JP2001106465A - 動く歩道用手摺 - Google Patents

動く歩道用手摺

Info

Publication number
JP2001106465A
JP2001106465A JP28683199A JP28683199A JP2001106465A JP 2001106465 A JP2001106465 A JP 2001106465A JP 28683199 A JP28683199 A JP 28683199A JP 28683199 A JP28683199 A JP 28683199A JP 2001106465 A JP2001106465 A JP 2001106465A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
handrail
belt
drive
drive belt
moving
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP28683199A
Other languages
English (en)
Inventor
Yuichi Miura
雄一 三浦
Akitada Narimatsu
明格 成松
Toshitaka Ono
俊孝 大野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
IHI Corp
Original Assignee
IHI Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by IHI Corp filed Critical IHI Corp
Priority to JP28683199A priority Critical patent/JP2001106465A/ja
Publication of JP2001106465A publication Critical patent/JP2001106465A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Escalators And Moving Walkways (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の手摺同士の間に生じる隙間を小さくす
る。 【解決手段】 動く歩道の側部に設けられる動く歩道用
手摺14であって、無端状に連結される手摺ベルト22
を、曲率半径が小さくできるようプラスチック製の手摺
ブロックにて形成し、且つ手摺ベルト22の内周に複数
の手摺ブロックと面接触する駆動ベルト41を配置し、
駆動ベルト41の移動に伴って駆動ベルト41の接触面
との摩擦力により手摺ベルト22を移動させる構成とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、空港や駅構内など
の公共施設に設置される動く歩道に係り、特に動く歩道
用手摺に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、動く歩道は、図13の(A),
(B)に示すごとく、乗降客を乗せて移動する踏面のパ
レット1の側部に、乗降客の姿勢を保持し得るよう手摺
ベルト2を備えた手摺3を配置しており、手摺3の側部
には、乗降客を保護する欄干4、腰板5を備えている。
【0003】又、動く歩道の中で加減速式のものは、ス
テップより乗り降りするようパレットが低速で移動する
乗降部と、歩道を速やかに移動するようパレットが高速
で移動する中間部と、乗降部と中間部の間に位置して乗
降部より中間部へもしくは中間部より乗降部へ移行する
ようパレットが加速もしくは減速する移行部とから構成
されるものが提案されている。
【0004】このような加減速式の動く歩道には、パレ
ットの移動速度に対応するよう複数部分の手摺を備える
ことが考えられており、実際に加減速に対応した複数の
手摺は、特開平7−101662号公報記載のものが知
られている。
【0005】特開平7−101662号公報記載の加減
速式動く歩道用手摺は、図14に示すごとく、乗降部、
移行部もしくは中間部の移動速度に対応するよう移動速
度の異なる手摺ベルト6,7を備えた手摺8,9を複数
配置しており、複数の手摺8,9を設けた際に生じる手
摺8と隣接する手摺9の間の隙間10には、隙間10を
埋めて乗降客の手を次の手摺9に渡すよう案内板11を
設けている。
【0006】又、手摺8,9の手摺ベルト6,7は表面
に長手方向に沿った複数の溝12,13を設けており、
隙間10を埋める案内板11には手摺ベルト6,7の溝
12,13に対応するようくし歯を形成して、手を挟み
込まないよう手摺ベルト6,7と案内板11を密接させ
ている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
7−101662号公報記載の加減速式動く歩道用手摺
は手摺ベルト6,7がゴム製であるため手摺ベルト6,
7の曲率半径が大きく、複数の手摺8,9を設けた際に
は手摺側端の大きな円弧状により手摺8と隣接する手摺
9の間に大きな隙間10を生じ、大きな案内板11によ
り隙間10を埋める必要がある。又、隙間10を埋めた
案内板11において乗降客は手を次の手摺9に移し替え
るため、いままで掴んでいた手摺ベルト6から離して次
の手摺ベルト7を掴み直す時間が長くなり安全面から好
ましくないという問題があった。
【0008】本発明は上述の実情に鑑み、手摺同士の間
に生じる隙間を小さくし、更に手摺ベルトを長尺にする
ことを目的としたものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の動く歩道用手摺は、動く歩道の側部に設け
られる動く歩道用手摺であって、無端状に連結される手
