JP2000299234A - 有心コイル - Google Patents

有心コイル

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JP2000299234A
JP2000299234A JP11108183A JP10818399A JP2000299234A JP 2000299234 A JP2000299234 A JP 2000299234A JP 11108183 A JP11108183 A JP 11108183A JP 10818399 A JP10818399 A JP 10818399A JP 2000299234 A JP2000299234 A JP 2000299234A
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coil
magnetic core
cored
flat
cored coil
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JP11108183A
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Nobuyuki Miyazaki
伸之 宮崎
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Alps Alpine Co Ltd
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Alps Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来では磁心の回りに、コイルを巻回し、さ
らにモールド樹脂によって覆っていたが、このような構
造であると、有心コイルを小型化するのに限界があっ
た。 【解決手段】 磁心11に形成された対向する偏平部1
1b,11cの表面を、前記磁心11の外周面に対し7
0%以上占めるように形成することで、従来、有心コイ
ル表面の平坦化のために必要であったモールド樹脂を用
いる必要がなくなり、有心コイルの小型化を図ることが
できると同時に、簡単な面実装面構造を形成することが
可能になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁心と、この磁心
に巻回されるコイルとから成る有心コイルに係り、特に
小型化を実現できると同時に、簡単な面実装面構造を形
成することが可能な有心コイルに関する。
【0002】
【従来の技術】図13は、従来の有心コイルの形状を示
す部分斜視図である。図13に示す有心コイルは、例え
ばノートパソコン等の電源回路に接続され、平滑チョー
クコイルとして使用されている。
【0003】図13に示すように磁心1は、例えば金属
合金が巻回され、あるいは積層されて環状に形成されて
いる。この磁心1は、厚さ寸法がH15、幅寸法がT1
5で形成されて環状に巻回されている。
【0004】また前記磁心1の周囲には、例えば絶縁性
樹脂が塗装されており、この絶縁性樹脂を介して前記磁
心1の回りに、導線によるコイル2が巻回されている。
図13に示す例では、前記磁心1の回りに一本の導線が
巻回されてコイル2が形成されているが、線径の小さい
導線を複数本、同時に前記磁心1の回りに巻回してもよ
い。
【0005】このようにして形成された有心コイルは、
その周囲がモールド樹脂によって覆われ、表面が平坦化
されて製品化される。その状態を示したのが図14であ
る。なお図14に示す製品化された有心コイルは、その
下面が上向きにされて図示されている。
【0006】図14に示すように、磁心1とコイル2と
から成る有心コイルの周囲を覆った前記モールド樹脂3
は、例えば直方体形状に形成され、また前記モールド樹
脂3の両側端面3aから下面3bにかけて、磁心1に巻
回されたコイル2(図13参照)の両端部と電気的に接
続された電極部4,4が外部に露出して形成されてい
る。
【0007】図14に示すようにモールド樹脂3の下面
3bは、平坦面状に形成され、さらに前記下面3bに露
出する電極部4も、前記下面3bと同一平面状で形成さ
れている。このためモールド樹脂3に覆われた有心コイ
ルを回路内に接続する際などには、前記モールド樹脂3
の下面3bを、回路内の所定位置に対向させて、前記有
心コイルを直接、面実装することができ、前記有心コイ
ルの電極部4,4と回路側の電極部との電気的な接続を
簡単に行うことができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、有心コイル
が使用される例えばノートパソコン等の小型化に伴い、
前記有心コイル自体の小型化及び薄型化の要求も高まっ
ている。
【0009】ここで、前記有心コイルの使用態様によっ
て、例えば必要なインダクタンスは決まっており、前記
有心コイルのインダクタンスをある所定値に設定するに
は、前記有心コイルを構成する磁心1の断面積(T15
×H15)と、前記磁心1に巻かれるコイル2の巻数等
を適切に調整しなければならない。
【0010】このため図13に示す環状に形成された磁
心1を小さくするには、前記磁心1の断面積を所定値に
保ちながら、前記磁心1の真ん中に形成された中空孔1
aを小径にすることが考えられ、前記中空孔1aの体積
を減少させ、これにより前記磁心1の小型化を促進させ
ることができると考えられる。
【0011】しかしながら、前記中空孔1aを小径に形
成してしまうと、この中空孔1aを貫通して、磁心1の
回りに巻回されるべきコイル2を、前記中空孔1aに通
しにくくなるといった問題がある。コイル2の磁心1へ
の巻回工程は自動化されているが、中空孔1aの直径が
小さくなりすぎると、コイル2の巻回を自動機で行うこ
とが非常に困難となる。さらには、中空孔1aが小さく
形成されると、前記中空孔1aの円周の長さは小さくな
るから、前記中空孔1aに、ある所定の幅寸法を有する
導線を何ターンも通すと、導線どうしが、前記中空孔1
a内で重なり合い、複数重なった導線の厚みによって、
有心コイルの高さは結果的に高くなり、有心コイルの薄
型化を図ることができなくなる。
【0012】また前述したように、磁心1は所定断面積
を保つ必要があることから、磁心1の幅寸法T15を小
さくして、磁心1の外径を小さくしたとしても、逆に前
記磁心1の厚さ寸法H15を厚くする必要があり、また
前記磁心1の厚さ寸法H15を薄くしても、逆に幅寸法
T15を大きくし、結果的に前記磁心1の外径を大きく
する必要があることから、図13に示すように、磁心1
を環状に形成した場合には、前記磁心1自体の大きさの
小型化を図ることは形状的に難しい。
【0013】さらに、磁心1の回りに巻回されるコイル
2が露出した状態では、前記有心コイルを回路内に接続
する際などに、前記コイル2の巻回位置がずれやすく、
