JP2001106664A - 光学活性イミノアルコール類及びアミノアルコール類の製造法 - Google Patents
光学活性イミノアルコール類及びアミノアルコール類の製造法Info
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Abstract
発原料として、アンチ立体配置を有する光学活性β−ア
ミノアルコール類の実用的製造法を提供する。 【解決手段】Ra−CO−C(=NORb)−Rc(式
中、Ra、Rb、Rcは、置換基を有していてもよい
(アルキル基、アルケニル基、シクロアルキル基、アラ
ルキル基又はアリール基)等を表す。)で表される化合
物に、光学活性遷移金属化合物及び塩基の存在下に水素
を作用させることによりRa−C*H(OH)−C(=
NORb)−Rc(式中、Ra,Rb,Rcは前記と同
じ意味を示し、C*は不斉炭素原子を表す。)で表され
る光学活性β−イミノアルコールを得る工程と、得られ
たβ−イミノアルコールを還元する工程とを有するRa
−C*H(OH)−C*H(NH2)−Rc(式中、R
a、Rc及びC*は前記と同じ意味を表す。)で表され
る光学活性β−アミノアルコールの製造方法。
Description
ニル化合物類から、医薬、農薬、触媒等の合成中間体と
して有用な光学活性β−アミノアルコール、特にアンチ
立体配置を有する光学活性β−アミノアルコールを、高
收率、かつ高いエナンチオ、ジアステレオ両選択性で製
造する方法、及びその製造中間体である光学活性β−イ
ミノアルコールの製造方法に関する。
特にアンチ立体配置を有する光学活性β−アミノアルコ
ールを製造する方法としては、(1)光学活性α−アミ
ノ酸を原料とする方法、及び(2)オレフィンを原料と
する方法等が、比較的一般性の高いものとして知られて
いる(例えば、Chemical Rev.,96,8
35(1996)等参照)。
−アミノ酸を原料とする方法は、原料となるα−アミノ
酸は工業的な触媒的化学合成法、生物的合成法や分割法
により入手可能であるが、安価に入手できる光学活性α
−アミノ酸に限りがある。
ノアルコールを誘導する方法としては、該α−アミノ酸
のアミノ基を保護した後、カルボン酸を還元して得たケ
トンに求核反応させて、アンチ立体配置の光学活性β−
アミノアルコール類とする方法が知られている(例え
ば、Tetrahedon Lett.,31,498
5(1990)等参照。)。しかし、この方法は、還元
反応と求核反応いずれも金属試薬を当量使用するという
問題があり、また収率・選択性も不十分である。このよ
うにα−アミノ酸から合成する方法は、原料・製造法い
ずれにも難点がある。
ては、シス立体配置のオレフィンを不斉アミノヒドロキ
シル化してアンチ立体配置の光学活性β−アミノアルコ
ール類を合成する方法が知られている(例えば、Ang
ew.Chem.Int.Ed.Engl.,35,4
51(1996)等参照。)。しかし、この方法は、入
手の困難なシスオレフィンを原料にすること、及び脱離
が困難な保護基を有する生成物しか得られないことか
ら、必ずしも好ましいものといえない。
原料とする方法が、J.Org.Chem.,54,2
021(1989)等に記載されているが、限られた基
質にのみ有効な方法であり、一般性に乏しいものであ
る。
ルコールとホウ素から誘導したオキサザボロリジンを補
助基に用いて、α−イミノケトンを不斉還元して、アン
チ立体配置の光学活性β−アミノアルコール類を合成す
る方法も知られている(例えば、Tetrahedro
n Lett.,39,5195(1998)等参
照。)。しかしながら、この方法は、補助基に用いたア
ミノアルコールと生成物の分離が困難であることから、
工業的製造法としては問題がある。
−アミノアルコール類を製造する一般性が高く、高収
率、かつ高選択的な製造方法は未だ確立されておらず、
特にそのアンチ立体配置を有する光学活性β−アミノア
ルコール類の製造方法の開発が望まれていた。
に鑑みてなされたものであり、入手容易なα−イミノカ
ルボニル化合物類を出発原料として、アンチ立体配置を
有する光学活性β−アミノアルコール類の実用的製造法
を提供することを目的とする。
式(1)
独立して、置換基を有していてもよいアルキル基、置換
基を有していてもよいアルケニル基、置換基を有してい
てもよいシクロアルキル基、置換基を有していてもよい
アラルキル基又は置換基を有していてもよいアリール基
を表す。また、RaとRc若しくはRbとRcは結合し
て、5〜8員環を形成してもよい。)で表されるα−イ
ミノカルボニル化合物に、光学活性遷移金属化合物及び
塩基の存在下に、水素を作用させることを特徴とする、
一般式(2)
意味を示し、C*は不斉炭素原子を表す。)で表される
光学活性β−イミノアルコールの製造方法を提供する。
独立して、置換基を有していてもよいアルキル基、置換
基を有していてもよいアルケニル基、置換基を有してい
てもよいシクロアルキル基、置換基を有していてもよい
