JP2011211578A - アンテナ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、車両のドアの施開錠を遠隔制御で行う通信システムの車両用のアンテナ装置に関し、共振周波数の調整範囲が広く、確実に調整ができるものを提供することを目的とする。
【解決手段】磁性体で形成されたコア部11と、コア部11の所定範囲に線状導体を巻回して形成されたコイル31とからなり、コイル31の所定範囲の巻回しピッチを他の領域のピッチよりも大きくした巻回しピッチで形成されるインダクタンス調整機構部36を設けることによって、共振周波数の調整範囲が広く、確実に調整ができるアンテナ装置を得ることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、共振周波数の調整が可能なアンテナ装置に関し、特に車両のドアの施解錠を遠隔制御で行う通信システムの車両用のアンテナ装置に関するものである。
近年、車両のドアの施解錠を遠隔制御で行うワイヤレス方式の通信システムが普及してきており、このような通信システムにおいては、運転者が車両との所定の範囲内で確実に通信を行える安価なアンテナ装置が求められている。
このような通信システムに用いられる従来のアンテナ装置について、図7〜図9を用いて説明する。
図7は、従来のアンテナ装置10の斜視図であり、同図において、11はNi系フェライト製の透磁率が約1500の磁性体で形成された角柱状のコア部で、コア部11の上面の略中央部に凹部12が長手方向の全面にわたって形成されている。
13はポリイミド等の耐熱性樹脂を被覆した銅線を巻回して構成されたコイルで、コア部11の外周に左端部から右端部にかけて密集して巻回されている。
14は液晶ポリマーやポリブチレンテレフタレート等の耐熱性樹脂からなる端子台で、この端子台14には、板状で銅合金等からなる複数の導電片15、16、17、18および端子部19、20がインサート成形により設けられている。
これらの導電片15、16、17、18および端子部19、20のうち、導電片15の端部には、コイル13を構成する銅線の一方の端部が高温半田またはカシメによって接続されている。
また、導電片15と端子部19は一体的に構成されている。
導電片16の端部にはコイル13を構成する銅線の他方の端部が高温半田またはカシメによって接続されている。
また、導電片16と導電片17は一体的に構成され、導電片17は端子台14に露出するように配置されている。
さらに、端子台14に露出するように配置された導電片18が端子部20と一体的に構成されている。
これらの端子台14に露出するように配置された導電片17、18上にコンデンサ21がクリーム半田等によって実装されている。
また、コア部11は、端子台14に圧入保持しシリコン等の接着剤を塗布して固定されている。
そして、図8に示すように、Mn系フェライト製の透磁率が約4000の磁性体やコア部11と同様のNi系フェライト製の磁性体で形成された角柱状のサブコア部22が、コア部11の右端部側の凹部12に挿入されると共に、シリコン等の接着剤および封止剤(図示せず)が塗布されることによってその位置が固定されている。
図9は、このアンテナ装置10の回路図であり、この図に示すように、端子部19と一体的に構成される導電片15に、コイル13の一端が接続され、そしてコイル13の他端が導電片16に各々接続されている。
さらに、導電片16と一体的に構成された導電片17および端子部20と一体的に構成された導電片18にコンデンサ21が接続され、コイル13およびコンデンサ21よりなる直列共振回路が形成されている。
なお、この出願の発明に関連する先行技術文献情報としては、例えば、特許文献1が知られている。
特開2005−278130号公報
