JP2001110325A - ガス放電表示パネル及びその製造方法 - Google Patents

ガス放電表示パネル及びその製造方法

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JP2001110325A
JP2001110325A JP29114299A JP29114299A JP2001110325A JP 2001110325 A JP2001110325 A JP 2001110325A JP 29114299 A JP29114299 A JP 29114299A JP 29114299 A JP29114299 A JP 29114299A JP 2001110325 A JP2001110325 A JP 2001110325A
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Japan
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partition
substrate
display panel
electrode
discharge
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JP29114299A
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Inventor
Kazutoshi Morikawa
和敏 森川
Shinsuke Yura
信介 由良
Atsuhiro Sono
淳弘 園
Ko Sano
耕 佐野
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 放電空間の良好な排気を妨げず、かつ誤放電
の発生を抑制し易い隔壁の構造を有し、また高輝度であ
るガス放電表示パネルを提供する。 【解決手段】 背面基板1上には、一方向に平行に延在
する複数のアドレス電極2と、隣接するアドレス電極2
に挟まれて背面基板1から突出しつつアドレス電極2の
延在方向に平行に延在する複数の隔壁3と、背面基板1
及びアドレス電極2、並びに隔壁3の側面に形成された
蛍光体4と、隣接する隔壁3と離隔しつつ挟まれて隔壁
3が突出する方向に背面基板1から突出するスペーサ5
と、スペーサ5の側面に形成された蛍光体6とが設けら
れている。また、図示されない絶縁層を介して隔壁3の
延在方向とは直角かつ背面基板1に対して平行に延在
し、対を成して形成される透明電極7aが、図示されな
い前面基板に設けられる。一対の透明電極7aは、スペ
ーサ5の上方を避けた位置を挟んで配置される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ガス放電表示パ
ネル及びその製造方法に関し、特に本発明は隔壁の構造
及びその形成技術に関する。
【0002】
【従来の技術】図27は従来から提案されているガス放
電表示パネルの構造の一部分の斜視図を示す。背面基板
1の上にアドレス電極2と、隔壁3とが、隔壁3の側面
と背面基板1及びアドレス電極2の上に蛍光体4が、そ
れぞれ形成される。そして、図示されない前面基板下に
形成される透明電極7aと金属電極7b(以下、双方を
総称して放電電極7と呼ぶこともある)が、図示されな
い絶縁層や保護層を介して、アドレス電極2や隔壁3が
延在する方向と直角の方向に延在して設けられている。
このような構造はガス放電表示パネルの代表的な構造で
あり、例えば特開平6−267431号公報でも提案さ
れている。
【0003】かかる構造を表示ディスプレイとして機能
させるために、背面基板1、隔壁3及び前面基板で区画
される放電空間内に希ガスが封入される。そして透明電
極7aに選択的に電圧を引加してプラズマ放電を起こ
し、これによって生じた紫外線が、蛍光体4に可視光を
発光させて表示が行われる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】かかる構造において、
隔壁3は帯状に平行に延在しているために、以下の問題
が生じる。第1には放電空間内で発生した紫外線を蛍光
体4の発光に変換して可視光にする際の効率が悪くなる
点である。蛍光体4は背面基板1上(アドレス電極2上
を含む)、及び隔壁3の二つの側面に形成されている
が、隔壁3が延在する方向に向かう紫外線を受ける蛍光
体が存在しないからである。
【0005】第2には、同一の放電空間内に位置し、か
つ隣接する放電セルの間では隔壁3がなく、両者の間で
誤放電が発生する可能性がある。
【0006】図28は図27に示された構造のAA矢視
方向の断面図である。前面基板は省略されているが、放
電電極7と背面基板1との間に介在する絶縁層12が示
されている。同図中央において対を成す放電電極7間の
電位差に基づいて、放電空間内の希ガスに放電9を生じ
させることにより紫外線を発光させたい場合、これに付
随して、同図左端及び右端に示された放電電極7との間
においても誤放電10が生じる可能性がある。
【0007】誤放電10を防ぐためには、異なる対に属
する二つの放電電極7同士の間隔Dを長くすることが有
効である。しかしかかる間隔は表示に寄与しない空間で
あるので、表示面積が減少して実効的な輝度が低下し、
また解像度も低下してしまう。
【0008】かかる問題を解決するため、例えば隔壁3
を格子状に形成する技術も提案されている。しかしかか
る構造では放電セルの周囲四方が隔壁3で、上下が前面
基板と背面基板1とでそれぞれ囲まれてしまう。放電パ
ネル内に放電ガスを封入する前には、大気ガス及び水分
などの不純ガスをベークアウトするとともに真空ポンプ
で排気する必要があるが、上記構造では前面基板と背面
基板1とを張り合わせた後では排気用のパスを十分得る
ことができず、放電空間の真空排気を良好に行うことが
できないという第3の問題点が生じてしまう。
【0009】かかる真空排気を考慮して、例えば特開平
10−326570号公報では、図29に斜視図として
示されるように、放電電極の延在方向と直交して延在す
る隔壁33が、放電電極の延在方向に突出した凸部31
を有した構造が提案されている。かかる構造では凸部3
1間の空隙を介して排気が可能であるが、放電空間を良
好に排気するに足るだけ空隙を拡げれば、図28で示さ
れた誤放電10を阻む効果は弱くなる。
【0010】同公報では図30に斜視図として示される
ように、格子状の隔壁3が形成され、放電電極の延在方
向と直交する方向に連通する溝32が、隔壁3の前面基
板側に設けられた構造も提案されている。しかし、図2
8に示されるように誤放電10は前面基板側で生じ易い
ので、図30に示された構成についても図29に示され
た構成と同様に、第2の問題点と第3の問題点のトレー
ドオフを解決できない。
【0011】本発明は上記の事情に鑑みてなされたもの
で、放電空間の良好な排気を妨げず、かつ誤放電の発生
を抑制し易い隔壁の構造、及びこれを有するガス放電表
示パネルを提供する。また、高輝度のガス放電表示パネ
ルを提供する。
【0012】
【課題を解決するための手段】この発明のうち請求項1
にかかるものは、ガス放電に起因して得られる蛍光体か
らの光を用いて表示するガス放電表示パネルであって、
前記基板上に前記基板と平行な第1の方向に平行に延在
する複数のアドレス電極と、隣接する前記アドレス電極
に挟まれて前記基板から突出した頂面を有し、前記第1
の方向に延在する複数の第1の隔壁と、隣接する前記第