アラルキル基又は置換基を有していてもよいアリール基
を表す。また、RaとRc若しくはRbとRcは結合し
て、5〜8員環を形成してもよい。)で表されるα−イ
ミノカルボニル化合物に、光学活性遷移金属化合物及び
塩基の存在下に、水素を作用させることにより、一般式
(2)
意味を示し、C*は不斉炭素原子表す。)で表されるβ
−イミノアルコールを得る工程と、得られたβ−イミノ
アルコールを還元する工程を有することを特徴とする、
一般式(3)
意味を表す。)で表される、アンチ立体配置を有する光
学活性β−アミノアルコールの製造方法を提供する。
学活性遷移金属化合物は、好適には、均一系光学活性水
素化触媒であり、
適には、
Yは、それぞれ独立して、水素原子、ハロゲン原子、カ
ルボキシル基、水酸基又はアルコキシ基を表し、m,n
は、それぞれ独立して、0又は1〜4の整数を表し、P
xはホスフィン配位子を表し、Nxはアミン配位子を表
す。)で表される化合物である。
においては、前記Pxは光学活性ホスフィン配位子であ
り、前記Nxは光学活性アミン配位子であるのがそれぞ
れ好ましく、Px又はNxの少なくとも一方は光学活性
配位子であるのがより好ましい。
基は、一般式(5)
リ土類金属を表し、Zは、水酸基、アルコキシ基又はメ
ルカプト基を表す。)で表される化合物であるのが好ま
しい。
アルコールを還元する工程は、好適には、前記一般式
(2)で表されるβ−イミノアルコールに水素を作用さ
せる工程を有し、より好適には、前記一般式(2)で表
されるβ−イミノアルコールに、金属系試薬の存在下に
水素を作用させる工程を有し、前記金属系試薬として
は、不均一系金属触媒又は金属水素化物を用いるのがさ
らに好ましい。
る工程は、好適には、前記一般式(2)で表されるβ−
イミノアルコールに、ホウ素化合物を作用させる工程を
有し、前記ホウ素化合物としてはボランを用いるのがよ
り好ましい。
に説明する。本発明の一般式(1)で表される原料化合
物において、
て、置換基を有していてもよいアルキル基、置換基を有
していてもよいアルケニル基、置換基を有していてもよ
いシクロアルキル基、置換基を有していてもよいアラル
キル基又は置換基を有していてもよいアリール基を表
す。
は分岐のアルキル基のアルキル基としては、メチル、エ
チル、プロピル、イソプロピル、ブチル、sec−ブチ
ル、tert−ブチル、ペンチル、イソペンチル、ネオ
ペンチル、tert−ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、
オクチル、ノニル、デシル、ドデシル基等の炭素数1〜
20のアルキル基を例示することができる。
は分岐のアルケニル基のアルケニル基としては、ビニ
ル、1−プロペニル、2−プロペニル、1−ブテニル、
1−イソプロペニル、2−ブテニル、3−ブテニル、
1,3−ブタジエニル、1−ペンテニル、2−ペンテニ
ル、3−ペンテニル等の炭素数2〜20のアルケニル基
を例示することができる。
キル基のシクロアルキル基としては、例えば、シクロプ
ロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシ
ル基等の炭素数3〜8のシクロアルキル基を挙げること
ができる。
基のアラルキル基としては、例えば、ベンジル、α−メ
チルベンジル、α,α−ジメチルベンジル、α−エチル
ベンジル基等の炭素数7〜20のアラルキル基を挙げる
ことができる。
基のアリール基としては、フェニル、1−ナフチル、2
−ナフチル基等の芳香族炭化水素基、フラニル、ピラニ
ル、ジオキソラニル等の含酸素複素環基、チエニル等の
含イオウ複素環基、
キサゾリル、イソオキサゾリル、トリアゾリル、チアゾ
リル、イソチアゾリル、ピリジル、ピラダジル、ピラジ
ニル、ベンゾイミダゾリル、ベンツピラゾリル、ペンゾ
チアゾリル、キノリル、アントラニル、インドリル、フ
ェナントリニリル等の飽和若しくは不飽和の含窒素複素
環基を例示することができる。
は分岐のアルキル基、置換基を有していてもよい直鎖若
しくは分岐のアルケニル基、置換基を有していてもよい
シクロアルキル基、置換基を有していてもよいアラルキ
ル基又は置換基を有していてもよいアリール基の置換基
としては、本反応を阻害することのない置換基であれ
ば、その置換位置、置換基の種類、置換基の数等に特に
制限はない。
シ基、カルボキシル基、アミノ基、ニトロ基、メチル、
エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、sec−ブ
チル、t−ブチル、ペンチル、ヘキシル基等のアルキル
基、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキ
シ、ブトキシ、t−ブトキシ基等のアルコキシ基、メト
キシカルボニル、エトキシカルボニル、プロポキシカル
ボニル、イソプロポキシカルボニル、ブトキシカルボニ
ル、t−ブトキシカルボニル基等のアルコキシカルボニ
ル基、
いてもよいフェニル基、ナフタレン環の任意の位置に置
