JP2001116076A - 油圧緩衝器の減衰力発生構造 - Google Patents

油圧緩衝器の減衰力発生構造

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JP2001116076A
JP2001116076A JP29761199A JP29761199A JP2001116076A JP 2001116076 A JP2001116076 A JP 2001116076A JP 29761199 A JP29761199 A JP 29761199A JP 29761199 A JP29761199 A JP 29761199A JP 2001116076 A JP2001116076 A JP 2001116076A
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leaf valve
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leaf
speed
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Koichi Uda
幸一 宇田
Toshihiko Hidaka
俊彦 日高
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Kayaba Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 微低速〜高速域まで減衰力がピストン速度に
ほぼ比例する速度比例型の油圧緩衝器を提供すること。 【解決手段】 伸側減衰弁PV(又は圧側減衰弁BV)
はいずれも内外径が同一のリーフバルブ116〜119
で構成され、ピストン5(又はバルブケース15)下部
の開口窓5E(または15E)に対向する穴付きリーフ
バルブ116と低速域リーフバルブ119の間に、穴付
きリーフバルブのオリフィス116Aに連通する円弧状
の開口窓117B,118Bを設けた窓付きリーフバル
ブ117,118を挟持してなり、窓付きリーフバルブ
の開口窓の内径が、穴付きリーフバルブ側より低速域リ
ーフバルブ側が順に小さくなること。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、自動車の懸架装置な
ど車体の振動を抑制する油圧緩衝器の減衰力発生構造に
関し、減衰力が微低速〜高速域までピストン速度にほぼ
比例して増加する速度比例型の構造に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】この種の油圧緩衝器としては、例えば図
3に示すようなものが知られている。まず構造の概要を
図面に基づいて説明する。車体と車輪との間に結合部材
を介して取付けられる油圧緩衝器は、ピストンロッド1
にピストン5とピストンバルブPVを組み付け、それを
摺動自在に収容するとともに下端部にベースバルブBV
を装着したシリンダ21を外筒22に収容し、外気を遮
断するシール24とロッドガイド23とを収容したパッ
キンケース25を外筒22の上部から嵌挿した後、外筒
22の上端部を全周溶接等により密封して形成されてい
る。そして、シリンダ21と外筒22の間にはタンク室
Dが形成される。
【0003】作動油の充満したシリンダ21内をピスト
ンロッド1が上昇する際には、密閉された上部室Aの作
動油は、ピストンバルブPVを介して、下部室Bに流出
し、この際の通路抵抗が伸長側減衰力となる。ピストン
ロッド1の上昇によって不足するピストンロッド退出体
積分の作動油は、前記シリンダ21の下端部に配設され
たベースバルブBVを介してタンク室Dに連なる底部室
Cより補充される。
【0004】次に、この油圧緩衝器のピストンバルブP
Vについて説明する。ピストンロッド1の下端部には上
部よりも小径のインロー部1Aが設けられ、ここにリー
フバルブ3と切欠きリーフバルブ4の最大撓みを規制す
るバルブストッパ2,外径がリーフバルブ3及び切欠き
リーフバルブ4の撓みの支持径となる環座7,リーフバ
ルブ3,当該リーフバルブ3の下側に重畳され外周に切
欠き4Bを設けた切欠きリーフバルブ4,上面が切欠き
リーフバルブ4に対向するとともに外周にガイド5Fを
