JP2001106043A - パーキングブレーキグリップ構造 - Google Patents

パーキングブレーキグリップ構造

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JP2001106043A
JP2001106043A JP28406299A JP28406299A JP2001106043A JP 2001106043 A JP2001106043 A JP 2001106043A JP 28406299 A JP28406299 A JP 28406299A JP 28406299 A JP28406299 A JP 28406299A JP 2001106043 A JP2001106043 A JP 2001106043A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】装飾プレートの取付位置精度を向上させること
により、リリースボタンの動作を保証することが出来、
外観品質の良好なパーキングブレーキグリップ構造を提
供する。 【解決手段】グリップベース12は、デバイスレバー1
の内筒状部1bが後面側から挿入されるように筒形状を
呈する外筒形状部14bを有し、上面に係合フック部1
6,16を設け、装飾プレート19はグリップベース1
2の上面部から前面部12bに回り込む形状とし、装飾
プレート19の前面部19aの裏側には、グリップベー
ス前面部12bに向けて対向突設する突出部19bを形
成すると共に、突出部19bの上面部19eは、グリッ
プベース12への装飾プレート19の組付状態では、外
筒形状部14bの軸孔部14cの内面に嵌着され、しか
も、嵌着状態では、デバイスレバー1の内筒状部1bの
前端部1iが、外筒形状部14bから突出されると共
に、上面部19eに外側面1jが係合される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、主に自動車のパ
ーキングブレーキレバー等で、装飾プレートを有するパ
ーキングブレーキグリップ構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種のパーキングブレーキグリ
ップ構造としては、図17乃至図19に示すようなもの
が知られている。
【0003】このようなものでは、車両の車室内運転席
シート側方には、デバイスレバー1が、設けられてい
る。このデバイスレバー1は、図示省略のパーキングブ
レーキ装置に連携されていて、前端側1aを引き上げ操
作することにより、前記パーキングブレーキ装置を作動
させるように構成されている。
【0004】また、このデバイスレバー1の外側面に
は、樹脂製のグリップベース2が、ビフ部3と共に装着
されている。このグリップベース2には、乗員により把
持されるグリップ部4が備えられている。
【0005】このグリップ部4上面には、プレート凹部
5が形成されると共に、このプレート凹部5には、図1
8に示すように、左,右に一対の被係止溝部7,7が形
成された取付台座部8が一体に設けられている。
【0006】また、このグリップ部4上面には、装飾プ
レート6が取付けられている。
【0007】この装飾プレート6は、左,右の脚部9,
9から内側対向方向に向けて突設された係合爪部10,
10を有し、各々係止させることにより、前記被係止部
7,7に固定される。この装飾プレート6の表面には、
木目模様が施されている。
【0008】更に、装飾性を向上させるために図20に
示すものでは、前記デバイスレバー1前端側1aを引き
上げた際にも、前記装飾プレート6の表面の木目模様が
視認できる様に、グリップ部4の前面4aをカバーする
板状に一体成形された前縁部6aが、斜め下方に向けて
延長されているように形成することも考えられる。
【0009】なお、他のこの種のパーキングブレーキグ
リップ構造としては、実開平6−2423号公報等に記
載されているものが知られている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図20
に示すような前縁部6aが、斜め下方に向けて板状に延
長されたパーキングブレーキグリップ構造では、軸延長
線方向に前記装飾プレート6が位置決めされず、前記グ
リップ部4の前面4aに、この前縁部6aを確実に固定
することが困難になることが考えられる。
【0011】また、この前面4aに前縁部6aが、確実
に固定されないと、リリースボタンとの間の精度が良好
