JP2001108037A - 遊星ローラ式摩擦伝動装置及びリングローラの製造方法 - Google Patents

遊星ローラ式摩擦伝動装置及びリングローラの製造方法

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JP2001108037A
JP2001108037A JP28781999A JP28781999A JP2001108037A JP 2001108037 A JP2001108037 A JP 2001108037A JP 28781999 A JP28781999 A JP 28781999A JP 28781999 A JP28781999 A JP 28781999A JP 2001108037 A JP2001108037 A JP 2001108037A
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planetary
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淳 為永
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 リングローラとケーシングをインロー嵌合し
て精度の良い組み付けを行う。そのインロー嵌合部の加
工容易性を確保しながら、リングローラと遊星ローラの
圧接状態を良好に保つ。 【解決手段】 太陽ローラ23と、太陽ローラ23に外
接する複数の遊星ローラ24と、遊星ローラ24が内接
するリングローラ25と、各遊星ローラ24を回転自在
に支持するキャリア26と、前記リングローラ25を保
持するケーシング31A、31Bとを備えた遊星ローラ
式摩擦伝動装置において、リングローラ25の内周面を
軸方向に沿って面一に形成し、その面一に形成した内周
面の軸方向両端部をインロー部25dとしてケーシング
31A、31Cのインロー部31dに嵌合固定すると共
に、リングローラ25の面一に形成した内周面のうち、
遊星ローラ24の外周円筒面の軸方向端部24aと干渉
する個所に逃げ溝25aを形成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、太陽ローラ、遊星
ローラ、リングローラの三者の摩擦回転により動力を伝
達する遊星ローラ式摩擦伝動装置(トラクションドライ
ブ:略称=T/D)及び同装置に使用するリングローラ
の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図9は、特開平6−174027号公報
に記載された従来のこの種の遊星ローラ式摩擦伝動装置
の一例を示す。この装置は、入力軸1の一部に一体形成
された太陽ローラ3と、太陽ローラ3に外接する複数の
遊星ローラ4と、遊星ローラ4が内接するリングローラ
5と、これらローラ3、4、5の軸方向一方側に配され
るキャリア6とを備えている。キャリア6は、入力軸1
と同軸上に配された出力軸2に連結されている。各遊星
ローラ4には、キャリア6に片持支持された支持ピン7
が嵌入され、各遊星ローラ4の内周と支持ピン7の外周
との間には、遊星ローラ4の回転を促進するベアリング
8が介在されている。
【0003】前記太陽ローラ3、遊星ローラ4、リング
ローラ5、キャリア6は、ケーシング11、12の内部
に収容されており、リングローラ5は、ケーシング1
1、12の内周に隙間嵌めされた状態で、ケーシング1
1、12にボルト10で固定されている。この場合、リ
ングローラ5の遊星ローラ4との接触面の両側には薄肉
部を確保するための環状溝5a、5aが形成されてお
り、リングローラ5は、それら環状溝5a、5aの外側
部分5bにおいてケーシング11、12にボルト10で
固定されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来の遊星ローラ式摩擦伝動装置では、リングローラ5の
内周面に対して遊星ローラ4の外周接触面4aが幅方向
全域に亘って接触するようになっているので、特に、遊
星ローラ4の外周円筒面4aの軸方向両端4b、4b
(以下、「外周エッジ」という)が当たる部分の圧接力