巻着したピストン5を順次嵌挿する。シリンダ21内を
上部室Aと下部室Bに区画するピストン5には、下部室
Bに連通する外周ポート5A及び上部室Aに連通する内
周ポート5Bが形成されている。
【0005】内周ポート5Bの下部には円環状の開口窓
5Eが形成され、当該開口窓5Eには、外径が順に小さ
くなるリーフバルブ6A,6B,6Cを対向させる。続
いて、外径が当該リーフバルブの撓みの支持径となる環
座7,リーフバルブの最大撓みを規制するバルブストッ
パ8を順次組み付け、最後にピストンナット9をインロ
ー部1Aのねじ部に螺着し、締付け工具により締結する
ことによりピストンバルブPVが構成される。
【0006】作動油の充満したシリンダ21内をピスト
ンロッド1が上昇する所謂伸長工程において、ピストン
速度が小さくピストン下部の開口窓5Eと下部室B間の
圧力差が小さい所謂微低速〜低速域においては、リーフ
バルブ6A,6B,6Cは、前記開口窓5Eを覆窓して
いる。このため上部室Aの圧油は、切欠きリーフバルブ
4の切欠き4Bを通ってピストン上部の開口窓5Cに流
入し、ピストンの外周ポート5Aを介して下部室Bに開
放され、この際の通路抵抗により、図4(A)の実線で
示すようなピストン速度のほぼ2乗に比例する微低速〜
低速域の伸側減衰力を発生する。
【0007】ピストン速度が増大するに伴い切欠き4B
を通過する流量も増え、切欠き4B前後の圧力差も増大
する。ピストン速度が中速域に近づくにつれ、バルブス
トッパの通孔2A,リーフバルブの通孔3A,切欠きリ
ーフバルブの通孔4A,ピストンの内周ポート5Bを介
して上部室Aに連通するピストン下部の開口窓5Eと下
部室Bの圧力差が大きくなるので、開口窓5Eに対向し
て配設されているリーフバルブ6Aの外周側が、下側の
リーフバルブ6B,6Cとの合成された撓み剛性に打ち
勝って、開口窓5Eの外側シート面から押し開かれ、作
動油が下部室Bに流出し、この際の通路抵抗により中速
域以降の伸側減衰力を発生する。
【0008】リーフバルブ6A,6B,6Cは内径が同
一で外径が順に小さくなっているので、ピストン速度の
増大によるリーフバルブ6Aの撓みの増加に伴いリーフ
バルブ6B,6Cが順に押し倒され、リーフバルブ6
A,6B,6C全体の撓み剛性が順次大きくなるため、
外径が同一である場合の図4(A)の点線で示す減衰力
特性に対し、実線で示すように中速域以降の減衰力がピ
ストン速度にほぼ比例する速度比例型の減衰力特性を得
ることができる。
【0009】以上の説明は作動油の充満したシリンダ2
1内をピストンロッド1が上昇する伸長側についてであ
るが、逆にピストンロッド1が下降する際には、密閉さ
れた下部室Bの作動油は、まずピストン5の外周ポート
5Aを通り、リーフバルブ3と切欠きリーフバルブ4の
合成された撓み剛性に打ち勝ってその外周側を押し開
き、負圧となる上部室Aに補充される。この分を除いた
下部室Bの作動油は、シリンダ21の下端部に装着され
たベースバルブBVを介して下部室Bよりタンク室Dに
連なる底部室Cに流出し、この際の通路抵抗が圧側減衰
力となる。
【0010】つぎに、ベースバルブBVについて説明す
る。まず、ガイド11の軸部11Aに、リーフバルブ1
3と切欠きリーフバルブ14の最大撓みを規制するバル
ブストッパ12,外径がリーフバルブ13及び切欠きリ
ーフバルブ14の撓みの支持径となる環座17,リーフ
バルブ13,当該リーフバルブ13の下側に重畳され外
周に切欠き14Bを設けた切欠きリーフバルブ14,上
面が切欠きリーフバルブ14に対向するバルブケース1
5を順次嵌挿する。シリンダ21の下端に嵌着され下部
室Bと底部室Cを区画するバルブケース15には、底部
室Cに連通する外周ポート15A及び下部室Bに連通す
る内周ポート15Bが形成されている。
【0011】続いて、ガイド11の軸部に、上記バルブ
ケース下部の開口窓15Eに対向し外径が順に小さくな
るリーフバルブ16A,16B,16C,更に外径が当
該リーフバルブの撓みの支持径となる環座17,リーフ
バルブの最大撓みを規制するバルブストッパ18を順次
組み付け、最後に、ガイド11の軸部下端を工具により
加締めることによりベースバルブBVが構成される。
【0012】作動油の充満したシリンダ21内をピスト
ンロッド1が下降する所謂収縮工程において、ピストン
