JP2001104870A - 光輝性塗料組成物、光輝性塗膜形成方法および複層塗膜 - Google Patents

光輝性塗料組成物、光輝性塗膜形成方法および複層塗膜

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JP2001104870A
JP2001104870A JP28921199A JP28921199A JP2001104870A JP 2001104870 A JP2001104870 A JP 2001104870A JP 28921199 A JP28921199 A JP 28921199A JP 28921199 A JP28921199 A JP 28921199A JP 2001104870 A JP2001104870 A JP 2001104870A
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coating layer
hologram
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Nobuhiko Momose
信彦 百瀬
Katsumi Kunugi
克己 椚
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Nippon Paint Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】オパール調で磁器感を有するクリヤーを背景と
したホログラム感(本発明ではオパール・ホログラム感
という)を呈する新しい意匠を発現する光輝性塗膜を提
供可能な光輝性塗料組成物、光輝性塗膜形成方法および
その方法により得られた複層塗膜を提供すること。 【解決手段】基材の上に、クリヤーベース塗膜層を形成
後、前記クリヤーベース塗膜層の上に、ホログラム顔料
含有光輝性塗料を用いて光輝性クリヤー塗膜層を形成
し、さらに前記光輝性クリヤー塗膜層の上にトップクリ
ヤー塗膜層を形成する方法であって、前記三層の塗膜層
の少なくとも一層を微粒子二酸化チタン顔料が含有され
た塗膜層とする光輝性塗膜形成方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光輝性塗料組成
物、光輝性塗膜形成方法およびこの方法により得られる
複層塗膜に関する。
【0002】
【従来の技術】意匠性を発現する塗膜として、特表平9
−506379号公報には、ホログラム顔料を含有する
塗料およびその塗料によって得られた塗膜が記載されて
いる。このホログラム顔料は、虹色に変化する光輝感
(以下、ホログラム感という。)を発現することができ
る。
【0003】上記ホログラム顔料を用いて作成された塗
膜は、意匠性の高いものではあるが、ホログラム感を顕
著に発現するため、比較的粒径の大きいホログラム顔料
を用いた場合に得られる塗膜は、ホログラム顔料が塗膜
から突出することがあり、塗膜外観が十分に得られない
ことがある。一方、上記の意匠とは異なり、オパール調
で磁器感を有するクリヤーを背景としたホログラム感
(以下、オパール・ホログラム感ともいう。)を呈する
新しい意匠が望まれる場合がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
オパール・ホログラム感を呈する光輝感を発現し、さら
に塗膜外観が良好な光輝性塗膜を提供するための光輝性
塗料組成物、塗膜形成方法および複層塗膜を提供するこ
とである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者等は上述の課題
に鑑み鋭意研究した結果、本発明に至った。 1.ホログラム顔料、微粒子二酸化チタン顔料およびビ