しかしながら、上記従来のアンテナ装置10においては、角柱状のサブコア部22をコイル13内のコア部11の凹部12に移動可能に挿入し共振周波数を調整するものであり、このようなサブコア部22による、共振周波数を調整する方式においては、車両への装着率の増加に伴い低価格化の強い要望があると共に、その一方で特性面において、信頼性を踏まえた実用面から基準共振周波数に対して2%程度の調整範囲であるが、車両に取り付けられたときにアンテナ装置のインダクタンスが大きく変化し、場合によっては、共振周波数の調整ができないものも発生し、このため、アンテナ装置の車両取り付け時の影響を低減し、インダクタンスの変化を小さくするためアンテナ装置を車両の鉄板等の金属物から数cm程度離して車両に取り付けなければならないなどといった取り付け時の配慮が必要となる。
これらの課題に対応した、安価なアンテナ装置、車両取り付け自由度の向上を踏まえた広い範囲の共振周波数の調整ができるアンテナ装置が求められていた。
本発明は、このような従来の課題を解決するものであり、共振周波数の調整範囲が広く、確実に調整ができるアンテナ装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、以下の構成を有するものである。
本発明の請求項1に記載の発明は、磁性体で形成されたコア部と、上記コア部の所定範囲に線状導体を巻回して形成されたコイルとからなり、上記コイルの所定範囲の巻回しピッチを他の領域のピッチよりも大きくした巻回しピッチで形成されるインダクタンス調整機構部を設けてアンテナ装置を構成したものであり、アンテナ装置の上記コイルおよびコンデンサで形成される直列共振回路の共振周波数の調整を、コイルの巻回しピッチで調整するインダクタンス調整機構方式としているため、従来のようにサブコア部を用いて共振周波数を調整する方式ではないため、サブコア部が不要となり、容易に従来と同等の共振周波数が調整できる安価なアンテナ装置を提供できるという作用を有する。
請求項2に記載の発明は、請求項1記載の発明において、インダクタンス調整機構部が、所定範囲に巻回して形成されたコイルのうち、両端又は一端の領域が密巻きで巻回された密巻き領域を除く領域に形成したものであり、コイルの密巻き領域を除く領域にインダクタンス調整機構部が形成されているため、巻き幅および巻き数を変えることなくインダクタンス調整機構部の形成位置によりアンテナ装置の共振周波数の調整を行なうことができ、アンテナ装置の高特性を保持し、容易に従来と同様の共振周波数が調整できる安価なアンテナ装置を提供できるという作用を有する。
請求項3に記載の発明は、請求項1記載の発明において、インダクタンス調整機構部を1回の巻回しで形成したものであり、1回の巻回しによるインダクタンス調整のため、安定して共振周波数を調整できるという作用を有する。
請求項4に記載の発明は、請求項1記載の発明において、コイルが多層に巻回して形成され、上記コイルの1層目の所定範囲にインダクタンス調整機構部を設けて構成したものであり、コア部に密着してインダクタンス調整を行えるため、磁束を効率的に利用し、安定的かつ精度良く共振周波数を調整できるという作用を有する。
請求項5に記載の発明は、磁性体で形成されたコア部と、上記コア部の所定範囲に線状導体を巻回して形成されたコイルと、上記コイルの内周領域で、かつ上記コイルの巻回方向に対して直交する方向に移動してインダクタンス調整を行う第2のインダクタンス調整機構部のサブコア部とからなり、上記コイルの所定範囲の巻回しピッチを他の領域のピッチよりも大きくした巻回しピッチで形成された第1のインダクタンス調整機構部を設けてアンテナ装置を構成したものであり、上記コイルのインダクタンス調整機構部より成る第1のインダクタンス調整機構部および上記サブコア部より成る第2のインダクタンス調整機構部を設けて、アンテナ装置の上記コイルおよびコンデンサで形成される直列共振回路の共振周波数を調整する構成としたものであり、従来のサブコア部のみを用いて共振周波数の調整をする方式と比べ広い周波数範囲の共振周波数が調整できる安価なアンテナ装置を提供できるという作用を有する。
以上のように本発明によれば、コイルにインダクタンス調整機構部を設けることにより、共振周波数の調整範囲が広く、確実に調整ができるアンテナ装置を得ることができ、また、本発明のインダクタンス調整機構部による共振周波数調整方式は、アンテナ装置のQ値が30以下で用いられる通信システム用のアンテナ装置の共振周波数調整方式として有効であるという有利な効果が得られる。