が局部的に大きくなってしまい、圧接力が遊星ローラ4
とリングローラ5の接触面の幅方向に均一に分布せず、
良好な圧接状態を維持できないという問題があった。
【0005】なお、上述した従来例では、リングローラ
5の内周面に環状溝5a、5aを切ってあるが、これら
環状溝5a、5aは、リングローラ5に弾性を付与する
ためのものであって、遊星ローラ4との接触面を外れた
位置に存在するので、上記の問題の解消には役だってい
ない。
【0006】又、上述の従来の遊星ローラ式摩擦伝動装
置では、リングローラ5をケーシング11、12に隙間
嵌めした状態で、単にボルト10で止めているだけであ
るから、芯合わせの精度が出しづらく、その点でもリン
グローラ5と遊星ローラ4の圧接状態を良好に保ち難い
という問題があった。
【0007】本発明は、上記事情を考慮し、リングロー
ラとケーシングをインロー嵌合することで、精度の良い
組み付けが簡単にでき、しかも、そのインロー嵌合部の
加工容易性を確保しながら、リングローラと遊星ローラ
の圧接状態を良好に保つことができる遊星ローラ式摩擦
伝動装置と、その遊星ローラ式摩擦伝動装置に利用され
るリングローラの製造方法を提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、太陽
ローラと、該太陽ローラに外接する遊星ローラと、該遊
星ローラが内接するリングローラと、前記リングローラ
を保持するケーシングとを備えた遊星ローラ式摩擦伝動
装置において、前記リングローラの内周面を軸方向に沿
って面一に形成し、その面一に形成した内周面の軸方向
両端部をインロー部として該リングローラを前記ケーシ
ングのインロー部に嵌合固定すると共に、該リングロー
ラの面一に形成した内周面のうち、前記遊星ローラの外
周円筒面の軸方向端部と干渉する個所に逃げ溝を形成し
たことにより、上記課題を解決したものである。
【0009】この発明では、リングローラをケーシング
に対してインロー部で嵌合固定しているので、芯合わせ
精度を高めることができる。又、リングローラの内周面
のうち、遊星ローラの外周接触面の軸方向端部(ここで
は簡単に「外周エッジ」という)と干渉する個所に逃げ
溝を設けているので、リングローラが遊星ローラの外周
エッジと当たることによる局部的な圧接力の増大を緩和
することができる。したがって、これらの構成から圧接
力の分布を、リングローラと遊星ローラの接触面の幅方
向に均一化することができ、良好な圧接状態を維持する
ことができるようになる。
【0010】又、逃げ溝の大きさによって遊星ローラと
リングローラ間の接触面積の調整ができるので、接触面
の面圧を平均的に高めることで接触面間の摩擦力の増大
を図り、特にリングローラと遊星ローラ間の滑りを防止
して伝達トルクの増大を図ることができる。
【0011】又、この発明では、リングローラの内周面
を、ケーシングに対するインロー部を含めて軸方向に面
一に形成しているので、加工を非常に簡素化できる。し
たがって、工程の単純化により、加工コストの低減と加
工時間の短縮が図れる。
【0012】なお、前記の逃げ溝は、遊星ローラの外周
接触面の軸方向両端部と干渉する個所に一対設けるのが
理想であるが、片方だけ設けてもそれなりの効果は得ら
れる。
【0013】又、逃げ溝の断面形状は何でもよく、矩
形、V形、半円等の任意の断面形状に設定してよい。特
に請求項2(あるいは6)のように、逃げ溝の内壁と軸
線との交差角を鈍角に設定し、例えば、V形断面のよう
な溝にした場合は、汎用のバイトのみでリングローラ内
面と逃げ溝の切削とを行うことができる。このように、
逃げ溝の内壁と軸線との交差角を鈍角にしたり、交差部
を滑らかな曲面状に形成すると、遊星ローラの外周接触
面に対する当たりのエッジ効果を和らげることもでき
る。
【0014】ところで、リングローラと遊星ローラの接
触面と、遊星ローラと太陽ローラの接触面に働く力につ
いて比較検討してみると、リングローラと遊星ローラ間
の圧接力と、太陽ローラと遊星ローラ間の圧接力とは、
作用と反作用の関係で同じになる。しかし、リングロー
ラと遊星ローラの接触は、凹周面と凸周面の接触である
上に、半径が大きい周面での接触であるから、接触面積
