JP2001106120A - 車両の下部車体構造 - Google Patents

車両の下部車体構造

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JP2001106120A
JP2001106120A JP28786099A JP28786099A JP2001106120A JP 2001106120 A JP2001106120 A JP 2001106120A JP 28786099 A JP28786099 A JP 28786099A JP 28786099 A JP28786099 A JP 28786099A JP 2001106120 A JP2001106120 A JP 2001106120A
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JP
Japan
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vehicle
frame
floor
body structure
main frame
Prior art date
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JP28786099A
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English (en)
Inventor
Toshinori Sakamoto
敏則 坂本
Jun Takemura
潤 竹村
Fumio Okana
文夫 岡那
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Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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Publication date
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  • Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)
  • Body Structure For Vehicles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】フロアパネルの下方に配設されたフレームが、
フロアパネルの両側端部の内側近傍に沿って前後方向に
延びるメインフレームと、このメインフレームの車体外
方向にあって上述のフロアパネルより低い位置に延びる
エクステンションパネルとを備えることで、従来のフロ
ア剛性を確保しつつ、低床フロア化とサイドシルレスと
の両立が図れ、居住空間の拡大および良好な乗降性を確
保することができる車両の下部車体構造の提供を目的と
する。 【解決手段】フロアパネル1の下方にフレームが配設さ
れた車両の下部車体構造であって、上記フレームは、上
記フロアパネルの両側端部の内側近傍に沿って前後方向
に延びるメインフレーム2と、上記メインフレーム2の
車体外方向にあって上記フロアパネルより低い位置に延
びるエクステンションパネル14とから構成されたこと
を特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、フロアパネルの
下方にフレームが配設されたような車両の下部車体構造
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、上述例の車両の下部車体構造とし
ては、例えば特開平11−78551号公報に記載の構
造がある。すなわち、図11に概略底面図で示すよう
に、フロアパネル91の下方にフレームが配設された車
両の下部車体構造であって、左右一対のフロントサイド
フレーム92,92、メインサイドフレーム93,9
3、リヤサイドフレーム94,94を設ける一方、各フ
レーム93,93間には、車幅方向に延びる複数のクロ
スメンバ95,96,97を前後方向に離間させて張架
している。
【0003】また上述のメインサイドフレーム93の車
体外方向には、このメインサイドフレーム93と平行に
なるようにサイドシル93,98を設け、このサイドシ
ル98とメインサイドフレーム93との間にはサブクロ
スメンバ95a,96aをそれぞれ張架した車両の下部