ヒクルを含有する光輝性塗料組成物。 2.上記ホログラム顔料と微粒子二酸化チタン顔料との
固形分重量混合比が、1/99〜50/50である上記
の光輝性塗料組成物。 3.基材の上に、ホログラム顔料含有光輝性塗料を用い
て光輝性クリヤー塗膜層を形成し、さらに上記光輝性ク
リヤー塗膜層の上にトップクリヤー塗膜層を形成する方
法であって、上記二層の塗膜層の少なくとも一層を微粒
子二酸化チタン顔料が含有された塗膜層とする光輝性塗
膜形成方法。 4.基材の上に、クリヤーベース塗膜層を形成後、上記
クリヤーベース塗膜層の上に、ホログラム顔料含有光輝
性塗料を用いて光輝性クリヤー塗膜層を形成し、さらに
上記光輝性クリヤー塗膜層の上にトップクリヤー塗膜層
を形成する方法であって、上記三層の塗膜層の少なくと
も一層を微粒子二酸化チタン顔料が含有された塗膜層と
する光輝性塗膜形成方法。 5.上記の光輝性塗膜形成方法により得られる複層塗
膜。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の構成について詳述
する。
【0007】光輝性塗料組成物 本発明の光輝性塗料組成物は、意匠性を発現するための
材料として微粒子二酸化チタン顔料とホログラム顔料と
を含有するものである。この塗料により形成された塗膜
は、上記オパール・ホログラム感を呈する光輝感を発現
するという目的の意匠を得ることができる。
【0008】上記ホログラム顔料は、物体からの光の波
面に相当する干渉縞がホログラム像として形成される顔
料である。これらのホログラム顔料を製造するには、ま
ず基板となる支持フィルムの表面に熱可塑性樹脂層を形
成し、その表面に2500Å程度の凹凸を有するホログ
ラム面を形成すること、また薄層のフィルムを積層する
ことや、および基板の表面に紫外線または電子線硬化型
樹脂層に対しレリーフ型ホログラムが形成されたホログ
ラム原板を圧接し、圧接後に紫外線または電子線硬化型
樹脂層を硬化させることによりホログラム層を得る。ま
た必要に応じて、さらに上記ホログラム面の上に、各種
金属を蒸着させて用いたり、表面に保護フィルムをラミ
ネートして用いてもよい。またホログラム層および支持
フィルムは、公知の方法で着色してもよい。
【0009】上記ホログラム顔料は、上記基板および基
板に形成されたホログラム層を、使用目的に応じて、任
意のサイズのフレーク状にグリッター加工すること等に
より得られる。サイズは、用途に応じて10〜1000
μm程度に加工する。塗膜外観からは、10〜500μ
mが好ましい。フレーク形状については、目的に応じて
円形状、楕円状、四角形状等のものを用いることができ
る。
【0010】これら市販のホログラム顔料として、ダイ
ヤホログラムHG-タイプ、HG−Sタイプ、HG−E
Pタイプ、ダイヤクリスタルカラーシリーズ(いずれも
ダイヤ工業社製)、GEOMETRIC PIGMEN
TSシリーズ(スペクトラテック社製)等が挙げられ
る。
【0011】本発明の光輝性塗料組成物における、上記
ホログラム顔料の塗料固形分100重量部に対する固形
分重量割合(PWC)は、0.01〜30%が好まし
く、1〜15%がより好ましい。0.01%を下回ると
ホログラム感が低下し、30%を超えると塗膜外観が低
下する恐れがある。また上記微粒子二酸化チタン顔料
は、塗料用として常用されている二酸化チタンに比べ
て、粒子径が非常に小さく、透明性を有し、オパール調
で磁器感を呈する顔料である。上記微粒子二酸化チタン
顔料の粒子径としては、長径は30〜100nm、短径
は10〜30nmが好ましい。長径、短径が下限未満で
は、塗膜の耐水性が低下し、上限を超えるとオパール調
で磁器感の発色効果を得がたい。より好ましくは、長径
が30〜60nm、短径が10〜20nmである。なお
