JP5462899B2 - シン立体配置を有するβ−アミノアルコール類の製造方法 - Google Patents

シン立体配置を有するβ−アミノアルコール類の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、ラセミ体のα−アミノカルボニル化合物を出発原料として、医薬農薬の合成中間体として有用なシン立体配置を有するβ−アミノアルコール類を、高収率かつ、高ジアステレオ選択的、さらに高エナンチオ選択的に製造する技術に関する。
本発明は入手容易なラセミ体のα−アミノカルボニル化合物を出発原料として、シン立体配置を有する光学活性β−アミノアルコール類の実用的製造法を提供することを目的とするものである。
光学活性β−アミノアルコール類を製造する方法としては以下の方法が知られている。
(1)α−(置換アミノ)アルデヒドと金属試薬との反応による方法
特開昭50−137911 *(anti/sin=4.3〜2.5/1)
J.Org.Chem.,55,1439(1990).
(2)光学活性α−アミノケトンのジアステレオ選択的還元による方法
Tetrahedoron.Lett.,35,547(1994)
(3)光学活性α−アルコキシイミンのジアステレオ選択的還元による方法
J.Chem.Soc.Chem.Commun.,746(1987)
(4)α−アミノ−β−ケト酸のジアステレオ選択的水素化による方法
J.Am.Chem.Soc.,111,9134(1989)
J.Am.Chem.Soc.,115,144(1993)
(5)ケトオキシムの不斉還元
特開平10−45688
上述した従来法のうち、(1)、(5)の方法はアンチ異性体の生成率が高く、一般的なシン異性体の製造には適さない。(2)、(3)の方法は、あらかじめ光学活性体の原料を製造しておかねばならず煩雑であり、(4)の方法は、分子内にカルボキシル基のような官能基を含む基質に対しては、高いジアステレオ選択性で光学活性アミノアルコールを製造することが可能であるが、分子中にその様な官能基をもたない単純アミノアルコール類の光学活性体を製造することは困難である。
又、水素化触媒を用いてカルボニル化合物からアルコールを得る方法は知られているが(J.Am.Chem.Soc.,1995,117,2675−2676)、α−アミノカルボニル化合物よりβ−アミノアルコール類が得られるかどうかは知られておらず、また、どのような条件でシン異性体もしくはアンチ異性体が有利に生成ずるかは不明であった。
このため、従来よりラセミ体を原料として、シン立体配置を有するβ−アミノアルコール類を製造するための、一般性の高い、高収率かつ高選択的な製造方法の開発が望まれていた。
なお、本発明において、ジアステレオ異性体の一方を意味するシン異性体(シン立体配置を有する化合物)とは、炭素鎖を主鎖としてジグザグに左右方向に置いた場合に、その上下方向にそれぞれ置換するアミノ基とヒドロキシル基が同じ面を向くような立体配置を有するものをいう。
発明者らは、シン異性体を優位に合成するための条件を鋭意研究した結果、アミノ基の置換基がジアステレオ選択性に大きな影響を与えることを見出し、本発明を完成した。
即ち、本発明は、下記一般式(1)
Ra−CO−CH(Rb)−Rc (1)
〔式中、Ra、Rcは、同一又は相異なって、置換基を有していてもよいアルキル基、置換基を有していてもよいシクロアルキル基、置換基を有していてもよいアルケニル基、置換基を有していてもよいアラルキル基、置換基を有していてもよいアリール基又は置換基を有していてもよいアリールオキシ基をそれぞれ表す。
Rbは、下記の一般式(3)、(4)、(5)、(6)のいずれかの基を表す。
(3)R1CO(R2)N−
(4)R1CO(R1’CO)N−
(5)R1SO(R2)N−
(6)R1R2N−
(ここで、R1、R1’及びR2は、同一又は相異なって、水素原子、置換基を有していてもよいアルキル基、置換基を有していてもよいアルコキシ基、置換基を有していてもよいシクロアルキル基、置換基を有していてもよいシクロアルコキシ基、置換基を有していてもよいアルケニル基、置換基を有していてもよいアラルキル基、置換基を有していてもよいアラルキルオキシ基、置換基を有していてもよいアリール基又は置換基を有していてもよいアリールオキシ基をそれぞれ表し、又、R1とR2若しくはR1とR1’は結合して、5〜8員の含窒素ヘテロ環を形成してもよい。
ただし、R2が水素原子の場合は、R1はアルコキシ基、シクロアルコキシ基、アリールオキシ基、アラルキルオキシ基ではない。)〕
で表されるラセミ体のα−アミノカルボニル化合物類に遷移金属化合物及び塩基の存在下に水素あるいは水素を供与する化合物を作用させることを特徴とする、下記一般式(2)
Ra−CH(OH)−CH(Rb)−Rc(2)
(式中、Ra、Rb及びRcは前記と同じ意味を表し、Cは不斉炭素原子を表す。)
で表されるシン立体配置を有するβ−アミノアルコール類を製造する方法である。
本発明のシン立体配置を有するβ−アミノアルコール類の製造法において、前記遷移金属化合物は均一系水素化触媒であるのが好ましい。
前記均一系水素化触媒は、より好ましくは、下記一般式(7)
MaXYPxmNxn (7)
(式中、Maは、第VIII族金属原子を表し、X,Yは、同一又は相異なって、水素原子、ハロゲン原子、カルボキシル基、水酸基又はアルコキシル基を表し、Pxは、ホスフィン配位子を表し、Nxは、アミン配位子を表し、m、nは0又は1〜4の整数を表す。)で表される遷移金属化合物である。
また、本発明のシン立体配置を有するβ−アミノアルコール類の製造法において、前記塩基としては、下記一般式(8)
Mbm’Zn’ (8)
(式中、Mbは、アルカリ金属又はアルカリ土類金属を表し、Zは、ヒドロキシ基、炭素数1〜6のアルコキシ基、メルカプト基、芳香族基、又はCO基を表し、m’、n’は1〜3の整数を表す。)で表される化合物であるのが好ましい。
