JPS6034403A - ボタン組立体およびその組立方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、ボタン、特にカバー付ボタンの改良に関する
。

従来、カバー付ボタンを製造する場合、カバー付ボタン
のベースを板金と金属ワイヤとの組合せで形成するのが
普通であった。この板金部分は、１対の互いに係合する
内外カップとして形成される。外側カップは、ボタンの
外側部材を構成するものであシ、カバー材はこの外側部
材の外側面に張設される。内側カップは、外側カップの
凹面状の内側面に対面するように位置づけし、外側カッ
プの外周縁を巻いて折込まれたカバー材の縁部を外側カ
ップの外周縁との間に挾ませる。次いで、据込み加工に
よシこの組立体に圧縮力を加えてカバー材を外側部材の
周シに締付ける。ボタンの内外カップの固定は、内側カ
ップに穿設した孔に通したワイヤループによって行われ
る。別の構成のものとして、ボタンの内側部材をプラス
チック材で形成し、やはり据込み加工により外側部材で
ある金属キヤツジをプラスチック製の内側部材に締付は
結合させることによって組立てたボタン組立体も、従来
から提案されている。軸は、内側部材に一体に突設され
ている。

しかしながら、上述のような従来のボタンは、組合せた
内外カップを、それらの間にカバー材の縁部を挾んで据
込むための装置を必要とするという点で重大な難点があ
った。しかも、いろいろな異る寸法のボタンを製造する
には、装置をそれぞれの寸法に適合させなければならな
い。

そのような装置を設けることは、コスト高となるばかり
でなく、効率が悪く、不便でもある。

更に、従来のがタンの場合、据込加工が熟練した技術で
もって行われない限９、ボタンの組立が不良となシ、使
用中組立が外れ易いという欠点がある。

カバー材を所定位置に保持するためにボタンの内側部材
の固定手段として異る手段を用いたいろいろな構成のカ
バー付ボタンが従来から提案されている。例えば、外側
カップの後面から一体の軸を突設し、中央孔を有する内
側部材を外側カップに係合させ、カバー材を外側カップ
の外側面に被覆して該カップの周縁を巻いて折込んで接
合するようにしたボタン組立体が提案されている。しか
しながら、そのようなボタン組立体は、深さが深過ぎる
という点で一般に受入れられなかった。

更に別の問題として、ボタンの鋼、ステンレス鋼または
アルミニウム製部分の錆、変色または酸化などがある。

その結果、ボタンに近接した衣類やボタンの取付糸を変
色させ、最終的には、取付糸や、クッション材などを腐
らせて、ボタンがその取付個所からちぎれ落ちることに
なる。

発明の概要 本発明の目的は、上述した従来技術の欠点を克服した改
良されたボタン組立体およびその組立方法を提供するこ
とである。

略述すれば、本発明は、内側に凹部を有する外側本体部
材と、該外側本体部材の凹部から突出した軸と、該軸を
囲繞し、外側本体部材の凹部内に弾発的に嵌合させ固定
させた内側本体部材とから成るボタン組立体を提供する
。

本発明は、また、後面側に四部を有する外側本体部材と
、該外側本体部材から後方に延長する軸と、該軸を貫通
させる孔を有しており、周縁において外側本体部材の凹
部内に係合させ固定させることができる内側本体部材と
、外側本体部材の少くとも一部分に被せられ、内側本体
部材の周縁と、該凹部の、内側本体部材の周縁に近接す
る部分との間に挾持されるようになされたカバー材とか
ら成るボタン組立体のキットを提供する。

更に、本発明は、ボタンを組立てる方法において、カバ
ー材を外側本体部材の外側面に被せ、該カバー材の周縁
を外側本体部材の後面側の凹部内へ折込み、内側本体部
材を、該凹部内から突出した軸を囲繞するようにして該
凹部内に保合固定させて外側本体部材との間にカバー材
の周縁を杷持させることから成るボタン組立方法を提供
する。

更に、本発明は、後面側に四部を有する外側本体部材と
、該本体部材の凹部から突出した軸と、該軸を囲繞し、
外側本体部材の凹部内に係合させ固定させた内側本体部
材と、外側本体部材の前面に被せられ、外側本体部材と
内側本体部材との係合表面の間に縁部を挾持されたカバ
ー材とから成るボタン組立体を提供する。

第１図を参照して説明すると、本発明のボタン１０は、
外側本体部材１１と、内側本体部材１２とから成ってい
る。ボタン１ｏは、例えば熱可塑性樹脂などの成形可能
な材料で形成するのが好ましいが、その他のプラスチッ
ク、金属またはセラミックで形成することもできる。

外側本体部材１１は、外側に向ってほぼ凸面状であシ、
内側においては凹面状であって内側面即ち裏面に凹部１
３を画定する。

部材１１の外側面は、組立てられたボタンの最終所要形
状と実質的に同じ形状とすることが好ましい。部材１１
の周側部分１４は、該部材の後方即ち内方へ延長し、該
部材の裏側の凹部１３の深さを画定するようにすること
が好ましい。また、外側本体部材１１の周側部分１４の
縁部には、内側本体部分１２を四部１３内に嵌合させる
際該本体部分１２のだめの挿入案内を構成するように、
後方即ち内方ヘテーパした面１５を形成することが好ま
しい。

