JP2001106864A - プロピレン系樹脂組成物 - Google Patents
プロピレン系樹脂組成物Info
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Abstract
汚れ)、耐候性及び透明性に優れたプロピレン系樹脂組
成物及びこれに基づくフィルム等の提供。 【解決手段】 下記の成分(A)及び成分(B)を、両
者の重量割合(成分(A)/成分(B))として99/
1〜1/99の範囲で含有するプロピレン系樹脂組成
物。 成分(A):以下の(a1)〜(a3)をラジカル反応条件下に付して得られ る紫外線吸収剤含有プロピレン系樹脂 (a1)プロピレン系樹脂 100重量部 (a2)紫外線吸収能を有するα, β−不飽和カルボン酸エステル 0.1〜20重量部 (a3)芳香族ビニル化合物 0.1〜50重量部 成分(B):以下の(b1)〜(b3)をラジカル反応条件下に付して得られ る光安定剤含有プロピレン系樹脂 (b1)プロピレン系樹脂 100重量部 (b2)光安定化能を有するα, β−不飽和カルボン酸エステル 0.1〜20重量部 (b3)芳香族ビニル化合物 0.1〜50重量部
Description
脂、紫外線吸収能を有するα, β−不飽和カルボン酸エ
ステル及び芳香族ビニル化合物をラジカル反応条件下に
付して得られる紫外線吸収剤含有プロピレン系樹脂と、
プロピレン系樹脂、光安定化能を有するα,β−不飽和
カルボン酸エステル及び芳香族ビニル化合物をラジカル
反応条件下に付して得られる光安定剤含有プロピレン系
樹脂とを含むプロピレン系樹脂組成物に関する。本発明
はまた、上記の組成物に加えてプロピレン系樹脂を含有
する、成形性、耐候性、紫外線吸収性、及び表面外観が
良好で、農業用フィルム、建材、包装袋等の長期間の耐
候性が要求される用途において特に有用なプロピレン系
樹脂組成物に関するものである。
フィルムや食品包装フィルム等の材料としては、透明
性、二次加工性、耐白化性及び耐候性等の性能をバラン
ス良く有する塩化ビニル系樹脂が従来より広く用いられ
ている。しかしながら、塩化ビニル系樹脂は、焼却時に
塩化水素等のガスを発生し、焼却炉によっては炉材の損
傷を引き起こすことがある等の問題があり、その代替品
としてオレフィン系樹脂を使用する例が見られるように
なっている。
度、耐熱性、耐油性等に優れ、かつ透明性等の外観にも
優れているため、各種の成形法で成形されて、フィル
ム、繊維、成形品などの広範囲な用途に使用されている
が、建材用、農業用シートまたはフィルム分野といった
長期間の耐候性が要求される分野では、オレフィン系樹
脂に加えて、紫外線吸収剤や光安定剤等の各種の添加剤
が使用される。しかしながら、このような添加剤の分子
量は、基材であるオレフィン系樹脂に比べて相対的に小
さく、また樹脂との相溶性が不十分なものも多いため、
成形中にこれらが揮散してしまい十分な耐候性改良効果
が得られなかったり、そのブリードやプレートアウトに
よる加工設備、特にロールの汚染やその汚染の転写等に
よる製品外観の不良等の問題があった。
粧シート等の用途においては下地の印刷層の保護を目的
として多量の紫外線吸収剤が配合されるので、これらの
問題の解決は重要である。これを解決するため、特開昭
63−227575号公報において、分子内に重合性不
飽和基を有する紫外線吸収剤を樹脂の製造時に添加して
共重合体とすることにより、樹脂骨格に紫外線吸収剤を
導入する方法が提案されている。しかしながら、この方
法はアクリル系の樹脂やメタクリル系の樹脂については
有効であるが、チーグラー・ナッタ触媒等のいわゆる配
位アニオン触媒を用いて製造されるオレフィン系樹脂の
場合は、紫外線吸収剤自体がこのような触媒に対して触
媒毒として作用するため、重合反応が進行しなくなる等
の問題があり、この手法を適用することは困難であっ
た。
子内に不飽和基を有する紫外線吸収剤をポリプロピレン
系樹脂とラジカル反応条件下で溶融混練して樹脂中に紫
外線吸収剤を導入する方法が提案されている(特開平8
−208765号公報)。しかしながら、この方法によ
っても耐候性が不十分な場合があり、特にポリオレフィ
ン系樹脂に多く用いられるヒンダードアミン系光安定剤
を配合した場合は、そのプレートアウトについては改良
効果が見られないのみならず、耐候性についても改良効
果が不十分であった。
ダードアミン系光安定剤とエチレンとの共重合体である
重合体型光安定剤を用いると一定の改良効果が得られる
ものの、耐候性については依然不十分なものであった。
一方、特開平7−11031号公報には、上記のような
反応性を両者ともに有する紫外線吸収剤と光安定剤とを
ポリプロピレン系樹脂に反応させることが提案されてい
るが、反応性が低く、残留する未反応の紫外線吸収剤や
光安定剤のため、プレートアウトやブリード等の問題は
十分には解決されてはいない。
な問題点のない、成形性、ブリード、プレートアウト
(ロール汚れ) 、耐候性、及び透明性に優れたプロピレ
ン系樹脂組成物及びフィルム又はシートを提供すること
を目的としている。
を解決するために種々検討を行った結果、特定の条件下
で、プロピレン系樹脂にそれぞれ紫外線吸収能を有する
ラジカル重合性化合物又は光安定化能を有するラジカル