また、本発明において光学活性遷移金属化合物を用いることにより、シン立体配置を有する光学活性β−アミノアルコールを得ることができる。光学活性遷移金属化合物としては、一般式(7)中のPxおよびNxが共に光学活性であるが、もしくはどちらか一方が光学活性である光学活性遷移金属化合物を用いることができる。
また、本発明においては、光学不活性遷移金属化合物を用いることにより、シン立体配置を有するラセミ体のβ−アミノアルコールを得ることができる。光学不活性遷移金属錯体としては、一般式(7)中のPxおよびNxが共に光学不活性である光学不活性遷移金属錯体を用いることができる。PxおよびNxが共に光学不活性であるというのは、これらの配位子がラセミ体である場合、あるいは不斉中心を持たない配位子である場合のことをいう。
本発明によれば、医薬農薬の合成中間体として有用なシン立体配置を有する前記一般式(2)で表されるシン立体配置を有する光学活性β−アミノアルコール類を、高選択的かつ高収率に製造することができる。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明は、上述したように前記一般式(1)で表されるα−アミノカルボニル化合物類に、遷移金属化合物及び塩基の存在下に、水素または水素を供与する化合物を作用させることを特徴とする、前記一般式(2)で表されるシン立体配置を有するβ−アミノアルコール類の製造方法である。
本発明の原料化合物は、下記一般式(1)で表わされる化合物である。
Ra−CO−CH(Rb)−Rc (1)
式中、Ra、Rcは、同一又は相異なって、置換基を有していてもよい直鎖もしくは分岐のアルキル基、置換基を有していてもよい直鎖もしくは分岐のアルケニル基、置換基を有していてもよいシクロアルキル基、置換基を有していてもよいアラルキル基又は置換基を有していてもよいアリール基をそれぞれ表す。
前記一般式(1)において、Ra、Rcの置換基を有していてもよい(直鎖もしくは分岐のアルキル基、直鎖もしくは分岐のアルケニル基、シクロアルキル基、アラルキル基又はアリール基)の置換基としては、本反応を阻害することのない置換基であれば、その置換位置、置換基の種類、置換基の数等に特に制限はない。
かかる置換基としては、例えば、ヒドロキシ基、カルボキシル基、アミノ基、 メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、sec−ブチル、t−ブチル、ペンチル、ヘキシル基等のアルキル基、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキシ、t−ブトキシ基等のアルコキシ基、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、プロポキシカルボニル、イソプロポキシカルボニル、ブトキシカルボニル、t−ブトキシカルボニル基等のアルコキシカルボニル基、ベンゼン環の任意の位置に置換基を有していてもよいフェニル基、 ナフタレン環の任意の位置に置換基を有していてもよい、1−ナフチル、2−ナフチル基等のナフチル基、フラン、ピラン、ジオキソラン、ジオキサン、ピロール、チオフェン、イミダゾール、ピラゾール、オキサゾール、イソオキサゾール、トリアゾール、チアゾール、イソチアゾール、ピリジン、ピリダジン、ピラジン、ベンゾイミダゾール、ベンゾピラゾール、ベンゾチアゾール、キノリン等の複素環の基(これらの基は、任意の位置に置換基を有していてもよい)、及び、フッ素、塩素、臭素等のハロゲン原子等を挙げることができる。
前記置換基を有していてもよい直鎖もしくは分岐のアルキル基のアルキル基としては、メチル,エチル,プロピル,イソプロピル、ブチル,sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチル,イソペンチル,ネオペンチル,tert−ペンチル,ヘキシル,ヘプチル、オクチル、ノニル、デシル、ドデシル、オクタデシル、イコシル基等の炭素数1〜20のアルキル基を例示することができる。
前記置換基を有していてもよい直鎖もしくは分岐のアルケニル基のアルケニル基としては、ビニル、1−プロペニル、2−プロペニル、1−イソプロペニル、1−ブテニル、1−イソプロペニル、2−ブテニル、3−ブテニル、1,3−ブタジエニル、1−ペンテニル、2−ペンテニル、3−ペンテニル、2−ヘキセン等の炭素数2〜20のアルケニル基を例示することができる。
前記置換基を有していてもよいシクロアルキル基のシクロアルキル基としては、例えば、シクロプロピル,シクロブチル,シクロペンチル,シクロヘキシル基等の炭素数3〜8のシクロアルキル基を挙げることができる。
前記置換基を有していてもよいアラルキル基のアラルキル基としては、例えば、ベンジル、α−メチルベンジル、α,α−ジメチルベンジル、α−エチルベンジル基等の炭素数7〜20のアラルキル基を挙げることができる。
前記置換基を有していてもよいアリール基のアリール基としては、フェニル,1−ナフチル、2−ナフチル基等の芳香族炭化水素基、フラニル、ピラニル、ジオキソラニル等の含酸素複素環基、チエニル等の含イオウ複素環基、ピロリル、イミダゾリル、ピラゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、トリアゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、ピリジル、ピラダジル、ピラジニル、ベンゾイミダゾリル、ベンツピラゾリル、ペンゾチアゾリル、キノリル、アントラニル、インドリル、フェナントリニリル等の飽和若しくは不飽和の含窒素複素環基を例示することができる。
Rbは下記一般式(3)、(4)、(5)、(6)のいずれかの基を表す。
(3)R1CO(R2)N−
(4)R1CO(R1’CO)N−
(5)R1SO(R2)N−
(6)R1R2N−