また有心コイルの表面が平坦化されていないので、信頼
性の問題や面実装面の確保等から、前記有心コイルは図
14に示すモールド樹脂3内に収納され、前記有心コイ
ルの表面はモールド樹脂によって平坦化された状態にさ
れて製品化される。
【0014】このため、有心コイルの大きさは、磁心1
の大きさ及びコイル2の線径のみで決定できず、モール
ド樹脂3の厚みも考慮しなければならず、従来における
有心コイルの構造及び形状では、前記有心コイルの小型
化を図ることは難しい状況にあった。また図14に示す
ようにモールド樹脂3で覆った後、磁心1に巻回された
コイル2の端部から前記モールド樹脂3の下面3bに、
電極部4を引き出して形成しなければならず、面実装面
構造の形成が煩雑化するといった問題があった。
【0015】また図15に示す有心コイルは、真ん中に
中空孔6aが形成された矩形状の磁心6にコイル7が巻
回されたものである。前記有心コイルを構成する磁心6
は、例えば磁性材料の薄帯が軸に巻き取られる際に、図
15に示すように中空孔6aを有する矩形状に巻き取ら
れて形成され、その後、前記中空孔6aを通して前記磁
心6の回りにコイル7が巻回される。
【0016】図15に示すように前記磁心6の表面6b
は平坦化され、前記表面6bは、広い面積を有して形成
されているので、この表面6b上に巻回されるコイル7
表面もまた平坦化された状態となっている。このため図
15に示す有心コイルでは、図14に示す有心コイルの
ように、モールド樹脂3を用いて表面を平坦化する必要
性がなく、前記コイル7表面を、直接面実装面として、
図15に示す有心コイルを、回路内の所定位置に設置
し、回路内の配線と電気的に接続させることが可能であ
る。
【0017】しかしながら図15に示す有心コイルで
は、磁心6の真ん中に空けられた中空孔6aは、その長
さ寸法がL2、高さ寸法がH2で形成され、前記長さ寸
法L2と、前記高さ寸法H2との比が、2:1程度であ
り、前記高さ寸法H2をさらに小さくすることは製造上
難しい。このため図15に示す磁心6の形体では、前記
中空孔6aの体積を有効に減少させることはできず、結
果的に有心コイル自体の高さ寸法H3は、大きくなって
しまい、有効的に前記有心コイルの小型化を図ることは
できなかった。
【0018】本発明は上記従来の問題点を解決するため
のものであり、特に有心コイルの小型化を図ることと、
簡単な面実装面構造を形成することが可能な有心コイル
を提供することを目的としている。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明は、ループ状に形
成された磁心と、前記磁心に巻回されるコイルとを有す
る有心コイルにおいて、前記磁心の一部には、偏平部が
形成されており、この偏平部の表面が、前記磁心の外周
面の70%以上を占めていることを特徴とするものであ
る。
【0020】また本発明は、ループ状に形成された磁心
と、前記磁心に巻回されるコイルとを有する有心コイル
において、前記磁心の真ん中に空けられた中空孔は、そ
の長さ寸法L9と高さ寸法H8との比(長さ寸法L9/
高さ寸法H8)が、4以上であることを特徴とするもの
である。
【0021】さらに本発明は、ループ状に形成された磁
心と、前記磁心に巻回されるコイルとを有する有心コイ
ルにおいて、前記磁心の真ん中に空けられた中空孔の内
部に突出するコイルの厚さ寸法H7と、前記中空孔の高
さ寸法H8との比(コイルの厚さ寸法H7/中空孔の高
さ寸法H8)が、1/3以上であることを特徴とするも
のである。また本発明では、前記中空孔の両側端部が湾
曲形状で形成されていることが好ましい。
【0022】また本発明では、前記磁心には、対向する
2つの偏平部が形成されていることが好ましく、さらに
本発明では、前記各偏平部の断面における幅寸法T2と
厚さ寸法H6との比(幅寸法T2/厚さ寸法H6)が1
0以上であることが好ましい。
【0023】さらに本発明では、前記コイルは、前記偏
平部のうち、一方の偏平部の回りにのみ巻回されている
ことが好ましい。
【0024】本発明では、第1の目的として有心コイル
の小型化を実現するものであり、そのために、ループ状
で形成された磁心の形状の寸法比等を適正に調整してい
る。
【0025】例えば図1に示すように、本発明の有心コ
イル10を構成する磁心11は、図示AB方向からの押
圧によって潰され、偏平状に変形させられたものであ
り、これにより前記有心コイル10を構成する磁心11
には、対向する2つの偏平部11b,11cが形成され
る。そして本発明では、前記偏平部11b,11cの表
面が、前記磁心11の外周面に対して70%以上を占め
て形成される。
【0026】このように本発明では、磁心の偏平部の表
面が、前記磁心の外周面に対し70%以上を占めるよう
に、前記磁心を潰して偏平状に変形して、偏平率(磁心
の外周面に対する偏平部表面の占める割合)を高くする
ことにより、前記磁心11の高さ寸法を小さくできると
同時に、平坦化された偏平部表面を面実装面とすること
ができるから、従来のように、表面の平坦化のために使
用されていたモールド樹脂を使用する必要がなく、よっ
て本発明では有心コイルの小型化を図ることが可能にな
る。
【0027】また前記のように本発明では、ループ状の
磁心が潰されて偏平状に変形させられたものであるの
で、前記磁心の真ん中に形成された中空孔もまた潰され
て、横長に延ばれた形状に変形させられる。特に本発明
では、上記のように前記中空孔の長さ寸法L9と高さ寸
法H8との比(長さ寸法L9/高さ寸法H8)を、4以
上とし、または、前記中空孔の内部に突出するコイルの
厚さ寸法H7と、前記中空孔の高さ寸法H8との比(コ
イルの厚さ寸法H7/中空孔の高さ寸法H8)を、1/
3以上とすることで、前記中空孔を、より横長に延ばし
た形状に変形させており、これにより前記中空孔の体積
を減少できて、前記有心コイルの薄型化を実現できる。
【0028】また本発明では、前記磁心に、対向する2
つの偏平部を形成し、前記各偏平部の断面における幅寸
法T2と厚さ寸法H6との比(幅寸法T2/厚さ寸法H
6)を10以上にすることで、前記磁心の偏平率をさら
に高めることができる。
【0029】本発明における第2の目的は、簡単な面実
装面構造を形成することにある。本発明では、一方の偏
平部に巻回されたコイル表面が、面実装面であることが
好ましく、さらに前記コイルの両側端部の表面には導体
が露出し、前記両側端部が電極部となっていることが好
ましい。
【0030】このような面実装面構造を実現するには、
上記した種々の寸法比等を適正に調整することによって
得ることが可能であり、本発明では、従来のように表面
の平坦化を図り面実装面を形成するために必要であった
モールド樹脂を用いることなく、磁心に巻回されたコイ
ル表面を平坦化することができるから、前記コイル表面
を、面実装面とすることが可能であり、より簡単に面実
装面構造を形成することが可能である。