1の隔壁に挟まれ、前記隣接する前記第1の隔壁間の中
央近傍においてほぼ前記第1の隔壁の頂面まで前記基板
から突出し、前記隣接する前記第1の隔壁の少なくとも
一方の前記頂面とは離隔した頂面を有する第2の隔壁
と、前記基板上、前記アドレス電極上、及び前記第1の
隔壁の側面の少なくともいずれか一つに形成された前記
蛍光体と、前記基板に関して前記アドレス電極側であっ
て、前記基板から前記第1及び第2の隔壁よりも遠い側
において、前記基板と平行で前記第1の方向とは直交す
る第2の方向に延在し、前記第2の隔壁の頂面を避けた
位置を挟む放電電極の対の複数とを備える。
【0013】この発明のうち請求項2にかかるものは、
ガス放電に起因して得られる蛍光体からの光を用いて表
示するガス放電表示パネルであって、基板と、前記基板
上に第1の方向に平行に延在する複数のアドレス電極
と、隣接する前記アドレス電極に挟まれて前記基板から
突出した頂面を有し、前記第1の方向に延在する複数の
第1の隔壁と、隣接する前記第1の隔壁に挟まれ、前記
隣接する前記第1の隔壁間においてほぼ前記第1の隔壁
の頂面まで前記基板から突出した頂面を有し、前記隣接
する前記第1の隔壁間において前記基板に選択的に接触
する第2の隔壁と、前記基板上、前記アドレス電極上、
及び前記第1の隔壁の側面の少なくともいずれか一つに
形成された前記蛍光体と、前記基板に関して前記アドレ
ス電極側であって、前記基板から前記第1及び第2の隔
壁よりも遠い側において、前記基板と平行で前記第1の
方向とは直交する第2の方向に延在し、前記第2の隔壁
の頂面を避けた位置を挟む放電電極の対の複数とを備え
る。
【0014】この発明のうち請求項3にかかるものは、
請求項1又は2記載のガス放電表示パネルであって、前
記蛍光体は前記第2の隔壁の側壁にも形成される。
【0015】この発明のうち請求項4にかかるものは、
請求項1又は2記載のガス放電表示パネルであって、前
記基板に対して前記第1の隔壁側から前記基板の法線方
向に平行に見て、前記第2の隔壁は異なる対に属する前
記放電電極に挟まれた位置で配置される。
【0016】この発明のうち請求項5にかかるものは、
請求項1又は2記載のガス放電表示パネル、であって前
記第2の隔壁は前記放電電極の下方に配置される。
【0017】この発明のうち請求項6にかかるものは、
請求項5記載のガス放電表示パネルであって、前記放電
電極は金属電極と、前記金属電極より幅が広い透明電極
とを有し、前記第2の隔壁は前記金属電極の下方に配置
される。
【0018】この発明のうち請求項7にかかるものは、
請求項5記載のガス放電表示パネルであって、前記放電
電極は前記第2の方向に延在するバス電極と、前記バス
電極から分岐して前記第1の方向へに延在し、前記バス
電極よりも幅が細い枝電極とを有しており、前記第2の
隔壁は、一の対に属する前記放電電極の前記枝電極の先
端と、他の対に属する前記放電電極の前記バス電極との
間の下方にも存在する。
【0019】この発明のうち請求項8にかかるものは、
請求項7記載のガス放電表示パネルであって、前記第2
の隔壁は前記枝電極の先端の下方にも存在する。
【0020】この発明のうち請求項9にかかるものは、
請求項1記載のガス放電表示パネルであって、前記第2
の隔壁の頂面は前記隣接する前記第1の隔壁のいずれの
頂面とも離隔する。
【0021】この発明のうち請求項10にかかるもの
は、請求項9記載のガス放電表示パネルであって、前記
第2の隔壁は前記基板上で前記第1の隔壁と連結する。
【0022】この発明のうち請求項11にかかるもの
は、請求項1又は2記載のガス放電表示パネルであっ
て、第1及び第2の隔壁は前記蛍光体から得られる光を
反射する材質で形成される。
【0023】この発明のうち請求項12にかかるもの
は、請求項1記載のガス放電表示パネルであって、前記
第2の隔壁は前記蛍光体と同じ材料で形成される。
【0024】この発明のうち請求項13にかかるもの
は、請求項1記載のガス放電表示パネルであって、前記
第2の隔壁はポーラスな材料で形成される。
【0025】この発明のうち請求項14にかかるもの
は、(a)基板上に隔壁材を形成する工程と、(b)前
記基板に平行な第1の方向に延在する複数の第1のパタ
ーンと、二つの隣接する前記第1のパターンの少なくと
も一方とは隔離しつつ前記隣接する前記第1のパターン
に挟まれる第2のパターンとを有するマスク材を、前記
隔壁材上に形成する工程と、(c)前記マスク材で覆わ
れていない前記隔壁材及び前記マスク材を除去する工程
とを備える、ガス放電表示パネルの製造方法である。
【0026】この発明のうち請求項15にかかるもの
は、請求項14記載のガス放電表示パネルの製造方法で
あって、前記マスク材は前記第1のパターンと、前記第
2のパターンとの間に前記第1のパターン及び前記第2
のパターンのいずれよりも細かい複数の第3のパターン
を更に有し、前記工程(c)においては前記隔壁材にサ
ンドブラスト加工が施される。
【0027】この発明のうち請求項16にかかるもの
は、(a)基板上に、前記基板から突出しつつ、前記基
板に平行な第1の方向に延在する複数の第1の隔壁を形
成する工程と、(b)前記第1の隔壁の側面及び前記第
1の隔壁で挟まれた前記基板上に第1の蛍光体を形成す
る工程と、(c)前記工程(b)の後に、前記第1の隔
壁及び前記基板が形成する凹部へと前記第1の蛍光体を
介して感光性樹脂を添加した第2の蛍光体を埋める工程
と、(d)前記第2の蛍光体に露光・現像工程を施して
前記第1の隔壁に挟まれたパターニングを施す工程とを
備える、ガス放電表示パネルの製造方法である。
【0028】この発明のうち請求項17にかかるもの
は、(a)基板に平行な第1の方向に延在する複数の犠
牲層を前記基板上に形成する工程と、(b)前記基板上
及び前記犠牲層上に隔壁材を形成する工程と、(c)平
面視上、前記犠牲層を挟んで前記第1の方向に延在する
第1のパターンと、前記第1のパターンと直交する第2
のパターンとを有する有するマスク材を、前記隔壁材上
に形成する工程と(d)前記マスク材で覆われていない
前記隔壁材及び前記マスク材を除去する工程と(e)前
記犠牲材を除去する工程とを備える、ガス放電表示パネ
ルの製造方法である。
【0029】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1は本発明の実
施の形態1に係るガス放電表示パネル100の構造の一
部を示す斜視図である。背面基板1上には、一方向に平
行に延在する複数のアドレス電極2と、隣接するアドレ
ス電極2に挟まれて背面基板1から突出しつつアドレス
電極2の延在方向に平行に延在する複数の隔壁3と、背
面基板1及びアドレス電極2、並びに隔壁3の側面に形
成された蛍光体4と、隣接する隔壁3と離隔しつつ挟ま
れて隔壁3が突出する方向に背面基板1から突出する第
2の隔壁たるスペーサ5と、スペーサ5の側面に形成さ
れた蛍光体6とが設けられている。
【0030】また、図示されない絶縁層を介して隔壁3
の延在方向とは直角かつ背面基板1に対して平行に延在
し、対を成して形成される透明電極7aが、図示されな
い前面基板に設けられる。前面基板は背面基板1に関し
てアドレス電極2側であって隔壁3よりも背面面基板1
から遠くに設けられる。なお、透明電極7aに電圧を供
給するため、透明電極7aよりも抵抗値が低い金属電極
7bも透明電極7aに重なって形成され、両者は放電電
極7を形成している。
【0031】但し、一対の透明電極7aは、スペーサ5
の上方を避けた位置を挟んで配置される。これは以下の
