JP2001115358A - 長尺布帛 - Google Patents

長尺布帛

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JP2001115358A
JP2001115358A JP28287899A JP28287899A JP2001115358A JP 2001115358 A JP2001115358 A JP 2001115358A JP 28287899 A JP28287899 A JP 28287899A JP 28287899 A JP28287899 A JP 28287899A JP 2001115358 A JP2001115358 A JP 2001115358A
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    • D10BINDEXING SCHEME ASSOCIATED WITH SUBLASSES OF SECTION D, RELATING TO TEXTILES
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Abstract

(57)【要約】 この発明は切り出しによって衣類を形成するための長尺
布帛に関するものであり、実質的に縫製作業をなくすこ
とができ、かつ個人間で微妙に変化する体格や嗜好にか
かわらず、各個人にベストフィットさせることを目的と
する。 【解決手段】切り出しによって衣類を形成する長尺布帛
は、分離した複数の層10, 12を備え、その第1層が衣類
の一方の側面、第2層が衣類の他方の側面となり、第1
層と第2層とは衣類の外形線14に沿って接結され、接結
線に沿った衣類の襟、袖、裾等の人体を通すための開口
の部分は未完成又は半完成であり、かつ接結線はパター
ンとして布帛長さ方向に繰り返されている。布帛より衣
類を切り出すため、接結線に沿って布帛の切り出しが行
われかつ人体に合わせて適宜寸法や形状が調節される。
そのため、各個人間の微妙な寸法の相違や嗜好の変化に
かかわらず各人各人にベストフィットした衣類を得るこ
とができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は切り出しによって
衣類を形成するための長尺布帛に関するものである。
【0002】
【従来の技術】織布や編布からの衣類の製造にあたって
は、製織又は編成後に前身頃、後身頃、襟等の各部を型
紙に沿って裁断し、裁断された各部を縫製によって連結
し、衣類とする工程をとるのが古来連綿として行われて
いるところである。
【0003】衣類の製造を効率化するため、裁断につい
てはコンピュータ裁断などにより相当な自動化を行うこ
とは可能である。即ち、サイズに応じた型を格納するデ
ータベースが備えられ、選択された型よりレーザカッタ
により裁断することは既製服では通常行われているとこ
ろである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、縫製に
ついては自動化は相当に困難であり、基本的には手作業
であり、効率化、低コスト化のネックとなっていた。そ
こで、織布からの衣類の製造における無縫製化が希求さ
れていた。
【0005】また、縫製により衣類製品にした場合も、
既製服のサイズの種類は限られており個人によって微妙
に変化する体格や嗜好に合わせることは困難であり、多
少の妥協をもって選択することは通常されているところ
である。この場合、ベストフットではないため、顧客に
とって少なからず不満となるところである。
【0006】以上の問題点に鑑み、この発明の目的は、
実質的に縫製作業をなくすことができ、かつ個人間で微
妙に変化する体格や嗜好にかかわらず、各個人にベスト
フィットさせることができるようにする布帛製品を提供
することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明になる、切り出
しによって衣類を形成する長尺布帛は、分離した複数の
層を備え、その少なくとも1つの第1層が衣類の一方の
側面、少なくとも1つの第2層が衣類の他方の側面とな
り、第1層と第2層とは衣類の外形線に沿って接結さ
れ、接結線に沿った衣類の襟、袖、裾等の人体を通すた
めの開口の部分は未完成又は半完成であり、かつ接結線
はパターンとして布帛長さ方向に繰り返されている。布