【0031】
【発明の実施の形態】図1は本発明における一実施例の
有心コイル10の斜視図である。図1に示す符号11は
磁心であり、金属合金が巻回されてループ状に形成され
たものである。
【0032】本発明に使用される前記金属合金は、例え
ばFe−M−B(ただし元素Mは、Ti,Zr,Hf,
Nb,Ta,Cr,Mo,Si,P,C,W,B,A
l,Ga,Geと希土類元素から選ばれる1種または2
種以上の元素)の組成式から成る磁性材料であることが
好ましい。
【0033】これら金属合金以外にもフェライト等の一
般的な磁性材料を使用することも可能であるが、フェラ
イトは、上記金属合金の飽和磁束密度に比べて飽和磁束
密度が約1/3と低いため、許容電流量が約1/3に低
下するという問題があり、従って本発明では、磁心11
として上記金属合金を使用することが好ましい。
【0034】また前述したように前記磁心11は、ルー
プ状で形成されるので、前記磁心11の真ん中には中空
孔11aが形成されており、この中空孔11aを貫通し
て、前記磁心11の回りにコイル12が巻回形成されて
いる。なお前記コイル12が巻回される部分の磁心11
の回りには、絶縁性樹脂が塗装されており、また前記コ
イル12の回りにも絶縁性樹脂が塗装されている。また
図面上コイル12の巻数は省略されて図示されており、
実際には、インダクタンス等を考慮して設定された巻数
に基づいてコイル12が磁心11の回りに巻回されてい
る。
【0035】ところで本発明における磁心11は、例え
ば元々筒状の形体で形成された磁心11の外周面を、図
示上下方向(図示AB方向)から押圧して変形させる
(潰す)ことにより形成されたものである。このため図
1に示すように、磁心11は、図示上下方向(図示AB
方向)からの押圧によって図示横方向(図示C方向)に
長く延ばされたループ状で形成される。
【0036】また本発明における前記磁心11には、図
1に示すように、前記押圧によって、図示上下方向(図
示AB方向)で相対向する2つの偏平部11b,11c
が形成されていることが好ましい。このようにして磁心
11が、例えば筒状の形体から、いわゆる偏平状に潰さ
れて形成されると、前記磁心11の真ん中に空けられた
中空孔11aも潰されて、円形状から図示C方向に長く
延ばされた形体に変形させられる。これにより前記中空
孔11aの体積を実質的に減少させることが可能にな
る。また前記中空孔11aの周長は実質的に変形前と後
では変化しないので、前記中空孔11a内でのコイルの
巻線スペースを減らすこともない。
【0037】このように本発明では、磁心11が偏平状
に潰されて変形させられることで、中空孔11aの体積
を減少でき、しかも前記磁心11に形成された偏平部1
1b,11cの表面は、広い面積を有する平坦面とな
り、この平坦面を後述するように面実装面とすることが
可能になる。よって本発明では、従来のように、表面の
平坦化のために必要であったモールド樹脂を使用する必
要がなくなり、有心コイルを磁心11とコイル12のみ
で構成できるので、有心コイル10の小型化を促進させ
ることが可能になる。さらにこの偏平部11b,11c
の両側端部11d,11eは湾曲状で形成されているこ
とが好ましい。前記両側端部11d,11eを湾曲状に
するには、上記したように例えば筒形状の磁心11を図
示AB方向から押圧して前記磁心11を偏平状に潰し変
形させることで、得ることが可能である。
【0038】また図1に示すように、前記磁心11に
は、切断部13,14が形成されていることが好まし
い。この切断部13,14の形成により、磁心11は、
磁気的に2つに分割される。
【0039】本発明における有心コイルは、例えば直流
の重畳を取り除くために用いられるものであり、直流重
畳特性の向上は不可欠である。この直流重畳特性を向上
させるには、ある所定の電流値を流すことによっても、
磁心11が磁化飽和に達しないようにする必要があり、
このため磁心11に切断部13,14(ギャップ)を設
けておくことにより、この部分から磁化が漏れるために
磁化飽和に達しにくいようにすることが可能であり、直
流重畳特性の向上を図ることができる。
【0040】磁心11の偏平部11cに設けられた切断
部(ギャップ)13,14の部分には、例えば樹脂等が
介在しており、これによりギャップが形成される。
【0041】なお上記切断部は2つだけでなく、2つよ
りも多く形成されていてもかまわない。また前記切断部
13,14は、一方の偏平部11cに形成されていて
も、あるいは他方の偏平部11bに形成されていてもよ
く、さらには前記偏平部11b,11c間の両側端部
(湾曲部)11d,11eに形成されていてもよいし、
あるいはコイル12が巻回されている偏平部11bに形
成されていてもよい。
【0042】また本発明では、磁心11の回りに巻回さ
れるコイル12が、前記磁心11の全周に渡って巻回形
成されていてもよいが、好ましくは図1に示すように、
前記磁心11において、2つの切断部13,14によっ
て磁気的に分割される2つの領域のうちの一方の領域に
のみ、前記コイル12が巻回されていることが好まし
い。
【0043】図1に示す実施例では、一方の偏平部11
cにのみ2つの切断部13,14が間隔を空けて形成さ
れている。また前述したように、磁心11に形成された
対向する2つの偏平部11b,11cの両側には湾曲部
11d,11eが形成されているため、磁心11が前記
切断部13,14によって2つに分割されると、一方の
領域は偏平部11cのみで構成され、他方の領域は、偏
平部11bと、この偏平部11bの両側に形成された湾
曲部11d,11eとで構成される。
【0044】本発明では図1に示すように、他方の領域
において、湾曲部11d,11eに挟まれた前記偏平部
11bにコイル12が巻回された状態となっている。あ
るいは、2つの切断部13,14によって偏平部11c
のみで構成される領域側にコイル12が巻回されていて
もよい。
【0045】このように一方の偏平部11b,11cに
のみコイル12が巻回されることで、前記コイル12と
の絶縁を図るために必要な絶縁樹脂を、コイル12が巻
回されるべき偏平部11b,11cの周囲にのみ塗装す
ればよくなり、製造費を抑え、且つ製造工程の簡略化を
図ることが可能である。
【0046】しかも本発明のように、対向する2つの偏
平部11b,11cのうち、どちらか一方の偏平部11
bの周囲にのみコイル12を巻回することで、有心コイ
ル10のさらなる小型化を実現することができる。
【0047】ただし2つの切断部13,14の間隔L7
(図3参照)は、偏平部11b,11cに巻かれるコイ
ル12の両側端部12a,12b間の長さ寸法L5(巻
き軸方向の長さ寸法)よりも大きいことが好ましい。こ
れにより後述する製造方法において、前記偏平部11
b,11cにコイル12を巻回しやすくできる。
【0048】また本発明では、前述したように、磁心1
