JPH1075193A - 携帯無線機用ヘリカルアンテナ - Google Patents
携帯無線機用ヘリカルアンテナInfo
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- H01Q11/08—Helical antennas
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Abstract
通信帯域、もしくは広い通信帯域を持つことを特徴とす
る携帯無線機用ヘリカルアンテナを提供する。 【解決手段】 lつの給電端子2と2つの通信帯域切替
端子3、4を有する螺旋形状の放射素子と、2つの通信
帯域切替端子間を短絡または開放するスイッチ5と、こ
のスイッチを駆動するスイッチ駆動回路8を有し、外部
からの信号印加に従い、スイッチ駆動回路がスイッチを
短絡または開放し、2つの通信帯域切替端子間を開放し
たり、短絡することにより共振周波数を切り替える。
Description
テナに関し、特に離れた2つの通信帯域や広い通信帯域
を受信するような携帯無線機用ヘリカルアンテナに関す
る。
は、線状アンテナを小型化するため、放射導体を螺旋状
に成形してヘリカルアンテナを構成する技術が広く用い
られている。また、携帯無線機の小型化に伴い、より小
型のヘリカルアンテナを実現する必要があるが、ヘリカ
ルアンテナは小型化すると帯域幅が狭くなり、携帯無線
機に要求される帯域幅をカバーすることが難しくなる。
特に、離れた2つ以上の通信帯域を持つ携帯無線機で
は、それらの帯域をカバーするためにさらに広い帯域幅
を持つアンテナが必要となり、小型化の妨げになる。一
方、アンテナ構造を工夫して2つの通信帯域をもつよう
にする方法も考えられているが、アンテナ素子を2つ並
べたものと同等の体積が必要になるため、小型化の要求
に応えることはできない。
通信帯域で使用可能にしたアンテナとして、たとえば実
開昭56−95107では、図8に示すようにフェライ
トバーアンテナを用いたもので、バーに巻かれたコイル
の1部を短絡し、アンテナの共振周波数をかえることに
より、2つの通信帯域を受信している。しかし、図8に
示すような回路構成をとると、共振周波数はコイル23
の巻き数と並列に接続されたキャパシタ27、28の容
量で決まるため、共振周波数を変化させるために、アン
テナの一部をグランドと短絡するスイッチ26と、キャ
パシタを切り替えるためのスイッチ26がそれぞれ必要
になる。また、共振周波数を変化させることにより、給
電端子の位置が変わるため、給電端子も切り替える必要
があり、そのためのスイッチ30が必要となり、全部で
3つのスイッチが必要で、通信帯域切替回路が複雑にな
り、実装面積が大きくなっていた。なお、こうして受信
した信号は、図示していない局部発振器34の信号と混
合して中間周波数を作り、図示していない中間周波増幅
回路に送られる。一方、図9は実開平4−10412の
アンテナを示すものである。このアンテナでは図に示す
ようにヘリカルアンテナ内部に導体片56を挿入してヘ
リカルアンテナの一部をショートすることにより、共振
周波数を変化させているが、この方法では生産過程で共
振周波数を変化させることができるのみであり、使用中
に2つの通信帯域をアンテナの周波数を切り替えて受信
するような携帯無線機では、用いることができなかっ
た。
による方法では、アンテナの共振周波数を切り替えるス
イッチの数が多くなり、回路が複雑になってしまうた
め、アンテナの通信帯域を切り替えるための部品の実装
面積が大きくなり、アンテナとその周辺回路が大きくな
ってしまい、携帯無線機に適用することができないとい
う問題点があった。また、アンテナを2つの共振周波数
を持つようにすると、アンテナの体積が大きくなるとい
う問題点もあった。本発明はこのような背景の下になさ
れたもので、通信帯域切替スイッチlつで、離れた2つ
の通信帯域、もしくは広い通信帯域を持つことを特徴と
する携帯無線機用ヘリカルアンテナを提供することを目
的とする。
lつの給電端子と2つの通信帯域切替端子を有する螺旋
形状の放射素子と、2つの通信帯域切替端子間を短絡ま
たは開放するスイッチと、このスイッチを駆動する駆動
回路を有し、外部からの信号印加に従い、前記駆動回路
が前記スイッチを短絡または開放し、2つの通信帯域切
替端子間を開放したり、短絡することにより共振周波数
を切り替えるように構成されることを特徴とする携帯無
線機用ヘリカルアンテナを提供する。請求項2記載の発