速度が小さくバルブケース下部の開口窓15Eと底部室
C間の圧力差が小さい所謂微低速〜低速域においては、
リーフバルブ16A,16B,16Cは、前記開口窓1
5Eを覆窓している。このため下部室Bの圧油は、切欠
きリーフバルブ14の切欠き14Bを介して底部室Cに
開放され、この際の通路抵抗により、図4(A)の実線
で示すようなピストン速度のほぼ2乗に比例する微低速
〜低速域の圧側減衰力を発生する。
【0013】ピストン速度が増大するに伴い切欠き14
Bを通過する流量も増え、切欠き14B前後の圧力差も
増大する。ピストン速度が中速域に近づくにつれ、バル
ブストッパの通孔12A,リーフバルブの通孔13A,
切欠きリーフバルブの通孔14A,バルブケースの内周
ポート15Bを介して下部室Bに連通するバルブケース
下部の開口窓15Eと底部室Cの圧力差が大きくなるの
で、開口窓15Eに対向して配設されているリーフバル
ブ16Aの外周側が、下側のリーフバルブ16B,16
Cとの合成された撓み剛性に打ち勝って、開口窓15E
の外側シート面から押し開かれ、作動油が底部室Cに流
出しこの際の通路抵抗により中速域以降の圧側減衰力を
発生する。
【0014】リーフバルブ16A,16B,16Cは内
径が同一で外径が順に小さくなっているので、ピストン
速度の増大によるリーフバルブ16Aの撓みの増加に伴
いリーフバルブ16B,16Cが順に押し倒され、リー
フバルブ16A,16B,16C全体の撓み剛性が順次
大きくなるため、外径が同一である場合の図4(A)の
点線で示す減衰力特性に対し、実線で示すように中速域
以降の減衰力がピストン速度にほぼ比例する速度比例型
の減衰力特性を得ることができる。
【0015】逆にピストンロッド1が上昇する際には、
底部室Cからバルブケースの外周ポート15Aを通り、
リーフバルブ13と切欠きリーフバルブ14の合成され
た撓み剛性に打ち勝ってその外周側を押し開き、ピスト
ンロッド1の退出体積分の作動油が下部室Bに補充され
る。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】上記の様にピストン速
度の低速域において、ピストンバルブPVについては外
周側の一部を切り欠いた切欠きリーフバルブ4の切欠き
4B(ベースバルブBVについては切欠きリーフバルブ
14の切欠き14B)を通るのであるが、この際の通路
抵抗である減衰力Fは、切欠きの通路面積をa,ピスト
ン速度をVとすると、比例常数をkとして、 F=k
(V/a)2 となる。すなわち減衰力Fは、切欠き
の通路面積aの2乗に反比例し、ピストン速度Vの2乗
に比例する図4(A)の実線で示すような特性になる。
特にピストン速度Vの小さい微低速では減衰力Fが小さ
く、道路のうねり等を通過する際の減衰が不十分である
ため、ふわふわ感が顕著になり車両の乗り心地が悪化し
てしまう。
【0017】本発明は以上のような実情に鑑みてなされ
たものであり、その目的とするところは、微低速〜高速
域まで減衰力がピストン速度Vにほぼ比例する速度比例
型の油圧緩衝器を提供することである。
【0018】
【問題を解決するための手段】本発明は、「外筒に収容
されたシリンダ内を上部室と下部室とに区画する一方、
シリンダ内に摺動自在に案内されるピストンをピストン
ロッドの下端部に結合して、当該ピストンに配設された
伸側減衰弁によりピストンロッドが伸長する際の伸側減
衰力を制御するとともに、シリンダ内を下部室とタンク
室に連通する底部室とに区画するバルブケースをシリン
ダ下端部に嵌着して、当該バルブケースに配設された圧
側減衰弁によりピストンロッドが収縮する際の圧側減衰
力を制御する油圧緩衝器」を前提とするものである。
【0019】課題を解決するため本発明の採った手段
は、「上記伸側減衰弁又は圧側減衰弁はいずれも内外径
が同一のリーフバルブで構成され、ピストン又はバルブ
ケース下部の開口窓に対向する穴付きリーフバルブと低
速域リーフバルブの間に、前記穴付きリーフバルブのオ
リフィスに連通する円弧状の開口窓を設けた窓付きリー
フバルブを挟持してなり、当該窓付きリーフバルブの開
口窓の内径が、穴付きリーフバルブ側より低速域リーフ
バルブ側が順に小さくなること」である。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明に係わる油圧緩衝器は、図