に保持できない虞があった。
【0012】そこで、本発明の目的は、上記の問題点を
解消し、装飾プレートの取付位置精度を向上させること
により、リリースボタンの動作を保証することが出来、
外観品質の良好なパーキングブレーキグリップ構造を提
供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1に記載された発明では、パーキングブレー
キ装置に連携されており前端側を引き上げ操作すること
により、前記パーキングブレーキ装置を作動させるデバ
イスレバーと、該デバイスレバーの外側に装着され乗員
により把持されるグリップ部を備えるグリップベース
と、該グリップベースのグリップ部に取付けられる装飾
プレートとを有するパーキングブレーキ操作用のパーキ
ングブレーキグリップ構造であって、前記グリップベー
スは、前記デバイスレバーの内筒状部が後面側から挿入
されるように筒形状を呈する外筒形状部を有し、また、
該グリップベースの上面に係合フック部を設け、前記装
飾プレートはグリップベースの上面部から前面部に回り
込む形状とし、装飾プレートの前面部の裏側には、グリ
ップベース前面部に向けて対向突設する突出部を形成す
ると共に、該突出部は、グリップベースへの装飾プレー
トの組付状態では、前記外筒形状部の筒孔の内面に嵌込
まれ、しかも、該嵌込状態で前記デバイスレバーがグリ
ップベースに挿入されると、前記デバイスレバーの内筒
状部の前端部が、該外筒形状部から突出されると共に、
装飾プレートの突出部の上面部に該内筒状部の外側面が
位置されるパーキングブレーキグリップ構造を特徴とし
ている。
【0014】このように構成された請求項1記載のもの
では、前記外筒形状部から突出された前記デバイスレバ
ーの内筒状部の前端部が、該内筒状部の外側面を、前記
装飾プレートの突出部の上面部に係合させる。
【0015】前記突出部は、グリップベースへの装飾プ
レートの組付状態では、前記外筒形状部の筒孔の内面に
嵌込まれているので、前記内筒状部が挿入されると、前
記突出部は、上,下両側から挟まれる位置に収まる。
【0016】このため、該突出部は、前記グリップベー
ス前面に確実に固定されて、装飾プレートの取付位置精
度を向上させることが出来るので、リリースボタンの動
作が保証される。
【0017】しかも、前記装飾プレートは、グリップベ
ースの上面部から前面部に回り込む形状としているの
で、表面に木目模様等の装飾を施せば、前記デバイスレ
バー前端側が引き上げられた際にも、該木目模様が視認
できるため、外観品質が良好である。
【0018】また、請求項2に記載されたものでは、前
記グリップベースの係合部と装飾プレートの被係合部と
は上下方向で係合するように構成され、係合状態で装飾
プレートの突出部が、グリップベースの前面と干渉しな
いように、該グリップベースの前面を非干渉形状とした
請求項1記載のパーキングブレーキグリップ構造を特徴
としている。
【0019】このように構成された請求項2記載のもの
では、前記グリップベースの係合部と装飾プレートの被
係合部とを、上下方向で係合させる際、該グリップベー
スの前面が非干渉形状に形成されているので、前記装飾
プレートの突出部が、該前面に干渉することなく係合状
態とすることが出来る。このため、組付け性も良好であ
る。
【0020】更に、請求項3に記載されたものでは、前
記グリップベースの前面の非干渉形状は、上面側が後方
に退いた傾斜形状となっている請求項2記載のパーキン
グブレーキグリップ構造を特徴としている。
【0021】このように構成された請求項3記載のもの
では、前記グリップベースの前面が、上面側が後方に退
いた傾斜形状となって、非干渉形状を構成しているの
で、更に、形成が容易な形状で、組付け性を向上させる
ことが出来る。
【0022】そして、請求項4に記載されたものでは、
前記装飾プレートの上面部の裏側には、レバー軸方向の
移動防止突起部が設けられている請求項1乃至3記載の
パーキングブレーキグリップ構造を特徴としている。
【0023】このように構成された請求項4記載のもの
では、前記装飾プレートの上面部の裏側に設けられた移
動防止突起部が、レバー軸方向の該装飾プレートの移動
を防止するので、更に、前記グリップベース前面に対す
る前記装飾プレートの取付位置精度を向上させることが
出来る。
【0024】また、請求項5に記載されたものでは、前
記グリップベースには、表皮が巻装され、前記装飾プレ