が大きくなるが、遊星ローラと太陽ローラの接触は、凸
周面と凸周面の接触である上に、半径が小さい周面での
接触であるから、接触面積が小さくなる(図5を用いて
後述する)。したがって、同じ圧接力が接触面に働いて
いるものの、接触面積が異なるから、単位面積当たりの
接触面圧はリングローラと遊星ローラ間の接触面の方が
小さくなる。
【0015】そこで、請求項3の発明は、前記逃げ溝を
前記遊星ローラの外周円筒面の軸方向両端部に対応して
一対設ける場合に、それら一対の逃げ溝の間に確保され
た遊星ローラとの接触面の軸方向幅を、太陽ローラと遊
星ローラの接触面の面圧と、遊星ローラとリングローラ
の接触面の面圧とが等しくなるような値に設定したこと
により、上記課題を解決するようにしている。
【0016】こうすることで、リングローラと遊星ロー
ラとの接触面圧の減少による滑りの発生をなくすことが
でき、伝達トルクの増大が図れる。
【0017】又、請求項4の発明は、前記逃げ溝を前記
遊星ローラの外周円筒面の軸方向両端部に対応して一対
設ける場合に、それら一対の逃げ溝の間に確保された遊
星ローラとの接触面の軸方向幅を、当該接触面における
面圧分布が軸方向に一定となるような値に設定したこと
により、上記課題を解決したものである。
【0018】前述したように、逃げ溝を設けないでリン
グローラの内周面と遊星ローラの外周面を接触させた場
合、接触面圧が接触部の端部(遊星ローラの外周接触面
の軸方向端部が干渉する部分)ほど大きくなるが(図6
を用いて後述する)、請求項3の発明では、遊星ローラ
の幅方向の中央と両端で同じ面圧になるように、リング
ローラ側の接触面の幅を調節している。したがって、接
触面圧の均一化により、良好な圧接状態が確保され、一
層滑りが発生しにくくなって安定したトルク伝達が可能
になる。
【0019】請求項5の発明は、請求項1〜4のいずれ
かに記載の遊星ローラ式摩擦伝動装置における前記リン
グローラの製造方法であって、前記リングローラの内周
面のうち前記遊星ローラの外周円筒面の軸方向端部と干
渉する個所に逃げ溝を予め旋削加工し、その後、前記リ
ングローラの内周面を軸方向に沿って面一に研削加工す
ることを特徴としている。
【0020】即ち、この製造方法によれば、汎用の旋削
加工バイトにより、リングローラの内面に逃げ溝を切
り、その後、面一加工するだけでよく、工程の単純化に
より、加工コストの低減と加工時間の短縮が図れる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。
【0022】この第1実施形態は、モータMの先端部に
遊星ローラ式摩擦伝動装置T/D(以下、単に符号「T
/D」で略する)を一体に組み付けたもので、図1はそ
の全体構成を示す断面図、図2はそのトラクションドラ
イブ部分の拡大図、図3は図2の要部拡大図である。
【0023】T/Dのケーシング31は、軸線方向の前
部に配された前部ケーシング31Aと、中央に配された
円筒状の中央ケーシング31Bと、モータM側の継ケー
シング31Cとからなる。継ケーシング31Cは、モー
タMの前部ケーシングを兼用しており、モータMのケー
シングは、この継ケーシング31Cと、固定子等を内装
した円筒ケーシング41と、後面カバー42とからな
る。
【0024】モータ軸45は、後端が、後面カバー42
に嵌合された軸受43により支持され、前端側が、継ケ
ーシング31Cの貫通孔33に嵌合された軸受34によ
り支持されている。そして、軸受34より突出したモー
タ軸45の前端が、T/Dの中心軸線に芯合わせされた
状態でT/Dの内部に挿入され、T/Dの入力軸21と
なっている。
【0025】T/Dは、ケーシング31の中心部に配さ
れたホロータイプの太陽ローラ23と、太陽ローラ23
に外接する複数(本例では4個)の遊星ローラ24と、
遊星ローラ24が内接するリングローラ25と、これら
ローラ23、24、25の軸方向一方側(モータMの取
付側と反対側)に配されるキャリア26とを備えてい
る。太陽ローラ23は、入力軸21(モータ軸45の前
端)の外周に隙間嵌めされた状態でキー50で結合され
ている。
【0026】又、キャリア26は、入力軸21と同軸上