ここで、R1、R1’及びR2は、同一又は相異なって、水素原子、ホルミル基、置換基を有していてもよいアルキル基、置換基を有していてもよいアルコキシ基、置換基を有していてもよいシクロアルキル基、置換基を有していてもよいシクロアルコキシ基、置換基を有していてもよいアルケニル基、置換基を有していてもよいアラルキル基、置換基を有していてもよいアラルキルオキシ基、置換基を有していてもよいアリール基又は置換基を有していてもよいアリールオキシ基をそれぞれ表し、又、R1とR2若しくはR1とR1’は結合して、5〜8員の含窒素ヘテロ環を形成してもよい。
ただし、R2が水素原子の場合は、R1はアルコキシ基、シクロアルコキシ基、アリールオキシ基、アラルキルオキシ基ではない。
R2が水素原子で、かつR1がアルコキシ基もしくはシクロアルコキシ基もしくはアリールオキシ基もしくはアラルキルオキシ基の場合は、本発明の目的化合物ではないアンチ立体配置を有するβ−アミノアルコールが優位に生成するからである。
Rbが一般式(3)R1CO(R2)N−の場合において、特にR1、R2が、置換基を有していてもよいアルキル基、置換基を有していてもよいアルコキシ基、置換基を有していてもよいシクロアルキル基、置換基を有していてもよいシクロアルコキシ基、置換基を有していてもよいアルケニル基、置換基を有していてもよいアラルキル基、置換基を有していてもよいアラルキルオキシ基、置換基を有していてもよいアリール基又は置換基を有していてもよいアリールオキシ基である場合、又は、R1とR2が結合して、5〜8員の含窒素ヘテロ環を形成している場合には、シン立体異性体の選択性が高く好ましい。
前記RbにおけるR1、R1’及びR2として、具体的には、水素原子、メチル,エチル,プロピル,イソプロピル、ブチル,sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチル,イソペンチル,ネオペンチル,t−ペンチル,ヘキシル,ヘプチル等の炭素数1〜10のアルキル基、シクロプロピル,シクロブチル,シクロペンチル,シクロヘキシル等の炭素数3〜8のシクロアルキル基,フェニル基,2−メチルフェニル,2−エチルフェニル,2−イソプロピルフェニル,2−t−ブチルフェニル,2−メトキシフェニル,2−クロロフェニル,2−ビニルフェニル,3−メチルフェニル,3−エチルフェニル,3−イソプロピルフェニル,3−メトキシフェニル,3−クロロフェニル,3−ビニルフェニル,4−メチルフェニル,4−エチルフェニル,4−イソプロピルフェニル,4−t−ブチルフェニル,4−ビニルフェニル,クメニル,メシチル,キシリル基、1−ナフチル,2−ナフチル,アントリル,フェナントリル,インデニル基等の置換基を有していてもよいアリール基、ベンジル、4−クロロベンジル、α−メチルベンジル基等の置換基を有していてもよい炭素数7〜20のアラルキル基,ビニル,アリル、クロチル基等の炭素数2〜10のアルケニル基、 メトキシ,エトキシ,プロポキシ、イソプロポキシ,ブトキシ,イソブトキシ,t−ブトキシ,ペンチルオキシ,イソペンチルオキシ,ネオペンチルオキシ,t−ペンチルオキシ,ヘキシルオキシ,シクロペンチルオキシ、シクロヘキシルオキシ,ヘプチルオキシ等の炭素数1〜10のアルコキシ基または炭素数3〜8のシクロアルコキシ基を例示することができる。
フェノキシ基,2−メチルフェノキシ,2−エチルフェノキシ,2−イソプロピルフェノキシ,2−t−ブチルフェノキシ,2−メトキシフェノキシ,2−クロロフェノキシ,2−ビニルフェノキシ,3−メチルフェノキシ,3−エチルフェノキシ,3−イソプロピルフェノキシ,3−メトキシフェノキシ,3−クロロフェノキシ,3−ビニルフェノキシ,4−メチルフェノキシ,4−エチルフェノキシ,4−イソプロピルフェノキシ,4−t−ブチルフェノキシ,4−ビニルフェノキシ,1−ナフトキシ,2−ナフトキシ等のアリールオキシ基、ベンジルオキシ、4−クロロベンジルオキシ、4−メチルベンジルオキシ基等アラルキルオキシ基等の置換基を有していてもよい炭素数7〜20のアラルキルオキシ基等を例示することができる。
R1とR1’又はR1とR2が結合して、含窒素ヘテロ環を形成する場合の複素環の例としては、スクシンイミド、マレイミド、フタルイミド、1,2−シクロヘキサンカルボキサミド、2,4,6−トリオキソピペリジン、α−ピリドン等のイミド類等を挙げることができる。
より具体的なRbとして、アセチルアミノ、プロピオニルアミノ、プロピルカルボニルアミノ、ベンゾイルアミノ、4−メチルベンゾイルアミノ、2−クロロベンゾイルアミノ、3−メトキシベンゾイルアミノ、2−クロロ−4−メトキシベンゾイルアミノ基等のアシルアミノ基、ジアセチルアミノ、ジベンゾイルアミノ基等のジアシルアミノ基、 N−アセチルN−メチルアミノ、N−ベンゾイル−N−メチルアミノ、N−アセチル−N−エチルアミノ、N−ベンゾイル−N−エチルアミノ、N−アセチル−N−ベンジルアミノ、N−ベンゾイル−N−ベンジルアミノ、4−メチルベンゾイルメチルアミノ基等のN−アルキルN−アシルアミノ基、N−アセチル−N−フェニルアミノ、N−アセチル−N−4−メチルファニルアミノ、N−アセチル−N−2−クロルフェニルアミノ、N−アセチル−N−2,4−ジクロルフェニルアミノ、N−ベンジル−N−フェニルアミノ、N−ベンジル−N−4−メチルフェニルアミノ、N−ベンジル−N−2−クロルフェニルアミノ、N−ベンジル−N−2,4−ジクロルフェニルアミノ基等のN−アリール−N−アシルアミノ基、N−メトキシカルボニル−N−メチルアミノ、N−エトキシカルボニル−N−メチルアミノ、N−メトキシカルボニル−N−エチルアミノ、N−エトキシカルボニル−N−エチルアミノ、N−プロポキシカルボニル−N−プロピルアミノ、N−イソプロポキシカルボニル−N−メチルアミノ、N−ブトキシカルボニル−N−エチルアミノ、N−t−ブトキシカルボニル−N−ブトキシアミノ基等のN−アルコキシカルボニル−N−アルキルアミノ基、N−メトキシカルボニル−N−メチルアミノ、N−エトキシカルボニル−N−メチルアミノ、N−メトキシカルボニル−N−エチルアミノ、N−エトキシカルボニル−N−エチルアミノ、N−プロポキシカルボニル−N−プロピルアミノ、N−イソプロポキシカルボニル−N−メチルアミノ、N−ブトキシカルボニル−N−エチルアミノ、N−t−ブトキシカルボニル−N−メチルアミノ基、N−t−ブトキシカルボニル−N−ブトキシアミノ基、等のN−アルコキシカルボニル−N−アルキルアミノ基、N−メトキシカルボニル−N−フェニルアミノ、N−エトキシカルボニル−N−フェニルアミノ、N−プロポキシカルボニル−N−フェニルアミノ、N−イソプロポキシカルボニル−N−フェニルアミノ、N−ブトキシカルボニル−N−フェニルアミノ、N−t−ブトキシカルボニル−N−フェニルアミノ基等のN−アルコキシカルボニル−N−アリールアミノ基、N−メチル−メチルスルホニルアミノ、N−エチル−メチルスルホニルアミノ、N−プロピル−メチルスルホニルアミノ、N−イソプロピル−メチルスルホニルアミノ、N−ベンジル−メチルスルホニルアミノ、N−ブチル−メチルスルホニルアミノ、N−メチル−エチルスルホニルアミノ、N−エチル−エチルスルホニルアミノ、N−メチル−プロピルスルホニルアミノ、N−エチル−プロピルスルホニルアミノ、N−メチル−イソプロピルスルホニルアミノ、N−エチル−イソプロピルスルホニルアミノ、N−メチル−ブチルスルホニルアミノ、N−エチル−ブチルスルホニルアミノ、N−メチル−t−ブチルスルホニルアミノ、N−エチル−t−ブチルスルホニルアミノ、N−メチル−フェニルスルホニルアミノ、N−エチル−フェニルスルホニルアミノ、N−ベンジル−フェニルスルホニルアミノ、N−メチル−4−メチルフェニルスルホニルアミノ、N−ベンジル−4−メチルフェニルスルホニルアミノ、N−エチル−2−クロロフェニルスルホニルアミノ、N−メチル−2,4−ジクロロフェニルスルホニルアミノ基等のN−アルキル−アルキルスルホニルアミノ基またはN−アルキル−置換フェニルスルホニルアミノ基、N−フェニル−メチルスルホニルアミノ、N−フェニル−エチルスルホニルアミノ、N−フェニル−プロピルスルホニルアミノ、N−フェニル−イソプロピルスルホニルアミノ、N−フェニル−ブチルスルホニルアミノ、N−フェニル−t−ブチルスルホニルアミノ、N−フェニル−フェニルスルホニルアミノ、N−フェニル−4−メチルフェニルスルホニルアミノ、N−フェニル−2−クロロフェニルスルホニルアミノ、N−フェニル−2,4−ジクロロフェニルスルホニルアミノ基等のN−アリール−アルキルスルホニルアミノ基またはN−アリール−置換フェニルスルホニルアミノ基、スクシンイミドイル基、マレイミドイル基、フタルイミドイル基、3−メチルフタルイミドイル基、4−メチルフタルイミドイル基、4−n−ブチルフタルイミドイル基、4−クロロフタルイミドイル基、テトラメチルフタルイミドイル基、1,2−シクロヘキサンカルボキサミドイル基、2,4,6−トリオキソピペリジン−1−イル基、α−ピリドン−1−イル基等のイミド基等を挙げることができる。
本発明で使用される遷移金属化合物は、均一系水素化触媒であるのが好ましい。かかる均一系水素化触媒としては、例えば、Ru,Rh,Ir,Pt等の周期律表第VIII族元素の遷移金属の錯体が好ましい。これらの遷移金属化合物は、例えば、Angew.Chem.Int.Ed.,37、1703(1998)等に記載の方法で合成、入手することができる。
前記遷移金属化合物は、一般式(7)で表される遷移金属錯体であるのがより好ましい。
MaXYPxmNxn (7)
式中、Maは、第VIII族金属原子を表し、X,Yは、同一又は相異なって、水素原子、ハロゲン原子、水酸基又はアルコキシ基を表し、Pxは、ホスフィン配位子を表し、Nxは、アミン配位子を表し、m,nはそれぞれ0又は1〜4の整数を表す。
前記一般式(7)中、Maは、Ru、Rh、Ir、Ptなどの第VIII族金属を表す。これらの内、錯体の安定性、入手容易性の点からRuの錯体が特に好ましい。
前記一般式(7)中、X、Yは、同一若しくは相異なって、水素原子、フッ素、塩素、臭素等のハロゲン原子、カルボキシル基、水酸基、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキシ基等のアルコキシ基などのアニオンを表す。
前記ホスフィン配位子であるPxとしては、例えば、一般式PRで表されるリンの単座配位子やRP−W−PRで表されるリンの2座配位子等を挙げることができる。
前記一般式PRにおいて、R、R、Rは、同一又は相異なって、アルキル基、置換基を有していてもよいフェニル基又はシクロアルキル基等を表し、また、R、R、Rの内、二つが一緒になって、置換基を有していてもよい脂環式基を形成してもよい。
前記R、R、Rのうち少なくとも一つの基が光学活性であるか、あるいは三つとも異なる置換基である場合には一般式PRは光学活性である。またR、R、Rのいづれも光学不活性基であり、かつ少なくとも2つが同一の場合には、一般式PRは光学不活性である。
前記一般式RP−W−PRにおいて、R、R、R、Rは、同一又は相異なって、アルキル基、置換基を有していてもよいフェニル基又はシクロアルキル基を表し、また、RとRあるいはRとRが一緒になって置換基を有していてもよい脂環式基を形成してもよい。Wは、炭素数1〜5の炭化水素基、シクロ炭化水素基,アリール基又は不飽和炭化水素基等を表す。
前記一般式PRで表される単座ホスフィン配位子の例としては、例えば、トリメチルホスフィン,トリエチルホスフィン,トリブチルホスフィン,トリフェニルホスフィン,トリシクロヘキシルホスフィン,トリ(p−トリル)ホスフィン,ジフェニルメチルホスフィン,ジメチルフェニルホスフィン、イソプロピルメチルホスフィン、シクロヘキシル(O−アニシル)−メチルホスフィン、1−〔2−(ジフェニルホスフィノ)フェロセニル〕エチルメチルエーテル、2−(ジフェニルホスフィノ)−2’−メトキシ−1,1’−ビナフチル等の3級ホスフィンが好適なものとして挙げることができる。さらに、RA、RB、RCが三種とも異なる置換基からなるホスフィン配位子を用いることもできる。
