JP2001111220A - 多層セラミック基板およびその製造方法 - Google Patents

多層セラミック基板およびその製造方法

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JP2001111220A JP28383999A JP28383999A JP2001111220A JP 2001111220 A JP2001111220 A JP 2001111220A JP 28383999 A JP28383999 A JP 28383999A JP 28383999 A JP28383999 A JP 28383999A JP 2001111220 A JP2001111220 A JP 2001111220A
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公英 須郷
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 多層セラミック基板において、高周波特性を
良好なものとするため、配線導体を金属箔から構成する
ことを可能にする。 【解決手段】 機能セラミック層2となるべき複数の機
能グリーンシートと、機能セラミック層2に含まれるセ
ラミック機能材料の焼結温度では焼結しない収縮抑制用
セラミック材料を含む、収縮抑制用支持体3となるべき
収縮抑制用グリーンシートと、金属箔からなる配線導体
4とを備える、生の複合積層体を用意し、これを焼成す
ることによって、多層セラミック基板1を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、焼成工程におい
て主面方向の収縮を実質的に生じさせないようにするこ
とができる、いわゆる無収縮プロセスを適用して製造さ
れる、多層セラミック基板およびその製造方法に関する
もので、特に、多層セラミック基板に備える配線導体の
品質を高めるための改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】多層セラミック基板は、複数の積層され
たセラミック層を備え、これらセラミック層間の特定の
界面および/または多層セラミック基板の外表面には、
適宜の配線導体が形成されている。
【0003】上述した配線導体は、通常、金属粉末のよ
うな粉末状導電成分および有機ビヒクルを含む導電性ペ
ーストを、所望のパターンをもって印刷し、焼成するこ
とによって形成される厚膜として構成される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たように厚膜で構成される配線導体には、以下のような
解決されるべき問題がある。
【0005】まず、配線導体となるべき導電性ペースト
は、焼成されるまでは変形しやすく、そのため、特にセ
ラミック層間の界面に沿って形成される配線導体となる
べき導電性ペーストにあっては、セラミック層の積層お
よびプレスの各工程において不所望に変形することがあ
り、その厚み方向に沿う断面で見たとき、たとえばエッ
ジ部分が尖るような変形がもたらされることがある。
【0006】また、導電性ペーストの印刷時における厚
みのばらつきおよび焼成時の不均一な粒成長等によっ
て、配線導体の表面が粗くなることがある。
【0007】また、導電性ペーストに含まれる粉末状の
導電成分は、焼成されても、粒子と粒子との間にバウン
ダリーが形成されるので、当然のことながら、得られた
配線導体の比抵抗は、純金属の場合より高くなる。
【0008】以上のような不都合は、多層セラミック基
板が高周波回路を構成するために用いられるとき、高周
波特性に悪影響を及ぼすので、その改善が望まれるとこ
ろである。
【0009】そこで、この発明の目的は、上述したよう
に良好な高周波特性を実現し得る配線導体を備える多層
セラミック基板およびその製造方法を提供しようとする
ことである。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明は、上述した技
術的課題を解決するため、簡単に言えば、配線導体を金
属箔によって構成することを特徴としている。しかしな
がら、金属箔からなる配線導体を単に用いるだけでは、
次のような不都合が生じる。
【0011】すなわち、多層セラミック基板を得るため
の焼成工程において、セラミックは収縮する。この点に
関して、配線導体が導電性ペーストによって形成される
場合には、導電性ペーストも同様に収縮するので、あま
り問題となることはない。これに対して、金属箔からな
る配線導体は、焼成工程において、実質的に収縮しない
ため、焼成後において、不所望に変形したり、多層セラ
ミック基板の端面からはみ出したりすることがあり、セ
ラミックの収縮から引き起こされる問題を解決しない限
り、多層セラミック基板において、金属箔からなる配線
導体を設けることは実質的に不可能である。
