JP2001095324A - 苗移植機 - Google Patents

苗移植機

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JP2001095324A JP27741499A JP27741499A JP2001095324A JP 2001095324 A JP2001095324 A JP 2001095324A JP 27741499 A JP27741499 A JP 27741499A JP 27741499 A JP27741499 A JP 27741499A JP 2001095324 A JP2001095324 A JP 2001095324A
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Masabumi Saeki
正文 佐伯
Hideo Izeki
秀夫 井関
Masaru Okada
優 岡田
Satoru Kato
哲 加藤
Tatsuyuki Toritsu
龍之 鳥津
Hiroshi Nagai
博 長井
Mitsutaka Izumi
満孝 和泉
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Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
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Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 苗を収容した苗箱を所定の搬送路に沿って苗
取出位置まで搬送し、該苗取出位置で苗箱から苗を取り
出して圃場に植付ける苗移植機において、搬送路で先行
の苗箱に後続の苗箱が追突して大きな衝撃を与えること
を防止する。 【解決手段】 前記搬送路へ苗箱を供給する苗箱供給手
段51,52と、前記搬送路の苗箱を苗取出位置へ向け
て一定ピッチづつ間欠送りする苗箱送り手段60,61
とが設けられ、前記苗箱供給手段51,52は、苗箱を
把持して強制的に搬送路に繰り出し、苗箱を開放する直
前で繰り出しを一旦停止させた後、前記苗箱送り手段6
0,61の非送り作動時に苗箱を開放する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、苗を収容した苗箱
を所定の搬送路に沿って苗取出位置へ搬送し、該苗取出
位置で苗箱から苗を取り出して圃場に植付ける苗移植機
に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の苗移植機に用いられる苗箱は、
苗を一株づつ収容する育苗ポットを縦横に等間隔で連設
したもので、横方向左右両縁部に育苗ポットと同ピッチ
で搬送用の角孔が形成されている。苗移植機には、上記
角孔に作用して苗箱を搬送路に沿って1ピッチづつ間欠
的に搬送するための苗箱送り手段として、各左右一対の
送り爪及び制止爪が設けられている。送り爪は、搬送路
と平行に往復動し、往動時には苗箱の角孔に係合して苗
箱を搬送方向へ1ピッチ移動させ、復動時には角孔との
係合が外れて次の角孔と係合する元の位置へ戻るように
作動する。制止爪は、上記送り爪の動作と連動し、送り
爪の送り作用時には角孔から外れ、非送り作用時には角
孔に係合して苗箱が自重で落下するのを制止するように
作動する。
【0003】上記苗箱送り手段が設けられた苗移植機に
おいて、制止爪が苗箱の角孔から外れているときに後続
の苗箱が搬送路に供給されると、該後続の苗箱が苗取り
出し中の先行の苗箱に追突し、その衝撃で先行の苗箱の
位置がずれてしまい、育苗ポットから苗を取り出せなく
なる事態が生じる。そこで、従来の苗移植機は、送り爪
及び制止爪よりも搬送上手側に、制止爪が先行の苗箱の
角孔から抜け出るとき搬送路に突出するように作動し、
搬送路を滑り落ちてくる後続の苗箱を一旦受け止める遮
断爪が設けられていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この遮断爪は、制止爪
が苗箱の角孔から外れているときには搬送路を滑り落ち