明は、請求項1記載の携帯無線機用ヘリカルアンテナに
おいて、通信帯域切替端子の1つを給電端子と共通にし
たことを特徴とする。請求項3記載の発明は、請求項1
または請求項2記載の携帯無線機用ヘリカルアンテナに
おいて、外部からの信号印加により直接前記スイッチを
短絡または開放することを特徴とする。
よる携帯無線機用ヘリカルアンテナと周辺回路の構成を
示すブロック図である。この図において、符号1はヘリ
カルアンテナで、給電端子2と、通信帯域切替端子3、
4を持っている。5は通信帯域切替スイッチで、端子
3、4を短絡または開放する。6は受信回路で、給電端
子2に接続され、高周波増幅、周波数変換、受信波の復
調を行う。7は制御回路で、チャネルデータを受信回路
6に与えて受信周波数を決定するとともに、スイッチ駆
動回路8を制御する。次に、本発明の第1の実施形態の
動作について図1と図2を参照して詳細に説明する。図
2は図1のヘリカルアンテナの特性を表す図で、図2
(A)は第1の通信帯域と第2の通信帯域が離れている
場合、図2(B)は第1の通信帯域と第2の通信帯域が
接近していて1つの広い通信帯域になる場合である。
の時は、制御回路7から受信周波数を決めるチャネルデ
ータaが受信回路6に加えられ、第1の通信帯域の受信
回路として動作する。また、制御回路7からチャネルデ
ータとリンクした、通信帯域切替信号(例えばLOWレ
ベル)が、スイッチ駆動回路8に加えられ、スイッチ駆
動回路8によりスイッチ5が開放されて、第1の通信帯
域のヘリカルアンテナとして動作する。このため、ヘリ
カルアンテナ1で受信された第1の通信帯域の受信波
は、給電端子2を通り、受信回路6で復調される。つぎ
に、受信周波数が第2の通信帯域の時は、制御回路7よ
り受信周波数のチャネルデータaが受信回路6に加えら
れ、第2の通信帯域の受信回路として動作する。同時に
チャネルデータとリンクした、第1の通信帯域とは逆の
帯域切替信号(例えばHlGHレベル)がスイッチ駆動
回路8に加えられ、スイッチ駆動回路8によりスイッチ
5が通信帯域切替端子3、4を短絡し、ヘリカルアンテ
ナの実効長が短くなることにより共振周波数が高くな
り、第2の通信帯域のヘリカルアンテナとして動作す
る。
信帯域の受信波は、給電端子2を通り、受信回路6で復
調される。ここで、ヘリカルアンテナ1は全長を調整す
ることにより、第1の通信帯域の周波数を調整すること
ができ、第1の通信帯域と第2の通信帯域との間隔は通
信帯域切替端子3、4の位置を変えることにより、所望
の通信帯域間隔を得ることができる。この時、横軸に周
波数、縦軸にアンテナの反射損をとると、ヘリカルアン
テナの反射損特性は、図2(A)の様になり、2つの帯
域をカバーすることができるようになる。なお、第1の
通信帯域と第2の通信帯域を重ねることにより、図2
(B)のように、広帯域なヘリカルアンテナとして動作
させることも可能である。図3は、図1の通信帯域切替
スイッチ5と、スイッチ駆動回路8部分の具体的な回路
図を示している。ここではヘリカルアンテナ1のスイッ
チ部5をダイオードを用いて構成している。この図にお
いて、キャパシタC2、C3は、受信周波数帯域でそれ
らのインピーダンスが充分低くなる様に、またチョーク
コイルL1、L2はそれらのインピーダンスが充分高く
なるように選ばれる。また、キャパシタC4についても
同様に、受信周波数帯域において充分インピーダンスが
低くなるように選ばれる。
れた帯域切替信号が、HIGHレベルの時、半導体スイ
ッチSW1がONしてダイオードDlに電流が流れ、ダ
イオードDlがONする。この時、キャパシタC2、C
3は、受信周波数帯域で充分低いインピーダンスを示す
ように選ばれているので、通信帯域切替端子3、4は高
周波的にショートされ、アンテナの共振周波数は高くな
る。なお、Ll、L2は、受信周波数帯域で充分高いイ
ンピーダンスを示しているので、電源供給側の回路のイ
ンピーダンスの影響は、ほとんど無視できる。次に、帯
域切替信号がLOWレベルの時は、SWlがOFFし、
電流が流れないため、ダイオードDlは高いインピーダ
ンスを呈し、通信帯域切替端子3、4間は開放され、ア
ンテナの共振周波数は低くなる。なお、ダイオードDl
は、流れる電流が大きいほどON時のインピーダンスが
低くなる特性を有している。このため、抵抗R1の値
は、ダイオードD1のON時のインピーダンスが、所望
の値になるような電流が流れるように決定される。
第1の通信帯域で受信し、通話状態になったときのみ通
信帯域l、2の特定の周波数を使用する通信システムで