【0012】そこで、この発明では、多層セラミック基
板に備えるセラミック層が、焼成工程において、主面方
向に収縮を実質的に生じないようにして、上述したセラ
ミックの収縮によって引き起こされる問題を解決しよう
としている。
【0013】このような背景の下、この発明に係る多層
セラミック基板は、セラミック機能材料を含む、複数の
機能セラミック層と、これら機能セラミック層の特定の
ものに接するように配置され、セラミック機能材料の焼
結温度では焼結しない収縮抑制用セラミック材料を含
み、かつ機能セラミック層に含まれる材料の一部が浸透
している、シート状の収縮抑制用支持体と、機能セラミ
ック層に接するように配置され、かつ金属箔からなる、
配線導体とを備えることを特徴としている。
【0014】この発明に係る多層セラミック基板におい
て、配線導体は、収縮抑制用支持体に接するように配置
されていることが好ましい。
【0015】このような多層セラミック基板は、次のよ
うなこの発明に係る製造方法によって製造することがで
きる。
【0016】この発明に係る多層セラミック基板の製造
方法は、セラミック機能材料を含む、複数の機能グリー
ンシートと、これら機能グリーンシートの特定のものに
接するように配置され、かつセラミック機能材料の焼結
温度では焼結しない収縮抑制用セラミック材料を含む、
収縮抑制用グリーンシートと、機能グリーンシートに接
するように配置され、かつ金属箔からなる、配線導体と
を備える、生の複合積層体を用意する工程と、この生の
複合積層体を焼成する工程とを備えることを特徴として
いる。
【0017】この発明に係る多層セラミック基板の製造
方法において、生の複合積層体を用意する工程は、機能
グリーンシートと収縮抑制用グリーンシートとを重ねた
複数のグリーンシート複合体を用意する工程と、これら
グリーンシート複合体の特定のものの少なくと一方の主
面上に配線導体を配置する工程と、複数のグリーンシー
ト複合体を積み重ねる工程とを備えることが好ましい。
【0018】上述の好ましい実施態様において、配線導
体を配置する工程は、好ましくは、基材フィルム上に金
属箔をめっきによって形成する工程と、金属箔をエッチ
ング処理することによってパターニングされた配線導体
を形成する工程と、この配線導体を基材フィルムからグ
リーンシート複合体の主面上へ転写する工程とを備え
る。
【0019】また、前述した生の複合積層体を用意する
工程において、他の実施態様として、複数の機能グリー
ンシートを用意する工程と、これら機能グリーンシート
の特定のものの一方の主面上に配線導体を配置する工程
と、各機能グリーンシートのいずれかの主面上に収縮抑
制用グリーンシートを重ねたグリーンシートを作製する
工程と、複数のグリーンシート複合体を積み重ねる工程
とを実施するようにしてもよい。
【0020】上述の実施態様において、配線導体を配置
する工程は、好ましくは、基材フィルム上に金属箔をめ
っきによって形成する工程と、金属箔をエッチング処理
することによってパターニングされた配線導体を形成す
る工程と、この配線導体を基材フィルムから機能グリー
ンシートの主面上へ転写する工程とを備える。
【0021】
【発明の実施の形態】図1は、この発明の一実施形態に
よる多層セラミック基板1の一部を示す断面図である。
【0022】多層セラミック基板1は、セラミック機能
材料を含む、複数の機能セラミック層2を備えている。
機能セラミック層2に含まれるセラミック機能材料は、
たとえば、誘電性、絶縁性または磁性のような特定の電
気的機能を有しているもので、多層セラミック基板1に
おいて必要とする電気的機能に応じて、その材料が選ば
れる。また、複数の機能セラミック層2は、互いに同じ
セラミック機能材料をもって構成されても、互いに異な
るセラミック機能材料をもって構成されてもよい。
【0023】上述の機能セラミック層2に含まれるセラ
ミック機能材料は、後述する理由から、低温で焼結可能
であることが好ましい。そのため、このセラミック機能
材料は、結晶化ガラス、またはガラスとセラミックとの
混合物を含むことが好ましい。
【0024】多層セラミック基板1は、シート状の収縮
抑制用支持体3を備えている。この収縮抑制用支持体3
は、機能セラミック層2の特定のものに接するように配
置される。この実施形態では、機能セラミック層2のす
べてのものにそれぞれ接するように、収縮抑制用支持体
3が配置されている。
【0025】収縮抑制用支持体3は、機能セラミック層
2に含まれるセラミック機能材料の焼結温度では焼結し
ない収縮抑制用セラミック材料を含んでいる。この収縮
抑制用セラミック材料としては、たとえば、アルミナま
たはジルコニアが有利に用いられる。
【0026】また、収縮抑制用支持体3には、この多層
セラミック基板1を得るための焼成の結果、機能セラミ
ック層2に含まれる材料の一部が浸透している。
【0027】また、多層セラミック基板1は、配線導体
