JPH08225281A - 可変速式動く歩道における手摺装置 - Google Patents

可変速式動く歩道における手摺装置

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JPH08225281A
JPH08225281A JP2970795A JP2970795A JPH08225281A JP H08225281 A JPH08225281 A JP H08225281A JP 2970795 A JP2970795 A JP 2970795A JP 2970795 A JP2970795 A JP 2970795A JP H08225281 A JPH08225281 A JP H08225281A
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handrail
speed
pallet
feed screw
divided
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JP2970795A
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English (en)
Inventor
Kiyotaka Nagai
清隆 永井
Takashi Nuwa
孝 怒和
Masao Yasukawa
雅夫 安川
Hiroshi Saeki
尋史 佐伯
Toshiaki Yamashita
敏昭 山下
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、パレットの前後方向または左右方向
の移動に合わせて、手摺がパレットと同じ方向に同じ速
度で同期して移動することが可能で、変速式動く歩道を
実現することに寄与できる手摺装置を提供することを目
的とする。 【構成】無端状に連結してなる多数のステップを移動速
度を可変しながら循環移動路に沿って循環移動させる可
変速式動く歩道に設けられる装置において、ナット部4
6を有する分割手摺45および多数の伸縮部材50とが
交互に並んで相互に連結された無端状をなす手摺71
と、循環移動路に沿って設けられ手摺の分割手摺が走行
自在に支持されるレール43と、循環移動路に沿って設
けられ部分的にピッチが異なるとともに手摺の分割手摺
のナット部が係合するらねじ部42が外周面に形成され
た送りねじ41と、この送りねじを回転させる回転駆動
装置55とを具備することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は可変速式動く歩道におけ
る手摺装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、動く歩道では、踏板(以下パレッ
トと称する。)の進行方向左右両側、または片側に乗客
を保護する欄干を設置し、この欄干に、パレットと同じ
方向で同じ速度で移動し、乗客の姿勢保持を助ける手摺
を設けることが義務付けられている。
【0003】従来から用いられている公知の動く歩道
は、パレットが等速度で移動し且つパレットの横幅がパ
レット進行方向すべてにわたり変動しない形式のもので
あり、この場合には欄干および手摺もパレット側方の一
定位置に固定して設けるだけでも充分に機能している。
しかし、近年パレットの移動中にその移動速度を増大、
あるいは低下させることが可能な動く歩道が提案されて
いる。
【0004】この形式の可変速式動く歩道は、多数のパ
レットを無端状に連結した無端体を循環移動路に沿って
配設して回転して多数のパレットを連続して循環移動さ
せるとともに、各パレットを平面内で左右方向に横滑り
可能な構成として、パレットを移動中に左右方向に横滑
りさせてパレットの移動速度を変動できるようにしたも
のである。
【0005】図7はこの可変速式動く歩道の基本的構成
を示している。図中1は多数のパレットで、この多数の
パレット1は無端状に連結されている。この無端体は循
環移動路に沿って配設されて回転される。パレット1は
移動中に左右方向に横滑りさせることが可能な構成とな
っている。
【0006】図7および図8(a)に示す(A)区間
は、隣接するパレット1を左右向に移動させることなく
前後方向に移動させる低速域であり、図7に示す(B)
および(C)区間は隣接するパレット1を前後方向に移
動させるとともに、左右方向における相対的位置も徐々
に横滑りさせ、この前後方向と左右方向の合成により移