本発明の第1の実施の形態による第1のアンテナ装置の斜視図 同実施の形態にかかる第2のアンテナ装置の斜視図 同実施の形態にかかる第3のアンテナ装置の斜視図 同実施の形態にかかるアンテナ装置のコイルのインダクタンス調整機構部の位置と共振周波数との関係を示す図 同実施の形態にかかる第1のアンテナ装置の回路図 本発明の第2の実施の形態によるアンテナ装置の斜視図 従来のアンテナ装置の斜視図 従来のアンテナ装置の斜視図 従来のアンテナ装置の回路図
以下、本発明の実施の形態について、図1〜図5を用いて説明する。
なお、背景技術の項で説明した構成と同一構成の部分には同一符号を付して、詳細な説明を簡略化する。
(実施の形態1)
実施の形態1を用いて、本発明の特に請求項1〜請求項4記載の発明について説明する。
図1は本発明の第1の実施の形態による第1のアンテナ装置30の斜視図であり、同図において、Ni系フェライト製の透磁率が約1500の磁性体で形成された角柱状のコア部11の上面の略中央部に凹部12が長手方向の全面にわたって形成されている。
ポリイミド等の耐熱性樹脂を被覆した銅線を巻回して構成されたコイル31が、コア部11の外周に左端部から右端部にかけて密集して巻回されている。
液晶ポリマーやポリブチレンテレフタレート等の耐熱性樹脂からなる端子台14には、板状で銅合金等からなる複数の導電片15、16、17、18および端子部19、20がインサート成形により設けられている。
これらの導電片15、16、17、18および端子部19、20のうち、導電片15の端部には、コイル31を構成する銅線の一方の端部が高温半田またはカシメによって接続されている。
また、導電片15と端子部19は一体的に構成されている。
導電片16の端部にはコイル31を構成する銅線の他方の端部が高温半田またはカシメによって接続されている。
また、導電片16と導電片17が一体的に構成され、導電片17は端子台14に露出するように配置されている。
さらに、端子台14に露出するように配置された導電片18が端子部20と一体的に構成されている。
これらの端子台14に露出するように配置された導電片17、18上にコンデンサ21がクリーム半田等によって実装されている。
コイル31は、コア部11の端子台14側のコア部11の端部から端子台14の反対側のコア部11の端部方向に、所定巻きピッチで巻回した、疎巻き部32と続いて巻回した密巻き部33とで構成された1層目の巻き線部34およびコア部11の端部方向から端子台14の方向に、密巻き部33から所定巻きピッチで巻き戻されて構成された2層目の巻き線部35とから形成されている。
また、1層目の巻き線部34の疎巻き部32は、コア部11の端子台14側のコア部11の端部から端子台14の反対側のコア部11の端部方向に、所定巻きピッチで第1の巻き線部32A、インダクタンス調整機構部36、第2の巻き線部32Bと連続して巻回されて形成されている。
インダクタンス調整機構部36は、コア部11の端子台14側のコア部11の端部から端子台14の反対側のコア部11の端部方向に、コイル31の1層目の巻き線部34の疎巻き部32の第1の巻き線部32Aと第2の巻き線部32Bとの間に、所定巻き数目の1巻きの巻きピッチを、他の疎巻き部32の第1の巻き線部32Aおよび第2の巻き線部32Bの巻きピッチよりも大きく(第1の巻き線部32Aおよび第2の巻き線部32Bの巻きピッチよりも2〜7倍程度の巻きピッチ:インダクタンス調整範囲によって巻きピッチ倍数を選定。但し、疎巻き部32の巻き幅、巻き数は変更しない。また、第1の巻き線部32Aおよび第2の巻き線部32Bの巻きピッチは同じ巻きピッチが望ましい。)構成されている。
そして、このように構成されたコイル31は、コイル31の第1の巻き線部32Aの一端が高温半田またはカシメによって導電片15に接続され、第2の巻き線部35の一端が高温半田またはカシメによって導電片16に接続されている。