摺ベルトを、曲率半径が小さくできるようプラスチック
製の手摺ブロックにて形成し、且つ前記手摺ベルトの内
周に複数の手摺ブロックと面接触する駆動ベルトを配置
し、駆動ベルトの移動に伴って駆動ベルトの接触面との
摩擦力により手摺ベルトを移動させる構成としたもので
ある。
【0010】又、本発明の動く歩道は、手摺ブロックと
面接触する駆動ベルトの下に弾性体を配置して手摺ベル
トの上方から荷重が掛かった際には弾性体の反発力によ
り駆動ベルトを介して手摺ベルトに強い牽引力を生じる
よう構成してもよい。
【0011】更に、駆動ベルトを、手摺ベルトの長手方
向に沿って複数個直列駆動可能に備えてもよい。
【0012】更に又、手摺ベルトに、駆動ベルトと別の
移動用の駆動源を備えてもよい。
【0013】従って、プラスチック製の手摺ブロックを
組み合わせて曲率半径が小さくなるよう無端状の手摺ベ
ルトを構成したので、複数の手摺を配置する際に隣り合
う手摺ベルトとの隙間を小さくすることができる。
【0014】又、手摺ブロックをプラスチック製にした
ことにより手摺ベルトの軽量化を図り、且つ安価にて製
造することができる。
【0015】更に、手摺ベルトの内周に駆動ベルトを配
置して駆動ベルトの表面との摩擦力により手摺ベルトを
移動させるので複数の手摺ブロックに駆動力が作用し、
従来のごとく手摺ベルトを移動させる際に駆動力が手摺
ベルトの一部のみに作用して当該プラスチック製の手摺
ブロックを疲労させることがなく、結果として手摺ベル
トの耐久性を高めると共に手摺ベルトを長尺にすること
ができる。
【0016】駆動ベルトの下に弾性体を配置して手摺ベ
ルトの上方から駆動ベルトに荷重が掛かった際には弾性
体の反発力により駆動ベルトを介して手摺ベルトに強い
手摺力を生じるよう構成すると、手摺ベルトに荷重が掛
からない際には牽引力が弱く、手摺ベルトに荷重が掛か
る際には牽引力が強く、すなわち手摺ベルトに掛かる荷
重に対応して牽引力が変化するので、荷重の変化に対す
る対応力に優れ、手摺ベルトの耐久性を一層高めること
ができる。
【0017】駆動ベルトを、手摺ベルトの長手方向に沿
って複数個直列駆動可能に備えると、駆動ベルトに大き
な負荷を掛けることなく手摺ベルトを移動させることが
でき、又、手摺ベルトを一層長尺にすることができる。
【0018】手摺ベルトに、駆動ベルトと別の移動用の
駆動源を備えると、手摺ベルトを移動させる駆動ベルト
の負荷を小さくすると共に、駆動源を小さな駆動力のも
ので対応することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図示
例に基づいて説明する。
【0020】図1〜図12は本発明の動く歩道用手摺1
4の実施の形態の一例であり、初めに動く歩道用手摺1
4を設ける動く歩道15について説明すると、動く歩道
15は、2ケ所の直線部と2ケ所の半円の円弧状部から
なる水平環状の2本のレール15aを備え、2本のレー
ル15a上には環状で一方向に旋回し得る多数のパレッ
ト16を備えている。
【0021】多数のパレット16は、乗降客を乗せて移
動するよう互いに一部分が重り合うように連接し、且つ
チェーン(図示せず)により接続されている。
【0022】パレット16が旋回する円弧状部には、パ
レット16を覆うようステップ17を備えており、パレ
ット16が直進する直線部の端側にはステップ17より
乗り降りし得るようパレット16が低速で移動する乗降
部18を備え、パレット16が直進する直線部の中央に
は乗降客を速やかに移動させるようパレット16が高速
で移動する中間部19を備え、パレット16が直進する
直線部の乗降部18と中間部19の間には乗降部18よ
り中間部19へもしくは中間部19より乗降部18へと
速度変化するようパレット16が加速もしくは減速する
移行部20を備えている。
【0023】又、パレット16の駆動源には、図2に示
すごとく、螺旋状のねじ溝(図示せず)を有したスクリ
ューロッド21を用いており、スクリューロッド21の
ねじ溝は、低速の乗降部18側でピッチが短く、高速の
中間部19側に向かうに従ってピッチが長くなってお
り、ねじ溝にはパレット16の下面に突設したローラ
(図示せず)が係合してスクリューロッド21を回転さ
せることによりパレット16を所定の速度で移動させる
ようになっている。
【0024】一方、動く歩道15の両側には、手摺ベル
ト22を有する動く歩道用手摺14が配置されており、
動く歩道用手摺14は、パレット16の移動速度に対応
するよう手摺ベルト22の移動速度を変えた低速部の手
摺23、高速部の手摺24、移行部の手摺25の複数の
手摺から構成されている。
【0025】低速部の手摺23、高速部の手摺24、移
行部の手摺25に備えられる手摺ベルト22は、多数の
プラスチック製の手摺ブロック26を連結して無端状に
形成されており、手摺ブロック26は、図4〜図8に示
すごとく、同形状の手摺ブロック26が互いに連結し得
るよう、連結用のくし歯27とピン孔28を備えてい
る。
【0026】ここで、手摺ブロック26の形状を詳細に
説明すると、手摺ブロック26は、中心部となる手摺ベ
ルト22の幅方向に延在する中心体29と、中心体29
の両側面より手摺ベルト22の長手方向に向かって夫々
前後方向に突出する突出部30と、中心体29の上面及
び突出部30の上面より上方及び側方に広がり且つくし
歯27を形成するよう中心体29の延在方向に複数個並
べられるくし板31と、中心体29の延在方向両端の周
囲よりくし板31と平行に広がり且つくし歯27の両端
を形成する両側板32とを備えている。
【0027】手摺ブロック26の両側板32は、手摺ベ
ルト22の進行方向後側の表面に円弧状の後方凹部33
を、手摺ベルト22の進行方向前側の裏面には同様な円
弧状の前方凹部34を夫々備えており、後方凹部33を