実施の形態においても同様である。ここで透明電極7
a、あるいは放電電極7の対とは、互いの間で表示のた
めの放電が行われる2本の透明電極7aあるいは放電電
極7を指す。そして互いの間で表示のための放電が行わ
れない2本の透明電極7aあるいは放電電極7は、それ
ぞれが互いに異なる対に属することになる。放電セルの
境界は、異なる対に属して隣接する2本の放電電極7の
間にあることになる。
【0032】図2はガス放電表示パネル100の構造の
一部を示す平面図であり、平面視において、即ち背面基
板1に対して隔壁3側から背面基板1の法線方向に平行
に見て、あるいは背面基板1の上方から見て、スペーサ
5は異なる対に属しつつ隣接する2本の放電電極7と、
隣接する隔壁3とで囲まれている。蛍光体6の放電電極
7との距離はd3,d4であり、隔壁3の側壁上に設け
られた蛍光体4との距離はd1,d2であり、距離d
3,d4は殆ど零となっている場合が例示されている。
【0033】図3は図2に示されたBB矢視方向の断面
図であり、スペーサ5の頂面は隔壁3と同様に絶縁層1
2にほぼ到達している場合が例示されている。対を成す
2本の放電電極7の下方(背面電極1側)の放電空間
は、隔壁3が延在する2方向から蛍光体6によって挟ま
れているので、隔壁3が延在する方向に向かう紫外線も
可視光の発生に寄与し、放電時の輝度が向上する。即ち
第1の問題点が解決される。
【0034】一つの放電セル内で発光に寄与する蛍光体
4,6の表面積は、隔壁3に沿った放電セルの長さを
L、放電電極7に沿った放電セルの長さW、放電空間の
高さ方向の長さをHとすると、従来の構造での蛍光体4
の表面積は底面積L×Wと隔壁3の側面の面積L×H×
2の和でL×(W+H×2)となる。一方、本実施の形
態においては、更にはスペーサ側面での蛍光体6の表面
積(W−d1−d2)×H×2が加わるので発光時の輝
度が向上する。
【0035】典型的な例として具体的な数値を、H=
0.1mm、W=0.3mm、L=0.4mm、d1+
d2=W/2として採用すると、従来の構造では発光に
寄与する蛍光体の表面積が0.20mm2であるのに対
し、本発明では0.23mm2となって15%広がる。
よって放電による紫外線の強度の位置依存性を無視すれ
ば、15%の輝度の向上が期待できる。また高精細化に
より画素寸法が1/2になったと仮定すると18%、画
素寸法が1/4になったと仮定すると21%、それぞれ
従来の構造よりも輝度の向上が期待できる。
【0036】また、図29や図30に示された構成より
も効果的に誤放電を発生して第2の問題点を解決でき
る。隔壁3の近傍では異なる対に属しつつ隣接する2本
の放電電極7の間では放電は生じにくい。しかし図28
に示された従来の構造では、隣接する隔壁3の中央部で
前面基板に近い側(放電電極7に近い側:背面基板から
遠い側:隔壁3の頂面側)において誤放電10が生じ易
かった。このような誤放電10が生じ易かった位置にお
いて、図29に示された構成では凸部31が空隙を形成
し、図30に示された構成では溝32が設けられてい
た。しかし本実施の形態では、かかる位置(隣接する隔
壁3の中央部で背面基板から遠い側:隔壁3の頂面側)
においてスペーサ5が存在するので、隔壁3の近傍と同
様に誤放電が発生しにくいという利点がある。
【0037】異なる対に属する二つの放電電極7同士の
間での誤放電を防止することができるので、これらの二
つの放電電極7の間隔は狭くできる。従って放電に寄与
する空間を拡げることができ、輝度を向上させることが
できる。
【0038】もちろん、第3の問題点も解決できる。ス
ペーサ5は隣接する隔壁3から離れているので、排気に
必要な空隙は放電セル一つ当たり4カ所設けることがで
きる。よって図29や図30に示された構造のように、
排気に必要な空隙を放電セル一つ当たり2カ所設けた場
合と比較して、放電電極7の延在方向に沿った空隙の寸
法d1,d2は小さくすることができ、誤放電を抑制す
る効果を妨げることが少ない。換言すれば、距離dを持
続的な放電が生じる最小値とすると、図29や図30に
示された構造ではdの幅で空隙を形成する必要があるの
に対し、本実施の形態においては放電セル一つ当たり2
dの幅で空隙を得ることができる。従って本実施の形態
は図29や図30に示された構造に比べて排気工程の時
間を短縮でき、また純度の高い放電ガスを得ることもで
きる。例えばスペーサ5及びその側壁に設けられた蛍光
体6の、放電電極7の延在方向の幅は、隔壁3の間隔の
ほぼ半分に設定される。
【0039】更には、スペーサ5は隣接する隔壁3から
離れていることにより、即ち平面視においてスペーサ5
の頂面は隔壁3の頂面と離隔していることにより、付加
的な効果も得ることができる。図29や図30に示され
ていた構造では隔壁3は十字に交叉する箇所を有してい
る。このために、隔壁3を形成する際に行われる焼成工
程に際し、隔壁3の材料が収縮して当該箇所が平滑にな
らず、わずかに盛り上がってしまう。この盛り上がりは
前面基板と隔壁3との接触面積の減少を招来し、隔壁3
の機械的破壊の原因となるという第4の問題点も懸念さ
れる。仮に破壊された隔壁3が倒壊するほどの損傷を受
けなくとも、欠けた破片が放電空間内に移動してしまえ
ば、放電を妨害して表示欠陥の原因となり易い。しか
し、本実施の形態のようにスペーサ5を隔壁3と離して
設けていれば第4の問題点は解決できる。
【0040】本実施の形態において、誤放電を抑制する
ためには隔壁3やスペーサ5の頂面はほぼ絶縁層12に
達していることが望ましいが、必ずしも絶縁層12と接
触しなくても誤放電が生じない程度に絶縁層12まで到
達していれば良い。
【0041】また寸法d1,d2についても必ずしも両
者が一致する必要はなく、また放電セル毎に異なる値を
採っても良い。あるいは距離d1,d2のいずれか一方
のみを零とし、スペーサ5と隔壁3が連結する箇所を形
成しても良い。図4は距離d2を零とした、本実施の形
態の変形であるガス放電表示パネル101の構成を示す
平面図である。この場合、第2の問題点を解決するため
に距離d1はW/2よりも小さいことが望ましい。かか
る構造においても第3の問題点はもちろん、第4の問題
点をも軽減できる。図29、図30に示された構造と比
較して、1カ所に集まる隔壁3の数が一つ少ないからで
ある。
【0042】また、寸法d3,d4についても必ずしも
殆ど零にする必要はなく、誤放電が生じない程度に放電
電極7の下方に近接していれば良い。また寸法d3,d
4が一致する必要もなく、更には放電セル毎に異なる値
を採っても良い。あるいは図5に斜視図として示された
ガス放電表示パネル102のように、蛍光体6が放電電
極7の下方に入り込む程度に、隔壁3の延在する方向へ
スペーサ5が設けられても良い。この場合、図6に断面
図として示されるように、蛍光体6が透明電極7aの下
方に入り込んでもよい。蛍光体4,6の発光特性などに
合わせてスペーサ5の寸法を設計することができる。ま
た更に断面図として図7に示されるように、異なる対に
属する2本の放電電極7が挟む位置の下方において、ス
ペーサ5を分離してもよい。
【0043】図8及び図9は、スペーサ5の形成方法を
説明するそれぞれ断面図及び平面図であり、いずれも図
面左右方向を放電電極7が延在する方向に採っている。
ここではサンドブラスト法によって隔壁3及びスペーサ
5を同一材料を用いて、同時に形成する手法を示す。但
し、アドレス電極2を形成する工程は省略している。
【0044】図8(a)、図9(a)は背面基板1上に