動速度を増加させてゆく加速域と、移動速度を低下させ
てゆく減速域である。加速域(B)は図8(b)にも示
している。図7および図8(c)に示す(C)区間は、
隣接するパレット1の左右方向の相対的位置を最大設定
量(δmax)で横滑りした状態で移動させる高速域であ
る。
【0007】なお、図8においてXはパレット1の左右
方向移動速度、Yはパレット1の前後方向移動速度、Z
は左右方向移動速度Xと前後方向移動速度Yの合成ベク
トルで求められるパレット1の走行速度である。
【0008】前述した可変速式動く歩道では、パレット
1が左右方向の位置を変更しながら前後方向へ走行する
ので、可変速式動く歩道に設ける手摺も、乗客の安全を
守るために、パレットの前後方向または左右方向の移動
に合わせて、パレットと同じ方向に同じ速度で同期して
移動することが必要である。
【0009】従来、動く歩道に設ける手摺装置のひとつ
として次に述べる分割型手摺駆動方式によるものがあ
る。分割型手摺駆動方式とは、従来の動く歩道に用いら
れていた無端ベルトからなる連続した手摺とは異なり、
人の手が持つ部分を分割して、多数の分割手摺を無端状
に連結したものである。図9はこの方式の手摺装置にお
ける端部を示している。
【0010】図9において11は多数の分割手摺で、こ
れらには夫々リンク12が取り付けられ、各隣接する分
割手摺11のリンク12はローラ13により連結されて
いる。また、分割手摺11の相互間には伸縮カバー14
が連結されている。
【0011】連結された多数の分割手摺11は無端状を
なす手摺案内体15を摺動して移動され、リンク12は
無端状をなすローラガイド16を摺動して移動される。
手摺案内体15とローラガイド16とは、循環通路の湾
曲した反転端部から循環通路の前後方向中央部に近付く
に従い次第に間隔が接近する関係をもって設けられてい
る。
【0012】循環通路の湾曲した反転端部の内側には2
個の駆動スプロケット17が設けられ、この2個の駆動
スプロケット17に巻き掛けされたチェーン18には、
リンク12のローラ13に引っ掛かる複数のドグ19が
取り付けられている。
【0013】そして、駆動スプロケット17が回転され
てチェーン18が回転されると、ドグ19が一緒に移動
される。各ドグ19は移動される時に順次リンク12の
ローラ13に引っ掛かり、ローラ13がローラガイド1
6に沿って順次移動される。ローラ13の移動により各
リンク12および各分割手摺11が順次移動される。分
割手摺11は循環通路の湾曲した反転端部から循環通路
の前後方向中央部に向けて移動するに従い相互の間隔が
離れてゆく。この間隔の増加に伴い伸縮カバー14が伸
張される。
【0014】この手摺装置では、各分割手摺11はリン
クにより連結されているために、循環通路が直線の場合
には前後方向に移動することが可能であるが、循環通路
が水平面上で湾曲している場合には左右方向への移動が
困難である。
【0015】次に前記の装置とは異なる手摺装置につい
て図10および図11を参照して説明する。図11は循
環通路が直線の場合における装置の構成を示している。
図中31は分割手摺、32は連結帯、33は走行台車、
34はカバー、35は中間台車、36は制御ガイド、3
7は手摺ガイドである。手摺ガイド37に摺動可能に設
けられた各分割手摺31の間はロープやチェーンなどの
連結帯32で間隔が保たれている。連結帯32はすべて
同じ長さを有して、隣接する分割手摺31の下面を通過
して隣接する走行台車33に夫々取り付けられている。
連結帯32は伸縮カバー34で覆われている。
【0016】走行台車33は制御ガイド36に設けられ
ている。中間台車は35は手摺ガイド37に設けられて
おり、分割手摺31の間隔が最小になった状態でも、伸
縮カバー34の保護と被血がてで挟むなどの事故を防止
し、また連結帯32のたるみを防止するものである、各
分割手摺31の間隔を制御しているのは、制御ガイド3
6の傾きである。図10(b)に示すように分割手摺3
1の間隔が最大となった場合を示しており、制御ガイド
36と手摺ガイド37が平行に位置し、走行台車33が
分割手摺31と接近している様子を示している。
【0017】この従来の手摺装置は、循環移動路が水平
面内において湾曲している場合に分割手摺31が左右方
向に移動することが可能であるる。しかし、従来の手摺
装置は、動く歩道のパレットの移動速度が徐々に変化
し、且つ循環移動路が水平面内において湾曲する変速式
動く歩道には適さない。また、連結帯32で各分割手摺