車体構造である。
【0004】なお、図中99は燃料タンク、100は前
輪、101は後輪である。上述のサイドシル98(閉断
面構造の剛性部材)はフロアパネル91に対して下方へ
出張るように構成されているため、最低地上高との関係
上、低床化が困難であった。
【0005】このような問題を解決するためにサイドシ
ル98の位置をフロアパネル91に対して上方に設定す
ると、乗降性が悪化するという別の問題点が発生する。
このため、従来からサイドシルをなくして、低床化を図
りつつ、フロア剛性を備えた下部車体構造の開発が要請
されていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】この発明の請求項1記
載の発明は、フロアパネルの下方に配設されたフレーム
が、フロアパネルの両側端部の内側近傍に沿って前後方
向に延びるメインフレームと、このメインフレームの車
体外方向にあって上述のフロアパネルより低い位置に延
びるエクステンションパネルとを備えることで、従来の
フロア剛性を確保しつつ、低床フロア化とサイドシルレ
スとの両立が図れ、居住空間の拡大および良好な乗降性
を確保することができる車両の下部車体構造の提供を目
的とする。
【0007】この発明の請求項2記載の発明は、上記請
求項1記載の発明の目的と併せて、上述のメインフレー
ムとエクステンションパネルとを左右一対設けること
で、左右共にフロア剛性を確保し、車両全体の居住空間
の拡大と良好な乗降性を確保することができる車両の下
部車体構造の提供を目的とする。
【0008】この発明の請求項3記載の発明は、上記請
求項1または2記載の発明の目的と併せて、上述のメイ
ンフレームに、前後に離間して車幅方向に延びる一対の
クロスメンバを接合し、これらを平面視で略井型形状に
構成することで、簡単な構成でありながら、フロア剛性
(車体剛性)の向上を図ることができる車両の下部車体構
造の提供を目的とする。
【0009】この発明の請求項4記載の発明は、上記請
求項1,2または3記載の発明の目的と併せて、上述の
メインフレームの前端には車両前端へ延びるフロントフ
レームの後端を接続し、メインフレームとフロントフレ
ームとを平面視で略一直線状に構成することで、両フレ
ーム間の屈曲部をなくし、衝突時(正突時)の剛性向上を
図ることができる車両の下部車体構造の提供を目的とす
る。
【0010】この発明の請求項5記載の発明は、上記請
求項1,2,3または4記載の発明の目的と併せて、上
述のメインフレームの後端には車両後端へ伸びるリヤフ
レームの前端を接続し、メインフレームとリヤフレーム
とを平面視で略一直線状に構成することで、両フレーム
間の屈曲部をなくし、衝突時(追突時)の剛性向上を図る
ことができる車両の下部車体構造の提供を目的とする。
【0011】この発明の請求項6記載の発明は、上記請
求項1,2,3,4または5記載の発明の目的と併せ
て、上述のフロアパネルを略フラットな形状に構成し、
メインフレームおよびエクステンションパネルを略水平
かつ平行に延設することで、居住性の向上を図ることが
できる車両の下部車体構造の提供を目的とする。
【0012】この発明の請求項7記載の発明は、上記請
求項3記載の発明の目的と併せて、上述のメインフレー
ムと一対のクロスメンバとで囲まれた略井型形状の空間
内に、燃料タンクを配設固定することで、燃料タンクの
保護を図りつつ、側突に対する充分な剛性を確保するこ
とができる車両の下部車体構造の提供を目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1記載
の発明は、フロアパネルの下方にフレームが配設された
車両の下部車体構造であって、上記フレームは、上記フ
ロアパネルの両側端部の内側近傍に沿って前後方向に延
びるメインフレームと、上記メインフレームの車体外方
向にあって上記フロアパネルより低い位置に延びるエク
ステンションパネルとから構成された車両の下部車体構
造であることを特徴とする。
【0014】この発明の請求項2記載の発明は、上記請
求項1記載の発明の構成と併せて、上記メインフレーム
と上記エクステンションパネルとが左右一対設けられた
車両の下部車体構造であることを特徴とする。
【0015】この発明の請求項3記載の発明は、上記請
求項1または2記載の発明の構成と併せて、上記メイン
フレームには、前後に離間して車幅方向に延びる一対の