重合性化合物を反応させて得られるプロピレン樹脂を共
存させることにより、良好な結果が得られることを見出
し、本発明を完成した。即ち、本発明の要旨は、下記の
成分(A)及び成分(B)を、両者の重量割合(成分
(A)/成分(B))として99/1〜1/99の範囲
で含有するプロピレン系樹脂組成物、に存している。
成分(B)に加えて成分(C)としてプロピレン系樹脂
を、成分(A)、成分(B)及び成分(C)の合計量の
99重量%以下含有してなる上記のプロピレン系樹脂組
成物にも存しており、更に、紫外線吸収能を有するα,
β−不飽和カルボン酸エステルが、ベンゾトリアゾール
基を有するものである上述のプロピレン系樹脂組成物及
び紫外線吸収能を有するα, β−不飽和カルボン酸エス
テルが、2−(2’−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリ
アゾール誘導体である上述のプロピレン系樹脂組成物に
も存している。本発明の別の要旨は、光安定化能を有す
るα, β−不飽和カルボン酸エステルが、ヒンダードア
ミン化合物である上述のプロピレン系樹脂組成物及び成
分(A)又は成分(B)を得るためのラジカル反応を、
ラジカル発生剤の存在下で溶融混練することにより行う
上述のプロピレン系樹脂組成物にも存している。更に、
本発明のもう一つの要旨は、上記のプロピレン系樹脂組
成物からなるフィルム又はシートにも存している。
応条件下に付して得られる紫外線吸収剤含有プロピレン
系樹脂である。 (a1)プロピレン系樹脂 100重量部 (a2)紫外線吸収能を有するα, β−不飽和カルボン酸エステル 0.1〜20重量部 (a3)芳香族ビニル化合物 0.1〜50重量部 以下、その原料となる成分について説明し、続いてその
調製方法について説明する。
(A)の原料となる(a1)プロピレン系樹脂として
は、プロピレンの単独重合体又はプロピレンを主体とす
るプロピレンと他のα−オレフィンとの共重合体が好適
に使用される。その具体例としてはアイソタクティック
ポリプロピレン、シンジオタクティックポリプロピレ
ン、プロピレン−エチレン共重合体、プロピレン−1−
ブテン共重合体等が挙げられる。また、これらのプロピ
レン系樹脂を混合して用いることもできる。
−不飽和カルボン酸エステル>(a2)の紫外線吸収能
を有するα, β−不飽和カルボン酸エステルとしては、
紫外線吸収性を示す官能基を1個以上分子中に有する
α, β−不飽和カルボン酸エステルであれば特に限定さ
れることなく使用できる。紫外線吸収性を示す官能基と
しては2−(2’−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリア
ゾール基、又は2−ヒドロキシベンゾフェノン基が好ま
しく、特に着色性等を考慮すると2−(2’−ヒドロキ
シフェニル)ベンゾトリアゾール基が好ましい。例えば
本発明に用いるのに好適なベンゾトリアゾール基を含有
するα, β−不飽和カルボン酸エステルは下式(1)に
より表わされるものである。
及びR3 の少なくとも1つは、α,β−不飽和カルボン
酸エステル基を有する置換基であり、残りの基は水素、
炭素原子数1〜10の直鎖状、分岐状もしくは環状の脂
肪族炭化水素基、アルコキシ基、もしくは芳香族炭化水
素基、又はハロゲン原子である。また置換基R2 及びR
3 の位置は、ヒドロキシル基に対してオルト位、メタ
位、パラ位のいずれでもよく、また置換基R1 の位置も
特に限定はされない。
例としては例えば、アクリル酸、メタクリル酸等のモノ
カルボン酸の残基やマレイン酸、フマル酸等のジカルボ
ン酸の残基が挙げられ、中でもアクリル酸又はメタクリ
ル酸の残基が好ましい。なおジカルボン酸の残基の場
合、そのエステル結合の数はモノエステル及びジエステ
ルのどちらでもよい。このような紫外線吸収能を有する
α, β−不飽和カルボン酸エステルの具体例としては、
2−ヒドロキシ−4−(2′−メタクリロイルオキシエ
トキシ)ベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−(2′
−アクリロイルオキシエトキシ)ベンゾフェノン、2−
(2′−ヒドロキシ−5′−メタクリロイルオキシエト
キシフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(5′−アク
リロイルオキシエトキシ−2′−ヒドロキシフェニル)
ベンゾトリアゾール等が挙げられる。
(a3)の芳香族ビニル化合物としては、例えば、スチ
レン、α−メチルスチレン、α−メトキシスチレン、メ
チルスチレン、ジメチルスチレン、2,4,6−トリメ
チルスチレン、クロルスチレン、ジクロルスチレン、ブ
ロムスチレン、ニトロスチレン、クロルメチルスチレ
ン、シアノスチレン、t−ブチルスチレン、ビニルナフ
タレン等が挙げられ、中でもスチレン、α−メチルスチ
レン、メチルスチレンが好ましい。これらの芳香族ビニ
ル化合物は単独で又は2種以上を併用して用いることが
できる。
る(a1)〜(a3)の含有量としては、(a1)のプ
ロピレン系樹脂の使用量を100重量部としたとき、
(a2)の紫外線吸収能を有するα, β−不飽和カルボ
ン酸エステルが、0.1〜20重量部、好ましくは0.