備える両側板32の部分には、下部に後方係止部35を
形成するよう扇状の切欠き36を形成し、前方の両側板
32の裏側下部には、前方へ延在する前方係止部37を
形成している。
【0028】又、両側板32と平行に並んでくし歯27
を形成するくし板31は、両側板32の後方凹部33及
び前方凹部34と並列な後方凹部38及び前方凹部39
を備えている。
【0029】更に、くし板31及び両側板32は、くし
歯27の上面を滑らかな曲面にするよう上端を上方に湾
曲させており、両側板32の前方凹部34の中心及び後
方凹部33の中心には、内部の突出部30も貫通するピ
ン孔28を夫々形成している。
【0030】上記手摺ブロック26は、手摺ブロック2
6の後方側のくし歯27に、他の手摺ブロック26の前
方側のくし歯27を噛み合わせてピン孔28にピンを通
すことにより組み合わされ、一本の無端の手摺ベルト2
2となる。
【0031】多数の手摺ブロック26により構成された
手摺ベルト22は、図3、図9に示すごとく、手摺ベル
ト用プーリ40を介して手摺14の外周に巻き廻されて
おり、下側の手摺ベルト22には駆動源の駆動モータ4
0aを備えている。
【0032】駆動モータ40aは、手摺ベルト22を移
動させるよう、上方から押圧するローラ40bと、側方
から手摺ベルト22を進めるローラ40cから構成され
ている。
【0033】一方、手摺ベルト22の内周には、手摺ベ
ルト22の長手方向に沿うよう、ゴム製の駆動ベルト4
1を複数個直列駆動可能に備えている。
【0034】駆動ベルト41は、上部に水平移動部を形
成するよう3つの駆動ベルト用プーリ42を介して逆三
角形に巻き廻されており、駆動ベルト41の水平移動部
は手摺ベルト22の下面すなわち複数の手摺ブロック2
6の下面と面接触している。
【0035】又、複数の駆動ベルト41には、図11に
示すごとく、上側の駆動ベルト用プーリ42と同軸に回
転する連結ローラ43を備えており、連結ローラ43
は、連結ローラ用連結ベルト44を介して他の駆動ベル
ト41を駆動させるよう他の連結ローラ43に接続され
ている。
【0036】更に、駆動ベルト41の1つ(図3では左
側端部の駆動ベルト41)には、駆動モータ45より駆
動力を伝えるよう、駆動モータ側連結ベルト46を介し
て駆動ベルト用プーリ42と駆動モータ45とを接続し
ている。又、駆動ベルト41の駆動モータ45は、手摺
ベルト22の駆動モータ40aに接続され、手摺ベルト
22の駆動モータ40aの駆動とタイミングをとるよう
になっている。
【0037】駆動ベルト41の下には、図12に示すご
とく、固定部材47に取付けられる案内部材48を備え
ており、案内部材48は、底板49と側壁50により手
摺ベルト22の長手方向に沿った溝51を形成し、案内
部材48の側壁上端には外方へ延在する縁部52を備え
ている。
【0038】案内部材48の縁部52は、高分子ポリエ
チレン53を介して手摺ブロック26の両側板32の前
方係止部37と中心体29の間に配置されており、案内
部材48の底面には弾性体54のゴムを載置し、更に高
分子ポリエチレン55を介して駆動ベルト41を配置し
ている。ここで、弾性体54のゴムには凹部を備え、高
分子ポリエチレン55の凸部を備え、互いにズレないよ
う嵌合している。
【0039】以下、図1〜図12に示す動く歩道用手摺
の作動を説明する。
【0040】動く歩道用手摺14を駆動する際には、初
めに駆動モータ45の駆動により駆動モータ側連結ベル
ト46を介して駆動ベルト41を移動させ、同時に連結
ローラ用連結ベルト44を介して他の連続して並べられ
た複数の駆動ベルト41も同じ速度で移動させる。ここ
で、駆動ベルト41は案内部材48の高分子ポリエチレ
ン55を摺動している。
【0041】複数の駆動ベルト41が移動すると、駆動
ベルト41の上面に位置して面接触する複数の手摺ブロ
ック26に摩擦力を生じ、手摺ベルト22には駆動ベル
ト41と同じ進行方向へ力が加わり、更に駆動源である
駆動モータ40aの駆動により手摺ベルト22を移動さ
せる。
【0042】手摺ベルト22は移動により直線部から側
部の曲線方向へ移動すると、個々の手摺ブロック26が
夫々隣接する他の手摺ブロック26に対し所定の角度ま
で屈曲し、個々の手摺ブロック26の屈曲の集合により
手摺ベルト22は小さな曲率半径で旋回する。
【0043】ここで、手摺ブロック26が、隣接する他
の手摺ブロック26に対して屈曲する際には、一方の手
摺ブロック26のくし板31の一部がピン孔28を中心
として円弧状の前方凹部34,39もしくは後方凹部3
3,38で旋回し、両側板32の後方係止部35もしく
は両側板32の前方係止部37が他方の手摺ブロック2
6に当接して係止し、手摺ブロック26を、隣接する他
の手摺ブロック26に対して所定角度に屈曲させる。
【0044】又、手摺ブロック26が、隣接する他の手
摺ブロック26に対して屈曲する角度、すなわち、手摺
ベルト22の曲率半径は、手摺ブロック26を他の手摺
ブロック26に当接して屈曲を停止させる部分である両
側板32の後方係止部35の長さと両側板32の前方係
止部37の長さとに依存する。
【0045】このため、低速部の手摺23、高速部の手
摺24、移行部の手摺25等の複数の手摺14に対し、
プラスチック製の手摺ブロック26を組み合わせて曲率
半径が小さくなるよう無端状の手摺ベルト22を構成し
たので、隣り合う手摺ベルト22との隙間を小さくする
ことができる。なお、隙間は小型の案内板56により埋
めることができる。
【0046】又、手摺ブロック26をプラスチック製に
したことにより手摺ベルト22の軽量化を図り、且つ安
価にて製造することができる。
【0047】更に、手摺ベルト22の内周に駆動ベルト
41を配置して駆動ベルト41の表面との摩擦力により