ートの取付部分での表皮の端末は、前記グリップベース
と装飾プレートとより挟持されている請求項1乃至4記
載のパーキングブレーキグリップ構造を特徴としてい
る。
【0025】このように構成された請求項5記載のもの
では、前記グリップベースに巻装された表皮の端末が、
前記装飾プレートの取付部分で、前記グリップベースと
装飾プレートとより挟持されている。
【0026】このため、該装飾プレート取付部分周囲に
沿う形状に表皮を形成することにより、容易に取り付け
られる形状を得られるので、加工し易い。
【0027】そして、請求項6に記載されたものでは、
前記グリップベースには、表皮が巻装され、前記係合部
の後端部には、装飾プレートの上面後部を後方側へ押圧
する後方側押圧力発生部が形成されており、該後方側押
圧力発生部で、前記表皮の端末が、前記グリップベース
と装飾プレートとにより挟持されている請求項1乃至4
記載のパーキングブレーキグリップ構造を特徴としてい
る。
【0028】このように構成された請求項6記載のもの
では、前記係合部の後端部に設けられた後方側押圧力発
生部で、該装飾プレートの上面後部が後方側へ押圧され
ることにより、前記グリップベースに巻装された表皮の
端末が、前記グリップベースと装飾プレートとにより挟
持されて取り付けられる。
【0029】このため、表皮が係合部の後端部で捲れて
しまう虞を更に減少させることが出来る。
【0030】
【発明の実施の形態1】以下、本発明の具体的な実施の
形態1について、図示例と共に説明する。
【0031】図1乃至図16は、この発明の実施の形態
1を示すものである。なお、前記従来例と同一乃至均等
な部分については同一符号を付して説明する。
【0032】まず、構成を説明すると、この実施の形態
1のパーキングブレーキグリップ構造では、図5に示す
ような車両の車室内運転席シート側方のセンターコンソ
ール13には、図4又は図14に示すような金属製のデ
バイスレバー1が、設けられている。このデバイスレバ
ー1は、図示省略のパーキングブレーキ装置に連携され
ていて、前端側1aを引き上げ操作することにより、前
記パーキングブレーキ装置を作動させるように構成され
ている。
【0033】この前端側1aは、軸延設方向に沿う中心
線で筒状に丸められて、内部を中空とする内筒状部1b
が形成されている。
【0034】この内筒状部1bの内部には、図1に示す
ように、グリップベース前端縁から突設されて、ロッド
1g先端に設けられたリリースボタン1dを付勢するバ
ネ部材1cが挿通されている。また、前記筒状部1bの
壁面を一部を切り欠いて形成される切欠孔1f,1f周
縁からは、係合爪部1e,1eが、内側へ向けて折曲形
成されて、前記バネ部材1cの後端が、これらの係合爪
部1e,1eに係止される様に構成されている。
【0035】更に、この内筒状部1bの側面には、図1
1乃至図13に示すようにガイド溝1hが軸延設方向に
沿って形成されていて、後述するグリップベース12の
スライド突起部12aを係合することにより、周方向へ
の廻り止めが行われている。
【0036】この内筒状部1bの前端面は、斜め前方に
向けて傾斜する形状に形成されて下側の前端部1iが上
側よりもやや前方に突設されている。
【0037】このデバイスレバー1の外側面には、樹脂
製のグリップベース12が、ビフ部3と共に装着されて
いる。このグリップベース12には、乗員により把持さ
れる樹脂材料製のグリップ部14が備えられている。
【0038】このグリップ部14には、前記デバイスレ
バー1の内筒状部1bが、後面側14aから挿入出来る
ように軸孔部14cを有して筒形状を呈する外筒形状部
14bが設けられている。
【0039】また、このグリップ部14には、上下方向
で係合する際に、後述する装飾プレート19の前面部1
9aと干渉しない非干渉形状となるように、このグリッ
プベース12の前面を上面側が後方に退いた傾斜形状と
する前面部14dが形成されている。
【0040】この傾斜は、内筒状部1bの前端面の傾斜
より緩やかになっている。
【0041】更に、前記軸孔部14cの前面部14d寄
り端縁の下面側には、図2,3及び図6に示すように被
嵌着部14eが凹設形成されている。
【0042】また、このグリップベース12の前半部分
の上面には、プレート凹部15が形成されると共に、こ
のプレート凹部15上面には、図2,図3、及び図6に
示すように、左,右に一対の被係合部としての被係合溝
部17,17が形成された係合フック部16,16が、