てくる後続の苗箱を受け止めるが、制止爪が角孔に係合
しているときには受け止め作用をせず、後続の苗箱は制
止爪によって制止させられている先行の苗箱に当たって
止まるようになっていた。苗箱はかなり速い速度で搬送
路を落下してくるので、先行の苗箱に後続の苗箱が当た
るときの衝撃が大きく、苗箱自体や、制止爪及びそれを
支持する部材が破損しやすかった。本発明は、上記事情
に鑑み、簡略な構造で、搬送路を落下してくる苗箱を苗
箱送り手段よりも搬送上手側の位置で一旦停止させ、苗
箱等に大きな衝撃を与えないようにすることを課題とし
ている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は次のように構成した。すなわち、本発明に
かかる苗移植機は、苗を収容した苗箱を所定の搬送路に
沿って苗取出位置まで搬送し、該苗取出位置で苗箱から
苗を取り出して圃場に植付ける苗移植機において、前記
搬送路へ苗箱を供給する苗箱供給手段と、前記搬送路の
苗箱を苗取出位置へ向けて一定ピッチづつ間欠送りする
苗箱送り手段とが設けられ、前記苗箱供給手段は、苗箱
を把持して強制的に搬送路に繰り出し、苗箱を開放する
直前で繰り出しを一旦停止させた後、前記苗箱送り手段
の非送り作動時に苗箱を開放することを特徴としてい
る。
【0006】苗箱供給手段は苗箱を開放する直前で繰り
出しを一旦停止させるので、苗箱を開放した時の落下の
初速が零となる。このため、供給された苗箱が先行の苗
箱に当たるときの落下速度があまり大きくならず、衝撃
を小さく抑えられる。また、苗箱を開放するタイミング
を苗箱送り手段の非送り作動時に合わせてあるので、苗
箱供給手段によって供給される先行の苗箱が後続の苗箱
に当たるときに制止爪が制止状態になっており、先行の
苗箱の位置がずれない。さらに、本発明の構成とすれ
ば、従来設けられていた遮断爪が不要であるので、簡略
な構成とすることができる。
【0007】苗取出位置の手前で合流する複数の搬送路
を備え、これら各搬送路に対応して苗箱供給手段がそれ
ぞれ設けられた苗移植機については、いずれかの苗箱供
給手段が苗箱を開放するまで、他の苗箱供給手段は苗箱
を複数の搬送路の合流部まで繰り出さないように各苗箱
供給手段の作動を制御することにより、各搬送路を通っ
て供給される苗箱が合流部で互いに干渉するのを防止す
ることができる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、図面に表された実施の形態
について説明する。図1及び図2に示す苗移植機1は、
乗用走行車体2の後側にリンク装置3を介して6条植え
の植付部4が昇降可能に装着され、また、走行車体2の
後部には、側条施肥装置5の肥料ホッパ、各条ごとに肥
料を繰り出す肥料繰出装置等が配設されている。
【0009】走行車体2は、駆動回転する左右一対の操
向可能な前輪6,6と駆動回転する左右一対の後輪7,
7とを備え、フレーム8上の前側にミッションケース
9、その後側にエンジンEが搭載され、エンジンEの回
転動力は第一ベルト伝動装置10によりミッションケー
ス9の上部に取り付けた油圧ポンプに一旦伝動され、そ
こから、無段変速操作可能な第二ベルト伝動装置11に
よりミッションケース9内に伝動される。そして、ミッ
ションケース9内のトランスミッションで変速された動
力が、前輪6,6及び後輪7,7に伝動されるととも
に、走行車体後部の植付クラッチケース10を経由して
植付部4と施肥装置5とに伝動される。なお、図中の1
2は前輪6,6を操向操作するためのハンドル、13は
操縦者が座る座席、14は操縦者が走行車体上を移動す
るためのステップフロア、15は予備の苗を載せておく
予備苗載台、16は次行程における走行車体2の進路を
圃場面に線引きする線引きマーカである。
【0010】リンク装置3は、走行車体2のフレーム8
の後端部に固着のリンクベース20に上リンク21,2
1及び下リンク22,22が回動自在に取り付けられ、
これら上下リンクの後端部に連結枠23が連結されてい
る。そして、その連結枠23の下端部に、植付部4側に
回転自在に支持されたローリング軸24の前端部が挿入
連結される。これにより、植付部4は進行方向に対して
ローリング自在に装着される。また、リンク装置3を駆
