JP2001105073A - 押込み転造装置 - Google Patents

押込み転造装置

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JP2001105073A
JP2001105073A JP29029099A JP29029099A JP2001105073A JP 2001105073 A JP2001105073 A JP 2001105073A JP 29029099 A JP29029099 A JP 29029099A JP 29029099 A JP29029099 A JP 29029099A JP 2001105073 A JP2001105073 A JP 2001105073A
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work
center
ball screw
screw shaft
chuck
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稔 吉沢
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ワークを押込み転造する際に、ワークのクラ
ンプ力を容易に調整できるようにすると共に、ワークを
押込む際の移動スピードも途中で切換え制御できるよう
にして作業全体のスピードアップを図る。 【解決手段】 ベース20と、このベース20上にスラ
イド可能に配設された回転センタ25a及びチャックセ
ンタ26aと、回転センタ25aの背面側に配設されサ
ーボモータ50の駆動力によってスライド可能なボール
ネジシャフト51とを備え、前記チャックセンタ26a
がワーク21のクランプ軸線40上でエアーシリンダ装
置33から押圧力を受けて移動し、回転センタ25aと
の間でワーク21をクランプすると共に、ボールネジシ
ャフト51がワーク21のクランプ軸線40上でサーボ
モータ50からの駆動力を受けて回転センタ25aを押
圧し、ワーク21をロールダイス70側に移動する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は寄せ転造を兼ねた押
込み転造装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図6は従来における押込み転造装置の一
例を示したものである。この図において、転造装置のベ
ース1上にはワーク2をクランプするための操作センタ
台3と後部センタ台4とが配置され、連結杆5によって
両者がつながっている。操作センタ台3にはクランプシ
リンダ(図示せず)が内蔵されおり、該センタ台3に取
付けられた押込センタ6を押出すことでワーク2がクラ
ンプされる。また、操作センタ台3の背面側には押込シ
リンダ7が配設されている。この押込シリンダ7はワー
ク2を転造加工する際に駆動するもので、油圧によって
伸縮するロッド8の先端が操作センタ台3の背面に固定
されている。一方、後部センタ台4にはチャックセンタ
9が取付けられる。このチャックセンタ9の後端には、
チャックセンタ9を後部センタ台4から操作センタ台3
側に突き出す押しバネ10が配置され、押しバネ10の
弾性力でワーク2の長さのバラツキを吸収している。
【0003】このような構成からなる押込み転造装置に
あっては、先ず押込センタ6及びチャックセンタ9間に
ワーク2をセットしたのち、クランプシリンダが作動し
てワーク2をクランプする。次いで、押込シリンダ7が
作動してロッド8を伸ばし操作センタ台3をロールダイ
ス11側に向けて移動する。操作センタ台3と後部セン
タ台4とが連結杆5によってつながっているので、ワー
ク2はこれら一対のセンタ台3,4と一緒にロールダイ
ス11側に移動し、ワーク2にセレーションやスプライ
ンなどの転造加工が行われる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
押込み転造装置には以下のような課題がある。第1にワ
ーク2をクランプするのに押しバネ10を用いてワーク
2の長さのバラツキを調整しているが、このバネ力はワ
ーク2の種類及び加工種類などによって異なるために、
その都度押しバネ10を交換しなければならないといっ
た煩わしさがあった。第2にワーク2の押込みを油圧の
押込シリンダ7によって行なっているためにスピードが
一元的であり、ワーク2を押込む際の移動スピードの途
中での切換制御が難しい。その結果、ワーク2をロール
ダイス11の位置まで移動させる時のスピードとワーク
2をロールダイス11で押込み加工する時のスピードと
を変えて全体のスピードアップを図ることが難しかっ
た。
【0005】そこで、本発明の目的はワークのクランプ
