JP2005254961A - サイドバイザー取付金具の圧入固定用冶具 - Google Patents
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Abstract
【課題】 専用の工具や熟練技術を持たない一般のユーザー(サイドバイザーの購入者)であっても、バイザー本体のボス部をサイドバイザー取付金具の菊穴に容易に圧入することができるようにする。
【解決手段】 サイドバイザー取付金具4を、当該取付金具4に打ち抜き形成された菊穴5を介して合成樹脂製バイザー本体2の裏面に突設されたボス部3に圧入固定するための冶具7であって、菊穴5の周囲においてサイドバイザー取付金具4と係合するための爪部8a,8bと、菊穴5の周囲の複数位置においてサイドバイザー取付金具4の表面を押圧することが可能な押圧部9と、菊穴5を覆うことが可能な平らな天板部10とを合成樹脂で一体成形してある。
【選択図】 図3
【解決手段】 サイドバイザー取付金具4を、当該取付金具4に打ち抜き形成された菊穴5を介して合成樹脂製バイザー本体2の裏面に突設されたボス部3に圧入固定するための冶具7であって、菊穴5の周囲においてサイドバイザー取付金具4と係合するための爪部8a,8bと、菊穴5の周囲の複数位置においてサイドバイザー取付金具4の表面を押圧することが可能な押圧部9と、菊穴5を覆うことが可能な平らな天板部10とを合成樹脂で一体成形してある。
【選択図】 図3
Description
本発明は、自動車の窓枠などにサイドバイザーを取り付けるための取付金具を、当該取付金具に打ち抜き形成された菊穴を介してバイザー本体の裏面に射出成形等により突設されたボス部に圧入固定するためのサイドバイザー取付金具の圧入固定用冶具に関する。
特許文献1に見られるように、合成樹脂製バイザー本体の裏面に射出成形等により突設されたボス部を、サイドバイザー取付金具に打ち抜き形成された菊穴に圧入することにより、バイザー本体とサイドバイザー取付金具とを固定するようにしたサイドバイザーは、両者をリベット止めする場合のように、バイザー本体にリベット挿入用の貫通孔を加工する必要がなく、リベット頭部がバイザー本体の表面に露出しないので、外観上も好ましいものである。
しかしながら、ボス部をサイドバイザー取付金具の菊穴に圧入する作業は、圧入による菊穴舌片の折り曲げに大きな力が必要とされる上、指先での細かな作業となるため、菊穴周囲の板面がボス部の軸芯に対して傾斜しやすく、専用の工具や熟練技術を持たない一般のユーザー(サイドバイザーの購入者)にとってかなり難しい作業である。
そのため、メーカー側でバイザー本体にサイドバイザー取付金具を先付けして、出荷するのが普通であり、このことがコスト増の一因となっている。
本発明は、上述した現状の問題点をふまえてなされたものであって、その目的とするところは、専用の工具や熟練技術を持たない一般のユーザー(サイドバイザーの購入者)であっても、バイザー本体のボス部をサイドバイザー取付金具の菊穴に容易に圧入することができるようにすることにある。
上記の目的を達成するために、本発明が講じた技術的手段は、次の通りである。即ち、請求項1に記載の発明によるサイドバイザー取付金具の圧入固定用冶具は、サイドバイザー取付金具を、当該取付金具に打ち抜き形成された菊穴を介して合成樹脂製バイザー本体の裏面に突設されたボス部に圧入固定するための冶具であって、菊穴の周囲においてサイドバイザー取付金具と係合するための爪部と、菊穴の周囲の複数位置においてサイドバイザー取付金具の表面を押圧する(これは、菊穴の周囲を取り囲むように点接触させた状態で押圧する場合と、菊穴の周囲を取り囲むように線接触させた状態で押圧する場合とを含む意味である。)ことが可能な押圧部と、菊穴を覆うことが可能な平らな天板部とを一体成形して構成した点に特徴がある。
尚、請求項1に記載の発明におけるサイドバイザー取付金具の圧入固定用冶具としては、サイドバイザー取付金具の表面に菊穴の軸芯方向から押し付けることにより、爪部が菊穴の周囲においてサイドバイザー取付金具と係合するように構成されたものでもよく(請求項2)、サイドバイザー取付金具に対して菊穴の軸芯と直角な方向からスライドさせることにより、爪部が菊穴の周囲においてサイドバイザー取付金具と係合するように構成されたものでもよい(請求項3)。
本発明の圧入固定用冶具を使用すれば、次の手順により、誰にでも、換言すれば、メーカー側の作業員、サイドバイザー購入者の何れであっても、容易にバイザー本体のボス部をサイドバイザー取付金具の菊穴に圧入することができる。