に配された出力軸22の基端部にフランジ状に一体的に
形成されている。入力軸21は、太陽ローラ23が嵌合
された位置よりも先端側で、キャリア26の端面凹所3
5に嵌合した軸受36により支持されており、曲げ力の
かかる太陽ローラ23の両側で、軸受34、36により
両端支持されている。なお、太陽ローラ23と軸受34
との間には、太陽ローラ23の軸方向位置決めを行うス
ペーサ39が挿入されている。
【0027】又、キャリア26と一体化された出力軸2
2は、先端が前部ケーシング31Aを貫通して外部に突
出しており、前部ケーシング31Aの内周に嵌合した2
つの軸受37、38により支持されている。
【0028】ここでは、リングローラ25が固定要素、
太陽ローラ23が入力要素、遊星ローラ24及びキャリ
ア26が出力要素となっており、リングローラ25が円
筒状の中央ケーシング31Bに一体的に形成されてい
る。そして、モータMの前部ケーシングを兼用する継ケ
ーシング31Cと、リングローラ25を一体に有する中
央ケーシング31Bと、出力軸22の貫通した前部ケー
シング31Cとを互いに嵌合して、貫通ボルト32で結
合することにより、T/DとモータMとが一体化されて
いる。
【0029】この場合、図3に拡大して示すように、リ
ングローラ25を一体に形成した中央ケーシング31B
の両端のインロー部25d、25dと、前部ケーシング
31A及び継ケーシング31Cのインロー部31d、3
1dとをそれぞれ密に嵌合することにより、出力軸2
2、リングローラ25、入力軸21をそれぞれ備えた3
つのケーシング31A、31B、31Cが芯合わせされ
ている。
【0030】又、中央ケーシング31Bに一体的に形成
されたリングローラ25の内周面は、遊星ローラ24に
対する接触面25cから両端のインロー部25dに至る
まで軸方向に沿って面一に形成されている。
【0031】そして、その面一に形成された内周面のう
ち、遊星ローラ24の外周円筒面の軸方向両端部(外周
エッジ)24a、24aと干渉する個所には、断面矩形
の逃げ溝25aが形成されている。
【0032】図1、図2に戻って、各遊星ローラ24に
は、キャリア26に片持支持された支持ピン27が挿入
されており、各遊星ローラ24の内周と支持ピン27の
外周との間には、遊星ローラ24の回転を促進する全体
が円筒形状の回転促進リング28が介在されている。回
転促進リング28としては、揺動内接噛合遊星歯車構造
等で使用されている純円筒形の内ローラや多数の細かい
ころ(ニードル)を備えたニードルベアリングを採用す
ることができる。内ローラはニードルベアリングよりも
安価で且つ耐久性があり、ラジアル方向の外乱にも強
い。ニードルベアリングは内ローラよりも定常時の回転
性能が高い。
【0033】又、前記のローラ23、24、25の軸方
向他方側(キャリア26反対側)には、回転促進リング
28及び遊星ローラ24の端面に対向することで、回転
促進リング28及び遊星ローラ24の軸方向移動を規制
する(ケーシング31Cへの当たりを防止する)押さえ
リング29が、リングローラ25と同心状に配設されて
いる。又、遊星ローラ24とキャリア26の端面間には
遊星ローラ24の軸方向位置決めのためのスペーサ30
が挟まれている。又、このT/Dの内部空間には、グリ
ース等の潤滑油が過不足なく封入されている。
【0034】次に作用を説明する。
【0035】モータMにより太陽ローラ23を回転させ
ると、リングローラ25に内接する遊星ローラ24が自
転しながら公転し、遊星ローラ24の公転が、支持ピン
27→キャリア26→出力軸22の経路で減速出力とし
て取り出される。この点は従来の遊星ローラ式摩擦伝動
装置と同じである。
【0036】上記の動作の際に、図3に示すように、リ
ングローラ25には逃げ溝25a、25aがあり、遊星
ローラ24の外周エッジ24a、24aがリングローラ
25の内周面に当たらないようになっているので、外周
エッジ24a、24aと当たることによる局部的な圧接
力の増大が緩和され、圧接力の分布が接触面25cの幅
方向に均一化される。
【0037】又、逃げ溝25a、25aの大きさによっ
て、遊星ローラ24とリングローラ25間の接触幅Hが