力を容易に調整できるようにした押込み転造装置を提供
することである。
【0006】また、本発明の他の目的はワークを押込む
際の移動スピードを途中で切換え制御できるようにし
て、作業全体のスピードアップを図ることができる押込
み転造装置を提供することである。
【0007】また、本発明の他の目的は押込み転造加工
のみならず寄せ転造加工も兼用できる押込み転造装置を
提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1に係る押込み転造装置は、ベースと、この
ベース上にスライド可能に配設された回転センタ及びチ
ャックセンタとを備え、回転センタとチャックセンタと
の間でワークをクランプする押込み転造装置において、
前記チャックセンタは、ワークのクランプ軸線上でシリ
ンダ装置からの押圧力を受けることを特徴とする。
【0009】この発明によれば、シリンダ装置の圧力設
定を変えることでワークのクランプ力を容易に調整でき
ると共に、ワークの長さのバラツキに対しても一定の圧
力でクランプすることができる。また、シリンダ装置か
らはクランプするワークの軸線上で押圧するために、反
力を受けた時にワークの中心軸がずれるといったことも
防げる。
【0010】また、請求項2に係る押込み転造装置は、
ベースと、このベース上にスライド可能に配設された回
転センタ及びチャックセンタと、回転センタの背面側に
配設されサーボモータの駆動力によってスライド可能な
ボールネジシャフトとを備え、前記チャックセンタがワ
ークのクランプ軸線上でシリンダ装置から押圧力を受け
て移動し、回転センタとの間でワークをクランプすると
共に、ボールネジシャフトがワークのクランプ軸線上で
サーボモータからの駆動力を受けて回転センタを押圧
し、ワークをロールダイス側に移動することを特徴とす
る。
【0011】この発明によれば、前記請求項1に係る発
明の作用効果に加えて、ワークの押込みをサーボモータ
によって制御しているために、正確に位置決めできる
他、押込み時の移動スピードを容易に制御できるといっ
た効果がある。また、ボールネジシャフトの先端でクラ
ンプしているワークの軸線上を押圧するために、押込み
時の反力をボールネジシャフトのハウジングで確実に受
け止めることができ、ワークの中心軸がずれるといった
ことを防げる。
【0012】また、請求項3の発明は、請求項2に係る
押込み転造装置において、前記ボールネジシャフトの後
端側に、ボールネジシャフトに固定された歩み調整杆
と、この歩み調整杆の一端を両側から挟持する一対のシ
リンダとを備えたボールネジ切離し手段を配設し、左右
のシリンダを駆動して歩み調整杆を挟持した時にボール
ネジシャフトの先端と回転センタとの間に隙間を設けた
ことを特徴とする。
【0013】この発明によれば、寄せ転造の際にはワー
クをクランプしているセンタ台とボールネジシャフトと
を切離したので、転造加工の際にワークの歩みによって
センタ台が移動したとしても、それによってボールネジ
シャフトに悪影響を及ぼすことがない。また、寄せ転造
位置への移動はセンタ台を直接ボールネジシャフトによ
って押圧してないので、センタ台からボールネジシャフ
トを切り離した時にセンタ台の位置即ちワークの位置が
ずれてしまうといったことがない。
【0014】
【発明の実施の形態】以下添付図面に基づいて本発明に
係る押込み転造装置の実施形態を詳細に説明する。図1
及び図2はこの実施形態に係る押込み転造装置の概略側
面図であり、図1は寄せ転造時におけるボールネジシャ
フトとセンタ台との位置関係を示し、図2は押込み転造
時における上記両者の位置関係を示したものである。ま
た、図3は押込み転造装置の平面図である。これらの図
において、符号20は押込み転造装置のベースであり、
その上面にはワーク21をクランプするためのセンタ台
装置22、センタ台装置22を押込むための押込駆動装
置23及びボールネジ切離し手段60が設けられる。上
記ベース20上にはセンタ台装置22からボールネジ切
離し手段60まで連続して延びるガイドレール24が敷
設され、このガイドレール24上を上記センタ台装置2
2などがスライド移動する。
【0015】前記センタ台装置22は、左右に離れて配
置された回転センタ台25とチャックセンタ台26とを
備えており、各センタ台25,26の対向する前面側に
は回転センタ25a及びチャックセンタ26aが同軸上
にそれぞれ取付けられる。回転センタ台25及びチャッ
クセンタ台26は、ガイドレール24上を摺動する可動
ブロック27,28にそれぞれ載置固定されるが、回転
センタ台25側の可動ブロック27は、前記押込駆動装
置23及びボールネジ切離し手段60が載置されるテー
ブル29と一体に固定される他、可動ブロック27の両
側で水平に延びるワーク長調整杆30にボルト31で締