隔壁3及びスペーサ5の材料となる隔壁材20を形成し
た段階を示す。隔壁材20としては、無機ガラス系にセ
ルロース系の樹脂を添加した材料を使用できる。
【0045】次に、耐サンドブラスト性を有するマスク
材として、例えばドライフィルムレジストを隔壁材20
上に形成する。そして露光・現像工程により、図8
(b)、図9(b)に示されるようなマスクパターン2
1を得る。マスクパターン21は背面基板1の上方から
見た隔壁3及びスペーサ5の形状に整合させる。即ち隔
壁3に対応して延在する第1のパターン21aと、第1
のパターン21aに挟まれてスペーサ5に対応する第2
のパターン21bとが形成される。第2のパターン21
bはこれを挟む二つの第1のパターン21aの少なくと
も一方とは離隔され、図8及び図9では第2のパターン
21bがこれを挟む二つの第1のパターン21aの両方
と離隔された態様が例示されている。
【0046】次に、サンドブラスト加工により、マスク
パターン21で覆われていない隔壁材20を切削し、マ
スクパターン21を除去し、隔壁3、スペーサ5とほぼ
同型にパターニングされた隔壁材20を残す。この後、
550℃前後の高温焼成によって隔壁材20を焼結し、
隔壁3及びスペーサ5を得る(図8(c)、図9
(c))。
【0047】このように隔壁3と同じ材料を用いてスペ
ーサ5を形成することにより、工程数を増やすことなく
パネル性能が向上する。また、別工程で材料を投入しな
いために材料の工程中のロスが最小限に留まり、効率的
に材料を使用できる。更には、隔壁3に通常要求される
可視光の反射という特性をスペーサ5も有することがで
きる。これにより、スペーサ5の頂面も、隔壁3の頂面
と同様に、発光に対する黒い抜けとして認識されること
が少ない。
【0048】実施の形態2.図10は本発明の実施の形
態2にかかるガス放電表示パネル200の構成を示す斜
視図であり、図11は図10のCC矢視方向の断面図で
ある。ガス放電表示パネル102に対し、異なる対に属
しつつ隣接する2本の放電電極7に挟まれた領域の下方
におけるスペーサ5を排除し、放電電極7の下方、とり
わけ金属電極7bの下方のみにスペーサ5を設けた構造
となっている。なお、図11においては絶縁層12の背
面基板1側の表面に保護層13を付加した構造を有して
おり、また放電電極7が載置される前面基板11も示さ
れている。このような構造でも、異なる対に属しつつ隣
接する放電電極7同士の間での誤放電を抑制する効果が
あり、両者の間隔Dを狭くして、放電空間を拡げ、輝度
を向上させることができる。
【0049】また、金属電極7bの下方のみにスペーサ
5を設けた構造は、以下に説明するいわゆるライン結合
方式のパネルにおいて好適である。例えば特許公報第2
801893号に開示されているように、透明電極7a
と金属電極7bからなる放電電極7の構成を、隣り合う
2本について結合させることで、放電電極7の数を減ら
す構造が提案されている。
【0050】図12及び図13はそのようないわゆるラ
イン結合方式の放電表示パネルの構造を示す断面図であ
る。図12は金属電極7bが透明電極7aの図中の左
端、中央近傍、右端に設けられた3つの態様を有する場
合を、図13は金属電極7bが透明電極7aの図中の中
央近傍に設けられた態様のみを有する場合を、それぞれ
示している。
【0051】図12に示された構造によれば、隣り合う
放電電極7の対を2本置きに結合させてることができ、
図13に示された構造によれば、隣り合う放電電極7の
いずれの対をも結合させることができる。このようなラ
イン結合方式の放電表示パネルでは、ライン結合方式で
はない構造とは異なり、奇数番目のラインと偶数番目の
ラインとの駆動タイミングをずらすことにより駆動され
る。ライン結合方式の構造では放電電極7の本数を減ら
すことにより、駆動用回路の規模を縮小させることがで
きるため、表示装置全体のコストを引き下げる点で優れ
ている。
【0052】しかし、ライン結合方式を採用する場合に
は、常時非放電となる位置はない。例えば図13に示さ
れる態様では、実質的には放電表示パネルの全面にわた
って放電が生じることとなる。これは、大きな電力を投
入するには都合が良いのであるが、放電表示パネル全体
のサイズが大きい場合、更には放電電極7の延在する方
向の寸法が長い場合に、以下に述べる理由により、放電
電極7の1ライン当たりの電流値が不必要に増大する事
態を招く。
【0053】通常、表示パネルの画素数、ライン数は一
般的にVGA(video graphics array)やXGA(exte
nded graphics array)などの呼称でおおむね規格化さ
れており、表示パネルの画面サイズには無関係に用途に
合わせて選択される。従って表示パネルの画面サイズが
決まると、図13の構造では透明電極7aの幅の設計マ
ージンは、透明電極7a間の放電ギャップのみとなって
しまう。また、放電ギャップについても、ガス放電表示
パネルでは一般的には大気圧より低い希ガスを放電ガス
とするため、おおむね50〜200μm程度を採らざる
を得ない。
【0054】従って放電ガスについての条件、発光効
率、信頼性を考慮すると、透明電極7aの幅は実際には
殆ど固定されたパラメータとなってしまう。つまりライ
ン結合方式の放電表示パネルでは透明電極7aの幅を独
立のパラメータとして設定することができず、放電表示
パネルの画面サイズが大きくなると、透明電極7aの幅
が増大する。よって透明電極7aの1ライン当たりの電
流値も透明電極7aの幅に比例して増大するのである。
【0055】このように透明電極7aの1ライン当たり
の電流が大きいことは、必要な駆動回路の電流容量が大
きくなるばかりでなく、金属電極7bや駆動回路の内部
インピーダンスによる電圧降下幅が大きくなる。従っ
て、放電表示パネル全体にわたる均一な駆動を一定電圧
で実現することが困難になるという問題がある。
【0056】更には金属電極7bの抵抗による電圧低下
を緩和するため、金属電極7bの幅を広くすると、蛍光
体4からの発光を遮ることになる。かかる発光効率の低
下を補償して所定の輝度を得るためには、更には電力を
必要とする。以上のように、ライン結合方式では放電電
極7の本数が減るものの、駆動の困難さから放電表示パ
ネルの大型化が容易ではなかった。
【0057】しかし、本実施の形態のようにスペーサ5
を金属電極7bの下方に配置すれば、かかる問題点を緩
和できる。図14及び図15はそれぞれ図12及び図1
3に示された構造に対し、スペーサ5が金属電極7bの
下方に配置された態様を示す断面図である。
【0058】金属電極7bの下方にスペーサ5が配置さ
れることにより、透明電極7a間の放電ギャップを介し
て放電が生じた際に金属電極7bの下方での放電は抑止
されるので、放電のための電気エネルギーは透明電極7
aの下方における放電に費やされる。即ち金属電極7b
を太くして電圧降下を抑制しても、発光効率の低下は生
じない。
【0059】また透明電極7aのうち、スペーサ5の上
方の(即ち金属電極7b上の)部分は放電に寄与しない
ので、実質的に有効な透明電極7aの幅は独立なパラメ
ータとして設定することができる。更には、金属電極7
bの前面基板11側の色調を黒くすることにより、外光
の反射を抑制して画像のコントラストを改善するという
効果を得ることもできる。黒い金属電極7bを太く設け
ることができれば、放電表示パネルの反射率が低下し、
黒表示の外光による浮きを低減できるからである。
【0060】なお、本実施の形態においても、図4にお
