JP3249576B2 - 面放電型プラズマディスプレイパネル - Google Patents

面放電型プラズマディスプレイパネル

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JP3249576B2
JP3249576B2 JP14471292A JP14471292A JP3249576B2 JP 3249576 B2 JP3249576 B2 JP 3249576B2 JP 14471292 A JP14471292 A JP 14471292A JP 14471292 A JP14471292 A JP 14471292A JP 3249576 B2 JP3249576 B2 JP 3249576B2
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則之 淡路
伝 篠田
慎次 金具
衛 宮原
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、蛍光体によって種々の
色のマトリクス表示を行う3電極構造の面放電型のプラ
ズマディスプレイパネル(PDP)に関する。
【0002】PDPは、液晶パネルに比べて高速の表示
が可能であることから、例えば高品位テレビジョンの分
野などでの進展が期待されている。これにともなって、
PDPのいっそうの高精細化が望まれている。
【0003】
【従来の技術】PDPは、表示面側及び背面側の一対の
ガラス基板を対向配置し、これらガラス基板の対向領域
の周縁部を封止することによって、内部に60〜150
μm程度の間隙からなる放電空間を形成した表示デバイ
スである。
【0004】マトリクス表示方式のPDPは、格子状の
電極群の交差部に画定される単位発光領域を選択的に発
光させることによって任意の文字や図形を表示する。通
常、表示領域(単位発光領域の画定される領域)は、封
止材のガス放出により放電が不安定となる封止部の近傍
を避けるように設けられる。
【0005】この種のPDPの内、蛍光体によるカラー
表示に適した3電極構造の面放電型PDPは、互いに平
行に隣接した一対の表示電極(面放電のための主電極)
からなる複数の電極対と、各電極対と直交する複数のア
ドレス電極とを有する。
【0006】図6は従来の面放電型PDP1jの1つの
単位発光領域EUに対応する部分の断面構造を示す分解
斜視図である。同図においては、ガラス基板11の内面
(表示電極X,Yの形成面)における単位発光領域EU
の範囲を2点鎖線によって示してある。
【0007】PDP1jでは、放電空間30を挟むガラ
ス基板11,21の内、表示面H側のガラス基板11の
内面上に、表示の1ラインに対応する一対の表示電極
X,Yが配置されている。
【0008】表示電極X,YはAC駆動のための誘電体
層17によって被覆され、この誘電体層17の上に、放
電空間30を単位発光領域EU毎に区画する平面形状が
格子状の隔壁19Wが設けられている。多色又はカラー
表示を行う場合には、複数個の単位発光領域EUによっ
て表示の1つの画素(ドット)が構成される。
【0009】なお、表示電極X,Yは、それぞれ幅の広
い帯状透明導電膜(ネサ膜など)41と、その導電性を
補うために重ねられた幅の細い帯状金属膜(Cr−Cu
−Crなど)42とからなる。つまり、表示電極X,Y
は遮光を最小限に抑えるように構成されている。
【0010】また、誘電体層17の表面は、隔壁19W
とともに2次電子放出係数の大きいMgOからなる図示
しない保護膜によって被覆されている。この保護膜は、
放電時のイオン衝撃による誘電体層17の劣化を抑える
とともに、放電開始電圧を下げる作用を呈する。
【0011】一方、背面側のガラス基板21の内面上に
は、隔壁19Wとともに放電空間30を区画し且つその
間隙寸法を規定する帯状の隔壁29と、単位発光領域E
Uを選択的に発光させるためのアドレス電極Aと、所定
発光色の蛍光体28とが設けられている。
【0012】アドレス電極Aは、単位発光領域EUの一
端側に寄せるように、すなわち単位発光領域EUの両側