結されている。ワーク長調整杆30には一端部から中央
部付近まで長溝30aが形成されており、この長溝30
aの範囲内で回転センタ台25をワーク21の長さに応
じて移動することができる。なお、チャックセンタ台2
6側の可動ブロック28はガイドレール24上を自由に
移動することができる。
【0016】前記チャックセンタ台26が固定されてい
る可動ブロック28の後部近傍には、前記ワーク長調整
杆30の他端部にボルトで締結された可動ブロック32
が配設される。この可動ブロック32の上面には前記チ
ャックセンタ台26を駆動するためのエアーシリンダ装
置33が載置固定される。このエアーシリンダ装置33
は、可動ブロック32に固定されたシリンダ本体34
と、このシリンダ本体34のロッド35先端に固定され
たセンタ押出杆36と、センタ押出杆36とチャックセ
ンタ26aとの間に架け渡された引張スプリング37と
で構成される。センタ押出杆36は可動ブロック32の
上面に設けられたスライドブロック38にガイドされつ
つチャックセンタ台26との間をスライド移動する。セ
ンタ押出杆36は略L字形状をしており、水平状の上腕
部39の先端がワーク21のクランプ軸線40上におい
てチャックセンタ台26の背面を押圧する。即ち、セン
タ押出杆36はエアーシリンダ装置33のロッド35に
よって下部が押されるが、クランプ軸線40上でチャッ
クセンタ台26を押すことで安定した確実なクランプが
得られる。なお、前記引張スプリング37は、ワーク2
1のクランプ解除時にチャックセンタ台26を可動ブロ
ック28と共に引張スプリング37のバネ力によって元
の位置に戻すためのものである。
【0017】一方、前記回転センタ台25の背面側に配
設された押込駆動装置23は、押込用のサーボモータ5
0によって制御されるボールネジシャフト51と、転造
機本体52にステー59を介して固定されたボールネジ
ハウジング53とを備える。ボールネジシャフト51は
前記センタ押出杆36と同様、クランプ軸線40上に配
設され、テーブル29上に立設された一対の支持壁54
a,54bによって前後端が支持されている。ボールネ
ジシャフト51の前後端には軸径の細い細径部55a,
55bがそれぞれ形成されており、この細径部55a,
55bが支持壁54a,54bに開設された通孔(図示
せず)に貫通支持されている。また、ボールネジシャフ
ト51は、サーボモータ50の回転軸及びボールネジシ
ャフト51のそれぞれに取付けられたプーリ56,57
間にタイミングベルト58を架け渡すことによって駆動
力が伝達され、ボールネジハウジング53に配設された
ナット49が回転することでスライド移動する。
【0018】また、前記押込駆動装置23の背面側に
は、寄せ転造する際に生ずるワークの歩み現象によって
ボールネジシャフト51に悪影響が及ぼさないようにボ
ールネジ切離し手段60が配置される。このボールネジ
切離し手段60は、テーブル29上にシリンダ固定台6
1を介して対面配置された一対のエアーシリンダ63,
64と、このエアーシリンダ63,64から伸びるロッ
ド65,66の先端に一端が挟持され他端が前記ボール
ネジシャフト51の後端部に固定される断面コ字状の歩
み調整杆67とで構成される。また、上記各エアーシリ
ンダ63,64の推力、即ち歩み調整杆67の後端67
aを押し付ける力は左右で異なっており、後端側(図に
おいて左側)のエアーシリンダ63に比べて手前側(図
において右側)のエアーシリンダ64の方が押付力は強
い。また、ロッドの長さも左右のエアーシリンダ63,
64で異なっており、左側のエアーシリンダ63の方が
ロッド65は長く伸びる。図1で示したように、右側の
エアーシリンダ64からロッド66を一杯に伸ばし、そ
れに合わせて左側のエアーシリンダ63からもロッド6
5を伸ばして歩み調整杆67の後端67aを挟持すると
丁度左右のエアーシリンダ63,64の中間位置で挟持
される。なお、歩み調整杆67の先端67bは、支持壁
54bの後側でボールネジシャフト51の後端部に固定
され、該ボールネジシャフト51と一体的に移動する。
また、ボールネジ切離し手段60が載置されるテーブル
29は、ガイドレール24上に配設された可動ブロック
68によってスライド可能となっている。
【0019】次に、上記構成からなる押込み転造装置を
用いてワーク21を押込み転造加工する場合を説明す
る。先ず、転造加工するワーク21の長さに応じて回転
センタ台25の位置決めを行なうと共に、ワーク21の
種類や加工種類等に応じてエアーシリンダ装置33のエ
アー圧を調整しておく。次いで、回転センタ25aとチ
ャックセンタ26aとの間にワーク21をセットしてか
らエアーシリンダ装置33を駆動する。この駆動によっ
てセンタ押出杆36が押し出され、その上腕部39でチ