動するための油圧シリンダ26が、基部側をフレーム8
に取り付けて設けられていて、そのピストンロッド側が
上リンク21,21の基部から下向きに一体的に固着さ
れたアーム27の先端部にスプリングを介して連結され
ている。この油圧シリンダ26が伸縮作動すると、上下
のリンク21,21,22,22がリンクベース20側
の支軸回りに回動し、植付部4が昇降動する。
【0011】植付部4は6条植えの構成で、隣接する2
条づつで共用の後下がりに傾斜した上下2段の苗箱供給
部30,…が左右並列に3組設けられ、これら各組の苗
箱供給部の後端部に接続して苗箱搬送部31,…が設け
られている。苗箱搬送部31には、上下2段の苗箱供給
部30,30から順に1個づつ供給される苗箱を苗取出
位置Pまで導く上下2本の搬送路が形成されている。こ
れら上下2本の搬送路は苗取出位置Pの手前で合流して
1本となり、その合流部から苗取出位置Pまでは苗箱を
下向きに搬送し、苗取出位置Pを過ぎてからは前側に湾
曲して、後半は苗箱を上向きに搬送するようになってい
る。苗箱搬送部31の搬送路終端部に接続して、苗を取
り出された後の空の苗箱を複数個上下に重ねた状態で収
容することのできる空箱収容枠38が設けられている。
【0012】図3に示すように、各苗箱搬送部31に対
応して、苗箱搬送部31の苗取出位置Pで搬送中の苗箱
からポット横一列分づつ苗を取り出す苗取出装置(図示
省略)と、取り出された苗を下側前方に弧を描くような
軌跡で搬送する苗搬送装置34と、該苗搬送装置から苗
を抜き出す苗抜き装置35と、該苗抜き装置によって抜
き出された横1列分の苗を半分づつ左右両側に横送りす
る苗横送り装置36と、該苗横送り装置によって供給さ
れる苗を取って圃場に植え付ける苗植付装置37,37
とが設けられている。つまり、これらの装置は2条づつ
で1つのユニットとなっている。
【0013】上記苗箱搬送部31,…及び各装置を支持
するとともに各装置への伝動機構を内蔵する植付部フレ
ームは、苗箱搬送部31,…の内側に配した駆動ケース
41,…と一体に背面視はしご状のメインフレーム42
が形成され、その下側左右水平部分から4つの植付伝動
フレーム43,…が等間隔で後方に延びた構成となって
いる。また、駆動ケース41,…の上面には苗箱供給部
支持フレーム44,…の基部が固着され、これで上下2
段の苗箱供給部30,30,…を支持している。前記ロ
ーリング軸24は、メインフレームの下側左右水平部分
の左右中央部に固着の植付部支持ブラケット45に取り
付けた軸受ケース46に回転自在に挿入されている。こ
れにより、植付部全体がローリング自在に支持されてい
る。各ユニットの下方には、植付作業時に圃場面を整地
しながら滑走するフロート47,…が設けられている。
【0014】施肥装置5は、走行車体2の後部上側に配
置した各条共用の肥料タンク160に貯えられている粒
状の肥料を、該肥料タンクの下側に設けた各条ごとの肥
料繰出部161,…によって一定量づつ繰り出し、その
繰り出された肥料を施肥ホース162,…で案内してフ
ロート47,…の左右両側に取り付けた施肥ガイド16
3,…まで搬送し、それを施肥ガイドの前側に設けた作
溝体164,…によって苗植付条の側部近傍に形成され
る施肥溝内に落とし込むようになっている。
【0015】この苗移植機1で使用される苗箱は、合成
樹脂材料で一体成形したものであり、具体的には図15
及び図16に示す構造をしている。すなわち、苗箱10
0は、上に開口する育苗ポット101,…を縦横等ピッ
チpで整列状態に配置し、これら各ポットを上部側で互
いに連結した構造をしている。各ポットの底部には、水
抜きを兼ねる苗押出し孔103が形成されている。苗箱
の左右縁部107,107には、ポットのピッチpと同
ピッチで平面視四角形の苗箱送り用角孔108,10
8,…が形成されている。苗箱100は全体に薄肉で、
前後および左右方向の可撓性を有している。ポット10
1,…内に床土を詰めて播種し、覆土し、適度の大きさ
まで育苗する。
【0016】このようして育苗された苗箱は、各ポット
に苗が1株づつ収容された状態のまま苗箱供給部30,
30,…に装填される。苗箱供給部30,30,…の苗
箱は、1個づつ苗箱搬送部31,…の搬送路に供給さ
