】上記コネクター17は、容器本体12の上
下方向と直交する方向にスライドされ得るように構成さ
れている。すなわち、図5において、コネクター17
は、矢印Aで示すように左側にスライドさせ得るように
構成されている。ストッパー19は、スライド量を規制
するために設けられている。
【0044】なお、容器本体12及びコネクター17並
びに可動部材18を構成する材料については特に限定さ
れず、合成樹脂等を用いて構成することができる。もっ
とも、外部から検査結果を容易に確認するためには、容
器本体12は透明であることが望ましい。
【0045】次に、検査用器具11を用いて試料の採取
から検査までを行う方法を説明する。先ず、試料採取具
16を用いて、試料を採取する。この試料採取は、第1
の実施例の場合と同様にして行われる。
【0046】次に、試料採取具16の試料採取部2cに
試料を採取した後、挿入口14aから試料採取具16を
検体調製室14内に挿入する。その結果、希釈液8に試
料が接触し、試料が溶解もしくは分散される。この試料
の希釈液8への溶解あるいは分散をより速く行うには、
検査用器具11全体を揺動あるいは振動させればよい。
【0047】上記のようにして、検体調製室14内にお
いて、試料が希釈液8に溶解もしくは分散されて液状の
検体が調製される。しかる後、コネクター17を矢印A
方向に移動させる。その結果、仕切り壁13の下方の可
動部材18が、左側に移動し、検体調製室14と検査室
15とが連通される。そのため、液状の検体が検体調製
室14側から検査室15に流入する。その結果、液状の
検体がイムノクロマトグラフィー用測定試薬6に接触す
る。よって、外部からイムノクロマトグラフィー用測定
試薬6を観察することにより、検査結果を知ることがで
きる。
【0048】本実施例の検査用器具11においても、上
記のように試料の採取から検査結果を得るまでの全ての
工程を、検査用器具11のみを用いて行うことができ
る。また、試料採取具16を挿入口14aに挿入し、取
り付けた状態においては、容器本体12内が密封される
ので、便の臭いを気にすることなく検体の調製及び検査
を行うことができる。
【0049】図7及び図8(a),(b)は、第2の実
施例の検査用器具の各変形例を示す。図7(a)に示す
ように、この変形例の検査用器具21では、コネクター
27が、容器本体12の下面に固定されている。コネク
ター27は板状の部材であり、第1,第2の開口14
b,15aを液密的に閉成している。さらに、コネクタ
ー27の中央には、ねじ孔27aが形成されており、該
ねじ孔27aに操作部材としてのねじ28がコネクター
27の下面からねじ込まれている。なお、ねじ28の頭
部28aは、外部から手により回転させ得る大きさとさ
れている。
【0050】また、ねじ28の先端には、可動部材29
が固定されている。可動部材29の上端は、仕切り壁1
3の下端に圧接されている。可動部材29の紙面−紙背
方向の両側は、容器本体12に液密的に圧接されてい
る。
【0051】初期状態では、可動部材29が仕切り壁1
3に圧接されて、検体調製室14と検査室15とが区画
されている。すなわち、希釈液8は、検体調製室14内
にとどまり、検査室15には流入しない。
【0052】検体を調製した後には、上記ねじ28を回
転させ、可動部材29の上端を仕切り壁13の下端から
分離する。その結果、検体調製室14と検査室15とが
連通される。そのため、液状の検体が検体調製室14か
ら検査室15内に流入する。よって、第2の実施例の検
査用器具11の場合と同様に、試料の採取から検査結果
を目視により確認するまでの操作を、検査用器具21の
みを用いて容易に行い得る。
【0053】なお、図7に示した検査用器具21では、
操作部材としてねじ28を用い、可動部材29を下方に
移動させたが、ねじ28に代えて、貫通孔27aに圧入
される操作部材を用いてもよい。すなわち、ねじ28の
頭部28aに、貫通孔27aに圧入される部分が連ねら
れており、該圧入される部分の先端に可動部材29が固
定されていてもよい。この場合には、検体調製室14と
検査室15とを連通するに際し、操作部材を下方に若干
移動させることにより、可動部材29を下方に移動させ
ればよい。
【0054】図8(a)は、第2の実施例の検査用器具
11のさらに他の変形例を説明するための略図的縦断面
図である。ここでは、容器本体12、コネクター37及