換基を有していてもよい、1−ナフチル、2−ナフチル
基等のナフチル基、フラン、ピラン、ジオキソラン、ジ
オキサン、ピロール、チオフェン、イミダゾール、ピラ
ゾール、オキサゾール、イソオキサゾール、トリアゾー
ル、チアゾール、イソチアゾール、ピリジン、ピリダジ
ン、ピラジン、ベンゾイミダゾール、ベンゾピラゾー
ル、ベンゾチアゾール、キノリン等の複素環の基(これ
らの基は、任意の位置に置換基を有していてもよい)、
及び、フッ素、塩素、臭素等のハロゲン原子等を挙げる
ことができる。
結合して、5〜8員環を形成してもよい。かかる場合の
前記一般式(1)で表される化合物としては、例えば、
下記の(a)〜(d)に掲げる化合物を挙げることがで
きる。なお、式中、Ra及びRbは、前記と同じ意味を
表す。
一系水素化触媒であるのが好ましい。かかる均一系水素
化触媒としては、例えば、Ru,Rh,Ir,Pt等の
周期律表第VIII族元素の遷移金属の錯体が好ましい。こ
れらの遷移金属化合物は、例えば、Angew.Che
m.Int.Ed.,37、1703(1998)等に
記載の方法で合成、入手することができる。
で表される遷移金属錯体であるのがより好ましい。
Ptなどの第VIII族金属を表す。これらの内、錯体の安
定性、入手容易性の点からRu(II)又はRu(II
I)の錯体が特に好ましい。
素原子、フッ素、塩素、臭素等のハロゲン原子、カルボ
キシル基、水酸基、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、
イソプロポキシ、ブトキシ基等のアルコキシ基などのア
ニオンを表す。
一般式:PR1 R2 R3 で表されるリンの単座配位子
や、一般式:R4 R5 P−W−PR6 R7 で表されるリ
ンの2座配位子等を挙げることができる。
において、R4 、R5 、R6 、R7は、同一又は相異な
って、アルキル基、置換基を有していてもよいフェニル
基又はシクロアルキル基を表し、また、R4 とR5 ある
いはR6 とR7 とがPと一緒になって、置換基を有して
いてもよいPを含有する環式基を形成してもよい。
ン、ブチレン等の炭素数1−5のアルキレン基、エチリ
デン、プロピリデン等の炭素数1−5のアルキリデン
基、シクロペンチレン、シクロヘキシレン等の炭素数3
−8のシクロアルキレン基、炭素数3−8のシクロアル
キリデン基、o−フェニレン、m−フェニレン、p−フ
ェニレン等のアリール基又は不飽和炭化水素基等を表
す。
は、R1 、R2 、R3 の少なくとも一つの基が光学活性
基の場合(即ち、R1 、R2 、R3 の少なくとも一つの
基が不斉炭素原子を有する置換基の場合)と、R1 、R
2 、R3 の全てが異なる置換基からなる場合(即ち、P
がが不斉中心となる場合)とがある。
座ホスフィン配位子の例としては、例えば、トリメチル
ホスフィン、トリエチルホスフィン、トリブチルホスフ
ィン、トリフェニルホスフィン、トリシクロヘキシルホ
スフィン、トリ(p−トリル)ホスフィン、ジフェニル
メチルホスフィン、ジメチルフェニルホスフィン、イソ
プロピルメチルホスフィン、シクロヘキシル(O−アニ
シル)−メチルホスフィン、1−〔2−(ジフェニルホ
スフィノ)フェロセニル〕エチルメチルエーテル、2−
(ジフェニルホスフィノ)−2’−メトキシ−1,1’
−ビナフチル等の3級ホスフィンが好適なものとして挙
げられる。
表されるラセミあるいは光学活性の2座ホスフィン配位
子の例としては、ビスジフェニルホスフィノメタン、ビ
スジフェニルホスフィノエタン、ビスジフェニルホスフ
ィノプロパン、ビスジフェニルホスフィノブタン、ビス
ジメチルホスフィノエタン、ビスジメチルホスフィノプ
ロパンなどの2座配位の3級ホスフィン化合物等を好適
なものとして挙げることができる。
例えば、BINAP:2,2’−ビス−(ジフェニルホ
スフィノ)−1,1’−ビナフチル、BINAPのナフ
チル環にアルキル基やアリール基置換基をもつBINA
P誘導体、例えば、H8BINAP、BINAP等のリ
ン原子に結合するベンゼン環にアルキル基等の置換基を
1〜5個有するBINAP誘導体、例えば、TolBI
NAP:2,2’−ビス(ジ−3−トリルホスフィノ)
−1,1’−ビナフチル、又は2,2’−ビス(ジ−4
−トリルホスフィノ)−1,1’−ビナフチル、Xyl
yl−BINAP:2,2’−ビス−(ジ−3,5−キ
シリルホスフィノ)−1,1’−ビナフチル、さらにB
ICHEP:2,2’−ビス−(ジシクロヘキシルホス
フィノ)−6,6’−ジメチル−1,1’−ビフェニ
ル、BPPFA:1−[ 1’,2−ビス−(ジフェニル
ホスフィノ)フェロセニル] エチルジアミン、CHIR
APHOS:2,3−ビス−(ジフェニルホスフィノ)
ブタン、CYCPHOS:1−シクロヘキシル−1,2
−ビス−(ジフェニルホスフィノ)エタン、DEGPH
OS:1−置換−3,4−ビス−(ジフェニルホスフィ
ノ)ピロリジン、DIOP:2,3−O−イソプロピリ
デン−2,3−ジヒドロキシ−1,4−ビス−(ジフェ
ニルホスフィノ)ブタン、DIPAMP:1,2−ビス