5〜15重量部の範囲にあり、(a3)の芳香族ビニル
化合物が、0.1〜50重量部、好ましくは、0.5〜
30重量部の範囲とする。(a2)の紫外線吸収能を有
するα, β−不飽和カルボン酸エステルの含有量が0.
1重量部未満の場合は、添加の目的である紫外線吸収能
が不足し、一方20重量部を超えて加えても、量の増加
に見合う効果の向上は見られず、逆にブリード等を引き
起こす可能性が大きくなるのであまり好ましくない。
0.1重量部未満では、(a2)の(a1)との反応性
が低下して未反応体の残留が起きやすくなり、成形加工
する際に、ロールが汚れたり、ブリードアウトによって
成形品の外観が悪化することがある。一方、これを50
重量部を超えて配合すると得られる成分(A)の紫外線
吸収剤含有プロピレン系樹脂及びこれから得られるプロ
ピレン系樹脂組成物の透明性が悪化すること等があるの
でやはり好ましくない。なお、(a2)の紫外線吸収能
を有するα, β−不飽和カルボン酸エステルに対する
(a3)の芳香族ビニル化合物の重量比率は、(a2)
/(a3)が1/99〜99/1の範囲、好ましくは1
0/90〜90/10の範囲が好適である。
吸収剤含有プロピレン系樹脂組成物は上述の(a1)、
(a2)及び(a3)を含有する混合物をラジカル反応
条件下で反応させて得ることができる。このラジカル反
応を行うために用いられるラジカル発生剤としては、例
えばt−ブチルヒドロパーオキシド、クメンヒドロパー
オキシド、2,5−ジメチルヘキサン−2,5−ジヒド
ロパーオキシド、t−ブチルパーオキシベンゾエート、
ベンゾイルパーオキシド、ジクミルパーオキシド、1,
3−ビス(t−ブチルパーオキシイソプロピル)ベンゼ
ン、ジブチルパーオキシド、メチルエチルケトンパーオ
キシド、過酸化カリウム、過酸化水素等の有機及び無機
過酸化物、2,2′−アゾビスイソブチロニトリル、
2,2′−アゾビス(イソブチルアミド)ジハライド、
2,2′−アゾビス[2−メチル−N−(2−ヒドロキ
シエチル)プロピオンアミド]、アゾジ−t−ブタン等
のアゾ化合物、及びジクミル等の炭素ラジカル発生剤等
が例示できる。これらのラジカル発生剤は、(a2)の
紫外線吸収能を有するα, β−不飽和カルボン酸エステ
ルの種類や反応条件に応じて適宜選択すればよく、また
2種以上を併用してもよい。このラジカル発生剤は有機
溶剤等に溶解して用いることもできる。
(a1)のプロピレン系樹脂100重量部に対して0.