調整できるので、遊星ローラ24とリングローラ25間
の接触面積を変えることができ、接触面25cの面圧を
加減することができる。例えば、面圧を平均的に高める
ことで、接触面間の摩擦力の増大を図り、リングローラ
25と遊星ローラ24間の滑りを防止して、伝達トルク
の増大を図ることができる。
【0038】又、この遊星ローラ式摩擦伝動装置では、
リングローラ25とケーシング31A、31Cをインロ
ー部25d、25d、31d、31dで密に嵌合してい
るので、芯合わせ精度が向上し、それによっても圧接状
態が良好に維持されることになる。
【0039】又、リングローラ25の内周面が、遊星ロ
ーラ24に対する接触面25cからケーシング31A、
31Bに対するインロー部25d、25dに至るまで軸
方向に面一に形成されているので、加工工程を簡略化で
きる。
【0040】なお、逃げ溝25a、25aの断面形状
は、矩形に限らず、任意に設定することができる。図4
の実施形態では、V形断面の逃げ溝125a、125a
を形成したリングローラ125を使用している。この場
合も、遊星ローラ24との接触面125cから両端のイ
ンロー部125d、125dに至るまで、リングローラ
125の内周面は軸方向に沿って面一に形成されてい
る。そして、インロー部125d、125dを、前部ケ
ーシング31A及び継ケーシング31Cのインロー部3
1d、31dに密に嵌合することで、リングローラ12
5を備えた中央ケーシング31Bが両側のケーシング3
1A、31Cに対して芯出しされている。
【0041】このように逃げ溝125a、125aをV
形断面にした場合は、接触面25cの両端角部に面取り
効果が出るので、遊星ローラ24の外周接触面に対する
当たりが和らぐ。
【0042】次にローラ間の面圧の適正化について述べ
る。
【0043】前述の各実施形態におけるリングローラ2
5、125と遊星ローラ24間の接触と、遊星ローラ2
4と太陽ローラ23間の接触について比較検討してみる
と、図5に示すように、リングローラ25、125と遊
星ローラ24の接触面P1間に作用する圧接力と、太陽
ローラ23と遊星ローラ24の接触面P2間に作用する
圧接力P2とは、作用と反作用の関係で同じになる。
【0044】しかし、リングローラ25、125と遊星
ローラ24の接触は、凹周面と凸周面の接触である上
に、半径R2が大きい周面での接触であるから、接触面
積が大きくなるが、遊星ローラ24と太陽ローラ23の
接触は、凸周面と凸周面の接触である上に、半径R1が
小さい周面での接触であるから、接触面積が小さくな
る。したがって、同じ圧接力が接触面P1、P2に働い
ているものの、接触面積の違いにより、単位面積当たり
の接触面圧は、リングローラ25、125と遊星ローラ
24間の接触面P1の方が小さくなる。
【0045】なお、「滑りが発生するか否か」は圧接力
のほか、接触面圧にも依存することが知られている。
【0046】そこで、図3に示すように、逃げ溝25a
(125a)、25a(125a)の間に確保された遊
星ローラ24との接触面25cの軸方向幅Hを、太陽ロ
ーラ23と遊星ローラ24の接触面の面圧と、遊星ロー
ラ24とリングローラ25(125)の接触面の面圧と
が略等しくなるような値に設定する。こうすることで、
リングローラ25(125)と遊星ローラ24の接触面
圧を高めることができ、滑りの発生がなくなり、伝達ト
ルクの増大が図れる。
【0047】又、図6(a)のように、逃げ溝を設けな
いでリングローラ225の内周面と遊星ローラ24の外
周面を接触させた場合、圧接力が接触部の端部(遊星ロ
ーラ24の外周接触面の軸方向端部24a、24aが干
渉する部分)ほど局部的に大きくなる。そこで、図6
(b)のように、逃げ溝25a、25a、125a、1
25aの間に確保された遊星ローラ24との接触面25
c、125cの軸方向幅Hを、当該接触面25c、12
5cにおける圧接力分布が軸方向に略一定となるような
値に設定する。こうすることにより、遊星ローラ24の
幅方向の中央と両端で同じ接触面圧になるようにするこ
とができる。したがって、接触面圧の均一化により、良
好な圧接状態を確保することができて、一層滑りの発生