1は、例えば組成式がFe−M−Bからなる金属合金の
薄帯が巻回されたものである。これら薄帯は巻回する際
には、アモルファスが主体となっていることが好まし
く、前記薄帯が巻回され、所定形状に潰された後、熱処
理を施すことによって、前記アモルファスが主体となっ
ている金属合金に微結晶相を析出させることが好まし
い。これにより図1に示すように磁心11に対向する2
つの偏平部11b,11cが形成された状態で、形体を
維持することが可能である。
【0049】次に本発明における有心コイル10の寸法
等について以下に説明する。図2は、図1に示す有心コ
イルの部分平面図、図3は図1に示す3−3線を矢印X
方向から切断した際の有心コイルの部分断面図、図4
は、図1に示す有心コイルの裏面図である。なお図2の
部分平面図及び図3の部分断面図には、コイル12が1
ターンのみ図示されているだけで、残りのコイル12は
図面上省略されている。
【0050】図2及び図4に示すように、前記磁心11
の幅寸法はT2で形成される。またコイル12は、前記
磁心11から幅方向(図示D方向)に(T3×2)だけ
突出して前記磁心11の偏平部11bの回りに巻回され
る。すなわち本発明における有心コイル10の幅寸法
は、前記磁心11の幅寸法T2と、磁心11から突出し
たコイル12の幅寸法(T3×2)との総合計であるT
4となる。また前記磁心11の偏平部11bの長さ寸法
はL4である。
【0051】次に図3に示すように本発明における磁心
11の高さ寸法はH4で形成され、また前記磁心11の
長さ寸法はL3で形成される。
【0052】本発明では前述したように磁心11に形成
された2つの偏平部11b,11cのうち、一方の偏平
部11bの回りにのみコイル12が巻回されていること
が好ましい。一方の平坦部11bの回りにのみコイル1
2が巻回されていると、有心コイル10の高さ寸法は、
前記磁心11の高さ寸法H4と、偏平部11b表面から
突出するコイル12の厚み寸法H7との総合計であるH
5となる。
【0053】なお本発明では、前記コイル12が、偏平
部11bの回りのみでなく、前記偏平部11b,11c
の湾曲部11d,11e、さらにはもう一方の偏平部1
1cにまでわたって巻回されてもよいが、前記コイル1
2が、湾曲部11d,11eや偏平部11b,11cに
まで巻回されると、前記コイル12は、磁心11表面か
ら厚さ寸法H3で突出することにより、前記有心コイル
10の高さ寸法H5及び長さ寸法L3は実質的に大きく
なってしまう。このため有心コイル10の小型化を促進
させるためには、コイル12が、磁心11の一方の偏平
部11bの回りにのみ巻回されていることが好ましい。
また一方の偏平部11bにのみコイル12を巻回するこ
とで、後述する製造方法により、容易にコイルの巻回を
自動機によって行うことが可能になる。
【0054】このようにコイル12を、一方の偏平部1
1bの回りのみに巻回するためには、予め設定されたコ
イル12の巻数を考慮して、図2に示す偏平部11bの
長さ寸法L4を適正に調整する必要性がある。
【0055】すなわち図2に示すようにコイル12の1
ターン分の幅寸法はT5で形成されるが、例えば前記コ
イル12が15ターンで巻回される場合には、偏平部1
1bの長さ寸法L4が、コイル12の1ターンの幅寸法
T5に15ターン分を乗じて得た寸法よりも長く形成さ
れるように設定すれば、コイル12を一方の偏平部11
bにのみ巻回することが可能となり、自動機によるコイ
ル12の巻回を行い易くできる。
【0056】次に図1及び図3に示すように磁心11の
真ん中に空けられた中空孔11aは、磁心11が図示A
B方向からの押圧によって潰され、図示C方向に長く延
ばされた形状に変形させられる。そして図3に示すよう
に前記中空孔11aは、その高さ寸法がH8であり、ま
た長さ寸法はL9となっている。
【0057】また図3に示すように、2つの偏平部11
b,11cの両側の湾曲部11d,11e(中空孔11
aの両側端部)はR形状で形成されており、この湾曲部
11d,11eの曲率は、半径T6で形成されている。
【0058】次に図4に示すように、コイル12が巻回
されていない偏平部11cの長さ寸法はL6である。ま
た図4に示すように、2つの切断部13,14によって
切断された偏平部11cの長さ寸法はL7である。
【0059】本発明では、前記有心コイル10の小型化
を促進させるために、以下に説明するような種々の寸法
比の限定等を行っている。
【0060】本発明では、磁心11の外周面の全面積の
うち、前記偏平部11b,11c表面の占める面積(偏
平率)を70%以上としている。すなわち図2に示す偏
平部11bの面積(L4×T2)と図4に示す偏平部1
1cの面積(L6×T2)との合計が、磁心11の外周
面の全面積のち70%以上となるようにする。このよう
に磁心11の偏平率を70%以上に高くするには、図1
に示す図示AB方向からの押圧力を強め、前記磁心11
を、より一層、潰し変形させれば得ることができるので
あり、このように偏平率の高い磁心11を形成すること
で、前記有心コイル10の高さ寸法H5を、より小さく
することができる。
【0061】またこのように磁心11の偏平率を高める
と、前記磁心11の偏平部11b,11cの表面は、広
い面積を有して平坦化された状態になるので、従来の有
心コイルでは表面の平坦化に必要であったモールド樹脂
を用いなくても、有心コイル10表面の平坦化を実現で
き、本発明では前記有心コイルを磁心11とコイル12
のみで構成することが可能になる。
【0062】このように本発明では、磁心11の偏平率
を70%以上にすることで、モールド樹脂を用いる必要
もなく、より有心コイルの小型化を促進させることが可
能になる。
【0063】また本発明では、図3に示す磁心11の真
ん中に形成された中空孔11aの長さ寸法L9と高さ寸
法H8との比(長さ寸法L9/高さ寸法H8:アスペク
ト比)を4以上としている。
【0064】図15に示す従来例では、磁性材料の薄帯
を軸に巻き取りながら、前記薄帯の巻回によって得られ
る磁心6を、矩形状に形成していた。このように薄帯を
軸に巻き取ることによって所定の形状に磁心6を形成す
る方法であると、前記磁心6の真ん中に空けられた中空
孔6aは、その長さ寸法L2と高さ寸法H2との比が
2:1程度にしかならず、有効に前記中空孔6aの体積
を減少させ、有心コイルの小型化を図ることは困難であ
った。
【0065】これに対し、本発明では、例えば筒状の磁
心をその両側から押圧して潰し変形させることにより、
図1に示すような、偏平状に磁心11を形成することが
でき、本発明では、前記磁心11の真ん中に空けられる
中空孔11aの長さ寸法L9と高さ寸法H8との比を4
倍以上にすることが可能であり、コイル12の巻線スペ
ースを確保しながら、前記中空孔11aの体積を減少さ
せることが可能になる。
【0066】このように中空孔11aが潰されて図示C