軸方向に沿って、所定間隔aを置いて突設形成されてい
る。
【0043】この実施の形態1では、前記後側の係合フ
ック部16の後面側には、図6に示すように後方に向け
て傾斜する傾斜面部16aが形成され、対向する前記グ
リップ部14には、挟持傾斜面14fが形成されてい
る。
【0044】そして、これらの被係合溝部17,17に
対して、上下方向で係合するように、左,右一対の脚部
9,9から内側対向方向に向けて突設された係合爪部1
8,18及び後方側押圧力発生部としての係合突起部2
4を有する装飾プレート19が、このプレート凹部15
に装着されている。
【0045】この装飾プレート19は、主に上面部19
d及び前面部19aによって構成されて、このうち、上
面部19dの裏面側には、前記係合フック部16,16
間の間隙aに係合してレバー軸方向の移動を防止する移
動防止突起部20が一体に形成されている。
【0046】更に、この装飾プレート19は、前記グリ
ップベース12の上面部から前面部に回り込む前面部1
9aを一体に有する前下がり形状としている。この前面
部19aには、前記リリースボタン1d径よりもやや大
径に形成されて、このリリースボタン1dを挿通する挿
通孔19cが設けられている。
【0047】そして、前記装飾プレート19の前面部1
9aの裏側の下方には、前記グリップベース前面部12
bに向けて対向突設する突出部19bが形成されてい
る。この突出部19bが、前記被嵌着部14eの内面に
嵌込まれ密着されるようになっている。
【0048】しかも、グリップベース12と装飾プレー
ト19との嵌着状態で、デバイスレバー1がグリップベ
ース12に挿入されると前記内筒状部1bの前端部1i
が、この外筒形状部14bの軸孔部14c先端から突出
されると共に、前記装飾プレート19の突出部19bの
上面部19eには、この内筒状部1bの外側面1jが位
置し係合されるように構成されている。
【0049】また、この実施の形態1では、前記グリッ
プベース12には、図11,図12に示すように、革製
の表皮23が巻装されている。
【0050】この表皮23は、略筒状に形成されると共
に、前端縁に前記グリップベース12が挿通される挿通
開口部23bが形成されている。また、この表皮23の
上面側には、この挿通開口部23bと連設されて、前記
装飾プレート19の取付部分周囲に位置するようにU字
状溝部を呈する表皮23の左,右両端末23a,23a
及び後端末23cが設けられている。
【0051】このうち、前記表皮23の左,右両端末2
3a,23aは、各々前記グリップベース12の被係合
溝部17,17の一側面側と、前記装飾プレート19の
係合爪部18,18とより挟持されている。
【0052】更に、この実施の形態1では、前記グリッ
プベース12に巻装された表皮23の前記後端末23c
では、図7に示すように、前記係合部の後端部に設けら
れた係合突起部24が、前記装飾プレート19の上面後
部19fを下方に向けて押圧する押圧力を後方側へ押圧
する押圧力に変換するように、前記傾斜面部16a及び
挟持傾斜面との間に位置して各々傾斜して形成される前
面部24a及び後面部24bを摺接させている。
【0053】そして、この係合突起部24の下面部24
c及び後面部24bが、前記表皮23の後端末23c
を、前記グリップベース14のプレート凹部15上面及
び挟持傾斜面14fに押圧して挟持するように構成され
ている。
【0054】次に、この実施の形態1の作用について説
明する。
【0055】この実施の形態1のパーキングブレーキグ
リップ構造では、図4に示すように、デバイスレバー1
にグリップベース12を装着する際、グリップ部14内
にリリースボタン1先頭として、図1に示すように、前
端部1iを挿入すると、図中二点鎖線で示す位置で前記
外筒形状部14bから突出された前記デバイスレバー1
の内筒状部1bの前端部1iが、内筒状部1bの外側面
1jを、前記装飾プレート19の突出部19bの上面部
19eに係合させる。この位置で、前記切欠孔1f,1
fに軸孔部14c内側面から突設された係止爪14g,
14gが係止されて抜け止めされる。
【0056】前記突出部19bの上面部19eは、グリ
ップベース12への装飾プレート19の組付状態では、
前記外筒形状部14bの軸孔部14c内面に整合されて
いるので、内筒状部1bの前端部1iの外側面1gと外
筒形状部14bの被嵌着部14eとで上,下両側から挟
持される。
【0057】このため、この突出部19bは、その上下