れ、該搬送路を1ピッチpづつ間欠的に搬送される。そ
して、苗取出位置Pで苗取出装置によって横一列分づつ
ポットから苗が取り出される。苗が取り出された後の空
の苗箱は搬送路の終端部から空箱収容枠38,…の中に
回収される。
【0017】図4及び図5は苗箱供給部と苗箱搬送部を
詳細に表す図である。上下2段の苗箱供給部30,30
は、苗箱を長手方向が前後を向く状態で2枚づつ直列に
載せられるスペースを有している。苗箱供給部30,3
0の底面には空転ローラ50,…が設けられていて、載
置されている苗箱が自重で後方に滑り落ちるようになっ
ている。
【0018】各苗箱供給部30の後端部には、苗箱搬送
部31の搬送路へ苗箱を供給する苗箱供給手段として、
苗箱の左右縁部107を把持して苗箱を搬送部側に繰り
出す左右各一対の供給ローラ51,52と、該供給ロー
ラの前方に位置し、外周部に形成された突起がポットと
ポットの隙間に下側から係合して苗箱を送る幅広の送り
ローラ53とが設けられている。上下苗箱供給部の下側
供給ローラ52及び送りローラ53は、それぞれモータ
M1,M2で回転駆動される。
【0019】苗箱搬送部31には、搬送路に沿って苗箱
を1ピッチづつ間欠的に送るための苗箱送り手段とし
て、苗取出位置Pで作用する各左右一対の送り爪60及
び制止爪61が設けられている。送り爪60は、間欠的
に揺動する揺動アーム63に搬送路側に付勢された状態
で取り付けられており、搬送路と平行に上下に往復動
し、下動するときには苗箱の角孔108に係合し、上動
するときは角孔との係合が外れて次の角孔まで乗り越す
ように作動する。この送り爪60の作動により、搬送路
に沿って苗箱が1ピッチづつ間欠的に送られる。また、
制止爪61は、送り爪60の送り作用時には苗箱の角孔
108から外れ、送り爪60の非送り作用時には苗箱の
角孔108に係合して、苗箱が移動しないように制止す
る。
【0020】苗箱供給部30,30と苗箱搬送部31の
搬送路には、苗箱の有無を検出するリミットスイッチS
W1〜SW7が設けられている。SW1(SW5)は、
上段(下段)苗箱供給部30に苗箱が載置されていると
き苗箱有りとなる。SW2(SW6)は、上段(下段)
の供給ローラ51,52が苗箱を把持しているとき苗箱
有りとなる。SW3は、上段搬送路と下段搬送路の合流
部に設けられていて、上段又は下段の供給ローラ51,
52が苗箱を開放する寸前まで繰り出しているとき苗箱
有りとなる。SW4は、SW3の位置と苗取出位置Pの
直前位置に設けられていて、上段又は下段の苗送りロー
ラ51,52が苗箱を開放した直後に苗箱有りとなる。
SW7は、苗を取り出された空箱の搬送路中に設けられ
ている。また、揺動アーム63を駆動する苗送り駆動ア
ーム64に、送り爪60が送り作動時であるか非送り作
動時であるかを検出するSW8が設けられている。
【0021】図6に示すように、上記スイッチSW1〜
SW8はコントローラに接続されている。そして、各ス
イッチからの入力情報に基づき、コントローラがモータ
M1,M2、苗減少ランプ、及び苗減少ブザーに出力す
る。図7はコントローラにおける制御のフローチャート
であって、各スイッチSW1〜SW8からの入力を読み
込み、それを表1に示す動作表と比較し、該当する入力
条件のパターンに応じて出力を行う。いずれの入力条件
にも該当しないときは、出力を行わない。
【0022】
【表1】
【0023】表1において、SW1〜SW7について
は、「0」は苗箱無し、「1」は苗箱有り、空白部は苗
箱無し又は苗箱有りとする。SW8については、「1」
は非送り作動時とし、空白部は送り作動時又は非送り作
動時とする。また、「優先」はプログラム処理上のフラ
グで、その切換条件はNO.8とNO.13とする。
「優先」の空白部は「1」又は「2」とし、電源投入時
の「優先」は「1」とする。
【0024】植付作業を行う前に、図8に示すように、
上段搬送路に苗箱100Aを1個装填するとともに、上
下両苗箱供給部に苗箱100B〜Eを2個づつ載置す
る。この作業開始状態では、SW1は「1」、SW2は
「1」、SW3は「1」、SW4は「1」、SW5は
「1」、SW6は「1」、SW7は「0」、SW8は
「1」、優先は「1」となっており、いずれの入力条件