方向に長く延ばされた形状に変形させられると、有心コ
イル10の高さ寸法H5を効果的に小さくすることがで
き、前記有心コイル10の薄型化を図ることができる。
【0067】また中空孔11aの長さ寸法L9が長くな
り、高さ寸法H8を短くなると、上記した磁心11の偏
平率が高くなるので、表面の平坦化のために従来使用さ
れていたモールド樹脂を使用する必要性がなくなり、前
記有心コイル10の小型化を促進させることが可能にな
る。
【0068】また本発明では、前記中空孔11aを通っ
て、磁心11の回りに巻回されるコイル12のうち、前
記中空孔11aの内部で突出する前記コイル12の厚さ
寸法H7を、前記中空孔11aの高さ寸法H8に対して
1/3以上にしている。このように中空孔11aの高さ
寸法H8に対して、コイル12の厚さ寸法H7を1/3
以上にするには、前記したように磁心11を潰して、前
記中空孔11aの長さ寸法L9を長くし、且つ高さ寸法
H8を小さくすればよく、これにより前記有心コイル1
0の小型化を促進させることができる。
【0069】また図1に示す磁心11には、2つの対向
する偏平部11b,11cが形成されており、本発明で
は、前記各偏平部11b,11cの断面における幅寸法
T2と厚さ寸法H6との比(幅寸法T2/厚さ寸法H
6)を10以上にしている。
【0070】このように本発明では、偏平部11b,1
1cの断面は、図1に示す図示D方向(磁路を横断する
方向)に長く延びる直方形状で形成されるのであり、こ
のように前記偏平部11b,11cの幅寸法T2が長く
形成され、膜厚H6が薄くされることにより、磁心11
の偏平率を高めることができ、且つ有心コイルの小型化
を促進させることが可能である。
【0071】本発明では、上記のように例えば筒状の磁
心11を押圧によって潰し、偏平状に変形させたもので
あり、このように前記磁心11を偏平状に形成すること
により有心コイル10の小型化を図ることができると同
時に、簡単な面実装面構造を形成するこが可能である。
【0072】本発明では図1に示すように、磁心11に
形成された対向する2つの偏平部11b,11cのう
ち、一方の偏平部11bにのみコイル12が巻回されて
いる。前記コイル12は、平坦化された広い面積を有す
る偏平部11bの回りに巻回されているので、図1に示
すように、前記コイル12表面もまた平坦化された状態
となっている。
【0073】このようにコイル12表面の平坦化を促進
させるためには、磁心11の偏平率等、上記した種々の
比率等の限定を行うことによって可能であり、このよう
にコイル12表面が平坦化されることで、前記コイル1
2表面を面実装面とすることが可能となる。
【0074】このため本発明では、従来のように有心コ
イルを平坦化し面実装を行うために必要であったモール
ド樹脂を使用する必要がないために、従来に比べ簡単な
面実装面を形成することが可能になる。
【0075】また本発明のように、有心コイル10を構
成する磁心11に直接巻回されたコイル12表面を面実
装面とするには、図1に示すように前記コイル12の両
側端部12a,12bが電極部となるようにすることが
好ましい。これにより簡単に面実装面を形成することが
可能になる。
【0076】前述したように前記磁心11の回りに巻回
されたコイル12は、その周囲が絶縁皮膜によって覆わ
れているが、本発明では、前記コイル12の両側に位置
する両側端部12a,12b表面が、少なくとも絶縁被
膜によって覆われておらず、導体を直接外部に露出させ
ることで、前記コイル12の両側端部12a,12bを
電極部にすることができる。
【0077】そして前記コイル12が巻かれた側の有心
コイル10表面を、回路内に直接、面実装した場合に、
前記コイル12のうち電極部となる両側端部12a,1
2bを、回路内の配線と電気的に接続することが可能に
なるので、新たに電極部を設けなくても、有心コイル1
0を直接回路内に面実装することが可能である。ただし
必要であれば、コイル12の両側に位置する両側端部1
2a,12bから引き延ばして電極部を設けてもかまわ
ない。
【0078】また有心コイル10を回路内に面実装する
には、前記有心コイル10を既存の吸引装置によって吸
い付けて、前記有心コイル10を所定箇所にまで運ん
で、面実装工程が行なわれる。
【0079】本発明では、コイル12が巻回されている
偏平部11bに対向する側にも偏平部11cが形成され
ているので、この偏平部11c側を、吸引装置によって
吸い付けて、有心コイル10を所定箇所にまで運ぶこと
が可能であり、本発明における有心コイル10の構造で
あれば、容易に前記有心コイル10を回路内に面実装す
ることができる。
【0080】なお本発明では、コイル12表面側を面実
装面とするのではなく、コイル12が巻回されていない
もう一方の偏平部11cの表面を面実装面とすることも
可能である。
【0081】次に本発明における有心コイル10の具体
的な寸法について以下に説明する。本発明では、例えば
インダクタンスを約10μH(許容電流4A)とする図
1に示す有心コイル10を形成した。インダクタンスを
所定値に設定するためには、前記磁心11の図示D方向
における断面積と、前記磁心11の回りに巻回されるコ
イル12の巻数とを適正に調節する必要がある。本発明
では、幅寸法T4(図2参照)が0.6mm、厚さ寸法
H3(図3参照)が0.3mmであるコイル12を使用
し、このコイル12を磁心11に15ターンで巻回し
た。また前記磁心11を、図示D方向における断面積
(T2×H5)が3mm2となるように形成した。
【0082】本発明では、磁心11の幅寸法T2(図2
参照)を約6mm、長さ寸法L2(図3参照)を約14
mm、高さ寸法H2を約2mmで形成することができ
た。また偏平部11b,11cの両側の湾曲部11d,
11eの曲率は、半径T5(図3参照)が0.5mm程
度であった。この磁心11にコイル12が巻回された状
態での寸法を測定すると、有心コイル10の幅寸法T4
は約8mm、前記有心コイル10の長さ寸法L2は約1
4mm、前記有心コイル10の高さ寸法は3mmであっ
た。
【0083】なお、図2に示す偏平部11bの長さ寸法
L4は、コイル12が磁心11に巻回された際における
コイル12全体の長さ寸法L5(図1参照)に比べて大
きく形成されている必要があり、前記コイル12全体の
長さ寸法は、約9mm(幅寸法0.6mm×15ター
ン)で形成されるので、本発明では、前記偏平部11b
の長さ寸法L4を少なくとも9mm以上で形成してい
る。
【0084】また2つの切断部13,14によって切断
される偏平部11cの長さ寸法L6もコイル12全体の
長さ寸法L5である9mmよりも長く形成されているこ
とが好ましい。前記偏平部11cの長さ寸法L6が約9
mm以上で形成されることで、後述する製造方法におい
て、前記偏平部11bの回りにコイル12を巻回形成し
やすくできる。
【0085】次に図13に示す従来の環状コイル1にコ