前記一般式RP−W−PRで表されるラセミあるいは光学活性の2座ホスフィン配位子の例としては、ビスジフェニルホスフィノメタン,ビスジフェニルホスフィノエタン,ビスジフェニルホスフィノプロパン,ビスジフェニルホスフィノブタン,ビスジメチルホスフィノエタン,ビスジメチルホスフィノプロパンなどの2座配位の3級ホスフィン化合物等を好適なものとして挙げることができる。
さらに、入手可能な2座ホスフィン配位子として、例えば、BINAP:2,2’−ビス−(ジフェニルホスフィノ)−1,1’−ビナフチル、BINAPのナフチル環にアルキル基やアリール基置換基をもつBINAP誘導体、例えば、H8BINAP、BINAP等のリン原子に結合するベンゼン環にアルキル基等の置換基を1〜5個有するBINAP誘導体、例えば、Xylyl−BINAP:2,2’−ビス−(ジ−3,5−キシリルホスフィノ)−1,1’−ビナフチル、さらにBICHEP:2,2’−ビス−(ジシクロヘキシルホスフィノ)−6,6’−ジメチル−1,1’−ビフェニル、BPPFA;1−〔1’,2−ビス−(ジフェニルホスフィノ)フェロセニル〕エチルジアミン、CHIRAPHOS:2,3−ビス−(ジフェニルホスフィノ)ブタン、CYCPHOS:1−シクロヘキシル−1,2−ビス−(ジフェニルホスフィノ)エタン、DEGPHOS:1−置換−3,4−ビス−(ジフェニルホスフィノ)ピロリジン、DIOP:2,3−O−イソプロピリデン−2,3−ジヒドロキシ−1,4−ビス−(ジフェニルホスフィノ)ブタン、DIPAMP:1,2−ビス[(O−メトキシフェニル)フェニルホスフィノ]エタン、DuPHOS:(置換−1,2−ビス(ホスホラノ)ベンゼン)、NORPHOS:5,6−ビス−(ジフェニルホスフィノ)−2−ノルボルネン、PNNP:N,N’−ビス−(ジフェニルホスフィノ)−N,N’−ビス[1−フェニルエチル]エチレンジアミン、PROPHOS:1,2−ビス−(ジフェニルホスフィノ)プロパン、SKEWPHOS:2,4−ビス−(ジフェニルホスフィノ)ペンタン等を挙げることができる。また、フッ素置換基をもつBINAP誘導体等を用いることもできる。もちろん、この発明に用いることのできるホスフィン配位子は、安定して金属錯体を形成し得るものであれば、これらに何ら限定されるものではない。
アミン配位子であるNxとしては、一般式NRで表される窒素の単座配位子や一般式RN−X−NRで表されるジアミン配位子等を挙げることができる。
前記一般式NRにおいて、R、R、Rは、同一又は相異なって、水素,アルキル基,アリール基,不飽和炭化水素基を表し、R、R、Rの内、二つが一緒になって置換基を有していてもよい脂環式基を形成してもよい。また、R、R、Rの少なくともひとつが光学活性基であってもよい。
前記一般式RN−X−NRにおいて、R、R、R、Rは、同一又は相異なって、水素、アルキル基、アリール基又は不飽和炭化水素基を表し、RとRあるいはRとRが一緒になって置換基を有していてもよい脂環式基を形成してもよい。
Xは、炭素数1〜5のアルキル基、シクロアルキル基、アリール基又は不飽和炭化水素基等を表す。
前記一般式NRで表されるモノアミン配位子としては、メチルアミン、エチルアミン、プロピルアミン、ブチルアミン、ペンチルアミン、ヘキシルアミン、シクロペンチルアミン、シクロヘキシルアミン、ベンジルアミン、ジメチルアミン、ジエチルアミン、ジプロピルアミン、ジヘキシルアミン、ジシクロペンチルアミン、ジシクロヘキシルアミン、ジベンジルアミン、ジフェニルアミン、フェニルエチルアミン、プロリン、ピペリジンなどのモノアミン化合物を例示することができる。さらに、光学活性モノアミン配位子としては、光学活性フェニルエチルミン、ナフチルエチルアミン、シクロヘキシルアミン、シクロヘプチルエチレンジアミン等の光学活性モノアミン化合物を例示することができる。
前記一般式RN−X−NRで表されるジアミン配位子としては、メチレンジアミン、エチレンジアミン、1,2−ジアミノプロパン、プロピレンジアン、1,3−ジアミノプロパン、1,4−ジアミノブタン、2,3−ジアミノブタン、1,2−シクロペンタンジアミン、1,2−シクロヘキサンジアミン、N−メチルエチレンジアミン、N,N’−ジメチルエチレンジアミン、N,N,N’−トリメチルエチレンジアミン、N,N,N’,N’−テトラメチルエチレンジアミン、o−フェニレンジアミン、p−フェニレンジアミンなどが例示される。
また、光学活性ジアミン配位子としては、光学活性1,2−ジフェニルエチレンジアミン、1,2−シクロヘキサンジアミン、1,2−シクロヘプタンジアミン、2,3−ジメチルブタンジアミン、1−メチル−2,2−ジフェニルエチレンジアミン、1−イソブチル−2,2−ジフェニルエチレンジアミン、1−イソプロピル−2,2−ジフェニルエチレンジアミン、1−メチル−2,2−ジ(p−メトキシフェニル)エチレンジアミン、1−イソブチル−2,2−ジ(p−メトキシフェニル)エチレンジアミン、1−イソプロピル−2,2−ジ(p−メトキシフェニル)エチレンジアミン、1−ベンジル−2,2−ジ(p−メトキシフェニル)エチレンジアミン、1−メチル−2,2−ジナフチルエチレンジアミン、1−イソブチル−2,2−ジナフチルエチレンジアミン、1−イソプロピル−2,2−ジナフチルエチレンジアミン等を例示することができる。
光学活性ジアミン化合物は例示した光学活性ジアミン誘導体に限るものではなく、更に光学活性なプロパンジアミン、ブタンジアミン、フェニレンジアミン、シクロヘキサンジアミン誘導体等も用いる事ができる。この発明に用いることのできるアミン配位子は、安定して金属錯体を形成し得るものであれば、これらに何ら限定されるものではない。