の隔壁29の一方に隣接するように配置され、蛍光体2
8はアドレス電極Aと他方の隔壁29との間のガラス基
板21の表面上に配置されている。
【0013】表示に際しては、例えば、表示電極X,Y
に放電開始電圧を越える駆動電圧を印加する。これによ
り誘電体層17の表面方向の面放電が生じ、誘電体層1
7内に所定量の壁電荷が蓄積した時点で面放電が停止す
る。その後、壁電荷と反対の極性の放電維持電圧(表示
パルス)を表示電極X,Yに交互に印加する毎に面放電
が生じ、このとき発生する紫外線によって蛍光体28が
励起されて発光する。
【0014】単位発光領域EUを発光させない場合に
は、所定の時点において、放電維持電圧とタイミングを
合わせてアドレス電極Aにアドレス電圧(消去パルス)
を印加する。これにより、壁電荷が消失し、以後は面放
電が生じない。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】上述の構造のPDP1
jでは、各ガラス基板11,21毎に別途に所定の構成
要素を設けた後でこれらガラス基板11,21を対向配
置する際に、隔壁19Wが格子状であることから、縦方
向及び横方向の2方向について、位置合わせに高精度を
要する。特に、単位発光領域EUのピッチが0.5mm
より小さい高精細の場合には、位置合わせが極めて困難
であるという問題があった。
【0016】本発明は、このような問題に鑑み、組立て
時の基板の位置合わせを容易化することを目的としてい
る。
【0017】請求項1の発明に係るPDPは、3電極構
造の面放電型プラズマディスプレイパネルであって、表
示面側及び背面側の一対の基板のそれぞれの内面上に、
シール材で封止された放電空間を表示電極の延長方向に
単位発光領域毎に区画する平面形状が帯状の隔壁を有し
おり、少なくとも一方の基板における表示領域の外側
でかつ前記シール材の内側の内面上に、前記各隔壁と
差する方向に延び他方の基板上の前記隔壁の頂上部
当接する壁体を有してなる。
【0018】請求項2の発明に係るPDPでは、前記壁
体及び前記隔壁が感光性厚膜材料からなり、且つ一体的
にパターニング形成されてなる。
【0019】請求項の発明に係るPDPでは、前記背
面側の基板上の前記隔壁が、前記表示面側の基板上の前
記隔壁に比べて高く設けられ、且つ当該隔壁の側面が蛍
体によって被覆されてなる。
【0020】請求項の発明に係るPDPでは、前記背
面側の基板上の前記隔壁が、前記表示面側の基板上の前
記隔壁に比べて高く設けられ、且つ当該隔壁の表面が保
膜によって被覆されてなる。
【0021】請求項5の発明に係るPDPでは、前記隔
壁が、互いに対向面の全面にわたって接合材によって接
合されてなる。請求項の発明に係るPDPでは、前記
壁が低融点ガラスからなり、前記接合材が、隔壁材料
の前記低融点ガラスに比べて軟化点の低い結晶化ガラス
からなる。
【0022】
【作用】面放電型プラズマディスプレイパネル1,2の
組み立てにおいて、表示面側の隔壁19,29Bと背面
側の隔壁29,19Bとを重ねるように、一対の基板1
1,21を配置するとき、これら隔壁の平面形状が表示
電極X,Yの配列方向(縦方向)に延びる帯状であるこ
とから、表示電極X,Yの延長方向(横方向)について
は隔壁ピッチに依存する高精度(マイクロメートルオー
ダー)の位置合わせが必要であるものの、縦方向につい
ては高精度の位置合わせが不要となる。
【0023】隔壁19,29B及び隔壁29,19B
は、互いに頂上部が線接触の形で当接する。ただし、隔
壁29,19Bはこれと交差する方向に延びる壁体5
1,52と当接するので、基板間に横方向の位置ズレが
生じたとしても、放電空間の間隙寸法は所定の値(表示
面側及び背面側の隔壁の高さの和)に規定される。
【0024】感光性厚膜材料を用いて一体的にパターニ
ング形成された壁体51及び隔壁29は、その高さが均
一であり、これにより表示領域EHの全域にわたって放
電空間の間隙寸法が均等になる。
【0025】背面側の隔壁29を高く設け且つその側面
に蛍光体28を設けることにより、蛍光体28の形成面
積(つまり発光面積)が大となり、高輝度且つ広視野角