イル2を巻回し、さらにその周囲をモールド樹脂3で覆
った有心コイル(図14参照)を、インダクタンスが1
0μHとなるように形成した。なおコイル2の幅寸法、
厚さ寸法及び巻数は、図1に示す本発明におけるコイル
12と同じであり、且つ、磁心1の断面積(T3×H
6:図13参照)も3mm2となるように形成した。ま
た前記有心コイルを構成する磁心1として使用した金属
合金も、本発明における磁心11と同じ金属合金を使用
している。
【0086】インダクタンスが10μHとなる従来の有
心コイルの形状寸法は、幅寸法T1が17mm、長さ寸
法L1が17mm、厚さ寸法H1が3mmであった。上
記寸法測定の結果をまとめたのが以下に示す表1であ
る。
【0087】
【表1】
【0088】表1に示すように、有心コイルの高さ寸法
は、従来の形状における有心コイルでも約3mm程度に
設定することは可能であるが、従来における有心コイル
では、幅寸法及び長さ寸法が、本発明における有心コイ
ルの幅寸法及び長さ寸法に比べ極端に大きくなることが
わかる。このように、従来では、有心コイルの大きさが
大きくなる原因として、有心コイル表面の平坦化のため
に磁心の周囲をモールド樹脂により覆っていることや、
磁心の真ん中に空けられた中空孔が大きな体積を占めて
いることが挙げられる。そして従来では磁心1の周囲を
モールド樹脂で覆うことにより、有心コイルに占める磁
心の占有率が、本発明の有心コイルに比べ、極端に小さ
くなる。
【0089】表1に示すように、本発明における有心コ
イルの体積は約336mm3であり、磁心11の体積は
約58.3865mm3であったので、前記有心コイル
に占める磁心11の占有率は約17.2%となる。
【0090】これに対し、従来における有心コイルの体
積は867mm3であり、磁心1の体積は、約84.8
23であったので、前記有心コイルに占める磁心1の占
有率は約9.85%となる。このように、本発明におけ
る磁心11の占有率に比べ、従来における磁心1の占有
率は極端に小さくなっており、従来における有心コイル
では、磁心1が占める領域以外の領域が非常に多くなっ
ていることがわかる。
【0091】本発明では、磁心を偏平状に潰すことで、
中空孔の体積を減少させることができ、しかも従来のよ
うに表面を平坦化するためのモールド樹脂を必要とせ
ず、従って、有心コイル10全体に磁心11の占める占
有率を高めることができるため、無駄な領域を小さくで
き、前記有心コイル10の小型化を促進させることがで
きる。
【0092】これに対し従来の有心コイルでは、磁心1
の真ん中に空けられた中空孔1aが円形状であるため
に、前記中空孔1aの体積が大きくなり、しかも、前記
磁心1の表面が平坦化されていないために、面実装の確
保及び信頼性の問題等から、前記磁心1をモールド樹脂
3で覆う必要性がある。このため従来の有心コイルの形
状では、磁心1の占有率を高めることができず、無駄な
領域が多くなり、前記有心コイルの小型化を促進させる
ことが困難となっている。
【0093】以上のように本発明では、有心コイル10
を構成する磁心11を偏平状に形成することで、従来の
ように表面の平坦化に必要なモールド樹脂を必要とせ
ず、有心コイル10の小型化を図ることが可能である。
【0094】また本発明では、磁心11の偏平部11b
に巻回されたコイル12表面を、そのまま面実装面とす
ることができ、回路の所定箇所に図1に示す有心コイル
10を、そのまま電気的に接続させることが可能であ
る。特に磁心11の偏平部11bに巻回されたコイル1
2のうち、両側端部12a,12bにのみ絶縁樹脂を塗
装せずに導体部分を露出させることで、コイル12の両
側端部12a,12bを直接、電極部とすることがで
き、面実装面の構造を非常に簡単に形成することが可能
である。
【0095】さらに本発明では、磁心11に少なくとも
2つの切断部13,14が設けられており、この切断部
13,14が、いわゆるギャップとして機能する。よっ
て本発明では前記切断部13,14の形成により、直流
重畳特性の向上を図ることが可能になる。
【0096】次に本発明における有心コイルの製造方法
について以下に説明する。まず図5に示すように、例え
ば上記した組成Fe−M−Bからなる金属合金を、単ロ
ール法または双ロール法等の既存の液体急冷装置におい
て、薄帯形状に形成し、この薄帯を、丸軸に巻き取るな
どして、図5に示すように、筒形状に巻回して磁心20
を形成する。なおこの磁心20の形成の際における前記
金属合金はアモルファスを主体としたものである。この
ように金属合金をアモルファス主体にしておくことで、
後の工程で前記磁心20に押圧を与えて前記磁心20を
変形させることが可能である。
【0097】図5に示すように、筒状の磁心20には、
その真ん中に貫通する中空孔20aが形成されており、
この中空孔20aは直径L10を有する円形状で形成さ
れる。また前記磁心20は、その幅寸法がT10で、厚
みがH10で形成される。図5に示すように前記幅寸法
T10は、厚みH10に比べ大きく形成されている。
【0098】次に図6に示すように、前記磁心20の回
りにコイル21を巻回形成する。例えばコイル21の巻
回は、既存の自動巻回装置によって行なわれる。本発明
では図5に示すように筒状の磁心20の真ん中に円形状
に空けられた径L10の大きな中空孔20aが形成され
ているので、この中空孔20aを通して、容易に、コイ
ル21を所定の巻数で巻回形成することができる。なお
前記コイル21が巻回されるべき前記磁心20の周囲に
は、予め絶縁性樹脂が塗装されており、この絶縁性樹脂
を介してコイル21が磁心20の回りに巻回される。
【0099】また本発明では、コイル21を磁心20の
全周にわたって巻回してもよいが、図6に示すように、
磁心20の半周以内の領域に前記コイル21を巻回形成
することが好ましい。その理由については後述する。
【0100】次に前記磁心20の外周面を両側から押圧
し、前記磁心20を潰すようにして変形させる。例えば
磁心20の両側からの押圧力は、同じ大きさであること
が好ましい。上記のように前記磁心20は、アモルファ
スを主体として金属合金で形成されているので、前記磁
心20を押圧して簡単に変形させることが可能である。
【0101】また図6に示すように、コイル21を磁心
20の半周以内の領域に巻回することが好ましく、この
場合には、巻回されたコイル21のほぼ中央部分の磁心
20の外周面20bを図示A方向から押圧し、且つ前記
外周面20bと反対側の外周面20bを図示B方向から
押圧する。
【0102】このように前記磁心20の外周面を両側か
ら押圧して前記磁心20を押圧方向から潰すと、図7に
示すように前記磁心20を偏平状に形成することができ
る。図7に示すように前記磁心20には、前記押圧によ
って2つの相対向する偏平部20c,20dが形成され
る。
【0103】図7に示すように前記偏平部20c,20