帛より衣類を切り出すため、接結線に沿って布帛の切り
出しが行われかつ人体に合わせて適宜寸法や形状が調節
される。そのため、各個人間の微妙な寸法の相違や嗜好
の変化にかかわらず各人各人にベストフィットした衣類
を得ることができる。
【0008】この発明の布帛は経編及び丸編を含む編成
並びに編成のいずれによっても製造することができる。
経編みにて編成する場合は、布帛は少なく2枚の地筬と
少なくとも2枚のジャカード筬とを有する経編機にて編
成され、衣類の前記第1層及び第2層はそれぞれのため
の地筬によって編成され、接結線に沿った部分はジャカ
ード筬によって第1層及び第2層間の接結を行わしめ
る。
【0009】丸編にて編成する場合は、布帛はダイヤル
針とシリンダ針とを有する丸編機にて編成され、衣類の
前記の内層はダイヤル針のみを使用した組織により編成
され、外層はシリンダ針のみを使用した組織により編成
され、接結線に沿った部分はダイヤル針とシリンダ針と
の双方を使用した組織により編成される。
【0010】織成する場合は、布帛はジャカードを有す
る織機によって多重織組織にて織成され、多重織組織の
少なくとも1つの第1層が衣類の前記第1層を構成し、
多重織組織の少なくとも1つの第2層が衣類の前記第2
層を構成し、接結部に沿って衣類の第1層と第2層とは
接結されている。
【0011】
【発明の実施の形態】図1,2はこの発明の実施によっ
て得られる袋状の布帛を示しており、布帛は分離した第
1層10(表層)と、第2層12(裏層)とを備える。
第1層10は布帛からの切り出し後に衣類の一方側、例
えば前身頃となり、第2層12は布帛からの切り出し後
に衣類の他方側、例えば後身頃となる。
【0012】図1において、14は接結線であり、この
接結線14に沿って第1層10と第2層とは一体に連結
されている。図1に示すように、接結線14は衣類の外
形線の形態をなしている。即ち、接結線14における1
4aは首から肩にかけての部分であり、14bは両袖の
部分であり、14cは両脇の部分であり、14dは裾の
部分である。衣類の外形線におけるこれらの部分のう
ち、襟、袖、裾等の人体を通すための開口のとなる部分
14a, 14b, 14dは未完成又は半完成である。即ち、 襟の
部分14a、袖の部分14b、及び裾の部分14dにお
いては第1層10と第2層とは接結線によってつながっ
たままとなっている。この発明では顧客のサイズや嗜好
などに応じて、適宜の首回りや袖長や裾長が得られるよ
うに販売点においてカットを行い、顧客に販売される最
終的な商品としている。
【0013】図1に示すように、衣類の外形線となる接
結線14は布帛上においてはその長手方向においてリピ
ートされるパターンとなっている。即ち、従来の既製服
の販売においては、販売店(洋装店)に完成した個々の
衣類が問屋などから運ばれ、店頭に並べられ、需要者は
規定のサイズ(L, M, S)のうちから自分にあったもの
を選択し、購入するようになっている。そして、サイズ
の調整は大幅にはなしえず、ズボン長けを調節しうる等
に留まっていた。これに対して、この発明では上下層の
接結線である衣類の外形線としてのパターンが布帛の長
手方向に繰り返し的に形成されており、そしてこのパタ
ーンは首、袖、裾などの人体を通す部分については未完
成となっており、店頭では、顧客の採寸を行い、またそ
の嗜好を調査し、顧客にとって最適な首回り、袖長、裾
長が得られるようにカットを行い、必要あれば、店に接
地した小型の染色機によって染色を行い、顧客に完成品
としての衣類を提供するようにしているのである。
【0014】第1の実施形態では図1の布帛を少なくと
も2枚の地筬と少なくとも2枚のジャカード筬を有する
ラッシェル経編機を使用して編成するようにしている。
即ち、図3は第1の実施形態において使用しうるラッシ
ェル経編機を模式的に示しており、経編機は2列の針列
20, 22と、針列20, 22に対応して設けた2列の地筬24,
26と、2列のジャカード筬28, 30を備えており、地筬2
4には第1層10を構成する経糸32が挿通され、地筬
26には第2層12を構成する経糸34が挿通される。
従って、非接結部では針列20及地筬24によって経糸
32より第1層10が編成されると同時に針列22及地
筬26によって経糸34より第2層12が編成され、こ
れら第1層10と第2層12とは非接結部では相互に分