31が連結されているために、分割手摺31の動きは決
してスムーズとはいえない。
【0018】前述した各従来例の手摺装置は、いずれも
変速的な回転および変速的な摺動が多くあり、運転によ
り騒音、摩耗の発生はさけられず、寿命は極端に短くな
るなどの不具合がある。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】このように従来の動く
歩道は、人がパレットに乗ってから降りるまでパレット
が一定速度であったので、手摺も無端状のエンドレスベ
ルトによる一定速度でパレットと同期して移動するもの
であれば良かった。すなわち、従来の動く歩道に用いら
れる手摺装置は、手摺を水平面内を一定速度で直線的に
移動する機能を有するものであった。
【0020】ところが、最近は図7に示すような変速式
動く歩道の実現が要望されており、これに伴い変速式動
く歩道に適した手摺装置の開発が要求されてきている。
すなわち、パレットの前後方向または左右方向の移動に
合わせて、手摺がパレットと同じ方向に同じ速度で同期
して移動することが可能な装置が要求されてきている。
【0021】本発明は前記事情に基づいてなされたもの
で、パレットの前後方向または左右方向の移動に合わせ
て、手摺がパレットと同じ方向に同じ速度で同期して移
動することが可能で、変速式動く歩道を実現することに
寄与できる手摺装置を提供することを目的とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に本発明の可変速式動く歩道における手摺装置は、無端
状に連結してなる多数のステップを移動速度を可変しな
がら循環移動路に沿って循環移動させる可変速式動く歩
道に設けられる手摺装置において、ナット部を有する分
割手摺および多数の伸縮部材とが交互に並んで相互に連
結された無端状をなす手摺と、前記循環移動路に沿って
設けられ前記手摺の分割手摺が走行自在に支持されるレ
ールと、前記循環移動路に沿って設けられ部分的にピッ
チが異なるとともに前記手摺の分割手摺のナット部が係
合するらねじ部が形成された湾曲可能な送りねじと、こ
の送りねじを回転させる回転駆動装置とを具備すること
を特徴とする。
【0023】
【作用】本発明の可変速式動く歩道における手摺装置で
は、動く歩道に沿って設けられ部分的にピッチが異なる
とともに前記手摺の分割手摺のナット部が係合するらね
じ部が外周面に形成された送りねじを用いている。
【0024】そして、この送りねじを動く歩道の循環移
動路の直線部には直線にして配置するとともに湾曲部に
は湾曲して配置する。また、送りねじの軸方向の各部分
のピッチの大きさを、動く歩道におけるパレットの各速
度域における速度の高低に応じて、異ならせて設定す
る。
【0025】このため送りねじをある固定した速度で回
転させても、送りねじのピッチの大きさの変化により、
分割手摺を動く歩道における各速度域で必要なパレット
の速度と同じ速度で移動させることができる。
【0026】これにより手摺を、動く歩道におけるパレ
ットの前後方向または左右方向の移動に合わせてパレッ
トと同期して、パレットと同じ速度および同じ速度でス
ムーズに移動させることができる。
【0027】従って、本発明の手摺装置は変速式動く歩
道に設置することにより、歩行者はパレットの動きにか
かわらず従来の動く歩道に設ける手摺装置と同様に何時
でも、どこでも手摺に掴まることが可能で歩行者の安全
を確保することができる。
【0028】
【実施例】本発明の一実施例について図面を参照して説
明する。本発明の手摺装置を設ける変速式動く歩道につ
いて説明する。この変速式動く歩道は、例えば図7に示
すように構成されている。すなわち、多数のパレット1
を無端状に連結して無端体が構成され、この無端体は動
く歩道に沿って歩行者が乗る地上側と、地下側にわたっ
て配設される。パレット1は移動中に左右方向に横滑り
させることが可能な構成となっている。そして、無端体
は図示しない回転駆動装置により循環移動路の地上側と
地下側にわたって循環移動される。
【0029】そして、変速式循環移動路は、無端体のパ
レット1を循環移動路に沿って循環移動させるととも
に、各パレット1を水平面内で左右方向に横滑りさせ
て、図8に示すようにパレット1の移動速度Zを変速で
きるように構成したもので、通常前後方向の移動速度Y
を一定速度で制御している。
【0030】変速式循環移動路の全体構成としては、隣
接するパレット1を左右方向の相対的位置をずらさない
低速域Aと、パレット1の左右方向の相対的位置を徐々