クロスメンバが接合され、平面視で略井型形状に構成さ
れた車両の下部車体構造であることを特徴とする。
【0016】この発明の請求項4記載の発明は、上記請
求項1,2または3記載の発明の構成と併せて、上記メ
インフレームの前端には車両前端へ延びるフロントフレ
ームの後端が接続され、上記メインフレームとフロント
フレームとが平面視で略一直線状に構成された車両の下
部車体構造であることを特徴とする。
【0017】この発明の請求項5記載の発明は、上記請
求項1,2,3または4記載の発明の構成と併せて、上
記メインフレームの後端には車両後端へ延びるリヤフレ
ームの前端が接続され、上記メインフレームとリヤフレ
ームとが平面視で略一直線状に構成された車両の下部車
体構造であることを特徴とする。
【0018】この発明の請求項6記載の発明は、上記請
求項1,2,3,4または5記載の発明の構成と併せ
て、上記フロアパネルは略フラットな形状に構成され、
上記メインフレームおよびエクステンションパネルは略
水平かつ並行に延設された車両の下部車体構造であるこ
とを特徴とする。
【0019】この発明の請求項7記載の発明は、上記請
求項3記載の発明の構成と併せて、上記メインフレーム
と上記一対のクロスメンバとで囲まれた略井型形状の空
間には燃料タンクが配設固定された車両の下部車体構造
であることを特徴とする。
【0020】
【発明の作用及び効果】この発明の請求項1記載の発明
によれば、フロアパネルの下方に配設されたフレーム
が、フロアパネルの両側端部の内側近傍に沿って前後方
向に延びるメインフレームと、このメインフレームの車
体外方向にあって上述のフロアパネルより低い位置に延
びるエクステンションパネルとを備えているので、メイ
ンフレームと、サブフレームとしての作用を奏するエク
ステンションパネルとにより従来のフロア剛性を確保し
つつ、サイドシルをなくしたことで、低床フロア化とサ
イドシルレスによる居住空間の拡大および良好な乗降性
の確保とを図ることができる効果がある。
【0021】この発明の請求項2記載の発明によれば、
上記請求項1記載の発明の効果と併せて、上述のメイン
フレームとエクステンションパネルとを左右一対設けた
ので、左右共にフロア剛性を確保し、車両全体の居住空
間の拡大と良好な乗降性を確保することができる効果が
ある。
【0022】この発明の請求項3記載の発明によれば、
上記請求項1または2記載の発明の効果と併せて、上述
の左右のメインフレームに、前後に離間して車幅方向に
延びる一対のクロスメンバを接合し、これらを平面視で
略井型形状に構成したので、簡単な構造でありながら、
上述の井型構造によりフロア剛性(車体剛性)の向上を図
ることができる効果がある。
【0023】この発明の請求項4記載の発明によれば、
上記請求項1,2または3記載の発明の効果と併せて、
上述のメインフレームの前端には車両前端へ延びるフロ
ントフレームの後端を接続し、メインフレームとフロン
トフレームとを平面視で略一直線状に構成したので、両
フレーム間の屈曲部がなく、このため衝突時(正突時)の
剛性向上を図ることができる効果がある。
【0024】この発明の請求項5記載の発明によれば、
上記請求項1,2,3または4記載の発明の効果と併せ
て、上述のメインフレームの後端には車両後端へ延びる
リヤフレームの前端を接続し、メインフレームとリヤフ
レームとを平面視で略一直線状に構成したので、両フレ
ーム間の屈曲部がなく、このため衝突時(追突時)の剛性
向上を図ることができる効果がある。
【0025】この発明の請求項6記載の発明によれば、
上記請求項1,2,3,4または5記載の発明の効果と
併せて、上述のフロアパネルを略フラットな形状に構成
し、メインフレームおよびエクステンションパネルを略
水平かつ平行に延設したので、居住性の向上を図ること
ができる効果がある。
【0026】この発明の請求項7記載の発明によれば、
上記請求項3記載の発明の効果と併せて、上述のメイン
フレームと一対のクロスメンバとで囲まれた略井型形状
の空間内に、燃料タンクを配設固定したので、上述の井
型構造により燃料タンクの保護を図ることができると共
に、燃料タンクそれ自体を強度部材として有効利用する
ことができるので、特に、側突に対する充分な剛性を確
保することができる効果がある。
【0027】
【実施例】この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳
述する。図面は車両の下部車体構造を示し、図1、図
2、図3において、略フラットな形状のトンネルレス構
造に形成されたフロアパネル1を設け、このフロアパネ
ル1の下部において、該フロアパネル1の左右両側端部
の内側近傍に沿って前後方向に延びる左右一対のメイン
サイドフレーム2,2を設けている。
【0028】上述の左右の各メインサイドフレーム2,
2の前端には前端へ延びる左右一対のフロントサイドフ
レーム3,3の後端が接続され、上述のメインサイドフ
レーム2,2とフロントサイドフレーム3,3とが図3
に示す如く平面視で略一直線状に構成されている。
【0029】また上述の左右の各メインサイドフレーム
2,2の後端には車両後端へ延びる左右一対のリヤサイ
ドフレーム4,4の前端が接続され、上述のメインサイ
ドフレーム2,2とリヤサイドフレーム4,4とが図3
に示す如く平面視で略一直線状に構成されている。
【0030】ここで、上述のフロントサイドフレーム
3,3の前端部相互間には車幅方向に延びる第1クロス
メンバ5(フロントクロスメンバ)を張架接合し、フロン
トサイドフレーム3,3の後端部相互間には車幅方向に
延びる第2クロスメンバ6を張架接合し、センタピラー
7の下端部に相当する部位においてメインサイドフレー
ム2,2の中間部相互間には車幅方向に延びる第3クロ
スメンバ8を張架接合し、メインサイドフレーム2,2
の後端部相互間には車幅方向に延びる第4クロスメンバ
9を張架接合し、リヤサイドフレーム4,4の後端部相
互間には車幅方向に延びる第5クロスメンバ10(リヤ
クロスメンバ)を張架接合している。
【0031】上述の第3クロスメンバ8と第4クロスメ
ンバ9は車両前後方向に離間して車幅方向に延びる一対
のクロスメンバであって、メインサイドフレーム2,2
に接合されたこれら各クロスメンバ8,9と、上述の左
右の各メインサイドフレーム2,2とは図3に示す如く
平面視で略井型形状に構成され、左右のメインサイドフ
レーム2,2と前後のクロスメンバ8,9とで囲まれた
略井方形状の空間内には、燃料タンク11が配設固定さ
れる。上述のクロスメンバ5,6,8,9,10は該メ
ンバ単体または該メンバとフロアパネル1との間で車幅
方向に延びる閉断面を構成している。
【0032】また左右一対のメインサイドフレーム2,
2は該フレーム2,2とフロアパネル1との間で車両前
後方向に延びる閉断面を構成している。上述のフロント
サイドフレーム3およびリヤサイドフレーム4の強度
を、メインサイドフレーム2の強度に対して低く設定
し、車両衝突時に前後のフレーム3,4のエネルギ吸収
作用にてキャビンの保護を図るように構成してもよい。
なお、図1〜図3において12は前輪、13は後輪であ
る。
【0033】ところで、図3、図4、図5に示すように
上述の左右の各メインサイドフレーム2,2の車体外方
向にはフロアパネル1から該フロアパネル1よりも低い
位置まで延びるフロアエクステンションパネル14,1
4を左右一対設けている。上述のメインサイドフレーム
2およびフロアエクステンションパネル14(特にその
水平部14a参照)は略水平かつ平行に延設されてい
る。上述のフロアエクステンションパネル14は図3に
示す如く、メインサイドフレーム2の略全長に対応して
車両前後方向に延びている。
【0034】図4、図5に示すように、上述のフロアエ
クステンションパネル14は水平部14aと、この水平
部14aから段差状に立下がる立下がり部14bと、車
体内方向が高く車体外方向が低くなるスラント部14c
と、このスラント部14cの外端から車体内方向に向け
て湾曲形成された湾曲部14dと、この湾曲部14dの
下端から外低内高状に立上がる立上がり部14eとを備
え、上述の湾曲部14dは、ドアインナパネル15およ
びドアアウタパネル16から成るドア17のアウタパネ
ル16の略延長線上に位置するように形成されている。
なお、上述のスラント部14cに代えて水平方向外方に
延出する延出部であってもよい。
【0035】また上述のフロントパネル1とメインサイ
ドフレーム2とフロアエクステンションパネル14との
三者を補強部材としてフロアサイドレインフォースメン
ト18で連結固定している。
【0036】図3に示すように左右一対の各フロアサイ
ドレインフォースメント18は、フロントピラー下端に
対応する位置と、センタピラー7下端に対応する位置
と、燃料タンク11の中間部に対応する位置とにそれぞ
れ設けられ、センタピラー7下端に対応する位置のフロ