離している。そして、ジャカード筬28, 30にはそれぞれ
経糸36, 38が挿通されており、ジャカード筬28, 30は接
結線14に沿って第1層10と第2層12とを経糸36,
38によって綴じ、これにより図1及び図2で説明した、
第1層10と第2層12とが衣類の外形線に沿った接結
された構造を得ることができる。
【0015】経編における接結の構造は公技番号86−
5822に開示されたものと同様である。
【0016】次に、図1及び図2に示す長尺の経編布帛
より衣類を形成する方法について説明すると、販売店に
は図1の反物もしくは接結線に沿って切断した未完成の
衣類が持ちこまれる。販売店では顧客の採寸を行うと共
にその嗜好を把握し、襟、袖、裾のカットを行う。図4
(イ)は前身頃における襟のカットラインの例を40A,40
B, 40Cのように示している。これらのカットライン40A,
40B, 40Cは予め規定されているわけではなく、顧客の
採寸結果及び嗜好に応じて任意のカットラインに設定す
ることができる。そのため、従来の完成品のようにL,
M, Sの3種類の一つしか選定できないものと比較して自
由度は無制限に上げることができる。図4(ロ)は襟を
顧客の好みのラインにカット後、袖、裾の採寸結果又は
嗜好によるカットラインを破線にて示している。袖、裾
についても無制限に任意のカットラインを設定すること
ができる。図4(ハ)は襟、袖、裾について顧客に合わせ
てカットした後の衣類を示している。
【0017】必要あれば、販売店には小型の染色機械が
備えられており、カット後の衣類を好みの色に染色する
ようなサービスを附加することができる。
【0018】第1の実施形態のように経編組織にて構成
した場合は経編組織特有の経糸同士の交絡によってかが
りなどの補助的な縫製作業を行わなくてもカットライン
でのほつれが殆ど問題とならない点でこの発明の実施に
特に適している。
【0019】図5は図1の反物よりTシャツ様の衣類を
形成する場合について説明したが、この発明においては
同一の反物を使用してより自由な形態の衣類を形成する
こともできる。即ち、図5は図1の反物より外形線(接
結線)に沿ってカットすることにより得られる未完成
(半完成)の衣類よりタンクトップ様の衣類を形成する
ものである。即ち、図5(イ)は未完成の衣類に付すべ
きカットラインを破線にて示し、図5(ロ)は切断後の
タンクトップ様の衣類を示している。この場合において
も、顧客の採寸結果や嗜好に合わせて任意のカットライ
ンにてカットを行い、顧客にベストマッチさせた衣類を
得ることができる。
【0020】この発明のアイディアは丸編によっても実
現することができる。即ち、反物の編成はダイヤル針と
シリンダ針とを有する丸編機にて編成され、第1層はダ
イヤル針のみを使用した組織により編成され、外層はシ
リンダ針のみを使用した組織により編成され、接結線に
沿った部分はダイヤル針とシリンダ針との双方を使用し
た組織により編成される。図6は丸編による編成を模式
的に示しており、編機はダイヤル針50及びシリンダ針
52を有している。丸編機には例えば48個といった複
数の給糸口が円周方向に沿って設けられるがこの発明で
は基本的にはダイヤル針50のみにより編成を受ける給
糸口のグループAと基本的にはシリンダ針52のみによ
り編成を受ける給糸口のグループBとの二つのグループ
があり、グループAの給糸口から給糸される糸を54
で、グループBの給糸口から給糸される糸を56で表し
ている。そして、接結部の編成を除いて、グループAの
給糸口ではダイヤル針50のみ編成動作に関与(シリン
ダ針52はカムと協働しないようにグループAの給糸口
で選針機構が作動)し、グループBの給糸口ではシリン
ダ針52のみ編成に関与(ダイヤル針50はカムと協働
しないようにグループBの給糸口で選針機構が作動)す
る。その結果、編み立ての進行の結果、糸54による円
筒状の内層58と糸56による円筒状の外層60との二
重円筒構造の編物が得られる。
【0021】このように、円筒状の内層58と円筒状の
外層60とは、基本的には、それぞれダイヤル針50、
シリンダ針52のみにより編成されるものであり、内層
58と外層60とは分離され別体のものである。各層5
8, 60の編み組織としてはダイヤル針50、シリンダ針
52のみの使用であるから、基本的には平編組織(天
竺)であり、その変形であるタックやウエルトを適当に
組み合わせたものとなろう。