いて示されたガス放電表示パネル101のように、スペ
ーサ5が隔壁3と一部が連結していても良い。
【0061】実施の形態3.カラー表示のガス放電表示
パネルにおいてはNeとXeの混合ガスなどXeを紫外
線源とする方式が一般的である。そして放電エネルギー
に対する放射紫外線エネルギーの割合、即ち紫外線放射
効率を高めるにはXeの分圧を高めれば良い。ところ
が、Xe分圧が3000Paを越えると、次第に放電開
始電圧が上昇し、より高い電圧での駆動が必要となる。
駆動電圧が高くなると、駆動電流の波形も狭くなり、時
間的にみてきわめて鋭いスパイク状に変化する。これ
は、ピーク電流が増大することを意味し、パネル電極や
駆動回路のインピーダンスによる電圧降下が大きくなる
とともに、電力損失が増大するという第5の問題点を招
来する。即ち、Xe分圧を高めて高い紫外線放射効率を
達成するには、放電空間毎の放電電流を抑制するととも
に、パネル電極の抵抗を小さくする必要がある。
【0062】図16は第5の問題点を解決する一案であ
る、ガス放電表示パネルの構造を示す平面図であり、前
面基板や絶縁層は省略し、前面基板側から見た隔壁3
と、放電電極40との関係を示している。放電電極40
は、バス電極15と枝電極16とで構成されており、平
行に延在する複数の隔壁3に対して、図示されない前面
基板側(紙面手前側)で直交するバス電極15が延在し
ている。そして平面視上、一対の隔壁3と共に放電セル
Qを囲む一対のバス電極15のそれぞれから分岐して枝
電極16が、隔壁3の延在方向と平行に延在している。
一方のバス電極15から延びた枝電極16は、その先端
が他方のバス電極15には接触せず、かつ他方のバス電
極15から延びた枝電極16と平行な部分を有してい
る。
【0063】幅が細い枝電極16を採用し、放電に関与
している電極の面積を低減して放電電流を抑制する。一
方、各放電セルへ電流を輸送するバス電極15の幅は太
くして抵抗を下げている。
【0064】しかし、図16に示された構造を採用して
ガス放電表示の駆動を行うと、プライミング放電におい
て問題が生じる可能性がある。即ち、強制的に高い電圧
パルスを用いて隣り合う放電電極40間で放電を発生さ
せると、枝電極16同士のみならず、一方のバス電極1
5から延びた枝電極16と、他方のバス電極15との間
でも放電が生じてしまう。そのため、放電電流が増大
し、印加電圧を高める必要があり、表示パネルの誘電体
が絶縁破壊を起こし易くなり、更には、駆動回路の負荷
も大きくなるという第6の問題点を招来する。
【0065】本実施の形態は上記第5及び第6の問題点
のいずれをも解決するもので、図17に本実施の形態に
かかるガス放電表示パネル300の構造を平面図にて示
す。図17においても前面基板や絶縁層は省略してい
る。ガス放電表示パネル300は、図16で示された構
成に対して、スペーサ5を追加した構成となっている。
本実施の形態では放電電極40はスペーサ5の上方を避
けた位置のみならず、スペーサ5の上方をも挟む構造を
有している。
【0066】スペーサ5はガス放電表示パネル200に
おいて金属電極7bの直下に配置されたのと同様にし
て、バス電極15の直下に配置されている。但し、本実
施の形態におけるスペーサ5はその上方のバス電極15
から、平面視において隔壁3が延在する方向へとはみ出
している。別の観点から見れば、一方のバス電極15か
ら延びた枝電極16と、他方のバス電極15との間の直
下には、スペーサ5が存在する領域5aがある。よって
これらの間での放電は抑止され、強制放電によるプライ
ミング動作においても、放電は枝電極16同士に限定さ
れることになり、プライミング電流が制限され、第5及
び第6の問題点が解決される。
【0067】更には、図17に示されるように、スペー
サ5が存在する領域5aをバス電極15から延在する枝
電極16の先端の直下にも位置させることにより、枝電
極16の先端部は放電に殆ど寄与せず、放電時に電界が
集中することも回避される。よって枝電極16の先端部
におけるスパッタリングを抑止するという付加的な効果
をも得ることができる。
【0068】実施の形態4.実施の形態1ではスペーサ
5を隔壁3と同様に隔壁材20から形成する製造方法を
説明したが、本実施の形態ではスペーサ5を蛍光体と同
じ材料で形成する製造方法を説明する。但し、アドレス
電極2を形成する工程は省略する。
【0069】図18及び図19は、スペーサ5の形成方
法を説明するそれぞれ断面図及び平面図であり、いずれ
も図面左右方向を放電電極7が延在する方向に採ってい
る。図18(a)、図19(a)は背面基板1上に隔壁
3を形成した段階を示す。次に隔壁3の側面及び隔壁3
で挟まれた背面基板1上に蛍光体4を形成し、図18
(b)、図19(b)に示された構造を得る。この蛍光
体4の形成は、蛍光体粉末に樹脂及び溶剤でペースト化
した材料を、例えばスクリーン印刷法により隔壁3及び
背面基板1で囲まれた凹部41に埋め込み、溶剤を気化
し、樹脂を燃焼させることによって実現できる。ペース
ト化した材料を凹部41内にてパターニングする方法と
しては、ペースト化する際に添加する樹脂を感光材とし
て紫外線照射により感光材料を架橋させ、パターニング
するフォト法を用いることができる。
【0070】凹部41の内面に蛍光体4を形成した後、
感光性樹脂を添加した蛍光体ペースト26を採用し、蛍
光体4を介して凹部41を埋め込む(図18(c)、図
19(c))。そして露光・現像工程により、図18
(d)、図19(d)に示されるようなスペーサパター
ン27を得る。スペーサパターン27を焼成処理すれば
実施の形態1で示されるスペーサ5を形成することがで
きる。
【0071】上記の様に、スペーサパターン27の形成
にスクリーン印刷法を採用するよりもフォト法を用いる
ことが望ましい。ペースト化した材料を用いるとパター
ン以外の領域にも蛍光体の材料が容易に流れ出すため
に、精度良いパターニングができないからである。
【0072】以上のように、スペーサ5を蛍光体4と同
じ材料で形成すれば、スペーサ5を隔壁3と同じ材料で
形成した場合と比較して、実施の形態1で示した蛍光体
6を形成する必要がないので、大きな排気パスを確保す
ることができる。しかもスペーサ5がポーラスな蛍光体
粒子で形成されるので、スペーサ5内に無数の空隙がで
き、放電空間を良好に排気することができる。
【0073】実施の形態5.スペーサ5を隔壁3と同じ
材料で形成しつつも、放電空間の良好な排気を得るた
め、隔壁材20にポーラスな材料を採用することができ
る。隔壁材をポーラス化することは容易であり、具体的
な方法としてはセラミックスフィラーの添加がある。例
えば隔壁材20として、主成分が500〜600℃で溶
融する無機ガラス系であり、1000℃以上の高温でも
溶融しないセラミックスフィラーが添加された材料を採
用する。このような隔壁材20は、500〜600℃の
焼成工程において無機ガラスとセラミックフィラーの間
に空隙が生じ、隔壁3の全体がポーラスとなる。
【0074】その他、隔壁材20に軟化度が異なる無機
ガラスの混合物を採用することもできる。例えば軟化点
が550〜600℃と比較的高い無機ガラスを主成分と
し、これに軟化点が500〜550℃と比較的低い別の
無機ガラスを添加する。このような隔壁材20は、55
0℃前後の焼成工程において完全に溶融するガラス材料
と溶融過程の途中の状態のガラス材料が混在し、隔壁3
の全体がポーラスとなる。また上記二つの方法を併用し
ても良い。
【0075】実施の形態6.図20は本実施の形態にか