前記本発明において、上記均一系水素化触媒の使用量は、反応基質の種類、反応容器や経済性等によって異なるが、反応基質であるカルボニル化合物に対して、通常、モル比1/100〜1/10,000,000、好ましくは、1/200〜1/100,000の範囲である。
また、本発明に用いられる塩基は、一般式(8)で表される化合物であり、
Mbm’Zn’ (8)
(式中、Mbはアルカリ金属又はアルカリ土類金属を表し、 Zは、メトキシ、エトキシ、プロポキシ等の炭素数1〜6のアルコキシ基、 フェニル、ナフチル等のアリール基、またはヒドロキシ基、メルカプト基、CO基を表し、 m’、n’は1〜3の整数を表す。)
かかる塩基としては、KOH、KOCH、KOCH(CH、KOC(CH、KC10、NaOH、NaOCH、LiOH、LiOCH、LiOCH(CH、Mg(OC、NaSH、KCO、CsCO等を例示することができる。
また、本発明においては、4級アンモニウム塩も塩基として同様に用いることができる。
上記の塩基の使用量は、第VIII族遷移金属錯体に対して、通常、0.5〜100当量であり、好ましくは2〜40当量である。
反応は、基質である前記一般式(1)で表されるα−アミノカルボニル化合物を不活性溶媒に溶解し、所定量の遷移金属錯体及び塩基の存在下に、水素または水素を供与する化合物を作用させることにより行われる。
反応に用いることのできる溶媒としては、不活性で反応原料(基質)及び触媒系を可溶化するものであれば、特に制限はない。かかる溶媒としては、例えば、ベンゼン、トルエン、キシレンなどの芳香族炭化水素、ペンタン、ヘキサン、オクタンなどの脂肪族炭化水素、塩化メチレン、クロロホルム、四塩化炭素などの含ハロゲン炭化水素、エーテル、テトラヒドロフランなどのエーテル類、メタノール、エタノール、2−プロパノール、ブタノール、ベンジルアルコールなどのアルコール類、アセトニトリル、DMF(N,N−ジメチルホルムアミド)、N−メチルピロリドン、ピリジン、DMSO(ジメチルスルホキシド)等のヘテロ原子を含む有機溶媒を挙げることができる。
上記したものの内、本発明においては、生成物がアルコールであることからアルコール系溶媒が特に好適である。これら溶媒は単独でも用いることができるがこれらの混合溶媒としても使うことができる。
溶媒の使用量は、反応基質の溶解度及び経済性等により決定される。例えば、2−プロパノールを用いる場合は、基質濃度は1%以下の低濃度から基質だけの無溶媒に近い状態で行うことができるが、好ましくは20〜50重量%で用いることができる。
反応は、水素ガス又は水素を供与する化合物の存在下に行われる。水素ガスを用いる場合には、系内の水素圧力を1〜200気圧、好ましくは3〜100気圧の圧力下で行うのが望ましい。水素を供与する化合物としては、ヒドリド錯体や水素貯蔵合金等がある。
反応温度は、反応速度等を考慮して、−30〜100℃、好ましくは、15℃から100℃である。25℃〜40℃の室温付近でも実施する事ができる。反応は、反応基質濃度、温度、圧力等の反応条件によって異なるが、通常、数分から10時間で完結する。
なお、前記一般式(2)で表される光学活性アミノアルコールを工業的に大量製造する場合においては、反応形式はバッチ式であっても連続式であってもよい。
また、本発明においては、原料である一般式(1)
Ra−CO−CH(Rb)−Rc(1)
で表わされる化合物のRbが(3)r1CO(R2)N−(4)r1CO(R1’CO)N−(ここで、r1は、アルコキシ基、シクロアルコキシ基、アルケニルオキシ基、アラルキルオキシ基、アリールオキシ基を表わし、R2、R1’は前記と同じである。)の場合、対応するシン立体配置β−アミノアルコールが生成した後、更に閉環反応が進行し、オキサゾリジノン誘導体を生成する場合がある。
オキサゾリジノン誘導体が生成した場合は、酸または塩基等で処理することにより、シン立体配置β−アミノアルコールを得ることが出来る。
本発明により製造することができる一般式(2)で表される化合物、及び出発原料である一般式(1)で表される化合物の例を以下の表に示す。
表中、Meはメチル基、Etはエチル基、Prはプロピル基、Buはブチル基、Phはフェニル基を表す。
Figure 0005462899
Figure 0005462899
Figure 0005462899
Figure 0005462899
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以下の実施例により本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれらによってなんら限定されるものではない。尚、各実施例における物性の測定に用いた装置は次の通りである。
核磁気共鳴:1HNMR VarianGEMINI−300(300MHz)
旋光度:JASCO DIP−360
高速液体クロマトグラフィー:島津製作所LC−10Advp & SPD−10Avp
ガスクロマトグラフィー:島津製作所GC−17A & C−R7A Plus
実施例1
シン−2−フタルイミドイル−1−フェニル−1−プロパノールの合成
100mlオートクレーブ中に2−プロパノール40ml、〔(PPh〕Ru(II)Cl〔NHCHCH、NH〕、3.8mg(0.005mmol)、1N−tBuOK/2−プロパノール溶液0.25ml、及び2−フタルイミドイルプロピオフェノン1.40g(5.0mmol)をアルゴン雰囲気下に入れ、水素を10気圧まで圧入した。30℃にて18時間攪拌した後、反応混合物をシリカゲルショートカラム(溶離液=ジエチルエーテル)に付し、溶離液を減圧濃縮し、2−フタルイミドイル−1−フェニル−1−プロパノール1.43gを得た。ジアステレオ異性体(ジアステレオマー)の生成比とそれらの相対配置はH−NMRスペクトル分析において末端メチル基のケミカルシフト値から決定できる(特開昭50−137911:シン異性体δ=1.47、アンチ異性体δ=1.40)。ジアステレオマー比は35:1.1(ジアステレオ異性体過剰率94%de)であり、主生成物はシン異性体であった。