方向の動きは、内筒状部1bの前端部1iと被嵌着部と
により規制されて、前記グリップベース前面部14dに
確実に固定されて、装飾プレート6の取付位置精度を向
上させることが出来るので、リリースボタンの動作が保
証される。
【0058】しかも、前記装飾プレート19は、グリッ
プベース12の上面部から前面部14dに回り込む形状
としているので、表面に木目模様等の装飾を施せば、前
記デバイスレバー前端側1aが引き上げられた際にも、
この木目模様が視認できるため、外観品質が良好であ
る。
【0059】また、前記グリップベース12の係合フッ
ク部16と装飾プレート19の係合爪部18とを、上下
方向で係合させる際、グリップベース12の前面部14
dが非干渉形状に形成されているので、前記装飾プレー
ト19の突出部19bが、該前面部14dに干渉するこ
となく係合状態とすることが出来る。このため、組付け
性も良好である。
【0060】更に、前記グリップベース12の前面部1
4dが、上面側が後方に退いた傾斜形状となって、非干
渉形状を構成しているので、樹脂の射出成形等を行う際
に複雑なスライド型等を用いる必要もなく、形成が容易
な形状で、組付け性を向上させることが出来る。
【0061】また、前面部14dの傾斜は、内筒状部1
bの前端面の傾斜より、緩やかに形成してあるため、装
飾プレート19の突出部19bの斜め前上方への移動を
効率的に抑止できる。即ち、装飾プレート19の前面部
19aの下端に前方への入力が作用すると、突出部19
bは、前側の係合フック部16の前端近傍を回動中心と
するような動きを見せようとするため、前記傾斜が、同
じものに比べて、装飾プレート19の前面部19aの下
端部の前後長さが小さくとも回動方向に対する係合代
(角度)が大きく有利なためである。
【0062】尚、前面部19aの下端部の前後長さが小
さいとグリップ部14の下面の長さが小さくなることが
ない。このため、握って引き上げ操作する際に、違和感
を生じることがない。
【0063】更に、前面部19aの下端部の前後長さが
小さくとも被嵌着部14eが凹設されているので、その
分、突出部19bが大きく形成出来、係合代(長さ)も
大きくとれる。
【0064】そして、前記装飾プレート19の上面部の
裏側に設けられた移動防止突起部20が、レバー軸に沿
う方向の装飾プレート19の移動を防止するので、更
に、前記グリップベース前面部12bに対する前記装飾
プレート19の取付位置精度を向上させることが出来
る。
【0065】また、前記グリップベース12に巻装され
た表皮23の左,右端末23a,23a,及び23b
が、前記装飾プレート19の取付部分で、前記グリップ
ベース12と装飾プレート19とより挟持されている。
【0066】このため、図15,16に示すように装飾
プレート19取付部分周囲に沿うU字状溝部を呈する形
状に表皮23を形成することにより、容易に取り付けら
れる形状を得られるので、加工し易い。
【0067】そして、図7に示すように装飾プレート1
9取付部分のうち、後方位置では、前記係合爪部18の
後端部に設けられた係合突起部24で、この装飾プレー
ト19の上面後部を下方に押しつける押圧力が、後方側
への押圧力に変換され、前記グリップ部14に巻装され
た表皮23の端末23cが、前記グリップベース12の
挟持傾斜面14fと装飾プレート19の後面部24bと
により挟持されて取り付けられる。
【0068】このため、表皮23が係合爪部18の後端
部で捲れてしまう虞を更に減少させることが出来る。
【0069】以上、この発明の実施の形態1を図面によ
り詳述してきたが、具体的な構成はこの実施の形態1に
限らず、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更
等があってもこの発明に含まれる。
【0070】例えば、前記実施の形態1では、移動防止
突起部20を装飾プレート19の一カ所に設けている
が、特にこれに限らず、複数箇所にこの移動防止突起部
20…を形成するようにしても良い。
【0071】また、前記グリップベース12の非干渉形
状は、図2中(b)に示すような形状でも良く、装飾プ
レート19の突出部19bがグリップベース12と係合
するまで上下方向で、前面部12bと干渉しない形状で
あればよい。
【0072】
【発明の効果】以上説明してきたように、請求項1記載
の発明によれば、前記外筒形状部から突出された前記デ
バイスレバーの内筒状部の前端部が、該内筒状部の外側
面を、前記装飾プレートの突出部の上面部に係合させ