外側本体部分１１と一体的に形成され、その中心から内
方へ凹部１３を貫通して突出する軸部１６が設けられて
いる。軸部１６の端部２０には、図示の実施例では、ボ
タンを衣類等に取付けるのを容易にするための通し穴２
１が透設されている。軸部１６の中央部分の周面には、
複数の、好ましくは環状のリプの形としださかとげ２２
を形成する。さかとげは、連続した環状リブの形ではな
く、円周方向に間隔を置いて形成してもよい。これらの
さかとげ２２は、凹部１３の内方に向けて、即ち端部２
０のある側とは反対側に向けて突出させ、軸部１６を外
側本体部分１１に付設された状態ではさかとげ２２がほ
ぼ凹部１３の内部に位置するように配置する。

内側本体部材１２は、図示の実施例では、中央孔２６を
有するワッシャ部材として形成されている。孔２６の位
置は、ボタンの形状および構成、ならびに軸部１６の位
置に応じて定められる。孔２６の周壁面には、部材１２
の内側凹即ち裏面２４の方に向って拡開するようにテー
パが付されている。内側本体部材１２の周縁２５は、外
側本体部材１１の周側部分１４の内周面と締り嵌合する
ように構成されている。

図示の実施例では、部材１２の周縁２５には、円周方向
に間隔を置いて複数の歯２６（第３図）が設けられてお
り、後述するカバー材２７を周縁２５を巻いて係合させ
たとき、歯２６がカバー材に係合するようになされてい
る。

このボタン組立体は、その各構成部品をキットとして供
給し、使用者が組立てるようにすることが好ましい。ボ
タンの組立は、いろいろな方法で行うことができる。例
えば使用者は、所定の寸法に切断したカバー材２７を凹
状金型内に装填し、軸部１６を有する外側本体部材１１
を該金型内へ挿入しカバー材２７に係合させる。

金型は、カバー材を部材１１の周りにほぼ該部材の輪郭
に合致させる働きをする。次いで、内側本体部材１２の
孔２３を軸部１６に嵌合させ、かつ、部材１２の周縁２
５および歯２６をカッ（−材２７の隣接する部分に係合
させる。次いで、例えば軸部１６を外部へ突出させる適
当な孔を有する工具を用いるなどして内側本体部材１２
に押圧力を加え、部材１２の孔２３の周壁をしてさかと
げ２２を乗越えさせるようにして部材１２の周縁２５を
凹部１６の内へ押込み、それによってカバ一部材２７を
外側本体部材１１の周りに伸張させる。歯２６がカバー
材の周縁に係合してそれを所定位置に保持し、さかとげ
２２が孔２６の周壁に係合し、ボタン組立体を組立状態
に保持する。

所望ならば、内側本体部材１２に補強リブ３０を設ける
ことができる。これらのリプは、円周方向に間隔を置い
て配置し、部材１２０周縁２５の方に向ってテーパさせ
ることが好ましいが、リプの配置および形状は、ボタン
の形成や、衣類などへのボタンの取付けを妨害しない限
シ適当に選択することができる。補強リブは、本体部材
１２の強度を増大するので、本体部材１２を撓ませ、あ
るいは変形させてボタンの軸部１６あるいは外側本体部
材の周縁２５との保合から離脱させようとする応力に抵
抗することができる。

第２図は、本発明の別の実施例によるボタン４０を示す
。この実施例では外側本体部分４１と軸部４２とは２つ
の別個の部品として形成されている。この構成は、第１
図の実施例のように部材１１と軸部１６とを一体とした
構成とは異り、成形用金型を簡略にすることができるの
で、製造が簡単である。外側本体部材４１の中央には孔
４３が設けられている。孔４６の周壁は、内方に向って
すぼまるようにテーパさせ、係合谷部４４に終端させる
ことが好ましい。軸部４２の外端には、孔４３のテーパ
した周壁と嵌合するように外方に拡開するテーパを付さ
れた拡大類４５を設ける。

頭４５に隣接した軸部４２の周面には、谷部４４を嵌入
させる周溝４６を形成する。溝４６の下方の軸部４２の
周面には、環状リブ４８を形成することが好ましい。溝
４６（頭４５を除く）を含む軸部４２の全体寸法は、軸
ｍ４２を部材４１の外側（第２図でみて上側）から孔４
３を通して押込み、谷部４４を溝４６内へ弾発的に嵌入
させることができるように定める。軸部４２と孔４３と
の係合は、若干の弛みをもつ回転自在の保合とすること
が好ましいが、これは必須の要件ではなく、回転できな
い、きつい保合関係としてもよい。

軸部４２は孔４６に係合させるものとして示されている
が、変型例として軸部４２は、例えば接着剤や、無線周
波溶接や、ビン−スロット係合や、差込み結合などの他
のいろいろな方法によって部材１１に結合することがで
きる。