かるガス放電表示パネル401の構成を示す斜視図であ
り、背面基板1、アドレス電極2、隔壁3及びスペーサ
17の位置関係のみを示し、蛍光体や放電電極、前面基
板、絶縁層などは省略している。
【0076】ガス放電表示パネル401においては、図
30に示された構造と類似して、スペーサ17が背面基
板1側において隔壁3と連結されている。しかし、スペ
ーサ17は隣接する隔壁3の間の中央近傍で隔壁3とほ
ぼ同じ高さであり、隔壁3の頂面近傍において隔壁3と
は離れている。
【0077】このように形成されたスペーサ17は実施
の形態1で示されたスペーサ5と比較して、隔壁3や背
面基板1と連結する領域が広く、スペーサ5と比較して
安定度が向上し、隔壁3の強度も向上する。また、スペ
ーサ17の表面に形成される蛍光体の表面積も増大して
輝度が更には向上する。
【0078】しかも隔壁3の間の中央近傍という誤放電
が生じ易い位置において有効に誤放電を阻止し、かつ誤
放電が生じにくい隔壁3近傍において空隙を形成するの
で、放電空間からの排気を妨げにくい。更にはスペーサ
17が隔壁3と連結するのは背面基板1側であるので、
その連結部分を形成する際に行われる焼成工程に際し、
当該箇所が平滑にならずに盛り上がってしまっても前面
基板と隔壁との接触面積の減少、隔壁3の機械的破壊の
原因という第4の問題点が生じることもない。
【0079】図21及び図22は、スペーサ17の形成
方法を説明するそれぞれ断面図及び平面図であり、いず
れも図面左右方向を放電電極7が延在する方向に採って
いる。ここではサンドブラスト法によって隔壁3及びス
ペーサ17を同一材料を用いて、同時に形成する手法を
示す。但し、アドレス電極2を形成する工程は省略す
る。
【0080】図21(a)、図22(a)は背面基板1
上に隔壁3及びスペーサ17の材料となる隔壁材20を
形成した段階を示す。隔壁材20としては、無機ガラス
系にセルロース系の樹脂を添加した材料を使用できる。
【0081】次に、耐サンドブラスト性を有するマスク
材として、例えばドライフィルムレジストを隔壁材20
上に形成する。そして露光・現像工程により、図21
(b)、図22(b)に示されるようなマスクパターン
22,23,24を得る。マスクパターン22の形状
は、背面基板1の上方から見た隔壁3の形状に整合させ
る。またマスクパターン23,24の形状は、背面基板
1の上方から見たスペーサ17の形状に整合して図中左
右に延在させる。但し、スペーサ17は隣接する隔壁3
の中央部で隔壁3とほぼ同じ高さに、隔壁3の近傍では
隔壁3よりも低く、それぞれ形成する必要がある。これ
に対応して図21(b)及び図22(b)に示されるよ
うに、隣接する隔壁3の中央部では単連結の形態を採る
マスクパターン23が、隔壁3の近傍では断線形状のマ
スクパターン24が、それぞれ形成される。観点を変え
れば、実施の形態1で説明された第1のパターン21
a、第2のパターン21bのそれぞれに対応してマスク
パターン22,23が形成され、マスクパターン22,
23の間にはマスクパターン22,23よりも細かい複
数のマスクパターン24が形成される。
【0082】次に、サンドブラスト加工により、マスク
パターン22,23,24で覆われていない隔壁材20
を切削する。サンドブラスト加工の際、断線形状のマス
クパターン24はマスクパターン22,23程にはサン
ドブラスト加工から隔壁材20を保護できずに消失し、
隔壁材20はその上方(背面基板1とは反対側)が部分
的に除去される。このため、隔壁3の近傍では隔壁材2
0の上面は隔壁3よりも低くなる。
【0083】サンドブラスト加工後、マスクパターン2
2,23を除去し、隔壁パターン及びスペーサパターン
を得る。この後、550℃前後の高温焼成により隔壁材
を焼結することで隔壁3及びスペーサ17を得る(図2
1(c)、図22(c))。
【0084】実施の形態7.図23及び図24はそれぞ
れ本実施の形態にかかるガス放電表示パネル402,4
03の構成を示す斜視図であり、背面基板1、アドレス
電極2、隔壁3及びスペーサ18,19の位置関係のみ
を示し、蛍光体や放電電極、前面基板、絶縁層などは省
略している。
【0085】ガス放電表示パネル402,403におい
ては、スペーサ18,19を挟む隣接する隔壁3の間
で、隔壁3の頂面とほぼ同じ高さでスペーサ18,19
の頂面が存在している。即ち、スペーサ18,19が背
面基板1とは反対側(図示されない前面基板側)におい
て隔壁3と連結されている。しかし、ガス放電表示パネ
ル402では、隣接する隔壁3の間の中央近傍でスペー
サ18が背面基板1とは接していない。またガス放電表
示パネル403では、隔壁3近傍でスペーサ19が背面
基板1とは接していない。つまりスペーサ18,19は
いずれも選択的に背面基板1に接触しており、それぞれ
隔壁3の間、隔壁3の近傍で空隙が存在し、放電空間か
らの排気を妨げない構造が得られている。従ってガス放
電表示パネル401と同様にしてスペーサ18,19の
安定度が向上すると共に、隔壁3の強度も向上し、また
蛍光体の表面積も増大して輝度が更には向上する。更に
はガス放電表示パネル401と比較して前面基板近傍で
の誤放電を抑止する効果が高い。
【0086】なお、スペーサとして、隔壁3、図示され
ない前面基板、背面基板1のいずれにも連結されつつ、
空隙をその中央に有する構造も、例えば特開平11−2
13896号公報において提案されている。しかしかか
る構造と比較すると、以下に説明する工程から理解され
るように、製造が容易であろうと考えられる。
【0087】図25及び図26は、スペーサ18の形成
方法を説明するそれぞれ断面図及び平面図であり、いず
れも図面左右方向を放電電極7が延在する方向に採って
いる。ここではサンドブラスト法によって隔壁3及びス
ペーサ18を同一材料を用いて、同時に形成する手法を
示す。但し、アドレス電極2を形成する工程は省略す
る。
【0088】図25(a)、図26(a)は背面基板1
上で選択的に、セルロース系の樹脂などで構成される犠
牲層28を形成した段階を示す。犠牲層28は後に隔壁
3が形成される領域に接触しない位置で、後に隔壁3が
延在する方向に延在している。次に犠牲層28を覆うよ
うに背面基板1上に隔壁材20を形成し、図25
(b)、図26(b)に示された構造を得る。隔壁材2
0としては、無機ガラス系にセルロース系の樹脂を添加
した材料を使用できる。
【0089】次に、耐サンドブラスト性を有するマスク
材として、例えばドライフィルムレジスト25を隔壁材
20上に形成し、露光・現像工程によりマスクパターン
25を得る(図25(c)、図26(c))。マスクパ
ターン25は背面基板1の上方から見た隔壁3及びスペ
ーサ18の形状に整合させる。このマスクパターン25
の形状は、例えば平面視上で犠牲層を挟んで犠牲層と同
じ方向に延在する第1のパターン25aと、第1のパタ
ーンに交叉する第2のパターン25bとに分けて把握す
ることができる。
【0090】次に、サンドブラスト加工により、マスク
パターン25で覆われていない隔壁材20を切削し、マ
スクパターン25を除去し、平面視上で互いに交叉する
隔壁パターン3a及びスペーサパターン18aを得る。
この後、550℃前後の高温焼成により隔壁材を焼結
し、更には犠牲層28を焼失させることで、隔壁3及び
スペーサ18を得ることができる。同様の手法によっ
て、スペーサ19を得ることができる。
【0091】もちろんスペーサ18,19は、実施の形