BET法による比表面積は、25〜100が好ましい。
【0012】これらの微粒子二酸化チタン顔料として、
タイペークTTOシリーズ(石原産業社製)等が市販さ
れている。
【0013】ホログラム顔料と微粒子二酸化チタン顔料
との固形分混合比は、1/99〜50/50が好まし
く、この範囲内であるとオパール・ホログラム感を得る
ことができる。より好ましくは、ホログラム顔料と微粒
子二酸化チタン顔料との固形分混合比が、5/95〜1
5/85である。
【0014】一方、本発明の光輝性塗料組成物に含まれ
るビヒクルは、上記ホログラム顔料と微粒子二酸化チタ
ン顔料とを分散するものであって、塗膜形成用樹脂と必
要に応じて架橋剤とから構成される。
【0015】上記ビヒクルを構成する塗膜形成用樹脂と
しては、例えば、(a)アクリル樹脂、(b)ポリエス
テル樹脂、(c)アルキド樹脂、(d)フッ素樹脂、
(e)エポキシ樹脂、(f)ポリウレタン樹脂、(g)
ポリエーテル樹脂等が挙げられ、これらは、単独または
2種以上を組み合わせて使用することができる。特に、
アクリル樹脂およびポリエステル樹脂が好ましく用いら
れる。
【0016】上記(a)アクリル樹脂としては、アクリ
ル系モノマーと他のエチレン性不飽和モノマーとの共重
合体を挙げることができる。上記共重合に使用し得るア
クリル系モノマーとしては、アクリル酸またはメタクリ
ル酸のメチル、エチル、プロピル、n−ブチル、i−ブ
チル、t−ブチル、2−エチルヘキシル、ラウリル、フ
ェニル、ベンジル、2−ヒドロキシエチル、2−ヒドロ
キシプロピル等のエステル化物類、アクリル酸またはメ
タクリル酸2−ヒドロキシエチルのカプロラクトンの開
環付加物類、アクリル酸またはメタクリル酸グリシジ
ル、アクリルアミド、メタクリルアミドおよびN−メチ
ロールアクリルアミド、多価アルコールの(メタ)アク
リル酸エステルなどがある。これらと共重合可能な上記
他のエチレン性不飽和モノマーとしては、スチレン、α
−メチルスチレン、イタコン酸、マレイン酸、酢酸ビニ
ルなどがある。
【0017】上記(b)ポリエステル樹脂としては、飽
和ポリエステル樹脂や不飽和ポリエステル樹脂等が挙げ
られ、例えば、多塩基酸と多価アルコールを加熱縮合し
て得られた縮合物が挙げられる。多塩基酸としては、飽
和多塩基酸、不飽和多塩基酸が挙げられ、飽和多塩基酸
としては、例えば、無水フタル酸、テレフタル酸、コハ
ク酸等が挙げられ、不飽和多塩基酸としては、例えば、
マレイン酸、無水マレイン酸、フマル酸等が挙げられ
る。多価アルコールとしては、例えば、二価アルコー
ル、三価アルコール等が挙げられ、二価アルコールとし
ては、例えば、エチレングリコール、ジエチレングリコ
ール等が挙げられ、三価アルコールとしては、例えば、
グリセリン、トリメチロールプロパン等が挙げられる。
【0018】また、上記塗膜形成用樹脂には、硬化性を
有するタイプとラッカータイプがあるが、通常硬化性を
有するタイプのものが使用される。硬化性を有するタイ
プの場合には、アミノ樹脂、(ブロック)ポリイソシア
ネート化合物、アミン系、ポリアミド系、多価カルボン
酸等の架橋剤と混合して用いられ、加熱または常温で硬
化反応を進行させることができる。また、硬化性を有し
ないラッカータイプの塗膜形成用樹脂を、硬化性を有す
るタイプと併用することも可能である。
【0019】上記ビヒクルが架橋剤を含む場合、塗膜形
成用樹脂と架橋剤との割合としては、固形分換算で塗膜
形成用樹脂が90〜50重量%、架橋剤が10〜50重
量%であり、好ましくは塗膜形成用樹脂が85〜60重
量%であり、架橋剤が15〜40重量%である。架橋剤
が10重量%未満では(塗膜形成用樹脂が90重量%を
超えると)、塗膜中の架橋が十分でない。一方、架橋剤
が50重量%を超えると(塗膜形成用樹脂が50重量%