[(O−メトキシフェニル)フェニルホスフィノ]エタ
ン、DuPHOS:(置換−1,2−ビス(ホスホラ
ノ)ベンゼン)、NORPHOS:5,6−ビス−(ジ
フェニルホスフィノ)−2−ノルボルネン、PNNP:
N,N’−ビス−(ジフェニルホスフィノ)−N,N’
−ビス[1−フェニルエチル]エチレンジアミン、PR
OPHOS:1,2−ビス−(ジフェニルホスフィノ)
プロパン、SKEWPHOS:2,4−ビス−(ジフェ
ニルホスフィノ)ペンタン等を挙げることができる。ま
た、フッ素置換基をもつBINAP誘導体等を用いるこ
ともできる。
ホスフィン配位子は、安定して金属錯体を形成し得るも
のであれば、これらに何ら限定されるものではない。
式:NR8 R9 R10で表される窒素の単座配位子や、一
般式:R11R12N−V−NR13R14で表されるジアミン
配位子等を挙げることができる。
8、R9、R10は、同一又は相異なって、水素,アルキル
基,アリール基,不飽和炭化水素基を表し、R8 、R
9 、R 10の内、任意の二つが一緒になって置換基を有し
ていてもよい脂環式基を形成してもよい。また、R8 、
R9 、R10の少なくともひとつが光学活性基であっても
よい。Vは、2価の炭素数1〜5の炭化水素基、2価の
シクロ炭化水素基,2価のアリール基又は2価の不飽和
炭化水素基等を表す。
において、R11、R12、R13、R14は、同一又は相異な
って、水素、アルキル基、アリール基又は不飽和炭化水
素基を表し、R11とR12あるいはR13とR14が一緒にな
って置換基を有していてもよい脂環式基を形成してもよ
い。
ノアミン配位子としては、メチルアミン、エチルアミ
ン、プロピルアミン、ブチルアミン、ペンチルアミン、
ヘキシルアミン、シクロペンチルアミン、シクロヘキシ
ルアミン、ベンジルアミン、ジメチルアミン、ジエチル
アミン、ジプロピルアミン、ジヘキシルアミン、ジシク
ロペンチルアミン、ジシクロヘキシルアミン、ジベンジ
ルアミン、ジフェニルアミン、フェニルエチルアミン、
プロリン、ピペリジンなどのモノアミン化合物を例示す
ることができる。
は、光学活性フェニルエチルアミン、ナフチルエチルア
ミン、シクロヘキシルアミン、シクロヘプチルエチレン
ジアミン等の光学活性モノアミン化合物を例示すること
ができる。
ブチレン等の炭素数1〜5のアルキレン基、エチリデ
ン、プロピリデン等の炭素数1〜5のアルキリデン基、
シクロペンチレン、シクロヘキシレン等の炭素数3〜8
のシクロアルキレン基、炭素数3〜8のシクロアルキリ
デン基、o−フェニレン、m−フェニレン、p−フェニ
レン等のアリール基又は不飽和炭化水素基等を表す。
で表されるジアミン配位子としては、メチレンジアミ
ン、エチレンジアミン、1,2−ジアミノプロパン、プ
ロピレンジアミン、1,3−ジアミノプロパン、1,4
−ジアミノブタン、2,3−ジアミノブタン、1,2−
シクロペンタンジアミン、1,2−シクロヘキサンジア
ミン、N−メチルエチレンジアミン、N,N’−ジメチ
ルエチレンジアミン、N,N,N’−トリメチルエチレ
ンジアミン、N,N,N’,N’−テトラメチルエチレ
ンジアミン、o−フェニレンジアミン、p−フェニレン
ジアミンなどを例示することができる。
も用いることができる。かかる光学活性ジアミンジアミ
ンとしては、例えば、1,2−ジフェニルエチレンジア
ミン、1,2−シクロヘキサンジアミン、1,2−シク
ロヘプタンジアミン、2,3−ジメチルブタンジアミ
ン、1,2−ジメシチルエチレンジアミン、1−メチル
−2,2−ジフェニルエチレンジアミン、1−イソブチ
ル−2,2−ジフェニルエチレンジアミン、1−イソプ
ロピル−2,2−ジフェニルエチレンジアミン、1−メ
チル−2,2−ジ(p−メトキシフェニル)エチレンジ
アミン、1−イソブチル−2,2−ジ(p−メトキシフ
ェニル)エチレンジアミン、1−イソプロピル−2,2
−ジ(p−メトキシフェニル)エチレンジアミン、1−
ベンジル−2,2−ジ(p−メトキシフェニル)エチレ
ンジアミン、1−メチル−2,2−ジナフチルエチレン
ジアミン、1−イソブチル−2,2−ジナフチルエチレ
ンジアミン、1−イソプロピル−2,2−ジナフチルエ
チレンジアミン等の光学活性ジアミン化合物を例示する
ことができる。
光学活性ジアミン誘導体に限るものではなく、更に光学
活性なプロパンジアミン、ブタンジアミン、フェニレン
ジアミン、シクロヘキサンジアミン誘導体等も用いるこ
とができる。
ン配位子は、安定して金属錯体を形成し得るものであれ
ば、これらに何ら限定されるものではない。また、リン
配位子とアミン配位子の少なくとも一方が光学活性であ
ればよく、これらを適宜組み合わせて用いることができ
る。
媒の使用量は、反応基質の種類、反応容器や経済性等に
よって異なるが、反応基質であるカルボニル化合物に対
して、モル比1/100〜1/1,000,000の範
囲内、より好ましくは、1/200〜1/100,00
0の範囲である。
下記一般式(5)で表される化合物を用いることが好ま
しい。