3の従来技術と同じ基本構造を備え、ピストンロッド1
がその下端部に装着されたピストン5を介して、シリン
ダ21内に移動自在に挿入されるとともに、上部室Aと
下部室Bを区画する。また、シリンダ21の下端部には
バルブケース15が嵌着され、同じく下部室Bと底部室
Cを区画している。
【0021】前記従来技術で詳述したように、本発明が
解決しようとするリーフバルブの作用・効果は、ピスト
ンバルブPV側,ベースバルブBV側とも同じであるの
で、本発明をピストンバルブPV側に適用する場合につ
いて、従来技術と異なる部分にのみ異なる符号を付して
説明する。
【0022】まず、図1及び図2に示す本発明の実施形
態について説明する。従来技術で説明したピストンバル
ブPVとの相違部品は、リーフバルブ116〜119で
ある。図2(A)に示す穴付きリーフバルブ116は、
従来のリーフバルブ6Aと内外径が同一で、外周側に従
来の切欠き4Bの通路面積に相当するオリフィス116
Aが設けられている。穴付きリーフバルブの下側に重畳
される窓付きリーフバルブは、減衰力仕様によって第
1,第2…と何枚か重ねて使用するが、ここでは第1,
第2の2枚の場合を例に説明する。
【0023】図2(B)に示す第1窓付きリーフバルブ
117には、外環117Aと当該外環117Aに少なく
とも1箇所の連結部117Cで結合された内環117D
に包囲され、前記穴付きリーフバルブのオリフィス11
6Aに連通する円弧状の開口窓117Bが形成されてい
る。そして内環117Dの外径(開口窓117Bの内
径)は従来のリーフバルブ6Bの外径と略同一に設計さ
れている。連結部117Cと外環117Aは撓み剛性が
小さいので、窓付きリーフバルブ117としての撓み剛
性は、ほぼ内環117Dの撓み剛性と等しくなる。
【0024】図2(C)に示す第2窓付きリーフバルブ
118には、外環118Aと当該外環118Aに少なく
とも1箇所の連結部118Cで結合された内環118D
に包囲され、前記オリフィス116A及び開口窓117
Bに連通する円弧状の開口窓118Bが形成されてい
る。そして内環118Dの外径(開口窓118Bの内
径)は従来のリーフバルブ6Cの外径と略同一に設計さ
れている。連結部118Cと外環118Aは撓み剛性が
小さいので、窓付きリーフバルブ118としての撓み剛
性は、ほぼ内環118Dの撓み剛性と等しくなる。窓付
きリーフバルブ118の下側には、穴付きリーフバルブ
116と内外径が同じ低速域リーフバルブ119が重畳
され開口窓118Bを覆窓している。
【0025】ピストンロッド1が上昇する所謂伸長行程
において、ピストン速度が小さく上部室Aと下部室Bと
の圧力差が小さい所謂微低速〜低速域においては、上部
室Aに連通するピストン下部の開口窓5Eの圧油が穴付
きリーフバルブ116のオリフィス116A,第1窓付
きリーフバルブ117の開口窓117Bを介して,第2
窓付きリーフバルブ118の開口窓118Bに導かれ、
当該開口窓118Bに低速域リーフバルブ119が対向
する。低速域リーフバルブ119は、板厚によって定ま
るそれ自身の撓み剛性によって、微低速〜低速域の減衰
力を制御する。
【0026】低速域リーフバルブ119の板厚を適当に
選択すれば、微低速〜低速域においては、低速域リーフ
バルブ119の外周側が、その撓み剛性に対応しピスト
ン速度にほぼ比例した圧力差で、ピストン下部の開口窓
5Eの外側シート面から押し開かれ、上部室Aの圧油が
下部室Bに開放される。この際の通路抵抗により図4
(B)に示すようなピストン速度にほぼ比例する微低速
〜低速域の伸側減衰力を発生する。
【0027】ピストン速度が増大するに伴いオリフィス
116Aを通過する流量も増え、オリフィス116A前
後の圧力差も増大する。ピストン速度が中速域に近づく
につれ、上部室Aと下部室B間の圧力差が大きくなるた
め、ピストン下部の開口窓5Eに内周側を固定されて対
向し、下側に窓付きリーフバルブ117,118,低速
域リーフバルブ119が重畳して配設されている穴付き
リーフバルブ116の外周側が、窓付きリーフバルブ1
17,118,低速域リーフバルブ119との合成され
た撓み剛性に打ち勝って、ピストン下部の開口窓5Eの