る。
【0073】前記突出部は、グリップベースへの装飾プ
レートの組付状態では、前記外筒形状部の筒孔の内面に
嵌込まれているので、前記内筒状部が挿入されると、前
記突出部は、上,下両側から挟まれる位置に収まる。
【0074】このため、該突出部は、前記グリップベー
ス前面に確実に固定されて、装飾プレートの取付位置精
度を向上させることが出来るので、リリースボタンの動
作が保証される。
【0075】しかも、前記装飾プレートは、グリップベ
ースの上面部から前面部に回り込む形状としているの
で、表面に木目模様等の装飾を施せば、前記デバイスレ
バー前端側が引き上げられた際にも、該木目模様が視認
できるため、外観品質が良好である。
【0076】また、請求項2に記載されたものでは、前
記グリップベースの係合部と装飾プレートの被係合部と
を、上下方向で係合させる際、該グリップベースの前面
が非干渉形状に形成されているので、前記装飾プレート
の突出部が、該前面に干渉することなく係合状態とする
ことが出来る。このため、組付け性も良好である。
【0077】更に、請求項3に記載されたものでは、前
記グリップベースの前面が、上面側が後方に退いた傾斜
形状となって、非干渉形状を構成しているので、更に、
形成が容易な形状で、組付け性を向上させることが出来
る。
【0078】そして、請求項4に記載されたものでは、
前記装飾プレートの上面部の裏側に設けられた移動防止
突起部が、レバー軸方向の該装飾プレートの移動を防止
するので、更に、前記グリップベース前面に対する前記
装飾プレートの取付位置精度を向上させることが出来
る。
【0079】また、請求項5に記載されたものでは、前
記グリップベースに巻装された表皮の端末が、前記装飾
プレートの取付部分で、前記グリップベースと装飾プレ
ートとより挟持されている。
【0080】このため、該装飾プレート取付部分周囲に
沿う形状に表皮を形成することにより、容易に取り付け
られる形状を得られるので、加工し易い。
【0081】そして、請求項6に記載されたものでは、
前記係合部の後端部に設けられた後方側押圧力発生部
で、該装飾プレートの上面後部が後方側へ押圧されるこ
とにより、前記グリップベースに巻装された表皮の端末
が、前記グリップベースと装飾プレートとにより挟持さ
れて取り付けられる。
【0082】このため、表皮が係合部の後端部で捲れて
しまう虞を更に減少させることが出来る、という実用上
有益な効果を発揮し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1のパーキングブレーキグ
リップ構造で、軸方向に沿った位置での鉛直方向の断面
図である。
【図2】実施の形態1のパーキングブレーキグリップ構
造で、グリップ部の斜視図である。
【図3】実施の形態1のパーキングブレーキグリップ構
造で、グリップ部に装飾プレートを装着する様子を説明
する斜視図である。
【図4】実施の形態1のパーキングブレーキグリップ構
造で、デバイスレバーにグリップベースを装着する様子
を説明する側面図である。
【図5】実施の形態1のパーキングブレーキグリップ構
造で、全体の斜視図である。
【図6】実施の形態1のパーキングブレーキグリップ構
造で、グリップ部の側面図である。
【図7】実施の形態1のパーキングブレーキグリップ構
造で、装飾プレート取付位置の後端部の拡大断面図であ
る。
【図8】実施の形態1のパーキングブレーキグリップ構
造で、装飾プレートの側面図である。
【図9】実施の形態1のパーキングブレーキグリップ構
造で、図8中E−E線に沿った位置での断面図である。
【図10】実施の形態1のパーキングブレーキグリップ
構造で、グリップベースの側面図である。
【図11】実施の形態1のパーキングブレーキグリップ
構造で、図10中A−A線に沿った位置での断面図であ
る。
【図12】実施の形態1のパーキングブレーキグリップ
構造で、図10中B−B線に沿った位置での断面図であ
る。
【図13】実施の形態1のパーキングブレーキグリップ
構造で、デバイスレバー前端側を拡大した側面図であ
る。
【図14】実施の形態1のパーキングブレーキグリップ
構造で、デバイスレバーに、装飾プレートを設けたグリ
ップべースを装着した様子を示す斜視図である。
【図15】実施の形態1のパーキングブレーキグリップ
構造で、表皮の上面図である。
【図16】実施の形態1のパーキングブレーキグリップ
構造で、表皮の斜視図である。
【図17】従来例のパーキングブレーキグリップ構造