アサイドレインフォースメント18と、燃料タンク11
の中間部に対応する位置のフロアサイドレインフォース
メント18との間の離反間隔を、フロンピラー下端に対
応するフロアサイドレインフォースメント18と、セン
タピラー7下端に対応する位置のフロアサイドレインフ
ォースメント18との間の離反間隔よりも小さく設定し
て、側突荷重入力から燃料タンク11を保護するように
構成している。
【0037】上述の各フロアサイドレインフォースメン
ト18は、金属製の角パイプを型にセットして、パイプ
内に圧入される油圧力を用いて成型(ハイドロフォーム
成型)したもので、その全体形状は内部中空の湾曲形状
に構成されている。
【0038】図4に示すように、上述のフロアサイドレ
インフォースメント18の内端部はメインサイドフレー
ム2の開口部2aから各要素1,2の閉断面内に挿入さ
れ、フロアサイドレインフォースメント18の上下部が
フロアパネル1とメインサイドフレーム2とに接合され
る。
【0039】また上述のフロアサイドレインフォースメ
ント18の中間部はフロアエクステンションパネル14
の水平部14aの下面部に位置して、これら両者18,
14aが互に接合されている。
【0040】さらに上述のフロアサイドレインフォース
メント18の下端部はフロアエクステンションパネル1
4の立上がり部14eの上面部に位置して、これら両者
18,14eが互に接合されている。
【0041】上述のフロアサイドレインフォースメント
18の中間部下面にはアンカ19およびブラケット20
を介して排気管21が吊下げ状に支持されている。上述
のフロアエクステンションパネル14およびフロアサイ
ドレインフォースメント18のセンタピラー7と対応す
る部分は図6、図7に示す如く構成されている。
【0042】すなわち、上述のセンタピラー17はセン
タピラーアウタパネル22と、センタピラーインナパネ
ル23と、センタピラーレインフォースメント24とを
備え、このセンタピラーレインフォースメント24を下
方へ延設しているので、フロアエクステンションパネル
14の立下がり部14bおよびスラント部14cに開口
部25を形成すると共、フロアサイドレインフォースメ
ント18にも開口部26,26を形成している。
【0043】而して、センタピラーレインフォースメン
ト24の下方延設部を、開口部25を介してフロアサイ
ドレインフォースメント18の開口部26,26に配設
して、このセンタピラーレインフォースメント24とフ
ロアサイドレインフォースメント18とを互に接合固定
している。
【0044】またセンタピラーアウタパネル22および
センタピラーインナパネル23の下端部はフロアエクス
テンションパネル14の対応部に接合固定している。と
ころで、前述燃料タンク11は図8、図9に示す如く左
右のメインサイドフレーム2,2と前後のクロスメンバ
8,9とで囲まれた略井型形状の空間内に配設固定され
ている。
【0045】上述の燃料タンク11はタンク本体11a
と、このタンク本体11aの外周部に一体形成されたフ
ランジ部11bとを有し、このフランジ部11bには図
8に示す如く所定量外方へ突出する複数の取付け部11
c…が一体形成されている。而して、これらの各取付け
部11cを、ボルト、ナット等の取付け部材27を用い
てメインサイドフレーム2およびクロスメンバ8,9に
取付けている。
【0046】図9に示す実施例では第3クロスメンバ8
の取付け部11cと対応する部分に凹部28を形成し、
この凹部28の上壁と第4クロスメンバ9の下壁との間
にフランジ部11bの取付け部11c,11cをボルト
アップして、燃料タンク11を略水平状に取付け、この
燃料タンク11のフランジ部11bが左右のメインサイ
ドフレーム2,2間および前後のクロスメンバ8,9間
の強度部材として作用するように構成している。
【0047】なお、図2、図9に示すように前述のフロ
アパネル1における各要素2,9,10との間に相当す
る部分は凹状に形成され、スペアタイヤ等を収納する収
納部(物入れ)29が構成されている。また図8において
Fは車両前方を示し、Rは車両後方を示す。
【0048】このように上記実施例の車両の下部車体構
造によれば、フロアパネル1の下方に配設されたフレー
ムが、フロアパネル1の両側端部の内側近傍に沿って前
後方向に延びるメインフレーム(メインサイドフレーム
2参照)と、このメインフレームの車体外方向にあって
上述のフロアパネル1より低い位置まで延びるエクステ
ンションパネル(フロアエクステンションパネル14参
照)とを備えているので、メインフレーム(メインサイ
ドフレーム2参照)と、エクステンションパネル(フロア
エクステンションパネル14参照)とにより従来のフロ
ア剛性を確保しつつ、大きい閉断面構造部材としてのサ
イドシルをなくしたので、低床フロア化とサイドシルレ
スによる居住空間の拡大および良好な乗降性の確保とを
図ることができる効果がある。
【0049】また、上述のメインフレーム(メインサイ
ドフレーム2参照)とエクステンションパネル(フロアエ
クステンションパネル14参照)とを左右一対設けたの
で、左右共にフロア剛性を確保し、車両全体の居住空間
の拡大と良好な乗降性を確保することができる効果があ
る。
【0050】さらに、上述の左右のメインフレーム(メ
インサイドフレーム2参照)に、前後に離間して車幅方
向に延びる一対のクロスメンバ(第3クロスメンバ8、
第4クロスメンバ9参照)を接合し、これらを各要素
2,2,8,9平面視で略井型形状に構成したので、簡
単な構造でありながら、上述の井型構造によりフロア剛
性(車体剛性)の向上を図ることができる効果がある。
【0051】加えて、上述のメインフレーム(メインサ
イドフレーム2参照)の前端には車両前端へ延びるフロ
ントフレーム(フロントサイドフレーム3参照)の後端を
接続し、メインフレーム(メインサイドフレーム2参照)
とフロントフレーム(フロントサイドフレーム3参照)と
を平面視で略一直線状に構成したので、両フレーム2,
3間の屈曲部がなく、このため衝突時(正突時)の剛性向
上を図ることができる効果がある。
【0052】同様に、上述のメインフレーム(メインサ
イドフレーム2参照)の後端には車両後端へ延びるリヤ
フレーム(リヤサイドフレーム4参照)の前端を接続
し、メインフレーム(メインサイドフレーム2参照)とリ
ヤフレーム(リヤサイドフレーム4参照)とを平面視で
略一直線状に構成したので、両フレーム2,4間の屈曲
部がなく、このため衝突時(追突時)の剛性向上を図るこ
とができる効果がある。
【0053】一方、上述のフロアパネル1を略フラット
な形状に構成し、メインフレーム(メインサイドフレー
ム2参照)およびエクステンションパネル(フロアエクス
テンションパネル14参照)を略水平かつ平行に延設し
たので、居住性の向上を図ることができる効果がある。
【0054】さらには、上述のメインフレーム(メイン
サイドフレーム2参照)と一対のクロスメンバ(第3クロ
スメンバ8、第4クロスメンバ9参照)とで囲まれた略
井型形状の空間内に、燃料タンク11を配設固定したの
で、上述の井型構造により燃料タンク11の保護を図る
ことができると共に、燃料タンク11それ自体を強度部
材として有効利用することができるので、特に、側突に
対する充分な剛性を確保することができる効果がある。
【0055】また、実施例で示したようにフロアパネル
1、メインサイドフレーム2、フロアエクステンション
パネル14に接合され、メインサイドフレーム2から車
体外方向に延びる補強部材としてのフロアサイドレイン
フォースメント18を所定部に設けると、車体剛性のさ
らなる向上を図ることができ、特に側突に対するより一
層良好な剛性を確保することができる。
【0056】さらに、実施例で示したように上述のフロ
アサイドレインフォースメント18をハイドロフォーム
成型品にて構成すると、軽量でありながら該レインフォ
ースメント18の形状設定の自由度が向上する。
【0057】図10は燃料タンク11の取付け構造の他
の実施例を示し、タンク本体11aの下面に必要数のブ
ラケット30,31を予め溶接固定し、第3クロスメン
バ8側のスラット形状のブラケット30をボルト、ナッ
ト等の取付け部材27を用いて該クロスメンバ8に取付
け、第4クロスメンバ9側の略Z字状のブラケット31
をボルト、ナット等の取付け部材27を用いて該クロス
メンバ9に取付けたものである。
【0058】このように構成すると、図9で示した凹部
28の形成、加工が不要となるので、第3クロスメンバ
8に対する加工工数の低減を図ることができる効果があ
る。なお、その他の点については、先の実施例とほぼ同
様の作用、効果を奏するので、図10において、前図と
同一の部分には同一符号を付して、その詳しい説明を省
略する。
【0059】この発明の構成と、上述の実施例との対応
において、この発明のメインフレームは、実施例のメイ