び操作部材31のみが図示されている。この変形例で
は、仕切り壁13の下端はコネクター37の上面に液密
的に圧接されている。コネクター37に、下面に開口し
ており上面には至らないねじ穴37aが形成されてお
り、該ねじ穴37aに操作部材31としてのねじが下面
からねじ込まれている。操作部材31は、頭部31aを
手指で掴むことにより回転させ得るように構成されてい
る。また、操作部材31の先端は、仕切り壁13の下端
に圧接される。
【0055】操作部材31の先端近傍には、内部流路と
して、操作部材31の軸方向と直交する方向に延びる貫
通孔31bが形成されている。この貫通孔31bは、初
期状態では、図8に示されているように、仕切り壁13
と平行な方向に延びるように配置されている。
【0056】さらに、コネクター37の内部には、流路
38,39が形成されている。流路38の一端開口、す
なわち第3の開口38aが検体調製室14に臨んでお
り、流路39の一端開口、すなわち第4の開口が検査室
15に臨んでいる。流路38,39の他端開口は、操作
部材31の貫通孔31bを挟んで対向されている。
【0057】従って、初期状態では、検体調製室14と
検査室15とが連通されておらず、希釈液は検査室15
側に流入しない。検査に際しては、上記操作部材31を
回転させ、貫通孔31bの両端の開口を流路38,39
に接続する。その結果、第3,第4の開口38a,39
aが、それぞれ、検体調製室14及び検査室15に臨ん
でいるので、貫通孔31b及び流路38,39により構
成される接続流路が、検体調製室14と、検査室15と
を接続する。よって、液状の検体が、検体調製室14か
ら検査室15に流入する。
【0058】図8(b)に示す変形例では、コネクター
37の下面に穴37bが形成されている。穴37bは、
コネクター37の上面には至らないように形成されてい
る。穴37bに、操作部材31aが挿入されている。操
作部材31aは、穴37bへの挿入深度を変化させ得る
ように,かつ穴37bに液密的に取り付けられている。
【0059】また、操作部材31には、内部流路31c
が形成されている。内部流路31cの両端開口は、コネ
クター37に設けられた流路38,39の穴37bに臨
む開口と同じ高さ位置に位置したときに、流路38,3
9を内部流路31cが連通し得るように構成されてい
る。
【0060】従って、初期状態では、内部流路31c
が、流路38,39の穴37bに開口している部分より
も上方あるいは下方に位置させておき、検査に際し、操
作部材31の挿入深度を変化させ、内部流路31cを、
流路38,39の穴37bに開口している部分に一致さ
せるように変化させればよい。このように操作部材31
を操作することにより、検体調製室14と検査室15と
が連通され、液状の検体が、検体調製室14から検査室
15に流入する。
【0061】前述したように、第2の実施例の検査用器
具11においては、コネクター17に様々な可動部材及
び操作部材を取り付け、上記仕切り壁13の下端に初期
状態では可動部材を圧接させ、検査に際して操作部材を
外部から操作し、可動部材を仕切り壁13の下端から分
離するように、適宜変形し得る。
【0062】同様に、第1の実施例の検査用器具1にお
いても、コネクター5については様々に変形することが
できる。例えば、内管3の下方の開口と、内管3と外管
4との間の隙間7の下端を常時は液密的に閉成し、検査
に際して、コネクターを回転させたり、内管3及び外管
4の軸方向と直交する方向にスライドさせることによ
り、内管3内と隙間7とを連通させ得る適宜の構造のも
のを採用することができる。
【0063】また、第1の実施例では、内管3と外管4
との間の隙間7は図9(a)のように構成されていた
が、図9(b)に示すように、隙間7に、仕切り壁7a
〜7cを設け、隙間7内を複数の区画に分割してもよ
い。この場合、仕切り壁7a〜7cは、下方から液体の
検体が流入し得るように、隙間7の下端には至らないよ
うに構成される。
【0064】同様に、第2の実施例の検査用器具11で
は、図10(a)に示すように、1つの検体調製室14
の側方に仕切り壁13を隔てて1つの検査室15が構成
されていたが、図10(b)に示すように、複数の検査
室15を仕切り壁15aを隔てて構成してもよい。
【0065】上述した第1,第2の実施例及び各変形例