ルカリ土類金属を表し、Zは、水酸基、アルコキシ基、
メルカプト基又はナフチル基を表す。
OCH3、KOCH(CH3)3、KOC(CH3)3、KC
10H8 、NaOH、NaOCH3 、LiOH、LiOC
H3、LiOCH(CH3)2、Mg(OC2H5)2、Na
SH等を例示することができる。また、本発明において
は、4級アンモニウム塩も塩基として同様に用いること
ができる。
錯体および反応基質の種類によって異なるが、通常、触
媒1当量に対して2当量程度、基質1当量に対して0か
ら1.1当量程度が好ましい。
NORb)−Rcで表されるα−イミノカルボニル化合
物から、一般式(2):Ra−C*H(OH)−C(=
NORb)−Rcで表されるβ−イミノアルコールを得
る反応は、通常、基質である前記一般式(1)で表され
るα−イミノカルボニル化合物(1)を不活性溶媒に溶
解し、所定量の遷移金属錯体及び塩基の存在下に、水素
作用させることにより行われる。
は、不活性で反応原料(基質)及び触媒系を可溶化する
ものであれば、特に制限はない。かかる溶媒としては、
例えば、ベンゼン、トルエン、キシレンなどの芳香族炭
化水素、ペンタン、ヘキサン、オクタンなどの脂肪族炭
化水素、塩化メチレン、クロロホルム、四塩化炭素など
の含ハロゲン炭化水素、エーテル、THF(テトラヒド
ロフラン)等のエーテル類、メタノール、エタノール、
2−プロパノール、ブタノール、ベンジルアルコールな
どのアルコール類、アセトニトリル、DMF(N,N−
ジメチルホルムアミド)、Nーメチルピロリドン、ピリ
ジン、DMSO(ジメチルスルホキシド)等のヘテロ原
子を含む有機溶媒を挙げることができる。
成物がアルコールであることからアルコール系溶媒が特
に好適である。これら溶媒は単独でも用いることができ
るがこれらの混合溶媒としても使うことができる。
済性等により決定される。例えば、2−プロパノールを
用いる場合は、基質濃度は1%以下の低濃度から基質だ
けの無溶媒に近い状態で行うことができ、好ましくは2
0〜50重量%で用いることができる。
物の存在下に行われる。水素ガスを用いる場合には、系
内の水素圧力を1〜200気圧、好ましくは3〜100
気圧の圧力下で行うのが望ましい。また、水素を供与す
る化合物としては、ヒドリド錯体や水素貯蔵合金等があ
る。
0〜100℃、好ましくは、15℃から100℃であ
る。25℃〜40℃の室温付近でも実施することができ
る。反応は、反応基質濃度、温度、圧力等の反応条件に
よって異なるが、通常、数分から10時間で完結する。
ルコールを還元することにより、一般式(3):Ra−
C*H(OH)−C*H(NH2)−Rcで表されるβ
−アミノアルコールを得る反応においては、不均一系金
属触媒、金属水素化物又はホウ素化合物を用いることが
好ましい。
炭素担持のパラジウム、水酸化パラジウム、ニッケル、
白金等を用いることができる。これらの不均一系金属触
媒を、一般式(2)で表されるβ−イミノアルコールに
対して0.01〜1(w/w)、好ましくは0.05〜
0.3(w/w)用い、水素を常圧〜100気圧、好まし
くは常圧〜10気圧かけて、還元反応を行うことができ
る。
H4やDIBAL(ジイソブチルアルミニウムハイドラ
イド)等のアルミニウム水素化物、LiBH4やNaB
H4等のアルカリ金属ホウ素水素化合物、水素化カルシ
ウム、ニッケル水素化物などの金属水素化物などを用い
ることができる。
BBN(9−ボラビシクロ[3.3.1]ノナン)やボラン
(BH3又はBH3・(CH3)2S錯体等)等のホウ素水
素化物を用いることができる。
から、β−アミノアルコール(3)を得る場合において
は、反応中間体であるβ−イミノアルコール(2)を一
旦単離した後、このものをさらに還元することによりβ
−アミノアルコール(3)を得ることもできるし、その
ままワンポットで(即ち、β−イミノアルコール(2)
を単離することなく)連続的に反応させることにより、
β−アミノアルコール(3)を得ることもできる。ま
た、前記一般式(2)で表される光学活性β−イミノア
ルコールを工業的に大量製造する場合においては、反応
形式はバッチ式であっても連続式であってもよい。
イミノアルコール(2)及び原料化合物(1)の具体例
を第1表に示す。
るβ−アミノアルコール(3)及び原料化合物(1)の
具体例を第2表に示す。
明する。なお、以下の実施例において、「BINAP」
は、2,2’−ビス−(ジフェニルホスフィノ)−1,
1’−ビナフチルを表し、「TolBINAP」は、
2,2’−ビス(ジ−4−トリルホスフィノ)−1,
1’−ビナフチルを表し、また、「DPEN」は、1,
2−ジフェニルエチレンジアミンを表す。
(ベンジルオキシイミノ)プロパノールの製造
す。) 2−プロパノール8ml、[(S)−BINAP]Ru
(II)Cl2 [ (S,S)DPEN]14.7mg
(0.0146mmol)、tBuOKの2−プロパノ
ール溶液(0.25N)0.74ml、及び2−(ベン
ジルオキシイミノ)プロピオフェノン740mg(2.