手摺ベルト22を移動させるので複数の手摺ブロック2
6に駆動力が作用し、従来のごとく手摺ベルト22を移
動させる際に駆動力が手摺ベルト22の一部のみに作用
して当該プラスチック製の手摺ブロック26を疲労させ
ることがなく、結果として手摺ベルト22の耐久性を高
めると共に手摺ベルト22を長尺にすることができる。
【0048】駆動ベルト41の下に弾性体54を配置し
て手摺ベルト22の上方から駆動ベルト41に荷重が掛
かった際には弾性体54の反発力により駆動ベルト41
を介して手摺ベルト22に強い手摺力を生じるよう構成
すると、手摺ベルト22に荷重が掛からない際には牽引
力が弱く、手摺ベルト22に荷重が掛かる際には牽引力
が強く、すなわち手摺ベルト22に掛かる荷重に対応し
て牽引力が変化するので、荷重の変化に対する対応力に
優れ、手摺ベルト22の耐久性を一層高めることができ
る。
【0049】駆動ベルト41を、手摺ベルト22の長手
方向に沿って複数個直列駆動可能に備えると、駆動ベル
ト41に大きな負荷を掛けることなく手摺ベルト22を
移動させることができ、又、手摺ベルト22を一層長尺
にすることができる。
【0050】手摺ベルト22に、駆動ベルト41と別の
移動用の駆動モータ40aを備えると、手摺ベルト22
を移動させる駆動ベルトの41負荷を小さくすると共
に、駆動源の駆動モータ40aを小さな駆動力のもので
対応することができる。
【0051】なお、本発明の動く歩道用手摺は上述した
実施の形態のみに限定されるものではなく、手摺ベルト
が長尺でない場合には駆動ベルトを1個にしてもよいこ
と、駆動ベルトの1つのみに駆動モータを備える代わり
に全ての駆動ベルトに駆動モータを備えてもよいこと、
その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲において変更を
加え得ることは勿論である。
【0052】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の動く歩道用
手摺によれば、下記のような種々の優れた効果を奏し得
る。
【0053】(1)プラスチック製の手摺ブロックを組
み合わせて曲率半径が小さくなるよう無端状の手摺ベル
トを構成したので、複数の手摺を配置する際に隣り合う
手摺ベルトとの隙間を小さくすることができる。
【0054】(2)手摺ブロックをプラスチック製にし
たことにより手摺ベルトの軽量化を図り、且つ安価にて
製造することができる。
【0055】(3)手摺ベルトの内周に駆動ベルトを配
置して駆動ベルトの表面との摩擦力により手摺ベルトを
移動させるので複数の手摺ブロックに駆動力が作用し、
従来のごとく手摺ベルトを移動させる際に駆動力が手摺
ベルトの一部のみに作用して当該プラスチック製の手摺
ブロックを疲労させることがなく、結果として手摺ベル
トの耐久性を高めると共に手摺ベルトを長尺にすること
ができる。
【0056】(4)駆動ベルトの下に弾性体を配置して
手摺ベルトの上方から駆動ベルトに荷重が掛かった際に
は弾性体の反発力により駆動ベルトを介して手摺ベルト
に強い手摺力を生じるよう構成すると、手摺ベルトに荷
重が掛からない際には牽引力が弱く、手摺ベルトに荷重
が掛かる際には牽引力が強く、すなわち手摺ベルトに掛
かる荷重に対応して牽引力が変化するので、荷重の変化
に対する対応力に優れ、手摺ベルトの耐久性を一層高め
ることができる。
【0057】(5)駆動ベルトを、手摺ベルトの長手方
向に沿って複数個直列駆動可能に備えると、駆動ベルト
に大きな負荷を掛けることなく手摺ベルトを移動させる
ことができ、又、手摺ベルトを一層長尺にすることがで
きる。
【0058】(6)手摺ベルトに、駆動ベルトと別の移
動用の駆動源を備えると、手摺ベルトを移動させる駆動
ベルトの負荷を小さくすると共に、駆動源を小さな駆動
力のもので対応することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の動く歩道用手摺を備えた動く歩道の全
体斜視図である。
【図2】動く歩道に備えられたスクリューロッドの概略
配置図である。
【図3】動く歩道用手摺における手摺ベルト及び駆動ベ
ルトを示した側面図である。
【図4】手摺ベルトを構成する手摺ブロックの斜視図で
ある。
【図5】手摺ブロックの平面図である。
【図6】図5のX−X矢視図である。
【図7】図5のY−Y矢視図である。
【図8】(A)は図5のA−A矢視図である。(B)は
図5のB−B矢視図である。(C)は図5のC−C,K
−K矢視図である。(D)は図5のD−D,J−J矢視
図である。(E)は図5のE−E,G−G矢視図であ
る。(F)は図5のH−H矢視図である。(G)は図5
のF−F矢視図である。(H)は図5のI−I矢視図で
ある。
【図9】手摺ベルトと他の手摺ベルトが隣接する拡大側
面図である。
【図10】駆動ベルトと他の駆動ベルトが隣接する拡大
側面図である。
【図11】駆動ベルトと他の駆動ベルトが連結ローラ用
連結ベルトを介して連結される拡大平面図である。
【図12】手摺ベルト及び駆動ベルトの縦断面図であ
る。
【図13】(A)は従来の動く歩道の斜視図であり、
(B)は従来の動く歩道の正面図である。
【図14】特開平7−101662号公報に掲載された
加減速可能な動く歩道の手摺の一部拡大図である。
【符号の説明】
14 動く歩道用手摺(手摺) 15 動く歩道 22 手摺ベルト 26 手摺ブロック 40a 駆動ベルト(駆動源) 41 駆動ベルト 54 弾性体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大野 俊孝 東京都江東区豊洲三丁目1番15号 石川島 播磨重工業株式会社東京エンジニアリング センター内 Fターム(参考) 3F321 AA04 BA01 BA06 CA47 CF02 CF06