未満では)、塗料組成物の貯蔵安定性が低下するととも
に硬化速度が大きくなるため、塗膜外観が悪くなる。
【0020】本発明の光輝性塗料組成物では、上記ホロ
グラム顔料および微粒子二酸化チタン顔料以外に、その
他の光輝性顔料および着色顔料を含有することができ
る。
【0021】その他の光輝性顔料としては、例えばアル
ミニウムフレーク顔料、着色アルミニウムフレーク顔
料、マイカ顔料、金属チタンフレーク、アルミナフレー
ク、シリカフレーク、グラファイト、ステンレスフレー
ク、板状酸化鉄、フタロシアニンフレーク、金属または
金属酸化物被覆ガラスフレーク等が、また着色顔料とし
て、例えば、アゾレーキ系顔料、フタロシアニン系顔
料、インジゴ系顔料、ペリレン系顔料、キノフタロン系
顔料、ジオキサジン系顔料、キナクリドン系顔料、イソ
インドリノン系顔料、金属錯体顔料、黄鉛、黄色酸化
鉄、ベンガラ、二酸化チタン、カーボンブラック等が挙
げられる。その他の光輝性顔料および着色顔料の添加量
は、上記ホログラム顔料および微粒子二酸化チタン顔料
の効果および下地層との複合色効果を妨げない限り、任
意に設定できる。また各種体質顔料等を併用することが
できる。
【0022】本発明の光輝性塗料組成物は、さらに上記
成分の他に、脂肪族アミドの潤滑分散体であるポリアミ
ドワックスや酸化ポリエチレンを主体としたコロイド状
分散体であるポリエチレンワックス、沈降防止剤、硬化
触媒、紫外線吸収剤、酸化防止剤、レベリング剤、シリ
コーンや有機高分子等の表面調整剤、タレ止め剤、増粘
剤、消泡剤、架橋性重合体粒子(ミクロゲル)等を適宜
添加して含有することができる。これらの添加剤は、通
常、上記ビヒクル100重量部(固形分基準)に対して
例えば、それぞれ15重量部以下の割合で配合すること
により、塗料や塗膜の性能を改善することができる。
【0023】本発明の光輝性塗料組成物は、上記構成成
分を、通常、溶剤に溶解または分散した態様で提供され
る。溶剤としては、ビヒクルを溶解または分散するもの
であればよく、有機溶剤および/または水を使用し得
る。有機溶剤としては、塗料分野において通常用いられ
るものを挙げることができる。例えば、トルエン、キシ
レン等の炭化水素類、アセトン、メチルエテルケトン等
のケトン類、酢酸エチル、酢酸ブチル、セロソルブアセ
テート、ブチルセロソルブ等のエステル類、アルコール
類等を例示できる。環境面の観点から有機溶剤の使用が
規制されている場合には、水を用いることが好ましい。
この場合、適量の親水性有機溶剤を含有させてもよい。
【0024】光輝性塗膜形成方法 本発明の塗膜形成方法は、基材の上に、ホログラム顔料
含有光輝性塗料から形成される光輝性クリヤー塗膜層を
形成し、さらに上記光輝性クリヤー塗膜層の上にトップ
クリヤー塗膜層を形成する方法であって、上記二層の塗
膜層の少なくとも一層を微粒子二酸化チタン顔料が含有
された塗膜層とする方法である。
【0025】また本発明の第2の方法は、基材の上に、
クリヤーベース塗膜層を形成後、上記クリヤーベース塗
膜層の上または基材の上に、ホログラム顔料含有光輝性
塗料から形成される光輝性クリヤー塗膜層を形成し、さ
らに上記光輝性クリヤー塗膜層の上にトップクリヤー塗
膜層を形成する方法であって、上記三層の塗膜層の少な
くとも一層を微粒子二酸化チタン顔料が含有された塗膜
層とする方法である。
【0026】上記基材としては、限定されるものではな
く、鉄、アルミニウム、銅またはこれらの合金等の金属
類;ガラス、セメント、コンクリート等の無機材料;ポ
リエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、エチレン−酢酸
ビニル共重合体樹脂、ポリアミド樹脂、アクリル樹脂、