用いられる携帯無線機では、通話時に周波数の高い第2
の通信帯域を選択したときのみ通信帯域切替回路に電流
が流れるため、待ち受け時には消費電流が削減できると
いう大きな効果を生むことができる。なお、キャパシタ
Clは、ヘリカルアンテナマッチング用のキャパシタン
スであり、数ピコファラド程度である。また、キャパシ
タC2、C3、チョークコイルL1、L2それぞれの容
量は使用する周波数帯によって適切なものに選定される
が、1800MHz程度の周波数帯の通信では、これら
の素子の値はキャパシタC2、C3は100ピコファラ
ド程度、チョークコイルLl、L2はl00ナノヘンリ
ー程度にすることが望ましい。この実施形態では、通信
帯域切替スイッチにダイオードを用いているために、ス
イッチ駆動回路が必要であったが、制御回路により直接
制御できるような素子、例えばGaAs半導体スイッチ
などを用いた場合には、スイッチ駆動回路を省略するこ
とができる。
1800MHz程度の高周波ではヘリカルアンテナと通
信帯域切替回路の距離が充分にとれないと、ヘリカルア
ンテナからの電波の放射を妨げる原因となるが、通信帯
域切替端子のlつを給電端子と共通にすることにより、
通信帯域切替スイッチをヘリカルアンテナの給電端子側
付近に実装することができ、ヘリカルアンテナからの放
射を妨げることがない。この場合にも、ヘリカルアンテ
ナ1の全長を調整することにより、第1の通信帯域の周
波数を調整することができ、通信帯域1、2の間隔は通
信帯域切替端子3の位置を変えることにより、所望の通
信帯域間隔を得ることができる。
面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施
形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しな
い範囲の設計変更等があっても本発明に含まれる。たと
えば、図5に示すように、アンテナ素子の一部分をスト
レートにしたアンテナ9、図6に示すように、同一平面
上に形成したアンテナ10、または図7に示すように、
アンテナ素子を鋸歯状に形成したアンテナ11のどの場
合でも上述の実施形態と同様に、アンテナの共振周波数
を切り替えることができる。
ば、受信周波数により通信帯域切替スイッチを切り替え
てヘリカルアンテナの共振周波数を変えることにより、
離れた複数の通信帯域や広い通信帯域をカバーすること
ができ、また切替のためのスイッチが1つであるため部
品点数が大幅に削減でき、アンテナの小型化を図ること
ができるという効果が得られる。
ヘリカルアンテナと周辺回路の構成を示すブロック図で
ある。
る。
動回路部分の具体回路図である。
ヘリカルアンテナと周辺回路の構成を示すブロック図で
ある。
の一部分をストレートにした携帯無線機用ヘリカルアン
テナの構成を示すブロック図である。
形成した携帯無線機用ヘリカルアンテナの構成を示すブ
ロック図である。
を鋸歯状波に形成した携帯無線機用ヘリカルアンテナの
構成を示すブロック図である。
路図である。
テナの断面図である。
Claims (5)
- 【請求項1】 携帯無線機用アンテナにおいて、 1つの給電端子とアンテナの長さ方向に間隔を置いて設
けられた複数の通信帯域切替端子を有する螺旋形状の放
射素子と、 前記複数の通信帯域切替端子のうち2つ以上の端子間を
短絡または開放するスイッチと、 前記スイッチを駆動する駆動回路と、 外部からの信号印加に従い、前記駆動回路を操作する制
御部とからなることを特徴とする携帯無線機用ヘリカル
アンテナ。 - 【請求項2】 前記通信帯域切替端子の1つを給電端子
と共通にしたことを特徴とする請求項1記載の携帯無線
機用ヘリカルアンテナ。 - 【請求項3】 前記スイッチは、制御部から直接供給さ
れる信号により、開閉動作する半導体スイッチによっ
て、前記複数の通信帯域切替端子のうち2つ以上の端子
間を短絡または開放することを特徴とする請求項1また
は請求項2記載の携帯無線機用ヘリカルアンテナ。 - 【請求項4】 請求項1ないし請求項3記載の携帯無線
機用アンテナにおいて、アンテナ素子の一部分をストレ
ートにしたことを特徴とする携帯無線機用ヘリカルアン
テナ。 - 【請求項5】 請求項1ないし請求項3記載の携帯無線
機用アンテナにおいて、アンテナ素子を同一平面上で複
数回折り曲げたことを特徴とする携帯無線機用ヘリカル
アンテナ。
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