実施例2
光学活性−2−フタルイミドイル−1−フェニル−1−プロパノールの合成
100mlオートクレーブ中に2−プロパノール10ml、トルエン4ml、〔(S)−Xylylbinap〕Ru(II)Cl〔(S,S)DPEN〕5.6mg(0.005mmol)、0.5N−tBuOK/2−プロパノール溶液2.0ml、及び2−フタルイミドイルプロピオフェノン1.40g(5.0mmol)をアルゴン雰囲気下に金属製オートクレーブに入れ、水素を100気圧まで圧入した。25℃にて18時間攪拌した後、反応混合物をシリカゲルショートカラム(溶離液=ジエチルエーテル)に付し、溶離液を減圧濃縮し、2−フタルイミドイル−1−フェニル−1−プロパノール1.11g(収率79%)を得た。実施例1と同様にH−NMRスペクトルにより、シン異性体:アンチ異性体比は22.6:1(92%de)であった。
これらのジアステレオマーをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶離液:ヘキサン/酢酸エチル=8/2)により主生成物を分離した。この旋光度が〔α] 31=+43.3°(c=1.00,アセトン)であることから、主生成物は表題の構造の化合物であることを確認した(J.Prakt.Chem.,332,307(1990).)。このものをHPLCで測定したところ光学活性体過剰率は96%ee(カラム:DaicelChiralcel OJ、移動相;ヘキサン:エタノール=15:1)であった。
実施例3
光学活性−1−フェニル−2−(N−メチル−N−ベンゾイルアミノ)1−プロパノールの合成
アルゴン雰囲気下、〔(S)−Xylylbinap〕Ru(II)Cl〔(S,S)DPEN〕の0.001Nイソプロパノール溶液0.5ml(0.0005mmol)を入れた簡易型オートクレーブ(容量100ml)にイソプロパノール1mlと0.5N−tBuOK/2−プロパノール溶液0.25ml(0.125mmol)を添加して10分間攪拌した。これに1−フェニル−2−(N−メチル−N−ベンゾイルアミノ)プロパン−1−オン(1.34g;5.01mmol)のイソプロパノール溶液(5ml)を加え、水素を12気圧で圧入した。25℃にて18時間攪拌した後、反応混合物をシリカゲルショートカラム(溶離液=ジエチルエーテル)に付し溶離液を減圧濃縮し、1−フェニル−2−(N−メチル−N−ベンゾイルアミノ)1−プロパノール4.98g(収率99%)を得た。H−NMRスペクトル分析の結果、シン異性体のみが生成していた(syn異性体δ=1.47、anti異性体δ=1.40)。光学純度をHPLCで測定したところ98%ee(カラム:DaicelChiralcel OJ、移動相;ヘキサン:エタノール=3:1)であった。
実施例4
光学活性−シン−1−フェニル−2−(N−メチル−N−ベンゾイルアミノ)−4−メチルペンタン−1−オールの合成
アルゴン雰囲気下、1−フェニル−2−(N−メチル−N−ベンゾイルアミノ)−4−メチルペンタン−1−オン(150mg;0.485mmol)と〔P(3,5−xylyl)3〕2Ru(II)Cl〔(S,S)−DPEN〕5.4mg(0.005mmol)のイソプロパノール溶液5mlを入れた簡易型オートクレーブ(容量100ml)に0.5N−tBuOK/2−プロパノール溶液0.5ml(0.125mmol)を加え、水素を10気圧で圧入した。25℃にて65時間攪拌した後、反応混合物をシリカゲルショートカラム(溶離液=ジエチルエーテル)に付した。溶離液を減圧濃縮し、1−フェニル−2−(N−メチル−N−ベンゾイルアミノ)−4−メチルペンタン−1−オール86.7mg(収率57%)を得た。ジアステレオマー比はH−NMRスペクトルにおいてN−メチル基のケミカルシフト値から決定でき(syn異性体δ=3.12ppm、anti異性体δ=2.66ppm)、シン異性体のみが生成していた。光学純度をHPLCで測定した結果、84%ee(カラム:DaicelChiralcel OJ、移動相;ヘキサン:エタノール=40:1)であった。
参考例1
光学活性−トランス−3,4−ジメチル−5−フェニル−2−オキサゾリジノンの合成
アルゴン雰囲気下、2−(N−(t−ブトキシカルボニル)−N−メチルアミノ)プロピオフェノン(590mg;2.24mmol)と〔(S)−Xylylbinap〕Ru(II)Cl〔(S,S)DPEN〕(12.5mg;0.011mmol)をイソプロパノール5mlに溶解させた。この溶液と0.5N−tBuOK/2−プロパノール溶液1.1ml(0.56mmol)を簡易型オートクレーブ(容量100mlに入れ、水素を12気圧で圧入した。室温で16時間攪拌後、反応溶液をセライトろ過・減圧濃縮して3,4−ジメチル−5−フェニル−2−オキサゾリジノンを得た(374mg;1.96mmol)。ジアステレオマー比は、H−NMRスペクトルにおいて4位のメチル基のケミカルシフト値から決定でき(トランス異性体δ=1.38ppm、シス異性体δ=0.56ppm)、トランス異性体のみ(>99%de)であった。光学純度をガスクロマトグラフィー(カラム:ジーエルサイエンス社CP CHRASIL−DEX CB φ0.25mm*25m)にて測定した結果、99%eeであった。
本発明によれば、医農薬の合成中間体として有用なシン立体配置を有するβ−アミノアルコール類をラセミ体、光学活性体いずれも高選択的、高収率かつ工業的に有利に製造することができる。

Claims (2)

  1. 一般式(1)
    Ra−CO−CH(Rb)−Rc (1)
    〔式中、Ra、Rcは、同一又は相異なって、置換基を有していてもよいアルキル基、置換基を有していてもよいシクロアルキル基、置換基を有していてもよいアルケニル基、置換基を有していてもよいアラルキル基、置換基を有していてもよいアリール基又は置換基を有していてもよいアリールオキシ基をそれぞれ表す(ここで、上記有していてもよい置換基は、それぞれヒドロキシル基、カルボキシル基、アミノ基、アルキル基、アルコキシ基、アルコキシカルボニル基、フェニル基、ナフチル基、複素環基及びハロゲン原子から選択される少なくとも1つの置換基を表す)。