の表示画面が得られる。
【0026】また、蛍光体28を表示面H側に配置する
場合には、表示電極X,Yを配置する側(すなわち背面
側)の隔壁19Bを高く設け且つその表面を保護膜18
で被覆することにより、隔壁のガス放出による放電ガス
組成変化が抑えられ、長期にわたって安定な放電特性が
得られる。
【0027】隔壁29B,19Bを接合材60を用いて
接合することにより、隔壁29B,19Bの高さが不均
一であっても、隔壁間に空隙が生じないので、放電の局
所化(放電の不要な拡がりの抑制)が適正化され、表示
の乱れが防止されるとともに、駆動マージンが拡がる。
【0028】
【実施例】図1は本発明に係るPDP1の要部の構成を
示す平面図、図2は図1のII−II矢視断面図、図3
は図1のPDP1の隔壁構造を示す斜視図、図4は図1
のPDP1の1つの単位発光領域EUに対応する部分の
断面構造を示す分解斜視図である。これらの図におい
て、図6に対応する構成要素については、形状、材質及
び配置関係の差異に係わらず同一の符号を付し、その説
明を省略又は簡略化する。
【0029】図4によく示されるように、PDP1は、
単位発光領域EUに一対の表示電極X,Yとアドレス電
極Aとが対応する3電極構造を有し、蛍光体の配置形態
の上で反射型と呼称される面放電型PDPである。
【0030】表示電極X,Yは、それぞれ帯状透明導電
膜41及び帯状金属膜42からなり、表示面H側のガラ
ス基板11の内面上に配置されている。これら表示電極
X,Yを被覆する誘電体層17の上には、表示電極X,
Yと直交する方向に延びる平面形状が帯状の隔壁19が
設けられている。誘電体層17の表面は、隔壁19を設
けた後の段階で、図示しないMg0膜(保護膜)によっ
て被覆されている。
【0031】なお、ライン間の放電の干渉(放電の結
合)を防止するため、各表示電極X,Yの幅及び放電ギ
ャップの和(電極対の幅)は、ラインピッチ(単位発光
領域EUの縦方向の長さ)の0.7倍程度の値に選定さ
れている。
【0032】一方、背面側のガラス基板21には、隔壁
19と同一方向に延び且つ当接する帯状の隔壁29が設
けられており、各隔壁29の間の中央部に例えば銀ペー
ストのパターン印刷及び焼成による所定幅のアドレス電
極Aが配列されている。
【0033】そして、隔壁29の内の頂上部及びその近
傍を除いて、ガラス基板21の内面上を覆い尽くすよう
に蛍光体28が設けられている。つまり、PDP1で
は、隔壁29の側面及びアドレス電極Aの表面を含め
て、単位発光領域EUにおける放電空間30のガラス基
板21側の壁面に対して、そのほぼ全面に蛍光体28が
設けられている。
【0034】放電空間30は、表示面H側及び背面側の
隔壁19,29によって、表示電極X,Yの延長方向
(横方向)に単位発光領域EU毎に区画され、且つ、そ
の間隙寸法が隔壁19,29の高さの和である130μ
m程度の値に規定されている。
【0035】ただし、隔壁19,29は、上述のように
その平面形状が帯状(幅は例えば60μm程度)であっ
て互いに線接触の形で当接する。そのため、封止工程な
どにおいてガラス基板11,21の横方向の位置ズレが
生じた場合には、上側のガラス基板11が滑り落ちて放
電空間30の間隙寸法が不適正になるおそれがある。
【0036】そこで、本実施例のPDP1では、図1〜
図3に示されるように、放電空間30の間隙寸法の規定
を確実とするために、ガラス基板21上の表示領域EH
の外側に、隔壁29と直交する方向に延び且つ高さの等
しい壁体51が設けられている。なお、壁体51は、隔
壁29の延長方向における表示領域EHの両側に設けら
れている。そして、ガラス基板11側の隔壁19は、壁
体51と当接するように表示領域EHの外側まで延長さ
れている。
【0037】また、PDP1では、図2及び図3によく
示されるように、隔壁29の高さが、隔壁19の高さの
例えば1.5〜2倍程度の値に選定されている。これに
よって、例えば隔壁29,19の高さを同一とした場合
に比べて、蛍光体28を表示面Hのより近くにまで広範
囲に設けることができ、輝度及び視野角の上で有利とな
る。