以上の構成において、インダクタンス調整機構部36を設けることで、コア部11とコイル31との磁気結合度および磁束を変化させることによりインダクタンス値を調整することができる構成となっている。
また、1層目の巻き線部34と2層目の巻き線部35との巻き重ね時の線間容量を小さくするため2層目の巻き線部35は、1層目の巻き線部34の疎巻き部32(インダクタンス調整機構部36を除く)の巻きピッチよりも大きな巻きピッチの疎巻きとした構成としている。
図2は本発明の第1の実施の形態による第2のアンテナ装置40の斜視図であり、同図において、41はコイルであり、コア部11の端子台14側のコア部11の端部から端子台14の反対側のコア部11の端部方向に、所定巻きピッチで巻回した、疎巻き部42と続いて巻回した密巻き部43とで構成された1層目の巻き線部44およびコア部11の端部方向から端子台14の方向に、密巻き部43から所定巻きピッチで巻き戻されて構成された2層目の巻き線部45とから形成されている。
また、1層目の巻き線部44の疎巻き部42は、コア部11の端子台14側のコア部11の端部から端子台14の反対側のコア部11の端部方向に、所定巻きピッチで第1の巻き線部42A、インダクタンス調整機構部46、第2の巻き線部42Bと連続して巻回されて形成されている。
インダクタンス調整機構部46は、コア部11の端子台14側のコア部11の端部から端子台14の反対側のコア部11の端部方向に、コイル41の1層目の巻き線部44の疎巻き部42の第1の巻き線部42Aと第2の巻き線部42Bとの間(疎巻き部42の巻き幅方向の中央部)に、所定巻き数目の1巻きの巻きピッチを、他の疎巻き部42の第1の巻き線部42Aおよび第2の巻き線部42Bの巻きピッチよりも大きく(第1の巻き線部42Aおよび第2の巻き線部42Bの巻きピッチよりも2〜7倍程度の巻きピッチ:インダクタンス調整範囲によって巻きピッチ倍数を選定。但し、疎巻き部42の巻き幅、巻き数は変更しない。また、第1の巻き線部42Aおよび第2の巻き線部42Bの巻きピッチは同じ巻きピッチが望ましい。)構成されている。
そして、このように構成されたコイル41は、コイル41の第1の巻き線部42Aの一端が高温半田またはカシメによって導電片15に接続され、第2の巻き線部45の一端が高温半田またはカシメによって導電片16に接続されている。
以上の構成において、インダクタンス調整機構部46を設けることで、コア部11とコイル41との磁気結合度および磁束を変化させることによりインダクタンス値を調整することができる構成となっている。
また、1層目の巻き線部44と2層目の巻き線部45との巻き重ね時の線間容量を小さくするため2層目の巻き線部45は、1層目の巻き線部44の疎巻き部42(インダクタンス調整機構部46を除く)の巻きピッチよりも大きな巻きピッチの疎巻きとした構成としている。
図3は本発明の第1の実施の形態による第3のアンテナ装置50の斜視図であり、同図において、51はコイルであり、コア部11の端子台14側のコア部11の端部から端子台14の反対側のコア部11の端部方向に、所定巻きピッチで巻回した、疎巻き部52と続いて巻回した密巻き部53とで構成された1層目の巻き線部54およびコア部11の端部方向から端子台14の方向に、密巻き部53から所定巻きピッチで巻き戻されて構成された2層目の巻き線部55とから形成されている。
また、1層目の巻き線部54の疎巻き部52は、コア部11の端子台14側のコア部11の端部から端子台14の反対側のコア部11の端部方向に、所定巻きピッチで巻き線部52A、インダクタンス調整機構部56と連続して巻回されて形成されている。
インダクタンス調整機構部56は、コア部11の端子台14側のコア部11の端部から端子台14の反対側のコア部11の端部方向に、コイル51の1層目の巻き線部54の疎巻き部52の巻き線部52Aと密巻き部53との間に、所定巻き数目の1巻きの巻きピッチを、疎巻き部52の巻き線部52Aの巻きピッチよりも大きく(巻き線部52Aの巻きピッチよりも2〜7倍程度の巻きピッチ:インダクタンス調整範囲によって巻きピッチ倍数を選定。但し、疎巻き部52の巻き幅、巻き数は変更しない。)構成されている。