にずらして移動速度を変えてゆく加速域Bおよび減速域
Dと、パレット1を左右方向の相対的横滑り量(δ)を
最大設定量に固定した状態で移動させる高速域Cとの組
合わせによって構成されている。各速度域のパレット1
の移動速度Zは、速度XとYとの合成ベクトルで表され
る。この変速式循環移動路では、パレット1が低速域A
から加速域B、減速域Dに移動するに従ってパレット1
が横滑りすることによってパレット1の移動速度が変化
する。
【0031】パレット1を移動させる手段としては、パ
レット1の駆動輪(例えばゴムタイヤ、樹脂ローラ)を
接触させ、この接触により発生する摩擦力を利用してパ
レットを走行させるなどの、公知の種々の方法が採用さ
れる。
【0032】次に本発明の手摺装置について説明する。
図5および図6は変速式循環移動路に手摺装置を設ける
構成を示している。図において2はパレット1の循環移
動路の地上側の左右両側および地下側の左右両側におい
て夫々循環移動路の前後方向に沿って設けられた欄干、
3は欄干2の内側に夫々設けられた腰板である。本発明
の手摺装置40は欄干3に循環移動路の前後方向に沿っ
て設けられる。すなわち、手摺装置40は図7に示す循
環移動路の湾曲部および直線部に合せた湾曲にして、ま
た直線にして設けられる。
【0033】手摺装置の構成について説明する。図1
(a)は循環移動路の左右両側に送りねじを設けた構成
を概略的に示し、図1(b)は送りねじおよびおよび手
摺の構成を概略的に示している。図において41は一対
の送りねじで、この一対の送りねじ41はこの実施例で
は循環移動路における低速域Aおよび加速域Bの左右両
側に設けられている。なお、循環移動路における高速域
Cの左右両側には別の一対の送りねじ61が設けられ
る。
【0034】一対の送りねじ41は、循環移動路におけ
る低速域Aおよび加速域Bの前後方向のわたる長さを有
するもので、これは湾曲することが可能なものである。
このため、一対の送りねじ41は、循環移動路における
直線の低速域Aおよび湾曲する加速域Bの左右両側にお
いて低速域Aに応じた直線とおよび加速域Bの湾曲の度
合に応じた曲率半径Rを有する湾曲部をもって配置され
ている。
【0035】すなわち、送りねじ41における循環移動
路の低速域Aに対応する41aの部分は低速域Aの直線
に合せて直線に形成されており、循環移動路の低速域B
に対応する41bの部分は低速域Bの湾曲に合せて湾曲
されている。
【0036】一対の送りねじ41はその全長にわたりね
じ部42が形成されており、このねじ部21は送りねじ
41の軸方向(循環移動路の前後方向)おいてピッチp
が部分的に異なっている。これは送りねじ41を一定の
回転速度で回転させて、後述するように分割手摺45が
循環移動路の低速域Aおよび加速域Bの夫々において必
要な速度で移動させるためである。
【0037】すなわち、送りねじ41における循環移動
路の低速域Aに対応する41aの部分は、分割手摺45
を低速で移動させるためにねじ部42のピッチpが小さ
く設定されており、循環移動路の加速域Bに対応する4
1bの部分は、分割手摺45を低速から徐々に速度を増
大して移動させるために、41aの部分から離れるに従
いねじ部42のピッチpが徐々に大きくなってゆく。
【0038】図4は送りねじ41を示している。この図
では送りねじ41に形成されたねじ部42が送りねじ4
1の軸方向にわたり部分的に異なっているが、図1に示
す循環移動路の低速域Aおよび加速域Bに対応していな
い。
【0039】図2および図3において43はレールで、
これは循環移動路の低速域Aおよび加速域Bにおける地
上側の左右両側および地下側の左右両側において夫々そ
の方向に沿って水平面上に配設されている。レール43
の中央部にその全長にわたって形成されたねじ受け部4
3aには送りねじ41が回転自在に保持されており、レ
ール43に両側部には夫々全長にわたりレール部43b
が夫々形成されている。なお、レール43には後述する
ように送りねじ41に保持された手摺71を囲むカバー
44が形成されている。
【0040】また、循環移動路の高速域Cの左右両側に
は、図1に示すように夫々地上側および地下側にわたっ
て無端状なす一対のチェーン61が配設され、この一対
のチェーン61は高速域Cの両方の端部に設けられたス
プロケット62に巻掛けられている。
【0041】図示はしないが循環移動路の減速域Dおよ
び低速域Aにおける地上側の左右両側および地下側の左
右両側には夫々送りねじ61と同様な送りねじが減速域