4を備えている。配線導体4は、特定の機能セラミック
層2に接するように配置される。配線導体4は、たとえ
ば銅、銀または金のような金属箔から構成される。
【0028】図2には、上述の配線導体4が配置された
部分が拡大されて示されている。図2に示すように、配
線導体4は、金属箔から構成されるので、表面粗さを良
好なものとすることが容易で、しかも、エッジ部分にお
いて90度に近いエッジ角度θを与えることが容易であ
る。また、金属箔からなる配線導体4は、純金属から構
成されることになるので、比抵抗を低くすることができ
る。
【0029】図3は、この発明の他の実施形態を説明す
るための図2に相当する図である。図3において、図2
に示す要素に相当する要素には同様の参照符号を付し、
重複する説明は省略する。
【0030】図2に示した実施形態では、収縮抑制用支
持体3上に乗るように、配線導体4が配置されたが、図
3に示す実施形態では、配線導体4は、機能セラミック
層2上に乗るように配置されている。いずれにしても、
配線導体4は、機能セラミック層2に接するとともに、
収縮抑制用支持体3に接する状態となっている。図2と
図3との相違は、多層セラミック基板1を得るための製
造方法の相違によるものである。
【0031】図4は、多層セラミック基板1を製造する
ための方法を説明するためのもので、この製造方法に含
まれるいくつかの代表的な工程を図示している。
【0032】まず、図4(1)に示すように、機能セラ
ミック層2となるべき、セラミック機能材料を含む、機
能グリーンシート5が複数用意される。セラミック機能
材料としては、たとえば、BaO−Al2 3 −SiO
2 系低温焼結セラミック材料が用いられる。なお、図4
(1)では、機能グリーンシート5を1枚のシートとし
て図示しているが、通常、1つの機能セラミック層2
は、複数の機能グリーンシート5の積層体から与えら
れ、必要とする厚みが与えられる。
【0033】次いで、図4(2)に示すように、機能グ
リーンシート5上に、収縮抑制用支持体3となるべき、
収縮抑制用セラミック材料を含む、収縮抑制用グリーン
シート6が形成され、それによって、機能グリーンシー
ト5と収縮抑制用グリーンシート6とを重ねたグリーン
シート複合体7が作製される。収縮抑制用セラミック材
料としては、たとえば、アルミナまたはジルコニアが用
いられる。また、収縮抑制用グリーンシート6について
も、複数のシートからなる積層体から構成されてもよ
い。なお、グリーンシート複合体7は、収縮抑制用グリ
ーンシート6上に、機能グリーンシート5を形成するこ
とによって、作製されてもよい。
【0034】他方、図4(3)に示すように、基材フィ
ルム8上に、銅、銀または金からなる金属箔9がめっき
によって形成される。
【0035】次いで、図4(4)に示すように、金属箔
9がエッチング処理されることによって、所望の回路パ
ターンを与えるようにパターニングされた配線導体4が
形成される。
【0036】次いで、図4(5)に示すように、グリー
ンシート複合体7に備える収縮抑制用グリーンシート6
上に、金属箔9が接するように基材フィルム8が重ねら
れ、その後、図4(6)に示すように、基材フィルム8
を剥がすことによって、配線導体4が基材フィルム8か
らグリーンシート複合体7の主面上へ転写される。
【0037】なお、配線導体4は、グリーンシート複合
体7に備える機能グリーンシート8の主面上へ転写され
てもよい。
【0038】次いで、複数のグリーンシート積層体7が
積み重ねられ、それによって、生の複合積層体が作製さ
れる。このとき、グリーンシート複合体7の特定のもの
の主面上には、図4(6)に示すように、配線導体4が
配置されている。
【0039】次いで、上述の生の複合積層体は、たとえ
ば、N2 −H2 O雰囲気中において950℃の温度で焼
成され、それによって図1に示すような多層セラミック
基板1が完成される。
【0040】このような焼成工程において、収縮抑制用
グリーンシート6は、そこに含まれる収縮抑制用セラミ
ック材料を未焼結状態のまま残し、それ自身が焼結しな
いので、機能グリーンシート5の主面方向での収縮を抑
制する。このことから、配線導体4に対して収縮による
悪影響が及ぼされることがなく、配線導体4として金属
箔を問題なく用いることができるようになる。
【0041】多層セラミック基板をこの発明に従って製
造した場合、たとえば銅箔からなる配線導体に関して、
1.8×10-6Ω・cmの比抵抗、0.2μmの表面粗
さRa(表面に形成された配線導体について)、および
85度のエッジ角度が得られた。これに対して、従来の
銅粉末を含む導電性ペーストを用いて厚膜で構成された
配線導体については、一例として、2.3×10-6Ω・
cmの比抵抗、0.5μmの表面粗さRa、および30
度のエッジ角度しか得られていない。また、高周波特性
を評価したところ、長さ10cm、厚み10μmおよび