【0038】このような隔壁19,29の内、比較的に
低い隔壁19はスクリーンマスクによる低融点ガラスペ
ーストのパターン印刷及びその後の焼成によって形成さ
れている。
【0039】これに対して、隔壁29は、壁体51と高
さを揃える必要があり且つその高さの値が大きいことか
ら、感光性厚膜材料を用いて壁体51と一体的に形成さ
れている。すなわち、アドレス電極Aを設けた後のガラ
ス基板21上に、感光性絶縁材を一様に塗布し、パター
ン露光及び現像処理の後に焼成を行って隔壁29及び壁
体51を形成する。
【0040】なお、隔壁29及びこれと一体の壁体51
を隔壁19と同様に所定パターンのスクリーン印刷によ
って形成することもできるが、その場合には、印刷を数
回繰り返すことになることから、隔壁29と壁体51と
の交差部が他の部分に対して盛り上がって隔壁19,2
9間に空隙が生じるおそれがある。
【0041】図5(a)及び(b)は本発明の他の実施
例に係るPDP2の構成を示す断面図であり、図5
(b)は図5(a)のB−B矢視断面に対応する。図5
においても図1〜図4及び図6に対応する構成要素には
同一の符号を付してある。
【0042】PDP2は、蛍光体の配置形態の上で透過
型と呼称される3電極構造の面放電型PDPであり、表
示面H側のガラス基板11、アドレス電極A、蛍光体2
8、隔壁29B、隔壁19Bと直交する方向に延びる壁
体52、背面側のガラス基板21、金属薄膜からなる表
示電極X,Y、誘電体層17、MgOからなる保護膜1
8、隔壁19B、放電空間30の周囲を封止する低融点
ガラスからなるシール材31、及び隔壁29B,19B
を接合する接合材60から構成されている。
【0043】隔壁29B,19Bは、平面形状が帯状で
あり、互いの頂上部が当接することによって、放電空間
30を横方向に単位発光領域EU毎に区画するととも
に、放電空間30の間隙寸法を規定している。これら隔
壁29B,19Bは、低融点ガラスペーストのスクリー
ン印刷及び焼成によって形成されている。
【0044】PDP2では、表示電極X,Yを配置した
ガラス基板21側の隔壁19Bの高さが、隔壁29Bの
高さに比べて大きい値に選定されている。そして、隔壁
19Bの表面は誘電体層17とともに保護膜17によっ
て被覆されている。つまり、PDP2では、放電空間3
0の間隙寸法の設定に応じて定まる隔壁側面の面積の
内、放電空間30に露出する面積を可及的に小面積とし
てガス放出を抑えることによって、放電特性の安定化が
図られている。
【0045】壁体52は、上述の実施例の壁体51と同
様に放電空間30の間隙寸法の規定を確実にするために
設けられ、互いに平行な各隔壁29Bの両端を表示領域
EHの外側において連結するように隔壁29Bと一体的
に形成されている。
【0046】なお、隔壁29B及び壁体52は比較的に
低いことから、スクリーン印刷によってもその高さはほ
ぼ均一となる。接合材60は、隔壁29B,19Bの材
料である低融点ガラスに比べて軟化点の低い結晶化ガラ
ス(低融点ガラスの1種)からなり、少なくとも表示領
域EH内において隔壁29B,19B間に空隙が生じな
いように、隔壁29B,19Bをこれらの全長にわたっ
て接合する。
【0047】これにより、PDP2においては、図5
(b)によく示されるように、例えば隔壁19Bに部分
的に若干低くなるような形状不良が生じたとしても、放
電空間30が適正に区画されることから、表示電極Yと
アドレス電極Aとの間の対向放電の不要な拡がりを完全
に抑えることができ、表示の乱れのない高品位の表示画
面を実現することができる。
【0048】以上の構成のPDP2の製造に際しては、
ガラス基板21上に、表示電極X,Y、誘電体層17、
及び隔壁19Bを順に形成し、例えばスクリーン印刷に
よって隔壁19B上に接合材60となる20μm程度の
厚さの結晶化ガラスペースト層を設けた後、誘電体層1
7及び隔壁19Bを一様に被覆するように保護膜18を
蒸着する。
【0049】一方、ガラス基板11については、アドレ
ス電極A、隔壁29B及び壁体51、蛍光体28を順に
設けた後に、シール材31となる低融点ガラス層を設け