ャックセンタ台26をワークのクランプ軸線40上で押
す。チャックセンタ台26は可動ブロック28と共にガ
イドレール24上をスライドし、回転センタ25aとの
間でワーク21をクランプする。エアーシリンダ装置3
3のレギュレータによってエアー圧が一定に制御される
ため、ワーク21の長さ方向に多少の誤差があってもク
ランプ力が一定に保持される。
【0020】図1は上記チャッキング操作によってワー
ク21をクランプした時の位置関係を示し、回転センタ
台25の背面とボールネジシャフト51の先端との間に
は隙間Sが形成される。この状態からボールネジ切離し
手段60の右側のエアーシリンダ64のエアー圧を解除
するとロッド66が引っ込むと共に、左側のエアーシリ
ンダ63のロッド65が伸びる。この時、ボールネジシ
ャフト51はボールネジハウジング53に固定され、ま
たボールネジシャフト51の後端と歩み調整杆67bの
先端67bとが固定されているために、左側のエアーシ
リンダ63が後退しながらロッド65を伸ばし、結果的
にボールネジ切離し手段60及びセンタ台装置22がテ
ーブル29と共にボールネジシャフト51に対して左側
へスライドし、図2に示したように、前記隙間Sが詰ま
ってボールネジシャフト51の先端が回転センタ台25
の背面に当接した状態となる。
【0021】この状態からサーボモータ50を駆動する
ことによってボールネジシャフト51を前進させ、ボー
ルネジシャフト51の先端部で回転センタ台25の背面
を押込んでいく。この時、チャックセンタ台26が回転
センタ台25とはワーク調整杆30によって連結されて
おり、またテーブル29も一体となっているので、全体
がガイドレール24上をロールダイス70側にスライド
し、図4に示したように、ロールダイス70にワーク2
1を押込みながらセレーションやスプラインなどの転造
加工を施す。押込転造では押込み方向とは逆側に大きな
反力が生ずるが、この実施例では加工されるワークのク
ランプ軸線40上でボールネジシャフト51に荷重が入
力され、これをボールネジハウジング53で受けるため
に、回転センタ台25が撓むことなく直立性が保たれる
ことになり、ワーク21の中心軸がずれることなく加工
精度の高い転造品が得られる。
【0022】ワーク21の押込み加工が終了すると同時
にサーボモータ50を逆転してボールネジシャフト51
を後退させる。この場合、ボールネジシャフト51は、
歩み調整杆67を介してエアーシリンダ63のロッド6
5を押圧することになるので、テーブル29がセンタ台
装置22を引張りながらスライドさせて元の位置まで戻
る。元の位置では右側のエアーシリンダ64からロッド
66を一杯に伸ばす。この場合、右側のエアーシリンダ
64の方が押付力は強いので、それによって他方側のエ
アーシリンダ63のロッド65が縮むと同時にテーブル
29が僅かに動いて図1に示した最初のホームポジショ
ンに戻る。この位置でエアーシリンダ装置33の押圧を
停止してロッド35を縮小すると引張スプリング37の
作用によってチャックセンタ台26が引き寄せられ、回
転センタ25aとチャックセンタ26aとの間のクラン
プを解除してワーク21を取り外す。
【0023】次に、上記と同じ転造装置を用いて寄せ転
造を行なう場合について説明する。この場合には回転セ
ンタ25aとチャックセンタ26aとの間でワーク21
をクランプしたのち、図1に示したホームポジションで
サーボモータ50を駆動し、ボールネジシャフト51を
前進させる。この場合にはボールネジシャフト51と一
体に固定された歩み調整杆67の後端67aがエアーシ
リンダ64のロッド66を押すことになるので、ボール
ネジシャフト51の先端と回転センタ台25の背面との
間に隙間Sが形成されたままの状態でロールダイス71
の位置まで押されていくことになる。ワーク21が転造
位置に到達するとサーボモータ50が停止してワーク2
1の移動が止まる。この時点でボーネジ切離し手段60
の左右のエアーシリンダ63,64のエアー圧を解除し
てロッド65,66を縮小させる。そうすることでセン
タ台装置22とボールネジシャフト51とが切り離され
ることになる。次いで、図5に示したように、ワーク2
1に両側からロールダイス71を回転させながら押し当
てネジ加工などの寄せ転造を行なう。転造時に発生する
ワーク21の前後方向の歩み現象に対しては、センタ台
装置22及びテーブル29がボールネジシャフト51と
は切り離された状態で動き得るので、歩みによってボー
ルネジシャフト51に荷重が入力されることがく、押込
駆動装置23の損傷を防げることになる。
【0024】上記ボールネジ切離し手段60を設けるこ
となくボールネジシャフト51の先端で回転センタ台2
5を押込んで転造加工位置まで移動させ、その後にボー
ルネジシャフト51を後退させて回転センタ台25から