dは、その幅寸法がT10で形成され、厚さ寸法がH1
0で形成される。前記幅寸法T10は厚さ寸法H10よ
りも大きく形成されているので、各偏平部20c,20
dの磁路を横断する方向断面は横長の直方形状で形成さ
れる。このように前記偏平部20c,20dの幅寸法T
10の方を、厚さ寸法H10よりも大きく形成すること
で、前記磁心20の薄型化を図ることができ、また偏平
部20c,20dの表面(平坦化された部分)を広くす
ることができるので、面実装面の形成にも最適となる。
【0104】前記のように、コイル21を磁心20の半
周以内の領域に巻回し、前記磁心20の外周面を図示A
B方向(図6参照)から押圧すると、図7に示すよう
に、前記コイル21を、前記偏平部20c,20dのう
ちどちらか一方の偏平部20cにのみ巻回された状態に
することができる。
【0105】このように偏平状に形成された磁心20に
対し、熱処理を施す。この熱処理により、前記磁心20
を構成するアモルファスを主体とした金属合金には、F
eを主体とする微結晶相が析出する。この微結晶相の析
出により、磁心20は、図7に示す偏平状で固まり、形
体が保持される。
【0106】さらに上記熱処理工程の後に、前記磁心2
0を構成する薄帯間に樹脂を含浸させ、前記磁心20を
前記樹脂によって固定することが好ましい。上記した金
属合金で形成された磁心20は、熱処理によって微結晶
相が析出すると、非常に脆くなることが知られており、
衝撃などにより磁心20にひび割れ等が生じる危険性が
ある。このため本発明では熱処理後、前記磁心20を樹
脂等によって固定することにより、耐衝撃性を向上させ
ることができ、有心コイル10の寿命を向上させること
ができる。
【0107】また本発明では、図7に示す磁心20のあ
る箇所を切断し、前記切断箇所を樹脂等で埋めるなどし
てギャップを形成することが好ましい。このギャップ形
成により、直流重畳特性の向上を図ることが可能であ
る。また上記ギャップは、磁心20の偏平部20c,2
0dに設けてもよいし、あるいは他の部分に設けてもよ
い。また前記ギャップの個数は1つだけでなく、複数で
あってもよい。
【0108】以上のように、本発明における製造方法で
は、まず筒状の磁心を薄帯で巻回して形成した後、この
筒状の磁心の外周面を両側から押圧することにより潰し
て、前記磁心を偏平状に形成している。このようにして
形成された磁心を有する有心コイルは、従来の有心コイ
ル(図14参照)に比べて、小型化を図ることが可能に
なる。
【0109】特に本発明では、アモルファスを主体とし
た薄帯を筒状の磁心に形成しているので、前記磁心を偏
平状に容易に潰すことができ、またその後、偏平状にさ
れた磁心に熱処理を施すことで、微結晶相を析出させて
前記磁心を偏平状の形体に維持することができ、簡単な
方法で偏平状の有心コイルを形成することが可能であ
る。
【0110】次に本発明における別の有心コイルの製造
方法について以下に説明する。図8に示す筒形状の磁心
30は、図7に示す磁心20と同じ形体であり、上記し
た例えば組成式Fe−M−Bから成る金属合金の薄帯
が、例えば丸軸に巻き取られて、巻回されて形成された
ものである。この金属合金はアモルファスを主体とした
ものであることが好ましい。
【0111】図8に示すように、筒状の磁心30には、
その真ん中に貫通する中空孔30aが形成されており、
この中空孔30aは径L11を有する円形状で形成され
る。また前記磁心30は、その幅寸法がT11で、厚み
がH11で形成される。図8に示すように前記幅寸法T
11は、厚みH11に比べ大きく形成されている。
【0112】次に図8に示す前記磁心30の外周面30
bを両側から押圧して潰し、前記磁心30を、図9に示
すような偏平状に変形させる。例えば磁心30の両側か
らの押圧力は、同じ大きさであることが好ましい。ま
た、上記のように前記磁心30は、アモルファスを主体
とした金属合金で形成されていると、前記磁心30を押
圧して簡単に変形させることが可能である。
【0113】このように押圧して変形させられた磁心3
0には、図9に示すように相対向する2つの偏平部30
c,30dが形成され、また前記磁心30の真ん中に空
けられた中空孔30aは、変形前の円形状(図8参照)
から図示C方向に延びる細長形状に変形させられる。
【0114】図9に示すように前記偏平部30c,30
dは、その幅寸法がT11で形成され、厚さ寸法がH1
1で形成される。前記幅寸法T11は厚さ寸法H11よ
りも大きく形成されているので、各偏平部30c,30
dの磁路を横断する方向の断面は横長の直方形状で形成
される。このように前記偏平部30c,30dの幅寸法
T11の方を、厚さ寸法H11よりも大きく形成するこ
とで、前記磁心30の薄型化を図ることができ、また偏
平部30c,30dの表面(平坦化された部分)を広く
することができるので、面実装面の形成にも最適とな
る。
【0115】そして前記磁心30に対し熱処理を施す。
この熱処理により磁心30を構成するアモルファスを主
体とした金属合金に、Feを主体とした微結晶相が析出
し、前記磁心30が、図9に示すような偏平状の形体で
固まって維持される。
【0116】前記金属合金の薄帯で形成された磁心30
は熱処理による微結晶相の析出で脆くなり、衝撃等によ
りひび割れ等が起こり易い状態となっている。そこで本
発明では、前記磁心30を熱処理した後、前記磁心30
を構成するために巻回された薄帯間に樹脂等を含浸させ
て、前記磁心30全体を樹脂固定し、これにより、前記
磁心30の耐衝撃性を向上させ、前記磁心の寿命を向上
させている。
【0117】次に本発明では図10に示すように、磁心
30に形成された2つの偏平部30c,30dのうち、
どちらか一方の偏平部30cの一部を切断する。この切
断された偏平部30cの長さ寸法はL12で形成されて
いる。
【0118】次に図11に示すように、切断されていな
い側の磁心30の偏平部30dにコイル31を巻回形成
する。前記コイル31の巻回は、既存のコイル巻回装置
によって自動で行なわれる。本発明では、前述したよう
に、2つの偏平部30c,30dのうち一方の偏平部3
0cを切断して磁心30から取り外しているので(図1
0参照)、他方の偏平部30dは、その内面30d1が
外部に開放された状態になっている。
【0119】図10に示す工程で、一方の偏平部30c
の一部を磁心30から切断するのは、図9に示すように
磁心30を押圧して偏平状に変形させた状態にあって
は、前記磁心30の真ん中に空けられた中空孔30a
は、図示C方向に延びる細長い形状に変形させられるの
で、前記中空孔30aの高さ寸法H12は非常に小さく
なり、従って、実際に前記中空孔30aに通して、コイ
ル31を磁心30に巻回することは非常に困難である。
【0120】そこで本発明では、図10に示すように、
磁心30に形成された2つの偏平部30c,30dのう
ち、どちらか一方の偏平部30cを切断して取り外すこ