る。そして、これらガラス基板11,21を隔壁19
B,29Bが重なるように横方向に位置合わせして対向
配置し、500〜600℃程度の加熱処理を行ってガラ
ス基板11,21の周囲を封止する。
【0050】このとき、結晶化ガラスペースト層の軟化
にともなって、隔壁19B,29Bが当接して放電空間
30の間隙寸法が規定され、その状態で結晶化ガラスペ
ースト層が焼成されて隔壁19B,29Bが接合され
る。なお、保護膜18は極めて薄い(5000Å程度)
ので、結晶化ガラスペースト層上の部分は軟化時にペー
スト中に埋没する。
【0051】その後、表示領域EHとシール材31との
間に設けた図示しないチップ管を介して内部の排気及び
放電ガスの封入を行ってPDP2を完成させる。なお、
排気工程では、効率を高めるために加熱を行うが、結晶
化ガラスはその焼成後に再び加熱されても軟化しにくい
ので、隔壁19B,29Bの接合状態は変化しない。
【0052】上述の図1〜図4の実施例によれば、ガラ
ス基板21の表面とともに隔壁29の側面にも蛍光体2
8を有するので、蛍光体28をガラス基板21の表面上
のみに設けた場合に比べて、表示面Hの真正面(視野角
0°)での輝度を高めることができるとともに、広範囲
(視野角が例えば−60°〜+60°の範囲)にわたっ
て、真正面と同程度又はそれ以上の輝度を得ることがで
きる。
【0053】図5の実施例によれば、隔壁19B,29
Bを接合することにより、上述のように放電の局所化の
障害となる隔壁間の空隙が無くなるとともに、PDP2
の機械的強度を高めることがき、且つ駆動周波数とPD
P2の構造上の固有振動定数とが一定の関係となったと
きに生じる振動雑音を防止することができる。
【0054】上述の実施例において、壁体51,52を
両方のガラス基板11,21上に設けてもよい。また、
壁体51,52は、他方の基板側の隔壁と当接するもの
であればよく、その断面形状は任意であり且つ同一基板
上の隔壁と分断する形で設けてもよい。さらに、壁体5
1,52の長さは、表示領域EHの隔壁配列方向の長さ
に対応する必要はなく、ガラス基板11,21の位置ズ
レによる基板対向方向の変形を防止可能な範囲内で適当
に選定することができる。例えば、隔壁配列方向の中央
部又は両端部の複数の隔壁と当接する長さとしてもよ
い。
【0055】図1〜図4の実施例において、隔壁19を
隔壁29と同様に感光性厚膜材料を用いて形成してもよ
い。上述の実施例において、2つ又は3つの単位発光領
域EUをマトリクス表示の1画素に対応づけ、これら各
単位発光領域EUに互いに発光色の異なる各蛍光体28
を設けて、多色表示又はカラー表示を行うことができ
る。
【0056】
【発明の効果】本発明によれば、組み立てに際して、一
対の基板の位置合わせを容易化することができる。
【0057】請求項の発明によれば、基板の位置合わ
せを容易化することができるとともに、基板間の位置ズ
レによる基板対向方向の変形を防止することができる。
請求項の発明によれば、変形を防止するための壁体及
びこれと同一基板上の隔壁を高く設ける場合にも、これ
らの高さを同一にすることができ、放電の局所化の障害
となる隔壁間の空隙の発生を抑えることができる。
【0058】請求項の発明によれば、基板の位置合わ
せを容易化することができるとともに、蛍光体を広範囲
に設けることができ、表示の輝度及び視野角の向上を図
ることができる。請求項の発明によれば、基板の位置
合わせを容易化することができるとともに、放電ガス組
成の経時変化の原因となる隔壁のガス放出を可及的に抑
えることができる。
【0059】請求項の発明によれば、隔壁の形状不良
の有無に係わらず放電空間の区画を適正化することがで
き、表示の乱れの発生を抑えて表示品質の向上を図るこ
とができる。
【0060】請求項の発明によれば、放電空間の区画
を適正化するための基板間の隔壁の接合の信頼性を高め
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るPDPの要部の構成を示す平面図
である。
【図2】図1のII−II矢視断面図である。