Dおよび低速域Aの湾曲と同様に湾曲して設けられ、こ
の一対の送りねじには分割手摺45が循環移動路の減速
域Dおよび低速域Aで移動させるために必要なピッチを
もったねじ部が形成されている。
【0042】図1、図2および図3において71は一対
の手摺で、これは多数の分割手摺4を循環移動路におい
て地上側全長および地下側全長にわたり並べて相互に連
結して構成した無端体をなすもので、循環移動路の左右
両側に夫々設けられる。そして、循環移動路の左右両側
に配設された無端体をなす一対の手摺71は、循環移動
路において低速域Aおよび加速域B、高速域Cに設けら
れたチェーン61、減速域Dおよび低速域Aに設けられ
た送りねじに夫々保持されている。
【0043】ここでは循環移動路の低速域Aおよび加速
域Bに設けた送りねじ41に支持する手摺71の部分に
ついて図2および図3を参照して説明する。分割手摺4
5は、台車部45aとこの台車部45aに対して外側に
位置する手摺部45bを有している。分割手摺45は台
車部45aをレール43に対向するようにしてレール4
3の外側に配置され、台車部45aにはレール43に支
持された送りねじ41のねじ部42に係合するナット部
46が形成されている。
【0044】台車部45aの両側部には軸受47によっ
て回転自在に支持された軸48が夫々一対づ設けられ、
これら各軸48に取り付けられたローラ49は、レール
43の両側部に形成されたレール部43bに係合されて
いる。これにより分割手摺45はレール43に回転を阻
止されて移動自在に保持され、且つ送りねじ41の回転
によりその長手方向に沿って移動されるように設けられ
る。
【0045】互いに隣接する各分割手摺45の手摺部4
5bは相互に伸縮部材50によって連結されている。こ
のため、互いに隣接する各分割手摺45の間隙の大きさ
は伸縮部材50の伸縮によって変化することができる。
また、これら各分割手摺45の手摺部45bと各伸縮部
材50の外側には,手摺71の全周にわたって伸縮カバ
ー51が被せられており、この伸縮カバー51は適宜分
割手摺45の手摺部45bで固定されている。
【0046】なお、図2および図3において52は欄干
2に設けられたサイドパネル、53はサイドパネル52
とレール43のカバー44との間に設けられたサポート
ガイドである。
【0047】このように連結された各分割手摺45は循
環移動路の低速域Aおよび加速域Bの地上側および地下
側に設けた送りねじ41に保持されている。また、連結
された各分割手摺45は循環移動路の高速域Cに設けら
れたチェーン61、減速域Dおよび低速域Aに設けられ
た送りねじに夫々保持されている。
【0048】図1に示すように送りねじ41の部分41
aの近傍に位置する循環移動路の一方の反転端部には循
環移動路に左右両側に位置して夫々スプロケット54が
設けられており、この一対のスプロケット54には一対
の手摺71の一方の端部が巻き掛けられている。一対の
手摺71の他方の端部は、循環移動路における他方の反
転端部に設けられた図示しないスプロケットに巻き掛け
られている。
【0049】そして、循環移動路の低速域Aおよび加速
域Bの地上側および地下側に設けた送りねじ41はモー
タ55により同じ回転速度で回転される、また、モータ
55は一対のスプロケット54も回転する。なお、循環
移動路の低速域Aおよび加速域Bの地上側および地下側
に夫々設けた送りねじ41と一対のスプロケット54と
の間には整列装置56が夫々設けられている。
【0050】また、循環移動路の高速域Cに設けられた
スプロケット62はモータ63で回転される。循環移動
路の低速域Aおよび加速域Bの地上側および地下側に夫
々設けた送りねじ41と、高速域Cの左右両側に設けた
一対のチェーン61との間には、整列装置64が夫々設
けられている。
【0051】図示しないが、循環移動路における減速域
Dおよび低速域Aに設けられた送りねじと、循環移動路
における他方の端部に設けられたスプロケットもモータ
で回転される。
【0052】このように構成された手摺装置の作動につ
いて説明する。一対の手摺71が図1の矢印方向に示す
方向に移動しているものとして手摺71の作動を説明す
る。一対の手摺71を図1の矢印方向に示す方向に移動
させるように、モータ55により循環移動路の低速域A
および加速域Bの地上側に設けた送りねじ41を回転さ
せるとともに、地下側に設けた送りねじ41を同じ回転
速度で回転させる。また、一対の手摺71を図1の矢印