を防止し、安定したトルク伝達が可能になる。
【0048】次に図7を用いて、上記の遊星ローラ式摩
擦伝動装置に用いるリングローラ25、125の製造方
法について説明する。
【0049】これらのリングローラ25、125を製作
する場合は、図7(a)、(b)に示すように、まず、
円筒状のリングローラ25の素材を鋳造等によって形成
し、その内周面を旋削加工する。次いで遊星ローラの外
周接触面の軸方向端部と干渉する個所に逃げ溝25a、
25a、125a、125aを旋削加工する。なお、図
8(a)に拡大して示すように、逃げ溝125a、12
5aについては、その形状に垂直面がないため(逃げ溝
の内壁と軸線との交差角θ1が鈍角であるため)に1個
の汎用の旋削バイトで内周面の旋削加工と同時に加工す
ることができる。又、図8(b)のような形状でも軸線
と逃げ溝225aの内壁との交差角θ2が鈍角であるた
め、1個の汎用の旋削バイトで一度に加工できる。な
お、図7(a)のような軸線と垂直な内壁を有する逃げ
溝25a、25aについては、別途専用バイトで加工す
ることとなる。
【0050】次いで、これを熱処理し、熱処理後のリン
グローラ25、125の面一の内周面を研削加工により
仕上げる。この場合、逃げ溝25a、25a、125
a、125a間の接触面25c、125cも、両端のイ
ンロー部25d、25d、125d、125dも、同じ
径D1なので同一面を1回の研削で仕上げることができ
る。
【0051】因みに、図7(c)に示すように、内周面
を面一にしないリングローラ225の場合は、両端のイ
ンロー部225d、225dの径D2と、遊星ローラに
対する接触面225cの径D3が異なるので、3面を2
回の研削加工で行わなければならず、工程が増える。
【0052】したがって、図7(a)、(b)に示すよ
うに内周面を面一にすることで、図7(c)の場合に比
べて、加工工程の単純化が図れて、加工コストや加工時
間の短縮が図れ、なお且つ実質的なリングローラの幅W
を逃げ溝の存在によって任意に設定できることになる。
【0053】なお、上述のような遊星ローラ式摩擦伝動
装置(T/D)を組み込んだ装置では、太陽ローラ2
3、遊星ローラ24、リングローラ25、125の径を
変えることにより、簡単に減速比を変えることができる
上、ローラの径を歯車と違って連続的に変えることがで
きるので、無段階的に減速比を変えることができる。
【0054】又、T/D付きモータT/D・Mは、摩擦
ローラの摩擦回転によってトルクを伝えるので、高トル
ク伝達にはそのままでは向かないが、T/Dを前段の減
速機とし、T/Dの出力側にさらに揺動内接噛合遊星歯
車機構等の後段減速機を結合することにより、高トルク
伝達に使えるようにすることが簡単にできる。その場合
は、T/Dを減速機ばかりでなく、モータと歯車減速機
間の振動伝達を吸収する緩衝手段として機能させること
もできる。つまり、歯車伝動の場合は、回転方向の振動
がそのまま入出力軸間で伝達してしまうが、摩擦ローラ
を利用した伝動の場合は、回転方向の振動ばかりでなく
軸方向の振動も摩擦接触面で逃がすことができるので、
振動吸収作用を発揮することができる。したがって、そ
の作用により、モータと歯車減速機間の共振現象を防止
して、全体の低振動・低騒音化を図るようにすることも
できる。
【0055】又、上記の実施形態では、太陽ローラ23
を入力要素、遊星ローラ24及びキャリア26を出力要
素とした場合を示したが、逆に設定することもできる。
【0056】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
リングローラとケーシングをインロー嵌合しているの
で、芯合わせ精度の良い組み付けが簡単にできる。又、
リングローラの内周面のうち、遊星ローラの外周エッジ
と干渉する部分に逃げ溝を設けているので、外周エッジ
の干渉による局部的な圧接力の増大を緩和することがで
きる。したがって、圧接力の分布をリングローラと遊星
ローラの接触面の幅方向に均一化することができ、良好
な圧接状態を維持することができる。又、逃げ溝の大き
さによって遊星ローラとリングローラ間の接触面積の調
整ができるので、接触面の面圧を平均的に高めること