01〜30重量部、好ましくは0.05〜10重量部の
範囲とするのが好ましい。ラジカル発生剤の使用量が
0.01重量部未満では(a2)の成分(a1)への付
加量が低下して、未反応体の残留が起きやすくなり好ま
しくない。一方、30重量部を越えて使用すると、プロ
ピレン樹脂の主鎖切断による劣化が進行し、この樹脂が
本来有する特性を著しく損なうためやはり好ましくな
い。
(A)の紫外線吸収剤含有プロピレン系樹脂組成物を調
製する方法としては、溶融混練法、溶液法、及び懸濁法
等の方法が特に限定することなく使用できるが、溶融混
練法を用いるのが好ましい。溶融混練法に用いる混練機
としては、ラボプラストミル、一軸又は二軸押出機等の
押出機、横型二軸多円板装置、横型二軸表面更新機等の
横型二軸撹拌機、ダブルヘリカルリボン撹拌機等の縦型
二軸撹拌機等が挙げられる。溶融混練の温度は、ラジカ
ル発生剤からラジカルが生成し、かつプロピレン系樹脂
が溶融状態になる温度であれば特に限定されないが、用
いるプロピレン系樹脂の劣化防止を考慮すれば300℃
以下が好ましい。混練時間は、0.1〜10分、好まし
くは0.5〜5分の範囲とするのがよい。
発生剤の添加方法としては、予め(a1)のプロピレン
系樹脂とその他の成分を一括混練してドライブレンドと
する方法、(a2)、(a3)又はラジカル発生剤のい
ずれかと(a1)のプロピレン系樹脂とをドライブレン
ドしておいて、これを溶融混練する途中で残る成分を添
加する方法、あるいは溶融状態となった(a1)のプロ
ピレン系樹脂にその他の配合成分とラジカル発生剤とを
添加混合する方法等がある。なお、混練時の粘度調節や
反応効率向上を目的としてキシレン等の有機溶剤を、例
えば(a1)のプロピレン系樹脂100重量部に対して
0.1〜5重量部程度添加してもよい。また未反応物や
添加した溶剤等を除去するために、前記の混練機や撹拌
機の内部を13〜1333Pa程度の減圧にしてもよ
い。また溶液法を用いる場合は、沸点が100℃以上の
ハロゲン置換または非置換の芳香族炭化水素系の溶剤、
例えばクロルベンゼン、キシレン等に各成分を溶解し、
通常80〜120℃程度の温度で、2〜8時間程度反応
させる方法を用いることができる。
脂組成物 成分(B)は、以下の(b1)〜(b3)をラジカル反
応条件下に付して得られる光安定剤含有プロピレン系樹
脂である。 (b1)プロピレン系樹脂 100重量部 (b2)光安定化能を有するα, β−不飽和カルボン酸エステル 0.1〜20重量部 (b3)芳香族ビニル化合物 0.1〜50重量部 以下、その原料となる成分について説明し、続いてその
調製方法について説明する。 <成分(b1):プロピレン系樹脂>成分(b1)のプ
ロピレン系樹脂としては、上記成分(A)の項で例示し
たものと同様のものが好適に使用できる。また、その種
類として、成分(A)の調製に用いたものと同じプロピ
レン系樹脂を用いてもよいし、異なるものを使用しても
よいが、相溶性の点から同じものを用いるのが好まし
い。 <成分(b2):光安定化能を有するα, β−不飽和カ
ルボン酸エステル 成分(b2)の光安定化能を有するα, β−不飽和カル
ボン酸エステルとしては、光安定化能を示す官能基を1
個以上分子中に有するα, β−不飽和カルボン酸エステ
ルであれば特に限定されることなく使用できる。光安定
化能を示す官能基としてはピペリジン環を有するものが
好ましく、特に下記式(2)で示される構造式を有す
る、いわゆるヒンダードアミン系化合物が好ましい。
原子又は炭素原子数1〜4のアルキル基又はアルコキシ
基であり、R5 はα, β−不飽和カルボン酸エステル基
を有する置換基である。α, β−不飽和カルボン酸残基
としては、上記成分(A)の(a2)に関する項で例示
したものと同様のものが好適に使用できる。特に好まし
いものはアクリル酸又はメタクリル酸の残基である。こ
のような光安定化能を有するα, β−不飽和カルボン酸
エステルの具体例としては、4−メタクリロイルオキシ
−1,2,2,6,6−ペンタメチルピペリジン、4−
アクリロイルオキシ−1,2,2,6,6−ペンタメチ
ルピペリジン、4−メタクリロイルオキシ−2,2,
6,6−テトラメチルピペリジン、4−アクリロイルオ
キシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン等が挙
げられる。
(b3)の芳香族ビニル化合物としては、上記の成分
(A)の(a3)の項で例示したものと同様のものが好