切り離すことで歩みによる影響を避けることもできる
が、回転センタ台25を押していたボールネジシャフト
51を後退させる際にその反動で回転センタ台25が僅
かに動いて位置ずれを起すおそれがある。
【0025】なお、上記の実施形態ではチャックセンタ
台26の駆動源としてエアーシリンダ装置33を用い、
またボールネジ切離し装置60の駆動源にもエアーシリ
ンダ63,64を用いているが、本発明では勿論油圧の
シリンダ装置を用いることもでき、特に転造装置が大型
化した場合には有利となる。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
係る転造装置によれば、シリンダ装置の圧力設定を変え
ることでワークのクランプ力を容易に調整できると共
に、ワークの長さのバラツキに対しても一定の圧力でク
ランプすることができる。また、シリンダ装置からはク
ランプするワークの軸線上で押圧するために、反力を受
けた時にワークの中心軸がずれるといったことも防げ
る。
【0027】また、本発明の請求項2に係る転造装置に
よれば、ワークの押込みをサーボモータによって制御し
ているために、正確に位置決めできる他、押込み時の移
動スピードを容易に制御でき作業全体のスピードアップ
を図ることができる。また、ボールネジシャフトの先端
でクランプしているワークの軸線上を押圧するために、
押込み時の反力をボールネジシャフトのハウジングで確
実に受け止めることができ、ワークの中心軸がずれると
いったことを防げる。
【0028】また、本発明の請求項3に係る転造装置に
よれば、押込み転造の他に寄せ転造も兼用できる他、寄
せ転造の際にはワークをクランプしているセンタ台とボ
ールネジシャフトとを切離したので、転造加工の際にワ
ークの歩みによってセンタ台が移動したとしても、それ
によってボールネジシャフトに歩みに起因する荷重が入
力されるといったことがなく、ボールネジシャフトの損
傷が防げる。また、寄せ転造位置への移動はセンタ台を
直接ボールネジシャフトによって押圧してないので、セ
ンタ台からボールネジシャフトを切り離した時にセンタ
台の位置即ちワークの位置がずれてしまうといったこと
がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る押込み転造装置の概略側面図であ
り、寄せ転造時における位置関係を示す図である。
【図2】押込み転造時における位置関係を示した図1と
同様の押込み転造装置の概略側面図である。
【図3】本発明に係る押込み転造装置の概略平面図であ
る。
【図4】押込み転造時の状態を示す概略図である。
【図5】寄せ転造時の状態を示す概略図である。
【図6】従来における押込み転造装置の概略側面図であ
る。
【符号の説明】
20 ベース 21 ワーク 25a 回転センタ 26a チャックセンタ 33 エアーシリンダ装置 40 クランプ軸線 50 サーボモータ 51 ボールネジシャフト 60 ボールネジ切離し手段 63,64 エアーシリンダ 67 歩み調整杆 70,71 ロールダイス S 隙間

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベースと、このベース上にスライド可能
    に配設された回転センタ及びチャックセンタとを備え、
    回転センタとチャックセンタとの間でワークをクランプ
    する押込み転造装置において、 前記チャックセンタは、ワークのクランプ軸線上でシリ
    ンダ装置からの押圧力を受けることを特徴とする押込み
    転造装置。
  2. 【請求項2】 ベースと、このベース上にスライド可能
    に配設された回転センタ及びチャックセンタと、回転セ
    ンタの背面側に配設されサーボモータの駆動力によって
    スライド可能なボールネジシャフトとを備え、 前記チャックセンタがワークのクランプ軸線上でシリン
    ダ装置から押圧力を受けて移動し、回転センタとの間で
    ワークをクランプすると共に、 ボールネジシャフトがワークのクランプ軸線上でサーボ
    モータからの駆動力を受けて回転センタを押圧し、ワー
    クをロールダイス側に移動することを特徴とする押込み
    転造装置。
  3. 【請求項3】 前記ボールネジシャフトの後端側に、ボ
    ールネジシャフトに固定された歩み調整杆と、この歩み
    調整杆の一端を両側から挟持する一対のシリンダとを備
    えたボールネジ切離し手段を配設し、左右のシリンダを
    駆動して歩み調整杆を挟持した時にボールネジシャフト
    の先端と回転センタとの間に隙間を設けたことを特徴と
    する請求項2記載の押込み転造装置。
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