JP2001102832A

JP2001102832A - 電波時計用バーアンテナ

Info

Publication number: JP2001102832A
Application number: JP31280099A
Authority: JP
Inventors: Morihiro Kuroda; 守宏黒田
Original assignee: Sumida Corp
Current assignee: Sumida Corp
Priority date: 1999-09-29
Filing date: 1999-09-29
Publication date: 2001-04-13

Abstract

(57)【要約】本発明は電子時計用のバーアンテナの構造に係わり、組
立工程における取り扱いが容易な構造とし、また、同調
感度の調整が簡単に行えるようにしたものである。【課題】バーアンテナの受信感度の調整を該バーアンテ
ナの取り付け位置に左右されることなく、容易に行える
ようにするとともに、取り扱いが容易となるようにする
こと。【課題の解決方法】棒状のフェライトコア２を挿通させ
たボビン３に主巻線４と補助巻線５を区分して巻回し、
主巻線４より巻線数の少ない補助巻線５をボビン３の軸
に沿って移動可能に巻回し、補助巻線３の位置調整によ
り、同調感度の最大点を得る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する利用分野】本発明は電波時計に組み込ま
れるバーアンテナに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、特定周波数の電波を受信して時刻
合わせを行う電波時計のアンテナとしてバーアンテナが
用いられている。このバーアンテナは、図５のように、
筒状のボビン２に巻線を施したコイル部３と、前記コイ
ル部３を挿通させた棒状のフェライトコア４とで構成さ
れ、前記バーアンテナ１は電波時計のケース部５に取り
付けられたホルダー６ａ，６ｂに固定されている。ま
た、７は前記ケース部５に収納された回路基板、８ａ，
８ｂは前記回路基板７の裏面に取り付けられたコンデン
サ８の接続端子で、該コンデンサ８はバーアンテナ１の
コイル部３と図６のように電気的に接続されて特定の周
波数、例えば、４０ｋＨｚの標準電波に同調する同調回
路９を形成している。

【０００３】

【解決しようとする課題】上記の構成において、同調回
路９の受信感度の調整は、同調回路９に用いるコンデン
サ８として数種類の容量のものを用意し、ホルダー６
ａ，６ｂに固定したバーアンテナ１の各インダクタンス
に合わせて前記コンデンサ８の容量を決めたり、また、
逆に、前記コンデンサ８の容量を決めておき、バーアン
テナ１のコイル部３をフェライトコア４の軸方向に移動
して受信感度が最大になった点で前記コイル部３を接着
剤等で固定する方法が採られていた。而して、上記受信
感度の調整方法において、コンデンサ８の容量を交換す
る方法は、電波時計の組立作業が煩雑となり、前記調整
に長時間を要するため、作業能率が悪く、また、数種類
の容量のコンデンサを用意しなければならないので不経
済である。また、バーアンテナ１のコイル部３をフェラ
イトコア４の軸方向に移動する方法は、バーアンテナ１
のケース部５への取り付け位置によって、コイル部３を
フェライトコア４の軸上で移動できる範囲が制限される
ので、必ずしも前記コイル部を受信感度が最大になる位
置に移動し、その位置で固定できるとは限らない。更
に、同調回路９を形成するにはバーアンテナ１のコイル
部３とコンデンサ８とを電気的に接続する必要があるが
これらはそれぞれケース部５の別々の位置に配置される
ため、取り扱い難かった。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本発明は、上記の問題を
解決するために為されたもので、バーアンテナの受信感
度の調整を該バーアンテナの取り付け位置に左右される
ことなく、容易に行えるようにし、また、同調回路を構
成するバーアンテナのコイル部と同調用のコンデンサと
を一体とすることによって取り扱いが容易となるように
したものである。本発明の第１は、電波を受信して時刻
合わせを行う電波時計に用いるバーアンテナにおいて、
前記バーアンテナは、棒状のフェライトコアと、前記フ
ェライトコアに挿通させたボビンと、前記ボビンの軸上
に区分して巻回した主巻線と補助巻線とで構成され、補
助巻線は前記ボビンの軸に沿って移動可能に巻回されて
いることを特徴としている。本発明の第２は、補助巻線
の巻線数は主巻線の巻線数より少なくし、ボビンに該巻
線の疎密を調整可能に巻回してあることを特徴としてい
る。本発明の第３は、前記バーアンテナと同調回路を形
成するための同調用コンデンサを主巻線および補助巻線
を巻回したボビンの端部に形成した端子台の外周側面部
に取り付けたことを特徴としている。