適に使用できる。これについても(b1)と同様に、成
分(A)の調製に用いた(a3)と同じものでも異なる
ものでもよいが、同じものが好ましい。 <成分(B)の組成>成分(B)を構成する(b1)〜
(b3)の含有量としては、(b1)のプロピレン系樹
脂の使用量を100重量部としたとき、(b2)の光安
定化能を有するα, β−不飽和カルボン酸エステルが、
0.1〜20重量部、好ましくは0.5〜15重量部の
範囲にあり、(b3)の芳香族ビニル化合物が、0.1
〜50重量部、好ましくは、0.5〜30重量部の範囲
とする。
飽和カルボン酸エステルの含有量が0.1重量部未満の
場合は、添加の目的である光安定化能が不足し、耐光安
定性が不十分となる。一方、20重量部を超えて加えて
も、量の増加に見合う効果の向上は見られず、逆にブリ
ード等を引き起こす可能性が大きくなるのであまり好ま
しくない。(b3)の芳香族ビニル化合物の含有量が
0.1重量部未満では、(b2)と(b1)との反応性
が低下して未反応体の残留が起きやすくなり、成形加工
する際に、ロールが汚れたり、ブリードアウトによって
成形品の外観が悪化することがある。一方、これを50
重量部を超えて配合すると得られる成分(B)の光安定
剤含有プロピレン系樹脂及びこれから得られるプロピレ
ン系樹脂組成物の透明性が悪化すること等があるのでや
はり好ましくない。
β−不飽和カルボン酸エステルに対する(b3)の芳香
族ビニル化合物の重量比率は、(b2)/(b3)が1
/99〜99/1の範囲、好ましくは10/90〜90
/10の範囲が好適である。 <成分(B)の調製>成分(B)の光安定剤含有プロピ
レン系樹脂組成物は上述の(b1)、(b2)及び(b
3)を含有する混合物をラジカル反応条件下で反応させ
て得ることができる。このラジカル反応を行うために用
いられるラジカル発生剤としては、上記の成分(A)の
調製の項で例示したものと同様のものが好適に使用でき
る。また、ラジカル発生剤の使用量も同様である。ま
た、成分(B)の調製方法等も成分(A)の項で記した
ものと同様の手法が好適に使用できる。
(A)の項で例示した(a1)と同様に、プロピレンの
単独重合体又はプロピレンを主体とするプロピレンと他
のα−オレフィンとの共重合体が好適に使用され、例え
ば、アイソタクティックポリプロピレン、シンジオタク
ティックポリプロピレン、プロピレン−エチレン共重合
体、プロピレン−1−ブテン共重合体等が挙げられる。
また、これらのプロピレン系樹脂を混合して用いてもよ
い。この成分(C)として用いるプロピレン樹脂は上記
成分(A)及び成分(B)における(a1)や(b1)
と同一であってもよいし異なっていてもよい。
(B)の含有割合は、両者の重量割合(成分(A)/成
分(B))として99/1〜1/99の範囲である。ど
ちらか一方の成分を添加しなかったりその比率が低すぎ
ると、得られるプロピレン系樹脂組成物やそれに基づく
成形体の紫外線吸収能や耐候性が不十分となる。また、
これらの成分に加えて成分(C)を用いる場合は、成分
(A)、成分(B)及び成分(C)の合計量を100重
量%としたとき、成分(C)は99重量%以下の量で加
えるのが好ましい。更に本発明のプロピレン系樹脂組成
物には、本発明の目的・効果を阻害しない範囲で、その
目的に応じて各種の添加剤、例えば酸化防止剤、中和
剤、増核剤、滑剤、流動性改良剤、離型剤、充填剤、無
機フィラー、着色剤等を添加してもよい。
塑性樹脂の成形に通常用いられる成形方法、即ち押出成
形法、射出成形法、圧縮成形法、カレンダー加工法など
により所望の形状に成形できる。また、この組成物をT
ダイ成形、インフレーション成形等して得られるフィル
ム又はシートは、耐候性、紫外線吸収性、表面外観が良
好であるので、農業用フィルム、建材、包装袋等の長期
間の耐候性が要求される用途に用いるのに特に好適であ
る。
説明するが、本発明はその要旨を越えない限り以下の実
施例によって限定されるものではない。なお、以下の実
施例・比較例においては「部、%」は特記するものを除
き重量基準の値を示す。 (1)成分(A)紫外線吸収剤含有プロピレン系樹脂及
び成分(B)光安定剤含有プロピレン系樹脂の製造
ン(日本ポリケム株式会社製、商品名「TA8」、MF
R=0.8g/10分)100重量部、(a2)反応性
紫外線吸収剤として2−(2’−ヒドロキシフェニル)
ベンゾトリアゾール構造を有するα, β−不飽和カルボ
ン酸エステル(大塚化学株式会社製、商品名「RUVA
93」)5重量部、及び(a3)芳香族ビニル単量体と