では、試料採取具が備えられていたが、本発明に係る検
査用器具においては、試料採取具は必ずしも設けられず
ともよい。このような試料採取具が設けられていない検
査用器具の例を、図11〜図13に示す。
【0066】図11に示す検査用器具41は、試料採取
具2が設けられていないことを除いては、第1の実施例
の検査用器具2と同様に構成されている。このように、
試料採取具2を設けない場合、内管3の上方開口が試料
の挿入される挿入口を構成することになる。
【0067】また、図12に示す検査用器具51では、
試料採取具16が設けられていないことを除いては、第
2の実施例の検査用器具11と同様に構成されている。
ここでは、検体調製室14の上方の挿入口14aが、試
料が挿入される挿入口を構成している。
【0068】図13に示す検査用器具61では、検査用
器具16が備えられていないことを除いては、図7に示
した検査用器具21と同様に構成されている。図11〜
図13に示した各検査用器具41,51,61のその他
の部分については、それぞれ、検査用器具1,11,2
1と同様であるため、同一部分については、同一の参照
番号を付することにより、その説明を省略する。
【0069】また、図8(a)及び(b)に示した検査
用器具においても、図示されている通りに試料採取部が
備えられていない構造としてもよい。上記のように、試
料採取部が備えられていない場合には、検体調製室の挿
入口に試料を挿入するだけで、検査用器具の検体調製室
内に試料を採取することができる。この場合、必要に応
じて、スポイドや綿棒などを用いて試料を採取し、挿入
口内に試料を挿入すればよい。
【0070】さらに、上述した各実施例及び変形例で
は、検体調製室内に希釈液が収納されていたが、液状の
試料を検査する場合、希釈液は必ずしも必要でない。す
なわち、検体調製室に希釈液を収納しておかずともよ
い。なお、希釈液としては、単に試料を溶解もしくは分
散させたものに限定されず、培養液や各種緩衝液を用い
ることができる。
【0071】また、上記実施例では、便試料の検査に用
いる方法を説明したが、本発明に係る検査用器具は、便
試料だけでなく、食品などの検査にも用いることがで
き、さらに、尿、唾液、鼻汁、髄液、胃液などの液状の
生体分泌物の検査にも用いることができる。また、河川
水や汚水などの環境検査にも用いることができる。
【0072】次に、具体的な実験例につき説明する。上
記第1の実施例の検査用器具1を用い、イムノクロマト
グラフィー用測定試薬としてミズホメディ社製、クイッ
クチェイサー便潜血測定試薬を用いた。また、希釈液8
としては、クイックチェイサー便潜血試薬付属の便懸濁
液を用いた。本実施例の検査用器具を用いて、3名の便
潜血測定を行ったところ、下記の結果が得られた。
【0073】
【表1】
【0074】また、第2の実施例の検査用器具11を用
いて、便潜血を測定した。イムノクロマトグラフィー用
測定試薬6としては、ミズホメディー社製、クイックチ
ェイサー便潜血試薬を用いた。また、希釈液8として
は、クイックチェイサー便潜血試薬付属の便懸濁液を用
いた。
【0075】第2の実施例の検査用器具11を用いて3
名の便潜血測定を行ったところ、下記の結果が得られ
た。
【0076】
【表2】
【0077】次に、下記の表3に示す本発明の実施例に
係る検査用器具を用い、表3に○印を付して示す検体に
ついて測定を行った。検体に対応して使用した試料採取
具、測定試薬を表4に示す。
【0078】
【表3】
【0079】
【表4】
【0080】なお、表4に示した試薬のうち、クイック
ビューストレップA、クリアビュークラミジア、クイッ
クチェイサーHCV、H7検出キット「スクリーニング
用」はイムノクロマトグラフィー試薬であり、ディレク
ティジェンFluAはEIA試薬であり、サイバスター
Bld及びヘリコチェックは液状試薬である。結果を下
記の表6〜表13に示す。なお、鼻汁、唾液、胃液、血
清及び肉汁は、スポイドを用いて採取し、検体調製室の
挿入口から試料を挿入した。喉粘膜液及び性器粘膜液の
採取に際しては、綿棒を用い、これらの検体を採取し、
検体調製室内の希釈液中に浸漬することにより試料を採
取した。また、表6〜表13において、検体の種類に応
じて、検体調製室に、希釈液して、下記の表5に示す抽
出液、緩衝液または培養液を収納しておいた。
【0081】
【表5】
【0082】
【表6】