塩化ビニリデン樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリウレ
タン樹脂、エポキシ樹脂等の樹脂類や各種のFRP等の
プラスチック材料;木材、繊維材料(紙、布等)等の天
然または合成材料等並びにこれらの加工品が挙げられ
る。
【0027】本発明の塗膜形成方法においては、上記基
材に直接または下地塗膜を介して、クリヤーベース塗膜
層を形成後、またはクリヤーベース塗膜層を形成せず
に、ホログラム含有光輝性塗料を塗装するが、本発明の
塗膜形成方法により形成された複層塗膜が自動車車体お
よび部品等の場合は、予め上記基材に脱脂や化成処理等
の下地処理、電着塗装または粉体塗装等による下塗り塗
装を施したり、必要に応じて中塗り塗装等による下地塗
膜を形成しておくのが好ましい。基材の素材感を、塗膜
を透視して見るようにするスケルトン仕上げの場合に
は、下地塗膜層としては、溶剤型または粉体型クリヤー
塗膜層またはカラークリヤー塗膜層を形成しておく。ま
た基材の素材感を隠蔽する場合には、隠蔽性のある下地
塗膜層を形成する。
【0028】本発明の塗膜形成方法では、下層の塗膜の
上に、ウェットオンウェット(W/W)法、またはウェ
ットオンドライ(W/D)法により塗膜層を形成するこ
とができる。上記W/W法とは、下層塗膜を形成した
後、風乾等により乾燥し、未硬化状態または半硬化状態
の下層塗膜に塗装する方法であり、これに対して、上記
W/D法とは、焼き付けて硬化させた下層塗膜に塗装す
る方法である。各塗膜層を形成する方法は特に限定され
ないが、スプレー法、ロールコーター法等が好ましく、
また各塗膜層を複数回塗装することも可能である。なお
塗膜を焼き付ける場合は、80〜160℃で所定時間焼
き付けを行う。
【0029】本発明では上記基材に、順次形成するクリ
ヤーベース塗膜層(省略することができる)、ホログラ
ム顔料含有光輝性塗料から形成される光輝性クリヤー塗
膜層(以下、「光輝性クリヤー塗膜層」という)、トッ
プクリヤー塗膜層、これら二層または三層の塗膜層の
内、少なくとも一層の塗膜層に微粒子二酸化チタン顔料
を含んでいることにより、目的の意匠を発現可能とな
る。
【0030】上記クリヤーベース塗膜層は、溶剤型塗料
または粉体型塗料により形成してよい。クリヤーベース
塗膜層の形成に用いる塗料は、一般的な中塗り塗料に用
いる塗料を使用することができる。なおビヒクル、微粒
子二酸化チタン顔料および必要に応じて加える顔料、添
加剤等は上記光輝性塗料組成物のものを同様の含有量で
使用できる。クリヤーベース塗膜層の乾燥膜厚は、30
〜200μmが好ましく、この範囲を外れると塗膜外観
が低下する恐れがある。より好ましくは50〜150μ
mである。
【0031】クリヤーベース塗膜層の下層に下地塗膜層
が形成されている場合は、この下層塗膜層とはW/D法
により、クリヤーベース塗膜層を形成することが好まし
い。
【0032】次いで上記基材またはクリヤーベース塗膜
層の上に、光輝性クリヤー塗膜層が形成される。光輝性
クリヤー塗膜層は、クリヤーベース塗膜層と、W/D法
により塗膜層を形成することが好ましい。光輝性クリヤ
ー塗膜層の乾燥膜厚は、10〜100μmが好ましく、
より好ましくは20〜50μmである。なおホログラム
顔料含有光輝性塗料におけるビヒクル、ホログラム顔料
および必要に応じて加える微粒子二酸化チタン顔料、そ
の他の顔料、添加剤等は上記光輝性塗料組成物のものを
同様の含有量で使用できる。
【0033】オパール・ホログラム感を一層深みのある
光輝感とするには、光輝性クリヤー塗膜層を形成する塗
料として、ホログラム顔料と微粒子二酸化チタン顔料と
を含む上記光輝性塗料組成物を用いることにより可能と
なる。
【0034】このように形成された上記光輝性クリヤー
塗膜層上には、トップコート層として、トップクリヤー