してスチレン5重量部を、ラジカル発生剤のα, α'-ビ
ス( t- ブチルパーオキシ) ジイソプロピルベンゼン
(日本油脂株式会社製、商品名「パーブチルP」、以下
「パーブチルP」と略記することがある)1重量部とと
もにドライブレンドした後、二軸混練機(株式会社日本
製鋼所製、型番「TEX−30」)にて、180℃、回
転数250rpm、吐出量10kg/時間の条件で混練
し、本発明の成分(A)の紫外線吸収剤含有プロピレン
系樹脂を製造した。
2)反応性紫外線吸収剤に代えて、(b2)反応性光安
定剤としてヒンダードアミン構造を有するα, β−不飽
和カルボン酸エステル(旭電化工業株式会社製、商品名
「アデカスタブLA82」)5重量部を用いたこと以外
は製造例1と同様にして、本発明の成分(B)光安定剤
含有プロピレン系樹脂を製造した。
ヒンダードアミン構造を有するα, β−不飽和カルボン
酸エステルとして、旭電化工業株式会社製「アデカスタ
ブLA82」に代えて、旭電化工業株式会社製「アデカ
スタブLA87」(商品名)を5重量部用いたこと以外
は製造例2と同様にして、本発明の成分(B)光安定剤
含有プロピレン系樹脂を製造した。
粉末状ポリプロピレン(日本ポリケム株式会社製、商品
名「TA8」)の使用量を95重量部とし、(a3)の
スチレンを添加しなかったこと以外は製造例1と同様に
して、本発明の範囲外の紫外線吸収剤含有プロピレン系
樹脂を製造した。
粉末状ポリプロピレン(日本ポリケム株式会社製、商品
名「TA8」)の使用量を95重量部とし、(a3)の
スチレンを添加しなかったこと以外は製造例2と同様に
して、本発明の範囲外の光安定剤含有プロピレン系樹脂
を製造した。
粉末状ポリプロピレン(日本ポリケム株式会社製、商品
名「TA8」)の使用量を95重量部とし、(a3)の
スチレンを添加しなかったこと以外は製造例3と同様に
して、本発明の範囲外の光安定剤含有プロピレン系樹脂
を製造した。
ン(日本ポリケム株式会社製、商品名「TA3」、MF
R=10g/10分)を95重量部と、(a2)に相当
するものを添加しない代わりに、2−(2’−ヒドロキ
シフェニル)ベンゾトリアゾール構造を有するが、反応
性基であるα, β−不飽和カルボン酸エステル基を有し
ていない紫外線吸収剤(旭電化工業株式会社製、商品名
「アデカスタブLA31」)5重量部とをドライブレン
ドした後、製造例1と同様にして混練して本発明の範囲
外の紫外線吸収剤含有プロピレン系樹脂を製造した。
ン(日本ポリケム株式会社製「TA3」、MFR=10
g/10分)を95重量部と、(b2)に相当するもの
を添加しない代わりに、ヒンダードアミン構造を有する
が、反応性基であるα, β−不飽和カルボン酸エステル
基を有していない光安定剤(三共株式会社製、商品名
「サノールLS770」)5重量部とをドライブレンド
した後、製造例1と同様にして混練して本発明の範囲外
の光安定剤含有プロピレン系樹脂を製造した
ム/シート <実施例1>成分(C)に相当するポリプロピレン樹脂
(日本ポリケム株式会社製、商品名「FX3」、MFR
=7g/10分)78.1重量%と製造例1の紫外線吸
収剤含有プロピレン系樹脂15重量%(成分(A))、
製造例2の光安定剤含有プロピレン系樹脂6.9重量%
(成分(B))とをドライブレンドした後、株式会社プ
ラコー製35φTダイ小型フィルム成形機を用いて、成
形温度260℃、押出機の回転数90rpm、ロール温
度30℃、引取速度7.5m/分の条件で成形して厚さ
80μmのフィルムを作成した。
(C)のポリプロピレン樹脂(日本ポリケム株式会社
製、商品名「FX3」)の配合量を77.9重量%と
し、成分(B)として、製造例2の光安定剤含有プロピ
レン系樹脂に代えて製造例3の光安定剤含有プロピレン
系樹脂を7.1重量%用いたこと以外は、実施例1と同
様にしてフィルムを作成した。
(C)のポリプロピレン樹脂(日本ポリケム株式会社
製、商品名「FX3」)の配合量を74.1重量%と
し、成分(A)(製造例1の紫外線吸収剤含有プロピレ
ン系樹脂、15重量%)、成分(B)(製造例2の光安
定剤含有プロピレン系樹脂、6.9重量%)に加えて、
日本ポリケム株式会社製「KOKANOX XJ100
H」(エチレン/4−アクリロイルオキシ−2,2,
6,6−テトラメチルピペリジン共重合体、4−アクリ
ロイルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジ
ン含量5wt%、MFR3g/10分(190℃,2.