【０００５】

【実施例】図１は本発明に係わる電波時計用バーアンテ
ナの１例を示す上面図、図２は正面図、図３は側面図、
図４は底面図である。上記各図において同一の部分は同
一の符号を付して説明する。１はバーアンテナ全体を表
す。２は棒状のフェライトコアで、ボビン３に挿通さ
れ、その両端は前記ボビン３の両側より突出しておりボ
ビン３は前記フェライトコア２に接着剤等で固定されて
いる。４、５は前記ボビン３の軸に沿って区分して巻回
した主巻線及び補助巻線で、主巻線４は密集して巻回さ
れ、補助巻線５はボビン３の軸に沿って移動可能に巻回
されている。６はボビン３の両端部に形成した端子台で
あり、下端部に端子ピン７を植設してある。８は前記端
子台６に取り付けた同調用のコンデンサで、主巻線４お
よび補助巻線５と端子ピン７を介して電気的に接続され
て図６のような同調回路を構成している。ここで、補助
巻線５の巻線数は主巻線４より少なくしてある。補助巻
線５の巻線数は例えば、主巻線４の巻線数の１／１０〜
１／２０程度としてあり、また、該補助巻線５は隣接す
る巻線間の疎密および主巻線４との間の距離を調節でき
るように緩めに巻回してある。

【０００６】上記構成のバーアンテナ１は、例えば、フ
ェライトコア２の両端部を図５のケース５に設けたホル
ダー６ａ，６ｂに装着することによって取り付けられ
る。この構成でバーアンテナ１の受信感度の調整は、補
助巻線５の隣接する巻線相互を密着させたり、離した
り、また、主巻線４との間隔を近づけたり、離したりす
ることによって容易に行うことができる。

【０００７】

【発明の効果】本発明の電子時計用バーアンテナ１は、
上述したように、取り付け位置が制限された状態でもボ
ビン３全体の位置を動かす必要はなく、補助巻線３のみ
を動かすだけで受信感度の調整を容易に、かつ、素早く
行うことができる。また、容量が既知の同調用のコンデ
ンサを予めボビンと一体に取り付けてあるので、電子時
計の組立工程において取り扱いが簡単となり、作業効率
を向上させることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】は本発明に係わる電波時計用バーアンテナの１
例を示す上面図、

【図２】は正面図、

【図３】は側面図

【図４】は底面図、

【図５】は従来のバーアンテナの取り付け状態を説明す
るための図、

【図６】はバーアンテナを用いた同調回路の回路図、

【符号の説明】

１・・・バーアンテナ２・・・フェライトコア３・・・ボビン４・・・主巻線５・・・
補助巻線６・・・端子台７・・・端子ピン８・・・
コンデンサ９・・・同調回路

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】電波を受信して時刻合わせを行う電波時計
に用いるバーアンテナにおいて、前記バーアンテナは、
棒状のフェライトコアと、前記フェライトコアに挿通さ
せたボビンと、前記ボビンの軸上に区分して巻回した主
巻線と補助巻線とで構成され、補助巻線は前記ボビンの
軸に沿って移動可能に巻回されていることを特徴とする
電波時計用バーアンテナ。
【請求項２】補助巻線の巻線数は主巻線の巻線数より少
なくし、ボビンに該巻線の疎密を調整可能に巻回してあ
ることを特徴とする請求項１に記載の電波時計用バーア
ンテナ。
【請求項３】前記バーアンテナと同調回路を形成するた
めの同調用コンデンサを主巻線および補助巻線を巻回し
たボビンの端部に形成した端子台の外周側面部に取り付
けたことを特徴とする請求項１または請求項２に記載の
電波時計用バーアンテナ。