で、接触面間の摩擦力の増大により、リングローラと遊
星ローラ間の滑りを防止して伝達トルクの増大を図るこ
とができる。
【0057】又、リングローラの内周面を、ケーシング
に対するインロー部を含めて軸方向に面一に形成してい
るので、1回の旋削及び1回の研削でリングローラを加
工することができ、工程の単純化により、加工コストの
低減と加工時間の短縮が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態として示すトラクションドラ
イブ(遊星ローラ式摩擦伝動装置)付きモータの断面図
【図2】図1のトラクションドライブ部分の拡大図
【図3】図2の要部拡大図
【図4】本発明の他の実施形態の断面図
【図5】本発明におけるローラ間の面圧調整の原理を説
明するための図
【図6】本発明における遊星ローラとリングローラ間の
接触面の圧接力の調整原理を説明するための図で、
(a)は逃げ溝がない場合、(b)は逃げ溝がある場合
の図
【図7】本発明のリングローラの製造方法の工程説明図
で、(a)、(b)は本発明のリングローラの場合、
(c)は比較として示すリングローラの場合の図
【図8】逃げ溝の形状の例を示す拡大断面図
【図9】従来の遊星ローラ式摩擦伝動装置の断面図
【符号の説明】
21…入力軸 23…太陽ローラ 24…遊星ローラ 24a…外周接触面の軸方向端部(外周エッジ) 25,125…リングローラ 25a,125a…逃げ溝 25c,125c…接触面 25d,125d…インロー部 26…キャリア 31A…前部ケーシング 31B…継ケーシング 31d…インロー部 T/D…遊星ローラ式摩擦伝動装置

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】太陽ローラと、該太陽ローラに外接する遊
    星ローラと、該遊星ローラが内接するリングローラと、
    前記リングローラを保持するケーシングとを備えた遊星
    ローラ式摩擦伝動装置において、 前記リングローラの内周面を軸方向に沿って面一に形成
    し、その面一に形成した内周面の軸方向両端部をインロ
    ー部として該リングローラを前記ケーシングのインロー
    部に嵌合固定すると共に、該リングローラの面一に形成
    した内周面のうち、前記遊星ローラの外周円筒面の軸方
    向端部と干渉する個所に逃げ溝を形成したことを特徴と
    する遊星ローラ式摩擦伝動装置。
  2. 【請求項2】請求項1において、 前記逃げ溝の内壁と軸線との交差角が鈍角に設定されて
    いることを特徴とする遊星ローラ式摩擦伝動装置。
  3. 【請求項3】請求項1において、 前記逃げ溝を前記遊星ローラの外周円筒面の軸方向両端
    部に対応して一対設ける場合に、それら一対の逃げ溝の
    間に確保された遊星ローラとの接触面の軸方向幅を、太
    陽ローラと遊星ローラの接触面の面圧と、遊星ローラと
    リングローラの接触面の面圧とが等しくなるような値に
    設定したことを特徴とする遊星ローラ式摩擦伝動装置。
  4. 【請求項4】請求項1において、 前記逃げ溝を前記遊星ローラの外周円筒面の軸方向両端
    部に対応して一対設ける場合に、それら一対の逃げ溝の
    間に確保された遊星ローラとの接触面の軸方向幅を、当
    該接触面における面圧分布が軸方向に一定となるような
    値に設定したことを特徴とする遊星ローラ式摩擦伝動装
    置。
  5. 【請求項5】請求項1〜4のいずれかに記載の遊星ロー
    ラ式摩擦伝動装置における前記リングローラの製造方法
    であって、 前記リングローラの内周面のうち前記遊星ローラの外周
    円筒面の軸方向端部と干渉する個所に逃げ溝を予め旋削
    加工し、その後、 前記リングローラの内周面を軸方向に沿って面一に研削
    加工することを特徴とするリングローラの製造方法。
  6. 【請求項6】請求項5において、 前記逃げ溝の内壁と軸線との交差角が鈍角に設定されて
    いることを特徴とするリングローラの製造方法。
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