第４図は、本発明のボタンを組立てるためのダイ　（金
型）を示す。このダイは、互いに嵌合するようになされ
た２″）の部品５１．５２から成っている。第１部品５
１は、外側部材５５と、外側部材内に上下方向に移動自
在に装着された内側部材５４とから成っている。第２部
品５２は、外側部材５５と、外側部材内に上下方向に移
動自在に装着された内側部材５６とから成っている。使
用に当っては、所定の寸法に切断したカバー材２７をダ
イ部品５２の内側部材５６の所定の形状に賦形された端
面５７上に敷き、ボタンの外側本体部材（必要ならば、
軸部を取付けた状態で）を、カバー材２７を介して端面
５７に押しつける。それによってカバー材２７は、金型
即ちダイ部品５２の内側部材５６の端面５７により外側
本体部材１１の外側面の形状にほぼ合致するように賦形
される。次いで、内側本体部材１２を、軸部１６を孔２
６から突出させるようにして、外側本体部材１１に嵌合
させ、ダイ部品５１と５２とを合わせ、可動部材５４と
ｓ６１互いに近づけ方向に強く、迅速に押圧すれば、ボ
タンの部材１１と１２および軸部１６が互いに押嵌めら
れる。

以上、本発明の詳細な説明したが本発明はこれに限定さ
れるものではなく、本発明の精神および範囲から逸脱す
ることなく、いろいろな変型が可能である。例えば、カ
バー材全確実に把持するために内側本体部材の内側面に
追加の針を設けることができる。この場合、カバー材の
縁は、それらの針によって把持されるように、第１図に
示されるよシ更に内方にまで延長させるようにする。

また、ボタンの組立方法−も、上述した方法以外のいろ
いろな方法を用いることができ、組立作業に使用するダ
イ装置は、高速ダイ装置を含め、既に周知である。ある
いは、ボタンの組立は、手作業で行う、こともできる。

また、別法とし、軸部を備えたキャップ即ち外側本体部
材１１を、その内側面を下に向けてダイ内に挿入し、カ
バー材を該本体部材の外側面にかぶせる。次いで、ダイ
を押しつけて外側本体部材を第２の凹状ダイ内へ押入れ
る。次に、ワッシャ即チ内側本体部材を第３のダイ内に
挿入し、第２と第６のダイを押合わせて、ワッシャをキ
ャップ内へ押込み、カバー材の縁を把持させる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明のボタンの断面図、第２図は本発明の別
の実施例によるボタンの断面図、第３図はボタンの内側
本体部材の平面図、第４図は本発明のボタンを組立てる
のく使用するダイの透視図である。 部材、１６は凹部、１６は軸、２３は中央孔、２５は周
縁、２６は歯（突起）、２７はカバー材。 特許出願人　デベロツプメ／１・　ファイナンスコーポ
レイション　オプ　ニュー− シーラント ′　１ 代理人飯　１）伸　行　ｊ ）

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １）内側に凹部を有する外側本体部材と、該外側本体部
   材の凹部から突出した軸と、該軸を囲繞し、外側本体部
   材の凹部内に弾発的に嵌合させ固定させた内側本体部材
   とから成るボタン組立体。 ２）前記軸と外側本体部材とは別個の部片である特許請
   求の範囲第１項記載のボタン組立体。 ５）前記内側本体部材の周縁には、前記外側本体部材に
   しっかりと係合するだめの複数の突起が設けられている
   特許請求の範囲第１項または２項記載のボタン組立体。 ４）前記内側本体部材は、はぼ平坦なワッシャ部材から
   成るものである特許請求の範囲第１〜５項のいずれかに
   記載のボタン組立体。 ５）後面側に凹部を有する外側本体部材と、該外側本体
   部材から後方に延長する軸と、該軸を貫通させる孔を有
   しており、周縁において外側本体部材の凹部内に係合さ
   せ固定させることができる内側本体部材と、外側本体部
   材の少くとも一部分に被せられ、内側本体部材の周縁と
   、該凹部の、内側本体部材の周縁に近接する部分との間
   に挾持されるようになされたカバー材とから成るボタン
   組立体のキット。 ６）前記内側本体部材の周縁には複数個の歯が設けられ
   ている特許請求の範囲第５項記載のボタン組立体のキッ
   ト。 ７）ボタンを組立てる方法において、カバー材を外側本
   体部材の外側面に被せ、該カバー材の周縁を外側本体部
   材の後面側の凹部内へ折込み、内側本体部材を、該凹部
   内から突出した軸を囲繞するようにして該凹部内に保合
   固定させて外側本体部材との間にカバー材の周縁を把持
   させることから成るボタン組立方法。 ８）前記内側本体部材を前記凹部内に係合させる前に前
   記軸を該凹部内に組立てる工程を含む特許請求の範囲第
   ７項記載のボタン組立方法。 ９）後面側に凹部を有する外側本体部材と、該本体部材
   の凹部から突出した軸と、該軸を囲繞し、外側本体部材
   の凹７部内に係合させ固定させた内側本体部材と、外側
   本体部材の前面に被せられ、外側本体部材と内側本体部
   材との係合表面の間に縁部を挾持されたカバー材とから
   成るボタン組立体。