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 動く歩道の側部に設けられる動く歩道用
    手摺であって、無端状に連結される手摺ベルトを、曲率
    半径が小さくできるようプラスチック製の手摺ブロック
    にて形成し、且つ前記手摺ベルトの内周に複数の手摺ブ
    ロックと面接触する駆動ベルトを配置し、駆動ベルトの
    移動に伴って駆動ベルトの接触面との摩擦力により手摺
    ベルトを移動させる構成としたことを特徴とする動く歩
    道用手摺。
  2. 【請求項2】 手摺ブロックと面接触する駆動ベルトの
    下に弾性体を配置して手摺ベルトの上方から荷重が掛か
    った際には弾性体の反発力により駆動ベルトを介して手
    摺ベルトに強い牽引力を生じるよう構成した請求項1記
    載の動く歩道用手摺。
  3. 【請求項3】 駆動ベルトを、手摺ベルトの長手方向に
    沿って複数個直列駆動可能に備えた請求項1又は2記載
    の動く歩道用手摺。
  4. 【請求項4】 手摺ベルトに、駆動ベルトと別の移動用
    の駆動源を備えた請求項1、2又は3に記載の動く歩道
    用手摺。
JP28683199A 1999-10-07 1999-10-07 動く歩道用手摺 Pending JP2001106465A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28683199A JP2001106465A (ja) 1999-10-07 1999-10-07 動く歩道用手摺