で、デバイスレバーの斜視図である。
【図18】従来例のパーキングブレーキグリップ構造
で、図17中C−C線に沿った位置での断面図である。
【図19】従来例のパーキングブレーキグリップ構造
で、デバイスレバーの側面図である。
【図20】従来例に対して装飾性の向上を考慮したパー
キングブレーキグリップ構造で、デバイスレバーの側面
図である。
【符号の説明】
1 デバイスレバー 1a 前端側 1b 内筒状部 1i 前端部 1j 外側面 12 グリップベース 14 グリップ部 14a 後面側 14b 外筒形状部 14d 前面部 16,16 係合フック部 16a 傾斜面部 17,17 被係合溝部(被係合部) 18 係合爪部(係合部) 19 装飾プレート 19a 前面部 19b 突出部 19e 上面部 19f 上面後部 20 移動防止突起部 23 表皮 23a (左,右)端末 23c 後端末 1 係合突起部(後方側押圧力発生部)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】パーキングブレーキ装置に連携されており
    前端側を引き上げ操作することにより、前記パーキング
    ブレーキ装置を作動させるデバイスレバーと、該デバイ
    スレバーの外側に装着され乗員により把持されるグリッ
    プ部を備えるグリップベースと、該グリップベースのグ
    リップ部に取付けられる装飾プレートとを有するパーキ
    ングブレーキ操作用のパーキングブレーキグリップ構造
    であって、 前記グリップベースは、前記デバイスレバーの内筒状部
    が後面側から挿入されるように筒形状を呈する外筒形状
    部を有し、また、該グリップベースの上面に係合フック
    部を設け、前記装飾プレートはグリップベースの上面部
    から前面部に回り込む形状とし、装飾プレートの前面部
    の裏側には、グリップベース前面部に向けて対向突設す
    る突出部を形成すると共に、該突出部は、グリップベー
    スへの装飾プレートの組付状態では、前記外筒形状部の
    筒孔の内面に嵌込まれ、しかも、該嵌込状態で前記デバ
    イスレバーがグリップベースに挿入されると、前記デバ
    イスレバーの内筒状部の前端部が、該外筒形状部から突
    出されると共に、装飾プレートの突出部の上面部に該内
    筒状部の外側面が位置することを特徴とするパーキング
    ブレーキグリップ構造。
  2. 【請求項2】前記グリップベースの係合部と装飾プレー
    トの被係合部とは上下方向で係合するように構成され、
    係合状態で装飾プレートの突出部が、グリップベースの
    前面と干渉しないように、該グリップベースの前面を非
    干渉形状としたことを特徴とする請求項1記載のパーキ
    ングブレーキグリップ構造。
  3. 【請求項3】前記グリップベースの前面の非干渉形状
    は、上面側が後方に退いた傾斜形状となっていることを
    特徴とする請求項2記載のパーキングブレーキグリップ
    構造。
  4. 【請求項4】前記装飾プレートの上面部の裏側には、レ
    バー軸方向の移動防止突起部が設けられていることを特
    徴とする請求項1乃至3記載のパーキングブレーキグリ
    ップ構造。
  5. 【請求項5】前記グリップベースには、表皮が巻装さ
    れ、前記装飾プレートの取付部分での表皮の端末は、前
    記グリップベースと装飾プレートとより挟持されている
    ことを特徴とする請求項1乃至4記載のパーキングブレ
    ーキグリップ構造。
  6. 【請求項6】前記グリップベースには、表皮が巻装さ
    れ、前記係合部の後端部には、装飾プレートの上面後部
    を後方側へ押圧する後方側押圧力発生部が形成されてお
    り、該後方側押圧力発生部で、前記表皮の端末が、前記
    グリップベースと装飾プレートとにより挟持されている
    ことを特徴とする請求項1乃至4記載のパーキングブレ
    ーキグリップ構造。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008074284A (ja) * 2006-09-22 2008-04-03 Toyoda Iron Works Co Ltd パーキングブレーキ操作レバーのグリップ

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