塗膜層を形成する。光輝性クリヤー塗膜層の上にトップ
クリヤー塗膜層を形成することにより、光沢の向上、光
輝性顔料の損傷の防止および平滑性向上が可能となる。
上記光輝性クリヤー塗膜層中に光輝性顔料が多く含まれ
る場合に、トップクリヤー塗料を二層以上重ねて塗装す
ると、表面の平滑感をさらに向上させることができる。
トップクリヤー塗膜層の形成は、上記W/W法を用いる
ことが好ましい。また、トップクリヤー塗料を複数回塗
装する場合には、最終のトップクリヤー塗料を塗装した
後で同時に焼き付ければよく、初期にトップクリヤー塗
料を塗装した段階では完全に硬化させなくてもよい。ト
ップクリヤー塗膜層の乾燥膜厚は、30〜400μmが
好ましく、この範囲を外れると塗膜外観が低下する恐れ
がある。より好ましくは50〜200μmである。
【0035】このトップクリヤー塗膜層としては、一般
的なクリヤー塗料を用いることができ、さらには半透明
感を付与した、いわゆる濁りクリヤー塗膜を用いてもよ
い。さらにトップクリヤー塗膜層にも、上記微粒子二酸
化チタン顔料を含有させることにより、オパール・ホロ
グラム感を強調することができる。上記微粒子二酸化チ
タン顔料のクリヤー上塗り塗料における含有量は、上記
光輝性塗料組成物と同様である。
【0036】また、上記クリヤー塗料としては、上塗り
用として一般に使用されているものを用いることがで
き、上記の熱硬化性樹脂と架橋剤とを混合したものを用
いることができる。特に、特公平8−19315号公報
に記載されたカルボシキル基含有ポリマーとエポキシ基
含有ポリマーとを含有するクリヤー塗料が、酸性雨対策
およびW/W法で光輝性塗膜層に塗装した際に、光輝性
塗膜層における光輝材の配向を乱さないという観点から
好ましく用いられる。また、これらのクリヤー塗料は、
必要に応じて、その透明性を損なわない範囲で、着色顔
料、体質顔料、改質剤、紫外線吸収剤、レベリング剤、
分散剤、消泡剤等の添加剤を含むことができる。
【0037】なお各塗膜層は、溶剤型塗料から形成して
もよいし、粉体型塗料から形成してもよい。溶剤型塗料
としては、一液型塗料を用いてもよいし、二液型ウレタ
ン樹脂塗料等のような二液型塗料を用いてもよい。
【0038】複層塗膜 本発明の複層塗膜は、基材の上に、以下の(A)〜
(C)の塗膜層を順次形成し、以下の表1に示すように
これら二層または三層の塗膜層の内、いずれかの塗膜層
に微粒子二酸化チタン顔料を含有することにより、オパ
ール・ホログラム感を呈する光輝感を発現することがで
きる。
【0039】
【表1】
【0040】有:微粒子二酸化チタン顔料含有を示す。
【0041】
【実施例】次に、本発明を実施例および比較例を挙げて
さらに具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に
のみ限定されるものではない。なお、配合量は特に断り
のないかぎり重量部を表す。
【0042】実施例1〜26、比較例1〜3 被塗基材の調製 アルミニウム合金板(AC4C材、長さ300mm、幅
100mmおよび厚さ1mm)を商品名「アルサーフ1
000」、日本ペイント社製、クロメート処理剤を使用
して化成処理し、アクリル系粉体クリヤー塗料(「パウ
ダックスA400」、日本ペイント社製)を乾燥膜厚1
00μmとなるように塗装し、160℃で20分間焼き
付け、これを基材1Aとした。またダル鋼板(長さ30
0mm、幅100mmおよび厚さ0.8mm)を商品
名:「サーフダインSD2000」、日本ペイント社
製、燐酸亜鉛処理剤を使用して化成処理した後、商品
名:「パワートップU−50」、日本ペイント社製、カ
チオン電着塗料を乾燥膜厚が25μmとなるように電着
塗装した。次いで、160℃で30分間焼き付けた後、