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28683199A JP2001106465A (ja) 1999-10-07 1999-10-07 動く歩道用手摺

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001106465A true JP2001106465A (ja) 2001-04-17

Family

ID=17709611

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP28683199A Pending JP2001106465A (ja) 1999-10-07 1999-10-07 動く歩道用手摺

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001106465A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4892169B2 (ja) エスカレータ駆動装置
KR0147083B1 (ko) 가감속식 움직이는 보도
US20020179405A1 (en) Belt drive back up device for escalator drive
JP5176223B2 (ja) 乗客輸送装置用の駆動システム
AU2001292771A1 (en) Escalator drive machine with drive belts for simultaneously propelling handrail and conveyor surface
TWI250121B (en) Passenger conveyor
US20130220767A1 (en) Acceleration and deceleration device and acceleration and deceleration escalator including the same
JPH05246672A (ja) 可変速形乗客コンベア
JP2001106465A (ja) 動く歩道用手摺
JP2000318961A (ja) 加減速式動く歩道用手摺
US9114957B2 (en) Acceleration and deceleration handrail driving device
JPH07237874A (ja) 動く歩道のハンドレール駆動装置
EP1468951A1 (en) Sloped part high-speed escalator
JP2538208Y2 (ja) 途中乗降口を有する動く歩道
KR100319937B1 (ko) 무빙 워크
JPH10252836A (ja) 可変型運搬装置
JP2004210439A (ja) 傾斜部高速エスカレータ
JPH09169484A (ja) 加減速型乗客コンベヤの駆動装置
JPH09169483A (ja) 可変速型乗客コンベアの手すり装置
JPH11130367A (ja) 乗客コンベヤの手すり装置
JPH07101662A (ja) 加減速式動く歩道用手摺
JPH08225281A (ja) 可変速式動く歩道における手摺装置
JPH0640689A (ja) 可変速形乗客コンベアの移動手すり
JPH0632576A (ja) エスカレータあるいは電動歩道の移動手摺り駆動装置
JP2000185649A (ja) 乗客連続輸送装置

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20050929

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20051125

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20051125