【0083】
【表7】
【0084】
【表8】
【0085】
【表9】
【0086】
【表10】
【0087】
【表11】
【0088】
【表12】
【0089】
【表13】
【0090】
【発明の効果】本発明に係る検査用器具では、試料を容
器本体の検体調製室に挿入するだけで、試料を検査用器
具内に取り込むことができる。さらに、検体調製室と区
画されて検査室が設けられているが、上記コネクターを
外部から操作することにより、検体調製室及び検査室の
下方の第1,第2の開口を連通させることにより、液状
の検体を検査室に流入させ、検体を検査室に設けられた
測定試薬に接触させることができる。
【0091】よって、試料の採取から検体の調製及び検
査までを、本発明に係る検査用器具のみを用いて容易に
行うことができる。よって、従来の試料採取器具では、
試料を採取して検体の調製までを行うことができるだけ
であり、検査に際して検体を取り出す必要があり、さら
に検体を検査装置に移し替る必要があったのに対し、本
発明に係る検査用器具ではこのような煩雑な操作を必要
としない。従って、作業者における便等の臭いの負担を
軽減することができ、かつ検査の終了までを衛生的に行
うことができる。
【0092】上記容器本体は、様々な構造を有するよう
に構成し得るが、容器本体が、内管と外管とを有し、内
管が検体調製室を構成しており、内管と外管との隙間が
検査室を構成している構造の場合には、二重管構造によ
り、細く、手で操作し易い検査器具を提供することがで
きる。
【0093】容器本体が上面に試料が挿入される挿入口
を有し、内部に検体調製室と検査室を区画する仕切りと
を有する場合には、二室構造により、同じく操作性のよ
い検査器具を提供することができる。
【0094】また、試料採取具の持ち手が、検体調製室
の挿入口に液密的に装着されるように構成されている場
合には、試料を採取した後に、試料採取具を検体調製室
に装着した以降、検査用器具内が密閉される。従って、
例えば便潜血の測定などにおいて、従事者の臭いによる
負担をより一層軽減することができる。
【0095】内管と外管との二重管構造を有する構成に
おいて、コネクターが、内管の下端開口から内管に圧入
される内管挿入部と、内管挿入部よりも大きな径を有
し、外管の下端開口を液密的に閉成する外管保持部とを
有し、内管挿入部の内面への挿入深度を変化させること
により、内管と隙間とを連通させるように構成している
場合には、内管挿入部の挿入深度を浅くするだけで、内
管内と上記隙間とを容易に連通させることができ、従っ
て容易に液状の検体を隙間に導くことができる。
【0096】コネクターの内管挿入部の外周面に雄ねじ
が形成されており、内管の内周面に雄ねじと螺合する雌
ねじが形成されており、内管挿入部の挿入深度を浅くす
ることにより、内管内と隙間とが連通される場合には、
上記コネクターを回転させるだけで、容易に内管内と隙
間とを連通させることができる。
【0097】また、コネクターが、検体調製室と検査室
とを液密的に区画するために、上記仕切り壁の下方に圧
接された可動部材と、該可動部材を仕切り壁の下端から
離間させる操作部材とを有する場合には、操作部材を外
部から操作することにより、可動部材を仕切り壁の下端
から離間させ、それによって検体調製室内の検体を容易
に検査室に導くことができる。
【0098】上記操作部材が、可動部材に連結されてい
るねじの場合には、該ねじを回転させるだけで、検査室
に液状の検体を導くことができる。上記操作部材が、可
動部材に連ねられており、かつ外部から手で把持して可
動部材を降下させる把持部である場合には、把持部を下
方に引っ張るだけで、検体調製室と検査室とを連通させ
ることができる。
【0099】また、コネクターの下面に穴が形成されて
おり、第1,第2の流路が穴の内面と検体調製室及び検
査室を接続するように構成されており、該コネクターの
穴に穴への挿入深度を変化させ得る操作部材が挿入され
ており、該操作部材に、挿入深度を変化させることによ
り第1,第2の流路を連通する内部流路が形成されてい
る場合には、常時は操作部材の挿入深度を、第1,第2
の流路を遮断するようにしておき、検査に際し、操作部
材の挿入深度を変化させて、第1,第2の流路を内部流
路を介して連通させることができる。
【0100】また、コネクターの下面に穴が形成されて
おり、穴の内面と検体調製室及び検査室とを接続する第