    Rbは、下記の一般式(3)、(4)、(5)、(6)のいずれかの基を表す。
    (3)R1CO(R2)N−
    (4)R1CO(R1’CO)N−
    (5)R1SO(R2)N−
    (6)R1R2N−
    (ここで、R1、R1’及びR2は、同一又は相異なって、水素原子、ホルミル基、置換基を有していてもよいアルキル基、置換基を有していてもよいアルコキシ基、置換基を有していてもよいシクロアルキル基、置換基を有していてもよいシクロアルコキシ基、置換基を有していてもよいアルケニル基、置換基を有していてもよいアルケニルオキシ基、置換基を有していてもよいアラルキル基、置換基を有していてもよいアラルキルオキシ基、置換基を有していてもよいアリール基又は置換基を有していてもよいアリールオキシ基をそれぞれ表し(ここで、上記有していてもよい置換基は、それぞれアルキル基、アルコキシ基、ハロゲン原子又はビニル基である)、又、R1とR2若しくはR1とR1’は結合して、スクシンイミド、マレイミド、フタルイミド、1,2−シクロヘキサンカルボキサミド、2,4,6−トリオキソピペリジン及びα−ピリドンから選択される含窒素複素環を形成してもよい。
    ただし、R2が水素原子の場合は、R1はアルコキシ基、シクロアルコキシ基、アリールオキシ基、アラルキルオキシ基ではない。)〕
    で表されるラセミ体のα−アミノカルボニル化合物類に光学不活性ルテニウム錯体及び一般式(8)
    Mbm’Zn’ (8)
    (式中、Mbは、アルカリ金属又はアルカリ土類金属を表し、Zは、ヒドロキシ基、炭素数1〜6のアルコキシ基、メルカプト基又はCO基を表し、m’、n’は1〜3の整数を表す。)
    で表される塩基の存在下に水素を作用させることを特徴とする、一般式(2)
    Ra−CH(OH)−CH(Rb)−Rc(2)
    (式中、Ra、Rb及びRcは前記と同じ意味を表し、Cは不斉炭素原子を表す。)
    で表されるシン立体配置を有するラセミ体のβ−アミノアルコールの製造方法。
  2. 前記光学不活性ルテニウム錯体が、一般式(7)
    MaXYPxmNxn (7)
    (式中、Maは、ルテニウム原子を表し、
    X、Yは、同一又は相異なって、水素原子、ハロゲン原子、カルボキシル基、水酸基又はアルコキシル基を表し、
    Pxは、トリメチルホスフィン、トリエチルホスフィン、トリブチルホスフィン、トリフェニルホスフィン、トリシクロヘキシルホスフィン、トリ(p−トリル)ホスフィン、ジフェニルメチルホスフィン、ジメチルフェニルホスフィン、イソプロピルメチルホスフィン、シクロヘキシル(O−アニシル)−メチルホスフィン、1−〔2−(ジフェニルホスフィノ)フェロセニル〕エチルメチルエーテル、2−(ジフェニルホスフィノ)−2’−メトキシ−1,1’−ビナフチル、ビスジフェニルホスフィノメタン、ビスジフェニルホスフィノエタン、ビスジフェニルホスフィノプロパン、ビスジフェニルホスフィノブタン,ビスジメチルホスフィノエタン、ビスジメチルホスフィノプロパン、BINAP{2,2’−ビス−(ジフェニルホスフィノ)−1,1’−ビナフチル}、BINAPのナフチル環にアルキル基又はアリール基置換基をもつBINAP誘導体、BINAPのリン原子に結合するベンゼン環にアルキル基の置換基を1〜5個有するBINAP誘導体、BICHEP{2,2’−ビス−(ジシクロヘキシルホスフィノ)−6,6’−ジメチル−1,1’−ビフェニル}、BPPFA{1−〔1’,2−ビス−(ジフェニルホスフィノ)フェロセニル〕エチルジアミン}、CHIRAPHOS{2,3−ビス−(ジフェニルホスフィノ)ブタン}、CYCPHOS{1−シクロヘキシル−1,2−ビス−(ジフェニルホスフィノ)エタン}、DIOP{2,3−O−イソプロピリデン−2,3−ジヒドロキシ−1,4−ビス−(ジフェニルホスフィノ)ブタン}、DIPAMP{1,2−ビス[(O−メトキシフェニル)フェニルホスフィノ]エタン}、NORPHOS{5,6−ビス−(ジフェニルホスフィノ)−2−ノルボルネン}、PNNP{N,N’−ビス−(ジフェニルホスフィノ)−N,N’−ビス[1−フェニルエチル]エチレンジアミン}、PROPHOS{1,2−ビス−(ジフェニルホスフィノ)プロパン}及びSKEWPHOS{2,4−ビス−(ジフェニルホスフィノ)ペンタン}から選択される少なくとも1つのホスフィン配位子を表し、
    Nxは、メチルアミン、エチルアミン、プロピルアミン、ブチルアミン、ペンチルアミン、ヘキシルアミン、シクロペンチルアミン、シクロヘキシルアミン、ベンジルアミン、ジメチルアミン、ジエチルアミン、ジプロピルアミン、ジヘキシルアミン、ジシクロペンチルアミン、ジシクロヘキシルアミン、ジベンジルアミン、ジフェニルアミン、フェニルエチルアミン、プロリン、ピペリジン、メチレンジアミン、エチレンジアミン、1,2−ジアミノプロパン、プロピレンジアン、1,3−ジアミノプロパン、1,4−ジアミノブタン、2,3−ジアミノブタン、1,2−シクロペンタンジアミン、1,2−シクロヘキサンジアミン、N−メチルエチレンジアミン、N,N’−ジメチルエチレンジアミン、N,N,N’−トリメチルエチレンジアミン、N,N,N’,N’−テトラメチルエチレンジアミン、o−フェニレンジアミン及びp−フェニレンジアミンから選択される少なくとも1つのアミン配位子を表し、
    m、nは0又は1〜4の整数を表す。)
    で表される遷移金属錯体である、 請求項1記載のシン立体配置を有するラセミ体のβ−アミノアルコール類の製造方法。
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