以下の商品名:「オルガS−90シーラー(N4)」、
日本ペイント社製、中塗り塗料を乾燥膜厚が40μmと
なるようにエアースプレー塗装し、140℃で30分間
焼き付け、基材1Bとした。
【0043】クリヤーベース塗膜層形成用塗料 以下の塗料をクリヤーベース塗膜形成に使用し、微粒子
二酸化チタン顔料の配合量は、表2に示した。 2A…商品名:「パウダックスA50クリヤー」、日本
ペイント社製、アクリル樹脂系粉体型クリヤー塗料 2B…商品名:「スーパーラックM90クリヤー」、日
本ペイント社製、アクリル樹脂系溶剤型クリヤー塗料の
2種類である。
【0044】光輝性クリヤー塗料の調製 アクリル樹脂(スチレン/メチルメタクリレート/エチ
ルメタクリレート/ヒドロキシエチルメタクリレート/
メタクリル酸の共重合体、数平均分子量約20000、
水酸基価45、酸価15、固形分50重量%)と、商品
名:「ユーバン20SE」、三井化学社製、メラミン樹
脂(固形分60重量%)とを80:20の固形分重量比
で配合して得たビヒクルに対し、平均粒径100μm、
商品名:「ダイヤホログラムHG−S5EP」、ダイヤ
工業社製(平均粒径100μm)のホログラム顔料Aお
よび、商品名:「375GEOMETRIC PIGM
ENTS」、スペクトラテック社製(平均粒径50μ
m)のホログラム顔料Bおよび、商品名:「タイペーク
TTO−55」、石原産業社製(平均粒径0.03〜
0.04μm)の微粒子二酸化チタンを表2に示す配合
量で配合した。次いで、有機溶剤(トルエン/キシレン
/酢酸エチル/酢酸ブチルの重量比=70/15/10
/5)とともに攪拌機により塗装適正粘度になるように
攪拌混合し、光輝性クリヤー塗料を調製した。
【0045】クリヤー塗料 クリヤー塗料は、以下の塗料を使用し、微粒子二酸化チ
タン顔料の配合量は、表2に示した。 4A…商品名:「スーパーラックO−130クリヤ
ー」、日本ペイント社製)、アクリル樹脂系溶剤型クリ
ヤー塗料 4B…商品名:「マックフローO−520クリヤー」、
日本ペイント社製、カルボキシル基含有ポリマーとエポ
キシ基含有ポリマーのブレンドからなる溶剤型クリヤー
塗料 4C…商品名:「パウダックスA−400」、日本ペイ
ント社製、アクリル樹脂系粉体型クリヤー塗料 4D…商品名:「naxスぺリオクリヤー」、日本ペイ
ント社製、2液型ウレタン系溶剤型クリヤー塗料の4種
類である。
【0046】複層塗膜の形成 基材の被塗面に、表3に示す各塗膜層を順次形成した。
上記ベース塗膜層は、粉体型塗料では乾燥膜厚が100
μm、溶剤型塗料では乾燥膜厚が50μmとなるように
形成し、次いで表2に示す光輝性塗料により光輝性塗膜
層を乾燥膜厚が30μmとなるよう塗装し形成した。次
いでクリヤー上塗り塗膜層を、粉体型塗料では乾燥膜厚
が100μm、溶剤型塗料では乾燥膜厚が50μmとな
るように塗装し複層塗膜を形成した。焼付条件は、表3
にそれぞれ示した温度で、時間は20分であった。得ら
れた塗膜の意匠感および干渉色の白ボケ感を下記評価方
法で評価した。結果を表3に示す。
【0047】評価方法 意匠感:試験板をほぼ真正面(ハイライト部)と15度
程度(シェード部)で見た場合の意匠感を目視で評価し
た。 3…ハイライト部およびシェード部ともに、オパール・
ホログラム感を発現し、ハイライト部で、ホログラム感
が強調され、シェード部で微粒子二酸化チタン顔料によ
るオパール調の磁器感が強調された深みのある意匠 2…ハイライト部およびシェード部ともに、オパール・
ホログラム感を発現した意匠 1…オパール・ホログラム感の意匠感なし
【0048】
【表2】
【0049】
【表3】
【0050】表2および表3の結果から明らかのよう
に、本実施例1〜32は、本発明のホログラム顔料と微
粒子二酸化チタン顔料とを含有する塗膜形成方法により