態1に示されるように平面視において、異なる対に属す
る二つの放電電極7の間に設けられても良く、実施の形
態2に示されるように放電電極7の下方、とりわけ金属
電極7bの下方に設けられても良く、実施の形態3に示
されるように枝電極16とバス電極15の下方に設けら
れても良い。
【0092】
【発明の効果】この発明のうち請求項1にかかるガス放
電表示パネルによれば、第2の隔壁の頂面が、隣接する
第1の隔壁間の中央近傍であって第1の隔壁の頂面近傍
における誤放電を防止する。しかも第1の隔壁と第2の
隔壁とが交叉する箇所が少なく、両者の頂面を容易に平
滑に保ちつつ、第1の隔壁と基板とで囲まれる放電空間
の排気を良好に行うことができる。
【0093】この発明のうち請求項2にかかるガス放電
表示パネルによれば、第1の隔壁の頂面近傍における誤
放電を防止する。しかも第2の隔壁と基板との間に空隙
が存在するので排気パスを確保しつつ、第1及び第2の
隔壁はその頂面同士が連結するので、安定度、強度を高
めることができる。
【0094】この発明のうち請求項3にかかるガス放電
表示パネルによれば、蛍光体の表面積を広くして、ガス
放電に基づく発光の効率を高めることができる。
【0095】この発明のうち請求項4にかかるガス放電
表示パネルによれば、異なる対に属する2本の放電電極
同士の間での誤放電が防止されるので、これらの間の距
離を狭めることができ、放電空間を広く採って輝度を向
上させることができる。
【0096】この発明のうち請求項5にかかるガス放電
表示パネル、なかんづく請求項6にかかるガス放電表示
パネルによれば、透明電極間の放電ギャップを介して放
電が生じた際に、金属電極の下方での放電が抑止される
ので、放電のための電気エネルギーは透明電極7aの下
方における放電に費やされる。よって金属電極を太くし
て電圧降下を抑制しても、発光効率の低下は生じない。
また透明電極の幅を独立したパラメータとして設定する
ことができる。
【0097】この発明のうち請求項5にかかるガス放電
表示パネル、なかんづく請求項7にかかるガス放電表示
パネルによれば、幅が細い枝電極を採用して放電電流を
小さくしつつ、バス電極の幅は太くしてその抵抗を下げ
ることができ、印加電圧を高める必要をなくす。更には
一の対に属する放電電極の枝電極と、他の対に属する放
電電極との間での放電を回避することができる。
【0098】この発明のうち請求項8にかかるガス放電
表示パネルによれば、枝電極の先端は放電に殆ど寄与せ
ず、放電時に電界が集中することが回避されるので、枝
電極の先端部におけるスパッタリングを抑止することが
できる。
【0099】この発明のうち請求項9にかかるガス放電
表示パネルによれば、第1の隔壁と第2の隔壁とが交叉
する箇所がなく、両者の頂面を容易に平滑に保つことが
できる。
【0100】この発明のうち請求項10にかかるガス放
電表示パネルによれば、第2の隔壁の安定度が向上し、
第1の隔壁の強度も向上する。また第2の隔壁の側面に
形成される蛍光体の表面積が増大して、輝度を更には向
上させることができる。
【0101】この発明のうち請求項11にかかるガス放
電表示パネルによれば、第1及び第2の隔壁のそれぞれ
の頂面が、表示のための発光に対する黒い抜けとして認
識されることが少ない。
【0102】この発明のうち請求項12にかかるガス放
電表示パネルによれば、蛍光体を新たに第2の隔壁の側
面に形成する必要がなく、しかも第2の隔壁はポーラス
となるので、放電空間についての排気パスを大きくする
ことができる。
【0103】この発明のうち請求項13にかかるガス放
電表示パネルによれば、放電空間についての排気パスを
大きくすることができる。
【0104】この発明のうち請求項14にかかるガス放
電表示パネルの製造方法によれば、請求項1にかかるガ
ス放電表示パネルにおいて第1及び第2の隔壁をいずれ
も同じ隔壁材で製造するので、材料を効率よく使用で
き、しかも請求項11にかかるガス放電表示パネルを製
造することができる。
【0105】この発明のうち請求項15にかかるガス放
電表示パネルの製造方法によれば、第3のパターンは、
第2のパターン程には隔壁材をサンドブラスト処理から
保護しないので、第3のパターンの下方の隔壁材はその
上方が部分的に除去され、請求項10記載のガス放電表
示パネルを製造することができる。
【0106】この発明のうち請求項16にかかるガス放
電表示パネルの製造方法によれば、請求項1にかかるガ
ス放電表示パネルにおいて第2の隔壁を第2の蛍光体で
製造するので、請求項12にかかるガス放電表示パネル
を製造することができる。
【0107】この発明のうち請求項17にかかるガス放
電表示パネルの製造方法によれば、請求項2にかかるガ
ス放電表示パネルを製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1に係る構造を示す斜視
図である。
【図2】 本発明の実施の形態1に係る構造を示す平面
図である。
【図3】 本発明の実施の形態1に係る構造を示す断面
図である。
【図4】 本発明の実施の形態1の変形に係る構造を示
す平面図である。
【図5】 本発明の実施の形態1の他の変形に係る構造
を示す斜視図である。
【図6】 本発明の実施の形態1の他の変形に係る構造
を示す断面図である。
【図7】 本発明の実施の形態1の更に他の変形に係る
構造を示す断面図である。
【図8】 本発明の実施の形態1に係る製造方法を説明
する断面図である。
【図9】 本発明の実施の形態1に係る製造方法を説明
する平面図である。
【図10】 本発明の実施の形態2に係る構造を示す斜
視図である。
【図11】 本発明の実施の形態2に係る構造を示す断
面図である。
【図12】 ライン結合方式の放電表示パネルの構造を
示す断面図である。
【図13】 ライン結合方式の放電表示パネルの構造を
示す断面図である。
【図14】 本発明の実施の形態2の変形に係る構造を
示す断面図である。
【図15】 本発明の実施の形態2の変形に係る構造を
示す断面図である。
【図16】 第5の問題点を解決する一案の構造を示す
平面図である。
【図17】 本発明の実施の形態3に係る構造を示す平
面図である。
【図18】 本発明の実施の形態4に係る製造方法を説
明する断面図である。
【図19】 本発明の実施の形態4に係る製造方法を説
明する平面図である。
【図20】 本発明の実施の形態6に係る構造を示す斜
視図である。
【図21】 本発明の実施の形態6に係る製造方法を説
明する断面図である。
【図22】 本発明の実施の形態6に係る製造方法を説
明する平面図である。
【図23】 本発明の実施の形態7に係る構造を示す斜
視図である。
【図24】 本発明の実施の形態7に係る構造を示す斜
視図である。
【図25】 本発明の実施の形態7に係る製造方法を説
明する断面図である。
【図26】 本発明の実施の形態7に係る製造方法を説
明する平面図である。
【図27】 従来の技術を示す斜視図である。
【図28】 従来の技術を示す断面図である。
【図29】 従来の技術を示す斜視図である。
【図30】 従来の技術を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 背面基板、2 アドレス電極、3 隔壁、4,6
蛍光体、5,17〜19 スペーサ、7,40 放電電
極、7a 透明電極、7b 金属電極、15バス電極、
16 枝電極、20 隔壁材、21〜24 マスクパタ