即ち、先ず、圧入固定用冶具をサイドバイザー取付金具に、爪部が菊穴の周囲においてサイドバイザー取付金具と係合し、且つ、押圧部がサイドバイザー取付金具の表面と対向する状態に取り付ける。
この状態で、サイドバイザー取付金具の菊穴をバイザー本体の裏面に突設されたボス部の先端にあてがい、天板を例えば親指でボス部に向けて押し付ける。
これにより、押圧部が菊穴の周囲の複数位置においてサイドバイザー取付金具の表面を押圧して、サイドバイザー取付金具を押し下げるので、ボス部の先端が菊穴舌片を突き上げるようにして菊穴に圧入される。
この場合、親指などで押す部分が、ボス部の真上に位置するところの、平らで、且つ、菊穴を覆うことが可能な広さの天板であるから、強い力で押し込んでも指が痛くならず、ボス部の突き上げによる菊穴舌片の折り曲げが楽に行えることになる。また、天板を押し下げることにより、押圧部が菊穴の周囲の複数位置においてサイドバイザー取付金具の表面を押圧(これは、菊穴の周囲を取り囲むように点接触させた状態で押圧する場合と、菊穴の周囲を取り囲むように線接触させた状態で押圧する場合とを含む意味である。)するので、菊穴周囲の板面がボス部の軸芯に対して傾斜することを防止しつつサイドバイザー取付金具を押し下げることができ、正確にボス部の軸芯方向に圧入することができる。
このように、誰にでも容易にサイドバイザー取付金具の圧入固定を行えるので、例えば、サイドバイザー取付金具、圧入固定用冶具、バイザー本体の三者を結合せずに、取扱い説明書を同封して、出荷、販売することが可能となり、メーカー側におけるバイザー本体とサイドバイザー取付金具との先付け工程を省略することにより、サイドバイザーのコストダウンを図り得るのである。
また、サイドバイザー取付金具の圧入固定が完了した状態においては、ボス部や菊穴が圧入固定用冶具で覆われるため、見栄えが良く、バイザー本体とサイドバイザー取付金具の圧入固定部に接触した際の感触もよいサイドバイザーが得られるのである
図1〜図3は、本発明の一実施形態を示す。1は、合成樹脂製バイザー本体2の裏面に射出成形等により突設されたボス部3を、サイドバイザー取付金具4に打ち抜き形成された菊穴5に圧入することにより、バイザー本体2とサイドバイザー取付金具4とを固定するようにしたサイドバイザーである。図1に示す6は、バイザー本体2の耳部を窓枠に接着する両面テープ、Wは窓ガラスである。ボス部3は、冷却に伴う樹脂のヒケを防止するために筒状に成形され、外周にはサイドバイザー取付金具4を支持する段差部3aが形成されている。
7は、サイドバイザー取付金具4の圧入固定用冶具である。圧入固定用冶具7は、菊穴5の周囲においてサイドバイザー取付金具4と係合するための相対向して配置された2本の爪部8a,8bと、菊穴5の周囲の複数位置においてサイドバイザー取付金具4の表面を点接触の状態で押圧することが可能な放射状に配置された複数(図示の例では4個)の縦リブ状の押圧部9と、菊穴5を覆うことが可能な平らな天板部10とを合成樹脂により
一体成形して構成したものであって、下端だけが開口した円筒状を呈する。
一体成形して構成したものであって、下端だけが開口した円筒状を呈する。
サイドバイザー取付金具4には、一方の爪部8aが嵌り込む貫通孔aが形成されており、圧入固定用冶具7をサイドバイザー取付金具4の表面に菊穴5の軸芯方向から押し付けることにより、一方の爪部8aが貫通孔aに嵌入して、その縁部と係合し、他方の爪部8bが菊穴5を挟んで位置するサイドバイザー取付金具4の末端の縁部と係合するように構成されている。
上記の構成によれば、圧入固定用冶具7をサイドバイザー取付金具4の表面に菊穴5の軸芯方向から押し付けることにより、図3に示すように、圧入固定用冶具7をサイドバイザー取付金具4に取り付けることができる。この取付け状態においては、爪部8a,8bが菊穴5の周囲においてサイドバイザー取付金具4と係合し、且つ、前記押圧部9がサイドバイザー取付金具4の表面と対向して位置することになる。
この状態で、サイドバイザー取付金具4の菊穴5をバイザー本体2の裏面に突設されたボス部3の先端にあてがい、天板10を例えば親指でボス部3に向けて押し付ける。
これにより、押圧部9が菊穴5の周囲の複数位置でサイドバイザー取付金具4の表面を押圧して、サイドバイザー取付金具4を押し下げるので、ボス部3の先端が菊穴5舌片5aを突き上げるようにして菊穴5に圧入され、バイザー本体2とサイドバイザー取付金具4とが、図1で示した状態に圧入固定されることになる。