にも該当しないので、モータM1,M2は停止してい
る。
【0025】上記状態から植付作業を開始すると、送り
爪60と制止爪61が作動して、苗箱100Aを1ピッ
チづつ間欠的に送る。これと同期して植付部4の各部が
作動し、苗取出位置Pで苗箱100Aの横一列分づつの
ポットから苗を取り出し、それを圃場に植付ける。
【0026】作業が進行して、苗取出中の苗箱100A
の最後尾が苗取出位置Pの直前位置を通過し、SW3及
びSW4が「0」になると、NO.5の入力条件とな
り、モータM1が作動する。これにより、上段苗箱供給
部の苗箱100Bが上段搬送路に繰り出される。
【0027】苗箱100Bを開放する寸前まで繰り出す
と、苗箱100Bの先頭部が上下搬送路の合流部に達
し、SW3が「1」になる(図9)。この状態は、SW
1〜SW7についてはNO.6−1の入力条件に該当し
ている。したがって、送り爪60の送り作動時にはモー
タM1が一旦停止し、その後、送り爪60の非送り作動
(SW8が「1」)になった時点でモータM1が再作動
して、苗箱100Bを開放する。苗箱100Bは先行の
苗箱100Aに当たって止まる。苗箱が自重で落下する
距離は、合流部(SW3の作用位置)から苗取出位置P
の直前位置(SW4の作用位置)までのわずかな距離で
あり、しかも落下の初速は零であるから、先行の苗箱に
追突するときの落下速度があまり速くならず、追突の衝
撃は小さい。
【0028】上段供給ローラが苗箱100Bを開放して
SW2が「0」になると、NO.4の入力条件に切り換
わる。このため、モータM1の作動が継続され、苗箱1
00Cの先頭部が供給ローラに把持される。すると、S
W2が「1」になり、いずれの入力条件にも該当しなく
なるので、モータM1が停止する(図10)。その後、
作業の進行に伴い、苗箱100Cが上段搬送路に繰り出
され、開放される寸前で一旦停止した後、送り爪60の
非送り作動時に開放される。
【0029】さらに作業が進行して、図11に示すよう
に、苗箱100Cの最後尾が苗取出位置Pの直前位置を
通過し、SW3及びSW4が「0」になると、NO.1
3の入力条件となり、「優先」が「1」から「2」に切
り換わる。すると、今度はモータM2が作動し、図12
に示すように、下段苗箱供給部の苗箱100Dが下段搬
送路に繰り出す。
【0030】以下、上段苗箱供給部の苗箱100B,1
00Cを上段搬送路に供給する場合と同様に、モータM
2が適時作動して、下段苗箱供給部の苗箱100D,1
00Eが順に下段搬送路に供給され、それぞれの苗箱か
ら苗が取り出される。
【0031】図13に示すように、最後の苗箱100E
が下段供給ローラから開放されると、NO.1の入力条
件となり、苗減少ランプに出力する。苗減少ランプが点
灯したならば、上下苗供給部に苗補給する。
【0032】また、苗減少ランプが点灯しても苗補給せ
ず、図14に示すように、苗箱100Eの最後尾が苗取
出位置Pの直前位置を通過すると、NO.3の入力条件
が4秒以上継続されることとなるので、条件が成立して
から4秒後に苗減少ブザーに出力する。上下いずれかの
搬送路に後続の苗箱が存在する状態でNO.3の入力条
件になった場合は、条件成立から4秒以内に後続の苗箱
が苗取出位置Pの直前位置に到達してSW4が「1」に
なるので、苗減少ブザーには出力されない。すなわち、
実際に苗減少ブザーに出力されるのは、最後の苗箱の最
後尾が苗取出位置Pの直前位置を通過したときだけであ
る。苗減少ブザーが鳴った場合は、残り苗数がごくわず
かであるので、ただちに作業を中断して苗補給する。
【0033】下段苗箱供給部、上段苗箱供給部の順に苗
箱を補給する場合は、補給完了時の「優先」が「2」の
ままであるので、先に下段苗箱供給部の苗箱が苗箱搬送
部に供給され、後で上段苗箱供給部の苗箱が苗箱搬送部
に供給される。逆に、上段苗箱供給部、下段苗箱供給部
の順に苗箱を補給する場合は、補給完了時の「優先」が
「1」に切り換わるので、先に上段苗箱供給部の苗箱が
苗箱搬送部に供給され、後で下段苗箱供給部の苗箱が苗
箱搬送部に供給される。
【0034】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明にかかる