90mmol)を、アルゴン雰囲気下に100mlのオ
ートクレーブ中に入れ、水素を12気圧まで圧入した。
25℃にて18時間攪拌した後、反応混合物をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィー(溶離液;ヘキサン:酢酸
エチル=3:1)により分離精製することにより、(1
S)−1−フェニル−2−(ベンジルオキシイミノ)プ
ロパノール680mg(2.66mmol;収率91
%)を得た。
−2−(ベンゾイルアミノ)−1−プロパノール
{(+)−ノルエフェドリン−N−ベンゾイル体}の製
造
す。) 光学活性の1−フェニル−2−(ベンジルオキシイミ
ノ)プロパノール680mg(2.66mmol)のT
HF溶液7mlに、ボラン・ジメチルスルフィド錯体の
THF溶液(10規定)0.53ml(5.3mmo
l)を0℃で加え、その後18時間室温で攪拌した。反
応液に3N塩酸を加えて反応を停止させ、苛性ソーダで
反応溶液を塩基性としてからクロロホルムで抽出・分液
した。分取したクロロホルム溶液に、トリエチルアミン
(0.93ml;6.6mmol)のクロロホルム溶液
8mlと安息香酸クロリド(373mg;2.65mm
ol)を0℃で加えて4時間反応させた。この溶液を水
にあけて分液し、有機層を分取し、水層をクロロホルム
でさらに抽出した。有機層を合わせて無水硫酸マグネシ
ウムで乾燥し、溶媒を減圧留去した。得られた粗生成物
の1H−NMRを測定したところ、anti異性体:syn異性
体=71:29(anti異性体δ=5.0、syn異性体δ=
4.7)であった。この粗生成物をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィー(溶離液:ヘキサン:酢酸エチル=
2:1)にて精製して、anti−1−フェニル−2−(ベ
ンゾイルアミノ)−1−プロパノール450mg(1.
55mmol;収率58%)を得た。このものをChi
racel OJカラム(溶離液:ヘキサン:エタノー
ル=10:1)にて分析したところ87%eeであっ
た。
フェニル)−2−(ベンジルオキシイミノ)プロパノー
ルの製造
す。) 2−プロパノール8ml,[ (S)−TolBINAP
]Ru(II)Cl2[(S,S)DPEN]、15.9
mg(0.0150mmol)、tBuOKの2−プロ
パノール溶液1.5ml(0.5N)、及び2−(ベン
ジルオキシイミノ)−p−メトキシプロピオフェノン8
50mg(3.00mmol)をアルゴン雰囲気下に1
00mlのオートクレーブ中に入れ、水素を12気圧ま
で圧入した。25℃にて18時間攪拌した後、反応混合
物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶離液;ヘ
キサン:酢酸エチル=4:1)により精製して、(1
S)−1−(4−メトキシフェニル)−2−(ベンジル
オキシイミノ)プロパノール829mg(2.91mm
ol;収率97%)を得た。
トキシフェニル)−2−(ベンゾイルアミノ)−1−プ
ロパノールの製造
す。) 実施例1で得られた(1S)−1−(4−メトキシフェ
ニル)−2−(ベンジルオキシイミノ)プロパノール8
29mg(2.91mmol)のTHF溶液12ml
に、ボラン・ジメチルスルフィド錯体THF溶液(10
N)を0.29ml(2.9mmol)を0℃で加え、
その後50℃で18時間攪拌した。3N塩酸を加えて反
応を停止させ、苛性ソーダ水溶液で反応溶液を塩基性と
してからクロロホルムで抽出した。このクロロホルム溶
液を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を減圧留去し
て標記化合物とその異性体の混合物462mg(2.1
2mmol;収率73%、anti異性体:syn異性
体=84:16)を得た。なお、異性体の混合比は、1
H−NMRスペクトルにより、anti異性体の場合に
は、δ=4.47ppm、syn異性体の場合には、δ
=4.17ppmにそれぞれ特徴的なピークが観測され
ることから、両者のピーク強度を定量することにより決
定した。
0.89ml(6.4mmol)のクロロホルム溶液6
mlに、0℃で安息香酸クロリド358mg(2.54
mmol)を加え、4時間反応させた。反応液を水にあ
けて有機層を分取し、さらに水層をクロロホルム抽出し
た。有機層とクロロホルム層を合わせて無水硫酸マグネ
シウムで乾燥し、濃縮して得られた残留物を、シリカゲ
ルカラムクロマトグラフィー(溶離液;ヘキサン:酢酸
エチル=2:1)により、anti−1−(4−メトキ
シフェニル)−2−(ベンゾイルアミノ)−1−プロパ
ノール512mg(1.59mmol;収率75%)を
得た。このものをChiralcel OJカラム(溶
離液;ヘキサン:エタノール=10:1)にて分析した
ところ、このものの光学純度は91%eeであった。
医薬農薬の合成中間体として有用な前記一般式(2)で
表される光学活性β−イミノアルコール及び前記一般式