幅200μmの配線導体について、2GHzにおけるロ
スを求めたところ、従来の銅粉末を含む導電性ペースト
を用いて配線導体を形成した場合には、一例として、
0.60dB程度であるのに対し、この発明に従って形
成された配線導体の場合には、0.46dBのロスとす
ることができることが確認されている。
【0042】以上、この発明を、図示した実施形態に関
連して説明したが、この発明の範囲内において、その
他、いくつかの変形例が可能である。
【0043】たとえば、図1に示した多層セラミック基
板1において、機能セラミック層2と収縮抑制用支持体
3との積層順序は、適宜変更することができる。2つ以
上の機能セラミック層2を互いに接するように積層して
もよく、また、図1に示した多層セラミック基板1にお
いて、最も下の機能セラミック層2の下面に接するよう
に収縮抑制用支持体3がさらに積層されてもよい。
【0044】また、上述のように、機能セラミック層2
と収縮抑制用支持体3との積層順序は、適宜変更するこ
とができるので、配線導体4を配置する位置も任意に変
更することができる。図1では、配線導体4が機能セラ
ミック層2と収縮抑制用支持体3との間に挟まれるよう
に配置されたが、たとえば、2つ以上の機能セラミック
層2が互いに接するように積層される場合、これら機能
セラミック層2間の界面に沿って配線導体4が配置され
てもよい。また、多層セラミック基板1の外表面上に配
線導体4が配置されてもよい。
【0045】また、多層セラミック基板の製造方法に関
して、複数の機能グリーンシートを用意した後、これと
収縮抑制用グリーンシートとを重ねる前に、機能グリー
ンシートの特定のものの一方の主面上に配線導体を配置
するようにしてもよい。この場合、配線導体を配置した
後、機能グリーンシートと収縮抑制用グリーンシートと
を重ねたグリーンシート複合体が作製されるが、この工
程において、収縮抑制用グリーンシートは、機能グリー
ンシートの配線導体が配置された側の主面上に重ねられ
ると、図3に示すような配線導体4の配置状態が得られ
るが、配線導体が配置されない側の主面上に重ねられて
もよい。そして、この変形例においても、生の複合積層
体を得るため、最終的には、複数のグリーンシート複合
体が積み重ねられる。
【0046】また、生の複合積層体において、収縮抑制
用グリーンシートが、その積層方向における両端部にの
み配置し、焼成工程の後、これら収縮抑制用グリーンシ
ートに由来する収縮抑制用支持体を除去するようにして
もよい。
【0047】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、生の
積層体を焼成するときに、その主面方向での収縮を実質
的に生じないようにすることができるので、金属箔から
なる配線導体を問題なく用いることができ、そのため、
配線導体の表面粗さを良好とすることが容易で、配線導
体のエッジ部分の立ち上がりを90度近くにまでするこ
とが容易で、かつ比抵抗を低くすることができる。その
結果、配線導体の高周波特性を良好なものとすることが
でき、高周波回路を構成するのに適した多層セラミック
基板を得ることができる。
【0048】この発明に係る多層セラミック基板におい
て、配線導体が収縮抑制用支持体に接するように配置さ
れていると、この収縮抑制用支持体による収縮抑制効果
を配線導体およびこれに接する機能セラミック層に対し
て確実に及ぼすことができる。したがって、配線導体に
対して収縮による悪影響が及ぼされることを確実に防止
することができる。
【0049】また、この発明に係る多層セラミック基板
の製造方法において、生の複合積層体を得るため、機能
グリーンシートと収縮抑制用グリーンシートとを重ねた
複数のグリーンシート複合体をまず用意し、これらグリ
ーンシート複合体の特定のものの少なくとも一方の主面
上に配線導体を配置し、その後、複数のグリーンシート
複合体を積み重ねるようにしたり、あるいは、複数の機
能グリーンシートを用意し、これら機能グリーンシート
の特定のものの一方の主面上に配線導体を配置し、各機
能グリーンシートのいずれかの主面上に収縮抑制用グリ
ーンシートを重ねたグリーンシート複合体を作製し、そ
の後、複数のグリーンシート複合体を積み重ねるように
したりすると、得られた多層セラミック基板において、
各機能セラミック層が収縮抑制用支持体に接する状態と
なるので、多層セラミック基板全体における収縮を確実
に抑制することができる。
【0050】また、配線導体を配置する工程において、
基材フィルム上に金属箔をめっきによって形成し、この
金属箔をエッチング処理することによってパターニング
された配線導体を形成し、この配線導体を基材フィルム
からグリーンシート複合体または機能グリーンシートの
主面上へ転写するようにすれば、金属箔による配線導体
に対して所望のパターンを与えることが容易になるとと