苗移植機は、遮断爪が設けられていない簡略な構成であ
りながら、苗箱供給手段の作動を制御して搬送路に供給
される後続の苗箱が先行の苗箱に強く追突しないように
することにより、先行の苗箱が苗取出位置からずれるこ
とを防止できるとともに、苗箱や苗箱送り手段等の損傷
を防げるようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】苗移植機の側面図である。
【図2】苗移植機の平面図である。
【図3】植付部の一部を示す側面図である。
【図4】苗箱供給部及び苗箱搬送部の側面図である。
【図5】苗箱供給部の平面図である。
【図6】苗箱供給等の制御系統のブロック図である。
【図7】苗箱供給等の制御のフローチャートである。
【図8】苗箱の供給順序を示す模式図その1である。
【図9】苗箱の供給順序を示す模式図その2である。
【図10】苗箱の供給順序を示す模式図その3である。
【図11】苗箱の供給順序を示す模式図その4である。
【図12】苗箱の供給順序を示す模式図その5である。
【図13】苗箱の供給順序を示す模式図その6である。
【図14】苗箱の供給順序を示す模式図その7である。
【図15】苗箱の平面図である。
【図16】A矢視図である。
【符号の説明】
M1,M2 モータ 1 苗移植機 2 走行車体 3 リンク装置 4 植付部 30 苗箱供給部 31 苗箱搬送部 51,52 供給ローラ(苗箱供給手段) 60 送り爪(苗箱送り手段) 61 制止爪(苗箱送り手段) 100 苗箱
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡田 優 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機 株式会社技術部内 (72)発明者 加藤 哲 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機 株式会社技術部内 (72)発明者 鳥津 龍之 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機 株式会社技術部内 (72)発明者 長井 博 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機 株式会社技術部内 (72)発明者 和泉 満孝 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機 株式会社技術部内 Fターム(参考) 2B060 AA10 AD07 BA04 BA07 BA09 BB03 BB06 BB07 CA06 CB02 CB04 DA03 DA05 DA08 DA10 2B064 AA05 AA07 AB07 AB10 BA12 BA30 CA01 CA04 CA06 CA15 CA31 CA33 DB01 DB06 DB11 DB13 DB14 DC02 DC04 DC08 EB02 EC18

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 苗を収容した苗箱を所定の搬送路に沿っ
    て苗取出位置まで搬送し、該苗取出位置で苗箱から苗を
    取り出して圃場に植付ける苗移植機において、前記搬送
    路へ苗箱を供給する苗箱供給手段と、前記搬送路の苗箱
    を苗取出位置へ向けて一定ピッチづつ間欠送りする苗箱
    送り手段とが設けられ、前記苗箱供給手段は、苗箱を把
    持して強制的に搬送路に繰り出し、苗箱を開放する直前
    で繰り出しを一旦停止させた後、前記苗箱送り手段の非
    送り作動時に苗箱を開放することを特徴とする苗移植
    機。
  2. 【請求項2】 苗取出位置の手前で合流する複数の搬送
    路を備え、これら各搬送路に対応して苗箱供給手段がそ
    れぞれ設けられ、いずれかの苗箱供給手段が苗箱を開放
    するまで、他の苗箱供給手段は苗箱を複数の搬送路の合
    流部まで繰り出さないように各苗箱供給手段の作動が制
    御されている請求項1に記載の苗移植機。
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