(3)で表される光学活性β−アミノアルコールを、高
選択的かつ高収率に製造することができる。
Claims (18)
- 【請求項1】一般式(1) 【化1】 (式中、Ra,Rb及びRcは、それぞれ独立して、置
換基を有していてもよいアルキル基、置換基を有してい
てもよいアルケニル基、置換基を有していてもよいシク
ロアルキル基、置換基を有していてもよいアラルキル基
又は置換基を有していてもよいアリール基を表す。ま
た、RaとRc若しくはRbとRcは結合して、5〜8
員環を形成してもよい。)で表されるα−イミノカルボ
ニル化合物に、光学活性遷移金属化合物及び塩基の存在
下に、水素を作用させることを特徴とする、 一般式(2) 【化2】 (式中、Ra,Rb及びRcは前記と同じ意味を示し、
C*は不斉炭素原子を表す。)で表される光学活性β−
イミノアルコールの製造方法。 - 【請求項2】一般式(1) 【化3】 (式中、Ra,Rb及びRcは、それぞれ独立して、置
換基を有していてもよいアルキル基、置換基を有してい
てもよいアルケニル基、置換基を有していてもよいシク
ロアルキル基、置換基を有していてもよいアラルキル基
又は置換基を有していてもよいアリール基を表す。ま
た、RaとRc若しくはRbとRcは結合して、5〜8
員環を形成してもよい。)で表されるα−イミノカルボ
ニル化合物に、光学活性遷移金属化合物及び塩基の存在
下に、水素を作用させることにより、一般式(2) 【化4】 (式中、Ra,Rb及びRcは前記と同じ意味を示し、
C*は不斉炭素原子を表す。)で表されるβ−イミノア
ルコールを得る工程と、 得られたβ−イミノアルコールを還元する工程を有する
ことを特徴とする、 一般式(3) 【化5】 (式中、Ra,Rc及びC*は前記と同じ意味を表
す。)で表される、アンチ立体配置を有する光学活性β
−アミノアルコールの製造方法。 - 【請求項3】前記光学活性遷移金属化合物は、均一系光
学活性水素化触媒である、 請求項1記載の光学活性β−イミノアルコールの製造方
法。 - 【請求項4】前記光学活性遷移金属化合物は、均一系光
学活性水素化触媒である、 請求項2記載のアンチ立体配置を有する光学活性β−ア
ミノアルコールの製造方法。 - 【請求項5】前記光学活性均一系水素化触媒は、一般式
(4) 【化6】 (式中、Maは第VIII族金属を表し、X,Yは、それぞ
れ独立して、水素原子、ハロゲン原子、カルボキシル
基、水酸基又はアルコキシ基を表し、m,nは、それぞ
れ独立して、0又は1〜4の整数を表し、Pxはホスフ
ィン配位子を表し、Nxはアミン配位子を表す。また、
Px及びNxの少なくとも一方は光学活性配位子であ
る。)で表される化合物である請求項3記載の光学活性
β−イミノアルコール類の製造法。 - 【請求項6】前記光学活性均一系水素化触媒は、一般式
(4) 【化7】 (式中、Maは第VIII族金属を表し、X,Yは、それぞ
れ独立して、水素原子、ハロゲン原子、カルボキシル
基、水酸基又はアルコキシ基を表し、m,nは、それぞ
れ独立して、0又は1〜4の整数を表し、Pxはホスフ
ィン配位子を表し、Nxはアミン配位子を表す。また、
Px及びNxの少なくとも一方は光学活性配位子であ
る。)で表される化合物である請求項4記載のアンチ立
体配置を有する光学活性β−アミノアルコールの製造方
法。 - 【請求項7】前記Pxは、光学活性ホスフィン配位子で
ある、 請求項1,3又は5に記載の光学活性β−イミノアルコ
ール類の製造法。 - 【請求項8】前記Pxは、光学活性ホスフィン配位子で
ある、 請求項2、4又は6に記載のアンチ立体配置を有する光
学活性β−アミノアルコールの製造方法。 - 【請求項9】前記Nxは、光学活性アミン配位子であ
る、 請求項1、3又は5に記載の光学活性β−イミノアルコ
ールの製造方法。 - 【請求項10】前記Nxは、光学活性アミン配位子であ
る、 請求項2、4又は6に記載のアンチ立体配置を有する光
学活性β−アミノアルコールの製造方法。 - 【請求項11】前記塩基は、一般式(5) 【化8】 (式中、Mbは、アルカリ金属又はアルカリ土類金属を
表し、Zは、水酸基、アルコキシ基又はメルカプト基を
表す。)で表される化合物である、 請求項1、3、5、7又は9のいずれかに記載の光学活
性β−イミノアルコールの製造方法。 - 【請求項12】前記塩基は、一般式(5) 【化9】 (式中、Mbは、アルカリ金属又はアルカリ土類金属を
表し、Zは、水酸基、アルコキシ基又はメルカプト基を
表す。)で表される化合物である、 請求項2、4、6、8又は10のいずれかに記載のアン
チ立体配置を有する光学活性β−アミノアルコールの製
造方法。 - 【請求項13】前記β−イミノアルコールを還元する工
程は、前記一般式(2)で表されるβ−イミノアルコー
ルに水素を作用させる工程を有する、 請求項2、4、6、8、10又は12のいずれかに記載
のアンチ立体配置を有する光学活性β−アミノアルコー
ルの製造方法。 - 【請求項14】前記β−イミノアルコールを還元する工