この場合、親指などで押す部分が、ボス部3の真上に位置するところの、平らで、且つ、菊穴5を覆うことが可能な広さの天板10であるから、強い力で押し込んでも指が痛くならず、ボス部3の突き上げによる菊穴5舌片5aの折り曲げが楽に行えることになる。また、天板10を押し下げることにより、押圧部9が菊穴5の周囲の複数位置においてサイドバイザー取付金具4の表面を押圧するので、菊穴5周囲の板面がボス部3の軸芯に対して傾斜することを防止しつつサイドバイザー取付金具4を押し下げることができ、正確にボス部3の軸芯方向に圧入することができる。
図4〜図6は、他の実施形態を示す。この実施形態では、圧入固定用冶具7における天板10の外径をサイドバイザー取付金具4の幅と合致させる一方、サイドバイザー取付金具4の末端に、菊穴5を挟んで貫通孔aと対向位置する切欠きbを形成して、一方の爪部8aが貫通孔aの縁部と係合し、他方の爪部8bが切欠きbの縁部と係合するように構成してある。そして、菊穴5の周囲の複数位置においてサイドバイザー取付金具4の表面を点接触の状態で押圧することが可能な放射状に配置された複数(図示の例では4個)の縦リブ状の押圧部9に加えて、天板10の外周部から下方に連設された円筒状の側壁の下端9aでも、サイドバイザー取付金具4の表面を押圧するように構成してある。その他の構成、作用は図1〜図3の実施形態と同じであるため、説明を省略する。
図7〜図11は、他の実施形態を示す。この実施形態は、圧入固定用冶具7の爪部8を、図9に示すように、サイドバイザー取付金具4の末端の外形に沿った略U字状ないしはそれに類する形状に連続した形状とし、爪部8の上方に、サイドバイザー取付金具4の板厚程度の間隔を隔てて、爪部8と同一形状に連続した押圧部9を設け、圧入固定用冶具7をサイドバイザー取付金具4に対して菊穴5の軸芯と直角な方向からスライドさせることにより、爪部8が菊穴5の周囲においてサイドバイザー取付金具4と係合するよう構成した点に特徴がある。
この構成によれば、図7、図8に示すように、圧入固定用冶具7を菊穴5の軸芯と直角な方向からスライドさせてサイドバイザー取付金具4に取り付け、この状態で、菊穴5を
ボス部3の先端にあてがい、天板10を押し下げることにより、押圧部9がサイドバイザー取付金具4の表面外周部を押し下げるので、ボス部3の先端が菊穴5舌片5aを突き上げるようにして菊穴5に圧入され、バイザー本体2とサイドバイザー取付金具4とが、図10、図11に示した状態に圧入固定されることになる。
ボス部3の先端にあてがい、天板10を押し下げることにより、押圧部9がサイドバイザー取付金具4の表面外周部を押し下げるので、ボス部3の先端が菊穴5舌片5aを突き上げるようにして菊穴5に圧入され、バイザー本体2とサイドバイザー取付金具4とが、図10、図11に示した状態に圧入固定されることになる。
尚、天板10の裏面には、緩やかな斜面をもつ隆起部10aが設けられており、圧入固定用冶具7をストローク端までスライドさせることにより、隆起部10aがボス部3の穴に嵌入して抜け止めされるように構成されている。
1 サイドバイザー
2 バイザー本体
3 ボス部
4 サイドバイザー取付金具
5 菊穴
7 圧入固定用冶具
8,8a,8b 爪部
9 押圧部
10 天板
2 バイザー本体
3 ボス部
4 サイドバイザー取付金具
5 菊穴
7 圧入固定用冶具
8,8a,8b 爪部
9 押圧部
10 天板
Claims (3)
- サイドバイザー取付金具を、当該取付金具に打ち抜き形成された菊穴を介して合成樹脂製バイザー本体の裏面に突設されたボス部に圧入固定するための冶具であって、菊穴の周囲においてサイドバイザー取付金具と係合するための爪部と、菊穴の周囲においてサイドバイザー取付金具の表面を押圧することが可能な押圧部と、ボス部とサイドバイザー取付金具の菊穴舌片を覆うことが可能な平らな天板部とを一体成形して成るサイドバイザー取付金具の圧入固定用冶具。
- サイドバイザー取付金具の表面に菊穴の軸芯方向から押し付けることにより、爪部が菊穴の周囲においてサイドバイザー取付金具と係合するように構成されている請求項1に記載のサイドバイザー取付金具の圧入固定用冶具。
- サイドバイザー取付金具に対して菊穴の軸芯と直角な方向からスライドさせることにより、爪部が菊穴の周囲においてサイドバイザー取付金具と係合するように構成されている請求項1に記載のサイドバイザー取付金具の圧入固定用冶具。
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- 2004-03-11 JP JP2004068791A patent/JP2005254961A/ja active Pending
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