【0022】図6において、2点鎖線Mは衣類の前身頃
を円筒状の内層及び外層の一方側、後身頃を円筒状の内
層及び外層の他方側としたときのこれらの外形線を円筒
上に模式的に表したものである。この外形線Mに沿った
部位では内層58と外層60とは接結されており、双方
の層58, 60は一体となっている。即ち、外形線Mに沿っ
た所定の幅の領域を編成するときはグループAの給糸口
においてはダイヤル針50だけでなくシリンダ針52も
編成に関与し、グループBの給糸口においてはシリンダ
針52だけでなく、ダイヤル針50も編成に関与する。
編成組織としてはバーズアイなどの組織がある。
【0023】外形線Mは実質的に全編幅に分布しかつ所
定の幅を有した一種の柄であり、このような大きな柄の
編物は最近のシリンダ、ダイヤルの夫々について電子的
柄出機構を備えた丸編機(ダブルニット機)によって編
成するのが常識であろう。即ち、衣類の外形線Mに応じ
た柄はデジタイザで編機制御用のコンピュータに読みと
られ、コンピュータは読み取られた柄に応じて各給糸口
での編針一本一本の選針動作(上げカムに係合するか否
かの動作)を個別的制御するアクチュエータの制御信号
を自動的に形成するようになっている。そして、外形線
M以外の部分では内層58はダイヤル針50のみで、外
層60はシリンダ針52のみでの編成が行われるように
選針アクチュエータへの制御信号が形成される。そし
て、外形線Mに沿った所定幅の部分ではダイヤル針50
及びシリンダ針52の双方が編成に関与するようにアク
チュエータへの制御信号が形成されるようになってい
る。
【0024】編成の進行によって内・外周を接結する閉
じた接結線Mを長さ方向にリピートした二重の丸編み製
品が得られる。このような丸編み製品は長さ方向のカッ
トラインQに沿って切断される。その結果得られる反物
は図1と同様である。従って、第1の実施形態について
図4及び図5と同様の手順で未完成品(半完成品)より
顧客の採寸結果、嗜好に応じて任意のカットを行い、顧
客にジャストフィットさせた完成品の形で販売すること
ができる。
【0025】周知のように丸編の場合は切断線がコース
と平行である場合ほつれが生じ易い問題がある。そのた
め、丸編においてこの発明を実施する場合はほつれが生
じにくいようにカットラインがなるべくコースと平行に
ならないように図7のようにパターンをコースに対して
傾斜させることができる。
【0026】この発明のアイディアは織製によっても実
施可能である。この場合は多重織組織にて織成され、多
重織組織の第1層10を前身頃とし第2層12を後身頃
とし第1層と第2層とを外形線に沿って接結する。即
ち、図8において、織布の組織は基本的には二重組織と
して構成されている。そして、上側の織布面は縦糸61
及び緯糸62とから構成され、下側の織布面は縦糸64
及び緯糸66とから構成される。この実施形態では二重
組織は所謂袋織となっており、上下の緯糸が共用され上
側の緯糸62は織耳の部位で下側の緯糸66に移行する
ような組織になっている。しかしながら、緯糸62, 66が
耳部で分離した袋織でない二重織であってもこの発明は
実施可能である。
【0027】ここに説明の実施形態では袋織を構成する
二重組織における、上側の織布面10に前身頃を構成
し、下側の織布面12にジャケットの後身頃を構成して
いる。上側の組織面12と下側の組織面14とを前身頃
16となる部位と後身頃となる部位とで図1に準じて外
形線にて接結している。図9は接結部の組織を示してい
る。この例では接結部はオックスフォード組織となって
いる。オックスフォード組織は織物組織学上は一重織で
あり、複数本の縦糸及び緯糸を引き揃え平織組織などに
製織したものであり、柔軟性が高いという点で接結部と
して適したものである。即ち、接結部14では上下の縦
糸及び上下の緯糸は夫々引き揃えられ、製織されてい
る。そのため、前身頃及び後身頃の縁部となるこれらの
接結部14では二重織の上下の組織は一体となり、接合
状態となっている。接結部は繰り返しパターンであり、
パターンの大きさ(=衣類の大きさ)は独立して動かし
得る経糸の数による。衣類の場合はパターンの大きさは
織幅の実質的な部分を占める。従って、口数の多いジャ
カード機構を使用して製織することがこの発明の実施に
は必要である。
【0028】従って、第3の実施形態によっても、最終
的に得られる反物は2重織物の上下層を繰り返しパター