そして、このように構成されたコイル51は、コイル51の巻き線部52Aの一端が高温半田またはカシメによって導電片15に接続され、2層目の巻き線部55の一端が高温半田またはカシメによって導電片16に接続されている。
以上の構成において、インダクタンス調整機構部56を設けることで、コア部11とコイル51との磁気結合度および磁束を変化させることによりインダクタンス値を調整することができる構成となっている。
また、1層目の巻き線部54と2層目の巻き線部55との巻き重ね時の線間容量を小さくするため2層目の巻き線部55は、1層目の巻き線部54の疎巻き部52(インダクタンス調整機構部56を除く)の巻きピッチよりも大きな巻きピッチの疎巻きとした構成としている。
図1〜図3に示した本発明の第1の実施の形態による第1〜第3のアンテナ装置30、40、50は、アンテナ装置のインダクタンス調整機構部を、アンテナ装置30は1層目の巻き線部34の疎巻き部32の端子台14の近傍に、アンテナ装置40は1層目の巻き線部44の疎巻き部42の巻き幅方向の中央部に、アンテナ装置50は1層目の巻き線部54の疎巻き部52と密巻き部53との間に、各々設けたものである。
つまり、アンテナ装置のインダクタンス調整機構部をアンテナ装置のコア部に巻回された1層目の巻き線部の疎巻き部の巻き幅内で、コア部の端子台近傍から端子台と反対方向のコア部の先端方向に向かって移動させた状態を、アンテナ装置30、アンテナ装置40、アンテナ装置50で示している。
図4は、本発明の第1の実施の形態によるアンテナ装置30、40,50のコイルの1層目の巻き線部の疎巻き部に設けたインダクタンス調整機構部の位置を変化させた場合の、コイルのインダクタンス調整機構部の位置と共振周波数との関係を示す図である。
図4より、インダクタンス調整機構部を、疎巻き部の端子台側(アンテナ装置30のインダクタンス調整機構部36の形成位置:巻き位置A)から中央部(アンテナ装置40のインダクタンス調整機構部46の形成位置:巻き位置B)、密巻き部方向(アンテナ装置50のインダクタンス調整機構部56の形成位置:巻き位置C)に移動させた場合、疎巻き部の端子台側の巻き位置A(基準共振周波数位置125KHz)、同巻き中央部位置B、疎巻き部と密巻き部との間の位置Cにおいて、位置Aに対し、位置Bは2%程度、位置Cは1%程度の共振周波数が変化しており、疎巻き部の巻き中央部で最大の共振周波数変化を示した。
図5は、図1に示す本発明の第1の実施の形態による第1のアンテナ装置30の回路図である(本発明の第1の実施の形態の第2のアンテナ装置40および同第3のアンテナ装置50の回路図については図示せず)。この図に示すように、端子部19と一体的に構成される導電片15に、アンテナ装置30のコイル31の1層目の巻き線部34の疎巻き部32の第1の巻き線部32Aの一端が端子部19と一体的に構成された導電片15に、そしてコイル31の2層目の巻き線部35の一端が導電片16に各々接続されている。
さらに、導電片16と一体的に構成された導電片17および端子部20と一体的に構成された導電片18にコンデンサ21が接続され、コイル31およびコンデンサ21よりなる直列共振回路が形成されている。
以上の構成において、アンテナ装置30のコイル31の1層目の巻き線部34の疎巻き部32の所定位置にインダクタンス調整機構部36を設けることにより従来同様の共振周波数を調整することができるものである。
実際のアンテナ装置の共振周波数調整においては、アンテナ装置のQ値、コンデンサ容量ばらつき、磁心材質・寸法ばらつきなどを踏まえ、アンテナ装置のコイルの1層目の巻き線部の疎巻き部にインダクタンス調整機構部を設けて所定共振周波数を設定する。
特に、30以下の低いQ値のアンテナ装置の共振周波数調整方式としての用途が有効である。
(実施の形態2)
実施の形態2を用いて、本発明の特に請求項5記載の発明について説明する。
なお、実施の形態1の構成と同一構成の部分には同一符号を付して、詳細な説明を省略する。