外側シート面から押し開かれ、上部室Aの作動油が下部
室Bに解放される。
【0028】窓付きリーフバルブ117,118は、穴
付きリーフバルブ116と内外径が同一で内環の外径
(開口窓の内径)が順に小さくなっているので、ピスト
ン速度の増大による穴付きリーフバルブ116の撓みの
増加に伴い窓付きリーフバルブ117,118が順に押
し倒され、穴付きリーフバルブ116,窓付きリーフバ
ルブ117,118,低速域リーフバルブ119の合成
された撓み剛性がピストン速度に対応して順次大きくな
るため、図4(B)に示すように、全速度域に亘り減衰
力がピストン速度にほぼ比例して増加する速度比例型の
減衰力特性を得ることができる。
【0029】以上、本発明をピストンバルブPV側に適
用した場合について説明したが、ベースバルブBV側に
適用した場合も穴付きリーフバルブ,窓付きリーフバル
ブ,低速域リーフバルブの作用・効果は同一であるの
で、詳細な説明は省略する。
【0030】
【発明の効果】以上詳述した通り本発明によれば、窓付
きリーフバルブは、穴付きリーフバルブと内径が同一で
内環の外径(開口窓の内径)が順に小さくなるので、穴
付きリーフバルブの撓みの増加に伴い窓付きリーフバル
ブが順に押し倒され、穴付きリーフバルブ,窓付きリー
フバルブ,低速域リーフバルブの合成された撓み剛性が
ピストン速度に対応して順次大きくなるため、全速度域
に亘り減衰力がピストン速度にほぼ比例して増加する速
度比例型の減衰力特性を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる油圧緩衝器の縦断面図である。
【図2】(A) 本発明に係わる穴付きリーフバルブの
平面図である。 (B) 本発明に係わる第1窓付きリーフバルブの平面
図である。 (C) 本発明に係わる第2窓付きリーフバルブの平面
図である。 (D) 本発明に係わる低速域リーフバルブの平面図で
ある。
【図3】従来技術に係る油圧緩衝器の縦断面図である。
【図4】(A) 従来技術に係る油圧緩衝器の減衰力特
性である。 (B) 本発明に係る油圧緩衝器の減衰力特性である。
【符号の説明】
A 上部室 B 下部室 C 底部室 D タンク室 PV 伸側減衰弁 BV 圧側減衰弁 1 ピストンロッド 5 ピストン 5E (ピストン下部の)開口窓 15 バルブケース 15E (バルブケース下部の)開口窓 21 シリンダ 22 外筒 116 穴付きリーフバルブ 116A オリフィス 117 第1窓付きリーフバルブ 117B (円弧状の)開口窓 118 第2窓付きリーフバルブ 118B (円弧状の)開口窓 119 低速域リーフバルブ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】外筒に収容されたシリンダ内を上部室と下
    部室とに区画する一方、シリンダ内に摺動自在に案内さ
    れるピストンをピストンロッドの下端部に結合して、当
    該ピストンに配設された伸側減衰弁によりピストンロッ
    ドが伸長する際の伸側減衰力を制御するとともに、シリ
    ンダ内を下部室とタンク室に連通する底部室とに区画す
    るバルブケースをシリンダ下端部に嵌着して、当該バル
    ブケースに配設された圧側減衰弁によりピストンロッド
    が収縮する際の圧側減衰力を制御する油圧緩衝器におい
    て、 上記伸側減衰弁又は圧側減衰弁はいずれも内外径が同一
    のリーフバルブで構成され、ピストン又はバルブケース
    下部の開口窓に対向する穴付きリーフバルブと低速域リ
    ーフバルブの間に、前記穴付きリーフバルブのオリフィ
    スに連通する円弧状の開口窓を設けた窓付きリーフバル
    ブを挟持してなり、当該窓付きリーフバルブの開口窓の
    内径が、穴付きリーフバルブ側より低速域リーフバルブ
    側が順に小さくなることを特徴とする油圧緩衝器の減衰
    力発生構造。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100666266B1 (ko) 2005-03-24 2007-01-09 주식회사 만도 쇽 업소버의 피스톤 밸브
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