とにより、他方の偏平部30dの内面30d1を外部に
開放した状態にし、これにより前記偏平部30にコイル
31を容易に巻回形成することが可能になる。なお前記
コイル31が巻回されるべき前記磁心30の偏平部30
d周囲には、予め絶縁性樹脂が塗装されており、この絶
縁性樹脂を介してコイル31が磁心30の回りに巻回さ
れる。
【0121】ただし、図11に示すように、切断された
偏平部30cの長さ寸法L12は、偏平部30dに巻回
された際のコイル31の両端部間の長さ寸法L13に比
べて長いことが好ましい。前記コイル31の両端部間の
長さ寸法L13を、前記偏平部30cの長さ寸法L12
よりも長くして形成するように設定すると、前記コイル
31の両端部の形成位置上には、磁心30から切断され
なかった偏平部30cの一部30c1,30c2が残さ
れており、従って磁心30に残された前記偏平部30c
の一部30c1,30c2の存在により、コイル31の
両端部を前記偏平部30dに巻回形成しずらいといった
問題がある。このため本発明では、コイル31の両端部
間の長さ寸法L13が、切断された偏平部30cの長さ
寸法L12よりも短くなるように設定しておく必要があ
る。
【0122】このようにコイル31を、切断されなかっ
た偏平部30dに巻回した後、図12に示すように、切
断された偏平部30cを、磁心30から切断された箇所
に戻し、前記偏平部30cの両端部を磁心30に例えば
樹脂等で接着固定する。
【0123】なお図11に示す工程では、切断されなか
った側の偏平部30dにコイル31を巻回しているが、
切断された側の偏平部30cにコイル31を巻回しても
よい。
【0124】以上のように、図8ないし図12で説明し
た有心コイルの製造方法では、偏平状に形成された磁心
30の偏平部30cを切断して取り外すことで、他方の
偏平部30dにコイル31を巻回しやすくできると同時
に、切断された前記偏平部30cを切断された箇所に戻
して接着固定することにより、前記磁心30には、2つ
の切断部32,33が形成されることになり、この切断
部32,33はいわゆるギャップとして機能し、直流重
畳特性を向上させることが可能になる。
【0125】すなわち本発明では、偏平部30cの磁心
30からの切断により、コイル31の巻回の容易化と、
ギャップ形成を図ることができるので、製造工程が煩雑
になることなく、容易に、小型化されたギャップ付きの
有心コイルを形成することが可能になる。
【0126】
【発明の効果】以上詳述した本発明によれば、ループ状
に形成された磁心の一部に、偏平部を形成し、この偏平
部の表面を、前記磁心の外周面に対し70%以上を占め
るようにし、または前記磁心の真ん中に空けられた中空
孔の長さ寸法と高さ寸法との比(長さ寸法/高さ寸法)
を、4以上にし、あるいは、前記磁心の真ん中に空けら
れた中空孔の内部に突出するコイルの厚さ寸法と、前記
中空孔の高さ寸法との比(コイルの厚さ寸法/中空孔の
高さ寸法)を1/3以上にすることで、従来、表面の平
坦化のために必要であったモールド樹脂を使用する必要
がなく、有心コイルの小型化をはかれると同時に、簡単
な面実装面構造を形成することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における有心コイルの全体の構造を示す
部分斜視図、
【図2】図1に示す有心コイルの部分平面図、
【図3】図1に示す3−3線によって切断した有心コイ
ルの部分断面図、
【図4】図1に示す有心コイルの部分裏面図、
【図5】本発明における有心コイルの第1製造方法を示
す工程図、
【図6】図5に示す工程の次に行なわれる工程図、
【図7】図6に示す工程の次に行なわれる工程図、
【図8】本発明における有心コイルの第2製造方法を示
す工程図、
【図9】図8に示す工程の次に行なわれる工程図、
【図10】図9に示す工程の次に行なわれる工程図、
【図11】図10に示す工程の次に行なわれる工程図、
【図12】図11に示す工程の次に行なわれる工程図、
【図13】従来の有心コイルの構造を示す部分斜視図、
【図14】従来の有心コイルの製品化された状態を示す
部分斜視図、
【図15】従来の他の有心コイルの構造を示す部分斜視
図、
【符号の説明】
10 有心コイル 11、20、30 磁心 11a、20a、30a 中空孔 11b、11c、20c、20d、30c、30d 偏
平部 11d,11e 湾曲部 12、21、31 コイル 13、14、32、33 切断部(ギャップ)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01F 27/24 H01F 27/24 E

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ループ状に形成された磁心と、前記磁心
    に巻回されるコイルとを有する有心コイルにおいて、前
    記磁心の一部には、偏平部が形成されており、この偏平
    部の表面が、前記磁心の外周面の70%以上を占めてい
    ることを特徴とする有心コイル。
  2. 【請求項2】 ループ状に形成された磁心と、前記磁心
    に巻回されるコイルとを有する有心コイルにおいて、前
    記磁心の真ん中に空けられた中空孔は、その長さ寸法L
    9と高さ寸法H8との比(長さ寸法L9/高さ寸法H
    8)が、4以上であることを特徴とする有心コイル。
  3. 【請求項3】 ループ状に形成された磁心と、前記磁心
    に巻回されるコイルとを有する有心コイルにおいて、前
    記磁心の真ん中に空けられた中空孔の内部に突出するコ
    イルの厚さ寸法H7と、前記中空孔の高さ寸法H8との
    比(コイルの厚さ寸法H7/中空孔の高さ寸法H8)
    が、1/3以上であることを特徴とする有心コイル。
  4. 【請求項4】 前記中空孔の両側端部が湾曲面形状であ
    る請求項2または3に記載の有心コイル。
  5. 【請求項5】 前記磁心には、対向する2つの偏平部が
    形成されている請求項1ないし4のいずれかに記載の有
    心コイル。
  6. 【請求項6】 前記各偏平部の断面における幅寸法T2
    と厚さ寸法H6との比(幅寸法T2/厚さ寸法H6)が
    10以上である請求項5記載の有心コイル。
  7. 【請求項7】 前記コイルは、前記偏平部のうち、一方
    の偏平部の回りにのみ巻回されている請求項5または6
    に記載の有心コイル。
  8. 【請求項8】 一方の偏平部に巻回されたコイル表面
    が、面実装面である請求項7記載の有心コイル。
  9. 【請求項9】 前記コイルの両側端部の表面には導体が
    露出し、前記両側端部が電極部となっている請求項8記
    載の有心コイル。
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