方向に示す方向に移動させるように、モータ55により
一対のスプロケット54も回転させる。
【0053】手摺71を構成する分割手摺45は地下側
に設けた送りねじ41により整列装置56を介して循環
移動路の一方の反転端部に設けられたスプロケット54
の下側に達し、スプロケット54の回転により一個づつ
地上側に移動され、さらに地上側に設けた整列装置56
により順次整列され地上側に設けた送りねじ41の循環
移動路の低速域Aに対応する部分41bに送り込まれ
る。そうすると、送り込まれた分割手摺45のナット部
46が送りねじの41のねじ部42に係合するととも
に、分割手摺45のローラ49が、送りねじ41を支持
するレール43のレール部43bに係合する。
【0054】循環移動路の低速域Aでは、各パレット1
は左右方向の相対的位置をずらすことなく低速で移動さ
れる。ここでは、分割手摺45は、送りねじの41の回
転により送りねじの41の部分41aのねじ部42のピ
ッチに応じた速度(パレット1の速度と同じ速度)で直
線に移動される。分割手摺45はレール43のレール部
43bに保持されて安定して直線移動される。
【0055】次いで、分割手摺45は送りねじの41の
循環移動路の加速域Bに対応する部分41bに移動され
る。循環移動路の加速域Bでは、各パレット1は左右方
向の相対的位置をずらして徐々に移動速度を速めてゆ
く。ここでは、分割手摺45は、送りねじの41の回転
により送りねじの41の部分41aのねじ部42のピッ
チに応じて、図中イ点より加速を開始して徐々に速度を
上げながら(パレット1の速度と同じ加速度もって)加
速域Bの湾曲に応じた湾曲軌跡を描いてロ点付近間で移
動される。分割手摺45はレール43のレール部43b
に保持されて安定して湾曲軌跡を描いて移動される。
【0056】次いで、分割手摺45は整列装置64で順
次整列され、循環移動路の高速域Cに設けたチェーン6
1に送り込まれる。循環移動路の高速域Cでは、各パレ
ット1は高速で直線移動される。ここで、分割手摺45
はスプロケット62により高速で回転されているチェー
ン61により、循環移動路の減速域Dまで速度(パレッ
ト1の速度と同じ速度)を変化させることなく一定の速
度でスムーズに移動される。
【0057】さらに、分割手摺45は、循環移動路にお
ける減速域Dおよび低速域Aに設けられた送りねじの回
転により循環移動路の他方の反転端部に移動される。こ
の場合も分割手摺45は各パレット1と同じ向きで移動
される。その後、分割手摺45は地下側を循環移動路に
沿って一方の反転端部まで移動される。
【0058】このようにして分割手摺45は反転ー低速
域ー加速域ー高速域ー減速域ー低速域ー反転の順で移動
して一対の手摺71が回転される。各分割手摺45の間
の間隙は、反転域および高速域以外では常に変化する
が、一対の手摺71は分割手摺45が間隙が伸縮するよ
うに連結されているので、この間隙変化に対応でき歩行
者に不安感を与えない。
【0059】このように本発明の手摺装置では、部分的
にピッチが異なるとともに手摺71の分割手摺45のナ
ット部46が係合するらねじ部42が外周面に形成され
た送りねじ41を用いている。
【0060】そして、この送りねじ41を動く歩道の循
環移動路の直線部には直線にして配置するとともに循環
移動路の湾曲部には湾曲して配置する。また、送りねじ
の軸方向の各部分のピッチの大きさを、循環移動路にお
けるパレットの各速度域における速度の高低に応じて、
異ならせて設定する。
【0061】このため、送りねじ41をある固定した速
度で回転させても、送りねじ41のピッチの大きさの変
化により、分割手摺45を循環移動路における各速度域
で必要なパレットの速度と同じ速度で移動させることが
できる。
【0062】このようにして手摺71を、動く歩道にお
けるパレット1の前後方向または左右方向の移動に合わ
せてパレット1と同期して、パレット1と同じ速度およ
び同じ速度でスムーズに移動させることができる。従っ
て、本発明の手摺装置は変速式動く歩道に設置すること
により、歩行者はパレット1の動きにかかわらず従来の
動く歩道に設ける手摺装置と同様に何時でも、どこでも
手摺に掴まることが可能で歩行者の安全を確保すること
ができ、変速式動く歩道を実現することに寄与すること
ができる。
【0063】また、分割手摺45を駆動するためにねじ
を用いているので、分割手摺45の移動がスムーズで静
かであり、緊急停止時にも分割手摺45が流れることな
くていする。部分的にピッチが異なる送りねじを用いて