16kg荷重))4重量%をドライブレンドした後、実
施例1と同様にしてフィルムを作成した。
(C)のポリプロピレン樹脂(日本ポリケム株式会社
製、商品名「FX3」)の配合量を73.9重量%と
し、成分(B)として、製造例2の光安定剤含有プロピ
レン系樹脂に代えて製造例3の光安定剤含有プロピレン
系樹脂を7.1重量%用いたこと以外は、実施例3と同
様にしてフィルムを作成した。
樹脂(日本ポリケム株式会社製、商品名「FX3」)の
配合量を85重量%とし、成分(B)である製造例2の
光安定剤含有プロピレン系樹脂を配合しなかったこと以
外は、実施例1と同様にしてフィルムを作成した。
樹脂(日本ポリケム株式会社製、商品名「FX3」)の
配合量を81重量%とし、成分(B)を使用することな
く、日本ポリケム株式会社製「KOKANOX XJ1
00H」を4重量%用いたこと以外は、実施例1と同様
にしてフィルムを作成した。
樹脂(日本ポリケム株式会社製、商品名「FX3」)の
配合量を77重量%とし、成分(B)を使用することな
く、日本ポリケム株式会社製「KOKANOX XJ1
00H」を8重量%用いたこと以外は、実施例1と同様
にしてフィルムを作成した。
樹脂(日本ポリケム株式会社製、商品名「FX3」)の
配合量を77.6重量%とし、製造例2の光安定剤含有
ポリプロピレン樹脂に代えて製造例8の光安定剤含有プ
ロピレン系樹脂を7.4重量%用いたこと以外は、実施
例1と同様にしてフィルムを作成した。
樹脂(日本ポリケム株式会社製、商品名「FX3」)の
配合量を93.1重量%とし、成分(A)である製造例
1の紫外線吸収剤含有プロピレン系樹脂を配合しなかっ
たこと以外は、実施例1と同様にしてフィルムを作成し
た。
樹脂(日本ポリケム株式会社製、商品名「FX3」)の
配合量を92.9重量%とし、成分(A)である製造例
1の紫外線吸収剤含有プロピレン系樹脂を配合しなかっ
たこと以外は、実施例2と同様にしてフィルムを作成し
た。
樹脂(日本ポリケム株式会社製、商品名「FX3」)の
配合量を79.6重量%とし、製造例1の紫外線吸収剤
含有プロピレン系樹脂に代えて製造例7の紫外線吸収剤
含有プロピレン系樹脂を13.5重量%用いたこと以外
は、実施例1と同様にしてフィルムを作成した。
樹脂(日本ポリケム株式会社製、商品名「FX3」)の
配合量を79.4重量%とし、製造例1の紫外線吸収剤
含有プロピレン系樹脂に代えて製造例7の紫外線吸収剤
含有プロピレン系樹脂を13.5重量%用いたこと以外
は、実施例2と同様にしてフィルムを作成した。
樹脂(日本ポリケム株式会社製、商品名「FX3」)の
配合量を86.5重量%とし、製造例1の紫外線吸収剤
含有プロピレン系樹脂組成物に代えて製造例4の紫外線
吸収剤含有プロピレン系樹脂組成物を13.5重量%用
い、かつ成分(B)を配合しなかったこと以外は、実施
例1と同様にしてフィルムを作成した。
ン樹脂(日本ポリケム株式会社製、商品名「FX3」)
の配合量を96重量%とし、成分(A)を配合せず、か
つ製造例2の光安定剤含有プロピレン系樹脂に代えて製
造例5の光安定剤含有プロピレン系樹脂を4重量%用い
たこと以外は、実施例1と同様にしてフィルムを作成し
た。
ン樹脂(日本ポリケム株式会社製、商品名「FX3」)
の配合量を96重量%とし、成分(A)を配合せず、製
造例2の光安定剤含有プロピレン系樹脂に代えて製造例
6の光安定剤含有プロピレン系樹脂を4重量%用いたこ
と以外は、実施例1と同様にしてフィルムを作成した。
分(B)光安定剤含有プロピレン系樹脂の評価>上記の
製造例において得られた紫外線吸収剤含有プロピレン系
樹脂または光安定剤含有プロピレン系樹脂中の、(a
2)紫外線吸収能を有するα, β−不飽和カルボン酸エ
ステルまたは成分(b2)光安定化能を有するα, β−
不飽和カルボン酸エステル(以下両者をまとめて「変性
剤」と記す)の付加量及び該樹脂のメルトフローレート
(MFR)を以下のようにして測定した。結果を表1に
示す。
プロピレン系樹脂への付加量は、得られたプロピレン系
樹脂0.3gを140℃で20ミリリットルのキシレン
に溶解し、このキシレン溶液をテトラヒドロフラン20
0ミリリットル中に注加して得られる沈殿物(精製樹
脂)をプレス成形して得られたフィルムの赤外線吸収ス
ペクトルにおける1725cm-1付近のカルボニル基の
吸収から、別途作成した検量線を用いて求めた。
製メルトインデクサを用いて温度230℃、2.16k
g荷重にて測定した。なお、MFRが100g/10分