程は、前記一般式(2)で表されるβ−イミノアルコー
ルに、金属系試薬の存在下に水素を作用させる工程を有
する、 請求項13に記載のアンチ立体配置を有する光学活性β
−アミノアルコールの製造方法。 - 【請求項15】前記金属系試薬は不均一系金属触媒であ
る、 請求項14記載のアンチ立体配置を有する光学活性β−
アミノアルコールの製造方法。 - 【請求項16】前記金属系試薬は、金属水素化物であ
る、 請求項14記載のアンチ立体配置を有する光学活性β−
アミノアルコールの製造方法。 - 【請求項17】前記β−イミノアルコールを還元する工
程は、前記一般式(2)で表されるβ−イミノアルコー
ルに、ホウ素化合物を作用させる工程を有する、 請求項2、4、6、8、10又は12のいずれかに記載
のアンチ立体配置を有する光学活性β−アミノアルコー
ルの製造方法。 - 【請求項18】前記ホウ素化合物はボランである、 請求項18記載のアンチ立体配置を有する光学活性β−
アミノアルコールの製造方法。
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JP11-216580 | 1999-07-30 | ||
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1995248A1 (en) | 2007-05-23 | 2008-11-26 | Evonik Degussa GmbH | Process for the production of amino alcohols by asymmetric hydrogenation |
US8629134B2 (en) | 2007-02-01 | 2014-01-14 | Intervet International B.V. | Enantioselective synthesis of 6-amino-7-hydroxy-4,5,6,7-tetrahydro-imidazo[4,5,1-jk][1]-benzazepin-2[1H]-one and zilpaterol |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPH054948A (ja) * | 1991-04-18 | 1993-01-14 | Mitsui Petrochem Ind Ltd | 光学活性アミノアルコールおよびその中間体の製造方法 |
JPH09241231A (ja) * | 1996-03-08 | 1997-09-16 | Sumitomo Chem Co Ltd | 光学活性なβ−イミノアルコール類、その製造方法、それを用いる光学活性なβ−アミノアルコール類の製造方法 |
JPH10273456A (ja) * | 1997-03-31 | 1998-10-13 | Kagaku Gijutsu Shinko Jigyodan | 光学活性アルコール類の製造方法 |
-
2000
- 2000-07-19 JP JP2000219142A patent/JP4618607B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPH054948A (ja) * | 1991-04-18 | 1993-01-14 | Mitsui Petrochem Ind Ltd | 光学活性アミノアルコールおよびその中間体の製造方法 |
JPH09241231A (ja) * | 1996-03-08 | 1997-09-16 | Sumitomo Chem Co Ltd | 光学活性なβ−イミノアルコール類、その製造方法、それを用いる光学活性なβ−アミノアルコール類の製造方法 |
JPH10273456A (ja) * | 1997-03-31 | 1998-10-13 | Kagaku Gijutsu Shinko Jigyodan | 光学活性アルコール類の製造方法 |
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US8629134B2 (en) | 2007-02-01 | 2014-01-14 | Intervet International B.V. | Enantioselective synthesis of 6-amino-7-hydroxy-4,5,6,7-tetrahydro-imidazo[4,5,1-jk][1]-benzazepin-2[1H]-one and zilpaterol |
EP1995248A1 (en) | 2007-05-23 | 2008-11-26 | Evonik Degussa GmbH | Process for the production of amino alcohols by asymmetric hydrogenation |
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