塗膜を形成したもので、ハイライト部およびシェード部
ともに、オパール・ホログラム感を発現した複層塗膜が
得られた。一方、比較例1および3は、ホログラム顔料
を含まず、また比較例2は、微粒子二酸化チタン顔料を
含まないために、目的の意匠を発現しない結果となっ
た。
【0051】
【発明の効果】本発明は、ホログラム顔料、微粒子二酸
化チタン顔料およびビヒクルを含有する光輝性塗料組成
物を光輝性クリヤー塗膜層の形成に用いることにより、
オパール・ホログラム感を呈する塗膜を提供可能にし
た。
【0052】また本発明の塗膜形成方法は、基材の上
に、クリヤーベース塗膜層を形成後、上記クリヤーベー
ス塗膜層の上に、ホログラム顔料含有光輝性塗料を用い
て光輝性クリヤー塗膜層を形成し、さらに上記光輝性ク
リヤー塗膜層の上にトップクリヤー塗膜層を形成する方
法であって、上記三層の塗膜層の少なくとも一層を微粒
子二酸化チタン顔料が含有された塗膜層とすることによ
り、オパール・ホログラム感を呈する複層塗膜を提供可
能にした。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4D075 AE03 CB04 DA06 DC24 EA43 EC02 EC11 EC54 4J038 CD091 CG001 DB001 DD001 DF001 DG001 HA166 KA03 KA08 KA20 NA01 PB03 PB07 PC02 PC03 PC04 PC06 PC08 PC10

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ホログラム顔料、微粒子二酸化チタン顔料
    およびビヒクルを含有する光輝性塗料組成物。
  2. 【請求項2】前記ホログラム顔料と微粒子二酸化チタン
    顔料との固形分重量混合比が、1/99〜50/50で
    ある請求項1記載の光輝性塗料組成物。
  3. 【請求項3】基材の上に、ホログラム顔料含有光輝性塗
    料を用いて光輝性クリヤー塗膜層を形成し、さらに前記
    光輝性クリヤー塗膜層の上にトップクリヤー塗膜層を形
    成する方法であって、前記二層の塗膜層の少なくとも一
    層を微粒子二酸化チタン顔料が含有された塗膜層とする
    光輝性塗膜形成方法。
  4. 【請求項4】基材の上に、クリヤーベース塗膜層を形成
    後、前記クリヤーベース塗膜層の上に、ホログラム顔料
    含有光輝性塗料を用いて光輝性クリヤー塗膜層を形成
    し、さらに前記光輝性クリヤー塗膜層の上にトップクリ
    ヤー塗膜層を形成する方法であって、前記三層の塗膜層
    の少なくとも一層を微粒子二酸化チタン顔料が含有され
    た塗膜層とする光輝性塗膜形成方法。
  5. 【請求項5】請求項3または4記載の光輝性塗膜形成方
    法により得られる複層塗膜。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003047871A1 (fr) * 2001-12-06 2003-06-12 Nippon Kores K.K. Objet revetu, impression, materiau de revetement et encre associee, et produit en couches
JP2009202128A (ja) * 2008-02-29 2009-09-10 Pentel Corp 光輝性塗装物
JP2012036328A (ja) * 2010-08-10 2012-02-23 Kansai Paint Co Ltd 塗料組成物及び塗膜形成方法

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