1,第2の流路が形成されており、穴内において回転し
得るようにかつ穴に液密的に取り付けられた操作部材を
有し、操作部材を回転することにより、第1,第2の流
路を連通する内部流路が操作部材に形成されている場合
には、常時は、第1,第2の流路を遮断するようにして
おき、検査に際し操作部材を回転させて第1,第2の流
路を内部流路を介して連通させることができる。
【0101】また、本発明に係る検査用器具において、
試料採取部と持ち手とを有する試料採取具が備えられて
いる場合には、試料採取部を試料に突き刺したり、浸漬
するだけで試料を容易に採取することができる。そし
て、試料採取後に、試料採取具の試料採取部を容器本体
の検体調製室に挿入するだけで、試料採取操作を簡便に
行い得る。
【0102】また、試料採取具の持ち手が、検体調製室
の挿入口に液密的に装着されるように構成されている場
合には、試料を採取した後に、試料採取具を検体調製室
に装着した以降、検査用器具内が密閉される。従って、
例えば便潜血の測定などにおいて、従事者の臭いによる
負担をより一層軽減することができる。また、検体調製
室に希釈液が収納されている場合には、検体調製室に試
料が挿入されると、試料が希釈液に溶解したり、分散し
たりするので、直ちに液状の検体を調製することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係る検査用器具を示す
縦断面図。
【図2】(a)は第1の実施例の検査用器具の試料採取
部を示す正面図、(b)は内管を示す縦断面図、(c)
は外管にコネクターを取り付けた構造を示す縦断面図、
(d)はコネクターを示す正面図。
【図3】第1の実施例の検査用器具において、コネクタ
ーを回転させて内管内と隙間とを連通させた状態を示す
部分切欠縦断面図。
【図4】第1の実施例の検査用器具で用いられるコネク
ターの変形例を示す正面図。
【図5】(a)及び(b)は、本発明の第2の実施例に
係る検査用器具の縦断面図及び斜視図。
【図6】(s)は、第2の実施例で用いられ試料採取部
を示す正面図、(b)は容器本体を示す縦断面図、
(c)はコネクターを示す斜視図。
【図7】(a)及び(b)は、それぞれ、第2の実施例
の検査用器具の変形例を説明するための図であり、
(a)は縦断面図、(b)は可動部材を降下させた状態
を示す部分切欠縦断面図。
【図8】(a)及び(b)は、第2の実施例の検査用器
具の他の変形例を示す各縦断面図。
【図9】(a)及び(b)は第1の実施例の検査用器具
における隙間の構造を説明するための横断面図、(b)
は該隙間の変形例を示す横断面図。
【図10】(a)及び(b)は、第2の実施例の検査用
器具の容器本体の横断面図、(b)は変形例の容器本体
の横断面図。
【図11】第1の実施例の変形例に係る検査用器具の縦
断面図。
【図12】第2の実施例の変形例に係る検査用器具の縦
断面図。
【図13】図7に示した検査用器具のさらなる変形例を
示す縦断面図。
【図14】従来の糞便採取用具を示す縦断面図。
【符号の説明】
1,41…検査用器具 2…試料採取具 2a…ロッド 2b…持ち手 2c…試料採取部 3…内管 3b…第1の開口 4…外管 5…コネクター 5a…内管挿入部 5c…雄ねじ 6…イムノクロマトグラフィー用測定試薬 7…隙間 8…希釈液 11,51…検査用器具 12…容器本体 13…仕切り壁 14…検体調製室 14a…挿入口 14b…第1の開口 15…検査室 15a…第2の開口 16…試料採取具 16a…持ち手 17…コネクター 18…可動部材 19…ストッパー 21,61…検査用器具 27…コネクター 28…操作部材 29…可動部材 31…操作部材 31b…貫通孔 38,39…流路 38a,39a…第3,第4の開口
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // G01N 33/543 521 G01N 33/543 521 Fターム(参考) 2G042 AA01 CA02 CA10 CB03 CB06 DA08 FA11 FB07 HA01 HA03 HA10 2G045 AA16 AA21 AA22 BB41 CB03 CB04 FB03 FB06 HA07 HA10 HA13 HA14

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 試料の採取から検体の調製及び検査まで