ンサイドフレーム2に対応し、以下同様に、エクステン
ションパネルは、フロアエクステンションパネル14に
対応し、一対のクロスメンバは、第3クロスメンバ8お
よび第4クロスメンバ9に対応し、フロントフレーム
は、フロントサイドフレーム3に対応し、リヤフレーム
は、リヤサイドフレーム4に対応するも、この発明は、
上述の実施例の構成のみに限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の車両の下部車体構造を示す概略斜視
図。
【図2】 本発明の車両の下部車体構造を示す側面図。
【図3】 本発明の車両の下部車体構造を示す平面図。
【図4】 図3のA−A線矢視断面図。
【図5】 図4の斜視図。
【図6】 図3のB−B線矢視断面図。
【図7】 図6の斜視図。
【図8】 燃料タンク配設構造を示す平面図。
【図9】 燃料タンク配設構造を示す側面図。
【図10】 燃料タンク配設構造の他の実施例を示す側
面図。
【図11】 本発明の車両の下部車体構造を示す概略底
面図。
【符号の説明】
1…フロアパネル 2…メインサイドフレーム(メインフレーム) 3…フロントサイドフレーム(フロントフレーム) 4…リヤサイドフレーム(リヤフレーム) 8,9…クロスメンバ 11…燃料タンク 14…フロアエクステンションパネル(エクステンショ
ンパネル)
フロントページの続き (72)発明者 岡那 文夫 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内 Fターム(参考) 3D003 AA01 AA14 BB01 CA14 CA18 CA33 CA34 CA35 DA07 3D038 CA03 CA12 CA14 CA18 CB01 CD01

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】フロアパネルの下方にフレームが配設され
    た車両の下部車体構造であって、上記フレームは、上記
    フロアパネルの両側端部の内側近傍に沿って前後方向に
    延びるメインフレームと、上記メインフレームの車体外
    方向にあって上記フロアパネルより低い位置に延びるエ
    クステンションパネルとから構成された車両の下部車体
    構造。
  2. 【請求項2】上記メインフレームと上記エクステンショ
    ンパネルとが左右一対設けられた請求項1記載の車両の
    下部車体構造。
  3. 【請求項3】上記メインフレームには、前後に離間して
    車幅方向に延びる一対のクロスメンバが接合され、平面
    視で略井型形状に構成された請求項1または2記載の車
    両の下部車体構造。
  4. 【請求項4】上記メインフレームの前端には車両前端へ
    延びるフロントフレームの後端が接続され、上記メイン
    フレームとフロントフレームとが平面視で略一直線状に
    構成された請求項1,2または3記載の車両の下部車体
    構造。
  5. 【請求項5】上記メインフレームの後端には車両後端へ
    延びるリヤフレームの前端が接続され、上記メインフレ
    ームとリヤフレームとが平面視で略一直線状に構成され
    た請求項1,2,3または4記載の車両の下部車体構
    造。
  6. 【請求項6】上記フロアパネルは略フラットな形状に構
    成され、上記メインフレームおよびエクステンションパ
    ネルは略水平かつ並行に延設された請求項1,2,3,
    4または5記載の車両の下部車体構造。
  7. 【請求項7】上記メインフレームと上記一対のクロスメ
    ンバとで囲まれた略井型形状の空間には燃料タンクが配
    設固定された請求項3記載の車両の下部車体構造。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008068671A (ja) * 2006-09-12 2008-03-27 Nissan Motor Co Ltd 自動車の車体構造
JP2013001235A (ja) * 2011-06-16 2013-01-07 Mazda Motor Corp 小型車両の衝突対応構造
JP2018039452A (ja) * 2016-09-09 2018-03-15 トヨタ自動車株式会社 車両下部構造

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