ンとなる衣類の外形線に沿って接結したものであり、図
1と同様である。従って、第1の実施形態について図4
及び図5と同様の手順で未完成品(半完成品)より顧客
の採寸結果、嗜好に応じて任意のカットを行い、顧客に
ジャストフィットさせた完成品の形で販売することがで
きる。
【0029】図1では説明の簡明のため繰り返しパター
ンである衣類の外形線は経、緯に平行するように図示さ
れているが、経、緯に平行しない接結線=外形線の配置
がむしろ常態であろう。経、緯に平行しない接結線の配
置であっても、ジャカードの採用により、全織幅にわた
るような大柄のパターンでも編成ないしは製織は可能で
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1はこの発明の長尺布帛の構成を模式的に示
す平面図である。
【図2】図2はこの発明の長尺布帛の構成を模式的に示
す横断面図である。
【図3】図3は第1の実施形態において使用する経編機
の概略構成図である。
【図4】図4は第1の実施形態の反物において最終的な
衣類を得るための手順を概略的に示す図である。
【図5】図5は同一反物より得られる別形態の衣類を示
す図である。
【図6】図6は丸編みにおいてこの発明を実施する場合
の内層及び外層の構造並びに内層及び外層間の接結構造
を模式的に示す。
【図7】図7は丸編みにおいてこの発明を実施した場合
の接結パターンの好ましい配置を示す図である。
【図8】図8は織布においてこの発明を実施した場合の
耳部での織物断面図である。
【図9】図9は織布においてこの発明を実施した場合の
接結部での織物断面図である。
【符号の説明】
10…第1層 12…第2層 14…接結線 14a…首から肩にかけての部分 14b…袖の部分 14d…裾の部分
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A41D 31/02 A41D 31/02 A A41H 43/00 A41H 43/00 C D04B 1/24 D04B 1/24 21/14 21/14 23/16 23/16 // D04B 9/06 9/06 9/42 9/42 23/02 23/02

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 切り出しによって衣類を形成する長尺布
    帛であって、分離した複数の層を備え、その少なくとも
    1つの第1層が衣類の一方の側面、少なくとも1つの第
    2層が衣類の他方の側面となり、第1層と第2層とは衣
    類の外形線に沿って接結され、接結線に沿った衣類の
    襟、袖、裾等の人体を通すための開口の部分は未完成又
    は半完成であり、かつ接結線はパターンとして布帛長さ
    方向に繰り返されており、接結線に沿って布帛の切り出
    しを行いかつ人体に合わせて適宜寸法や形状を調節する
    ことにより衣類とするようにすることを特徴とする長尺
    布帛。
  2. 【請求項2】 請求項1の発明において、布帛は少なく
    2枚の地筬と少なくとも2枚のジャカード筬とを有する
    経編機にて編成され、衣類の前記第1層及び第2層はそ
    れぞれのための地筬によって編成され、接結線に沿った
    部分はジャカード筬によって第1層及び第2層間の接結
    を行わしめたことを特徴とする長尺布帛。
  3. 【請求項3】 請求項1の発明において、布帛はダイヤ
    ル針とシリンダ針とを有する丸編機にて編成され、衣類
    の前記の内層はダイヤル針のみを使用した組織により編
    成され、外層はシリンダ針のみを使用した組織により編
    成され、接結線に沿った部分はダイヤル針とシリンダ針
    との双方を使用した組織により編成されることを特長と
    する長尺布帛。
  4. 【請求項4】 請求項1の発明において、布帛はジャカ
    ードを有する織機によって多重織組織にて織成され、多
    重織組織の少なくとも1つの第1層が衣類の前記第1層
    を構成し、多重織組織の少なくとも1つの第2層が衣類
    の前記第2層を構成し、接結部に沿って衣類の第1層と
    第2層とは接結されていることを特徴とする長尺布帛。
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