【図3】図1のPDPの隔壁構造を示す斜視図である。
【図4】図1のPDPの1つの単位発光領域に対応する
部分の断面構造を示す分解斜視図である。
【図5】本発明の他の実施例に係るPDPの構成を示す
断面図である。
【図6】従来の面放電型PDPの1つの単位発光領域に
対応する部分の断面構造を示す分解斜視図である。
【符号の説明】
1,2 PDP(面放電型プラズマディスプレイパネ
ル) 11,21 ガラス基板(基板) X,Y 表示電極 EU 単位発光領域 EH 表示領域 19,29,29B,19B 隔壁 51,52 壁体 18 保護膜 60 接合材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宮原 衛 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 (56)参考文献 特開 平2−226639(JP,A) 特開 平3−190039(JP,A) 特開 平4−334845(JP,A) 特開 平5−217511(JP,A) 特開 平5−314913(JP,A) 実開 平1−113948(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01J 11/00 H01J 11/02 JICSTファイル(JOIS)

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】3電極構造の面放電型プラズマディスプレ
    イパネルであって、 表示面側及び背面側の一対の基板のそれぞれの内面上
    に、シール材で封止された放電空間を表示電極の延長方
    向に単位発光領域毎に区画する平面形状が帯状の隔壁を
    有しており、 少なくとも一方の基板における表示領域の外側で且つ前
    記シール材の内側の内面上に、前記各隔壁と交差する方
    向に延び他方の基板上の前記隔壁の頂上部と当接する
    体を有してなることを特徴とする面放電型プラズマデ
    ィスプレイパネル。
  2. 【請求項2】請求項1記載の面放電型プラズマディスプ
    レイパネルであって、 前記壁体及び前記隔壁が感光性厚膜材料からなり、且つ
    一体的にパターニング形成されてなることを特徴とする
    面放電型プラズマディスプレイパネル。
  3. 【請求項3】3電極構造の面放電型プラズマディスプレ
    イパネルであって、 表示面側及び背面側の一対の基板のそれぞれの内面上
    に、放電空間を表示電極の延長方向に単位発光領域毎に
    区画する平面形状が帯状の隔壁を有しており、 前記背面側の基板上の前記隔壁が、前記表示面側の基
    の前記隔壁に比べて高く設けられ、且つ当該隔壁の
    面が蛍光体によって被覆されてなることを特徴とする面
    放電型プラズマディスプレイパネル。
  4. 【請求項4】3電極構造の面放電型プラズマディスプレ
    イパネルであって、 表示面側及び背面側の一対の基板のそれぞれの内面上
    に、放電空間を表示電極の延長方向に単位発光領域毎に
    区画する平面形状が帯状の隔壁を有しており、 前記背面側の基板上の前記隔壁が、前記表示面側の基
    の前記隔壁に比べて高く設けられ、且つ当該隔壁の
    面が保護膜によって被覆されてなることを特徴とする面
    放電型プラズマディスプレイパネル。
  5. 【請求項5】請求項1ないし請求項4にいずれかに記載
    の面放電型プラズマディスプレイパネルであって、 前記隔壁が、互いに対向面の全面にわたって接合材に
    って接合されてなることを特徴とする面放電型プラズマ
    ディスプレイパネル。
  6. 【請求項6】請求項記載の面放電型プラズマディスプ
    レイパネルであって、 前記隔壁が低融点ガラスからなり、 前記接合材が、隔壁材料の前記低融点ガラスに比べて軟
    化点の低い結晶化ガラスからなることを特徴とする面放
    電型プラズマディスプレイパネル。
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