を越えるものに関しては、180℃においてMFR測定
を行い、別途作成した換算式を用いて230℃における
値に換算した。
価>上記の実施例及び比較例で作成したフィルムについ
て、以下の方法により成形性、耐候性、紫外線吸収性、
及び成形品外観を評価した。結果を表2にまとめて示
す。 i)成形性(ロール汚れ) Tダイ小型フィルム成形機によるフィルムの製造を10
分行った後の、巻き取りロールの汚れの付着状況を観察
し、下記の基準により評価した。 ○:ロール汚れが認められない △:ロール汚れが若干認められる ×:ロール汚れが著しい
mの大きさに切り出し、スガ試験機株式会社製「デュー
パネル光コントロールウェザーメーター」(ブラックパ
ネル温度:63℃、紫外線照射:8時間、蒸気噴霧:4
時間)中で暴露試験を行い、フィルム表面に微細なヒビ
が発生したこと又はフィルムを折り曲げた際にクラック
が発生することが目視により確認できる状態に至るまで
の紫外線照射時間で評価した。
示す波長における紫外線透過率を株式会社島津製作所製
「紫外可視分光光度計UV−2200」を用いて測定し
た。 iv)成形品外観(透明性とブリード特性) 得られた成形フィルムのヘーズを、80℃熱風オーブン
中に2週間放置前後で測定した。ヘーズ測定はJIS
K7105に従って測定した。
線吸収性を示さないばかりか耐候性が不足する。反応性
の紫外線吸収剤を使用しなかった比較例7、8ではロー
ル汚れやヘーズが劣る。 2)成分(B)を含まない場合(比較例1〜4)では、
耐候性が不足する。 3)成分(A)あるいは成分(B)において、(a3)
又は(b3)を含まない場合(製造例4→比較例9、製
造例5→比較例10、製造例6→比較例11)では、反
応性を有する紫外線吸収剤や光安定化剤の付加量が少な
いため、残留する未反応体によりロール汚れやヘーズが
劣る。
脂組成物は成形性、ブリード、プレートアウト(ロール
汚れ)、耐候性、及び透明性がいずれもバランスよく良
好であり、特に耐候性が要求される農業用、建材用、包
装用に特に好適に使用できる。
Claims (7)
- 【請求項1】 下記の成分(A)及び成分(B)を、両
者の重量割合(成分(A)/成分(B))として99/
1〜1/99の範囲で含有するプロピレン系樹脂組成
物。 成分(A):以下の(a1)〜(a3)をラジカル反応条件下に付して得られ る紫外線吸収剤含有プロピレン系樹脂 (a1)プロピレン系樹脂 100重量部 (a2)紫外線吸収能を有するα, β−不飽和カルボン酸エステル 0.1〜20重量部 (a3)芳香族ビニル化合物 0.1〜50重量部 成分(B):以下の(b1)〜(b3)をラジカル反応条件下に付して得られ る光安定剤含有プロピレン系樹脂 (b1)プロピレン系樹脂 100重量部 (b2)光安定化能を有するα, β−不飽和カルボン酸エステル 0.1〜20重量部 (b3)芳香族ビニル化合物 0.1〜50重量部 - 【請求項2】 成分(A)、成分(B)に加えて成分
(C)としてプロピレン系樹脂を、成分(A)、成分
(B)及び成分(C)の合計量の99重量%以下含有し
てなる請求項1に記載のプロピレン系樹脂組成物。 - 【請求項3】 紫外線吸収能を有するα, β−不飽和カ
ルボン酸エステルが、ベンゾトリアゾール基を有するも
のである請求項1又は2に記載のプロピレン系樹脂組成
物。 - 【請求項4】 紫外線吸収能を有するα, β−不飽和カ
ルボン酸エステルが、2−(2’−ヒドロキシフェニ
ル)ベンゾトリアゾール誘導体である請求項1〜3のい
ずれか1項に記載のプロピレン系樹脂組成物。 - 【請求項5】 光安定化能を有するα, β−不飽和カル
ボン酸エステルが、ヒンダードアミン化合物である請求
項1〜4のいずれか1項に記載のプロピレン系樹脂組成
物。 - 【請求項6】 成分(A)又は成分(B)を得るための
ラジカル反応を、ラジカル発生剤の存在下で溶融混練す
ることにより行う請求項1〜5のいずれか1項に記載の
プロピレン系樹脂組成物。 - 【請求項7】 請求項1〜5のいずれか1項に記載のプ
ロピレン系樹脂組成物からなるフィルム又はシート。
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-
1999
- 1999-10-04 JP JP28287499A patent/JP3714054B2/ja not_active Expired - Fee Related
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