    を行い得る検査用器具であって、 試料が挿入される挿入口を有し、下端に第1の開口を有
    する検体調製室及び検体調製室と区画されて設けられて
    おり、内部に測定試薬が配置されており、下端に第2の
    開口を有する検査室とを有する容器本体と、 前記容器本体の下端の第1,第2の開口を閉成し、かつ
    検体調製室及び検査室に対し液密的に取り付けられてお
    り、外部からの操作により第1,第2の開口間を連通さ
    せ得るように構成されているコネクターとを備えること
    を特徴とする、検査用器具。
  2. 【請求項2】 前記容器本体が、内管と外管とを有し、 前記内管が検体調製室を構成しており、内管と外管との
    間の隙間が検査室を構成している、請求項1に記載の検
    査用器具。
  3. 【請求項3】 前記容器本体が上面に前記試料が挿入さ
    れる挿入口を有し、内部に検体調製室と検査室とを区画
    する仕切りとを有する、請求項1に記載の検査用器具。
  4. 【請求項4】 前記コネクターが、内管の下端開口から
    内管に挿入される内管挿入部と、内管挿入部よりも大き
    な径を有し、外管の下端開口を液密的に閉成する外管封
    止部とを有し、 内管挿入部の内管への挿入深度を変化させることによ
    り、内管と前記隙間とを連通させるように構成されてい
    る、請求項2に記載の検査用器具。
  5. 【請求項5】 前記コネクターの内管挿入部の外周面
    に、雄ねじが形成されており、 前記内管の内周面に前記雄ねじと螺合する雌ねじが形成
    されており、 前記内管挿入部の挿入深度を浅くすることにより、内管
    内と前記隙間とが連通される、請求項4に記載の検査用
    器具。
  6. 【請求項6】 前記コネクターが、前記検体調製室と検
    査室とを液密的に区画するために、前記仕切り壁の下方
    に圧接された可動部材と、該可動部材を仕切り壁の下端
    から離間させる操作部材とを有する、請求項3に記載の
    検査用器具。
  7. 【請求項7】 前記操作部材が前記可動部材に連結され
    ているねじである、請求項6に記載の検査用器具。
  8. 【請求項8】 前記操作部材が、可動部材に連ねられて
    おり、かつ外部から手で把持して可動部材を降下させ得
    る把持部である、請求項6に記載の検査用器具。
  9. 【請求項9】 前記コネクターの下面に上面には至らな
    い穴が形成されており、該穴の内面と、検体調製室及び
    検査室とを接続する第1,第2の流路が形成されてお
    り、 前記穴に液密的に挿入されており、かつ挿入深度を変化
    させ得るように構成されている操作部材をさらに備え、 前記操作部材に、操作部材の挿入深度がある大きさとな
    ったときに第1,第2の流路を連通する内部流路が形成
    されている、請求項1に記載の検査用器具。
  10. 【請求項10】 前記コネクターの下面に上面には至ら
    ない穴が形成されており、該穴の内面と、検体調製室及
    び検査室とを接続している第1,第2の流路が形成され
    ており、 前記穴に液密的に挿入されており、外部からの操作によ
    り回転し得るように構成された操作部材をさらに備え、
    前記操作部材を回転させることにより、第1,第2の流
    路を接続し得る内部流路が該操作部材に形成されている
    ことを特徴とする、請求項1に記載の検査用器具。
  11. 【請求項11】 試料採取部と、持ち手とを有する試料
    採取具をさらに備え、該試料採取具の試料採取部が前記
    挿入口に挿入される、請求項1〜10のいずれかに記載
    の検査用器具。
  12. 【請求項12】 前記採取器具の持ち手が、前記検体調
    製室の挿入口に液密的に装着されるように構成されてい
    る、請求項11に記載の検査用器具。
  13. 【請求項13】 試料を溶解または分散させて検体を調
    製するための希釈液が、前記検体調製室に収納されてい
    ることを特徴とする、請求項1〜12のいずれかに記載
    の検査用器具。
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