もに、配線導体の配置を確実かつ能率的に行なうことが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態による多層セラミック基
板1の一部を示す断面図である。
【図2】図1に示した多層セラミック基板1における配
線導体4が配置された部分を拡大して示す断面図であ
る。
【図3】この発明の他の実施形態を示す、図2に相当す
る図である。
【図4】図1に示した多層セラミック基板1を製造する
ための方法に含まれるいくつかの典型的な工程を示す断
面図である。
【符号の説明】
1 多層セラミック基板 2 機能セラミック層 3 収縮抑制用支持体 4 配線導体 5 機能グリーンシート 6 収縮抑制用グリーンシート 7 グリーンシート複合体 8 基材フィルム 9 金属箔

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 セラミック機能材料を含む、複数の機能
    セラミック層と、 前記機能セラミック層の特定のものに接するように配置
    され、前記セラミック機能材料の焼結温度では焼結しな
    い収縮抑制用セラミック材料を含み、かつ前記機能セラ
    ミック層に含まれる材料の一部が浸透している、シート
    状の収縮抑制用支持体と、 前記機能セラミック層に接するように配置され、かつ金
    属箔からなる、配線導体とを備える、多層セラミック基
    板。
  2. 【請求項2】 前記配線導体は、前記収縮抑制用支持体
    に接するように配置されている、請求項1に記載の多層
    セラミック基板。
  3. 【請求項3】 セラミック機能材料を含む、複数の機能
    グリーンシートと、前記機能グリーンシートの特定のも
    のに接するように配置され、かつ前記セラミック機能材
    料の焼結温度では焼結しない収縮抑制用セラミック材料
    を含む、収縮抑制用グリーンシートと、前記機能グリー
    ンシートに接するように配置され、かつ金属箔からな
    る、配線導体とを備える、生の複合積層体を用意する工
    程と、 前記生の複合積層体を焼成する工程とを備える、多層セ
    ラミック基板の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記生の複合積層体を用意する工程は、
    前記機能グリーンシートと前記収縮抑制用グリーンシー
    トとを重ねた複数のグリーンシート複合体を用意する工
    程と、前記グリーンシート複合体の特定のものの少なく
    とも一方の主面上に前記配線導体を配置する工程と、複
    数の前記グリーンシート複合体を積み重ねる工程とを備
    える、請求項3に記載の多層セラミック基板の製造方
    法。
  5. 【請求項5】 前記配線導体を配置する工程は、基材フ
    ィルム上に金属箔をめっきによって形成する工程と、前
    記金属箔をエッチング処理することによってパターニン
    グされた前記配線導体を形成する工程と、前記配線導体
    を前記基材フィルムから前記グリーンシート複合体の主
    面上へ転写する工程とを備える、請求項4に記載の多層
    セラミック基板の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記生の複合積層体を用意する工程は、
    複数の前記機能グリーンシートを用意する工程と、前記
    機能グリーンシートの特定のものの一方の主面上に前記
    配線導体を配置する工程と、各前記機能グリーンシート
    のいずれかの主面上に前記収縮抑制用グリーンシートを
    重ねたグリーンシート複合体を作製する工程と、複数の
    前記グリーンシート複合体を積み重ねる工程とを備え
    る、請求項3に記載の多層セラミック基板の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記配線導体を配置する工程は、基材フ
    ィルム上に金属箔をめっきによって形成する工程と、前
    記金属箔をエッチング処理することによってパターニン
    グされた前記配線導体を形成する工程と、前記配線導体
    を前記基材フィルムから前記機能グリーンシートの主面
    上へ転写する工程とを備える、請求項6に記載の多層セ
    ラミック基板の製造方法。
  8. 【請求項8】 請求項3ないし7のいずれかに記載の製
    造方法によって得られた、多層セラミック基板。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2003051647A (ja) * 2001-08-06 2003-02-21 Sumitomo Metal Ind Ltd セラミック回路基板及びその製造方法
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