ーン、26蛍光体ペースト、28 犠牲層。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 園 淳弘 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 佐野 耕 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 5C027 AA09 5C040 FA01 FA04 GC02 GC05 GF02 GF12 GF14 GF16 GF18 GF19 GG03 GG05 GG09 JA11 JA15 JA17 KA16 LA11 MA03 MA17 MA20

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板と、 前記基板上に前記基板と平行な第1の方向に平行に延在
    する複数のアドレス電極と、 隣接する前記アドレス電極に挟まれて前記基板から突出
    した頂面を有し、前記第1の方向に延在する複数の第1
    の隔壁と、 隣接する前記第1の隔壁に挟まれ、前記隣接する前記第
    1の隔壁間の中央近傍においてほぼ前記第1の隔壁の頂
    面まで前記基板から突出し、前記隣接する前記第1の隔
    壁の少なくとも一方の前記頂面とは離隔した頂面を有す
    る第2の隔壁と、 前記基板上、前記アドレス電極上、及び前記第1の隔壁
    の側面の少なくともいずれか一つに形成された蛍光体
    と、 前記基板に関して前記アドレス電極側であって、前記基
    板から前記第1及び第2の隔壁よりも遠い側において、
    前記基板と平行で前記第1の方向とは直交する第2の方
    向に延在し、前記第2の隔壁の頂面を避けた位置を挟む
    放電電極の対の複数とを備え、 ガス放電に起因して得られる前記蛍光体からの光を用い
    て表示するガス放電表示パネル。
  2. 【請求項2】 基板と、 前記基板上に第1の方向に平行に延在する複数のアドレ
    ス電極と、 隣接する前記アドレス電極に挟まれて前記基板から突出
    した頂面を有し、前記第1の方向に延在する複数の第1
    の隔壁と、 隣接する前記第1の隔壁に挟まれ、前記隣接する前記第
    1の隔壁間においてほぼ前記第1の隔壁の頂面まで前記
    基板から突出した頂面を有し、前記隣接する前記第1の
    隔壁間において前記基板に選択的に接触する第2の隔壁
    と、 前記基板上、前記アドレス電極上、及び前記第1の隔壁
    の側面の少なくともいずれか一つに形成された蛍光体
    と、 前記基板に関して前記アドレス電極側であって、前記基
    板から前記第1及び第2の隔壁よりも遠い側において、
    前記基板と平行で前記第1の方向とは直交する第2の方
    向に延在し、前記第2の隔壁の頂面を避けた位置を挟む
    放電電極の対の複数とを備え、 ガス放電に起因して得られる前記蛍光体からの光を用い
    て表示するガス放電表示パネル。
  3. 【請求項3】 前記蛍光体は前記第2の隔壁の側壁にも
    形成される、請求項1又は2記載のガス放電表示パネ
    ル。
  4. 【請求項4】 前記基板に対して前記第1の隔壁側から
    前記基板の法線方向に平行に見て、前記第2の隔壁は異
    なる対に属する前記放電電極に挟まれた位置で配置され
    る、請求項1又は2記載のガス放電表示パネル。
  5. 【請求項5】 前記第2の隔壁は前記放電電極の下方に
    配置される、請求項1又は2記載のガス放電表示パネ
    ル。
  6. 【請求項6】 前記放電電極は金属電極と、前記金属電
    極より幅が広い透明電極とを有し、 前記第2の隔壁は前記金属電極の下方に配置される、請
    求項5記載のガス放電表示パネル。
  7. 【請求項7】 前記放電電極は前記第2の方向に延在す
    るバス電極と、前記バス電極から分岐して前記第1の方
    向へに延在し、前記バス電極よりも幅が細い枝電極とを
    有しており、 前記第2の隔壁は、一の対に属する前記放電電極の前記
    枝電極の先端と、他の対に属する前記放電電極の前記バ
    ス電極との間の下方にも存在する、請求項5記載のガス
    放電表示パネル。
  8. 【請求項8】 前記第2の隔壁は前記枝電極の先端の下
    方にも存在する、請求項7記載のガス放電表示パネル。
  9. 【請求項9】 前記第2の隔壁の頂面は前記隣接する前
    記第1の隔壁のいずれの頂面とも離隔する、請求項1記
    載のガス放電表示パネル。
  10. 【請求項10】 前記第2の隔壁は前記基板上で前記第
    1の隔壁と連結する、請求項9記載のガス放電表示パネ
    ル。
  11. 【請求項11】 第1及び第2の隔壁は前記蛍光体から
    得られる光を反射する材質で形成された、請求項1又は
    2記載のガス放電表示パネル。
  12. 【請求項12】 前記第2の隔壁は前記蛍光体と同じ材
    料で形成される、請求項1記載のガス放電表示パネル。
  13. 【請求項13】 前記第2の隔壁はポーラスな材料で形
    成される、請求項1記載のガス放電表示パネル。
  14. 【請求項14】 (a)基板上に隔壁材を形成する工程
    と、 (b)前記基板に平行な第1の方向に延在する複数の第
    1のパターンと、二つの隣接する前記第1のパターンの
    少なくとも一方とは隔離しつつ前記隣接する前記第1の
    パターンに挟まれる第2のパターンとを有するマスク材
    を、前記隔壁材上に形成する工程と、 (c)前記マスク材で覆われていない前記隔壁材及び前
    記マスク材を除去する工程とを備える、ガス放電表示パ
    ネルの製造方法。
  15. 【請求項15】 前記マスク材は前記第1のパターン
    と、前記第2のパターンとの間に前記第1のパターン及
    び前記第2のパターンのいずれよりも細かい複数の第3
    のパターンを更に有し、 前記工程(c)においては前記隔壁材にサンドブラスト
    加工が施される、請求項14記載のガス放電表示パネル
    の製造方法。
  16. 【請求項16】 (a)基板上に、前記基板から突出し
    つつ、前記基板に平行な第1の方向に延在する複数の第
    1の隔壁を形成する工程と、 (b)前記第1の隔壁の側面及び前記第1の隔壁で挟ま
    れた前記基板上に第1の蛍光体を形成する工程と、 (c)前記工程(b)の後に、前記第1の隔壁及び前記
    基板が形成する凹部へと前記第1の蛍光体を介して感光
    性樹脂を添加した第2の蛍光体を埋める工程と、 (d)前記第2の蛍光体に露光・現像工程を施して前記
    第1の隔壁に挟まれたパターニングを施す工程とを備え
    る、ガス放電表示パネルの製造方法。
  17. 【請求項17】 (a)基板に平行な第1の方向に延在
    する複数の犠牲層を前記基板上に形成する工程と、 (b)前記基板上及び前記犠牲層上に隔壁材を形成する
    工程と、 (c)平面視上、前記犠牲層を挟んで前記第1の方向に
    延在する第1のパターンと、前記第1のパターンと直交
    する第2のパターンとを有する有するマスク材を、前記
    隔壁材上に形成する工程と、 (d)前記マスク材で覆われていない前記隔壁材及び前
    記マスク材を除去する工程と (e)前記犠牲材を除去する工程とを備える、ガス放電
    表示パネルの製造方法。
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