図6は本発明の第2の実施の形態によるアンテナ装置60の斜視図であり、同図において、アンテナ装置60は、図2に示す第1の実施の形態による第2のアンテナ装置40において、Mn系フェライト製の透磁率が約4000の磁性体やコア部11と同様のNi系フェライト製の磁性体で形成された角柱状のサブコア部61が、コア部11の右端部側の凹部12に挿入されると共に、シリコン等の接着剤および封止剤(図示せず)が塗布されることによってその位置が固定されて構成されたものである。
以上の構成において、アンテナ装置60のコイル41のインダクタンス調整機構部46より成る第1のインダクタンス調整機構部およびサブコア部61より成る第2のインダクタンス調整機構部を設けて、アンテナ装置60のコイル41およびコンデンサ21で形成される直列共振回路の共振周波数を調整する構成としたものであり、共振周波数調整範囲が、コイル41のインダクタンス調整機構部46より成る第1のインダクタンス調整機構部による共振周波数調整範囲とサブコア部61より成る第2のインダクタンス調整機構部による共振周波数調整範囲とを加えた4%以上の共振周波数調整範囲となり、従来のサブコア部のみを用いて共振周波数の調整をする方式と比べ広い範囲の共振周波数を調整することができるものである。
このように本実施の形態によれば、コイルにインダクタンス調整機構を設けることにより、従来のサブコア部のみを用いて共振周波数の調整をする方式と同等の共振周波数調整範囲がサブコア部無しで得られ、安価なアンテナ装置を提供できると共に、インダクタンス調整機構部とサブコア部による調整方式とを組み合わせることにより、従来のサブコア部のみを用いて共振周波数を調整するのに比べ広い周波数範囲の共振周波数が確実に調整できるアンテナ装置を得ることができ、また、本発明のインダクタンス調整機構部による共振周波数調整方式は、特にアンテナ装置のQ値が30以下で用いられる通信システム用のアンテナ装置の共振周波数調整方式として有効であるという有利な効果が得られるものである。
本発明によるアンテナ装置は、共振周波数の調整範囲が広く、確実に調整が行なえることから、車両のドアの施開錠等を遠隔制御で行う車両用の通信システム等に有用である。
10、30、40、50、60 アンテナ装置
11 コア部
12 凹部
13、31、41、51 コイル
14 端子台
15、16、17、18 導電片
19、20 端子部
21 コンデンサ
22、61 サブコア部
32、42、52 疎巻き部
32A、42A 第1の巻き線部
32B、42B 第2の巻き線部
33、43、53 密巻き部
34、44、54 1層目の巻き線部
35、45、55 2層目の巻き線部
36、46、56 インダクタンス調整機構部

Claims (5)

  1. 磁性体で形成されたコア部と、上記コア部の所定範囲に線状導体を巻回して形成されたコイルとからなり、上記コイルの所定範囲の巻回しピッチを他の領域のピッチよりも大きくした巻回しピッチで形成されるインダクタンス調整機構部を設けたアンテナ装置。
  2. インダクタンス調整機構部が、所定範囲に巻回して形成されたコイルのうち、両端の領域又は一端の領域が密巻きで巻回された密巻き領域を除く領域に形成された請求項1記載のアンテナ装置。
  3. インダクタンス調整機構部が、1回の巻回しピッチで形成された請求項1記載のアンテナ装置。
  4. コイルが多層に巻回して形成され、上記コイルの1層目の所定範囲にインダクタンス調整機構部を設けた請求項1記載のアンテナ装置。
  5. 磁性体で形成されたコア部と、上記コア部の所定範囲に線状導体を巻回して形成されたコイルと、上記コイルの内周領域で、かつ上記コイルの巻回方向に対して直交する方向に移動してインダクタンス調整を行う第2のインダクタンス調整機構部のサブコア部とからなり、上記コイルの所定範囲の巻回しピッチを他の領域のピッチよりも大きくした巻回しピッチで形成された第1のインダクタンス調整機構部を設けたアンテナ装置。
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