分割手摺45の速度を変化させるので、駆動装置が安価
である。なお、本発明は前述した実施例に限定されず、
種々変形して実施することができる。
【0064】
【発明の効果】以上説明したように本発明の可変速式動
く歩道における手摺装置によれば、送りねじを、動く歩
道の循環移動路の直線部および湾曲部に沿って直線にし
ておよび湾曲して配置するとともに、送りねじの軸方向
の各部分のピッチの大きさを、循環移動路におけるパレ
ットの各速度域における速度の高低に応じて、異ならせ
て設定する。このため、送りねじをある固定した速度で
回転させても、送りねじのピッチの大きさの変化によ
り、分割手摺を循環移動路における各速度域で必要なパ
レットの速度と同じ速度で移動させることができる。
【0065】これにより手摺を、循環移動路におけるパ
レットの前後方向または左右方向の移動に合わせてパレ
ットと同期して、パレットと同じ速度および同じ速度で
スムーズに移動させることができる。従って、本発明の
手摺装置は変速式動く歩道に設置することにより、歩行
者はパレットの動きにかかわらず従来の動く歩道に設け
る手摺装置と同様に何時でも、どこでも手摺に掴まるこ
とが可能で歩行者の安全を確保することができ変速式動
く歩道を実現することに寄与できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の一実施例の手摺装置を示す平
面図。(b)は本発明の一実施例の手摺装置を示す側面
図。
【図2】同実施例の手摺装置における手摺を拡大して示
す側面図。
【図3】同実施例の手摺装置における手摺を拡大して示
す断面図。
【図4】同実施例の手摺装置における送りねじを示す
図。
【図5】同実施例の手摺装置を備えた動く歩道を示す
図。
【図6】同実施例の手摺装置を備えた動く歩道を示す
図。
【図7】同実施例の手摺装置を備えた動く歩道における
パレットの動作を示す図。
【図8】(a)は動く歩道の低速域のパレットの動作を
示す図。(b)は動く歩道の加速域のパレットの動作を
示す図。(c)は動く歩道の高速域のパレットの動作を
示す図。
【図9】従来の手摺装置の一例を示す図。
【図10】(a)は従来の手摺装置の他の例を示す図。
(b)は従来の手摺装置の他の例を示す図。
【符号の説明】
1…パレット、 40…手摺装置、 41…送りねじ、 42…ねじ部、 43…レール、 45…分割手摺、 46…ナット部、 49…ローラ、 50…伸縮部材、 51…伸縮カバー、 54…スプロケット、 55…モータ。
フロントページの続き (72)発明者 佐伯 尋史 広島県三原市糸崎町5007番地 三菱重工業 株式会社三原製作所内 (72)発明者 山下 敏昭 広島県三原市糸崎町5007番地 三菱重工業 株式会社三原製作所内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 無端状に連結してなる多数のステップを
    移動速度を可変しながら循環移動路に沿って循環移動さ
    せる可変速式動く歩道に設けられる手摺装置において、
    ナット部を有する分割手摺および多数の伸縮部材とが交
    互に並んで相互に連結された無端状をなす手摺と、前記
    循環移動路に沿って設けられ前記手摺の分割手摺が走行
    自在に支持されるレールと、前記循環移動路に沿って設
    けられ部分的にピッチが異なるとともに前記手摺の分割
    手摺のナット部が係合するらねじ部が形成された湾曲可
    能な送りねじと、この送りねじを回転させる回転駆動装
    置とを具備することを特徴とする可変速式動く歩道にお
    ける手摺装置。
JP2970795A 1995-02-17 1995-02-17 可変速式動く歩道における手摺装置 Pending JPH08225281A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008189468A (ja) * 2006-12-29 2008-08-21 Thyssenkrupp Norte Sa 歩道及びエスカレータの手摺駆動キャリッジ

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008189468A (ja) * 2006-12-29 2008-08-21 Thyssenkrupp Norte Sa 歩道及びエスカレータの手摺駆動キャリッジ

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